『魔法少女リリカルなのは外伝・仮面ライダーXs』






                  『開幕(プロローグ)』


いくつかの手続きを終え、正式にアースラの外部協力者になった恭也と忍。
アースラに戦力として参加するにあたって、恭也の能力を調べる事になった。

「まずは恭也君の魔力値などの基本能力を調べさせてもらうわね」

「はい」

「それじゃここに立っててくださいね〜」

エイミィに促され指定された位置に立つ恭也。
それをリンディ、クロノ、エイミィ、忍が見ている。

「まずは魔力資質を調べます。これはどれ位の魔力があるのか、どれ位上手に扱えるのかって感じの検査です」

「がんばってね恭也〜」

「どう頑張れと言うんだ・・・」

エイミィの隣で手を振っている忍をみて恭也は軽くため息をつく。
恭也の周囲に光の帯が現れ恭也の身体をスキャンしていく。

「どう?恭也さんの魔力は」

「凄いよ〜これ見て」

結果が気になるのか覗き込んできたクロノにデータを見せる。

「最大出力はウチの子たちより低いけど制御能力はクロノより上だよ。
 しかも一番凄いのが変換効率、ほぼ100%に近い変換効率のおかげで実戦時の出力はみんなに負けないレベルで安定してるの」

「資質だけでもAAランク以上は確定かな」

「そだね〜」

「それって凄いの?」

ランク付けなどをあまり知らない忍が聞くと、

「めちゃくちゃ凄いです!AAランク以上の人って中々いないんですよ」

エイミィは少し興奮気味に答える。

「基礎身体能力はなのはやシグナム達から聞いてるし、それを加味すればAAA-は行くだろうね」

「ちなみになのはちゃんとフェイトちゃんがAAA、はやてちゃんは広域S、クロノがAAA+なんですよ」

「へぇ〜」

改めて恭也のスペックの高さに関心する忍。

「それじゃあ次はデバイス展開時の能力を測りましょうか」

「はい、じゃあ恭也さんデバイスを展開してもらえますか?」

「変身すればいいのか?」

「はい」

エイミィに指示を受け懐からガディンを取り出す。

《Riderbelt Wake up》

「変身」

《Program Drive》

光の中からXsが姿を現す。

「変身後は魔力、身体能力共に総合的な底上げがされてますね。
 常にスーツへかなりの魔力が伝達されてるおかげで防御力やスピード、力など接近戦に必要な能力が跳ね上がってます」

「常に魔力をスーツへ送ってるの?」

「うん、元々ガディンはボロボロだったし恭也からの供給がないとスーツを維持しきれないのよ」

魔力の常時放出が必要という事に驚くリンディに忍が答える。

「それじゃ長時間の変身は出来ないのか?」

「普通の魔導師ならそうだろうねぇ」

「どういうことだい?」

クロノはエイミィの言葉に首をかしげる。

「恭也さんは最大出力こそ上の下ってところだけど魔力の総容量がデタラメに多いの。
 これだけの出力を常時放出してたらすぐに魔力が尽きてもおかしくないけど、
 恭也さんはその膨大に蓄積された魔力のおかげでXsの力を十二分に引き出す事が出来るってわけ」

「なるほど・・・強力なデバイス形式ではあるけど恭也さん以外には扱えそうもないな」

「聞けば聞くほど恭也が人間離れしていくねぇ」

「むぅ・・・」

忍の言葉に少し凹む恭也。
エイミィは苦笑いしつつもコンソールを操作し、情報を纏めていく。

「はいOKで〜す。変身解いていいですよ」

「ああ、変身解除」

《Form Off》

恭也は変身を解くと忍達の所に戻る。

「恭也さんは確か空は飛べないんですよね?」

「ああ」

「んじゃ分類は陸戦魔導師で・・・ランク付けは後日模擬戦とかやって計測しますんで、
 今日のところはこれでOKです。お疲れ様でした」

「ねぇねぇ、今日はもう帰ってもいいのかな?すずか待たせちゃってるしさ」

「ええ、OKですよ」

「そ、今日は色々ありがとね。恭也、帰るよ〜」

「解った」

恭也と忍は連れ立って部屋を出て行く。
二人が部屋を出たのを確認してからエイミィがクロノに話しかける。

「ねぇクロノ、恭也さんと本気でやりあったら勝てそう?」

「さぁね、魔法ありでの恭也さんの全開がどれくらいか解らないからなんとも言えないね」

クロノは恭也が出て行ったドアを眺めながら呟いた。
恭也と忍が転送ルーム着いた時、突然緊急アラートが鳴り響いた。

「むっ!?」

「え!なになに!?」

『恭也さん!』

通信用のコンソールからエイミィが話しかけてきた。

「どうしたエイミィ、何があった?」

『海鳴郊外の廃工場地区に魔獣が現れたらしいの、検査の後で悪いんだけど出撃してもらえる?』

「心得た!」

恭也は二つ返事で答えると転送装置に入る。

「恭也、がんばっ!」

「任せておけ」

忍の励ましに笑顔で答えると恭也は目的地に転送される。
送られた廃工場の中から邪悪な気配がする。

「こいつか・・・」

中に入った恭也は魔獣と対峙する。



「行くぞガディン・・・」


 こ こ か ら 全 て が 始 ま る


《Yes Riderbelt Wake up》


 戦 い 、 日 常 、 も し も の 話


「Xs・・・」


 無 数 に 紡 が れ る 物 語


《Program・・・》


  仮  面  ラ  イ  ダ  ー  X  s


「変身!!」
《Drive!!》


     開     幕     !!







プロローグあとがき

夜「やっとプロローグが終わりました〜」
凛「無駄に長かったねぇ」
夜「無駄言うな、これでも結構削ったんだよ。単なる前フリだしあんまし引っ張るのもどうかと思って」
凛「まぁ前フリ終わったしこれからはジャンジャンネタを出していくと」
夜「・・・・・・」
凛「なぜ目を逸らす?」
夜「ソウダネ、ガンガンカイテイカナイトネ」
凛「なぜにカタコト」
夜「いや、俺って筆遅いしさ、このプロローグは最初から全部展開は考えてたからそれなりに早かったけど・・・」
凛「つべこべ言わずに書きなさい」
夜「ハイ」
凛「んで最初のネタは?」
夜「まだ未定かな〜。思いついたやつから書いてくつもりだから話のつながりとかは考えない方がよろしいかと」
凛「ふむ」
夜「そりでは次回の短編でお会いしましょ」
凛「であであ〜」



こうして管理局へとその身を移す恭也。
美姫 「いよいよ本格的に動き出すのね」
次回からのライダーの活躍に乞うご期待! って感じだな。
美姫 「最初はどんな事件が起こるのかしらね」
次回も待っています。
美姫 「待ってますね〜」



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