『時空を越えた黄金の闘士』
第二十二話 「修復されし聖衣とデバイス」
「あ…あの、フェイト・テスタロッサといいます。よろしくお願いします………」
留学生でしかもかなりの美少女であるフェイトはすっかり人気者になり、クラスメート達に取り囲まれてしまう。
余り、同年代の子らと接する機会のなかったフェイトは困惑してしまった。
しかし、アリサが中に入り、助けてくれたので、クラスの皆と打ち解けることが出来た。
アリサが、なのはの親友の一人であったことに感謝するフェイトだった。
★☆★
喫茶翠屋は、昼食時は平日でも忙しい。
昼休みに此処で食事を摂るOLや、専業主婦の奥様方が来られるからである。
時刻は14時30分。
漸くピークが過ぎ、忙しさから開放され、ムウはホッと息を吐いた。
「大変だなムウ…」
「冷やかしの客が一人いましたからね……」
カウンター席で士郎と話していたカノンがムウをからかい、ため息を吐きながらカノンを睨むムウ。
「いや、やはりお前が客商売をしている姿は実に新鮮だ……アテ……沙織お嬢様にもその姿を見せてやりたいな…」
流石に士郎が居るので、『アテナ』と呼ばず、人間としての名である『沙織』と呼ぶ。
等と、くだらない話をしていると来客が来たので、ムウは応対に向かった。
「いらっしゃい………ま……せ…」
お客さんの顔を見て、ムウの顔が引き攣った。
「………ム……ムウ!?」
車椅子の少女と、その車椅子を押す青年……八神はやてと獅子座のアイオリアであった。
その瞬間、翠屋に爆笑が響いた。
席に案内され、メニューを見るはやてと笑いを堪えているアイオリア。
「いつまで笑っているんですか!?」
不機嫌さを隠し、表面上は営業スマイルのムウがアイオリアを睨む。
「い……いや、お前がまさか……ククッ……」
やはり、人嫌いでジャミールに篭もっていたムウが、エプロン着けて客商売をしている姿は、彼を知る者にはいい見世物だった。
『スターライト・エクスティンクション』で無人世界に飛ばしてやりましょうか……などと物騒なことを考え始めたムウに、はやてが注文した。
「チーズケーキセット二つ、飲み物はホットのミルクティーとコーヒーでお願いします。……あとシュークリームセットをテイクアウトでお願いします」
「畏まりました……。マスター、チーズケーキセット二つに、ホットミルクティーとコーヒー。シュークリームセットお持ち帰り」
「応!」
ムウから注文を聞いた士郎が厨房に伝えに行き、戻ってコーヒーとホットミルクティーの準備を始める。
そして、士郎と話をしていたカノンが、はやてを見て……。
「……確か…八神はやて……だったな…」
「……えっ!?……あ〜、カノンさん。あの時はありがとうございました〜〜」
「……はやて…、この男の事を知っていたのか?」
アイオリアの問いに、前に生活費の入った財布をカノンに届けてもらったことを話した。
「財布には、銀行のキャッシュカードも入っとったから、カノンさんに拾ってもらわなんだら、大変な事になっとったかもしれへん」
「気にするな。礼に一割貰ったのだ。それで十分だろう」
「それにしても……リア兄とカノンさんがお知り合いやったとは、世の中狭いもんやな…」
感慨深く、そう言うはやてに一同は気まずい表情になった。
実際、カノンとアイオリアは、顔を合わせるのはこれが二度目である。
最も、カノンは兄であるサガと瓜二つなので、この顔自体はアイオリアも見慣れてはいたが……。
「そういえばムウ。偶然とはいえ、お前に逢えたのは幸運だ……お前に頼みがあるからちょっと待っててくれ。はやて、俺は一度家に戻るから、お前はゆっくりしていろ」
そう言うと、アイオリアは出されたチーズケーキとコーヒーを食べ、テイクアウトしたシュークリームを持って、翠屋を後にした。
アイオリアが戻ってくるまでの間に、学校から帰ってきたなのはとフェイトが翠屋にやってきた。
はやてがカノンの知り合いというので、なのはとフェイトも彼女と仲良くなっていた。
そこにアイオリアが帰ってきた。
「ムウ……仕事はいつ終わる?」
「そろそろ交代の時間です……」
「では、人気の少ない場所に移ろう…」
アイオリアが背負っている大きなリュックサック……それに入っている物を察したムウは黙って頷いた。
★☆★
アイオリアたちは、人が来ない場所……廃棄されたビルに来ていた。
このビルは廃棄されて既に何年も建っているが、いまだに放置されていた。
今では怪奇スポットとして、有名な場所である。
昔、誘拐され無残にも殺された外国人の少女の霊が出る……という噂である。
そのことを知っていたなのはとはやてが、怖そうな顔で説明したが、ムウが一蹴した。
「そんなものはタダの噂に過ぎません。ここにはその様な霊の気配などまったくありませんから……」
伊達に、『聖衣の墓場』などという聖闘士の亡霊たちが生息(!?)する場所の近くに住んでいたわけではない。
ムウは、そういう霊の気配には敏感なのであった。
「とりあえず、お前のことだから察していると思うが……」
アイオリアはそう言い、リュックサックを開き、中から黄金の箱を取り出した。
「……それって!?」
獅子のレリーフが彫られた黄金の聖衣櫃であった。
「……じゃあ、アイオリアさんも……ムウさんとカノンさんと同じ『聖闘士』!?」
なのはが驚愕の声を上げる。
「……なのは……気付いていなかったの?」
フェイトは呆れた顔でなのはに訊いた。
カノンとムウと同じ世界から来た人間で、2人の仲間ならば当然『聖闘士』の筈……まあ、カノン達と同格の『黄金聖闘士』だったことは、フェイトも驚いたが……。
徐に、アイオリアは聖衣櫃を開いた。
そこにあったのは、完全に破壊された『獅子座』の黄金聖衣だった。
「こ……これは!?」
カノンは驚いていた。
神話の時代から、唯の一度も破壊されたことがない黄金聖衣がここまで完全に破壊されていることに……そして、気が付いた。こんな真似が出来るのは『神』以外いないことに……。
「成る程。私達が『嘆きの壁』を砕いた後、何らかの力で超次元を越え、エリシオンで戦う星矢達の下に行き、ハーデス……もしくは2人の側近に破壊されてしまったのでしょう……」
冥王ハーデスには、神でありながら側近となった2柱の神。
『眠り』のヒュプノスと『死』のタナトス。
「すまんが、修復してもらえるか?……『黄金聖衣』が無いのは、以後の聖戦に大きな影響が出る恐れがあるしな」
「それは構いませんが……察している通り、『獅子座』の聖衣は既に死んでいます……それを修復するには代償が必要なはご存知ですね…」
ムウの問いに頷くアイオリア。
「エッ……聖衣が死んでいるって……どういう意味なんですか?」
「聖衣は唯のプロテクターではない。『命』を持っているのだ。まあお前たちのデバイスの様に喋ることは出来んが……だから、コレほどまで破壊されれば当然『死ぬ』……」
なのはの疑問にカノンが答えた。
「代償が必要なのは無論理解しているから……とにかく、修復を頼む…」
「分かりました」
そう言うと、ムウは何処からとも無く、修復に必要な道具を取り出した。
「そういえば、修復に必要な道具はちゃんと持っていたのか?」
「確かに、私の修復道具は白羊宮に置いたままですが……、此方の聖域には『聖衣』の工房があったことをお忘れですか?当然、必要な道具も置いてありましたので問題ありません」
「おい、此方の『聖域』とはどういうことだ?」
ムウの返答の中に、聞き捨てならない単語があったので、アイオリアが問いただした。
カノンは、2000年前の軍神アレスとの聖戦のおり、異界に飛ばされてしまった聖域の一部を発見したことを説明した。
「……そういうことか……」
納得したアイオリアは、『獅子座』の残骸の前に立ち、服の袖を捲ろうとするが、それをカノンが止めた。
「待て、アイオリア……代わりに俺がやる」
「何だと!?」
いきなりのカノンの申し出に困惑する。
「俺は、お前に対しても、個人的に謝罪しなければならない立場の人間だ……」
アイオリアはハッとした。
そうなのだ。
カノンは、彼の兄……『射手座』のアイオロスの死に責任がある。
確かに、アイオロス抹殺を命じたのは教皇に扮したサガであり、直接手を下したのは『山羊座』のシュラである。
しかし、サガの中に眠る『邪悪』を目覚めさせたのはこのカノンなのだ。
間接的にではあるが、アイオロスの死の原因とも言える。
「気にするな」……とは言えない。
アイオリアの中にも、当然、カノンに対する恨みは僅かだが存在する。
しかし、ミロからカノンが罪の償いをしようとしている。聖闘士としてやり直そうとしていることを聞かされ、アイオリアはその恨みを飲み込んだ。
アイオリアにも罪の意識がある。
十二宮の戦いの前、日本において、アテナである城戸沙織から衝撃の真実を聞かされ、それを信じられず、その証拠を見せてもらいたく、あろうことかアテナに対し、拳を向けた。
射手座の聖衣に宿る兄、アイオロスの意思に阻まれ事なきを得るが……無礼にも程があった。
更に、いかにサガの幻朧魔皇拳を受けたとはいえ、十二宮に乗り込んできた星矢を殺そうとし、自分にかけられた洗脳を解く為に、カシオスが犠牲になった。
如何にアテナや星矢、シャイナに「気にするな」と言われても、それは無理だった。
だから、カノンの気持ちも少しは理解できた。
確かに、サガはカノンの邪悪を目覚めさせた。
しかし、カノンが目覚めさせなくても、いつか目覚めたかもしれない……。
サガの中の『邪悪』は、それほど強大なモノだったのだから…。
しかし、だからといって、カノンに「気にするな」と言っても、無理だろう。自分と同じように……。
「……分かった…それでは頼もう……これでチャラだ!」
アイオリアは、カノンに場を譲り、はやての隣に移動した。
「なあ、リア兄……これから何が始まるの?」
はやてにも、あの黄金の箱の中身のモノを直そうとしていることは理解出来ていた。
しかし、先程のカノンとのやり取りが理解できなかった。
「はやて……お前は見ないほうがいい……」
そう言うと、はやての前に立ち、カノンの姿を見せないようにした。
「……!?」
よく分からないが、アイオリアが見ない方がいいと言うなら、見ない方がいいのだろうと判断した。
『獅子座』の聖衣の前に立ったカノンは、袖を捲り、手刀で手首を切った。
鮮血が飛び、あまりのことにフェイトとなのはが真っ青になった。
「カノン!?」
「な……何を…!?」
カノンはフェイトたちに応えず、手首から流れ落ちる血を聖衣に掛け始めた。
血がどんどんと流れていくのに、とても見ていられずフェイトとなのはは視線を逸らそうとする。
【目を逸らすな!】
突如、カノンからの念話が2人に届いた。
【この程度の流血で目を逸らすな!戦闘中に、この程度の流血で動揺するようでは、不覚を取る……。今のうちに慣れておけ!!」
嘱託魔導師になったフェイトはもちろんのこと、なのはもこれから管理局に関わるつもりなら……血を流すこと、流させることを覚悟しなければならない。
一般論で言うなら、9歳の小娘にはきつ過ぎるだろう。
しかし、既に戦いの場に立ってしまった2人には、例え酷だろうが、慣れさせなければならない。
戦闘中に流血に動揺して、動きが鈍るようでは、自分達はおろか、周りの者にも迷惑を掛ける。
それが嫌なら、戦いから身を引け……と、言い、フェイトたちに見せ付けた。
どんどんと流れる血と、廃ビルに充満する血の匂いに、なのはとフェイトは気持ちが悪くなってきた。
はやても、血の匂いに何が起こっているのか察し、顔が青くなっていた。
「……ムウ!…どうしてこんなことする必要があるの!?」
カノンから流れ出ている血液が、あまりにも多く、これ以上の出血が命に係わるかも知れない量に達しようとしている。
「死に絶えた聖衣を蘇らせるには、聖闘士の大量の血液が必要なのです。聖衣に新たなる『生命』を吹き込む為に……」
「どれくらいの血液が必要なんですか?」
なのはも流石に、ヤバイと感じ、ムウに質問する。
「最低でも、人間の身体の半分の血液は必要です……それも、生の血液が…」
輸血用血液のように、冷凍保存されている血液では役に立たない。
聖闘士の小宇宙の宿る、新鮮な血液でなければ駄目なのだ。
「そ……そんな!?」
2人はぞっとした。
いくら幼い2人でも、人間が三分の一の出血で死に至ることくらい知っている。
いくら聖闘士とはいえ、それほど出血すれば、タダではすまない事くらい理解していた。
「カノン!」
「心配するな!かつて、自分の聖衣だけでなく、友の聖衣の為の血を流した男がいる。それに比べれば遥かにマシだ……。この程度でアイオリアに対する『借り』を返せるなら……造作もないことだ」
フェイトに微笑むカノンの顔色が流石に悪くなっている。
「もういいでしょう」
ムウが、カノンの手首に触れ出血を止めた。
「さて、修復には一時間掛かります。それまでは気が散るので、出て行ってください」
廃ビルから、聖衣を修復する音が鳴り響いていた。
カノンは身体の血液の半分を流したにも係わらず、両の足でしっかりと立っていた。
信じられない精神力である。
常人なら、とっくに死んでしまっている。
なのはとフェイトは、改めて聖闘士がとんでもない存在であることを認識した。
「ところで、カノン!」
「何だ、アイオリア?」
顔色は悪いが、しっかりとした口調でアイオリアと話をしている。
「アテナは……ハーデスとの聖戦に勝利できたのだろうか?」
「……一輝の話では、ハーデスの肉体にとどめを刺し、聖戦を終わらせたらしいぞ……」
「一輝も此方に来ているのか!?」
「そのようだ……。最も今何処にいるかは知らんがな」
「……フッ!相変わらずだな……」
青銅聖闘士最強にして、孤高の男……『鳳凰星座』一輝。
カノンはおろか、あのシャカさえ一目置く男のことに思いを馳せる2人であった。
「リア兄って、実は凄い人やったんやな!」
なのはとフェイトから聖闘士の事を教えてもらったはやては、自分の兄がとんでもなく強いことを知った。
「はやてちゃん……信じるんだね?」
流石に魔法のことは話していないが、聖闘士の話だけでも、何処の漫画だ……というような話である。
「まあ、リア兄はウチの目の前に突然現れたからな……信じる信じへんの問題やあらへん。それに、リア兄が異世界のお人っちゅうのは知っとったし……」
はやてにしてみれば、アイオリアがどんな存在でも構わなかった。
アイオリアが正義感の強い優しい人であり、自分にとって自慢の兄であることに変わりはないのだから……。
「なのはちゃん。フェイトちゃん。ウチの友達になってくれる?」
「何、言ってるのかなはやてちゃん!」
「もう、はやては私達の友達だよ!」
なのはとフェイトの返答に、笑顔満面のはやてである。
しかし、彼女達は知らない。
なのはとフェイトは、はやてが自分達が今戦っている者たちの主であることを……。
はやては、2人が自分の家族と争っていることを……。
一時間後。
音が止み、聖衣の修復が終わった。
「……終わりました」
形態は変わっていないが、新たな命を吹き込まれた新生・『獅子座』の黄金聖衣が輝きながら、主を待っていた。
アイオリアの『小宇宙』に反応した聖衣が、分解し、アイオリアの身を包む。
屈強の黄金聖闘士。
『獅子座』のアイオリアが復活した。
「凄い!」
「これが、「獅子座』の聖衣!」
「……すっごいカッコええよ、リア兄!」
なのは達の賛辞の声を上げる。
「……聖衣の息吹を感じる……。新たなる命の息吹を……カノン、ムウ…ありがとう」
アイオリアは聖衣を脱ぎ、聖衣櫃に修める。
「アイオリア……これからどうする…?」
「元の世界に戻れる目途が付いたら教えてくれ。俺は、もう暫くはやての兄でいる。いや……新たな聖戦が始まるまで……はやての下にいようと思う……」
「……リア兄!」
自分とこれからも一緒にいてくれる……はやては感激していた。
「そうか……」
「では、また後日に……」
「ああ。ムウ、カノン…また今度な」
「はやてちゃん……今度一緒に遊ぼうね」
「うん。なのはちゃんにフェイトちゃん。またね」
「またね、はやて…」
こうして、それぞれの帰路についた。
★☆★
なのはの魔力が完治したある日。
『レイジングハート』と『バルディッシュ』の修復も終わった。
なのはとフェイトがリニスからデバイスを受け取り、中継ポートで戻っているその時!……操作対象が網にかかった。
ヴィータとザフィーラは、管理局の武装隊員達に囲まれていた。
「管理局か…」
「でも、チャライよこいつ等……返り討ちだ!」
しかし、武装隊員たちは、2人から離れていった。
いぶかしむヴィータにザフィーラが警告する。
「上だ!」
上空にクロノが魔方陣を展開していた。
「…『スティンガーブレイド・エクスキューションシフト』!」
魔力刃『スティンガーブレイド』の一斉射撃による中規模範囲攻撃魔法である。
百を超える魔力刃が2人に襲い掛かるが、ザフィーラが障壁を展開し防御する。
「……少しは通ったか?」
煙が晴れ、2人の姿が見える。
カノンの光速拳の前にはまったくの無力だった障壁だが、流石に魔法には有効な防御魔法である。
しかし、三本は障壁を貫き、ザフィーラの腕に突き刺さっていた。
「ザフィーラ!」
「気にするな、この程度でどうにかなるほど……柔じゃない!!」
しかし、大したダメージにはならなかった。
「上等!」
クロノは自身の魔法が通用しなかったことに悔しさを覚えた。
そして……自らの足を見る。
不完全とはいえ聖闘士の闘技を身につけた自分の足を……。
「カノンさんの様にいかなくても……僕の蹴りは……あの障壁を貫けるか……?」
その時、エイミィから連絡が入り、武装局員の配置が完了したのと、助っ人を送ったことを告げられた。
なのはとフェイトがそれぞれの相棒を掲げセットアップを始める。
しかし、いつもと違う感じに戸惑い始めた。
【2人とも落ち着いて聞いてね。レイジングハートとバルディッシュは新しいシステムを積んでいるの……その子たちの意思を酌んでリニス組み込んだの!呼んであげて……その子たちの新しい名前を!」
エイミィの話を聞き、2人は自分達の相棒の新しい名前を呼ぶ。
「…『レイジングハート・エクセリオン』!」
「…『バルディッシュ・アサルト』!」
ヴィータは驚愕した。
前回襲った魔導師と邪魔をした魔導師が現れたことを……。
彼女達が現れたのなら……あの化け物が現れるかもしれないことを……。
そして、彼女達の持つデバイスに組み込まれたシステムに気付いた。
それは、自分達のデバイスと同じ『ベルカ式カートリッジシステム』であった。
〈第二十二話 了〉
ついにアイオリアがカノン達と再会しました。
真一郎「そして、獅子座の黄金聖衣が修復されました……」
ついでに、レイジングハートとバルディッシュも…
真一郎「おいおい、原作のメインがついでかよ!」
あくまでこの話では、メインは獅子座の聖衣の修復だからな
では、これからも私の作品にお付き合いください。
聖衣が修復されたけれど、アイオリアが戦場に立つ事はあるんだろうか。
美姫 「普通の状況ではカノンたち同様にないと思うけれどね」
はやてと知り合ったなのはたち。
美姫 「幸い、家族の話にはならなかったからシグナムたちの事は出なかったけれどね」
中々ハラハラしたが。ともあれ、次はパワーアップしたデバイスを手にしたなのはたちの話になるのかな。
美姫 「どうなるのかしらね。次回も待っていますね」
待っています。