『つまさきティミーのお話』





 つまさきティミーはこの時奥さんと一緒に冬の準備をしていました、お家の中を暖かいままでいる様にしてです。
 ご飯を沢山お家の中に入れていました、様々な木の実をお家の中に入れていきます。そんな中に胡桃の実もありますが。
 その実を見てです、奥さんは旦那さんに言いました。
「胡桃は美味しいけれどね」
「何かあるのかな」
「かさばるでしょ」
 奥さんが言うのはこのことでした。
「胡桃って」
「ああ、殻が大きくてね」
「だからね」
「胡桃はなんだね」
「あまり中に入れられないわね」
「しかし子供達も好きだしね」
 だからだとです、旦那さんは奥さんに言いました。
「出来るだけね」
「中に入れておきたいのね」
「僕も好きだし君もだよね」
「美味しいって言ったでしょ」
 これが奥さんの返事でした。
「好きなことは事実よ」
「問題はかさばることだね」
「そう、どうしたものかしらね」
「だったら中を出そうか」
 ご主人は奥さんに提案しました。
「胡桃も中身だったらかさばらないね」
「そうね、それじゃあ」
「うん、胡桃の殻は全部出して」
「そのうえで蓄えるのね」
「そうしよう、それでどうかな」
「それはいいわね、わかったわ」
 奥さんはご主人の言葉に頷きました。
「そうしましょう」
「殻は市場の細工職人さんに売ればいいよ」
「胡桃の殻は固いから小さな生きものの家具になるわね」
「そうもなるしね、じゃあいいね」
「中を出して保存して殻は市場で売りましょう」
 こうお話してでした。
 夫婦で胡桃の中身を出して貯えました、そのうえで殻は森の市場の家具細工の職人さんのお店に売りました、そうしてです。
 お金も貰って中身はかさばらず貯えることが出来てでした、奥さんはご主人に満足している笑顔で言いました。
「よかったわ」
「そうだね、かさばらず貯えられてね」
「お金ももうかったし」
「いいこと尽くめだよ」
「こうしたことも工夫ね」
 奥さんはしみじみとして言いました。
「かさばるものでも工夫したらね」
「かさばらなくなってね」
「お金も手に入るわね」
「職人さんもいい素材が手に入ったって喜んでくれたね」
「そうね、皆にとっていい結果になったわ」
「全くだよ、そう思うとね」
「今回のことはよかったわね、それじゃあ」
 奥さんはさらに言いました。
「これから冬はね」
「胡桃はいつもそうしていくね」
「ええ、中身だけ出して貯えて殻は売るわ」
「そうしていこうね、何でも工夫だね」
「ちょっと工夫すればね」
「全く違っていて皆にもいいことになるよ」
「本当にそうなるわね」
 奥さんはご主人の言葉に頷きました、そうして冬の間様々な木の実の中にある胡桃の実も食べることにしましたが。
「胡桃はそのまま食べても美味しいけれど」
「お菓子にも使えるのよね」
「そうしても美味しいからね、お酒にもね」
 こちらにもというご主人でした。
「合うからね」
「とてもいい木の実ね」
「身体にもいいし」
「とても素晴らしい木の実だわ」
 夫婦で胡桃の木の実を食べつつお話します、そしてです。
 調理もします、胡桃はそうしてもとても美味しかったのでした。


つまさきティミーのお話   完


                  2023・4・26








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