『ピクリン=ブランドのお話U』





 ピクリン=ブランドはお家で弟や妹達と一緒にいました、もうすぐ晩ご飯ですがこの日お父さんとお母さんは親戚のお家に行っていてお家にいるのは子供達だけです。その為家事は皆でやってです。
 お風呂の用意もお洗濯ものを入れて畳むことも皆で手分けしてしました、そして晩ご飯を作ることにしましたが。
 弟や妹達はです、それぞれお兄さんに言いました。
「僕シチューが食べたいよ」
「私オムレツよ」
「僕は鱈飲む縫えるがいいよ」
「私サラダ」
「鰊のパイがよくない?」
「スパゲテイにしましょう」 
 皆で食べたいものを好き勝手に言います、ですが。
 ピクリンはその彼等に困ったお顔で言いました。
「そう言っても食材がないよ」
「えっ、ないの?」
「お野菜も卵も?」
「お肉も?」
「パスタもないの」
「卵はあるよ」
 見ればそれはありました。
「パンとシーチキン、あとレタスとトマトだね」
「そういうのがあるんだ」
「ないって言われたけれど」
「そうしたものあるんだ」
「そうなのね」
「うん、バターやマヨネーズもね」
 こうした調味料もというのです。
「あるよ」
「じゃあ何を作るうか」
「パンがあるのは助かるね」
「それにレタスにトマト」
「卵にシーチキンだと」
「そうだね、卵は茹で卵にして」
 ピクリンはまずは卵をそうすると言いました。
「レタスやトマトはスライスして」
「あっ、そうしていったらね」
「何かいい感じ?」
「そこでパンを切ったら」
「サンドイッチにならない?」
「そうだね、なるね」
 ピクリンもそれはと頷きました。
「それじゃあね」
「うん、作ろう」
「皆でサンドイッチを作りましょう」
「卵は茹で卵にして潰して」
「お野菜を切ってね」
「シーチキンも使って」
「パンは切ってだよ」
 そうしてというのです。
「バターやマヨネーズを塗ってね」
「それで卵やシーチキンを挟んで」
「サンドイッチにして」
「それで食べよう」
「皆でね」
 笑顔でお話してでした。
 兄弟姉妹力を合わせてサンドイッチを作りはじめました、手分けしてそれぞれ助け合って声をかけ合ってです。
 卵を茹でて潰してパンやお野菜を切ってバターやマヨネーズを塗ってシーチキンも缶詰から出してです。
 そのうえで挟んで出来上がりです、そうして皆で牛乳を飲みながらサンドイッチを食べますが感想はといいますと。
「美味しいね」
「そうよね」
「皆で楽しく作って」
「それで食べてるけれど」
「とても美味しいわ」
「本当ね」
「また作ろうね」
 ピクリンは弟や妹達に笑顔で言いました。
「サンドイッチをね」
「そうしよう」
「また食材があればね」
「皆で作って」
「そして食べましょう」
「サンドイッチは何でも食材に使えるからね」
 お兄さんとしてこのこともお話しました。
「そうだよね」
「そういえばそうだったね」
「サンドイッチはそうしたものよ」
「何でも挟んで食べられる」
「そうしたものだったわね」
「だからね」
 それでというのです。
「皆で挟んで食べようね」
「そうだね」
「そうしたらいいね」
「じゃあまた作ろう」
「その時にある食材を使って」
「挟んで食べましょう」
「そうしようね」
 兄弟姉妹で仲良くお話します、そして後片付けも皆でしてでした。 
 順番にお風呂に入った後で帰って来たお父さんお母さんにお帰りなさいといって一緒のベッドに入りました。そのうえでぐっすりと気持ちよく眠りました。


ピグリン=ブラントのお話U   完


                   2022・10・26








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