『オズのヘンリーおじさん』




                第四幕  漁港に行くまでも

 ヘンリーおじさんとエマおばさんを迎えてです。
 皆はあらためて海や川の幸が一杯あるマンチキンの漁港の街に向かいました、それで黄色い煉瓦の道を歩いていきますが。
 おじさんはその中でおばさんに笑顔で言いました。
「カンサスにいた時はこんな服を着てな」
「オズの国のね」
「それで何の心配もしないで農業ををしてな」
「トラクターとか草刈り機とか使って」
「自転車も乗るとかな」
「思わなかったわね」
「全くだ」
 笑顔で言うのでした。
「わしが自転車に乗るとか」
「私もよ」
「軽トラだってあるしな」
「自動車を運転するなんて」
「ああ、昔はね」
 ドロシーはお二人のお話を聞いて言いました。
「トラクターもなくて」
「自動車だってなかったね」  
 トトも応えて言いました。
「あってもね」
「今と全然違う形だったわ」
「そうだったよね」
「だから軽トラなんてね」
「なかったよ」
「想像もしなかったわ」
 そうした車はというのです。
「本当にね」
「そうだったね」
「全くね」
「というか」
 さらに言うトトでした。
「軽トラって外の世界のアメリカにはないみたいだね」
「そうらしいわね」
 ドロシーもそれはと応えました。
「どうも」
「これがね」
「日本のもので」
 それでと言うトロットでした。
「アメリカに入ったらしいわね」
「そうみたいね、それでオズの国でも普及して」
 ベッツイも言います。
「ヘンリーさんとエマさんも使ってるのね」
「ええ、オズの国では生産してるわ」 
 オズマが言ってきました。
「軽トラもね」
「そうよね」
「そうしているわね」
 トロットとベッツイはオズマに応えました。
「それで皆使っているわね」
「そしてお仕事に使っているわ」
「ジープとか軽トラはね」
 こうした自動車はというのです。
「本当に何かと使えるわ」
「ジープを最初に乗った時驚いたよ」
 キャプテンは言いました。
「あまりにも何かと使えてね」
「ものを持ち運べてよね」 
 エリカが応えました。
「移動にも使えて」
「そうそう、頑丈でどんな道でも進めるし」
 キャプテンはエリカに応えてお話しました。
「凄くね」
「便利な車ね」
「だからわしはジープが好きだよ」
 そうだというのです。
「今もね」
「そうよね」
「雨が降ったら覆いをかけて」
 そしてというのです。
「それもすぐに出来るからね」
「そのこともいいことね」
「そして軽トラも」
 こちらもというのです。
「かなりだよ」
「便利ね」
「そうだよ」
 こう言うのでした。
「本当にね」
「軽トラもものを運べるし」
 ハンクも言ってきました。
「移動にも使えて頑丈で」
「何処でも行けるからね」
「いいんだよね」
「本当にね」 
 まさにというのです。
「いい車だよ」
「そうだね」
「考えてみれば」
 ヘンリーさんは少し背中を丸めて腕を組んで言いました。
「今回の旅も」
「軽トラに乗ってよね」 
 おばさんが応えました。
「私達が運転して」
「皆には後ろに乗ってもらってだとな」
「それはそれで快適な」
「いい旅行になったかもな」
「軽トラの後ろに乗るにはね」
 それはとドロシーが言葉を返しました。
「多いわね」
「そういえばそうか」
「言われてみればそうね」 
 お二人もそれはと頷きました。
「この数だとね」
「ちょっと難しいな」
「だからね」 
 それでというのです。
「軽トラでなくて正解だったわ」
「そうだな」
「ドロシーの言う通りね」
「この場合はバスね」
 こちらの車になるというのです。
「自動車での移動なら」
「そうだな」
「そっちの方がいいわね」
 二人も頷きました。
「バスに乗ってね」
「行く方がいいな、何なら」
 ここでおじさんは明るく笑って言いました。
「わしが運転しようか」
「バスをなの」
「ああ、そうしようか」 
 こう言うのでした。
「その時はな」
「いや、別にね」
 それはとです、ドロシーはおじさんに答えました。
「そうしなくてね」
「いいのかい?」
「いいわ、おじさんとおばさんが主役なのに」
 今回の旅のというのです。
「だからね」
「いいんだね」
「そうしなくてもね」
「じゃあ誰が運転するんだ」
 おじさんはドロシーに問い返しました。
「それなら」
「いや、自動でもいけるわよ」 
 ドロシーはすぐに答えました。
「ここはオズの国でしょ」
「ああ、それはな」
「そうでしょ、だからね」
「わしが運転しなくてもか」
「そうよ、オズの国はね」
 まさにというのです。
「普通にね」
「お伽の国で」
「科学だけでなく魔法もあってね」
「それでだね」
「運転手さんがいなくても」
 そうであってもというのだ。
「誰でも何処に行って欲しいを言えばね」
「動いてくれる車もあるか」
「だからね」
 それでというのです。
「おじさんが運転しなくてもだよ」
「大丈夫かよ」
「そうよ」
 そうだというのです。
「これがね」
「オズの国は本当に便利だな」
「そうよ、だからね」
 ドロシーはさらに言いました。
「そんな運転しなくてもよ」
「いいか」
「大丈夫よ」
 あくまでというのです。
「おじさんは」
「というかおじさん車の運転好き?」
 トトがおじさんに尋ねました。
「お話聞いてたら」
「そうよね、軽トラのお話もされたし」
 恵梨香はトトの言葉に頷きました。
「バスもっていうし」
「そう聞いたらね」  
 それでと言うカルロスでした。
「そう思えるね」
「確かにね」
 神宝はカルロスの言葉に応えました。
「楽しそうに言われてるし」
「それじゃあね」
 ジョージも言います。
「そう思えるね」
「毎日軽トラに乗っておられるのかしら」
 ナターシャはこう考えました。
「若しかして」
「うん、お仕事の時はだよ」
 おじさんは五人にも答えました。
「まさにね」
「そうなんですね」
「毎日乗っておられるんですね、軽トラ」
「お仕事の時」
「それでお好きですか」
「そうなんですね」
「そうなんだ、カンサスにいた頃は」 
 それこそというのです。
「自動車なんて本当にだよ」
「私達が乗るなんてね」
 おばさんも言いました。
「夢にもだったわね」
「思わなかったよ」
「お金持ちの人しか乗ってなくて」
「物凄く増えても」
 そして安くなってもというのです。
「しかしね」
「それでもよね」
「わし等が乗るなんて」
「想像出来なかったわ」
「それに」
 さらに言うおじさんでした。
「ジープだってな」
「なかったし」
「ましてや軽トラなんて」
「影も形もなかったわ」
「しかし乗って使ってみると」 
 その軽トラをです。
「物凄く便利だからな」
「私達も病みつきになったわね」
「それで毎日乗っているうよ」
「二人でね」
「あっ、エマさんも運転されてるんですか」
 恵梨香はお二人のやり取りからふと思いました。
「ひょっとして」
「ええ、してるわ」
 おばさんはその通りと答えました。
「私達もね」
「そうなんですね」
「それでね」
 さらにお話しました。
「私も車の運転は好きよ」
「そうですか」
「軽トラを運転して」
 そしてというのです。
「畑に行ったり村のお店に行ったり」
「そうしていますか」
「軽トラがあったら」
 それならというのです。
「それで幸せよ」
「全くだな」
 おじさんも頷いて言います。
「あんな便利はものはないから」
「そうよね」
「ううん、ここでも満足って言うんだ」
 トトは思いました。
「何かね」
「無欲よね」
「オズの国の人達でも」
「本当にね」
「そんな人達だよ」
「ヘンリーさんとエマさんは」
「そうだね」
 トトは恵梨香達五人に応えました。
「僕もあらためて思ったよ」
「軽トラがあれば幸せって」
「それで今の暮らしもって」
「オズの国じゃ普通なのに」
「もっと言えば外の世界の日本でも」
「そうなのに」
「いやいや、あんな便利な車はないじゃないか」 
 おじさんは五人に言いました。
「それがあるだけでね」
「幸せなんですね」
「ヘンリーさんエマさんから見れば」
「そうですか」
「それだけで」
「軽トラがあれば」
「もっと言えばドロシーとトトがいて」
 そしてというのです。
「ガスも水道も電気もあって」
「テレビもパソコンもあってね」
 そしてと言うおばさんでした。
「携帯電話もあって」
「そうした状況なんてな」
「最高よね」
「本当にな」
「それじゃあね」
「満足する以外ないよ」
 おじさんは満面の笑顔で言いました。
「不平や不満なんてな」
「どうして思うのかしら」
「本当にな」
 こうお話するのでした。
「それで軽トラまであるなんてな」
「幸せの絶頂よ」
「今のわし等はな」
「それもその絶頂がずっと続くから」
「こんないいことはないよ」
「ううん、おじさんとおばさんは本当に無欲だけれど」 
 それでもと言うドロシーでした。
「あらためて思ったわ」
「こんな無欲な人達はそうはいないわ」
 オズマが応えました。
「オズの国でもね」
「そうよね」
「ええ」
 本当にというのです。
「ここまでの人達はね」
「だからお食事もね」
「昔ながらのままの部分があるのね」
「そうなの」
 実際にというのです。
「これがね」
「そうなのね」
「それでね」
 ドロシーはさらにお話しました。
「ステーキやサラダ、それにマッシュポテトとかも」
「ご馳走なのね」
「そうなのよ」
「実際にご馳走じゃないか」 
 おじさんはまsないと言い切りました。
「ステーキなんて」
「今はもうよ」
 ドロシーはそのおじさんに答えました。
「ステーキだってね」
「普通なんだね」
「そうよ、カレーだってね」
「カンサスにいた時は知らなかったよ」
「それでもよ」
「オズの国では普通なんだな」
「今のね」
 まさにというのです。
「そうよ」
「そうなんだな」
「そしてね」
 それにというのです。
「オズの国の色々なお料理もね」
「贅沢じゃないか」
「そうよ」
「ずっと言っている通りにか」
「本当にね」 
 まさにというのです。
「今じゃそうよ」
「カレーと言っても色々あるよ」
 トトも言います。
「今はね」
「牛肉のカレーだけじゃないな」
「うん、鶏肉や豚肉のものだってあるよ」
「わし等も食べているけれどな」
「けれどカツカレーはどうかな」 
 こちらのカレーはというのです。
「そのカレーは」
「ああ、日本から生まれたというか」
「あのカレーね」
 おばさんも言ってきました。
「凄く美味しいわね」
「とんでもないご馳走だな」
「そのカツカレーもだよ」
 トトはお二人に言いました。
「全くだよ」
「贅沢じゃないか」
「そうなのね」
「うん、何ならね」
「何なら?」
「何ならっていうと」
「今日の晩ご飯にどうかな」
 そのカツカレーをというのです。
「これから」
「それをかい」
「今晩になの」
「食べない?」
 こう言うのでした。
「これから」
「いや、しかしな」
「贅沢じゃないかしら」
「だから贅沢じゃないから」 
 全くというのです。
「食べればいいよ」
「そうなんだな」
「トトがそう言うなら」
「そうだよ、それに」
 それにというのでした。
「他のお料理だってね」
「ええ、カツカレーをメインにして」
 ドロシーも言いました。
「今晩はね」
「他のものも出すね」
「サラダに」
 それにというのです。
「他にも何かね」
「出すんだね」
「そうね」
 少し考えて言うドロシーでした。
「カレーに合う様な」
「薬味みたいな感じで」
「お野菜を出して」 
 そしてというのです。
「飲みものもね」
「出すね」
「デザートも」
 こちらもというのです。
「素敵なものをね」
「出してだね」
「楽しんでもらうわ」 
 お二人を見て言いました。
「是非ね」
「うん、それじゃあ」
「今晩はそうするから」
 こう言うのでした。
「楽しみにしていてね」
「一体どんなカレーか」
「楽しみね」
「お野菜もなんてな」
「私達カレーはカレーライスだけで」
 それでというのです。
「他のものはね」
「食べないな」
「ええ、ビーフカレーでね」
「それをご飯にかけて食べるだけだな」
「それもいいけれどね」
 それでもと言うトトでした。
「他にもね」
「いい食べ方があってか」
「色々なカレーがあるんだね」
「そうなんだ」
 お二人にお話します。
「まずはカツカレーを食べて」
「そしてか」
「他のものもなのね」
「食べようね」
 こうしたお話をしてでした。
 一行は日が落ちることまで黄色い煉瓦の道を歩いてです。
 テントを出してから晩ご飯となりましたが。
「へえ、これがカツカレーか」
「こうした食べものなのね」
 お二人はそのカツカレー、お皿の上のご飯の上に数切れのに切ったカツを置いてカレールーをかけたお料理を見て驚きの声をあげました。
「こんな食べものあるのね」
「これは美味しそうだな」
「それにね」
「ああ、カレーだけじゃなくてな」
 おじさんはおばさんに言いました。
「サラダに茹で卵」
「福神漬けやラッキョもあるわね」
「牛乳もあってな」
「豪勢ね」
「こうした食べ方もあるの」
 お料理を全て出したドロシーが答えます。
「カレーにはね」
「サラダや茹で卵を出してか」
「福神漬けとかも食べるのね」
「それで一緒に牛乳を飲む」
「そうするのね」
「そう、それでカレーもね」
 こちらのお話もするのでした。
「こうしたカレーもあるの」
「ビーフカレーやポークカレーだけじゃなくてか」
「色々あるのね」
「それで中にはか」
「こうしたカレーもあるのね」
「そうなの、だからね」
 それでというのです。
「これからね」
「食べるんだな」
「そうするのね」
「そうしましょう」
 笑顔で言ってでした。
 皆でカツカレーを食べます、するとでした。
「これはまたな」
「凄く美味しいわね」
「カツとカレールーとご飯の組み合わせがな」
「最高ね」
「しかも」
 さらにというのです。
「福神漬けやラッキョとも合うな」
「そうよね」
「そしてサラダも茹で卵も美味しいぞ」
「カレーと一緒に食べると余計にね」
「それに飲みものは牛乳だから」
 トロットはその牛乳を飲みつつ言ってきました。
「こちらもね」
「ああ、合うな」
「そうね」
 お二人はまた応えました。
「牛乳もね」
「かなりだな」
「だからね」 
 それでと言うトロットでした。
「いいのよ」
「成程な」
「今度から私達もそうしようかしら」
「贅沢だけれどな」
「ここまで食べたら」
「これで贅沢って言うのがね」
 ベッツイは少し驚いた風になって言いました。
「凄いわね」
「あの、これ位です」 
 恵梨香はカツを食べて言いました。
「普通ですよ」
「オズの国でも外の世界でも」
 ジョージはサラダを食べています、そのうえでの言葉です。
「カレーと付け合わせとして」
「福神漬けとか欠かせないですよ」
 神宝は茹で卵を食べながら言いました。
「カレーには」
「だから全部あって当然ですよ」
 ナターシャはその福神漬けを食べています。
「こうして食べても」
「あの、カレーだとです」
 カルロスはスプーンでルーがかかったご飯を食べて言います。
「こうした組み合わせは普通です」
「そうなのかい?」
「外の世界でもそうなの」
「外の世界の学校では給食がありまして」
 恵梨香がお話しました。
「オズの国の学校でもありますが」
「そうなのか」
「普通なのね」
「こうしてカレーを食べることは」
「サラダや茹で卵や福神漬けとかと一緒に食べることも」
「そうです、それで特にです」
 さらに言う恵梨香でした。
「学校の給食では牛乳はです」
「絶対にあるのか」
「そうなっているの」
「栄養が凄くあるので」
 だからだというのです。
「日本の学校の給食ではです」
「絶対に出てか」
「飲むのね」
「そうします」
「わし等も牛乳は好きだが」
 それでもと言うおじさんでした。
「カンサスにいた時はな」
「いつも飲めるかっていうとね」 
 おばさんも言います。
「私達牧場は持ってなくて」
「牛はいなかったからな」
「牛乳もな」
「いつも飲める訳じゃなかったわ」
「今は何時でも飲めるからね」
 ハンクもそれはと言います。
「安心してね」
「ああ、村にも牧場があって」
「乳牛も沢山いてね」
「お店でもあってな」
「好きなだけ飲めるわね」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「だから何時でも飲んでね」
「それにチーズやヨーグルト、バターもな」
「何時でも出に入ってお店でも貰えるし」
「オズの国ではお金がなくて」
「好きなだけ貰えるし」
「いいな」
「幸せね」
 お二人でお話します、そしてです。
 おじさんは牛乳を飲んで、です。また言いました。
「カレーと牛乳が合うな」
「物凄くね」
 おばさんも言います。
「こんなに合うなんて」
「思わなかったな」
「わしも好きでな」
 キャプテンも言ってきました。
「よくカレーを食べて」
「そしてか」
「牛乳も飲んでいるの」
「そうしているんだよ」
 お二人に親し気にお話しました。
「カレーには欠かせないよ」
「そうか、それじゃあな」
「私達もこれからね」
「そうしてね、それでね」 
 オロシーがまた言ってきました。
「デザートもね」
「あるのか」
「出してくれるの」
「そのデザートはね」
 それはといいますと。
「マンゴーとかパイナップルとかね」
「甘酸っぱいものか」
「そうしたものなのね」
「ネーブルやキーウィも出すから」
 こうしたものもというのです。
「そちらもね」
「ああ、楽しみだ」
「本当にね」
「どれも美味しいな」
「そうよね」
「オズの国にないものはなくて」
 それでというのです。
「果物だってね」
「色々あるな」
「数えきれないだけね」
「それで出すから、それを食べたら」
 デザートをというのです。
「それからはね」
「寝るんだな」
「テントでね」
「テントは幾つか出して」
 そうしてというのです。
「そこで休むけれど」
「何かあるのかい?」
「まだあるの?」
「寝る前にね」
 テントでというのです。
「近くに川があるから」
「ああ、そこでか」
「身体を洗うのね」
「そうしてね、オズの国は何処でも川や湖やお池があるから」
 だからだというのです。
「冒険の間は毎日ね」
「身体も奇麗に出来るのか」
「お風呂に入るみたいに」
「中には温泉もあって」
 それでというのです。
「実際にね」
「お風呂にも入られるのか」
「それはいいわね」
「それがオズの国の旅よ」
 ドロシーは笑顔でお話しました。
「だからね」
「身体を奇麗にも出来る」
「毎日なのね」
「お家にいる時みたいにね」
 まさにというのです。
「それが出来るのよ」
「じゃな、食べ終わったら」
「身体も奇麗にするわね」
「そうして寝るな」
「そうさせてもらうわね」
「是非ね」
 笑顔で言うドロシーでした。
「そうしてね」
「それでテーブルかけは食べものを幾らでも出せるから」
 オズマもカツカレーを食べつつ言います。
「それでね」
「おかわりしてもいいのか」
「そうなのね」
「ええ、好きなだけね」
 それこそというのです。
「食べてね」
「こんな美味しいものをな」
「おかわり出来るなんてね」
 お二人はこのことにも喜びました。
「何て幸せなのかしら」
「全くだな」
「ドロシーに誘われてね」
「そのうえでな」
「ううん、お二人を見ていたら」
 オズマはそのうえで思いました。
「幸せな人達ね」
「そうなの」
「幸せって思えたら」 
 こうドロシーにお話します。
「もうね」
「それで幸せね」
「お二人はいつもね」 
 それこそといううのです。
「幸せって思うから」
「だからなのね」
「本当にね」
 まさにというのです。
「幸せな人達よ」
「そうなのね」
「オズの国がどうして幸せの国か」
「幸せばかりあるか」
「色々いいこと素晴らしいことがあるからだけれど」
 それと共にというのです。
「皆はいつもね」
「幸せと感じるからなのね」
「幸せなのよ」
 そうだというのです。
「それでね」
「だからこそなのね」
「ええ、私もオズの国に最初からいる人達は不平不満は知らないけれど」
「かつてのラゲドーさんなんか凄かったわね」
「みたいね、私達はね」
「知らないから」
「どんなものか理解出来ないけれど」
 不平や不満がどういったものかです。
「あの人はね」
「もう不平不満ばかりだったわ」
「どうしてあそこまでね」
 まさにというのです。
「ああして嫌そうだったのか」
「わからなくて」
「ああだとね」
「幸せじゃないわね」
「そうでしょ」
「ええ、ノームの人達自体がね」
 ドロシーはかつての地下の人達のことを言いました。
「もうね」
「不平不満ばかりで」
「幸せにはね」
「思えなかったわね」
「とてもね」
「外の世界ですと」
 恵梨香が言ってきました。
「何があっても不平不満ばかりで」
「幸せじゃない人がいるのね」
「はい」
 オズマに答えました。
「どんなものを食べてもどんな本を読んでも何があっても」
「不平不満ばかりなの」
「文句と悪口ばかり言って」
 そしてというのです。
「幾ら好き勝手してもです」
「そんなことばかり言って」
「もう全然です」
 それこそというのです。
「幸せにはです」
「見えない人がいたのね」
「それで人相も」
 それもというのです。
「子供の頃のお写真見たら」
「今とは全然違うの」
「物凄く険しくて嫌そうな」
 そうしたというのです。
「人相にです」
「なっているのね」
「そんな人がいます」
「幸せを感じられない人ね」
「何があっても」
「自分が幸せだって感じられたら」
 オズマは恵梨香にも言いました。
「その人はね」
「幸せで」
「お二人もね」 
 おじさんもおばさんもというのです。
「凄くね」
「幸せな人達なんですね」
「いつもそう思えているから」
 だからだというのです。
「凄くね」
「そうですか」
「オズの国の中でもね」
「幸せと感じられたら幸せ、ですか」
 恵梨香は茹で卵を食べてです。
 それからカツとルーがかかったご飯を食べてそれで言いました。
「確かに私も今です」
「美味しいものを食べられてよね」
「はい」
 それでというのです。
「幸せです」
「そうよね、じゃあお二人にはもっとね」
「幸せを感じてもらって」
「幸せになってもらうわ」
 にこりと笑って言いました。
「是非ね」
「そうですか」
「幸せには終わりはなくて」
 そしてというのです。
「限度もね」
「ないですね」
「だからね」 
 そうしたものだからだというのです。
「この旅の間はね」
「道中でも港町でも」
「是非ね」
「どんどんですね」
「幸せを感じてもらうわ」
「そうね、それじゃあね」
 それならというのでした。
「ご飯の後はね」
「身体を奇麗にして」
「気持ちよくなってね」
 そうなってというのです。
「それからね」
「あらためてですね」
「ええ、テントの中でね」
「ぐっすりと寝ますね」
「寝られる人はね」 
 そうした身体の人はというのです。
「ぐっすりとね」
「寝ることも幸せですね」
「ぐっすり寝たら気持ちいいでしょ」
「はい」
 恵梨香は素直に答えました。
「本当に」
「だからね」
 それでというのです。
「寝ることもね」
「しますね」
「そして幸せを感じてもらって」
 オズマは言葉を続けました。
「私達自身もね」
「幸せを感じるんですね」
「一人が幸せになるのではなくて」
「皆がですね」
「幸せになってね」
 そうなってこそというのだ。
「オズの国であってね」
「いいことですね」
「そうよ」
 まさにというのです。
「本当にね」
「だからですね」
「皆でね」
「お二人と一緒に」
「どんどん幸せになりましょう」
 恵梨香にサラダを食べてから言いました。
「今夜も。そして」
「これからも」
「是非ね」
「二人の昔ながらの質素さには驚くこともあるけれど」
 それでもと言うドロシーでした。
「けれどそれはね」
「悪いことじゃないね」
「ええ」
 トトに答えました。
「別にね」
「そうだよね」
「質素でも」
「それはそれでね」
「いいことだしね」
 それでというのです。
「批判されることでもなければ」
「そのままでもいいね」
「けれどね」
 それでもと言うドロシーでした。
「いいものを知ってもらう」
「そのこと自体はね」
「いいわよね」
「そうだね」
 トトもそれはと頷きました。
「別にね」
「そうよね」
「だから漁港にも案内するし」
「今だってね」
「カツカレー食べてもらって」
「他のものもね」
「それでだね」
「さらにね」
 まさにというのです。
「身体を洗って」
「ぐっすりとね」
「気持ちよく寝てもらうわ」
「そうだね」
「いいものを知ってもらうことも」
「いいことだね」
「そうしたら」
 それならというのです。
「尚更ね」
「幸せになれるね」
「そうなるから」
 だからだというのです。
「どんどんね」
「おじさんとおばさんに紹介しようね」
「幸せをね」
「そうだね」 
 トトも頷きました。
「ここはね」
「私その為によ」
「色々とだね」
「頑張っていくわ」
「ドロシーがそう言うならね」
 是非にと言うトトでした。
「僕もだよ」
「頑張ってくれるのね」
「うん、それじゃあね」
「この冒険の旅もね」
「楽しみながらね」
「頑張っていきましょう」
「それじゃあね」
 こうした話をしてでした。
 皆で晩ご飯を食べてそれから身体を奇麗にしてそのうえでテントで休みました、翌朝おじさんもおばさんも言いました。
「いやあ、テントで寝るのもな」
「いいわね」 
 テントを出てから言います。
「普段と違う場所で休むのも」
「そうだな」
「あっという間に眠りに入って」
「朝起きたらな」
「もうね」 
 それこそというのです。
「気分爽快よ」
「全くだな、それじゃあな」
「朝ご飯を食べて」
「皆と一緒に」
「そしてね」
「ドロシー達と一緒に行こう」
 笑顔でお話してでした。
 皆で朝ご飯を食べてから出発します、冒険の旅はお二人にとって非常に楽しいものになっていました。








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