『新オズのカボチャ頭のジャック』




                第十二幕  花火と盆踊りで

 遂に南瓜畑が全て出来ました、ジャックはその畑達を観て南瓜のお顔を満面の笑みにさせて言いました。
「遂にだね」
「南瓜畑が全て出来たね」
 かかしも笑顔になっています。
「よかったよ」
「そうだよね」
「これでギリキンの皆は南瓜を今以上に食べられるよ」
「美味しい南瓜をだね」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「そうなるよ」
「そう思うと最高だね」
「そうだね」
「本当によかったよ」
「いやあ、最初は全部出来るかなって思ったけれど」 
 ガンプも言います。
「終わったね」
「うん、皆でやってね」
「途方もない大仕事だと思ったけれど」
 最初はです。
「それがね」
「見事に終わったね」
「そうだね」
「うん、そしてね」
 ジャックはガンプに言いました。
「南瓜畑は終わって他のお野菜の畑も全部出来て」
「色々なお野菜のね」
「人参に玉葱、ジャガイモにお葱に蕪にピーマンに茄子に胡瓜にね」
「大蒜やほうれん草、菊菜に韮もあるよ」
 樵が言ってきました。
「サツマイモだってね」
「本当に色々なお野菜の畑もあってね」
「全部出来たよ」
「そうだね」
「西瓜も苺もね」
 こうしたものの畑もというのです。
「出来たし牧場だってね」
「完成したね」
「そこで牛や馬、豚に鶏達がいるから」
 沢山のというのです。
「お肉や乳製品もね」
「楽しめるね」
「そうなったよ、そして」
 ムシノスケ教授も言います。
「水田もだよ」
「いよいよだね」
「完成するよ」
「そうだね」
「そうなるから」
 だからだというのです。
「これからね」
「最後のお仕事をだね」
「していこう」
「そうしていこうね」
「いや、本当にだよ」
 教授もにこにことして言います。
「ここがこんなに立派な水田や畑の場所になるなんてね」
「ただお水があるだけの場所だったのよね」
 オズマも言いました。
「ここは」
「それをだね」
「開拓、開墾をしてね」
 オズマもジャックにお話します。
「そうしてよ」
「そのうえでだね」
「これだけのものにね」
「したんだね」
「そうよ」
 まさにというのです。
「皆でね」
「そうなんだね」
「私は政策として決めたけれど」
「それを出来たのはだね」
「皆がいてくれたからよ」
 その為にというのです。
「それでなのよ」
「ここまで出来たんだね」
「そうよ」
 ジャックにその畑達を観つつお話します。
「本当にね」
「そうなんだね」
「皆が力を合わせてお仕事をして」
「牛やトラクターも使って」
「他の農具もね、それでよ」
「ここまでのものが出来たね」
「そうよ」
 本当にというのです。
「だからね」
「それでだね」
「私がこれが政治だってね」
 その様にというのです。
「思うわ」
「そうなんだね」
「ええ、皆がいてくれたから」
 その為にというのです。
「ここまでのものがね」
「出来たんだね」
「そうよ、政治も一人では動かないのよ」
 オズマは言いました。
「皆の力があってね」
「そうしてだね」
「出来るものなのよ」
「どんなことでもそうだよね」
「そう、そして政治もよ」
「全部だね」
「そうして出来るの、じゃあね」
 オズマはさらにお話しました。
「これからも政治はそうしたものだと認識して」
「やっていくね」
「そしてここではね」
「水田をだね」
「完成させましょう、それが終わったら」
 その時はというのです。
「いよいよね」
「花火とだね」
「盆踊りよ」
 その二つだというのです。
「いいわね」
「うん、それじゃあね」
「皆でやっていきましょう」
「そうしようね」 
 笑顔で応えてそうしてでした。
 皆で南瓜畑の完成を喜んだその足で、でした。
 皆で水田も造っていきました、水田も徐々に出来てきていて。
 そうしてです、いよいよでした。
 水田が完成しようという時にジャックは水田を観て言いました。
「何か今凄く嬉しいよ」
「いよいよ完成と思うとよね」
「うん、本当にね」
 こうオズマに答えました。
「それだけでね」
「そうね、ただ完成したらね」
「もっと嬉しくなるね」
「そうなるわよ」
「そうだね、それじゃあね」
「ええ、このままね」
「お仕事を続けていくことだね」
 オズマに言いました。
「そうだね」
「そうよ、そうしたらね」
「もっとだね」
「嬉しくなるわ」 
 こうジャックに言いました。
「絶対にね」
「そうだね、畑も完成したし」
「水田も完成したらね」
「尚更嬉しくなるね」
「最高にね、だからね」
 それでというのです。
「やっていきましょう」
「それじゃあね」
「今から最後の水路を造るけれど」
 恵梨香は鍬を手に言ってきました。
「ジャックもどうかしら」
「これで最後だよ」
 神宝もジャックに言います。
「だからね」
「一緒にしない?」 
 ジョージもジャックに声をかけます。
「そうしない?」
「これで水路が完成するからね」
 こう言ったのはカルロスでした。
「一緒に完成させな?」
「これで完成させたら」 
 どうかとです、言ったのはナターシャでした。
「嬉しいわよね」
「そうだね、じゃあ一緒に完成させよう」
 ジャックは五人に嬉しそうに応えました。
「そうしよう」
「ええ、それじゃあね」
「一緒に水路完成させよう」
「水路を掘ってね」
「そこにお水を通して」
「造りましょう」
「そうしようね」
 笑顔で言ってでした。
 ジャックは実際に恵梨香達と共に鍬を使って水路になる場所を掘ってです、そうしてそこにお水を引きました。
 それが終わってです、水路にお水が通ってです。
 沢山の生きもの達も入りました、ジャックはその水路を観て小躍りせんばかりになって喜びました。
「これで水路も完成だね」
「そうなったわね」
 恵梨香が応えました。
「遂に」
「そうだね」
「よかったわ」
「本当にそう思えるね」
「ええ、それじゃあね」
「後は水田だね」
「もう道は出来ていて」
 それでというのです。
「後はね」
「水路も今完成したからね」
「だからね」
「稲を植えるだけだね」
「そうよ、そうしたらね」
 それでというのです。
「全部終わるわ」
「そうなるね」
「だからね」
 笑顔での言葉でした。
「今からね」
「稲を植えるんだね」
「そうしたらね」
 さらに言うのでした。
「本当に完成よ」
「そうなるね」
「そうなったら」
「盆踊りだね」
「そして花火よ」
 それだというのです。
「それが待っているわ」
「完成したら早速よ」
 オズマも言ってきました。
「盆踊り大会をして」
「そしてですね」
「花火もね」
 これもというのです。
「打ち上げられるわ」
「そうなりますね」
「だからね」
 それでというのです。
「ここはね」
「水田をですね」
「完成させましょう」
「稲を植えて」
「そうしていきましょう」 
 こう恵梨香に言いました。
「そうしましょう」
「是非ですね」
「そうよ、そう聞いたらでしょ」
「はい、本当にです」  
 恵梨香も笑顔で応えます。
「もう早くです」
「完成させたくなったでしょ」
「そうなりました」
 実際にとです、恵梨香は答えました。
「それじゃあ今から」
「完成させましょう、それで毎年ね」
「毎年ですか」
「完成させたその日はね」
「盆踊り大会を開くんですね」
「そう、そしてね」
 そのうえでというのです。
「花火もね」
「打ち上げるんですね」
「そうしていくわ」
「そうなんですね」
「完成させたお祝いにね」
 それでというのです。
「毎年開くのよ」
「お祭りですね」
「この辺りの全部の村の人達が集まってね」
「畑も田んぼも広いからね」
 それでとです、ジャックも言いました。
「一つの村でやっていないね」
「ええ、幾つの村からね」
「人が集まって」
「そしてよ」
「全部造ったね」
「そうしたから」
 それでというのです。
「幾つもの村は一つのコミュニティでね」
「それでだね」
「それでね」
 そのうえでというのです。
「全部の村でこれからも一緒に作業をして」
「盆踊りもだね」
「やっていくのよ」
「そうなるんだね」
「そうよ。これからはね」
 まさにというのです。
「そうなっていくのよ」
「成程ね」
「そしてこの畑と田んぼはね」
 オズマはさらに言いました。
「幾つもの村の人達をいつも満腹にしてくれて」
「それでだね」
「そのうえでね」
 さらにというのです。
「ギリキン全体にもね」
「お米やお野菜をもたらしてくれるんだね」
「そうした場所の一つになるのよ」
「そうだね」
「お肉や卵も乳製品もね」
「牧場もだね」
「そう、全部ね」 
 まさにというのです。
「ギリキン全体にね」
「もたらしてくれるんだね」
「美味しいものが沢山食べられる様になるの」
「今以上にだね」
「そうよ、こうした場所が幾つもあれば」
「皆何時でもお腹一杯食べられるね」
「そうなるわ、あとね」
 オズマはさらに言いました。
「お米からお酒も造られるでしょ」
「教授も飲んでいたね」
「それもね」
「出来るんだね」
「そうよ、最近あのお酒も人気なの」
「日本酒もだね」
「そうなの」
 こうお話します。
「だからね」
「そのことでもだね」
「お米が沢山採れることはね」
 このことはというのです。
「とてもね」
「いいことだね」
「そうよ、特に日系人の人達がね」 
 その彼等がというのです。
「喜んでくれているわ」
「あの人達はお米が大好きだからね」
「パンを食べてもね」
 それと共にというのです。
「第一はね」
「お米だね」
「あとタイ系やベトナム系の人達もね」
「お米が第一だね」
「インド系の人達もね」
 この人達もというのです。
「そうだね」
「そうでしょ、ただ中国系の人達は」
「お米をよく食べても」
「パンや麦で作ったものもね」
「主食にするね」
「同じアジア系でもね」
 それでもというのです。
「ルーツによってよ」
「違ったりするね」
「そうなのよね」
「それはありますね」
 日本人の恵梨香も言います。
「私達日本人はです」
「主食といえばだね」
「お米なのよ」
「恵梨香を見ているとわかるよ」
「そうでしょ」
「うん、恵梨香はお米が大好きで」
 それでというのです。
「パンよりもね」
「お米よ」
「そうだね」
「パンも好きだけれど」
 恵梨香もそうです。
「けれどお米とどっちがっていうと」
「お米なんだね」
「それは変わらないわ」
「そうだね」
「それが変わることはね」 
 お米が第一であることはです。
「やっぱりね」
「変わらないね」
「私にとってはね、だからね」
 それでというのです。
「こうして何処までも広がっている水田を見たら」
「それでなんだ」
「それだけでね」 
 ジャックに目を輝かせてお話します。
「嬉しくなるわ」
「美味しいお米が沢山採れるから」
「だからね」
 そうであるからだというのです。
「本当にね」
「嬉しくなるんだね」
「そして実際によ」
「美味しいお米を沢山食べるんだね」
「そうするわ、特にお握りがね」 
 この食べものがというのです。
「私大好きよ」
「恵梨香はそうだよね」
「お握り大好きだね」
「お弁当でもそれが多いし」
「いつも美味しそうに食べるし」
「本当に好きだってわかるわ」
「そうなの、朝昼晩お握りでね」 
 ジョージ達四人にも応えて言います。
「いい位よ」
「普通のご飯もそうで」
「お握りでもで」
「だから三食お握りでもいい」
「そうなのね」
「そうなの、だからね」
 それでというのです。
「よく食べるの、お茶漬けもね」
「ああ、あの食べものだね」
「冷えたご飯の上にお漬けものとか乗せて」
「そこに熱いお茶をかける」
「そうしてさらさらと食べるものね」
「あちらもなの」
 そのお茶漬けもというのです。
「大好きよ、兎に角お米なら」
「恵梨香はいいんだね」
「そうなの」
「僕の南瓜と同じかな」 
 ジャックはここでこう思いました。
「僕は頭がそうでね」
「食べないわね」
「けれど南瓜はね」
 この作物はというのです。
「絶対にだよ」
「欠かせないわね」
「そんなものだよ」
 恵梨香にお話しました。
「僕にとってはね」
「そう、まさにね」
「南瓜はなのね」
「恵梨香にとってのお米かもね」
「そこまでのものね」
「そうかもね、だから南瓜畑を見たら」
 ジャックはというのです。
「本当にね」
「欠かせないものってよね」
「思うよ、だからだね」
「そう、恵梨香も日系人の人達は」
「お米が大好きなんだね」
「そうよ、欠かせないものだからね」 
 そうしたものだからだというのです。
「大好きで」
「いつも食べているんだね」
「そうよ、それじゃあね」
「うん、水田をね」
「最後まで作りましょう」 
 こう言ってでした。
 オズマは自ら率先して水田の最後のお仕事にかかりました、それから遂に水田も完成しました。その後で。
 オズマは皆にです、笑顔で言いました。
「それじゃあね」
「うん、いよいよだね」
「全部出来上がったからね」
「それでね」
 かかしと樵にお話します。
「そのお祝いにね」
「盆踊りと花火だね」
「その二つを楽しむんだね」
「そうなるわ、それでね」
 オズマは二人にさらにお話しました。
「ドロシーも来てくれるわ」
「おや、ドロシーもなんだ」
「彼女もここに来てくれるんだ」
「ベッツイとトロットもね、留守番はグリンダがしてくれるわ」 
 カドリングの主である彼等がです。
「だからね」
「ドロシー達もだね」
「来てくれるんだね」
「そうよ、オズの他の人達もね」
 三人の王女達だけでなくというのです。
「皆来てくれるわ」
「それは楽しみだね」
「それで一緒に盆踊りと花火を楽しむんだね」
「出店もね。それじゃあね」
 オズマはさらに言いました。
「皆ドロシー達を迎えましょう」
「それじゃあね」
「そうしようね」
 かかしと樵も笑顔で応えてです。
 そのうえで皆でドロシー達を迎えることにしました、もう盆踊りと花火は村々の人達が全て整えてくれていました。
 それで後はドロシー達が来ればでしたが。
 大きなエメラルドグリーンの飛行船が来ました、オズマはその飛行船を見て言いました。
「あの飛行船がね」
「うん、皆が乗っているものだね」
「王宮の飛行船だから」
 それでとです、オズマは教授に答えました。
「だからね」
「見れば王家の紋章もあるね」
「だから間違いないわ」
 今空を飛んでこちらに来ている飛行船はというのです。
「あの飛行船はね」
「王宮のもので」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「ドロシー達が乗っているわ」
「そうだね」 
 こうお話するとです。
 オズマのスマートフォンの着信音が鳴ったので出るとでした。
「オズマ、今私達飛行船の中にいるから」
「ええ、今来ているわね」
「そうよ、今から降りるから」
「待っているわ、それじゃあね」
「今夜はよね」
「盆踊りをしてね」
 そうしてというのです。
「そのうえでね」
「花火も観るのね」
「そうよ、あとね」 
 オズマはドロシーにお話しました。
「ベッツイにトロットも一緒でね」
「二人もいるのね」
「その時王宮にいた皆も一緒だから」
「そうなのね」
「賑やかよ、だからね」
 それでというのです。
「これからね」
「降りて来てくれるのね」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「合流するわ」
「それじゃあね」
 こうお話をしてでした。
 皆はドロシー達が来るのを待ちました、するとです。
 オズマ達がいる村の前にです。
 飛行船は降りてそこからドロシー達が出て来ました、ドロシーを先頭にベッツイにトロットにです。
 トト、エリカ、ガラスの猫、臆病ライオン、腹ペコタイガー、ハンク、ビリーナ、木挽きの馬にです。
 真帆使い、キャプテン、シュリア、つぎはぎ娘達が来ました、つぎはぎ娘が早速明るく飛び跳ねて言ってきました。
「さあ、盆踊りを踊りましょう」
「今からかな」
「夜によ、あたしもそれ位は待つわよ」
 ガンプに明るく応えます。
「そうするわ」
「そうなんだね」
「それまでは歌って踊って過ごすわ」
「あんたそれいつもじゃない」 
 ガラスの猫がつぎはぎ娘に言ってきました。
「それじゃあ」
「そうよね」 
 エリカも言います。
「盆踊りも踊るけれど」
「歌って踊ってだとね」
「いつものつぎはぎ娘じゃない」
「本当にね」
「らしいと言えばらしいけれどね」
 ハンクはこう言いました。
「それはね」
「そうだね」
 木挽きの馬はハンクの言葉に頷きました。
「いつも歌って踊ってがつぎはぎ娘だからね」
「本当にらしいよ」
「盆踊りなら出店が出るわね」
 ビリーナはそちらのお話をしました。
「だったら私は玉蜀黍をいただくわ」
「君の大好物だからだね」
「そうよ」
 腹ペコタイガーにその通りだと答えます。
「それをいただくわ」
「僕は玉蜀黍も頂くけれど」
 腹ペコタイガーは自分のお話をしました。
「他のものも頂くよ」
「お好み焼きやたこ焼きや焼きそばもだね」
「焼き鳥や甘いものもね」
 親友の臆病ライオンに答えました。
「色々頂くよ」
「たい焼きやりんご飴、すずカステラや甘栗だね」
「全部頂くよ」
 腹ペコタイガーは舌なめずりまでして言いました。
「どれも好きだからね」
「わしはフランクフルトを最初に頂こうか」 
 キャプテンはそちらでした。
「それとビールだな」
「いいね、お祭りの時のビールはね」
 魔法使いはビールと聞いて言いました。
「実にね」
「いいね」
「うん、私もね」
「ビールをだね」
「心ゆくまで飲もうかな」
 こう言うのでした。
「出店のものを肴にね」
「フランクフルトだけではないね」
「他のものも楽しむよ」
「僕はクレープを食べたいな」
 臆病ライオンはこちらでした。
「丁度そう思ったしね」
「貴方はそちらね」
「他の者も食べたいけれどね」
 ジュリアに応えて言います。
「最初はね」
「クレープなのね」
「それがいいよ」
「成程ね、私は踊りたいわ」
 ジュリアはそちらでした。
「まずはね」
「つぎはぎ娘と一緒だね」
「そうなるわね、じゃあ夜になったら」
「その時はだね」
「皆で踊りましょう」
「浴衣を用意してくれているよ」
 ジャックが来てくれた皆に言ってきました。
「沢山の種類があるから」
「だからだね」
 トトが応えました。
「ドロシー達は浴衣を着てだね」
「盆踊りに出ればいいよ」
「そうなるんだね」
「草履もあるから」
「浴衣といえばそれだね」
「それを履いてね」
 そうしてというのです。
「団扇も持って」
「そうしてだね」
「皆でね」
「一緒にだね」
「楽しもうね」
「そして僕達もだね」
「一緒に行こうね」
 トトに笑顔で言ってでした。
 皆で水田や南瓜畑のことをお話して夜を待ちました、そして夜になると皆着替えてそうしてでした。
 水田の前の広場に行くとです、もう太鼓が置かれている紫と白の高台がありましてその周りを出店が囲んでいてです。
 盆踊りの場所が整っていました、皆浴衣を着られる人はそれぞれこれはという浴衣を着ています、見ればです。
「恵梨香はピンクだね」
「そうなの、やっぱり私はね」
 恵梨香はピンク色の浴衣姿でジャックに応えました。
「この色が好きだから」
「私は黒よ」
 ナターシャはこの色でした。
「この色が一番合っているから」
「僕は黄色だよ」
 カルロスの浴衣はこの色でした。
「いつも着ているしね」
「僕は赤じゃないとね」
 ジョージは笑顔で言います。
「しっくりこないんだよね」
「青が一番だよ、僕は」
 神宝も言います。
「本当にね」
「それぞれの色だね、まあ僕は今は普段の服だけれどね」 
 ジャックはギリキンのものからそちらになっています。
「皆似合ってるよ」
「有り難う、それじゃあね」
「今から行こうね」
 恵梨香に応えました。
「そうしようね」
「皆着替えたかしら」
 こう言うとでした。
 オズマが出て来ました、ドロシー達も一緒ですがジュリアを入れてです。
 オズマは緑、ドロシーは青、ベッツイは紫、トロットは黄色、ジュリアは赤のそれぞれの浴衣を着ています。その五人を見てでした。
 ジャックは笑顔になって言いました。
「オズの国の色だね」
「それを再現したの、ただね」
 オズマはジャックに答えました。
「模様はね」
「それぞれだね」
「お花や生きものをあしらっているけれど」
「恵梨香達といいそこはだね」
「それぞれでしょ」
「そうだね」 
 ジャックもその通りだと答えます。
「そうなっているね」
「朝顔や金魚をね」
「そうなっているね」
「けれど色はね」 
 それはというのです。
「恵梨香達はそれぞれの色を選んだけれど」
「オズマ達はだね」
「五人でお話して」 
 そうしてというのです。
「それでよ」
「オズの国の色にしたんだね」
「私は国家元首だからね」
「エメラルドの都にいるからね」
「それでなのよ」
 だからだというのです。
「緑になってね」
「私達はくじ引きで決めたの」
 ドロシーが言ってきました、奇麗なマンチキンの青の浴衣です。帯は濃い青です。
「四色はね」
「そうしたんだね」
「そうなのよ」
「それでドロシーは青になったんだね」
「ええ、似合ってるかしら」
「凄くね、それじゃあね」
「皆が揃ったら行きましょう」
 盆踊りの場所にというのです、見れば他の皆はです。
 普段通りの服装です、魔法使いもキャプテンもそうで魔法使いはいつも通りタキシードにシルクハットです。
 皆で盆踊りの場所に出て太鼓を叩くギリキンの紫の法被姿のおじさんの音に合わせて踊ります、皆輪になってそうしてです。
 出店のものも食べますが恵梨香はジョージ達四人と一緒にかき氷を食べてそのうえでジャックにお話しました。
「これがね」
「美味しいんだね」
「そうなの、盆踊りに来たら」
 そうすればというのです。
「こうしてね」
「かき氷を食べることがだね」
「いいのよ、苺美味しいわ」
「皆それを食べているね」
「そうね、ギリキンの苺だからね」
「紫だね」
「その苺がね」
 このシロップをかけたかき氷がというのです。
「本当にね」
「いいんだね」
「食べるとね、盆踊りで踊って」
「かき氷も食べて」
「これがいいのよ」
 先がへらみたいになったストローをスプーンの様に使って食べつつお話します。
「本当にね」
「そうなんだね」
「ええ、それとね」
「それと?」
「そろそろかしら」
 ジャックに問う様に言ってきました。
「花火は」
「ああ、花火だね」
 ジャックも言われて頷きました。
「そういえばね」
「まだだからね」
「そろそろはじまるかな」
「そうよね」
「ええ、そろそろよ」
 オズマがジャック達のところに来て言ってきました。
「はじまるわ」
「そうなんだね」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「待っていましょう」
「そうだね」
「奇麗な花火がどんどん上がってくるわ」
 オズマは笑顔のままでした。
「だからね」
「それでだね」
「今は待つのよ、待ちながらね」
「踊って楽しむんだね」
「そしてね」
 そのうえでというのでした。
「食べられる人はね」
「食べるのもいいね」
「そうよ、飲むこともね」
 それもというのです。
「楽しみながらね」
「待つんだね」
「そうしましょう」
「それじゃあね」
 ジャックも頷きます、それでジャックは盆踊りの場所に戻りました。恵梨香達もかき氷を食べ終わるとでした。
 盆踊りの場所に戻って踊ります、浴衣姿で皆手と足の動きを合わせて踊ります。そうして夜空にでした。
 花火が上がりました、赤や青、黄色のお花が夜空に咲きます。それを見てです。
 ジャックは踊りつつ言いました。
「遂に上がったね」
「ええ、これからね」
 すぐ後ろにいるオズマが応えてきました。浴衣姿で上手に踊っています。
「どんどんよ」
「上がっていくね」
「そうなるわ」
「そうだね、また上がったね」 
 見れば夜空にです。
 今度は二つの大輪が咲きます、そうして。
 三つ四つ五つそして五月雨の様な花火も咲いてです。
 休む間もなく咲いています、恵梨香もその花火達を観て言いました。
「凄いわ」
「そうだね」
 ジャックは恵梨香にも応えました。
「次から次に上がってね」
「奇麗なお花を咲かせて」
「とてもいいね」
「そうね、これまでも楽しかったけれど」
「今もだね」
「最高よ」
 こう言うのでした。
「本当に」
「僕もそう思うよ、楽しいお仕事が完成したら」
「そのお祝いにね」
「この盆踊りと花火なんてね」
 それはというのです。
「本当にだよ」
「素敵だわ」
「全くだよ、それじゃあね」
「ええ、踊ってね」 
 恵梨香は実際に踊りつつ言います。
「そして飲んで食べて」
「花火を観てだね」
「心からね」
 そのうえでというのです。
「楽しみましょう」
「そうだね」
「皆あと少ししたらね」
 またオズマが言ってきました。
「西瓜が来るわ」
「西瓜ですか」
「ええ、よく冷えたね」
 恵梨香に笑顔で答えました。
「西瓜がね」
「それで皆で、ですね」
「食べられるわ」
「それはいいですね」
「沢山の西瓜がここに運ばれてきて」
 よく冷えたものがというのです。
「それで切ってね」
「皆で食べるんですね」
「そうよ、花火を観てね」
「そうしながらですね」
「西瓜を食べましょう」
「わかりました」
 恵梨香は笑顔で頷いてでした。
 そうして盆踊りを踊って花火を観て出店のものを食べていますと。
 西瓜が運ばれてきました、何台ものリアカーに大きな丸い西瓜が山の様に積まれています。その西瓜達がです。
 すぐに包丁で三角形に切られます、そうして皆それぞれです。
 西瓜を手に取って食べます、恵梨香達五人は一口食べてすぐに言いました。
「今日の西瓜も美味しいわね」
「そうだね」
「甘くてみずみずしくてね」
「それでいてあっさりしていて」
「凄く美味しいわ」
「そうでしょ、こうした時の西瓜もね」
 オズマも食べながら五人に応えます。
「美味しいのよ」
「そうですね」
「盆踊りを踊って」
「そして花火を観る時も」
「そうした時も美味しいですね」
「西瓜は」
「そうなの、だからね」
 それでというのです。
「今日も楽しんでね」
「わかりました」
 五人も笑顔で応えてでした。
 そうして皆と一緒に食べます、その間もです。
 花火は上がります、色々な花火が上がってです。
 その中で水田と南瓜畑の完成を祝うものが上がってジャックは言いました。
「今回のこともね」
「ええ、お祝いでね」
「花火として上がったね」
 オズマに応えました。
「そうなったね」
「そうよね」
「凄く嬉しいよ」 
 ジャックは心から思いました。
「ああしてね」
「私達皆でしたお仕事がお祝いされて」
「心からね」
「嬉しいわよね」
「うん、またこうしたお仕事したいね」 
 ジャックは感激して言いました。
「本当に」
「私もそう思うわ」
 オズマもでした。
「だからね」
「これからもだね」
「お仕事をしていきましょう」
「そうしたらだね」
「またこうした気持ちを味わえるわ」
「それはいいことだね、じゃあ頑張ろう」
 笑顔で、でした。ジャックはオズマに応えました。
「これからも」
「そうしていきましょう」
「是非ね」
「そう思うと花火が余計に奇麗ですね」
 恵梨香も言ってきました。
「お仕事をした後だと」
「そうだね、それじゃあね」
「ええ、オズの国でこれからも」
「楽しくお仕事をしてね」
「そしてね」
「その後でこうしたお祝いをして」
「そうして楽しみましょう」
 恵梨香も他の皆も笑顔でお話します、そうしてでした。
 お祝いの花火を観て出店のものを食べて盆踊りを踊って心から楽しみました、お仕事が終わった後のそれはとても嬉しいものでした。


新オズの南瓜頭のジャック   完


                   2022・7・11








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