『オズのボームさん』




                第五幕  統一される前のオズの国

 皆はオズの国の歴史書を整頓していきます、歴史書を保存している地下三階の入り口から徐々にです。
 堆く積まれている本を整頓してそうしてです。
 お掃除もしていきます、そうして奇麗にしていきますが。
 その中でトロットは歴史書の一冊を開いて言いました。
「オズの国の歴史って長いのね」
「うん、そうだよ」
 ボームさんが答えました。
「オズマ姫のご両親が統一するまでもね」
「そうなのね」
「外の世界で言うと古代エジプトが成立して」
 このとても古いお国がというのです。
「第一王朝という国が成立する頃にはね」
「もうあったのね」
「文字もだよ」 
 こちらもというのです。
「オズの国にはあったんだ」
「そうなのね」
「ただその文字はね」
 その頃のオズの国の文字はといいますと。
「今の英語じゃないよ」
「アルファベットじゃなかったのね」
「そうだったんだ」
「じゃあどんな文字だったの?」
 ベッツイがボームさんに尋ねました。
「それじゃあ」
「うん、象形文字や楔形文字だったんだ」
「エジプトとメソポタミアの」
「そうだよ、そうした文字が使われていてね」
 それでというのです。
「パピルスや粘土板に記録が書かれていたんだ」
「そうだったのね」
「そうだよ、ただパピルスは外の世界だと歳月が経つとなくなるけれど」
「オズの国では違うのね」
「ずっと残るんだ、そしてオズの国は戦争も災害もないから」
 だからだというのです。
「記録されたものは残るんだ」
「そうなのね」
「だから残された記録をね」
「それをなのね」
「本に書いて」
 そうしてというのです。
「英語にしてね」
「記録しているのね」
「古い時代のものね」 
 こうベッツイにお話します。
「そうしているんだ」
「成程ね」
「オズの国は統一されるまでも歴史があるんだよね」 
 かかしも言ってきました。
「これがね」
「そうそう、それぞれの国でね」
 樵も言います。
「エメラルドの都、マンチキン、ウィンキー、ギリキン、カドリングでね」
「五つの国はまずは地域で」
 国ではなくです。
「それでね」
「皆国でなかったけれど」
「街や村ごとに暮らしていてね」
「中には気の荒い種族もいたよ」
「ガーゴイルやカバキリンや巨人達がね」
「けれど楽しく暮らしていたよ」
 それぞれの国になるまでもというのです。
「そうだったよ」
「長い間ね」
「誰かが何かをしたりね」
「何が起こったのか」
「ずっと書かれているね」
「どんな人達が誕生したのかまで」
「そう、オズの国の歴史は長くてね」
 ムシノスケ教授も言います。
「それで記録もだよ」
「長いのーーですーーね」
「そして多彩でね」 
 教授はチクタクに応えて言いました。
「面白いんだよ」
「そうーーですーーね」
「戦争も災害もないしね」
 こうした恐ろしいものもです。
「ただ悪い魔女は出たね」
「東の魔女と西の魔女だね」
 臆病ライオンが応えました。
「懐かしいね」
「そうだね」
「あの頃には僅かでも悪い人もいたね」
「オズの国にはね」
「最初から悪人はいたんだ」
 オズの国にもです、教授はお話しました。
「オズの国にも、けれど悪いことはしても」
「それでもなんだ」
「外の国の様に戦争や災害は起こさなかったからね」
「よかったんだね」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「記録も残ったんだ」
「そうしたことがなかったからだね」
「オズの国ではね」
「戦争も災害もね」
 こう言ったのは臆病ライオンでした。
「物凄く嫌だよね」
「どっちも絶対に起こって欲しくないものよ」
 ドロシーは厳しいお顔で応えました。
「本当にね」
「ドロシーはその災害でオズの国に来てるね」
「竜巻そして海が荒れてね」
「どちらも下手をしたらだったね」
「死ぬところだったわ」
「ええ、運がよかったわ」
 その海が荒れた時にドロシーと一緒だったビリーナが言います。
「あの時はね」
「そうよね」
「あんたと一緒じゃなかったら」
 ビリーナはドロシーに言いました。
「オズの国と縁があるね」
「さもないとだったのね」
「私だってどうなっていたか」
「そう言うけれど私もよ」 
 ドロシー自身もというのです。
「死ぬかと思ったわ」
「やっぱりそうよね」
「それだけ災害は恐ろしいものよ」
「死ぬまでのことね」
「そうよ、そして戦争も」 
 これもというのです。
「南北戦争のことは聞いたけれど」
「酷いものだったみたいね」 
 今度はエリカが応えました。
「もうアメリカが滅茶苦茶になった」
「そうなったね」 
 まさにというのです。
「酷い戦争だったらしいわね」
「そうよね」
「そうしたことを思うとね」
「戦争も災害もよね」
「沢山よ」
「思えば僕達が来たのも災害だしね」 
 ハンクも自分のことから言います。
「本当に災害も戦争もだよ」
「ないことが一番だよ、そのどちらもないからね」 
 モジャボロも言います。
「オズの国は尚更素敵なんだよ」
「全くだ、海は荒れないし地震も台風も噴火も落雷も火事もない」
 キャプテンは具体的に挙げました。
「それで歴史も残るからいいことだよ」
「そう、だからオズのことはよくわかっているんだ」
 ボームさんはまたお話しました。
「その歴史がね」
「それでその長い歴史のことがなのね」 
 つぎはぎ娘は陽気に応えました。
「ここにある本に書かれているのね」
「そうだよ、あとパピルスや粘土板のことを話したね」
「そうだったわね」
「紙が出来るまでのそうした資料のこともね」
 そういったものもというのです。
「残っているよ」
「そうなのね」
「それで博物館に保存されてるよ」
「オズの国のなのね」
「そうだよ、ちゃんと保存してね」
 そうしてというのです。
「調べ続けているんだ」
「成程ね」
「考古学の発掘チームもあるから」
 オズの国にはというのです。
「いつもオズの国の各地を調査してね」
「発掘しているのね」
「そして研究しているんだ」
「歴史のことも?」
「そうしているよ」
 こうつぎはぎ娘にお話します。
「歴史は調べれば調べる程わかるものだからね」
「一回調べて終わりじゃないのね」
 このことはガラスの猫が尋ねました。
「何度も調べてわかるのね」
「そして新しい資料が見付かるとね」
 ボームさんはガラスの猫にも答えます。
「新しいことがわかるんだ」
「そうしたものなのね」
「歴史は一度調べてわからない」
 こう言ったのはモジャボロの弟さんでした。
「新たにわかることもあるんだ」
「それも多いよ、実は真実は違っていたんてね」
 そうしたことはというのです。
「オズの国の歴史でも多いよ」
「ううん、だから色々調べて学んでるんだね」
 腹ペコタイガーは唸って言葉を出しました。
「そうなんだね」
「その通りだよ」
「オズの国の歴史を」
「わかっていないことも多いしね」
「多いんだ」
「そう、何かとね」
 オズの国の歴史ではというのです。
「その時その人は何をしていたか何があったのか」
「わかっていないんだね」
 ジャックは残念そうに言いました。
「全ては」
「これがね。ほんの数十年前のことでもだよ」
「それでもなんだ」
「わかっていないことがね」
「あるんだ」
「それも結構多いんだ」
 そうだというのです。
「最近のことでもね」
「最近のことでもそうならね」
 ファイター大尉は思いました。
「大昔のことなんて尚更だね」
「物凄く栄えた街があってもね」
 ボームさんはお話しました。
「それでも場所がはっきりわからないこともあるんだ」
「古代の街はだね」
「そうなんだ」
「そう聞くとわからないことの方が多いのかな」 
 トトはこう考えました。
「オズの国の歴史って」
「そうみたいだね」
 木挽きの馬はトトのその言葉に応えました。
「聞いて考えてみると」
「そうだよね」
「その実はね」
「オズの歴史もそうでね」
 ボームさんは二匹にも答えました。
「他のことでもだよ」
「わかっていないことの方が多いんだ」
「そうなんだ」
「これがね」
「人が知っている知識はこの世の僅か」 
 ジュリアはこの言葉を出しました。
「そう言いますけれど」
「そう、大海の中の小匙一杯位とね」
 魔法使いがジュリアに応えました。
「言われているね」
「そうですね」
「だからオズの国の歴史についてもそうでね」
「他のことでもですね」
「わかっていることはね」
「少しですね」
「そうなんだ」
 こう言うのでした。
「本当にね」
「だから本当にずっと調べ続けているんだ」
 ボームさんがまたお話します。
「オズの国の歴史はね」
「まさかオズの国の歴史がそんなに長かったなんて思いませんでした」 
 神宝も驚いています。
「古代エジプトと同じだけなんて」
「凄いですね」
 ジョージも唸ります。
「それはまた」
「しかもわかっていないことが多いなんて」
 カルロスも言います。
「これからどれだけ調査して発掘して研究しないといけないのか」
「古い文字までありますし」
 ナターシャはそちらのお話をしました。
「何かと大変ですね」
「これからも学んでいって」
 恵梨香も考えるお顔になっています。
「わかっていくことですね」
「そうなんだ、根気よくね」
「それが歴史なんですね」
「歴史を学ぶってことなんですね」
「オズの国の歴史もそうですね」
「わかっていないことが多いので」
「学んで知っていくんですね」
「そしてわかったこともね」
 このこともというのです。
「実はどうか」
「真実を知る為に」
「もう一度学んでいくんですね」
「検証していくんですね」
「新しい資料も発見して」
「そして調べて」
「そうしていくものだよ」
 神宝達五人ににこりと笑ってお話しました。
「歴史はね」
「そう、本当にわかっていることはほんの少しなの」
 オズマも言ってきました。
「オズの国の歴史もね」
「歴史も、なんですね」
「本当に色々なことがわかっていないですね」
「あらゆることが」
「オズの国でも」
「大海の中の小匙一杯ですね」
「私でも知らないことが凄く多いの」
 オズの国家元首であるオズマにしてもです。
「そういうものなのよ」
「人がこの世を全て知ることは出来ないね」
 魔法使いはしみじみとして言いました。
「どんなことでもね」
「そうよね」
「私もそのことを痛感する毎日だよ」
「全て知っているのは神様よ」 
 オズマは言い切りました。
「どんな分野のことでもね」
「歴史もそうだね」
「そして他のこともね」
「神様でないとね」
「そんなことは無理よ」
「全く以てね」
「だからオズの国の歴史のこともここにある本だけでもね」 
 そこに書かれていることでもとです、ボームさんは思って今ここでしみじみと皆にお話するのでした。
「オズの国の歴史の僅かしかね」
「書かれていないわね」
「だからもっと調べて」
「それでよね」
「調べていこう」
「そうしましょう」
 こうしたお話もしながらです。
 皆は本を整頓していきます、本棚をお掃除して埃を取り除いてです。
 本の埃も取って修繕もしてでした。
 少しずつでも徐々に整頓していきます、何処までも続く感じの本棚とどれだけあるかわからないだけの本ですが。
 少しずつでも整頓されていっています、それででした。
 モジャボロは笑顔でこう言いました。
「こうしてね」
「少しずつだね」
「やっていったらね」
「何時かは整頓も終わるね」
「皆で頑張って」
 弟さんに言うのでした。
「そうしてやっていってるからだよ」
「進んでいっているね」
「間違いなくね」
「ええ、随分はかどっているわよ」 
 オズマはお二人ににこりとしてお話しました。
「宙も浮かんで天井もお掃除してね」
「それでだね」
「少しずつに思えても」
「流れを見たらね」
 それならというのです。
「かなりね」
「順調なんだね」
「そうなんだね」
「そうよ、人手も多くて道具も使ってだから」 
 それでというのです。
「凄くね」
「はかどっているんだね」
「ではこのままだね」
「やっていきましょう、皆でね」
「予想よりも遥かに順調だよ」
 ボームさんもこう言います。
「だってここはとても広くて本も本棚も多いからね」
「だからだね」
「少しずつと思っていてもだね」
「そう、お仕事の進み方を見れば」
 それならというのです。
「凄くね」
「順調なんだね」
「予想よりも遥かに」
「そうだよ、だからこのままやっていこう」
 ボームさんは笑顔で言いました。
「いいね」
「うん、少しずつと思わないで」
「順調だってだね」
「いつも遅れていると言われたらね」
 それならというのです。
「うんざりしてくるよね」
「実際はどうでもね」
 ドロシーが応えました。
「またこの人そう言うのとかね」
「思ってしまうね」
「それで自然にね」
「うんざりとしてだね」
「嫌になってね」
「やる気もなくなるね」
「そうなるわね」
 ボームさんのその言葉に頷きました。
「本当にね」
「そうよね」
 オズマも同意して頷きます。
「何度も。それもいつも言ってると」
「聞いてる方が嫌になって」
「やる気がなくなるわね」
「そうよね」
「そうだよ、けれど実際今はね」 
 ボームさんはオズマとドロシーにお話しました。
「僕の予想よりもね」
「遥かになのね」
「順調で」
「いい感じだよ、皆がいるから」 
 大勢の人達がというのです。
「そして熱心にやってくれているから」
「遅れているどころか」
「遥かにいいのね」
「そうだよ、だからね」
 それでというのです。
「やっていこう」
「そうね、ただ少しずつでもよ」
 ドロシーはここで言いました。
「やっていったらね」
「必ず終わるわ」
 オズマも応えます。
「続けていったらね」
「どんなことでもね」
「そう思うと余計によね」
「遅れてるとかいつも言うものじゃないわね」
「進んでいることは進んでいるから」
「それならね」
「マイナスの言葉をいつも聞いてると」
 そうしていると、というのです。
「本当に気が滅入ってね」
「やる気がなくなるわね」
「だからオズの国ではね」
「皆前向きに考えて」
「そして言葉もね」
 これもというのです。
「明るい前向きなことをね」
「言うのね」
「元々そうした風だしね」
「そしてその様によね」
「しているの、後ろ向きのことばかり言ったら」 
 それこそとうのです。
「出来ることもね」
「出来ないわね」
「そうよ」
 まさにというのです。
「そんなことばかり言ってもね」
「駄目とか出来ないとかね」
「そんなこと言っても」
「そう、だからね」
「そうしたことは言わないで」
「前向きなことを言うのよ」 
 そうすべきだというのです。
「そして考えてね」
「遅れてるとかはね」
「例えば今ボームさんが遅れてる遅れてるばかり言ってね」
 そうしてというのです。
「疲れていても皆にやろうとか言ったら嫌でしょ」
「それだけでね」
 ドロシーも答えます。
「もうね」
「そうよね、私が言ってもでしょ」
「ええ、遅れてるって何度も言われるだけでね」
「ましてそれで無理にお仕事進めてね」
「お仕事が雑になったらね」
「元も子もないでしょ」
「そうよね、遅れてるって言っても」 
 それでもというのです。
「自分の主観だけってね」
「そうした場合もあるわね」
「ええ、主観と客観は違うわね」
「主観で遅れてると思っていても」
 オズマは言いました。
「客観で見るとね」
「違う場合があるわね」
「というか主観でそうとばかり考えていたら」
「遅れてるともね」
「客観では違うわよ、その主観で周りを引き摺ったらね」 
 そんなことをすればというのです。
「例え責任ある人でもね」
「問題があるわね」
「だから私はそんなことは言わないしね」
「ボームさんもよね」
「それでオズの国の人もよ」 
 この国では誰もがというのです。
「そうするのよ」
「そういうことね」
「本当にそれで肝心のお仕事が杜撰になったら」
「本末転倒もいいところね」
「そうよ、だからね」
 それでというのです。
「前向きに行きましょう」
「そうね、そうして客観的にもよね」
「見ることね」
「それも大事よ」 
 このこともというのです。
「ボームさんはそれが出来ているから」
「順調に進んでいるってね」
「言っているのよ」
「そうよね」
「主観だけでマイナスのことを言い募る人はしくじるよ」
 ボームさんもこう言います。
「何をしてもね」
「そうなるんですね」
「自分の考えだけでそればかり言う人は」
「失敗するんですね」
「何をしても」
「そうなってしまいますか」
「そうだよ」
 神宝達五人にもお話します。
「本当にね、だから前向きなことを言ってね」
「考えて」
「そうしてやっていく」
「そのことが大事ですね」
「それでオズの国はそうしていく」
「そこもオズの国のいいところですね」
「そうだよ、本当に順調にいってるし」
 今のお仕事はというのです。
「楽しくやっていこうね」
「わかりました」
「そうしていきましょう」
「ここはとても広いですが」
「順調ですし」
「楽しくやっていきましょう」
「そうしていこうね」
 笑顔で言ってでした。
 ボームさんは自ら率先して整頓とお掃除をしていきました、埃に包まれた本棚も本も奇麗な緑色になっていってです。
 奇麗な場所になっていきます、そしてです。
 この日のお仕事が終わってでした、晩ご飯の時に魔法使いは笑顔で言いました。
「お掃除をしたらね」
「そうしたらだね」
「うん、そこから奇麗な緑色が出るからね」
 モジャボロの弟さんに明るい笑顔で応えます。
「やりがいがあるね」
「そうだよね、本だなも本の表紙も緑でね」
「木もそうで文字もきらきらしていてね」
「緑色にね」
「本当に奇麗だよね」
「まさにエメラルドの都の」
 この国のというのです。
「奇麗な緑が出てね」
「それでだね」
「本当に奇麗で」
 それでというのです。
「嬉しいよね」
「お掃除をして修繕したら奇麗な緑色が出る」
「そのこともね」
「とても嬉しいよ」
「お掃除したら奇麗になるのよ」
 つぎはぎ娘が楽しそうに言ってきました。
「絶対にね」
「そう、その奇麗になるのを見たら」
 モジャボロが嬉しそうに応えました。
「本当に嬉しくなるね」
「全くよね」
「君もそうだね」
「そうよ、お洗濯したらね」
 それでとです、つぎはぎ娘はモジャボロに答えました。
「あたしもよ」
「奇麗になるね」
「その都度ね」
「そうだよね」
「だからあたしお洗濯好きよ」
 そうだというのです。
「後もそうしてもらうわ」
「そして乾かしてもらうね」
「そうしてもらうわ」
「僕だってこうだよ」
 樵は自分のピカピカの身体を見せてお話します。
「この通りね」
「うん、油を塗って磨いてね」
 臆病ライオンが応えます。
「凄く奇麗だよ」
「やっぱりこうしてね」
「磨くとね」
「奇麗になるよ」
「そう、お掃除や洗濯をすればね」
 かかしも言います。
「それで奇麗になるよ」
「そうだよね」
 臆病ライオンはかかしの言葉にも頷きます。
「誰でも何でもね」
「ずっと汚いなんてことはないんだよ」
 樵は笑顔で言いました。
「ちゃんとお掃除したりして奇麗にすればね」
「何でも誰でも奇麗になるね」
「そうなんだよ」
「だからあのお部屋もどんどん奇麗になっているんだ」
 かかしも言います。
「そしてこのまま続けたらね」
「お部屋が全部奇麗になってね」 
 臆病ライオンが笑顔で応えます。
「整頓出来ているね」
「間違いなくね」
「そうだね、外見が悪いと言われている人でも」 
 ジャックも頭のカボチャを取り換えています、そうして服も奇麗なものにして木も脂を塗って磨かれています。
「お風呂に入ったり着替えたりしたら」
「皆奇麗になるわね」
「そうだね」
「私だってよ」
 ジャックに応えているエリカも言います。
「お風呂に入って毛を洗ってね」
「乾かしてブラッシングをしたらね」
「普段から奇麗だけれどね」
「余計にだね」
「そうなるわ」 
 こうジャックに言うのでした。
「見違える程にね」
「そうだよね」
「それは僕も同じだね」
「僕もだよ」
「私だってそうよ」
 トトとハンク、ビリーナもでした。
「お風呂に入ってね」
「洗ってもらってね」
「ブラッシングまでしてもらったらね」
「もう凄く奇麗になるわ」
「どれだけ泥だらけになっても」
「そうなるよ」
「まさにその通りだね、僕だってこうだよ」
 ファイター大尉も主君の樵と同じくブリキの身体に油を塗って磨いています、そして全身ピカピカになっています。
「油を塗って磨いてるからね」
「奇麗だね」
「そう言う君もね」
 木挽きの馬にも言います。
「かなりね」
「奇麗だね」
「油を塗って磨かれてね」
「本当にそうするとだね」
「皆奇麗になるよ」
「そうだね」
「どうもーーです」
 チクタクもピカピカの身体で言います。
「何をーーしてもーー汚いと言うーー人は」
「間違いだよ」
 ムシノスケ教授はその通りだと答えました。
「どんな人でもお風呂に入ればだよ」
「清潔ーーですーーね」
「磨いて洗濯をしてもね」
「奇麗にーーなりーーますーーね」
「清潔にしている人を嫌いだから汚いと言う人はね」
「その人ーーこそーーですーーね」
「心が汚いとね」
 その様にというのです。
「言うべきだよ」
「そのーー通りーーですーーね」
「全く以てね」
「私の奇麗な身体も磨かないと曇って汚れるのよね」
 ガラスの猫は自分のことから思って言いました。
「それでね」
「全くだね」 
 キャプテンも同意でした。
「どんな奇麗な外見でもね」
「汚れるものよ」
「そして奇麗にしないとね」
「駄目なのよね」
「不磨の何とかはないよ」
「磨かずとも光ることは」
「そう、だから君もね」
 ガラスの猫もというのです。
「汚れてね」
「曇ってしまうわね」
「そうだよ」
「ううん、最初から汚い人はいない」
 カルロスは考えるお顔で言いました。
「お風呂に入って洗濯して磨いたら奇麗になる」
「誰でもどんな場所でもどんなものでもそうなって」
 恵梨香も思いました。
「奇麗になるのね」
「ずっと汚い人もものも場所もない」
 ナターシャは恵梨香に続きました。
「そのことも大事なことね」
「全くだよ、あのお部屋も奇麗になっていっているし」
 ジョージは自分達が今整頓している図書館のそのお部屋フロアー全体がそうなっているそこのことを思いました。
「何でも奇麗になるね」
「だからずっと汚いと思っている人の方が汚い」 
 神宝も言いました。
「そういうことなんだね」
「そうなのよね、お皿だって食べた後洗わないと」
 こう言ったのはジュリアでした。
「汚いわね」
「はい、油や調味料で」
「どんなお皿も汚れています」
「食べた後は」
「それで洗わないとです」
「汚れたままです」
「そして洗うとね」 
 そうすればというのです。
「奇麗になるわね」
「そうなりますね」
「だから食器は洗いますね」
「洗わないと駄目ですね」
「食べた後は」
「そして洗えば奇麗になりますね」
「絶対にね、だからね」
 それでというのです。
「私達も皆洗っているのよ」
「若し洗わないと」 
 ドロシーは思いました。
「今はハンバーグの上に目玉焼き乗せておソースかけてるけれど」
「卵の黄身とおソースで汚れているわ」
 トロットも言います。
「かなりね」
「サラダだってドレッシングかけてるわ」
 ベッツイはこちらのお料理のお話をしました。
「だからこちらも洗わないとね」
「そうよね、スープのお皿もそうで」
「ボイルドベジタブルの上にはバーニャチャウダーかけてるしね」
「そちらのお皿もよね」
「パンのお皿の上にはジャムやバターがあるし」
「どれも洗わないと駄目ね」
「そうよ、食べたら絶対に汚れるから」
 オズマはグラスで林檎ジュース緑のそれを見つつ言います。
「だからね」
「そうよね」
「洗わないとね」
 絶対にというのです。
「駄目よ」
「どちらにしてもね」
「そうしてね」
 そのうえでというのです。
「また使うのよ」
「その通りね。私達は今銀の食器を使っているわ」
 ドロシーはその食器のお話をしました、エメラルドの都の食器は緑銀に輝いてとても奇麗なものです。
「この銀の食器もね」
「そうでしょ」
「奇麗にしないとね」
「洗って磨かないとね」
「汚くなるわ」
「そうなるものだから」
 それでというのです。
「本当によ」
「ずっと奇麗なものはなくて」
「汚いものもなくてね」
「奇麗にしたらね」
「何でも奇麗になるわ」
「そうよね」
「全くだね、僕達は食べた後はね」 
 ボームさんも言います。
「その後はね」
「ええ、歯を磨いてね」
「お風呂に入るわ」
「そうしたら奇麗になるね」
「そうね」
「私達もね」
「だからだよ」
 それでというのです。
「僕もいつもだよ」
「奇麗にしているわね」
「お風呂に入って着替えて」
「勿論歯も磨いて」
「そうしているわね」
「そうだよ」
 そうしているというのです。
「僕にしてもね」
「本当にそうよね」
「誰でも奇麗にしないとね」
「そうしたことをしたら奇麗になるから」
「お掃除もお洗濯もお風呂もしっかりとね」
「全くだよ、そういえば」
 ここでボームさんはドロシーに笑顔で言いました。
「ドロシー嬢は西の魔女に囚われていた時もお風呂は入っていたね」
「ええ、入られるならね」
「奇麗にしていたね」
 お風呂に入ってというのです。
「そうしてたね」
「毎日ね」
「そうだったね」
「さもないとね」
「うん、汚くなるからね」
「だから入られる時はね」
「いつも入っているね」
「そうしているわ」
 こうボームさんにお話します。
「奇麗にする為にね」
「着替えてね」
「清潔にしているわ」
「そうだね」
「冒険に出ている間もね」 
 これはいつものことです、何しろドロシーはオズの国で一番の冒険者です。王宮にいないと冒険に出ているのが大抵です。
「川や湖でね」
「毎日奇麗にしているね」
「そうしているわ」
「そうだね、ドロシー嬢は顔立ちもいいけれど」
 それでもというのです。
「それだけでなくてね」
「お風呂に入ったりしてよね」
「いつも奇麗にしているからね」
 それでというのです。
「尚更だよ」
「奇麗だっていうのね」
「そうだよ」
 その通りだというのです。
「本当にね」
「そうなのね」
「ずっとお風呂に入らないとね」
 若しそうすればといいますと。
「付いた汚れはそのまま、垢やフケでね」
「どんどん汚くなるわね」
「そして匂いもね」
 これもというのです。
「酷くなるからね」
「入らないと駄目ね」
「昔の欧州はね」
 この地域はといいますと。
「それこそだよ」
「あっ、お風呂に入りませんでしたね」
「もう何年かに一度で」
「王様もそうで」
「入るとかえって凄い」
「そうでしたね」
「フランスなんか凄くてね」 
 ボームさんは神宝達五人にお話しました。
「だから汚れも匂いもね」
「酷かったですよね」
「王様もそうで」
「だから大変だったみたいですね」
「今の私達から見れば」
「物凄く汚かったですね」
「そうだったんだ、幾ら着飾ってもね」
 それでもというのです。
「それでは駄目だね」
「全くですね」
「言われてみますと」
「やっぱり奇麗にしてこそです」
「いいですよね」
「お風呂に入ったりして」
「そうだよ、着飾るだけでなく」 
 それに加えてというのです。
「本当にだよ」
「お風呂にも入って」
「そして身体も奇麗にする」
「髪の毛も洗って」
「ちゃんと汚れも垢もフケも落とす」
「そうするべきですね」
「香水はいい匂いがするけれど」 
 そうなることは事実でもというのです。
「身体を奇麗にはしないからね」
「王宮にいる時は毎日入らないと」
 ドロシーはまた言いました。
「本当に駄目よ」
「全くだね」
 トトはドロシーの言葉に頷きました。
「ドロシーはお風呂も大好きだしね」
「冒険とね」
「そのどちらもね」
「身体を動かして美味しいものを食べてね」
 ドロシーはにこりとしてこうもお話します。
「そしてよ」
「お風呂に入って奇麗にして」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「ぐっすりと寝るのよ」
「それが好きだね」
「そうなの」 
 トトにこう言うのでした。
「本当にね」
「そうだね」
「だから食べたら」
「その後は」
「ちゃんとね」
「お風呂に入るね」
「そうするわ」
 笑顔で言ってでした。
 ドロシーは今はミルクをにこりとして飲みました、そのうえでトトに対して今度はこう言ったのでした。
「その時は貴方も一緒よ」
「僕も入ってだね」
「温まって身体を洗ってね」
「奇麗になるね」
「そうなりましょう」
「うん、そうしようね」
 トトはドロシーに笑顔で応えました。
「その時はね」
「そうしましょう、そしてベッドの中でね」
「一緒に寝るんだね」
「そうもしましょう」
「今夜もね」
「そうしましょう」
 笑顔でこうお話してでした。
 ドロシーもトトも他の皆も楽しくお食事を摂ってお風呂で奇麗にしてから寝ました。お風呂に入ったりお洗濯をしたり磨いた皆はとても奇麗でした。








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