『リング』




            ラグナロクの光輝  第八幕


 ふと机の上のコンピューターにメールが届いた。それをクリックする。
「お久し振りですね」
「貴女は」
 そこに現われたのはブリュンヒルテの顔であった。彼女はにこやかな顔で彼に応えた。
「コンピューターから直接お話したいと思いまして」
「そうだったのですか」
「資料はもう届きましたでしょうか」
「ええ、今」
 パルジファルもそれに応えた。
「ヴァルハラの宙図とファゾルト、ファフナーに関するもの」
「はい」
「全て受け取りました。そしてそれに目を通したところです」
「ではおわかりになられましたね」
「ええ」
 パルジファルはその言葉に返事した。
「ファゾルトは。少なくとも今の我々では」
「撃破が難しいと」
「ミョッルニルだけではいささか」
 彼はそう述べた。
「辛いものがあると思います」
「そう仰ると思っていました」
 それに対するブリュンヒルテの返事はこうであった。
「では?」
「はい、既にファゾルトへの対策はあります」
「それは」
「我々の乗る戦闘機に関してですが」
 ワルキューレ達のあの戦闘機である。
「あの戦闘機ですね」
「かなりの攻撃力があるのはもう御承知ですね」
「はい、それは」
 実際に何度も戦場で見てよくわかっていた。戦闘機の攻撃とは思えない程強力なのである。
「あれを使います」
「あれを」
「そうです、ですがただ転用しただけではありません」
 ブリュンヒルテは述べた。
「それでは今のミョッルニルと同程度の威力しかありません」
「それでは」
「あの主砲を戦艦の主砲用に改造したもののデータを送らせて頂きます」
「戦艦用にですか」
「はい」
 ブリュンヒルテは答えた。
「その通りです」
「それを我々のケーニヒ級に」
「ただ、七隻全てに配備するのは難しいでしょう」
「それは無理ですか」
「あまりにも特殊な兵器ですので」
 そうパルジファルに述べると彼も言葉を返してきた。
「特殊な」
「一撃を放つのにかなりのエネルギーを消費します。その為これを使用した艦艇は戦闘能力の殆どを喪失します」
「それだけエネルギーを使うということなのです」
「成程、では一隻をファゾルトに回して」
 パルジファルは言う。
「はい」
「後の六隻はファフナーに回して、ですね」
「それが宜しいかと」
「わかりました、ではそれを配備するのは一隻で」
 その言葉にブリュンヒルテは頷いた。
「ええ」
「それでいくことにしましょう」
「七隻のケーニヒ級戦艦でそれぞれに対する。それでよいかと思います」
「ですね」
「敵はあの七匹の竜を切り札にしている」
 これは間違いなかった。かつてのヴァルターの戦いの時のように。
「それはムスッペルスヘイムから続くヴァルハラへの入り口の終点に配しております」
「つまりヴァルハラの門に」
「そうです、そこに門番として」
 いるのが竜達である。そういうことであった。
「いきなり彼等で我々を防ぐつもりでしたか」
「それは読んでおられると思いますが」
「確かに」
 その通りであった。パルジファルもそれに答えた。
「ですから貴女達にお願いしたいのです」
「ヴァルハラへの道案内を」
「貴女達はノルンにおられますね」
「ええ」
「そして。貴女達だけの道を知っている。違いますか」
 ブリュンヒルテにそう問うた。
「どうなのですか?」
「その通りです」
 そして彼女も遂にそれを認めた。
「やはり」
「ですが。この道に関してはニーベルングも知りません」
「彼も」
「その道を知っているのは我等アースの者だけです。そう、我々だけが」
「そうだったのですか」
「その道の名はビブロスト」
 ブリュンヒルテは言った。
「ヴァルハラと他の世界を繋ぐ。知られざる道です」
「そこを使ってヴァルハラに出入りしている」
「そうです」
「そして我々もまた。そこに入ると」
「ですが。注意して下さい」
 ブリュンヒルテは言う。
「そこは知られざる道。ニーベルングにそこを知られたならば」
「全ては潰えると」
「ですから。私はこれはあまりお勧めしません」
 リスクが大きいからだ。例え七匹の竜を相手にしてもムスッペルスヘイムから入る方が安全であり確実性が高いのだ。これはかなり危険な賭けである、ブリュンヒルテはそれを知っているのであった。
「事前に察知されたならば道を塞がれ」
「そして入ったとしても下手をすれば敵地で殲滅される」
「ビブロストは大軍の行き来は出来ないのです」
 そしてまた述べた。
「ですから」
「奇襲ですね、わかりました」
 話を聞いたパルジファルの脳裏にあることが閃いた。
「ですがお任せ下さい」
「何かお考えが?」
「はい、まずはムスッペルスヘイムで」
 彼は言った。
「落ち合いましょう。そして」
「ヴァルハラへ」
「詳しい話はその時で。宜しいですね」
「・・・・・・・・・」
 ブリュンヒルテは暫し返答を置いた。だがやがて口を開いた。そして言った。
「わかりました」
 彼に賭けてみることにしたのだ。
「では。総帥のお考え、見せて頂きましょう」
「どちらにしろこれが最後です」
 パルジファルも言葉を返す。
「ニーベルング族との戦いは。ならば」
「賭けてみるのですか」
「クリングゾル=フォン=ニーベルングの罠を避け、勝利を収める為に」
 彼もまた決意していたのである。
「その為にもビブロストを」
「わかりました」
 ブリュンヒルテも決意した。
「ではまずはムスッペルスヘイムで」
「はい」
「そこで落ち合い詳しいお話を伺います」
「ではその時にまた」
「そう、そして」
「最後の戦い、ラグナロクへ向かいましょう」
「ラグナロクですか」
 その名を聞いたブリュンヒルテの顔が一変した。一挙に不吉なものになった。
「総帥、いえ」
「私はパルジファル=モンサルヴァートですよ」
 そこから先は言わせなかった。
「それ以外の何者でもありません」
「左様ですか。それでは総帥」
「はい」
「神々の黄昏の後には何が残るか御存知ですね」
「人の世界が」
「そう、人の世界が」
「それで宜しいではありませんか」
 パルジファルはあらためてこう述べた。
「アースもニーベルングも離れた世界もまた。素晴らしいものになりましょう」
「ですが」
「何、彼等ならやってくれます」
 彼は仲間達を信じていた。
「彼等ならば。ですから」
「宜しいのですね、ラグナロクを行われて」
「それが運命ですから」
「そうなのですか。私はよいのですが」
「私もまた。それだけで全てが終わるわけではありませんから」
 ラグナロクの後もある。それが現実であった。
「そうですか。そこまで仰るのなら」
「ではまた。最後の時まで」
「はい、最後の時まで」
 それ以上は話すことはなかった。二人は話を終わらせた。
「御機嫌よう」
 そして別れを告げてモニターを切った。それから彼はブリュンヒルテから入手したデータを下に新たな兵器を開発した。そのうえで他の六人を集めた。
「いよいよなんだな」
 会議室の円卓に座る七人。まずはジークムントが口を開いた。
「ヴァルハラへの殴り込みは」
「はい。その数百個艦隊」
「百個」
「艦艇の数にして五千、補助艦艇を入れると一万を越えます」
「かってない艦隊の数だな」
 ヴァルターがその数を聞いて呟いた。
「第四帝国でもそれだけの数を一度に動員したことはない」
「我々が一個艦隊を集めるのに苦心していたのと比べると。空前絶後の数だな」
「要するにそれだけの数の軍勢が必要だということだな」
「そういうことです」
 パルジファルはトリスタンの言葉に応えた。
「帝国も全ての戦力を集結させているでしょう。その数はムスッペルスヘイムのそれに匹敵するでしょう」
「ムスッペルスヘイムの時の様にか」
「そう、そして」
「黒竜だな」
 ジークフリートが問うた。
「ファフナーとファゾルト」
「そう、それもいます」
「どれだけいるのか、それが問題だが」
 タンホイザーが述べた。
「それはもうわかっています」
「では。どれだけなのだ?」
「ファフナーが六体、そしてファゾルトが一体です」
 パルジファルは答えた。
「ファフナーは一回り強化され、ファゾルトはファフナーを遥かに強大にしたものです」
「そうか、やはりな」
 これは六人にも想像がついていた。それを聞いても驚きはしなかった。
「まずファフナーはこちらのミョッルニルで迎撃するしかない」
 ローエングリンが言った。彼等にはもう黒竜を倒す鎚はあった。
「しかし」
 だが彼等にはわかっていた。それだけでは駄目なのだと。
「ファゾルトはどうするのだ」
「もう一匹の黒竜にはミョッルニルは通じるのか」
「通じない可能性が高いです」
 パルジファルは六人にそう答えた。
「ミョッルニルはあくまでファフナーを念頭に開発されたもの、それよりも遥かに強大なファゾルトに対しては」
「効果が期待できないかも知れないのか」
「はい。ですが」
 だがここで彼は言った。
「我々は槍を手に入れました」
「槍!?」
「そう、槍です」
 パルジファルは仲間達を見渡して言う。
「巨竜を倒す槍、それが今あります」
「それは」
「ロンギヌスです」
 彼は述べた。
「ロンギヌス」
「そう、それが巨竜を倒す槍、神の槍です」
「それでファフナーを倒すというのか」
「それはグラールにのみ備え付けます」
「グラールにだけだと」
 パルジファルの旗艦にだけ。この意味も大きかった。
「他のケーニヒ級には備え付けないのか」
「このロンギヌスはあまりに強力な槍です」
 パルジファルは六人に応えてそう述べた。
「エネルギー消費も膨大なものになります」
「だが」
「大丈夫です。巨竜はこのグラールで倒します」 
 彼はそう言い切り同志達の動揺を抑えた。そのうえでまた述べた。
「ですから貴方達は」
「六匹の黒竜をか」
「はい、お願いします」
「倒せばいいのだな」
「一人が一匹の竜を」
 そうした配分になった。
「そしてそれから」
「最後の戦いです。竜を倒すのがまず合図になるでしょう」
「最後の戦いのホルンだな」
 そこまで聞いてヴァルターが腕を組んで述べた。
「ギャラルホルンが」
「面白い、将に神々の黄昏だ」
 タンホイザーも不敵に笑って述べた。
「はじまりは少し違うが」
「そして攻め込む側も」
 ローエングリンも言う。
「本来ならば攻め込むのはニーベルングであり巨人である筈だが」
「俺達が殴り込むってわけだ」
 ジークムントは好戦的な笑みを浮かべていた。
「それも派手にな」
「そしてその最初の集まりの場所は」
 トリスタンがパルジファルに問う。
「何処になるのだ」
「ムスッペルスヘイムです」
 パルジファルがそれに答えた。
「あの星系でワルキューレ達と落ち合います。進撃はそれからです」
「では我等は炎の巨人ということになる」
 ジークフリートがそれを聞いて言った。
「全てを焼き尽くす巨人だ」
「その通りです」
 そしてパルジファルもその言葉を認める。
「私達は炎の巨人となるのです」
「全てを焼き尽くし、全てを誕生させる」
「そうした存在に」
「では出撃は何時だ」
「準備が整い次第」
 パルジファルはローエングリンに答えた。
「今我々が持っている全ての軍勢でか」
「はい」
 今度はヴァルターに。
「そしてラインを目指す」
「それ以外にありません」
 ヴァルターにも言葉を返す。
「七匹の竜と帝国軍を倒し」
「そう、彼等を退け」
 タンホイザーにも。
「全ての戦いを終わらせる」
「その為の戦いであります」
 ジークフリートへの返事にも迷いはなかった。
「ではその時にまた」
「そう、その時に」
 最後にトリスタンに応えた。
「我等七人」
「炎の巨人達の館で」
「また会おう」
 七人の戦士達は従者達が差し出した杯を打ちつけあった。それが戦いへの誓いとなった。そして最後の戦いに備えて剣を磨く。今その時がやって来ようとしていたのであった。
 その時が遂に来た。グラールの艦首にロンギヌスが備え付けられ、兵も整ったのであった。
「これでよしですね」
「はい」
 パルジファルはドックにいた。その周りを直属の部下達が取り囲んでいた。
「既にムスッペルスヘイムまでの星系は全て掌握しております」
「艦隊も整え終えました」
「全ては備わりましたか」
「その通りです」
「最早後は総帥の御指示だけです」
「わかりました」
 彼はそれを聞いたうえで頷いた。そして言った。
「全軍ムスッペルヘイムへ向けて進撃です」
「はっ」
「そして目指すは」
 部下達は敬礼の後で問う。その答えは決まっていた。
「ヴァルハラです」
 それ以外にはなかった。パルジファルの言葉はもう誰もがわかっていた。だが言わずには全てがはじまらないものであったのだ。そして彼は言った。全てを進める為に。
「宜しいですね」
「無論です」
「では最後の戦いに」
「はい、行きましょう」
 遂にライプチヒから無数の艦艇が出港した。目指すはムスッペルスヘイム。激戦の末に奪取し、クリングゾル=フォン=ニーベルングとはじめて対峙した運命の場所であった。今七人は大軍と共に向かっていた。グラールの会議室に七人が集まっている。
「いよいよだな」
「うむ」
 七人は会議室で円卓に座している。そこで互いの顔を見ながら話をしていたのであった。
「ムスッペルスヘイムへ」
「そこにワルキューレ達もいるのだな」
「先程彼女達から連絡がありました」
 パルジファルが六人に対して言った。
「そうか」
「それで何と」
「ムスッペルスヘイムにて落ち合い、そのままヴァルハラへ向かおうと」
「当たり障りのねえ言葉だな」
 それを聞いたジークムントが述べた。
「だが。それだけではないだろう」
 トリスタンが次に言った。
「そうだな。そこはどうなのだ」
 タンホイザーがパルジファルに問う。
「総帥に聞きたい」
 ジークフリートも。
「このままヴァルハラに向かうのか」
「それとも策があるのか。どうなのか」
 ヴァルターとローエングリンもパルジファルに問うた。六人の視線はパルジファルに集中していた。
「主力はこのままヴァルハラに向かいます」
「ふむ」
「主力はか」
「ですが。一部は別行動を取り違うルートでヴァルハラへ」
「待て」
 だがそれを聞いたローエングリンが声をあげた。
「今別のルートでと言ったな」
「ええ、それが何か」
「ヴァルハラへの道は一つしかない筈だが」
 ジークフリートの目をいぶかしむものであった。
「ムスッペルスヘイムから一直線に続く道しかない」
「そしてその道は完全に押さえている」
 トリスタンがジークフリートの言葉に述べる。
「だからこそ我々は今ムスペッルスヘイムに向かっている」
「そう、確かにその筈だ」
 タンホイザーがそれに頷く。
「それが今になって別の道があると卿は言った」
「それは一体どういうことなのか」
 ヴァルターもいぶかしむ目であった。その目でパルジファルを見据えている。
「ムスッペルスヘイムから意外にも道はある」
「それはかなり大きなことだぜ」
 ジークムントの目が光っていた。
「戦略上で。勝つか負けるかってレベルでな」
「どうなのだ、それは」
「一体その道とは」
「それはワルキューレの方々が御存知なのです」
「彼女達が」
「はい」
 パルジファルは六人に答えた。
「ムスッペルスヘイムからの道は帝国も知っている道です」
 彼はまた述べた。
「つまり。帝国はその道に沿って防衛ラインを固めています」
「だろうな」
「そう予想するのが妥当だ」
「百個を越える艦隊と七匹の竜。それは決して容易な相手ではありません」
「だが破らなくてはならない」
「その為にヴァルハラへ向かうのだからな」
「しかしその道を単に行ったのでは犠牲を増やすだけです」
 パルジファルは六人に対して述べた。
「違うでしょうか」
「確かにな」
「それは否定しない」
 六人もそれは認めた。それは彼等の戦術及び戦略センスが自身に教えていた。
「このままではな」
「それへの打開策というわけだな」
「そうです。その為に分進合撃策です」
「一方に主力を回し、もう一方に高速機動部隊を回して攻める」
「簡単に言えるが実際にやるのは難しい」
こうも言う。
「そう、そしてニーベルングは」
「かりにも帝国軍において宇宙軍総司令官を務めていた男」
「実際に武勲も数多く挙げている」
 クリングゾルは実は優れた軍人として第四帝国にその名を知られていたのだ。若くして宇宙海賊や叛乱勢力に対して次々に鮮やかな勝利を収めてきているのだ。そして瞬く間に元帥にまでなっている。それは無能な者、凡庸な者では決して成し得ないものであるのは誰の目にもわかった。そう、彼は明らかに軍事の天才でもあったのだ。
「彼に気付かれてもまたなりません」
「ことは慎重にか」
「はい」
 パルジファルの言葉も何時になく硬いものになっていた。
「最後の最後まで気付かれてはなりません」
「勝利の為に」
「そう、勝利の為に」
 飾りつけは要らなかった。全ては勝利の為に。今七人はこうして集まっているのであった。
「その為の道は何処なのだ」
「そう、まずはそれだ」
 トリスタンとジークフリートがパルジファルにまた問うた。
「どの道を使うか」
「我等の全く知らない道にしろ」
 ジークムントとタンホイザーもそれに続く。
「それでこの作戦の成否が決する」
「どの道なのだ、それは」
 ヴァルターとローエングリンも。六人は彼等を取り纏める存在であるパルジファルその人を見据えて問うてきた。パルジファルはその問いに対してゆっくりと答えた。
「ビブロストです」
「ビブロスト」
「そう、それはワルキューレだけが知っている道」
 彼は言う。
「ヴァルハラとこの世界、ノルン銀河を結ぶもう一つの道なのです」
「その道を使い攻めるのだな」
「だが」
 六人にはまだ疑念があった。それは容赦なく述べられた。
「その道は卿はまだ知らないようだな」
「ワルキューレ達は本当に知っているのか」
「はい、それは」
 六人の質問に答えようとする。ここでグルネマンツが彼等の部屋に入って来た。
「失礼します」
「どうしました?」
 パルジファルが彼に顔を向けた。そひて尋ねた。
「報告に参りました。只今我が軍はムスッペルスヘイムに到着しました」
「そうですか、遂に」
「そしてワルキューレの方々も来られています」
「丁度いいな」
 六人はそれを聞いて互いに顔を見合わせていた。
「今度は彼女達から聞けるな」
「うむ」
「そしてそれで全てが決まる」
「この戦いの行方が」
「勝利か敗北かが」
「ワルキューレの方々に連絡を入れて下さい」
 パルジファルはその声の中グルネマンツに対して述べた。
「何と」
「すぐにグラールに来て欲しいと。そして話がしたいとお伝え下さい」
「わかりました。それでは」
「はい。ではいよいよ全てがわかります」
 パルジファルはグルネマンツに指示を出し終えると六人に顔を向けて述べた。
「これからの勝利への道がどの様なものか」 
 それはまるで全てを知っている者の様な声であった。若しかして彼の中に蘇っているのは過去だけではないのかも知れない。現在も、そして未来も蘇っているのではないだろうか。六人は今彼を見て心の中でそう思うのであった。





新兵器ロンギヌスか。
美姫 「一体、どんな威力を持っているのかしら」
さて、いよいよ本当に最終戦へと。
美姫 「長い戦いの終止符は、無事に打たれるのかしら」
次回もお待ちしてます。
美姫 「それじゃ〜ね〜」



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