学園長室で救世主について長々と学園長のミュリエル・シアフィールドに聞かされた。

俺自身はその話を知っている。なので壁にもたれかかり、聞き流していた。

 

要約すると確か、根の世界アヴァターでは千年に一度、破滅と呼ばれる集団が現れる。

何処から現れるのか、何を目的とするのか一切解っていない。

しかし、それが人にとって脅威となる存在であるのは確かだ。

アヴァターは根の世界と呼ばれるだけあって数ある並行世界の根源に位置し、

アヴァターが滅ぶと連鎖的に他の平行世界も滅ぶことになる。

破滅が現れるときそれを打ち滅ぼす救世主が現れるといわれている。しかし、いままで真の救世主が現れたことはない。

そのせいで破滅は滅びることなく千年おきに現れる。

救世主は異世界から現れ、インテリジェンス・ウェポンと呼ばれる召喚器を操り破滅と戦う。

 

持ち主の力を増幅する作用があって召喚器の力によって力弱いものであっても一騎当千の働きをすることができる。

そして、今まで異世界から現れ、救世主となった人たちは全て女だった。

千年前の破滅との戦いを期に次の破滅への備えとしてこのフローリア学園が建てられた。

 

とこんなものだったはずだ。

最初のほうの一回しか出てきていない上、真相は別で殆んど嘘ばかりの内容だったからうろ覚えになっている。

詳しくは原作を見てくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

第二話 未来知る者

 

 

 

 

 

 

 

 

 学園長も俺達のイレギュラーな召喚には対応しきれずここに残って未亜に救世主になることを進めていた。

救世主にならずにここに滞在することは出来ない。

この学園はエリート育成校だから金がないイコール出て行けとシンプルな図式を提示されたという訳だ。

 

それでも未亜は拒み続けた。まぁ、平和ボケした日本で暮らしていたんだ。仕方ないね。

案の定、救世主になることによっての利点を説明された後、大河が試験を受けると申し出た。

口では未亜を危険にさらさない為と言っていたが、頭の中では女の子の事を思い浮かべているのが顔を見れば分かる。

大河は欲望に満ち溢れた顔をしていた。

 

未亜は大河の言葉に感動して大河の顔を見ていなかった。よかったな、大河。

 

「それで、貴方はどうするのですか?」

 

 本命は何とかできるからこっちに意識を向けてきた。

でも、言葉の端にぶっちゃけ、どうでもいいけどみたいな感じをこっちに与えないように話して欲しい。

これでもピュアなハートの持ち主なんだぜ、俺。……ブラック方面にだけど、

 

「そうですね。私も…………試験は受けない事にします」

 

 みんな、呆けた顔をしていた。前半を重くして勘違いさせ、後半を軽く言う事でこけさせる。見事に策にはまってくれたようだ。

 

「おい、蛍火。どうして受けないんだ。成功すれば金も名声もも手に入るんだぞ。こんなおいしい話ほっておくのか?」

 

 女の部分を強調して俺に言ってきた。大河せっかく未亜の好感度上げたのにわざわざ下げるような事するなよ。

 

「お兄ちゃん」

「げっ!?」

 

 案の定、未亜は大河に対して言葉を投げかけた。ご愁傷様、大河。

 

「私を危険な目にあわせない為に救世主になる試験を受けてくれるんじゃなかったの?」

 

 先程怒っていた声とは調子を変えたみたいにほとんど泣いているに等しいほど弱々しい声と潤んだ眼で大河に聞いていた。

あー、これは必殺技というより反則だな。大河はおろおろしてるし、その気持ち分からなくはないぞ。

 

「未亜を危険な目にあわせないって言うのは本当だぞ。あわ、  あいてっ」

「ラブコメはもういい」

 

 大河をはたき、不穏な発言をカットする。むぅ、甘ったるい空気のせいで地でツッコミをいれてしまった。何たる不覚。

それにこれ以上のラブコメには付き合いきれん。

俺の本題はこの後なのだから、速く大河たちを外に出さなければ、

 

「そんな、ラブコメだなんて」

 

 未亜の妄想に浸ったような発言は聴かなかったことにする。

 

「それであなたは試験に受けないとしてどうするつもりですか?」

「とりあえず、バイトでもして食いつなごうかと。ですので、すみませんがどこか紹介してもらえないでしょうか?」

「そうですね。こちらにも偶然とはいえ過失があったのですから、手配しましょう。ですが、まずは大河君の試験からです」

 

 まずいな。このまま話が進めば学園長と話をする機会が無くなってしまう。何とかしないとな。

 

「では、ダリア先生、準備に取り掛かるとしましょう」

「すみません。学園長できればバイトの件は今、話をさせて貰えませんか。私にも職業選択の自由ぐらいはあると思うんですが……」

「後できちんとしますが?」

 

 この話はこれで終わりと言う意味を匂わせて言葉を打ち切る。

だが後では困るのだ。大河の試験が終わる前に本命を話しておかなければこの後まったく動けなくなってしまう。

 

「書類だけ渡されて、選ぶのが一つしかなく過酷な労働に就かされるのは私としては勘弁願いたいのです」

「疑り深いのですね」

「用心深いと言ってください」

「……はぁ、ダリア先生。すみませんが二人を連れて先に行って準備していて下さい」

 

 とっととすませようと簡単に分かる。もう少しそういう表に出す感情を抑えて欲しいな。

 

「了解しましたわ。学園長。二人とも着いてらっしゃい」

 

 予想通り、帯剣の儀を優先してくれたか。これで本命に入れる。

 うわ、学園長かなり不機嫌な顔をしてる。

しまったな。本題に入る前に心象を悪くしてしまった。交渉が難しいな、荒業で行くしかないか。

 

 

 

 

 

 

「それで、どのような職種が希望なのですか?」

「いえ、それよりもここは盗聴の類はされていませんよね?」

 

 もしもされているのならばここでは話は出来ない。

今はまだ俺がこの世界でのいくつかの結末を知っている事をダウニーにもダリアにも知られるわけにはいかない。

俺はあくまでも黒子に徹したいのだから。

 

「されてはいませんが、どうしてそのような事を」

 

 関係は無いのにと心底不思議に思っている。

機械類が発達していないこの世界では盗聴器は存在していないだろうし、

魔法を使った盗聴も一流の魔術師である学園長ならば気付いているだろうとは思っていたが。

 

まぁ、気付いていて放置している可能性を考えていたからな。念のため、

 

「いえ、一応プライベートなことですから」

 

 盗聴されていないと信用したのは彼女が嘘をつかないからだ。隠し事も、物事の裏に何か配置したりはするが嘘はつかない。

学園長は精神も肉体も成長した。だが本質的な部分は捨てられ傷ついた子供のままだからだ。

 

「秘密にしておきたいものでしょう。ミュリエル・アイスバーグ(・・・・・・)さん」

 

 初めから切り札の一枚を切っておくことにした。学園長は俺のことを何も知らないに等しいが、俺はある程度知っている。

秘密を知っている事により、学園長の興味をこちらに向ける事には成功した。

 

「何のことでしょう」

 

 ふむ、すぐに認めると思っていたがシラをきられたか。少々見誤っていたようだ。

 

「千年前の救世主パーティーの一員で他に、ルビナス・フローリアス、アルストロメリア・バーンフリート、オルタラ」

 

名前を一人ずつ読み上げるごとに顔色が見る見る変化していく。普段ならここでもっと楽しむところだが、今回のチップは俺の命。

まだ、契約内容を確認していないうちには死ぬ事は出来ない。

 

「私は色々な情報を知っています。そう、色々と」

「私に何をさせたいのですか?」

 

 明らかに警戒している。勘違いされてしまったか。

脅しまがいのことをしていてはそう取られてもしかたないか。

こちらは商談に来たんだが、

 

「いえ、情報を買ってもらいたいのです」

「過去の情報なら私のほうがよく知っていると思いますが」

「買ってもらいたいのは、これから起こりえるごく近い未来の事です」

「未来?」

 

 ふむ、やっと警戒よりも興味のほうに心がいってくれたか。

学園長の心を表すと興味3、警戒3、困惑4といったところかな。上出来だ。

 

「そう、未来の情報です」

「まだ起きてもいない事が分かるはずが無いでしょう」

 

 そう、普通なら分かるはずが無い。しかし、俺はDuel Saviorの世界をゲームというものの結末を知っている。

 

「私にとっては過去に等しい事」

「未来から召喚されたと言っているのですか?」

「そう認識されてかまいません」

 

 まったく違うのだが、話す必要はない。未来を知っているという点では差異はない。

 

「未来を知っているという事を証明するため、帯剣の儀でこれから起こることを無料で提供しましょう。

まず、当真大河と戦う予定のゴーレムが破滅と化します。原因は学園長、あなたです。おっと、そこは些末な問題でしたね。

当真大河もそれなりに応戦しますがゴーレムに一撃を喰らう。

そのせいで足腰が立たなくなりますが、当真大河の危機に当真未亜が召喚器を呼び出す。

銘はジャスティ、純白に装飾された弓。当真未亜は一射目をモンスターの腕に、二射目を胴体に放ちます。

ゴーレムが倒れたのを確認した当真未亜は当真大河の元へ駆け寄る。

しかし、ゴーレムは死んでおらず、再び当真大河たちに攻撃をしかける。

当真未亜はゴーレムに背を向けていたので気付かなかったが当真大河はそれに気付き召喚器を呼び出す。

銘はトレイター、装飾が一切施されていない実用性を追求した無骨な剣。

当真大河の攻撃により、ゴーレムは確実に死ぬ。といったところです。

あぁ、この話を聞いてゴーレムの暴走を止めないで下さい。

まぁ、止めたりすれば当真未亜は召喚器を呼び出すことは出来なくなると思いますから、止めないでしょうけど。

さて、一度話を終わらせましょう。帯剣の儀が終わりましたら、またここで」

「分かりました」

 

 そこまで詳細な情報に驚いたのだろう。帰ってきた声は困惑を隠せないでいた。

 しかし、部屋を出て行くころには足取りはしっかりしていた。上に立つものとして素晴らしいまでの能力だ。

さて、帯剣の儀が終わるまで俺は暇だから学園の中でも見て回るとしますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

Interlude ミュリエルs view

「学園長、どうかなさったんですか?」

 

 気付くと私は闘技場のVIP席に来ていた。彼の話した内容について少し、深く考えすぎていたようだ。

馬鹿馬鹿しい。未来から人が来るなどありえるはずが無い。

この世には無限に等しい世界があるけれど、他の世界にとって時間を遡って行くような世界が在るはずが無い。

それは私が一番よく知っている。数多の世界を渡り歩いた私自身が、

 

「いえ、何でもありません」

「はぁ」

 

 でも彼はこれから、大河君に出す予定のモンスターを知っていた。

そして、それが暴走する事も。私が何かあったときのために用意していた事をあっさりと。

謎が多すぎる。

彼自身は未亜さんと大河君と同じ世界から来たと言っていたけれど、本当はどこから来たのか?

何故そこまで詳細な情報を持っているのか?

彼は千年前の事を知っている。救世主とはどんな存在かという事もきっと、そして私が知りえない情報すらも。

 

いえ、深読みしすぎてはいけない。これが彼の思惑かもしれない。

 少しでも彼の情報が必要だ。起こりえるかもしれないIFにはある程度対策を立てなければ、

………私は二度とあんな悲しい事を起こさせないと誓ったのだから。

 

「ダリア先生」

「はい、何でしょう?」

 

 とりあえず、私よりも彼と長く接していたダリア先生から情報を聞くとしましょう。

 

「新城蛍火について何か思うところはありますか? 些細な事でもかまいません」

「いったいどうしちゃったんですか? 蛍火君について聞くなんて」

「いえ、大河君は救世主になろうとしていたのに、彼は受けなかった。

あの年代の男の子はどこかしら英雄願望があると思っていましたから」

「確かにそうですね」

 

 その説明で納得してくれた。私としてはこれ以上聞かれては困るのですが。

口から咄嗟に出たとはいえ、的を射ている。そう彼にはあの年代特有の覇気といったものが無い。

まるで全てを捨ててしまった老人のようなどこか飄々とした雰囲気を感じさせている。

この事をダリア先生はどう思っているのかしら?

 

「そうですね。私としては変わった子としか言いようが無いですね。あっ、でも大河君と違って純情そうでしたね」

「それだけですか?」

「やけに聞きますね。いったいどうしたんですか?」

 

 あぁ、深く聞きすぎたみたい。何故興味を持ったかどうかを知られるのは不都合だ。

しかし、彼についてもう少し情報が欲しい。あぁ、リリィ。………御免なさい。

 

「いえ、リリィもいい年頃ですけど、今だに彼氏の一人も出来ていない。

この学園では少し怖がられているみたいですから何も知らない彼ならばと。もちろん、リリィの意志を優先させますが」

 

 あぁ、本当に御免なさい。リリィ。

 

「あらん。そうだったんですか。

たしかにリリィちゃんのような気の強い子には大人の対応をしてくれる蛍火君は打って付けでしょうけど」

「けど?」

 

 けどの先が聞きたい。彼女が新城蛍火をどのように感じられたか。

 

「う〜ん。どう言えばいいんでしょう。蛍火君は何か冷めてるというか、目の前で起こっている事を眺めているだけというか」

「第三者的に見ている」

「そう、それです。蛍火君みたいな物の見方をする子は恋愛に興味がわかないと思いますよ。それと、何気に洞察眼も鋭いみたいですし」

 

 彼の性質が分かっただけでも良い収穫でしょう。でも、彼の情報はまだまだ足りない。

後は未亜さんと大河君だけど、今から帯剣の儀がある二人に聞くことは出来ない。

 

「あっ、大河君、出てきましたよ」

 

 彼の情報の真偽ここで確かめましょう。今は受身でしかいられないのだから。

 

 帯剣の儀は新城蛍火が言った通り、未亜さんはジャスティを、大河君はトレイター呼び出した。

呼び出す経緯も彼の言ったとおりになった。まだ、完全には認められないけど新城蛍火は未来の情報を少なからず持っている。

Interlude out

 

 

 

 

 

 

 

 ぶらぶらと学園内を歩いていた。思ったよりも敷地は広く一回りするだけでもかなりの時間を食ってしまった。

森を抜けてすぐに、白い建物が眼に入った。これはべリオが勤めている教会だったな。まぁ、いないだろうから中を見させてもらうとしますか。

 

 外見は質素でこんなので神の威光を示せるのかと悩んだが中に入るとそんな考えは吹き飛んだ。

正面に見えたステンドグラスから降り注ぐ光がとても幻想的で、巨大と呼んでも差し支えないパイプオルガンが威圧的だった。

神聖といっていいのかそんなものが感じられるほど静寂に満ちていた。

 教会に足を踏み入れた事の無い俺には眩しい光景だ。

これなら、神の威光も示せるなと思いはしたが、あいにく神を信じた事は何も知らなかった子供の頃だけだ。

今では神の存在を信じていない。いたとしてもただ眺めているだけで何もしない存在だと思っている。

いや、この世界には神は実在するんだったな。人を滅ぼす存在として、大河達と敵対する存在として、

 

「何か、御用ですか?」

 

 やれやれ、一度考え込むと周りが見えなくなるクセはどうにかしたほうがいいな。これからこの世界で生きていくには致命的だぞ。

 後ろを振り向くと長いさらさらした金髪の僧侶が立っていた。

彼女は救世主クラスのべリオ・トロープだった。まさか、大河たちよりも先に俺が彼女と会うなんて…、

 

「懺悔をしに来たのですか?」

「いえ、ただ立ち寄っただけです。すみません、すぐに出ますので」

「ゆっくりしていって下さってかまいませんよ」

「本当に立ち寄っただけですから、失礼」

 

 そのまま、振り返らず俺は教会を後にした。

 やれやれ、てっきり帯剣の儀の方に行っていると思ったのに、誤算だな。

図書館に行ったらリコかリリィにあってしまうかもしれないな。

しかし、まだ見た事も無いような本がそこに待っているとなると行きたくなってしまう。度し難い性だな。

 

 

 

俺は誘惑に勝てず図書館に足を踏み入れた。

 そこは教会とは違う静寂に満ち溢れていた。神経質な静寂は何処の世界でも同じものなんだなとガラにもない事を考えていた。

 図書館だから俺には誰も近づいてこなかった。好都合だ。

とりあえず奥の本棚から見ていく事にしたが、一番奥にはリリィ・シアフィールドが勉強していた。

燃えるような真っ赤な髪、他者を威圧する存在感。ゲーム通りだ。

勉強に夢中で俺の存在には気付いていない様子だったので、奥に行くのは諦め入り口近くの本を漁るとしよう。

 

 入り口近くの書架に金髪のツインテールをした少女リコ・リスが立っていた。入ってきたときは誰もいなかったのに、誰かの陰謀か?

リコは書架を整理していた。背の届かない場所に本を納めようと一生懸命背を伸ばしている姿がなんとも小動物的な可愛さがあった。

どうやら脚立を用意していなかったみたいだ。

少し、手助けするぐらい大丈夫だろうと、自分でも甘い事をと理解しながら、リコの方に足を向けていた。

 

「手伝いましょうか?」

 

 軽い感じで声を掛ける。その声に反応してリコが俺のほうに向いてくれた。訝しげな目線で俺を捕らえていた。

俺は最近流行りの幼女殺害なんてしないぞ。

 

「この本は何処に片付ければいいですか?」

 

 リコの持っている本を指差し問いかけた。リコは俺が好意をもって接していると思ったみたいで本の本棚を指差してくれた。

 

「分かりました。ここでいいですか?」

 

 正しい場所だったらしく、リコは小さくコクンと頷いてくれた。

 

「・・・がとう」

 

 小さな声だがリコから感謝の言葉を貰った。驚きだ。てっきり何も言わずに次の場所に行くと思っていたのに、

 

「どういたしまして」

 

 もう少し手伝おうかと聞いたが、リコに首を横に振られたので図書室を出て行くことにした。まだここに来る機会はあるからな。

 

 広場でのんびりしていると闘技場のほうから今までで一番大きな歓声が上がった。

どうやら、大河がゴーレムを倒して男共に演説をしたようだ。なら、そろそろ学園長室に向かわないといけないな。

 最低限、俺が力を手に入れるために働きかけないといけないか。

 それに俺を呼んだ存在と接触をしなければならないな。本当にどんな存在だろう?

 

 

 

 


後書き

 今回で蛍火はミュリエルに提案を持ちかけました。

 クレアと通じているダリアではなくミュリエルだったのかというと蛍火ではまだダリアの性格を掴みきれていないからです。

 原作ではミュリエルはかなり心情を吐露していましたが、ダリアはそもそも出番も少なかったからという訳です。

 それにミュリエルはなんだかんだ言って優しい人物ですからね。その為です。

 大河より先にベリオやリコと接触したのにはまぁ、深い意味はないです。

 では、次の話でお会いいたしましょう。








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