『不破特断ファイル〜信じ続ける勇気を下さい〜 』




9話#5-StrikerS編-TAKE-ME-HIGHER-





 特断ブレッツエリスターとは、

 平和を願い、平穏を守り続ける『不破』恭也の願いを叶えようとしたエリスが、過剰とも言うべき行為から設立した........

 『法務省特別断罪隊』を示すものである。




















          −sleeples thunderbird−

「眠ることを辞めた、または眠ることを許されない」雷鳴鳥のこと。

 雷鳴鳥は、生きているかぎり自分が纏っている雷に焼かれ続ける。



             −dream again−

「夢を実現する」ある人物が望んだ願望を叶える。

「過去に諦めた夢」を実現するさせる為に再び行動すること。



              −曼珠沙華−

別名彼岸花と呼ばれる、葬祭でよく使用される花。

生息圏は、第97管轄外世界。

花言葉は「悲しい思い出」
















「シャリオ」



「二人に渡したディバイスは、あくまで応急処置だ。二人の専用ディバイスの作成を急いでくれ」



「はい」



「二人のディバイスの説明に入る。スバル、ティアナ、しっかり聞いといてくれ」



「「はい」」



「二人のディバイスは、俺用に待宵と製作したディバイスで、キャロとエリオのディバイス同様、リミッターを設定を後から施した」



「何もおかしくないじゃないですか?」



「しっ、まだ話の途中でしよ!」



 リミッターを後から設定したことを、緊張のためか二人とも聞き逃す。



「リミッター設定をしているが、このディバイス使用時は、力に飲まれるなよ」



「「?」」



「スバルに渡したディバイス、開発コード「曼珠沙華」リボルバーナックルを瞬間装着できるし、俺が以前使っていたクイントの形見

もすぐに装着できるようになっている」



「わっ、便利になった。って、えぇ〜! いいんですか?そんな大事なもの」



「聞いたかもしれないが、シューティングアーツの奥義を使えない俺が持ってても意味ない」



「そんな、ギン姉より上手なのに」



「次、ティアナのディバイス。右の白いディバイスが銃型ディバイス、開発コード「sleepless thunderbird」左の黒いディバイスが管

制補助専門ディバイス、開発コード「dream agein」sleeples thunderbird起動時に、自動的に「dream again」も起動するようにシン

クロプログラムが組み込まれている」



「開発コードってことは」



「名前は君たちで決めてくれ」



「怪我が完治していないから、戦闘には参加しない」



「誰が参加しないんですか?」



「氷さん、怪我って……私の」



 俺は等、主語を省略して喋る癖がある氷に、まだついていけないティアナと、自分のせいで、まだ怪我が治っていないことに申し訳

なさを感じているスバル。



「ゴク、ゴク、ゴク」



 良い喉音をたてて氷は栄養ドリンク「過去に挑め」とラベルに書かれているものを震える位の力で握りしめた。



 その手は、自分の握りしめた力に負けて筋肉が痙攣しているかのように、弱弱しく震えていた。実際つってる。(笑



「名前は決まったか?」



「はい」



「え〜と、はい」



「じゃ、外に出るぞ」



 目の前には木々が生い茂っている。地球にない植物が青々と太陽の光を浴びて輝いていた。



「何でこんな広い場所に」



「ミラージュ・ハイド解除」



 木々だけだった場所に、小型ではあるが、地球のスペースシャトルが現れた。小型だけどヘリの10倍はある大きさに二人はどんな反

応を示したかというと……



「すごい!」



「…………特断課って何?」



「特断部隊長専用ディバイス「ブレスターシャトル」だ急ぐぞ」



 操縦席に着くと、ティアナは右に、スバルは氷の左に座った。



「ブレスターシャトル起動!」



「ティアナは管制及び制御系のチェック、スバルは機動系のチェックを頼む」



「「はい」」



「魔力炉稼働OK!」



「第1から第5エンジンまで、チェックオールグリーン」



「特断課及び機動六課、発進と飛行許可をお願いします。」



「許可します」



「許可でました」



「よし、ブレスターシャトルTAKE OFF」



「ふぅ〜、めんどくさかった」



「まさか私たちにも作業があるなんてびっくりしました」



「まあ一人でもできるんだが、何かしら重大な欠点を見逃すんで、ついでに新人教育も兼ねて良いんじゃないか?」



 ティアナの頭の中では、氷言語に対する翻訳機能が構築されつつある。それによると、「機体のチェック等は一人でも可能だが、

氷は、何かしら重大な箇所を見逃す性格で心配だから、二人に確認させることにした」という解釈をした。



「よし、現場に着いたぞ。出撃準備だ」



「「はい」」



「あっっと、ブレスターシャトル権限移行、オートモード」



「ちょっと、節黎さん。降下ポイントここじゃ……」



「スバルはウイングロードがありますけど、私は空飛べないですよ」



 上空9000メートルから降りろっていうのが無理でしょう。



「二人を抱えて降りるから大丈夫だ」



「スターズ03スバル・ナカジマ行きます」



「スターズ04ティアナ・ランスター行きます」



 二人が先に降下しながらディバイスの初起動とバリアジャケット装着を始めた。



「ice beat セットアップ」



「sleeples thunderbird セットアップ」



「後は任せた」



 氷は、一枚の羽を持つと降下していった。



「スターズ05、出る」



「ALIVE」



 大量の羽が氷の周囲を囲み、羽根が消えたと同時に、バリアジャケットを着た氷が現れる。同時に転送魔法で呼び出したのは、翼。



 翼は氷の背中にくっついて、まるで本当に翼が生えているように見える。



 そして、二人を抱えた氷はゆっくりと列車に向かって降下していった。



 エンゲージした二人は、初めての自分のバリアジャケットに夢中になっている。



「このバリアジャケット」



「わぁ〜」



 ティアナのバリアジャケットは、黒い半袖のTシャツ、黒いズボンに、膝まで届く黒いコートの黒一色のバリアジャケットだった。



 微妙に変なのが、コートの左袖だけが半袖で、それが通常の形体らしいことだ。



 スバルのバリアジャケットは、右足脛、両膝、両肘に黒いプロテクターを装着していて、紺色の半ズボンに、白い半袖のTシャツ、

それに半袖の黒いジャケットのバリアジャケット。



 首から両肩にかけて、銃撃可能なプロテクター両用のライトシューターを装着している。



「俺専用だからな、男性用をサイズ適正化させただけだけどな」



 解説しながら、エンゲージした氷を見た二人は、背中に黒い翼を生やしていたのに気づく。



「魔法で飛んでいるわけではないんですか?」



「できるだけ負担が少なくなるように、使い魔を呼んだだけだ」



「使い魔? ってその翼のことですか!!」



「俺用に作ってあるから、バリアジャケット、フィールド防御もかなりアンバランスな仕上がりになってる分、二人には使いづらいだ

ろうが、今回は我慢してくれ」



「ティアナのがガンフォームで下半身と左腕部分の防御が薄い、スバルのがアーツフォームで上半身の防御が薄くなっている」



「(そんな変なバリアジャケットなのこれ? 凄く馴染むけど?)」



「(いつもより、体が軽い)」



 列車に着陸すると、氷はため息を吐き、腕をマッサージし始めた。



「重かった」



 その一言に、スバルもティアナもショックを受けた。小言だったはずなのに二人にははっきりと聞こえた。



『ティア……』



『なによ……』



『最近体重量った?』



「「……」」



「はぁ〜、腕の筋力は、やっぱり、あんまりつかなかったなぁ」



 復帰後のトレーニングメニューとその成果を感じてみての感想だった。氷は、足腰の筋力はつきやすいが、腕の筋力は繁盛期でも女

性相応なので、早期の筋力アップは望めないのだ。



「うわっ、来たぞ!」



 ラウンドシールドに攻撃を食らい、敵が来たことに気づく三人。普通なら、執務官やレスキューなどを経験している氷が一番始めに

気づくのだが、怪我が完治していないのと、着地からずっと下を向いていたので、敵の接近にまるで気付かなかった。



「シュート」



 列車の屋根に現れたガジェット数体に魔力弾を撃ち込む。



「っ!(何この威力、ディバイスも私には重過ぎるし、カートリッジシステムがないから魔力総量の底上げができない上に、一発撃った

だけ私の魔力の1/8も持ってかれた)」



 sleeples thunderbirdの威力は、敵のガジェット一体を爆砕させて、誘爆で2体ほど撃破する程、その力に戸惑うティアナ。



「いっけぇー」



「リボルバー、シュート!」



 車両内部に入ったスバルは、自分達のいる一車両のガジェットを撃破した。



「つぅ、何て重さ。母さんこんなの履いてたの?」



 ローラーの重さはかなりのもので、本格的な格闘になると機敏さが落ちると感じてしまうスバル。



「リィンフォース、そちらの状況は」



 スクリーンには、スターズ、ライトニング隊の様子と、内部に侵入したリィンが映し出されている。



「内部のガジェットは、破壊しても列車に影響がありません。ガジェットの破壊よりも制御を取り戻すことを優先します」



「了解」



「また、ル・ルシエ三等陸士とモンディアル三等陸士が新型のガジェットに手こずってますが、何とかなりそうです」



『上空、隊長陣』



『数が多いけど十分対応できる』



『統率があまりされてないからね』



『えっ、動きが変わった』



 二体の空戦ガジェットが金色に光ると、空戦ガジェットすべての動きが統率された。



『あの二体、隊長達でも対応できないぞ! あの速さ、神速並だ』










『さてと、様子見のはずだったが、もっと実力を見たくなってきた』



『特にあの男、気になる』



『では、ロストロギア解禁します』



『ああ、頼むよウーノ』










「スターズ05からロングアーチへ」



『ティアナを上空援護にまわす』



『隊長陣の手の内は見せない方がいいんやけど、ティアナ空戦特性あらへんよ』



『あれはフェイト執務官でもリミットブレイクしてギリギリ対応できない速さだ』



『そうやね、ハイパースロー映像でも見れへんし』



『俺はどっちみち戦えない行けないから、二つに一つだ』



『わかった。ティアナを上空のサポートにまわしてな』



『了解』



「スバルは、レリックの奪還、ティアナは俺と上空の隊長陣のサポート」



「ですけど、この距離から迎撃ですか?」



「二人ともぶっつけ本番で悪いが、リミッターをワンランク解除する」



「スバルには、これを」



「ディバイスチップ?」



「これをディバイスに挿入することで、30秒だけだが、高速高機動戦闘が可能になる。だが、ディバイスにも身体各部にも負担がか
かるのでよく考えて使うこと」



『使用後は必ず本局に行って検査することになるからな』



「えっ、はい(何で念話で)」



「じゃ、頼んだ」



「行ってきます」













「リィン」



「この人を引き抜こうと思ってるんやけど、どうやろ?」



「こんなすごい人、管理局にいたんですか?」



「経歴の最後見てみ」



「心身的理由により管理局を退職?」



「その大元の理由がな、かなり頑張ったんやけど、わからないんや」



「でもでも、現場、職場、プライベートでも隊員達のサポートができる人なんてなかなかいませんよ。引き抜けるだけでスゴいことで

すよはやてちゃん」



「リィン、心身的理由っていうのはな、たぶん、いっつも隊員達を見ているってこと。ありがたいことやけど、本人は、隊員人数に巾

乗して、心も体も休むことができないってことなんよ」



「えっ」



「それに、まだ引き抜けるかわからへんよ。何しろ彼は、今特断課なんやから」



「特断課って、なのはさんのお兄さんが管理局を脅迫して創ったっていう」



「脅したとは酷いな」



「!?」



「恭也さん」



「まあ、始めは話し合いだったが、聞く耳すら持たないので、警備員皆殺しにした後、御神流拷問で、上を一人づつ爪を剥いで、それ
でも聞かなかったら...?」



「ぶるぶる」



「恭也さん、リィンにトラウマ埋め込んでどうしてくれんねん!」



「まさか、これ程怯えるとは思わなかったんでな」



「えっ」



「リィン、恭也さんの言ったことは全部嘘やから」



「ひどいです」



「後者は本当だが」



「「………」」










『あの様子だと、最終的には囲まれて、AMFの効果で殺られる』




 氷は、「バックスは戦場を見なくちゃならないから嫌い」と言っているが、本来の定説では、センターガードの役割である。



『戦力分析の為に放り込んだが、撃破に切り替えたか。まさか、最初から潰すつもりだったのか』



『全部ブラフだと見せかけて全体攻撃、やられた』



 ガジェットの中でも、二機物凄い速さで動くガジェットに、なのはは避けることしか出来ず、フェイトは誘い困れてしまった。



『囲まれた』



『あのガジェット、フェイトちゃんより速いよ』



『スバル、そっちは後回しだ。こっちへ戻れ』



『はい』



「E.H.S起動」



 氷の声をディバイスは受け入れた。



 ティアナは、体が浮いている感覚を感じ、足元を見る。



「浮いている」



 ティアナの背中には、金属性の高い物質て創られている六枚の翼が付いていた。



「10%魔力供給のみに限定」



「何か、力が抜けていく感じがなくなった」



「ふぅ(節黎さんのお陰ね)」



【STRIKE MODE】



『二人とも、俺の視界から出るな。魔力供給がストップすると、一時的に意識喪失する』



【WIND MODE】



 スバルの肩のライトシューターがリボルバーナックルに装着される。



 そして、ice beatにあらかじめ設定されついたトリガーボイス。



「斬徹撃閃 ゼンストライク」



【check】



「バスターっ!」



 スバルのデバインバスターと同範囲の砲撃。



 純粋魔力砲撃ではなく、



 魔力色は赤と黒。



【break】



 散弾となった砲撃が、敵に降り注ぐ。



 フェイトとなのはを避けて敵に命中する。



「はやっ、何よあれ」



 空のガジェットは、二体以外撃破した。



「ティアナ、俺に君のすべて、預けてくれるか?」



「どういうことですか?」



「君達風に言うとレアスキルを使う。あ〜相手の意識関係なく、説明するのめんどくさい」



「分かりました。任せます」



 氷は、その返事を聞いてすぐにティアナの唇に自分の口を重ねた。



「なっ、、」



「....」



『『「「....」」』』



 スバル、ティアナはもちろんのこと、ロングアーチ隊員達も一瞬止まった。



「パン、パチン」



 右手の人差し指と親指を使って、軽い音を出した後で中指を使い音を出す。実際普通の人はこれはできない。人差し指で鳴らすこと

は不可能だからだ。それを可能とするのは、氷がバスケットボールでよく突き指した後ほっといたから、親指の筋がずれてくっついて

いるためである。



「ティアナ」



「はい(声が勝手に)」



 ティアナは、銃を高く上げると空を小刻みに移動する。



「(体が勝手に)」



「動きは分かった(ティアナは瞬発力も体力もないがバランスはいいな)」



「このカードでいいか」



 氷は三枚のディバイスのカードをティアナ(自分)に向けて転送する。



 それぞれ、雷属性変換魔法、運動加速魔法、物理殺傷魔法に特化したカードをティアナは銃にかざすと、カードの姿が消えた。



【ライトニングシフト】



 発射した弾丸は、敵に当たることはなかったが、ガジェットの動きは通常の速さに戻った。



「ターン」



 自動追尾を付加した弾丸は敵に向かっていき、破壊した。



「パン、パチン、ごめん」



「すぅーはーハーはー」



 体が自由になると同時に、ティアナの体は震えが止まらず、涙が瞳からあふれている。




「戦闘終了」



「後は、車両火災の鎮火だな。『それならわたしがやります!!』」



 本来ありえなかったガジェットの自爆とフリードの攻撃の余波で、かなり火の手が回っている状況。



「いや、この中で医療系統の魔法の使用経験が有るのは曹長だけなので、魔力は温存してもらいます。」



「まさか、だれか負傷したのですか?」



「俺が作ったディバイスのリミッター解除は、新人達にとってはリミットブレイクの一歩手前だ。相当身体各部にも気付かない程では
あるが、ダメージは蓄積されている。無傷でも安心はできないので」



「了解しました。そちらに向かいますので」










 ライトニングとリィンの三人が合流した後、火災の鎮火の準備に入る。



「体、もつかな。……いくぞ」



 魔方陣が氷の足元に展開され、10メートル先にも魔方陣が発生する。魔力色は黒く、一部に赤みを帯びている。



「冷たき怒り、力なき祈り、再び蘇り白夜となれ! 「サイクロンダスト」」



 吹雪に似た現象が極地で起こる。炎はは徐々に弱り始めて、1分後には鎮火した。



「はぁ、任務完了。寒っ」



「凄い(風と雪へのエネルギー変換を同時に行ってる)」



「へっ、(バリアジャケットって寒さ対策してないのかなぁ?」




 任務完了と共にアラートが鳴る。これは、周辺にいる管理局魔導師全体に周知される特殊アラート。



「ガジェットが原因と思われる火災発生」



 スクリーンを見る。ガジェットが暴れている箇所が悪い。二点に絞られているのに安堵することもなく。



「ちっ、戦力の分断か」



「火災か、氷結魔法の得意な空曹がいれば楽なんだが」



『混戦の中での移動は、ヘリ、竜は小回りが利かない』



『加えて、二人のディバイスは特殊過ぎて、不足の事態にすぐ対応できるのが節黎君だけや』



 すでに、一個中隊の空戦魔導師が交戦中であるというのが痛かった。



「仕方ない、待宵いるか」



『話は聞いている、発進許可を』



「了解、ブレッツジェット緊急発進」



『特断一課の不破待宵隊員が迎えに来るから二人は引き続きレリックの護送、俺達は、消化活動とレスキューに当たる』



『? 何だ、エリス』



『すまないがブレッツコードで移動してくれ』



『シャトルは?!』



『今、次元飛行中だ』



『わかった、どうなっても知らん』



「車の運転免許誰か持ってないか?」



「バイクの免許だけです」



「持ってないです」



「同じく、持ってないです」



「俺は、持っているが運転が下手で、あまり乗ってもいない」



「ペーパードライバー?」



 因みに、氷が言っている自動車運転免許は、カーライセンス、つまりレーシングドライバーの免許がペーパードライバーということ

であって、ブレッツコードの通常運転は普通にできます。問題なのは、時速200kmを超える走行の場合に関して……



「へっ? さっき平然とシャトル操縦してたじゃないですか?」



 果たして、フォワード陣は目的地に無事にたどり着けるだろうか?



「ブレッツコードが到着するまで休憩」



「「「「了解」」」」



「リィン曹長」



「はい」



「……」



「えっ」



 突然結界に包まれたリィン。どうして、封時と強装結界の二重掛けをしているのか意味もわからず慌てる。



「リィン、ユニゾンして直接治癒を頼む。融合調整はこちらでやる。頼んだ」



「はっ、はい」



「「ユニゾンイン」」



 リィンは氷の体の状態をスキャニングする。調べていくうちに、だんだんと顔色が青くなっている。



『魔力供給によるよるリンカーコアのダメージ大、魔力のエネルギー変換による……ダメージ………』









 サイレンが鳴り響く。ブレッツコードが到着した。



「急ぐぞ」


「ブースト」


【エンジン臨界まで30秒】



【20】



「あっ」



【10】


「眼鏡掛けてないや、マッイイか」



 全盛期の管理職従事時に視力が衰えていた氷だが、眼鏡、コンタクトの類をいつも付けていなかった。



「よくない(です)よ」



【05】



「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

「くるしぃ」



 スバルは、エリオに抱き付いている。顔はスバルの胸に埋まり、そして、首はスバルの腕で締められている状態。



 エリオは、男としては、天国と地獄味わっているが、少年としては苦しみしか伝わってこなかった。



 因みに、胸で窒息しかけた時の教訓で、息を止める自主訓練を大幅に増やすエリオだった。



【ブーストカット】



「「「ぐふっ」」



「このGに慣れただろうから本気で急ぐぞ、着化」



 何言ってんのこの人? 的な目で氷を見るティアナだが、空を飛べない自分達が早く現場に到着する為には車しかか手段がないので

文句が言えなかった。スバルはすでに、恐慌状態から移行中で、あんだけウイングロードで駆け回っていて、尚且つ自分のバイクに良

く乗っているはずなのに、白目で気絶している相棒をティアナは幸せだなと思った。



【着化】



「ブレッツコードハイパースピード」



 時速15000kmの中で三人の心は一つになった。



「「(ぜったいしぬよ)」」












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次回予告予定



 急遽火災現場に急行したフォワード陣達、そして、ついに完成したマッハキャリバーとクロスミラージュ。



 多目的救急補助ツール「ヒールバード」を伴って、レスキューをしているさなかにガジェットと鎧に包まれた人が現れる。



 火災現場での戦闘、経験の少ない新人達と無理やり戦闘を開始する氷……



 絶望的な戦力差の中、等々「恭也」が現れた。









おまけ



 ブレッツコードは、ある組織から破棄されたものを復元したものだ。ディバイスにするメリットよりもデメリットのほうが高い。



 フレーム交換は不可能、後々起こるであろう金属疲労も、度重なる戦闘と、改良により進行する。もう限界が近かった。



「スターズ05から機動六課及び特断一課へ。街に近づいてきた。飛行許可を!」



「了解。許可します。」



「……了解。さようなら、ブレッツコード」



「着化」



『ブレッツコード「ブレスタージェット着化形体」』



【金属疲労率92%、フルドライブ 稼働可能時間76分】



「ブレッツコード、いや、「ファ○○○○コード」今まで、ありがとう。」



【氷 君に救いを】





一番印象に残ったのがリインへの嘘。
美姫 「本当に酷いわね」
いやいや、怯えるリイン見てみたい。
美姫 「そっちなの!?」
あ、あははは。
美姫 「ともあれ、次回も待ってますね」
ではでは。



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