SHUFFLE! 〜ANOTHER STORY IF・・・〜
 
第七話

 

 

 

 

 

「ふぅ〜」
 
「隆お疲れ」
 
午前中の授業が終わり、一息ついていると稟が声をかけてきた
 
「ああ」
 
「ところで昼はどうするんだ?」
 
「弁当を作ってきた」
 
「なら屋上で食べよう、それでいいか?」
 
「はい、リムちゃんも一緒ですし」
 
「カエちゃん、リムちゃんが来たよ」
 
「でわ参りましょう」
 
屋上へ向かう廊下を歩く
 
「何でお前達までついてくるんだ?」
 
「愚問だね稟、可愛い女の子達と昼食、こんなおいしいイベント参加しないでどうする」
 
「わたしはシャッターチャンスを逃さない為なのですよ」
 
「はぁ〜わかった、あんまり騒ぐよなよ」
 
「(ピクッ)稟(横にずれる)」
 
「なんだ隆?」
 
「気を付けろよ、後ろから衝撃が『は〜ろ〜稟ちゃん(バシッ!)』…遅かったか」
 
「グワッ!…亜沙先輩にカレハ先輩?」
 
ショートカットの女性とロングヘアーの女性が挨拶してくる
 
「こんにちはみんな、これからお昼?」
 
「こんにちは皆さん」
 
『こんにちは…』
 
「あれ?はじめて見る人が…」
 
「本当ですね」
 
隆眞をみて質問してきた
 
「彼は水丘隆眞くんです、稟くんとわたしの幼馴染みで、8年前引っ越して、最近帰って来たんです」
 
「よろしくお願いしますね、亜沙先輩にカレハ先輩」
 
「あれ…ボク達自己紹介したっけ?」
 
「そういえばしてませんわ」
 
「さっき稟が文句言っていた時に名前が出てましたよ」
 
「あっ、なるほど、でも改めていうね、ボクは時雨亜沙よろしくね、水丘くん」
 
「わたくしはカレハと申します、水丘さん」
 
「隆眞か隆でかまいませんよ、稟達もそう呼んでますから」
 
「そう?それじゃ隆眞くんで」
 
「でしたら隆眞さんとお呼びしますね」
 
「はい」
 
「亜沙先輩達もご一緒にどうですか?」
 
「いいの?」
 
「ご飯は大勢の方がいいですからね」
 
「それじゃおじゃまするね」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
屋上
 
弁当を食べようとした時、稟が隆眞に質問してきた
 
「隆」
 
「何?稟」
 
「朝の事なんだけど、ネリネが魔法を使おうとした時、

見間違いかもしれないが隆の髪が銀色かかっていたように見えたんだが…」
 
「そんな訳ないだろう稟、彼はどう見ても人族だろ」
 
「そうなんだが…」
 
「ああ…それはな稟…」
 
ドバン!
 
何故か爆発が起こり
 
土埃の中から人影が見え…
 
『今日こそは!我らがプリンセス達を取り戻す!土見稟!覚悟!』
 
数十人の男子学生が取り囲む
 
「……何だ、この戦隊物みたいに登場した人だかりは?」
 
「はぁ〜またか」
 
「俺様が説明しよう、彼らは楓ちゃん、シアちゃん、リンちゃん、プリムラちゃんの親衛隊だよ」
 
「親衛隊ね…」
 
「それに見たところ、亜沙先輩にカレハ先輩のファンも混じっているのですよ」
 
『土見覚悟』
 
「くそっ〜まだ昼飯も食ってないに」
 
「なぁ稟、なんとかしようか?」
 
「出来るのか?」
 
「それとも…楓ちゃんの弁当食べれなくてもいいのか?」
 
「稟くん…(泣)」
 
「そんな訳あるはずない!」
 
「なら任せろ」
 
制服のポケットから懐中時計を出し
 
カチッ
 
ネジ部を押した
 
シュウゥゥ…
 
隆眞の髪が黒から銀に変化した
 
『エッ…』
 
「……」
 
隆眞は右手握りしめ左上に掲げ
 
横に薙いだ
 
すると周りの景色が霞み掛かる
 
「消えた…転送魔法か?探せ!まだ遠くへは行ってない筈だ」
 
ズドドドッ
 
親衛隊は屋上からいなくなった
 
「……ふぅ、幻惑魔法完了…暫くは大丈夫だろう、ん?」
 
『………』
 
「どうしたみんな?」
 
「隆…お前何で魔法…」
 
「…ああ、父さんは魔族だからな…だから俺は人魔ハーフなんだ」
 
『なに〜〜〜!?』

 

 

 

 


あとがき

 

その1「と、言う訳でまたしても肝心なところで次回へ!!

一体どうなる!?そしていい加減にしろ、その2!!」

 

その2「お前は司会進行したいのか、ツッコミたいのかどっちだよ!?」

 

その1「両方だ!!いや、ツッコミはしなくてもいいかも知れんが!!」

 

その2「だったら黙って進めろよ・・・・・・」

 

その1「だって、こんな終わり方したらツッコんでくれって言ってるようなものじゃ?

    俺だってツッコミ入れんでいいならそうしたいよ・・・」

 

その2「あ〜〜〜、悪かった悪かった、ほらさっさと次だ次!!」

 

その1「なんか、やたら急かすなぁ・・・・・・」









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