『魔法少女リリカルなのは外伝・仮面ライダーXs』
解説編その一 『なぜなにアースラ!〜仮面ライダーXs編〜』
「さん!」
「にぃ!」
「いち!」
『どっか〜ん!』
忍「どうも〜忍おねえさんで〜す!」
リ「う、うさぎのリンディです・・・」
忍「ん〜?どうしたのかな?テンション低いぞ〜」
リ「いや、あの、この歳できぐるみというのはいろんな意味でキッツいと言うか・・・」
忍「だいじょぶだいじょぶ!リンディさん見た目若いから無問題!」
リ「そうでしょうか・・・?」
忍「うん!それにこういうのは羞恥心捨てないと楽しめないよ?」
リ「そうは言っても〜」
忍「む〜、じゃあ他の衣装考えとくから今回はそれで我慢してください」
リ「はい・・・」
忍「それでは、なぜなにアースラはっじまりま〜す!」
リ「ま〜す」
忍「この番組は、本編とは全く関係ないところで行われる細かい設定などを解説する番組なのです!」
リ「えっと、今回は仮面ライダーXsというキャラクターの基礎的な事をお勉強しましょう」
忍「まずはすでにプロローグで出てるとこのおさらいをしよっか」
リ「月村家の倉庫から見つかったガディンはすでにボロボロの状態、
それを忍さんが修理改造して恭也さん用のデバイスとして再生したのよね」
忍「うん、仮面ライダーにしたのは私の趣味も多分に入ってるけどちゃんとした理由もあるのよ」
リ「伝達系が壊れててそれを補間するために全身を覆うスーツ型にして・・・」
忍「せっかくだからヒーローっぽくしたと」
リ「あとはスーツを維持するために常に魔力を送らなきゃいけなくて、
魔力の総容量がとてつもなく大きい恭也さんくらいにしか扱えないってとこまでかしら?」
忍「そだね、すでに出ている情報はこんなところかな」
リ「スーツが全身を覆うヒーロースーツな理由は解ったけど、
それじゃあベルトにもちゃんと理由があるの?」
忍「ん〜、良い質問だね。もちろんちゃんとした理由もあるよ」
リ「どんな理由なの?」
忍「ガディンは使用者の魔力を受けてその能力を発揮するタイプのデバイスなんだけど、
前にも言ったように伝達系が壊れててガディン単体での接触面、
つまり手の平くらい広さじゃ十分な魔力が受け取れないわけ」
リ「ふむふむ」
忍「これは高出力の魔力をガディンに一点照射することで解決できるんだけど。
デバイス無しでそれだけの魔力を集めるのは難しいし効率も悪い、
そこでベルトの出番ってわけなのよ!」
リ「ベルトにはどんな役割があるのかしら?」
忍「ライダーベルトは言わば魔力収拾及び収束機といった機能を持ってるの。
装着されたベルトは恭也の持ってる魔力を自動で集めて収束、
ガディンを起動可能な量の魔力が集まったらガディンを差し込むスロットが開くようにできてるの。
ちなみに装着からスロットが開くまでおよそ3秒を要するわ」
リ「早いような短いような・・・」
忍「流石にベルトは純正のデバイスじゃないからどちらかと言えば遅いわね。
別にディバインバスター級の魔力を必要とするわけでもないから、
起動のきっかけになる量だけで3秒だしちゃんとしたデバイスと比べればだいぶ遅いわ」
リ「なるほどねぇ」
忍「つまり、ベルトはガディンがデバイスとして起動するために無くてはならないとても重要なアイテムってわけ」
リ「ちょっと疑問に思ったんだけどいいかしら?」
忍「なにかなうさリンちゃん」
リ「うさリンはやめてね・・・
ガディンは自力でのデバイス展開が出来ないけどベルトはどうやって取り出してるの?」
忍「それはね、ベルトはガディンが持つデバイスの一部じゃなくて別に私が作ったアイテムだからなんだよ。
デバイスを呼び出して形を作って装着するのはガディン単体じゃできないけど、
ベルトは元々ベルトの状態でガディンの中に仕舞ってあるの。
だから形を形成する必要も無いし、サイズもデバイスと比べて小さいから大きな魔力も必要ない。
ただ取り出すだけだからガディンにもベルトは取り出せるってわけ。わかったかな?」
リ「ええ、よく解ったわ」
忍「他に聞きたい事はあるかな?」
リ「んっと・・・デバイスとジャケットの完全融合はほぼ不可能だと思うんだけど、
どこからジャケットでどこからデバイスなの?」
忍「ふむ、Xsは黒いライダースーツの上に装甲を纏ってるって感じの姿なんだけど、
このスーツの部分がバリアジャケットで、
篭手、ブーツ、鎧、ヘルメットの部分がデバイスね」
リ「その部分にデバイスがついてるのはやっぱり意味が?」
忍「もっちろん!手足の末端は攻撃のために必要だし身体や頭を守るためでもあるし、
それに各部でそれぞれ別々の役割を持ってるのよ」
リ「別々の役割?」
忍「篭手にはXsライザーへの魔力伝達と攻撃、防御、操作の複合システムとして。
ブーツには機動性の強化及びフィールドの形成と操作、これはライダーキックの時に良く使われるわね。
鎧は防御をメインに各部デバイスの統制を。
そしてヘルメットは様々なデータの処理と魔力管制をと、それぞれに意味があるの。
これはガディンが複合多重演算、
わかりやすく言うと全く異なる複数の情報の処理が同時に行える特殊なデバイスだからこそ出来る事なんだけどね」
リ「へぇ〜、ガディンって凄いのねぇ」
忍「ボロボロになっちゃって多くの能力が失われてるけど、基本スペックは高いからね」
リ「あ、忍さん、そろそろ時間よ」
忍「ありゃホントだ、それじゃあ今日のお勉強はこれくらいで」
リ「次は何について教えてくれるのかしら?」
忍「次回はXsの特殊能力と武器についてお勉強しましょ♪」
リ「は〜い」
忍「それじゃみんな、また次回と言うことで」
忍&リ『ばいば〜い!!』
スタッフ「OKで〜す!お疲れ様でした〜!!」
リ「忍さん、次は普通の衣装にしてくださいね?」
忍「かわいいのに、きぐるみ・・・」
リ「この歳できぐるみは恥ずかしいですってば!」
忍「は〜い」
あとがき〜
夜「というわけで短編一発目は解説編『なぜなにアースラ』でした〜」
凛「これって撫子のもろパクリやん」
夜「いや、設定だけバーッと書いてもつまんないだろうしさ、忍あたりに解説番組やってもらおうと思ったのよ」
凛「それでコレ?」
夜「この手の解説番組ってなぜなに撫子しか思い浮かばなかったの」
凛「偏った引き出しだなぁ・・・」
夜「言うなよ・・・まぁそんな訳で普通の小説形式じゃなくてキャラ同士の対話形式にしたわけですよ」
凛「まぁ忍おねえさんは解るけどさ、リンディさんがきぐるみで相方ってのはどうなのよ?」
夜「いやね、元ネタでうさぎは艦長だったじゃない?だから」
凛「それだけ?」
夜「それだけ」
凛「リンディさんも災難な・・・」
夜「まぁリンディさんは運命だと思って諦めてもらうとして。
今日はこのへんで」
凛「早く次書きなさいよ」
夜「善処します・・・」
凛「それじゃ」
夜「さいなら〜」