ピンポーン
その日、音井家に来客があった
「…ごめん、くだサーイ」
若い女性の声である
「信彦ー!シグナルー!!恭也君ーー!!
まだ帰っておらんのか?……少々お待ちを━━」
玄関から顔を出す信之介
「どちら様?」「お初にお目にかかりマス、ミスター音井
本日はお日柄もよろシュー」
怪しいことこの上ない喋り方である
「キョージュが優秀なロボットを造られたと聞いてうかがいまシタ」
「ほ!シグナルの事ですかな?
今、出かけてますが……お宅は…?」
「私は、クリス・サイン!人呼んで…」
クリスの後ろに影が現れ…
「天才美少女ロボット工学者ですわ━━━━!!」
と叫ぶと共に後ろの影より、[何か]が放たれた
「ふぎゃ━━━━!!」
一方その頃…
恭也は家路を辿っていたが
音井家の方角より爆発音を聞き
足を速めていた
「(嫌な予感がする…)」
そして数分後、恭也は音井家へと辿りついた
「なんだ…これは…」
恭也の眼前には半壊した音井家があった
「誰がこんなことを…
教授!無事ですか教授━━━━!!」
「ここじゃ…」
信之介は門の影に倒れていた
「教授!無事ですか!?」
「ああ…なんとか無事じゃよ…」
無事と言いつつも至る所から出血している
「誰が何故こんなことを…」「何故かは分からんが、クリス・サインと名乗った
若い女子がいきなり攻撃してきての…」
「兎に角、警察と救急車を呼んでおきますね…」
電話をかけながら瓦礫を退かし自分の装備を見つける恭也
「君はどうするのかね…?家はこんな有り様じゃし…」
「…犯人を追います」
救急車が来たのを確認し、恭也は走り出した
闘気とも殺気とも取れる気配を醸し出している場所へと…
そこでチビと共に逃げている信彦を見つける
「セリオン、チャンスよ!今のうちに[奥の手]を使いなサイ!」
カチッという音が聞こえると共に恭也の嫌な予感は募り
[神速]の領域へと入り信彦に接近する恭也
次の瞬間、レーザーともとれる攻撃を放つセリオン
恭也は出来うる限りの速度で信彦に近付き、回避した
「貴様…何を考えている…
人に向けそんな物を放つなど俺が許さん!」
腰溜めに構え殺気を放つ
その殺気に当てられたのかクリスは怯える
恭也はセリオンに向かい走り、
10メートルはあろうかという距離で跳躍した
そして距離が縮まったと思われた瞬間にセリオンを両断した
次の瞬間、セリオンが爆発し恭也とクリス諸共、吹き飛ばした
だが、恭也はすぐさま立ち上がりクリスの喉元へと八影を突きつける
「答えろ…何故、音井家を壊し
信彦に向かってあんな物を放った!」
恭也の顔は全てを凍り付かせる様な無表情だった
「私は私の作品[ゴメイサ]を倒した
怯えながらも恭也へと説明するクリス
だがそれを聞いて逆に恭也の殺気は強まった
「ならば何故、信彦へと攻撃した!
あんな物が当たれば死ぬ可能性が高いんだぞ!」
「ウ…」
反論など許さないとばかりに恭也は殺気をクリスへと当てる
そして携帯を取り出し、警察を呼びクリスを連行してもらった
そして…
恭也、信之介の順に事情聴取が行われ
恭也が先に音井家へと戻り家の修理をしていると
信之介がクリスを連れて戻ってきたのだ
「え━━━━!?弟子になるって〜〜〜〜?」
「その女がか!?」
信彦とシグナルが驚きの声を上げた
「迷惑かけたぶん、ここで働いて返すって…」
教授も呆れ気味である
「みなさん、すみませんデシタ
まずはお詫びの意味をこめまシテ[シグナル改造計画]なんての
やってみたいと思いマ━━ス!」
反省してない様子をありありと見せ
ドリルを手にシグナルへと迫るクリス
「その辺にしておけ…」
恭也の睨みでクリスはッむ
何やらいっそう騒がしくなったなと思いつつ
日は暮れてゆくのであった
お久しぶりです…1週間以内に出来るとか言いつつ
こんなに間が空いて申し訳ないです…
悲流「最早、言い訳はいらんな?」
今回だけは言い訳も何もしません…はい…
悲流「仕事で忙しいのは分かってるが書く時間はあったよな?」
あぁ…あったさ…あったからこそ書きたかったんだが
家族が横にいるとこっぱずかしくて書けなかった…
悲流「じゃそういうことで今回の仕置きはこれだ」
あの…流石にアイアンメイデンは簡便してもらえんか…
悲流「却下だ!貴様に生温い事やってると他の作者さんが可哀相だろ!」
まて!それはSS書きへの挑戦か!?
悲流「いや?言うまでも無く、他の皆さんも不死身に近いみたいだしな」
人を人とも思わぬ発言をどうも…
悲流「とりあえずお前は一度死んでおけ」(邪笑
タエロ…タエルンダオレ…
ザクッ
ザクッ ザクッ バタン
悲流「よし、これで1週間ぐらい放置するか
遅くなりましたがここにツイとら4話お送りします
…………アイアンメイデン?
美姫 「別名、鉄の処女や悲しみの聖母とも言われる拷問具の一つね」
いや、そんなに楽しそうに説明されても。
美姫 「くすくす」
かと言って、何も言わずに笑われるのも怖いんですが……(汗)
美姫 「まあ、それはともかく、大惨事、のはずなんだけどね」
あははは。何故か新たな居候ができちゃったと。
美姫 「これから益々、どうなっていく事やら」
それじゃあ、また次回で。
美姫 「まったね〜」