ツイン・とらいあんぐる
第3話 今という時












翌朝、朝飯をいただいてるときに信彦が話を切り出した

「恭也はどこから来たの?」
「俺か?俺は海鳴から来たと思うが…」

するとご老人、信之介さんが

「海鳴…?君は海鳴から来たと言うのかね!?」
「ええ…そうですが…」
「ありえん、海鳴はもう40年も前に消滅しとるぞ!」
「…なんですって!?」

海鳴が消滅…?
俺は昨日まで海鳴に居たというのに

「本当ですか…?」
「ああ、海鳴は40年前に原因不明の大爆発で消滅したわい」

大爆発…
嫌な汗が俺の背中をなぞる
昨日、俺が海鳴で最後に見た光景はなんだった…
忍の実験に付き合わされて、
忍の「あっ失敗しちゃった」と言う言葉と共に光に包まれ
気付けばここに居たんじゃないか…

「君は海鳴から来たと言った、そして名を高町恭也と名乗った
海鳴が消滅したとき、発見されなかった遺体はただ一人…高町恭也…これは偶然かの?」
「いえ…おそらくその発見されなかったのが俺でしょう
俺にとってはつい昨日の出来事ですが、俺は海鳴に居ましたし
おそらく消滅した原因も…多分…わかります」

頼むから夢なら覚めてくれ…
海鳴が消滅した理由が一人のマッドの実験なんて冗談にもならん…

「ふむ…ワシには君が嘘を言ってるようには見えんし信じることにしよう
ときに君は行くあてはあるんかいな?」
「いえ…海鳴が消滅してるとなると、家に戻ることもできませんし
おそらく俺は死んだ人間ということになってるでしょう」
「ならウチに寝泊りするとええ
もしかすると知り合いに会えるかもしれんぞ?」

不敵な笑みをこぼしながら、それでいて暖かい眼差し
俺はこの家にやっかいになることにした…


「それじゃワシはちょっと電話をしてくる」

  ◇  ◇  ◇
信之介視点

「ああ、もしもしワシだ久しぶりじゃな
君が昔言ってた話を思い出しての、君の知り合いの彼は今ウチにおるぞ」

旧知の知人に電話をかける
彼のことを一番知ってる人物じゃろうしな

「うむ、それで君に確認を取りたくてな、ああ、そういことじゃ
よろしくたのむわい」

彼が本当に高町恭也ならば…
ワシのロボット工学者としての向上心が疼きだす
彼の動きをトレースして…

いや…彼には…あれを頼むやもしれんな…





どうもダメな人物Hです
悲流「普通に名乗らんか!!」
冒頭から殴るなボケ!!
悲流「五月蝿い!貴様昨日の今日でこれか!苦情がわんさか来ること間違いないぞ」
いや、これはここで区切るつもりだったんですが…
悲流「まぁいい、だが自分を卑下するぐらいなら前向きに考えろ」
フッ俺はいつでもポジティブシンキング!
悲流「始末に終えんな…」
いや、始末に終えんのは俺の現状だって
悲流「何か不都合でもある現状なのか?」
…人を電気椅子に座らせといてそういうこと言うな
悲流「気にするな、なぜか宅配便で届いたからお前で試してみたいだけだ」
お前…人として何か間違ってないかって…ギャァァァアアアアア
悲流「死して屍拾うもの無し、ってお前は死なないんだったな」
死ねないが死ぬような痛みは勘弁して…
兎も角、第3話ここにお送りします
Edgeさんメールありがとうございました
これからも精進して完結まで頑張りますね
では〜





信之介がかけた相手とは!?
美姫 「やっぱりロボット工学の方で知り合った人物となると…」
いやいや、それはまだ分からんぞ。
美姫 「一体、電話の相手は誰なのかしら」
そして、恭也にさせたいこととは?
美姫 「次回も非常に楽しみにしてます」
待っています。



頂きものの部屋へ戻る

SSのトップへ