この話は全てにおいてご都合主義で進んでいきます。
そういった話が嫌いな方は読まないほうがいいかも知れません。
そして全体的にキャラは壊れ気味なのでそういったのが嫌いな方も読まないほうがいいと思います。
それでもいいという方はどうぞお進み下さい。
天使の花園
第2話「日常T」
薔薇の館の会議室
入学式の後行う会に向けて準備を行っている薔薇様とそのつぼみ達
[聖]
「それじゃ準備はいいかな」
[リスティ]
「もちろん大丈夫さ」
[ゆうひ]
「うちも準備オッケーやで。静は?」
[静]
「私も大丈夫です」
[蓉子]
「そういえば祥子がいないわね」
[知佳]
「また祐巳ちゃんの所じゃないかと…」
[江利子]
「あらあらまたあの子は行ってるのね」
[令]
「あの私が迎えに行ってきましょうか?」
[瞳]
「大丈夫でしょそのうちに戻ってくるわよ」
[蓉子]
「それもそうね」
[聖]
「祐巳ちゃんかーいいもんねぇ」
[リスティ]
「どうせ僕は可愛くありませんよ」
[聖]
「リスティも可愛いよー」
ギュッと抱きしめる聖と満足するリスティ
パタパタと手で扇ぎながら2人を見ている瞳
[瞳]
「相変わらずねぇ」
[ゆうひ]
「うぅ美しい愛やねぇ……だからうちらも愛を確かめあおーや」
急に静に襲い…
[ゆうひ]「嘘はいかんで」……失礼しました。
抱きつき頬擦りをし始めるゆうひ
[静]
「あはははは…」
そんな他愛もない話をしていると階段を上ってくる音がした。
その足取りは軽くでも静かに上ってきていた。
[江利子]
「噂をすれば帰ってきたみたいね」
トントンとノックの音がした後ガチャっと開く会議室の扉
[祥子]
「皆様ごきげんよう」
[蓉子]
「ごきげんよう祥子、あなたまた祐巳ちゃんの所に行ってたの?」
[祥子]
「えぇ、入学のお祝いを言いに行っておりました」
[令]
「まったくあんたねぇ…」
[知佳]
「ま、まぁまぁ時間までには帰って来たんだし」
[祥子]
「勝手な行動を取ってしまった事は謝ります」
[蓉子]
「まぁいいわ。それよりも会の準備は出来てるの?」
[祥子]
「出来てますわ」
[聖]
「それじゃそろそろ行きますかね」
[ALL]
「「「「「「「「「「はーい」」」」」」」」」」
[瞳]
「そういえば新任の先生がいらっしゃるそうね」
[ゆうひ]
「そうみたいやね」
[江利子]
「男の方らしいけどね」
[リスティ]
「へぇ黄薔薇様が興味持つなんてねぇ」
[令]
「珍しいです」
[江利子]
「いいじゃない興味ぐらい持つわよ」
[蓉子]
「そんなに焦んなくてもいいじゃない」
[江利子]
「焦ってなんかないわよ」
[知佳]
「それよりもそろそろ体育館へ行きませんと」
[祥子]
「そうですわね、そろそろ時間ですし」
[静]
「カップは片付けておきますので」
[令]
「静さん手伝います」
[リスティ]
「じゃあ行こうか」
その頃恭也は
[恭也]
「ここか…」
コンコンとノックをして職員室のドアを開けた。
[恭也]
「失礼します。本日よりここで教鞭をとらせて頂く高町恭也と言います」
[紅葉]
「あぁ君がそうなんだ私津島紅葉(つしまもみじ)化学担当よろしくねー」
[恭也]
「よろしくお願いします」
[紅葉]
「私が君の教育担当だから」
[恭也]
「わかりました。これからご教授のほどお願いします」
[紅葉]
「うんうんこれからビシビシいくから覚悟してね」
[恭也]
「はい」
[紅葉]
「とりあえず……はいこれ」
コップを渡される恭也
[恭也]
「あのなんでしょうかこれ?」
[紅葉]
「ま、いいじゃないなんでも。ささ、ぐっと逝ってみよう」
[恭也]
「漢字が違う気が(嫌な予感するんだが)」
[紅葉]
「気のせいだよー。さぁ、さぁさぁさぁ」
紅葉の背後から声がかかる。
[緑]
「紅葉ちゃんそれにはどんな薬が入ってるのかな?」
[紅葉]
「頼まれて自白剤が少々…って緑ちゃんじゃない」
[緑]
「駄目だよ止められてるじゃない」
[紅葉]
「とある人に頼まれたんだけどね」
[恭也]
「あのー」
[緑]
「へぇそんな事言う人がいるなんてねぇ」
[恭也]
「あのー」
[紅葉]
「あ、あぁごめんごめんほったらかしにしちゃって」
[緑]
「私四方堂 緑(しほうどうみどり)と言います担当は現代社会です」
[恭也]
「高町恭也です。これからよろしくお願いします」
[緑]
「あまり紅葉ちゃんの出したものを信用しない様にね」
[恭也]
「は、はぁ」
[紅葉]
「緑ちゃんひっどーい」
[緑]
「酷いじゃないわよ。まったく」
[紅葉]
「ブーブー」
[緑]
「そうそう、高町さん理事長室に行ってくださいね」
[恭也]
「分かりました。それでは失礼します」
頭を下げて職員室を出て行く恭也
[緑]
「残念でした」
[紅葉]
「もぅちょっとで実験出来たのにぃ。でもまぁこれからチャンスはいくらでもあるか」
[緑]
「そんなことさせませんからね」
[紅葉]
「ふっふっふ止められるかなぁ」
[緑]
「止めてみせます!」
[紅葉&緑]
「ふっふっふっふっふ」
2人がにらみ合ってる頃恭也は理事長室前にいたが恭也は入れずにいた。
[恭也]
「この声はまさかな…」
室内から聞こえてくる2人の声に戦々恐々としていたのだ。
[????]
「そろそろ恭也が来るころなんですけどねぇ」
[??]
「あらあらそうなんですか?」
[????]
「あの子が遅刻するなんてことはないと思うけれど」
[??]
「士郎と違って誠実ですもの」
という中からの声に、
[恭也]
「はぁ…やはりあの2人に間違いないのか。……しかしどうしてあの2人がここに」
と1人愚痴っていたが、
[??]
「恭也ーそんな所にいないで入ってらっしゃい」
と中から声がかった。
[恭也]
「やはり気がつかれていたか…わかりました失礼します」
[ティオレ]
「あら恭也いたなら入ってきなさいよ」
[美影]
「まったく聞き耳なんかたてちゃって…士郎に似てきたのかしら」
[恭也]
「そんな事言わないで下さい。というか何故ここに2人が?」
[ティオレ]
「それは私が理事長で」
[美影]
「私が校長だからですよ」
[恭也]
「……えっ」
[ティオレ]
「だから…」
[恭也]
「いえそれはわかりましたが…」
[美影]
「まぁそれは冗談ですけど」
[恭也]
「冗談なんですか!……もぅ好きにしてください」
うなだれる恭也
[ティオレ]
「本当は私は姉妹校の視察とフィアッセの入学式で」
[美影]
「私は美由希ちゃんの入学式に参加するためですけどね」
[恭也]
「本当ですかぁ?」
懐疑の眼差しを向ける。
[美影]
「うぅ恭也が疑うの」
泣いたふりをする美影
[恭也]
「まったく泣き真似なんかして…もういい歳なん…だ……から」
語尾が急に小さくなった。
美影が恭也の首筋に小太刀を当てたためである。
[美影]
「誰がいい歳したお祖母ちゃんですってぇ?」
[恭也]
「そ、そんなことありませんよ。まだまだお若いですよ美影さんは」
[美影]
「あらぁそぉ?」
[恭也]
「(コクコク)」
必死に頷いていた。
[美影]
「じゃあ今回は許してあげましょう」
[恭也]
「ふぅやれやれ」
[ティオレ]
「伝言は伝えておくわね」
[恭也]
「はい」
[ティオレ]
「入学式の後に自己紹介の時間を取るから挨拶をするようにだそうよ」
[恭也]
「は、はぁそれはいいのですが…」
[美影]
「何か問題でも?」
[恭也]
「俺が出て行ったら生徒が怖がるんじゃないかと」
[ティオレ&美影]
「はぁまったくこの子は……」
[恭也]
「なんなんだいったい…」
[ティオレ]
「その朴念仁をここで改善されればいいんだけれどもねぇ」
[美影]
「流石に気がつくでしょう」
[ティオレ]
「わからないわよ。恭也だし」
[恭也]
「何気に酷い事言ってませんか?」
[美影]
「そんな事ないわよ。ねぇティオレさん」
[ティオレ]
「そうよねぇ美影さん」
[恭也]
「まぁいいです。それではそろそろ会場に向かいますので」
[ティオレ]
「あっそうそう恭也」
[恭也]
「なんですか?」
[美影]
「生徒に手を出しちゃ駄目よ」
[恭也]
「出すか!」
[ティオレ]
「フィーには出してもいいわよ」
[恭也]
「何を言い出すんですかあんたは」
[美影]
「あら美由希だって負けてないわよ」
[恭也]
「あんたもですか・・・はぁもういいです。それでは失礼します」
そう言い残して恭也は理事長室を後にした。
後書き
[圭] 「第2話でございます」
[恭也]「随分と今回はキャラが多いな」
[圭] 「まぁ薔薇様たちを早い目に出しておきたかったからな」
[恭也]「それと教師に関してなんだが」
[圭] 「うむ、あの2人は教師サイドで盛り上げてもらうよ」
[恭也]「大丈夫なのか?」
[圭] 「多分な」
[恭也]「後は美影さんなんだが・・・」
[圭] 「ほとんどオリキャラに等しいな」
[祥子]「私たちとの出逢いはまだですか?」
[圭] 「もう少し先になる予定だよ」
[祥子]「そうですか出来るだけ早くしてくださいね」
[圭] 「極力善処はします」
[恭也]「本当だろうな」
[圭] 「それではまた3話で〜」
[祥子]「それでは〜」
影の策士、ティオレと美影。
美姫 「恭也と祥子の再会も気になる所ですが、次回の挨拶も楽しみね」
一体、どんな事がおこるのやら。
美姫 「わくわくしながら、次回を待ってます」
待っております。
美姫 「それでは〜」
ではでは〜。