第二話 再び家族に
「さて……」
恭吾は眠る恭也を見ながらも腕を組んだ。
恭吾が師となった後、恭也は突然倒れ、そのまま眠りこけてしまったのだ。
恭吾はそんな恭也の傷を簡単に治療してから部屋へと連れていって布団に寝かせた。救急箱が置いてある場所などは、昔から変わっていないので助かった。
おそらく無謀な鍛錬の疲れが一気に襲ってきたのだろう。それだけ無茶をしていたということだ。
恭吾という師ができたことで張りつめさせていた緊張と、早く強くならなければいけないという思いこみが緩んだことも原因の一つだろう。
そんな恭也の寝顔を、自分の寝顔……少し幼いが……はこんな感じなのか、と思いながらも恭吾は先のことを考える。
まずは元の時代に戻る方法。
「……考えてみれば、過去を変えてしまったのだから、あの未来はどうなるんだ?」
初めてそのことを思いついた。
このままいけば恭也の膝が壊れることはないだろう。それは恭吾がいようがいまいと変わらないとはず。
そうなると膝が壊れているはずの自分はどうなるのか。
「ぬ、早まったことをしたか?」
今更気付いても遅い。
恭吾は前に美由希にお勧めされ、借りて読んだことがあるその手の本を思い出しながらも考えていく。
「タイムパラドックスというのは起きていないな。ということは、よくわからんがパラレルワールド、というやつなのか? まあ少なくとも俺の存在が消えていない以上、俺がいた時代……いや、世界はまだちゃんとあるということなのだろうが」
そのへんを考えるとどうどうめぐりになりそうだ。
とりあえず問題はないと考え、ではどうやって戻るのか。
少なくとも知佳たちの力は借りなくてはならないだろう。
だが、下手するとフィリスはまだ生まれていないのでは?
「いや、それはさすがにない……と、思うが」
しかし、リスティとフィリスがまださざなみ寮にいないのは確実だ。
しかもこんなことを話して信じてもらえるとは思えない。まあ、最悪記憶を覗いてもらうという手段もあるが。
「だが、リスティさんたちがいない以上、まださざなみ寮に行っても仕方がないか」
おそらく耕介もまだ海鳴に来ていない。
それらを考え、まだ接触しない方がいいだろう。
彼女たちと接触し、協力してもらえたとしても、戻れるという保証もやはりない。
そして何より……。
「この身体のまま帰りたくない」
恭吾はため息をついて己の身体を見た。
先ほど確認したのだが、筋力などは確実に落ちている。だが、単純にこの年の頃に肉体が戻ったというわけでもないらしい。
少し服をめくって見ただけだが、……恭吾の感覚で……つい最近できたばかりの傷もちゃんと残っていた。
つまり元のままただ縮んだだけという感じなのだ。この年以上の時に受けた傷とかもそのまま残っている。無論、右膝の傷もそのままだ。
それはまあいいのだ。
ただこの姿のままで帰ったりなどしたら、
「みんなにオモチャにされそうだ」
ということである。
別に幼くなりすぎたわけでもないが、それでもあの人たちならば何かしてくると断言できる。
やはりしばらくの間、この世界で生きていく必要がある。とくに身体が元に戻るまでは。まあやることはいっぱいある。少なくともこの幼い恭也を強くしてやる。
あとは住む場所もないし、ここに住まわせてもらわねばならない。
桃子が帰ってきたら、そのへんを話そうと決める。
そのために、今まで曖昧だった不破恭吾という人間の『設定』を強固のものにしておこう。
そうして恭吾は恭也が眠っている間、今後のことについて考え続けるのであった。
その後色々と恭吾は考え続けていたのだが、目の前で眠っていた恭也が目を開けた。
「起きたか」
「ここは……」
目覚めた恭也は、状況がわかっていないのだろう、部屋を軽く見渡した。
その姿を見て、恭吾は軽く苦笑した。
「あの後、お前は眠ってしまったんだ。おそらく疲れが溜まっていたのだろう」
「恭吾さん……」
この世界での自らの名を恭也に呼ばれ、恭吾は軽い違和感を覚えた。
それはそうだ、目の前の少年は自分自身なのだから。
恭也の口から出てきた名前は『恭也』という恭吾の本名ではないが、自らに呼びかけられるというのは、恭也と幼い自分に呼びかけるのと同様に違和感がある。
「その呼び方はどうにかならんか?」
だから恭吾はそう言った。
「なら師匠ですか?」
「敬語もいらない。お前は士郎さんをそう呼び、敬語を使っていたか?」
「……だが、他に何と呼べば」
敬語を止めて恭也は聞くが、恭吾もこれといって案はない。
確かに他に呼び方などない。不破と呼ぶのは、恭也の方に違和感があるだろう。
「俺は一応お前の従兄だ。そのへんを考えて呼べばいい」
従兄という設定でそう言うが、恭吾とてそう言われてもいい呼び方など思いつかないだろう。
恭吾は呼び捨てにさせればいいかと思っていたのだが、何かを考えていた恭也が再び口を開いた。
「では、兄さん……兄さんはどうだろう」
「…………」
余計に違和感だらけだった。
「従兄、なのだからおかしくはないと思うのだが」
確かにそうかもしれないが、実際には恭吾は従兄ではない。同一人物である。
自分に兄と呼ばれるのは、名前で呼ばれる以上に違和感がある。
だが、
「それでいい」
恭吾はそれに頷いていた。
それに内心では恭吾自身が驚いていた。
名前を呼ばれる以上に違和感があるのに、それを自然と受け入れた自分に。
その理由はすぐに浮かんだ。
(この世界でも……かーさんたちとの繋がり欲しいのかもな)
恭也の兄であるということは、この世界の美由希やなのはの兄であり、桃子の息子になれるようで、そんな繋がりが欲しかったのだろう。
無論、そんなふうになれるという保証はないが、少しでもこの世界の高町家に溶け込みたい。
たった一人この世界に来て、知っているはずなのに誰も知らない、家族がいるのに家族がいない世界。そんな世界で家族を……護る者を欲していた、のかもしれない。
「それで兄さん」
すでに恭也の方はまったく違和感がないのか、恭吾をそう呼ぶ。
恭吾の方はまだ慣れないものの、それを飲み込んだ。
「よく俺の部屋がわかったな」
「勘だ」
あの後恭也を運んだのは恭吾しかいない。その運んだ部屋は恭也の部屋であったため、初めてこの家に来たのになぜこの部屋だとわかったのかが不思議だったのだ。
恭吾としては、自分もこの部屋で生活していたわけだから、わからないわけがない。
それで納得して、恭也は頷く。
そんな恭也を見て、恭吾は少しため息を吐いた。
「いいか、しばらく鍛錬は禁止する」
「え……」
「今日は安静にし、明日は病院に直行だ」
「ま、待ってくれ兄さん、俺は大丈夫だ」
恭也がそんな反応をすることは恭吾にはわかっていた。
恭吾が同じ立場だったとしても、絶対に病院には行きたがらなかっただろう。威張れることではないが。
「素人の俺が少し見ただけで、お前の身体はボロボロだというのがわかった。
緊張を解けて、お前自身痛みがあるんじゃないか?」
「それは……」
はっきり言ってしまえば、寝ていても全身が痛いぐらいだった。
それを恭吾もわかっていたのだ。
「医師の診断を聞いてから最終的に判断するが、最低でも一週間鍛錬は休みだ。無理に鍛錬しようとしたら、奥義を叩き込んだ後に細い鋼糸で巻き付けて、部屋で無理矢理安静にさせる。忘れるな」
「ぐっ」
恭吾に敵わないというのはわかっているので、恭也は思わず唸る。
というか、かなり乱暴な方法だ。
しかし恭吾はやる。
なぜかそれが恭也にはわかった。
「焦りすぎても、急ぎすぎても強くなどなれない。先ほど言った通り、ゆっくりと強くなれ」
「わかった」
恭也はどこか納得いかなそうに頷くが、恭吾はそれにはとくに何も言わない。
しばらくして恭吾が口を開こうとするが、だがすぐにそれを止めた。
恭也はそれを不思議に思ったが、すぐにわかった。玄関にいくつか気配が近づいて来ている。
「たぶん、かーさんだ」
「喫茶店を経営しているとは聞いているが、仕事だったのか?」
そんなことは誰かに聞くまでもなく知っていることだったが、一応士郎から聞いていたように恭吾は言う。
「ああ。昼食を作りに帰って来たんだと思う。たぶん一緒にいるのは美由希となのはだろう」
「妹、だな」
「なのははまだ小さいから、基本的に昼は翠屋……その喫茶店か家で、俺か美由希が世話をしている。あと俺たちが学校の時は祖母も手伝ってくれる」
「そうか」
実の所、恭吾はこの辺りの記憶が曖昧だ。
いや記憶には残っている。だが過酷な鍛錬の方が印象に残ってしまっていて、なかなか思い出せない。
記憶が曖昧というよりも、時間軸がよくわからないのだ。
どんなことがあったのかは覚えているのだが、それがいつのことなのかがよく思い出せない。しかし恭吾からすれば十年近くも昔のことだから無理もない。
「かーさんたちにも兄さんのことを話さないと。この家に滞在するのだろう?」
「ああ、できればこの家に住まわせてほしいが。俺も住む場所がないし、保護者がいないのでな」
恭吾は買い物の途中でこの時代に飛ばされたため金銭はそれなりにあるが、それでも普通に生活するには二、三日が限度だろう。それも野宿をしての計算だ。
できればここに住みたい。それは金銭だけの意味ではなく、時代か世界が違っても、家族の傍にいたいと恭吾は願う。
そんな話をしていると、気配が一つ恭也の部屋の前にまで来た。
「恭也、ただいま〜」
そう呼びかけてから、部屋に入ってくる桃子。
その桃子を見て、恭也は少し心の中で唸った。
(むう、未来でも若いが、このかーさんはさらに若い。というよりも幼くないか?)
恭也の時代の桃子も異常に若々しいが、やはりこの時代の桃子はさらに若い。恭也としては先ほど未来の桃子と会ったばかりなので、その違いがよくわかる。
その桃子は布団から身を起こした恭也と、その横に座る恭吾を交互に何度も見た。
「きょ、恭也が二人!?」
その桃子の言葉に恭吾はいきなりバレたか!? と内心で叫ぶ。
「確かにこの頃無茶ばっかりしてたけど、いきなり分裂するなんて! それは人間を止めすぎよ、恭也! 士郎さんだってそんなことできなかったのに!」
できる人間がいたら見てみたい。
いや、まあ過去に戻れたなら、そのぐらいできる人間がいても、恭吾は今更驚かないだろうが。
「そんなに似ているか? 兄さんは従兄だから似ていても不思議ではないかもしれないが」
恭也は、恭吾と自身が似ていることに今まで気付かなかったらしい。自分自身のこと故に、なおさら気付かなかったのかもしれない。
恭也の言葉に、一応同一人物でかーさんが言っていることは半ば正しい、と思いながらも、恭吾は桃子に頭を下げた。
「不破恭吾です」
恭也の言葉に桃子は少し驚いていたが、すぐに恭吾に向かって頭を下げ返す。
「あ、えと私はその子の母親の高町桃子よ」
「存じています。士郎さんから聞いていたので」
母に敬語を使うのも、父を士郎さんと呼ぶのもやはり違和感があった。
桃子はしばらく恭吾の顔を見ていたものの、不意に恭也の方を見る。
「従兄? 確かに恭也よりも少し年上みたいだけど」
「そうらしい。俺もさっき知った。だが御神の剣を使えるし、間違いないはずだ。剣閃もどこか父さんに似ていた。一臣さんの子供だそうだから、美由希の従兄にもなる」
桃子は士郎の家族構成は知っているものの、直接会ったことがある者はいない。ある意味当然だ。桃子と士郎が出会った時には恭也と美由希、美沙斗しか生き残っていなかったのだから。
美沙斗のこともある程度話には聞いているが、会ったことはない。
従兄ということは、士郎の妹か弟の息子。つまり甥ということになる。
「昔、士郎さんから、自分に何かあったら家族を頼むと言われていたので。ただ俺自身も色々とあったので来るのが遅くなりましたが」
「士郎さんが……」
士郎の名が出てきたとで、桃子は全面的に恭吾のことを信用した。
士郎が頼んだということは、それだけ信頼に足る少年だと思ったのだ。
それに恭也が彼のことを『兄さん』と呼んでいることからも、恭也が信用しているのならば悪い人間ではない。
何より、恭也が先ほどまでとは違うことに桃子は気付いていた。
あのどこか無理をしていて重い雰囲気を纏っていた恭也とは違う。何か大きな荷物を下ろしたような、そんな雰囲気が今の恭也にはあって、それをなしたのが恭吾であると何となくわかったのだ。
それは母親としての桃子の役目であったはずで、少しばかりの嫉妬はあるものの、それ以上に感謝していた。
「それで恭吾君……」
「呼び捨てで構いません」
やはり桃子に君付けで呼ばれるのは違和感がある。そのため桃子の言葉を遮ってすぐさま言った。
それに少々戸惑ったようだったが、桃子は先を続ける。
「恭吾……でいいのかしら? それであの人……士郎さんは他に何か言っていたのかしら?」
「いえ、とくには。家族ことなどを聞いていたぐらいです。あと言われたことといえば、恭也に御神を教えてやってくれと。俺自身、そう何度も会っていたわけではないので」
先ほど考えていた恭吾と士郎の関係。あまり会ってはいなかったが、大切にしてくれていたというもの。
「恭吾も敬語はいらないわよ。なんだか恭也に言われているみたいで、私も違和感があるから」
「……承知した」
恭吾は頷きながらも、やはり桃子の人を見る目は鋭いと思った。
別に同一人物だと気付いた訳ではないが、それでも似通う所を見抜いたのだろう。それは外見的なものではなく、本質的な所を。
「かーさん、兄さんのことで少し話がある」
恭吾をここに住まわせる話をするつもりなのだろう。
そこで恭吾は立ち上がった。
「俺は庭にいよう。俺がいては話しづらい内容もあるだろうからな」
本当は恭吾から話すのが筋であろうが、恭吾のことを信じる信じないなどの話もあるだろう。
恭也も桃子も半ば信じたであろうが、それでも恭吾がいない方が話やすい所もあるはずだ。
恭吾は二人が何かを言う前に部屋を出て、そのまま庭へと向かった。
そしてまず道場を眺めた。
「父さん……」
まだ士郎が亡くなってそれほどの時間が経っていない年。
もし、もしもその前に戻れていたならどうしたのだろう。
そんなことを考えて恭吾は首を振った。
意味がない。
恭吾がいる時代には士郎がいなかった。それだけだ。
今、この時代にいることこそが奇跡で、恭也も無茶をすることを止めた。今はそれだけを喜んでおこう。
そう考えてから今度は庭を眺めた。
「む?」
そこで恭吾は違和感を覚えた。
何かが足りない。
それは重要なことのはずだ。
「…………盆栽がない」
そう、高町家の庭に盆栽がないのだ。
「そういえば、まだ始めていなかったな」
この時はまだ余裕などなかったので、恭也も盆栽に手を出していなかった。
これは早速やることが決まったようだ。
しばらく庭でやはり今後の……今度は主に盆栽について……ことを考えていた恭吾だったが、縁側から恭也に呼ばれ再び部屋へと入った。
「とりあえず恭吾はこれから高町家の一員で、私の息子ね」
と、早速桃子に言われた。
恭也がどんな説明をしたのかはわからないが、桃子の中では息子と決定しているらしい。
それを聞いて恭吾は心の中で苦笑していた。
やはりこういう所は変わっていない、と。
そして、またこの人の息子になれたのだと思うと、どこか嬉しかった。
その後まだ話せないなのはと、人見知りする美由希とも会った。
その時、なのはをあやすのがうまいことに驚かれたりもした。
美由希の方は恭吾が恭也と似ている……という同一人物なのだが……せいか、わりと簡単に恭吾を受け入れた。
ちなみに呼び方は『恭兄さん』である。これはおそらく恭也の呼び方を真似たのだろう。だからこそお兄ちゃんではなかった。
ある意味今の恭吾の立場も、美由希の従兄でもあるからおかしいわけでもない。まあ、元々従兄ではあったのだが。
恭吾としても、その呼ばれ方は少し新鮮だったりした。
そして、それから二、三日の時が経ち……。
「「ふう」」
縁側に座り、茶を飲む恭吾と恭也がいた。
その雰囲気はどこか幸せそうだ。しかもどこから来たのか、二人の間には猫が寝ころんでいた。
それを背後から見つめる桃子と美由希、そして桃子に抱えられたなのは。
「ね、ねえ、美由希。うちにおじいちゃんはいなかったわよね?」
「う、うん……いない、けど」
「目の前に二人いるような気がするのはやっぱり私の気のせいなのかしら」
「気のせいじゃない……と思う」
「恭也も元々落ち着いてたし、恭吾もそれに輪をかけて姿よりも落ち着いて見えるけど。二人が揃うと……」
「茶飲み友達?」
「きょ、恭吾の影響かしら、恭也がさらに渋くなってるわね」
いや、きっと遅かれ早かれの問題だっただろう。何せ恭吾は未来の恭也だ。
三人が自分たちのことを見ているのに気付いてはいるものの、何も言わない恭吾と恭也。
だが唐突に恭吾が口を開く。
「恭也」
「ん、なんだ兄さん」
「盆栽をやってみないか?」
「盆栽?」
「うむ。しばらく鍛錬は禁止ですることもないだろう。あれはいい精神鍛錬にもなるし、何より面白い」
「そうなのか?」
お茶をちびちびと飲みながら見上げてくるかつての己にも教えてやらければならないと、恭吾は大きく頷いた。
「ああ。自分の手で一つの世界を創り出すんだ」
「む、面白そうだな。確かにやってみたい」
「では後で、本と盆栽を買ってこよう」
「ああ」
どうやら恭也は剣腕が上達するよりも早く、枯れるのが早まったようだ。
あとがき
二話めー。
エリス「話は相変わらずあんまり進んでないけどね。まあ、進むとか進まないとかの話でもないだろうけど」
まあね。とりあえずまた解説。
エリス「今度はなに?」
これはよくある逆行ものなわけだけど、この恭吾は絶対に未来を変えたいとか思ってません。
エリス「確かに何も考えてないように見えるけど」
これが御神家がまだ生き残ってたらとか、士郎が生きてたらとかなら変えようとしたかもしれないけど。とらハ3本編でも何か失敗したとかいうわけでもないし、絶対にあんな未来にはしない! とかいう決意はまったくありません。
エリス「なんかまた変な逆行ものだね」
ただまあ、自分を強くしてみたいという、たまたま浮かんだことを実現しようとするだけです。何かあれば動こうとするけど、積極的に未来を変えようとはしません。ただ恭吾がいるというだけで変わっていくんですけど。
エリス「なんかそのことをあまり深く考えてないみたい」
逆行ものでもなるべく軽めにいきたいので。ちょっと楽天的な恭也みたいな感じです。
エリス「あと、たまに恭吾と恭也、どっちが喋ってるのかわかんなくなるんだけど」
恭也の方はもうちょっと幼さを残した方がいいかな? でも恭也は幼い頃からしゃべり方とかほとんど変わってないように見えるからなぁ。
ちなみになのはは生まれてますが、前回言ったように、彼女が少し早く生まれてます。なので、まだ耕介はさざなみに来てません。
エリス「とりあえず今回は高町家へ」
はい。次回は鍛錬開始かな。
エリス「それではその話でお会いしましょう」
ではでは。
目指せ、盆栽マスターへの道!
美姫 「違うでしょう!」
ぶべらっ! う、うぅぅ。更なる技術向上のために、未来に戻るのを止めたんじゃないのか。
美姫 「あくまでも、剣術の方でね」
だが、鍛錬よりも先に盆栽に取り掛かりそうな感じだったけれどな。
美姫 「ともあれ、未来を変更するタイプじゃなくて、あくまでも恭也を鍛えるための逆行もの」
恭吾が居る事で、どんな風に流れが変わるのか。
美姫 「気になる次回は…」
この後すぐ!