○まえがき

 

これは小説ではありません。これは“TRPGリプレイ”です。

そもそも“TRPG”とは何か。これは“テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム”の略です。

コンピューターRPGとは異なり、懐かしのボードゲームの延長とも言えるでしょう。

このゲームに必要なのは、シナリオを用意するゲームマスター(以下、GM)と、実際にプレイするプレイヤー(以下、PL)

そして、ルールブックに筆記用具にサイコロ(ダイス)に飲み物にお菓子と……。

……いくつかいらないものもありますが、まぁいいでしょう()

とにかく、GMが作成したシナリオの世界で、PL達がわいわいがやがやとテーブルを囲み、架空の人物に“なりきって”遊ぶゲームなのです。

架空の世界、架空のキャラ。

そこまでは一般のRPGと同じですが、キャラの“生きている”感は大きく違います。

普通のRPGとは異なり、シナリオを作成したGMの予想外の出来事が起こる起こる。

そこが大変な点であり、同時に面白い点でもあるのですが(苦笑)。

“TRPGリプレイ”とは、そのゲームをプレイしている様子を記録し、読み物として編集したものであるとご理解ください。

 

また、一口に“TRPG”と言っても、非常に多くの種類があります。

今回遊ぶのは『ナイトウィザード』。

背景世界の転機を向かえたことで、『ナイトウィザード The 2nd Edition(以下、NW)』として生まれ変わったゲームです。

このゲームの世界観を表すとすれば、そう――

 

世界は狙われているっ!!

 

現実世界によく似た世界『ファージ・アース』を守る為に戦う者達――“ウィザード”。

PL達は、プレイヤーキャラクター(以下、PC)であるウィザードと呼ばれる魔法使いを操り、世界を狙う敵と戦うのです。

世界を狙う正体不明の敵“侵魔(エミュレーター)”には、“科学”という名の常識に縛られた兵器は一切通じません。

拳銃を撃とうが、ミサイルを発射しようが、核弾頭を撃ち込もうが・・・・・・。

終いには、コロニー落とし(現実世界にコロニーはありません)を仕掛けようが、倒すことは出来ないのです。

この“非・常識”なる敵を倒せるのは、同じく常識の枠の外にいる者達。

すなわち、PL達の操るウィザード達だけなのです。

 

さて、前書きで随分ながくなってしまいましたが、

本リプレイではNWの拡張ブック『スクールメイズ』に掲載されている付属シナリオを元にプレイしております。

今後プレイする予定のある方は、見ないことを勧めます。

 

では、NWリプレイ『スクールメイズ』、始まります。

 

 

PREPLAY

Preplay 01 集まった悪鬼達と哀れな兎

 

「HPとMP管理するための紙とか用意できましたか〜? サイコロ忘れてませんか〜?w」

 「紙はいくらでもある。サイコロはあるで〜w」

 「お手洗いは自由に行ってくれればいいので。つーか、寒くて私が一番いきそうだw」

 「さむいさむいw」

 

 その日、MSNチャットウィンドウを広げた前で、私は緊張と寒さに震えていた。

 数多くのリプレイは読んできたものの、実際にプレイするのは何年ぶりか……。

しかも、GMとしてはペーペーの初心者である。

 ついでに言えば、今回参加してくれた二人のPLもPL初心者。

 初心者ばかりのテストプレイと割り切ろうと誓ったところで、私は起動しているチャットにPL達を招集した。

 今回集まった面子は私を含め、次の三名である。

 

シンフォン

 今回のGM兼本リプレイの執筆者。

 PAINWESTでは、「AS―不破―」を凍結し、「短編集」まで更新していないのに、何をしてるんだか。

 駄目な作者でごめんなさい。

 万魔殿の数少ない良心(自分で言うな)。いや、濃い人多いんです。本当に(笑)

 

クレ

 今回のPLその1。その1だけど主人公でないのが、彼のクオリティ。

 PAINWESTでは多くの作品を手掛け、ギャグ・シリアスとこなせる万能作家。

最近では、『ヘタレ』な主人公がお気に入り。

 リレーSS掲載「携帯ストラップの悪魔」並みのヘタレキャラは、愛すべきいじられ役。

ペルソナさんの気持ちがちょっとわかってきた。黒シンフォンが芽生えそう。

 

FLANKER

 今回のPLその2PAINWESTでは、お馴染みの作家。

34回は彼の名前が更新リストに載るつわもの。

 その筆力をおらにわけてくれぇ〜、こほん。刀をこよなく愛する古き侍のような人。

その事をすっかり忘れていたために、少々GMが困ったことにもなったり。

 万魔殿では主にいじられ役。一日一善ではないが、一日一ツッコミ、一日一いじられ。

 嘘です。一日一回では済まないとこが本当のところ。

……でも、万魔殿の誇る黒軍の一人なので、哀れな兎とは言えません。

 

シンフォン(以下、GM):まあ、GM初めてなので、お手柔らかに(苦笑)。では、開催しまーす。

一同:よろしくお願いしまーす。

 

Preplay 02 今回予告!

 

 そして、セッションは始まった。

 まずは、今回のシナリオの概要と方向性を『今回予告』として語るのだ。

 

GM:今回予告っ!

 

昼下がりの輝明学園に、景気のいい爆発音がこだまする。

演習用フォートレスがエミュレーターの侵攻を受けたのだ。

 

FLANKER:一大事!()

 

迷宮の中には幾人かの人々が閉じ込められた。

現場に出くわしたウィザード達が、彼らの救出に向かう!

 

『ナイトウィザード The 2nd Edition』リプレイ

 

 “スクールメイズ”

 

 「……これは、はじまりにすぎない……」

 

GM:つまりは、ダンジョンにエミュレーターがやってきたので、そいつの退治もしくは、ダンジョンに残された生徒を救助しましょうって、お話です。

FLANKER:ういうい。ダンジョン内の生徒は当然、ウィザードやね。

GM:ですね。学園のダンジョンは、ウィザード以外入れないというか、そもそも知られていませんから。

 

輝明学園とは

 NWの世界で、主にPC達の活動拠点として登場する学園である。

 学生ウィザードだけではなく、魔法の使えない一般人(イノセント)も通うエスカレート式な私立校。

 当然、ウィザードの存在、彼ら用の特別授業やダンジョンの存在はイノセントには秘密である。

 本リプレイに登場するのは分校の一つ、秋葉原校(笑)。たびたび、世界滅亡の危機の中心となる学園である。

 というのも、秋葉原は世界で最も邪念の集まる地域の一つだかららしい。

 例えば、萌えとか萌えとか……。

 

GM:まあ、噂好きな人達の間では、「学園の下には、地底大帝国があるんだ!」とか、言われてるかもしれんが(苦笑)

FLANKER:それくらいあって然るべきかもね。

GM:地下Dの大半の音や震動は、特殊結界で遮断されているでしょうってことで。

だから、都市伝説というか学校の七不思議程度の噂でしょうね。

クレ:聞こえてたらバレルわな、さすがに()

FLANKER:逆にそれらしく最初からそういう形で伝わってた方が、逆に寄って来ないかもね。

GM:まあ、どこにでも噂好きなパパラッチはいるものだ。

そういうイノセントの幼馴染に振り回されるウィザードのシナリオもできたら楽しいかもね。

FLANKER:だれか幼馴染み持て〜w

 

今回のシナリオにも幼馴染はいるが、そういうキャラではないのだよ。

 

Preplay 03 ハンドアウトと誕生するPC達

 

今回予告の掲示が終わったので、今度はハンドアウトとキャラの作成である。

どんなおいしいキャラが生まれるのか、不安であり楽しみでもある瞬間だ。

 

GM:では、ハンドアウトを配ります。以前チャットで見せたけど、おさらいするつもりで見てください。

その後、ハンドアウト毎にPCの自己紹介をしてもらいます。

クレ:あいあい。

 

ハンドアウトとは

 ハンドアウトとは、各PCのシナリオへのとっかかり、もしくはどんな行動をして欲しいかを簡単に書いたものです。

 これと、前述の“今回予告”を見てPL達は、自分達のキャラの設定や演出などを考えていくのです。

 本来は、ハンドアウト提示後にPCを作成するのですが、時間短縮を兼ねて、あらかじめMSNチャットでハンドアウトを配布している。ハンドアウトでは、推奨ウィザードクラスなどを掲示するのだが、今回は始めてのセッションでもあり、スタイルクラスさえ均等なら各員好きなキャラを作ってもらうことにした。

 

 いくつか専門用語が出たので追記する。

 

ウィザードクラスとスタイルクラスとは

 ウィザードクラスとは、PCがどんなウィザードかを示すもので、現在22個のクラスが存在する。

 例えば、“魔剣使い”なら、魔剣を操るウィザード。“陰陽師”なら、呪符を操るウィザードといった感じである。

 さらに、スタイルクラスとは、各ウィザードが得意としている分野を示すもので、以下の4個のクラスがある。

  アタッカー:物理攻撃の得意なクラス。

  キャスター:魔法攻撃の得意なクラス。

  ディフェンダー:防御系の技能に秀でたクラス。

  ヒーラー:戦闘力こそ低いが、支援能力に優れたクラス。

 今回、FLANKERさんには主人公をつとめて欲しかったため、『主人公らしく、“アタッカー”で作成するように』と、要請していた。

 

GM:では、PC1ことFLANKERさんのキャラ用のハンドアウトを掲示します。

読んだ後、自己紹介よろしく。

FLANKER:うい。

 

●PC1FLANKER)用

コネクション:千歳晶(関係:幼馴染)

 キミは輝明学園の学生だ。同校中等部に通う千歳晶は、キミの幼馴染の妹。

 キミにもよくなついており、キミにとっても妹のような存在である。

 本格的に財政事情がピンチな今、彼女が作ってくれるお弁当はキミにとっての生命線だった。

今日もキミは彼女と一緒にお昼ご飯を食べている。そして、そんな日々が続いていくはずだった……。

 

GM:では、どうぞ(^^

FLANKER:えー、名前は楠木義成(くすのき よしなり)。クラスは「侍/アタッカー」。

 

侍とは

 みなさんもご存知、日本古来の剣技の使い手達である。

NW世界では、武器を扱う者として高潔な精神を重んじ、邪をはらう者達である。

 “気”によって研ぎ澄まされた刃は、人、エミュレーターを問わず切り伏せる。

 独特の“構え”から繰り出される一撃は、鋼鉄すらも断ち切る力を持っている……はずでした(苦笑

 

FLANKER(以下、義成):輝明学園高等部2年生、風紀委員としていつも学園の風紀を乱す輩を取り締まっています。両親を失っていて、本家であった新崎家に引き取られ、今は寮で1人暮らしをしています。

GM:ハンドアウトからすると、学費はともかく、生活費は自分で払っているって感じだな。

……あれ? 風紀委員に新崎家とくると……新崎月乃丞とは関係が?

 

新崎月乃丞とは

 輝明学園高等部三年の女子生徒で、風紀委員の委員長。豊かな金髪の見目麗しい美少女である。

……が、言動が致命的に間違っている(笑)。

 古流剣術の使い手であるが、生来病弱で吐血癖もあり、実戦に出たことはほとんどないらしい。

 後述する生徒会長の八坂に関しては、本シナリオに登場しないため割愛する。

 

義成:うむ。新崎月之丞を師と仰ぎ、侍として今日も時代錯誤な言動で周囲に弄られつつも、まだまだ未熟ながらウィザードとしても活動中です。

クレ:ふむふむ。

GM:ってことは、義成と晶、月乃丞に、晶の姉も幼馴染か(書き書き 〆(。。

義成:生徒会長の八坂のコネクションをとりました。

友人みたいなもので、義成の言動をからかわれています。仲はいいですけどね。

GM:古風な言い回しに頭を悩ませる幼馴染が目に浮かぶな〜。

 

 この時の私は、よもやあそこまでとは思っていなかった。

 

GM:んじゃ、次は……ちょっと飛ばして、クレさんのキャラを。PC3用ハンドアウトを掲示します。

クレ:飛ばしたっ!!

 

●PC3(クレ)用

 コネクション:ベール=ゼファー(関係:主人)

今日は平和な一日だった。バイトを終え、食事をし、TVを眺めてお風呂に入り、宿題も終わった。

ゆっくり眠って明日に備える。ありふれた……しかし、得難い平和な一日が終わる。

 ……はずだった。

 そう……キミの主、裏界の名だたる魔王ベール=ゼファーが夢枕に立つまでは。

魔王はキミに命令を下した。それは彼女の意にそぐわぬ侵攻を為そうとする不埒な侵魔の始末だった。

 

クレ:夢枕かよ!?(爆笑)

 

 そのツッコミが聞きたかったので、掴みはOK(笑)

 

義成:まさに悪夢(笑)

 

ベール=ゼファーとは

 NWの魔王とは、一般的なRPGの魔王とは少々異なっている。

彼女達は、裏界といわれるエミュレーター達の世界の貴族なのだ。

 故に、正確には「魔王級エミュレーター」もしくは「上級エミュレーター」となるのだが、畏怖を込めて“魔王”と称される。

 ベール=ゼファーは裏界の大公であり第二位の実力者。

しかし、第一位が現在傷を癒すための深い休眠状態に入っているため、実質の第一位。

 人間界に現れるときは、銀の髪をリボンでまとめた小柄な美少女として降臨する。

お気に入りは、ポンチョと嘗て潜入した輝明学園の制服。

 “世界滅亡”の計画を練り、度々実行するも失敗し敗北するのだが、裏界随一の生命力によりすぐに復活。

新たな計画を練って、侵略する。

 自分の練った“世界滅亡計画”をゲームとし、結果よりも過程を楽しむところがある。

 代表的な台詞は、「だって、これはゲームなんだから」。

 

GM:では、PCの紹介をよろしく。

クレ:月翅昂(つきばね こう)、輝明学園高等部三年の男子生徒。クラスは「侵魔召喚師/キャスター」。

 

侵魔召喚師とは

 NW2ndで追加された代表的なクラスの一つ。

これまで敵対していた“魔王”達と契約を結ぶことで力を得たウィザードの一派である。

 しかし、“魔王”達が改心し、ウィザードに協力するようになった訳ではない。

彼女達には彼女達の目的があり、利害が一致しているからこその協力である。

 

クレ(以下、昴):平穏に生きてたかった……、それだけだったのに、魔王に命をすくわれたら狂いだしました。

GM:ww

昴:そして気付けばパシリ兼下僕でした!

 

 数あるキャラの中で、クレさんは特にベルがお気に入り。

 PCどころか、既にPLがベルの下僕だという事実は、私と読者達だけの秘密だよ?

 

昴:おかげで登下校時にロンギヌスにはつきまとわれ、アンゼロットには拉致されるという毎日です。

 

アンゼロットとは

 アンゼロットは外見年齢14歳ほどの長い銀髪の美少女である……が、性格が致命的に間違っている。

 レベル無限大という桁外れな能力を持つ世界の守護者であるが、その力故に上位の神に、世界への直接干渉を禁止されている。

 そのため、有事の際は、事件を解決可能な人材を選別し、情報を与えるという後方支援を担当することで世界の危機に対処している。

 代表的な台詞は、「これからするわたくしのお願いに、“ハイ”か“Yes”でお返事してください」 

 

ロンギヌスとは

ロンギヌスとは、アンゼロット直属のエリート部隊。

本来光栄であるはずの部隊なのだが、NWを知る人にとっては配属されてもあまり嬉しくない部隊でもある。

専用の制服に身をつつみ、男は仮面を被っている。

エリート部隊なのだが、大抵当て馬として敗北する(笑)

代表的台詞は、「うわああああああああああああああああっ、だめだああああああああああああああっ」

 

昴:後輩の万葉と知り合い。日々の生活のせいでよく怪我するので。

GM:ういうい。

昴:口癖は「もういやだああああああ!」です()

義成:ご愁傷様なことで。

昴:うるせえ!(涙目)

 

このようにして、主に二人が使用するPCは決まった。

 最後に、戦力不足を埋めるため、彼らをサポートするキャラのハンドアウトとキャラ紹介をさせていただきます。

 

●PC4(城戸妙)用

 コネクション:アンゼロット(関係:依頼主)

君は学校が大好きだ!

 先生に怒られたって平気へっちゃら! 風紀委員に注意されたって、気にしな〜い!

その日、君は毎日歩く通学路をいつもの様に通り、いつもの様に学校の門をくぐり……

 

……気づいたら、何故かお城の中にいた。

なんでも、この城の主アンゼロットが君にお願いがあるらしい。

 

妙:名前は城戸妙(きど たえ)。ぴかぴかの問題ある一年生の女の子。

昂:いきなりツッコミ所のある自己紹介(爆笑)

 

錬金術師とは

 ウィザード達がエミュレーターと戦う上で欠かせない魔導具を作成する者達、それが錬金術師である。

 特に錬金術師は、錬金兵装と呼ばれる独自の特殊魔導具を操り、世界の敵と戦うのだ。

 

妙:幼少時の怪我か病気のために、頭が少々ほややになってしまった。

そんな彼女の前に、救いの天使もとい救いの魔王が降臨する。

昂:魔王キターーっ!!

妙:その名も、秘密公爵リオン=グンタ。

 

秘密公爵リオン=グンタとは

 この世のあらゆる秘密を記した書物を持つ、不思議系美少女風魔王(笑)

 ここでの秘密は、主に隠された情報、内緒にしたい作戦など、「相手に知られたくない」知識と言った感じである。

 事件直後に、「やはり〜〜。……この書物に書いてある通り」など、実は知っていました意見を言っては、「最初に教えなさいよっ!」とツッコまれる。

 口癖は、「だって、聞かれなかったし」

 

妙:リオンは、脳みそぽえ〜な私にほくそ笑み、日常生活に必要ない知識を授けたのです。

それが、錬金術師としての魔導具・箒開発の知識。

 

箒とは

 ウィザードが搭乗し空を飛ぶ魔導具。

長い歴史の中で科学と錬金術、魔法が融合し、様々な形状の“箒”が誕生した。

 一見どころか、どう見ても大砲にしか見えない箒、巨大な剣型箒、巨大ロボット型箒など様々である。

 しかし、どんな形状だろうとそれは箒である。だって、魔法使いが乗って空を飛ぶのだから(笑)

 

義成:なんか裏はないのか(苦笑) って言うか、秘密教えたら、彼女、思いっきりぶっちゃけそうだぞ?

妙:裏はないですよ() なにしろ,平和な生活には役立たない知識だもの(にひっ

昂:だなぁ〜。……ってよくみたら日常生活に『必要のない』知識!?

さすが魔王っ!? 気まぐれかよ(爆笑)

妙:うむ() その知識をもとに、身に纏う服型箒と巨大ロボット型箒を作成し、ウィザードとして活動することになりました。

義成:それはある意味で得ではあるな。ウィザードとしては。

妙:ロボットの名前は、「鉄人82号」。普段は月衣の中にしまっていて、有事の際は虚空からにょきっと巨大パンチとかが飛び出してきます。

 

月衣とは

 ウィザードが纏う個人結界。これがあるからこそ、「非常識」な存在を消そうとする世界の中で、ウィザードは活動することができる。

 月衣は世界の常識を遮断するため、常識的な兵器はほぼ無効化される。

生身で宇宙空間に放り出されても呼吸可能となり、ウィザードの非常識っぷりの代表的な武装である。

重量的な限界はあるが、月衣内にはいろいろな物を収納できる。あたかもドラエ○ンの四次元ポケットのごとく。

 外からは何を収納しているかは分からず、また収納されている物もウィザードによって様々である。

仕事道具であったり、お弁当であったり(笑

 

妙:頭はあまりよくないが、実験大好き。

義成、昂:おいっ!(総ツッコミ

妙:理科室が吹っ飛んだことは数しれず!

輝明学園中等部に備品壊しNO1の伝説を残し、今年、高等部に入学。

昂:それでかっ! それで問題ある一年生なのかっ!?()

義成:風紀委員のブラックリストに載ってそうだ(苦笑)

妙:しかし、そんな元気な彼女にも最近悩みの種が。

昂:お?

妙:どうにも実験室を壊しすぎて、最近学校が修繕費を負担しろというのです。全く酷い大人達ですよね?

昂:おまえがひどいわっ()

義成:……自業自得ではござらんか?(苦笑)

妙:そういうわけで、風紀委員のブラックリストにもきっと載っている妙は、ウィザードとしてお金を最近稼ぐことを覚えましたとさ。以上です。

義成、昂:最後は普通に締めても、騙されんぞw

 

●PC2(上木万葉)

コネクション:少覚纏(関係:師匠)

 今週、キミは地下ダンジョン救護室のお昼の当番を任されていた。

お弁当をつつきつつも、やはり救護室。放課後と変わらぬ頻度で、怪我人がやってくる。

ようやく一段落ついたキミのもとに、同じく休憩ついでに様子を見に来た養護教諭少覚纏がやってきた。

あ……愚痴の予感がする。

 

万葉:名前は上木万葉(かみき まよう)。長い黒髪の女の子で高2です。

普段は制服の上に白衣を着て、保健室にいます。保健委員なんですw。

義成:義成、保健委員とコネクション持ってる。毎回倒れる月之丞を搬送してるので。

昂:こんなところでつながりが。万葉と昂、妙も知人だしなー。

 

 実は、このセッションの前に、システムに慣れる為のテストプレイをしている。

昂、妙、万葉はその時に作成したキャラであり、その時の結果知人同士であるとしている。

 

万葉:出自で「魔法儀式」がでたので、家は陰陽師の家系ってことにしました。

産まれたときに、子供の「真名」を調べた家族が――

義成:なんだなんだ?

万葉:「万妖(まんよう)」という名をみて、言霊による儀式でそれを封じることにした。

昂:ちょっ!?w

万葉:完全に異なる名前は、ウィザードとしての力まで削ぎすぎると「万葉(まよう)」と名づけました。

というわけで、クラスは「大いなる者/ヒーラー」です。

 

大いなる者とは

 前世が神であったり、神の力を継いだ者。

テストプレイ時には、万葉のクラスは違ったのだが、本シナリオの為に変更した。

 

昂:な、なんかおもいっきりキーキャラクターっぽいんだがw

 

 いえ、おそらく一発キャラです()。 スキルの都合上、こうなっただけで(ぶっちゃけたっ

 

万葉:生活表振ったら、「守るべき者」がでたので、庇護者に「千歳晶」をとりました。

我が家の養女になった晶を妹として溺愛してます()

昂:うわっ(苦笑

義成:あ、ってことは……義成と晶のコネクションのときあった、幼馴染みの妹が晶ってことは、万葉はやっぱり義成の幼馴染みか。

万葉:そうです(^^

 

Preplay 04 彼と彼女達の関係は?

 

 さあ、PCのデータそして性格が決まった。各PCの人間関係を決めるのみ。

 なんとなく全員が知人同士といった形になったため、それぞれのキャラへの印象を決定するのだ。

 

○義成→万葉の場合

義成:では、ダイス振りまーす。

 

 関係はルールブックに掲載されているデータで決める。

この際、自分で任意の関係を選んでもいいし、ダイスで運任せにしてもよい。

 義成は空気が読める子らしく、まずはダイスを振ってみたようだ(笑)

 

義成:(ころころ)……33

GM:「秘密」。人には言えない秘密があるようだ()

義成:万葉に秘密を握られているのか()

昂:幼馴染系キャラの持つ運命だな()

義成:某、万葉には逆らえぬのだ……。

 

○万葉→昴の場合

万葉:(ころころ)……ぶっ!?

義成:お?

万葉:24、「仇敵」

昂:仇敵っ!?

義成:何があったんだ?w

昂:昂がなにか晶ちゃんにやってしまったのか!?w

万葉:それかっ!?<晶ちゃんになにか

義成:某も昴殿も万葉の尻に敷かれる存在か……。

昂:廊下で急にでてきた昂に晶ちゃんが、って()

万葉:仇敵でもいいような気がしてきました……。

あ〜、でも、それじゃあ昂だけ治療してもらえない(マジな目

昂:俺、殺されるっ!?()

万葉:無難に、「貸し」にします。保健室での治療とかで。

昂:だな

 

○昴→妙の場合

昂:「弟妹」だな。まったく妙はしょうがないな〜って(苦笑)

GM:妹みたいな存在か。ほっとけないってとこだな()

昂:だね、天然暴走列車みたいだし(ぁ

 

○妙→義成の場合

妙:(ころころ)「同志」。ありえない() むしろ風紀委員と妙は相性が悪すぎる。

義成:確かに……風紀委員なら、爆発起こすたびに捕らえにいかねばならないか(苦笑

妙:ってわけで、「忘却」にします。怒られたよ〜な、そうでなかったよ〜な()

義成:やっぱりか!?

昂:こりてない()

義成:なんとなくそういう予感はしてた!

 

Preplay 05 キャラの運命を左右するもの。その名は、クリティカル値&ファンブル値

 

 PCの能力、性格、人間関係。なかなかにおいしいものがそろってきました(笑)

 ここで、プレイ開始前の準備としては最後の段階、クリティカル値とファンブル値を決めます。

 では、クリティカルとファンブルとは何か?

 

クリティカル、ファンブルとは

 TRPGでは行動を宣言し、それに従ってゲームが進行していきます。

しかし、時には成功するか失敗するか分からない行動をとる必要があります。

 その時するのが、ダイスを使った「判定」、いわゆる“ジャッジ”です。

 PC達は、自分達の能力値に26(6面ダイス2)の結果を足し、その合計値(達成値)で成功か否かを判断します。

 その際、クリティカルがでると達成値は飛躍的に上昇します。

その一方で、ファンブルを振った場合は異常に低い結果となり、時にはPCの“死”に繋がる事もあります。

 

 各員が祈りを込めて決定したクリティカル、ファンブル値は以下の様になった。

なお、GMのクリティカル値とファンブル値は、それぞれ105で固定である。

 

 義成:クリティカル9、ファンブル10

 万葉:クリティカル8、ファンブル4

 昂:クリティカル8、ファンブル9

 妙:クリティカル8、ファンブル11

 

 これで、準備はすべて終了した。

 

GM:それでは・・・・・・“スクールメイズ”、はじめます!

一同:おーっ!

 

 

OPENING

Opening 01 平穏な日常   シーンプレイヤー:楠木義成

 

き〜んこ〜んか〜んこ〜ん(ぐ〜きゅるるるるっ……)。

 ウィザードとイノセント。その在り方の違いはあれど、訪れる午後のひと時に差異はなかった。

 のどかな授業終了のチャイムに混じって、小さな不協和音が発生する。

 発生源の名は、楠木義成――のお腹。

 現代に生きる侍である彼は、「武士は食わねど高楊枝」を未だ実行するに至ってなかった。

 

GM:では、オープニング。まずは、義成のシーンです。他のPCは登場不可ね。

昴:あいさ。

義成:お任せあれ。

GM:では、『きーんこーんかーこ〜ん』と、毎日聞き慣れた授業終了のチャイムが聞こえます。

今日、この日の輝明学園秋葉原校は、少なくとも午前の授業は平和に終えたようです()

義成:……うむ、終わった。いや、今回の数学はもうチンプンカンプンだな。

GM:と、義成が大きく背をのばすと、ぐぅ〜と腹の虫がなった()

義成:さすがに腹が減った。朝もちょっとしか食うておらんからな……。

しかし……今月もすでに銭が危ないな……。

昴:おw

GM:そう、キミはお金がかなりピンチだった。周りの同じくらいお腹をすかせた学生達、しかしキミより大蔵大臣の規制のゆるいクラスメート達が教室を飛び出していくのを君は少しうらめしそうにみている()

義成:……いかん。他人を羨み、恨めしい目をするなど、月姫に見られたら、さぞかし悲しませてしまう。

昴:(いきなりクラスメートになって)「よっし学食いこーぜ!」「俺、今日は奮発して焼肉定食だ!」

 

 絶妙のタイミングで横槍を入れるクレさん。実に楽しそうである。いいぞ、もっとやれ(笑)

 

GM:そんなクラスメート達の声がうらめしい()

義成:……こ、こんなときは精神を集中するのだ。色即是空、空即是色……。

昴:うあ(笑)

 

笑いながらも若干引くクレさん。

想定していた主人公像がOP開始2分で崩れ、私も少々不安になったりもしている(苦笑)

負けるな、わたし。

 

GM:と、精神集中している義成の“0-Phone”がプルプルと震動した。

 

0-Phone”とは

 ウィザードに至急される携帯電話で、世界中のあらゆる言語に同時通訳が可能な優れもの。

霊子通信なるこれまた胡散臭い回線()によって、宇宙にいようが、深海にいようが通話可能である。

通信がつかない場合とはエミュレーターが絡んでいるとき――すなわち、通話できるとGMの都合が悪いときである()

 

義成:む。……こ、このボタンを押せばいいのだったな。やれやれ、機械は苦手だ……。

 

 思えば……この一言が、この後の彼と機械系との相性の悪さを生んだのかもしれない。

 

昴:義成は機械にがてなのね()

GM:着信をみると、「千歳晶」と名前が表示されてるよ。

義成:……神に見えるぞ、晶。

GM:なかなか出てくれない義成を根気よく待つように、震動はおわらない(苦笑)

義成:……と、感動に浸っていないで出ねば。もしもし……

GM:「あ、お兄ちゃん。晶だよって、私からの電話だから、あたりまえか」と、電話の向こうで「えへっ」と笑っている晶の声が聞こえた。

義成:元気だな、お前は。俺はもう授業が……

GM/晶:「もう、お兄ちゃん。勉強はとても大事なんだから。将来何が役立つかわからないんだから、真剣に授業うけなくっちゃだめだよ」

 

中学1年生に勉学について説教される高校二年生()

 

義成:……数学は四則計算さえできれば問題ない……。

GM:(苦笑)。そんな義成の言葉に、晶は「しょうがないな〜」と笑うと、「お兄ちゃん、一緒にお昼ご飯たべよっ」と元気な声をかけた。

義成:……晶。俺はお前が神仏に見えるぞ。

昂:晶いいこだ。

義成:俺は本当にいい『妹』を持てた。……む、泣いてない。俺は泣いてないぞ(涙声

GM:「あははっ。話にはきいてたんだけど、そんなにお腹すいてたんだね(^^;;」、と晶は少し苦笑すると、「あのね、お兄ちゃん。“伝説の樹”あるでしょ。あそこで待ってるから、お花見しながら食べようね」といって、電話はきれました()

 

伝説の木とは

 輝明学園秋葉原校の横手にある広場、そこにある大きな桜の木のことである。

“輝明の大桜”が一般的な呼称だが、学生達には“伝説の樹”と呼ばれている。女子生徒に特に大人気。

 その理由は、「その木の下で告白すると、恋が叶う」という、どこかで聞いたような言い伝えがある為である。

 「ナイトウィザード The Animation」では、物語の始まりの地であり、物語を締める地ともなった。

詳しくは、アニメ参照(笑)

 

義成:晶の飯は本当に美味いからな。ふっ……俺は恵まれている。

そう、月姫といい、晶といい……銭はなくともこの心が満たされている。

 

 詩人風に語る義成。そこにもう一人の幼馴染の名前はなかった()

 

義成:では行くとするか。今日の晶の飯は何か楽しみだ。

GM:そう言って教室を出ると、義成は“伝説の樹” のある広場に向かいました。季節は4月の半ば。

入学式には、根性で咲き続けていた桜の木の多くがすっかり青くなり、ただ一つ「大桜」だけが微かな淡い朱の色を残しているのみだ。

GM:「おにいちゃん、こっちだよっ!」と、そんな桜の木の下にシートを引いてちょこんと座っている千歳晶が、義成の姿をみつけると、ぶんぶんと手をふってきた。

義成:にしても、相変わらず大きな桜よ。うむ、いつ見ても桜はいい。もう青くなっているが、短い時を彩どり、潔く散っていく……これぞ武士の魂……と、その下にいる晶は相変わらず似合っている……いかんいかん、何を見惚れているか。ごほん……すまん、待たせたな。

 

 23週間前まで小学生だった女の子に見惚れるな(笑)

 

GM:「いえいえ」と、ちょっと大人ぶって晶は笑うと、手提げカバンからお弁当箱をとりだした。

義成:本当に気が利くな、晶は。うむ、将来はきっといい嫁になろう。

GM:「えへへ」とはにかむと、晶はお弁当をあけた。中はある意味で定番のお弁当だ。

卵焼きやらタコさんウィンナーやら、エビフライもあるね。

昂:癒される〜。

義成:……うむ、豪勢だな。特に……晶の卵焼きは大好物だ。

GM:ただ、何故かご飯系のものがない()

義成:……ただ1つ聞いていいか? なぜ米がない?

GM:() そんな義成の言葉に笑顔を浮かべ、「じゃじゃーん」と手提げカバンから竹の皮でつつんだ何かをとりだした。おむすびだ()

義成:む?……おお、こっちか! そう、日本人なら米こそ必須! でかした、晶。

GM/晶:「えへへって喜びたいんだけど。万葉おねーちゃんが言ったの、こっちにしときなさいって。お弁当の半分も、お姉ちゃんがつくってくれたんだ。私は、まだそんなにてきぱきとつくれないし」と微苦笑をもらす。

義成:そうか。それでも作ってくれたこと自体がありがたい。礼を言う、晶。

昂:いいなぁ……。

GM:いつか、こんな優しいシーンが昂のときも生まれるよ(苦笑)。今回はないけど()

義成:ないんだ(笑)

昂:ないんだ(しょぼ〜ん)orz

 

 そんなに切なくならないで欲しい。もっと虐めたくなる(ニヤソ

 実際、ここのシーンの大半は予定になかったものである。

晶が可愛く、そして主人公としては不安だが、キャラとしては義成の反応が面白かったのだ(笑)

 

GM:「……あ〜ぁ、万葉おねーちゃんも一緒に食べれたらよかったのに」と、おねーちゃん子な晶がお弁当をつつきながら少しだけ愚痴をこぼしちゃいました()

義成:万葉は……なぜか俺がいると殺気を放っているのだが……。

GM:「えー、お姉ちゃんが殺気なんて出せるはずないよ。あ、でも台所でお魚さんを捌くときだけは目が本気かも()」と、晶は自分なりの冗談にくすくす笑って続けた。「おねーちゃん、今日はお昼の保健室の当番なんだって」

義成:……目が本気……万葉は刃物を持つと人格が変わるのではあるまいな。……ま、まあいい。そうか、保健室の当番か。俺もよく保健室には世話になっているが。

GM:「あんまり危ないことしちゃだめだよ〜」と言いながらも、義成を信頼してる晶はぱくぱくとお弁当を食べる()

義成:ふむ。……うむ、美味い。

 

穏やかな時間が流れている。何でもない日常がそこにある。

それがどれ程得難く、そして容易に崩れてしまうことを、二人はまだ知らなかった。

今日も、そして明日も……、それがずっと続いていくはずだった……。

 

GM:「あ、もうすぐお昼休みおわっちゃう」

食べ終わってのんびりお茶をしていた時、晶がふと時計をみて呟いた。

義成:もうそんな時間か。ではそろそろ戻るか。遅刻はいかんからな。

GM/晶:「だね。あ、お兄ちゃん。明日、わたしのクラス調理実習でクッキーをつくるんだ。お昼にもってくるから一緒に食べようね」

義成:是非とも。

GM:「うん。それじゃあ、また」と、晶はまとめた髪を尻尾のようにぴょこぴょこ跳ねさせながら、校舎に駆け出して行きました。

では、ここでシーンを終了します。

 

 

 

 さてさて、こんな風に始まったこのセッション。どうなることやら()

 

 


○座談会 その1

◆座談会という名のおしゃべりタイム

シンフォン(以下、シン):ぱんぱっかぱーん。はじめまして&お久しぶりです。不良作家のシンフォンでーす。

FLANKER(以下、FL):プラアザを更新停止したばかりの、現実に負け気味なFLANKERでございます。

クレ(以下、クレ()):不良どころじゃないザ・不良作家なクレでーす。

FL:というわけでやってまいりました座談会ですが……(乗っ取りかけてるw

シン:(スルーして)始まりました。というか、始めちゃいました。PAINWESTでは初試みだよね?

氷瀬さん、無理を言ってすみません&よろしくお願いしますw

クレ:ww。TRPGのリプレイですしね、初試みw

FL:初物w

クレ:そのいいかたは何かやらs(ピー

シン:あと、やっぱりPAINWESTは「とらハ」がメインだしね。

知名度が少ない上に、SSとは違う異物が受け入れられるかどうかも気になるとこだわ。

クレ:うむ、だけどきっと受けれいれられると信じている。多分。

FL:新たな風を吹き込め、シルフィードw

クレ:しるふぃーどーw

シン:懐かしい名前を(お前が言ったら、だめだめだー)w。って言うか、ぶっちゃけますと、「小説じゃないものを投稿するなー」って意見がありましたら、以降は投稿しません。

クレ:まあ、たしかにSSじゃないですしね厳密には。

FL:SSはクレさんがやってくれるから、そっちをご覧くださいませ♪(オイ

クレ:おいっ!? 嘘です。SSはFLANKERさんがやってくれます……10年後くらいに(ぁ

シン:まあ、そんな話はさて置き、今回「TRPGリプレイ」を投稿したのは、PAINWESTではまだまだマイナーな『ナイトウィザード』とはどう言うものか、そして『TRPG』を布教しようという試みからなのですじゃ。

クレ:ぶっちゃけましたねーw ではそういう意味ではここはFLANKERさんに聞きましょうかw

TRPG、いかがでしたか?w

FL:まあ、キャラになりきってやろうっていう試みはそれほど珍しいものじゃないからね。

最初はカードゲームとかの発展系程度に考えてた。

クレ:ほほぅ。

FL:違う点は、カードゲームとかと違って、なりきって、しかも死亡したらそのキャラはもう使えないとかあるからね。その点はある種のスリルがあるw あと、カードゲームとかはキャラなりモンスターなりが決まってるのが大概のパターンだから、完全に自分のキャラを作るというのは面白いわ。

シン:まだまだ、先のことだけど不注意な行動もあったしねー。TVゲームと違って、リセットはできないのだよw まあ、詳しくはいつの日かくる更新を待ってもらうとして……

 

TRPGとの出会い

シン:これについて語ってもらおうかw

クレ:語るのかw

シン:まあ、FLANKERさんは出会ったというか、突きつけられた?w

クレ:私らで「やろーぜ?やろーぜ?」って念を送った気がしますw

FL:クレさんだっけ? 私にもやれいと最初に言ったのはwww

クレ:かな?w

FL:こう、本の名前出して、ちょっと高いかもしれないがやれば分かるとか言ってw

クレ:(笑顔)。

シン:まあ、万魔殿のメンバーでTRPGを知っていて、プレイもしたことあるのは私ぐらいだったしね。

シン:他は、まずクレさん達がアニメ版「ナイトウィザード」に出会ったのがきっかけだったなw

クレ:シンフォンさんうちはちがうぞw

ほんとに最初の出会いはE-LOGIN誌で掲載されていた「紅き月の巫女」ですじゃw

シン:てか、どう聞いても、その頃のクレさんてよくて高校生、悪くて中学生だったよーなw(ここはオフレコにしますがw

FL:勧められた当時、まだ大学生だった私はお金の工面が大変だったというのに!w

クレ:大丈夫、元がとれるくらい遊ばせるからw

FL:まあ、その後は、アニメのDVD見るほどはまってますがw

シン:まあ、とにかく……アニメ「ナイトウィザード」の第一話放送当時、万魔殿ではボロクソに言われてたな〜w 展開が早すぎるとか、わけわからんとかw

クレ:いや、アニメは正直、TRPGとしてのNW知らないとちょっと受け入れにくい。もしくは最初の数話を乗り越えないとw

シン:そんなクレさんも、原作を読んだ途端、一気にルールブックやリプレイを大人買いするほどにw

FL:アニメより先に、小説やリプレイをお読みになることをお勧めします。私的にはまずは小説、そしてアニメ、リプレイ、そして……実際にプレイ!(オイ。 最終的にはまればOK!(マテや

クレ:順番がなんかおかしい気もしますがw たしかに小説やリプレイを先によむといいですねw

シン:まあ、小説好きな人が、小説と同じ感覚でリプレイに飛び込んではいけないでしょうね。

クレ:小説とはちょーっとちがいますからねw とはいえやはり読んでてもおもしろいですが、やるともっとおもしろいですw

シン:と、クレさんがいい事言ったところで、次に進ましょうw

 

◆恐るべし「世界結界」

シン:NW世界設定のなかでも最大の肝、世界結界。これがね〜、きびしいんですよね〜。

   なんていうか、よくできてるわ。 できすぎてて、困るわw

クレ:クロスSS遮断結界w

FL:安易にやると痛い目に遭います、クロスは。特にこういう作りこまれた世界観を使うと♪

シン:よそから最強キャラ投入させて大活躍ってできないからな〜。というか、投入直後にエンディングだw

クレ:ww ちなみに世界結界とは〜、常識という名のルールで非常識を排斥する世界中をおおっている結界のことです。

FL:誰が張っているとか、そういう次元の話ではない、強固な結界です。

シン:「魔法? 化け物? そんなものはこの世に存在しません。全ては科学で証明できます」ってルールによって、内外問わず非常識なものを消滅させる。場合によっては、元々結界内に存在するものまで、「なかったこと」「いなかったこと」にする凶悪さ。

クレ:たとえばクロス先で超絶魔力をもつ素敵な最強キャラがいたとしましょう。“風の聖痕”の主人公みたいなの。

シン:おー、PAINWESTにもある作品なので、いい例かもw

FL:彼は彼でいろいろとあるが、例としてはいいだろうなあ。

クレ:それがこの世界結界をこえて侵入しようとすると、「こんな神との契約者なんて非常識な存在はありえない」と判断されて、へたすると消されます。

シン:Fate的に言うと、侵入直後に守護者が出てきて抹殺される感じ。実際には、「襲われて消える」、じゃなくて問答無用で世界から消滅ってとこが恐ろしい。

FL:まあ、奇跡的に能力だけ失って存在できても、「侵入者は発見即殺(サーチ&デストロイ)」。見た目が普通の人間だろうと関係ない、侵入者殺すべしな集団に囲まれるね。

シン:NWの世界では、外部からの侵入者=エミュレーター()なので、見た目が人間だろうと言葉が通じようと関係ないw

クレ:まあ、リプレイ中にもありますが、この世界結界に守られた「ファージアース」で非常識な力を振るうには、月衣とよばれる特殊な能力が必要なのです。

シン:まったく、よく出来てるわ。クロス作家のみなさん、がんばってください。私には、筋道立ててこの結界を突破するのは無理ですw

クレ:うちにも無理ですw

FL:私もできませんね。

クレ:NW→クロス先は問題ないでしょうけど、逆はすっごくむずかしいです^^;

シン:私はおとなしく、NW世界のみor主八界ネタにしとくわw そういう意味でも、FLANKERさんには期待しておりますw

FL:私はログやらリプレイからSSを書く程度ですって。w

クレ:にひひ

FL:ていうか、このSSもそうだが、これ以上やったら、まずどれか1つでも終わらせてからやれっつーのってツっこまれそう。w

シン:まあ、そのSSも、私がもっとリプレイの続きを投稿してからじゃないと出せないので、大丈夫だw

クレ:そこは力強くいうとこじゃねーですよー^^;

シン:まあ、ぶっちゃけ次回更新するかどうかも反応次第なんですが。実際にできても……よくて一ヶ月に一回? 本業の人や、自分のHPで連載してる人尊敬します。いやマジでw

FL:最近は万魔殿の面子もこぞって同じような状態だからねえ。私など、一番やらなきゃならないプラアザを更新停止してるし……orz

シン:まあ、これ以上は作者の近況大暴露大会というか愚痴になりそうですから、この辺で締めますか(^^

クレ:ですかw

FL:うい

シン:では、最後にお二人さん一言w

クレ:えー、このリプレイを最後まで読んで「やってみたいなー」と思った方は是非やってみることをお勧めしますw と、そこまでいかなくても興味をもっていただければうれしいですーw

FL:ぶっちゃけ、このお二人に振り回されている私と、私のキャラであるよっしー(義成)がリプレイの中で見られると思いますが、はまると同じようになれますので(違う!)……はまりましょう、皆さん!(オイ

シン:では、私からも。数々の名リプレイの著者でありゲームデザイナーのきくたけ先生に心からの尊敬の念をおくりつつ、この場を閉じたいと思います。




初の試み、RRPG。
美姫 「アンタはやった事あるの」
いや、存在は知っているけれど、実際にやった事はないな。
美姫 「まあ、壁と畳みの目、あとは天井の染みだけが友達だもんね」
そうそう。夜中に急に驚かすんだよ、あいつら。って、誰がやねん!
美姫 「冗談はこの辺にして、役になりきって演じるんだからGMは大変でしょうね」
だろうな。いやー、改めて凄いことをしてますね、皆さん。
美姫 「今回はTRPGの導入と、物語の始めだったけれど」
これから三人がどんなプレイを繰り広げてくれるのか楽しみにしてます。
美姫 「それでは、また次回で〜」
ではでは。



▲頂きものの部屋へ

▲SSのトップへ



▲Home          ▲戻る