『ロミオとジュリエット』




                   序曲


 ヴェローナに伝わる話だ。この家にモンタギュー家、キャブレット家という二つの家があった。
 この家はヴェローナを二分して争っていた。単なる内輪の勢力争いではなくそこには外部の事情も反映されていた。
 当時イタリア全土が教皇派と皇帝派の二つに分かれて争っていたのだ。
 教皇派は言わずと知れたローマ教皇の支持者達である。ローマ教皇はこの時代は神の代理人としてよりも政治家として、そして封建領主としての方が有名であった。神の代理人という立場を利用した第一の政治家であったのだ。
 対するは神聖ローマ帝国皇帝である。ドイツに本拠地を置く領邦国家である。皇帝はドイツのことをいささか放置してまでローマ皇帝という冠を重視してイタリアに介入していた。その為にイタリアは教皇派と皇帝派に別れて争っていたのである。
 モンタギュー家は皇帝派、キャブレット家は教皇派であった。両者は互いに犬猿の仲であり、顔を見合せば争う関係である。だがそんな中で起こってしまった悲劇があった。これはその悲劇の話である。





これは流石の俺でも知っているぞ。
美姫 「ふーん、じゃあ詳しく説明して」
うっ、えっと、大まかになら。
美姫 「所詮はその程度なのね」
うぐぐ。く、詳しい事が知りたいのなら、これを読めば良いんだよ!
美姫 「逆ギレね」
そんな訳で、どんなお話なのか待ってます。
美姫 「それじゃ〜ね〜」


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