『タビタ奥さんのお話V』





 タビタ奥さんは今朝早くから物凄く忙しいです、兎に角洗濯ものが多くてそれにかかりっきりなのです。休日なのですが。
「もう休めないわ」
「あれっ、こんなにあるんだ」
 ご主人はお庭に干されている洗濯ものを見て驚きました。
「本当に多いね」
「ええ、そうなのよ」
 奥さんはひっきりなしに動き回りながら答えます。
「ベッドのシーツも洗っているから」
「ああ、それでなんだ」
「枕の方もね」
「家族の服にだね」
「そうよ、毎日お洗濯しているけれど」
 それでもというのです。
「今日は服だけじゃなくてね」
「ベッドや枕のシーツも洗っているんだ」
「そうよ、お天気がいいから」
 だからだというのです。
「こうした時こそね」
「色々洗うんだね」
「そうなのよ、それで枕やベッドのシーツ交換したから」
「奇麗なシーツで寝られるね」
「そうなるわ」
 こうしたお話をしながらです。
 奥さんはお洗濯ものをお家の窓の傍に置いた籠から取り出して物干し竿にかけていきます、籠と物干し竿を行き来しています。
 洗濯機は今も動いています、奥さんはその洗濯機のある方を見てお手伝いをしてくれているご主人に言いました。
「それでも洗濯機があってよ」
「助かっているんだね」
「そうよ」
 実際にというのです。
「どれだけ有り難いか」
「自動で洗ってくれるからね」
「しかも脱水もしてくれるから」 
「それでだね」
「若し洗濯板を使ったら」
 そうして手で洗うと、というのです。
「もうね」
「大変だね」
「大変なんてものじゃないわよ」
「考えつかないね」
「一度に沢山のお洗濯をしようと思ったら」
 それならというのです。
「洗濯機が必要よ」
「絶対にだね」
「そうよ、ただね」
「ただ?」
「雨なら乾燥機を使っていたけれど」
「洗濯機の乾燥機能だね」
「今日は本当にお天気がいから」
 その為にというのです。
「お外で干しているの」
「その方がいいんだね」
「お日様の光がよく乾燥させてくれて」
 そうしてというのです。
「消毒もしてくれるから」
「お日様の光が」
「いいのよ、だからね」
「今日はお外で干しているんだね」
「そうしているわ」
 せっせせっせと動きつつお話します。
「お洗濯で奇麗にして」
「お日様の光で余計にだね」

「奇麗にするのよ」
 干すだけでなくというのです。
「そうするから」
「お洗濯ものはかなり奇麗になるね」
「そうなるわ」
 こうしたことを言いながらです。
 奥さんはご主人に手伝ってもらいながらお洗濯ものを干していきました、終わった時にはお家の物干し竿は全部使われて隅から隅までお洗濯ものがかけられています。
 そうしてでした、奥さんは終わってからご主人に言いました。
「二時位に入れるから」
「その頃まで干してだね」
「乾かして消毒するわ」
「そうするんだね」
「ええ、そして」
 それでというのです。
「お買いものしてくるから」
「今日のお昼と晩の分を買ってくるんだね」
「そうしてくるわ。今日のお昼はサンドイッチよ」 
 このお料理だというのです。
「ボイルドベジタブルとね」
「いいね、それじゃあね」
「ええ、行ってくるわ」
 紅茶を一杯飲んで少し休憩してからでした。
 奥さんはお買いものに出ました、そしてお買いものの後お昼を作って家族で食べて二時になるとお洗濯ものをしまってです。
 乾燥してしかもとても奇麗になった服やシーツを見て満足しました。頑張ってお洗濯をした介があったと。手伝ってくれたご主人に有り難うと言って思うのでした。


タビタ奥さんのお話V   完


                   2025・10・29








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