『家鴨のジマイマのお話V』
家鴨のジマイマは最近子供達のおやつのことをよく考えています、子供達は朝昼晩のお食事にです。
三時のおやつもとなっていますがそのおやつが問題なのでした。
「うちはご主人達がおやつまではくれないのよ」
「あら、そうなの」
ジマイマのところに遊びに来て自分が持って来たお菓子と一緒に紅茶を楽しんでいるピーターラビットのお母さんはそれはというお顔になって応えました。
「そこまでは考えていないのかしら」
「どうもね。三食のご飯でお腹一杯だってね」
その様にというのです。
「考えているらしくて」
「それでおやつに困ってるのね」
「そうなの。大抵は虫を食べているけれど」
「冬なんか虫がいないわね」
「その時はどうするかよね」
「そうね、それならね」
ピーターラビットのお母さんはそれならとです、ジマイマに提案しました。
「栗鼠さん達みたいに木の実を貯めておいたら?」
「そうして冬はそれを食べてなのね」
「おやつにしたらどうかしら」
「いいわね」
ジマイマはピーターラビットのお母さんのお話を聞いてそれはと頷きました。
「それじゃあね」
「木の実を貯めていくのね」
「そうするわ、おやつがなくても死なないけれど」
「三食しっかり食べているから」
「子供達もね。けれどおやつがあるとね」
「尚いいわね」
「だからね」
それでというのです。
「そうしましょう」
「それじゃあね」
こうお話してでした。
ジマイマは冬に備えて木の実を貯えることにしました、日持ちするものをせっせと自分達のお家の中に子供達に見付からない様にご主人にもお話して一緒に貯めてです。
冬のおやつの時間に子供達に出しました、すると子供達は木の実を食べつつ言いました。
「美味しいね」
「うん、虫もいいけれどね」
「木の実も美味しいわ」
「冬の間のおやつは木の実らしいし」
「皆で木の実を食べましょう」
「そうしよう」
子供達は木の実に舌鼓を打って喜びました、ジマイマはそんな子供達の姿を見てこれでよかったとにっこりしました。
そうして子供達に冬の間おやつに木の実をあげていきました、そうして春になった時にアドバイスしてくれたピーターラビットのお母さんに言いました。
「お陰で冬はおやつに困らなかったわ」
「それは何よりね」
「だから来年もね」
来年の冬もとです、ピーターラビットのお母さんのお家にお邪魔して自分が持って来たお菓子を紅茶と一緒に楽しみながら言いました。
「冬はそうしていくわ」
「木の実を貯めて」
「そうしてね」
そのうえでというのです。
「子供達に食べてもらうわ」
「そうしたらいいわ、うちもそうしてるしね」
「冬の間は巣にいることも多いし」
「寒くてお外に出られないからね」
「生活の知恵ね、じゃあお礼に私も生活に知恵を言っていいかしら」
「ええ、お願いするわ」
「それじゃあね」
ジマイマは自分の生活の知恵をお話しました、そしてピーターラビットのお母さんは上手な洗濯もののたたみ方を知ったのでした。生きものの夫婦の日常のお話です。
家鴨のジマイマのお話V 完
2024・6・30