『オズの魔法の谷』
第十一幕 国賓が続々と
ノーム王は朝は自分が言った通りにオムレツを食べて午前中はキャプテン達と一緒に釣りを楽しみました。
そしてお昼はチーズフォンデュ念願のそれを食べましたがここで一緒に食べている皆にこんなことを言いました。
「この谷も国だったな」
「ええ、そうよ」
ハイジは笑顔で答えました。
「共和制の国でね、私が代表よ」
「そうなっているな」
「選挙で選んでもらったの」
ハイジは笑顔で言いました。
「代表にね」
「谷のだな」
「そうなのよ」
ノーム王と一緒にフォンデュを食べつつ答えます。
「私がね」
「そうだな」
「そしてね」
それでというのです。
「代表としての務めはいつも果たしているわ」
「わしと同じだな」
「そうね、ノーム王もノームの国の王様だから」
それでというのだ。
「だからね」
「しっかりと政治をしているぞ」
「私もよ」
「ハイジはいい代表よ」
クララはフォンデュにベーコンを入れて食べて言いました。
「とてもね」
「そう言ってくれるのね」
「いつも谷全体を見てどうしていったらいいか考えて」
フォンデュのお鍋にパンを入れて食べているハイジに言いました。
「皆とお話して決めてサインもしてるわね」
「谷の政治のね」
「そうしたことをしてくれているから」
だからだというのだ。
「本当にね」
「いい代表なのね」
「そうよ」
「ハイジはいつも頑張ってるよ」
ペーターはソーセージを入れてから言いました。
「谷のことを考えてね」
「そうなのね」
「ハイジじゃないと」
それこそというのです。
「この村の代表は駄目かな」
「そこまでなのね」
「そうも思うよ」
「そうなのね」
「全くだよ」
お爺さんは牛乳を飲みつつ微笑んで言いました、ホットミルクです。
「ハイジがいないとね」
「この谷は駄目なのかしら」
「わしだけじゃないんだよ」
そうであることはというのです。
「本当に」
「そうなのね」
「だから皆ハイジを選んだし」
谷の代表にというのです。
「応援しているんだよ」
「そうなのね」
「ハイジだからね」
まさにというのです。
「本当に」
「うん、この谷はそうだね」
ハンクも茸を入れて食べて言います。
「やっぱりハイジがいないとね」
「何か違うね」
トトはジャガイモを入れて食べています、そのうえでの言葉です。
「この谷らしくないよ」
「谷の人達が代表に選ぶのも当然だよ」
キャプテンは玉葱を入れて食べて言いました。
「全く以てね」
「とても明るくていい子でね」
ボームさんはブロッコリーを入れて食べています。
「谷と皆のことも考えているし」
「そうなんですね、ただ皆さん代表って言ってますけれど」
カルロスは豚肉を入れて言いました。
「この谷は村ですから」
「村長さんになるのかな」
ジョージは鶏肉を入れています。
「そうなるかな」
「国だから大統領じゃないかな」
神宝は豚肉です。
「そうじゃないかな」
「どうなのかしら、その辺り」
恵梨香は鮭です。
「共和制っていうけれど」
「どうなのかしら」
ナターシャは鱒を入れています。
「その辺りは」
「大統領よ」
ハイジ自身がパンを入れてから言いました。
「私はね」
「そうなんですか」
「大統領ですか」
「この谷の大統領ですね」
「それになるんですね」
「そうなるんですね」
「そうよ」
まさにというのです。
「この谷のね」
「大統領ね」
ベッツィは人参を入れて食べています。
「いいわね」
「そうね」
トロットは蕪でした。
「共和制の代表だから」
「オズの国は王国ですね」
カルロスはこの国全体のお話をしました。
「そしてその中に沢山の国があって」
「王国もあれば帝国もあってね」
ドロシーが言ってきました。
「それで共和国も沢山あるの」
「そうなんですね」
「そしてオズの国全体をオズマが治めているの」
「オズマ姫が」
「女王となるわね、普通の国だと」
「女の人なので」
「けれどお姫様としてね」
この立場でというのです。
「オズの国全体の統治者、国家元首になっているのよ」
「そしてドロシーさんが首相ですね」
「そうよ」
まさにというのです。
「私がね」
「そうなんですね」
「だからね」
それでというのです。
「私もね」
「お姫様としてですね」
「オズの国全体の首相なの」
「オズマの次の人ですね」
「オズマが第一のお姫様で」
そうであってというのです。
「私が第二よ」
「そして私達もね」
「お姫様よ」
ベッツィとトロットも言ってきました。
「オズの国のね」
「そうなっているのよ」
「私達は副首相よ」
「二人共ね」
「ふむ、四人のプリンセスが治めていることもな」
ノーム王はお鍋にパンを入れて食べてから白ワインを飲みます、そのうえでこうしたことを言ったのでした。
「面白いな、女の子の大統領もいてな」
「私ね」
「そう、そして」
ハイジに微笑んで応えて言います。
「他にも沢山の女の子が活躍している」
「オズの国はそうね」
「そのこともいいことだ」
こう言うのでした。
「女の子、女の人が大勢活躍しているとな」
「それだけでいいことね」
「そうだ」
まさにというのです。
「正しい娘達がな」
「正しいね」
「うむ、ただ外の世界はな」
こちらはといいますと。
「知らんがな」
「変な女の人もいるのかしら」
「そうかもな」
「そうでなかったらいいわね」
心から思うハイジでした、そしてデザートは桃を食べてそれから皆に笑顔でこうしたことを言ったのでした。
「実は今日の午後国賓の人達が大勢来るの」
「そうなんだ」
ボタンが応えました。
「誰なのかな」
「ええ、ギリキンの北の諸国の人達よ」
「というと」
「そう、ドウ一世に」
まずこの人の名前を出しました。
「チック=ザ=チュラブにバラー=ブルーインにね」
「あの人達なんだ」
「ジクシー女王にフラウ王女とバド王子に」
この人達にというのです。
「蝋人形の女王、ドットとトットにキャンディマンよ」
「本当に凄い顔触れだね」
ボタンも聞いて言いました。
「凄いね」
「それに後でね」
「後で」
「ちょっと本当かわからないけれど」
それでもと言うハイジでした。
「凄い人が来てくれるって聞いたわ」
「凄い人?」
「ドウ一世が言ってたの」
この人がというのです。
「メールでね」
「凄い人が来るってなんて」
「言ってたの」
「そうなんだね」
「何でもドウ一世もその人が誰か」
このことはというのです。
「わからないらしいけれど」
「凄い人が来るんだ」
「それも何人もね」
「あっ、オズマからメールが来たわ」
ドロシーはオズの国の国歌を聴いて自分のスマートフォンを出しました、そしてメールを確認するとでした。
「ええと、オズマも来てくれるそうよ」
「そうなの」
「かかしと樵、臆病ライオンに腹ペコタイガーとジャックもね」
「凄いわね」
ハイジはそう聞いて素直に言いました。
「それはまた」
「そうよね」
「オズマ達のことかしら」
ドロシーはこう思いました。
「その凄い人達って」
「そうかしらね」
ハイジも思いました。
「やっぱり」
「そうも考えられるわね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「他にも来てくれるかしら」
「オズマ達以外にも」
「そうかも知れないわ」
こうも言ったのでした。
「勘で思うだけよ」
「勘ね」
「そう、勘よ」
それで感じたことだというのです。
「勘で言っているだけだから」
「あてにはならないっていうのね」
「だからね」
そうであるからだというのです。
「まずはね」
「ドウ一世達をお迎えして」
「オズマ姫達もね」
彼女達もというのです。
「お迎えしましょう」
「それじゃあね」
ハイジは笑顔で応えました、そして食べ終わって後片付けが済むとすぐに谷の北の方から賑やかな一団がやってきました。
先頭に立つドウ一世がです、出迎えた皆に言いました。
「やあ来たよ」
「さて、スキーにスケートにね」
「色々楽しもう」
チックとバラも言います。
「山登りもして」
「山羊や羊とも遊んでね」
「そうしよう」
ドウ一世がまた言います。
「本当にね」
「さて、今回はどうなるのか」
ジクシー女王も言います。
「素敵な旅になることは間違いないけれど」
「道中も楽しかったわ」
「皆で色々お喋りもしたし」
フラウ王女とバド王子もお話します。
「楽しくね」
「過ごしたね」
「列車での旅はよかったわ」
蝋人形の女王はその旅のことを言いました。
「夜の銀河も観られて」
「銀河鉄道の夜っていうけれど」
「まさにだったね」
ドットとトットの言葉です。
「夜の星達がね」
「とても奇麗だったよ」
「だからここまでも快適だったけれど」
最後にキャンディマンが言います。
「この谷でもだね」
「心ゆくまで色々なことを楽しんでね」
ハイジは一行ににこりと笑って告げました。
「おもてなしさせてもらうわ」
「それではね」
ドウ一世が応えてでした。
皆でドウ一世達を迎えて一緒に遊びます、食べられる人は美味しい乳製品で作ったお菓子を食べてミルクを飲んでです。
スキーやスケート、山登りをして楽しみます。キャンディマンは山登りをしつつこんなことを言ったのでした。
「さっきパン神がいたね」
「山の神様ね」
「うん、あの神様もいるんだ」
ハイジに言いました。
「今この谷には」
「時々来てくれるのよ」
ハイジはにこりと笑って答えました。
「この谷にもね」
「山だからだね」
「オズの国の山ならね」
「あの神様は何処でも出てくれるね」
「そうしてくれるからね」
「あと中国の山の神様もいるね」
バラが言ってきました。
「オズの国には」
「色々な神様がおられる国だから」
ハイジはバラにも応えました。
「そうよね」
「面白いよね」
「そのこともね。私はキリスト教を信じているけれど」
「色々な神様がいてだね」
「山にもね。そのこともね」
「好きだね」
「ええ、そうなの」
まさにというのです。
「私はね」
「僕達にとっては普通だけれどね」
「普通?」
「神様が一緒にいることはね」
「時々お会いするわ」
蝋人形の女王も言ってきました。
「神々にね」
「貴女もなのね」
「そうよ。そしてこの谷にはね」
遠くの上が白くて下が青く見える山々を見て言います、周りに木々がある緑の草原から見えるその山弾はとても奇麗です。
「パン神がおられたら」
「相応しいのね」
「そう思うわ」
「こうしたお話をしたら」
どうかとです、チックが言ってきました。
「パン神は来られるかな」
「そうね、明るい性格の神様だから」
「気さくで剽軽でね」
フラウ王女とバド王子もお話します。
「そうした神様でね」
「人間も好きだから」
「こうしたお話をするとね」
「出て来るかもね」
「あっ、何か楽しそうだね」
そんなお話をしていると実際にでした。
頭に山羊の角があって膝から下が山羊の足になっていて尻尾も山羊の若い男の人の姿をした神様が出てきました、昔のギリシャの服を着ています。
「何のお話をしているのかな」
「あっ、お話をすれば」
「早速だね」
ドットとトットが言います。
「出てくれたね」
「パン神が」
「どうしたのかな」
そのパン神が応えました。
「一体」
「うん、実は今この谷に貴方がおられるってお話をしていたんだ」
キャンディマンがパン神にお話します。
「それだけだよ」
「ああ、そうだったんだ」
「そうしたらね」
「楽しそうって思ってね」
「出てくれたね」
「そうだよ」
パン神はその通りだと答えました。
「僕はね」
「そうだね」
「しかし実際楽しそうだね」
パン神は皆を見てあらためて言いました。
「賑やかで」
「ええ、楽しいわ」
ドロシーが答えました。
「今は山登りをしているの」
「そうなんだね」
「そしてね」
それでというのです。
「明るく楽しくね」
「山登りをしているんだね」
「皆でね」
そうしているというのです。
「本当に」
「じゃあ僕も一緒にいいかな」
パン神はドロシーに申し出ました。
「それなら」
「勿論よ」
ドロシーはにこりと笑って答えました。
「それじゃあね」
「皆で山登りしましょう、他にもね」
『色々とだね」
「楽しみましょう」
こうしてパン神も加わって皆で楽しみます、そして山登りが終わるとカルロスはハイジに尋ねました。
「あの、凄い人って」
「パン神かもっていうのね」
「神様ですが」
それでもというのです。
「凄い方ですね」
「ええ、神様だからね」
ハイジはそれでと答えました。
「文句なしにね」
「ですから」
「これがまだね」
ハイジはカルロスに答えました。
「私の勘だけれど」
「さらにですか」
「来てくれるって」
その様にというのです。
「思うわ」
「そうなんですね」
「あくまで勘だから」
「確かなものでないので」
「確実にはね」
その様にはというのです。
「言えないわ」
「そうなんですね」
「だからあてにしないで」
そうしてくれというのです。
「勘は勘だから」
「科学でも魔法でもないですね」
「確かなものじゃないから」
「それでなんですね」
「あてにしないでね」
こうカルロスに言うのでした。
「本当に」
「そう言われるなら」
カルロスも頷きました、そうしてです。
皆で遊びますがそこにパン神も加わると余計に明るく楽しいものになりました。兎に角パン神はスキーもスケートも歌も踊りも上手なのです。
「ううん、凄いね」
「そうだね」
ドウ一世とチックはパン神のスキーについて言います。
「まるで選手だよ」
「スキーのね」
「あんなに滑られるなんて」
バラは唸って言います。
「本当に凄いよ」
「いや、いつもね」
パン神は笑顔で応えました。
「楽しく遊んでいるからね」
「山で、ですね」
「遊んでいるからですね」
フラウ王女とバド王子も言いました。
「それで、ですね」
「お上手なんですね」
「やっぱり続けていたら」
それならと言うジクシー女王でした。
「上手になるのね」
「何でもだね」
キャンディマンも言います。
「好きこそものの上手だね」
「そう思うと」
「最初は駄目でも」
ドットとトットも言います。
「続けていくことだね」
「そうだね」
「スキーだけじゃないのよね、パン神は」
蝋人形の女王はパン神に言いました。
「スノーボードもスケートも山登りも凄いのよね」
「まさに遊びの達人ね」
こう言ったのはクララでした。
「山での遊びの」
「山の神様だから」
それでと言ったのはペーターでした。
「いつも遊んでいるからだね」
「その通り、僕も最初はお父さんに教えてもらったよ」
笑顔で応えたパン神でした。
「ヘルメス神にね」
「あっ、そうね」
言われてです、ハイジは思い出しました。
「パン神ってヘルメス神の息子さんだったわ」
「それで生まれてすぐにね」
「教えてもらったのね」
「遊びのこと。それに山の神のお仕事をね」
「牧童の神様ね」
「そう、それで」
そうであってというのです。
「牧童のお仕事もね」
「教えてもらって」
「いつもやっているからね」
だからだというのです。
「気持ちよくね」
「お仕事をしているのね」
「そうなんだ」
ハイジにも答えます。
「遊びながらね」
「毎日そうだから」
「上手なんだ、若し教わらなかったら」
ヘルメス神からというのです。
「全くだよ」
「わからなかったのね」
「神もね、神はお腹の中に入る時に襲われるから」
「だから生まれてすぐに遊んだりお仕事が出来るね」
ボームさんが言いました。
「そうなんだね」
「そうだよ」
パン神はボームさんにも答えました。
「僕達はね」
「成程ね、神様はそうした特徴があるんだ」
キャプテンはそう聞いて頷きました。
「お腹の中にいる時に教わることが出来るんだ」
「そうだよ、そして教わらないとね」
「神様も出来ないんだね、そういえば」
ふとです、ハンクはあることに気付きました。
「神様でも全知全能の神様もいても」
「キリスト教やイスラム教の神様はそうだね」
トトが応えました。
「けれどそうでない神様が殆どだね」
「それぞれ司るものがあって」
「司るものがあっても」
「得手不得手があるね」
「僕は農業や漁業は専門外だよ」
パン神がまた言います。
「あくまでね」
「山や牧畜ね」
「パン神の得意なことは」
ベッツィとトロットはそうしたものだと頷きました。
「そうなのね」
「教わったから」
「うん、興味があって好きで」
それでというのです、パン神自身が。
「いつもやっているよ」
「神様も教わらないことは知らないし出来ないことはね」
ドロシーは目を瞠って言いました。
「誰とも同じなのね」
「やっぱり神様も最初は何もなくて」
それでと言うオジョです。
「教わっていくんだね」
「そうね、そしてやっていってね」
「上手になるんだね」
「最初から凄くないのね」
「そうだね」
こうしたお話もしつつです。
皆で楽しく遊びます、次の日はピクニックをしてお外でお弁当を食べますがお爺さんはチーズサンドを食べて微笑みました。
「いや、美味いね」
「そうよね」
ハイジもチーズサンドを食べて言います。
「サンドイッチに入れてもね」
「チーズは美味しいよ」
「本当にね」
「サンドイッチは色々出すから」
ドロシーは皆で囲んでいるテーブル掛けに色々なサンドイッチを出して言います。
「好きなものを食べてね」
「サンドイッチ以外にもよね」
「そうよ」
ハイジに笑顔で答えました。
「そうしてね」
「それではね」
「ハムサンドあるね」
カルロスはそのサンドイッチを見ました。
「僕はこれを」
「僕はカツサンドを食べるよ」
ジョージはこのサンドイッチを手に取りました。
「まずはね」
「僕は卵サンドだよ」
神宝が取ったのはこのサンドイッチでした。
「美味しいんだよね」
「私は野菜サンドがいいわ」
ナターシャはそのサンドイッチを選びました。
「最初はね」
「私はこれがいいわ」
恵梨香はツナサンドでした。
「好きなのよね」
「あら、ツナサンドって」
ハイジはそのサンドイッチを見て言いました。
「いいわね」
「ハイジさんもどうですか?」
「ツナサンド美味しいですよ」
「何でも日本のサンドイッチらしくて」
「日本から出ましたが」
「どうですか?」
「いただくわ。私お魚も好きになったから」
ハイジはカルロス達五人に応えました。
「是非ね」
「ではどうぞ」
「チーズサンドの後ですね」
「ツナサンドをいただきますね」
「どうぞ」
「ツナサンドもあります」
「それも沢山」
「色々いただくわ」
色々な種類のサンドイッチをというのです。
「私もね」
「わしもツナサンドは好きだよ」
お爺さんも笑顔で言います。
「日本のサンドイッチをね」
「そうなんですね」
「日本自体が好きな国だよ」
カルロスにお話します。
「わし等はね」
「そうなんですね」
「わし等は日本でかなり人気があるそうだからね」
「それは」
カルロスは言われて頷きました。
「確かに」
「そうなんだね」
「アニメになって」
そしてというのです。
「そこからです」
「人気が出たんだね」
「それが定着しまして」
その人気がというのです。
「絵本や漫画にもです」
「なっているんだね」
「もう日本ではです」
それこそというのです。
「皆知っています」
「そこまで人気があるからね」
だからだというのです。
「わし等はだよ」
「日本がお好きですか」
「日本の食べものもね」
「だからツナサンドもお好きですね」
「そうなんだ」
実際にというのです。
「是非いただくよ」
「僕もね」
「私もよ」
ペーターとクララも言いました、そして皆ツナサンドも食べます、勿論他のサンドイッチもですが。
ここでハンクは周りの景色を見回してです、こんなことを言いました。
「本当に奇麗だね、気温も快適で」
「そうでしょ、この谷はスイスの一番いい時をね」
ハイジが応えました、今はツナサンドを食べてハムサンドを食べています。
「ずっと続くのよ」
「そうなんだね」
「だから快適なの」
「過ごしやすいんだね」
「冬だとね」
この季節ならというのです。
「アルプスは大変よ」
「寒くて雪が多くて」
「それでね」
そうであってというのです。
「本当にね」
「大変なんだね」
「ははは、スイス全体がだよ」
お爺さんも笑顔で言います。
「そうだよ」
「そうだね、スイスはね」
トトも言います。
「そうしたお国柄だね」
「ええ、冬は寒くて雪も多くて」
ハイジはそれでとお話します。
「吹雪もしょっちゅうで」
「大変だよね」
「そう、だからね」
「オズの国の谷はいいんだね」
「そうよ。アルプスは素敵な場所でもね」
「冬は厳しいね」
「その冬をどう乗り切るか」
このことがというのです。
「本当にね」
「大変だったね」
「いつもね」
「冬は大変よ」
ドロシーも言います。
「カンサスでもそうだったわ」
「そうだったわね」
「風も強くなって」
そうなってというのです。
「凍える位だったわ」
「何処でも冬は大変だよ」
ボームさんも言います。
「オズの国は言うなら常春だけれどね」
「とても素敵な気候よね」
「だから過ごしやすいけれど」
それでもというのです。
「外の世界は違うわ」
「そうだね」
「けれど悪いことばかりじゃないわ」
ハイジはこうも言いました。
「冬でもね」
「そうなのよね」
「冬は冬でやることもあって」
「遊びもあるわね」
「だからね」
そうであるからだというのです。
「冬が全部駄目か」
「そうじゃないわ」
「この谷にも冬はあるし」
それもというのです。
「雪と氷がね」
「だからスキーやスノーボードが出来て」
「スケートもね。明日は橇遊びをしましょう」
ハイジは皆に笑顔で言いました。
「皆で橇に乗ってね」
「橇を滑らせてね」
「遊びましょう」
「それもいいわね」
「そう、だから」
それでというのです。
「冬もね」
「全部悪くないわね」
「自然は完全に悪いものはないのよね」
「何かしらいいものがあるわね」
「だから冬も」
この季節もというのです。
「厳しくて大変だったけれど」
「ハイジも楽しんでいたわね」
「そうだったわ」
実際にというのです。
「アルプスでもね」
「そうだったのね」
「そう、冬は厳しいけれど」
パン神も言います。
「完全に否定も出来ないね」
「山でもですね」
カルロスがパン神に尋ねました。
「そうなんですね」
「うん、冬の山は確かに大変だけれど」
それでもというのです。
「雪や氷で飾られるしね」
「いいね」
「それは田畑も同じで」
こちらもというのです。
「デメテル女神の春に備える季節でもあったよ」
「そうだったんですね」
「うん、最初は冬もって思ってたんだ」
「デメテル女神は」
「けれど次第に冬を受け入れて」
そうしてというのです。
「休む様になったんだ」
「そうですか」
「冬も悪くないよ」
「ギリシャでも」
「そうだよ、ただオズの国はいつも過ごしやすい常春の中にあって」
そしてというのです。
「その中に冬も快適にあるから」
「いいんですね」
「僕はそう思うよ」
「そうですか。実は僕冬を知らなかったんです」
カルロスは自分のことをお話しました。
「ブラジルはいつも暑い国で」
「夏は知っていてもだね」
「冬は知りませんでした」
そうだったというのです。
「雪も見たことがありませんでした」
「雪は冬のものだからね」
「それで日本に来て」
「冬をはじめて見たんだね」
「この目で」
そうだったというのです。
「雪も天然の氷も。そして寒さも」
「全部はじめてだったんだね」
「経験して知りました」
「そうだったんだね」
「いや、本当に寒かったです」
カルロスはパン神に笑ってお話しました。
「そしてアルプスみたいな場所も」
「ブラジルにはないのね」
「はい」
今度はハイジに答えました。
「こうした谷も」
「そうなのね」
「羊や山羊も少ないです」
「じゃあ牛が多いのかしら」
「ブラジルの牧場はです」
まさにというのです。
「牛が凄く多いです」
「それじゃあミルクは牛乳ね」
「チーズやバターも」
乳製品もというのです。
「そちらから作ります」
「やっぱりそうね」
「はい、そして」
そうであってというのです。
「こうしたところに来られて」
「嬉しいのね」
「物凄く」
ハイジに満面の笑顔で答えました。
「そう思っています」
「それは何よりね」
「ですから色々楽しんでいます」
「オズの国で外の世界にある場所でない場所はないわね」
ドロシーも言います。
「本当に色々な場所があるわ」
「外の世界にない場所もある位よ」
ベッツィが笑って応えます。
「それこそね」
「お伽の国だから」
それでと言うトロットです。
「だからね」
「それでよね」
ドロシーは二人に応えました。
「外の世界にない場所もあるわね」
「何かとね」
「沢山あるわね」
「だからね」
それでというのです。
「色々な場所を巡るとね」
「楽しめるわね」
「それも心から」
「そうなのよね。こうした場所もあって」
この谷の様なというのです。
「アマゾンや摩天楼もあって」
「地下に天界に」
「世界樹に海の中にね」
「全く。だから旅行をしてもし足りない」
ノーム王は笑って言いました。
「わしもすっかり旅行好きになったよ」
「そういえば前の王様のラゲドー氏も」
オジョはハンバーグサンドを食べつつ言いました。
「あちこち旅をして」
「楽しんでいるね」
「もう旅行を心から楽しんでいて」
オズの国中のそれをというのです。
「悪いことなんて」
「考えていないね」
「全くね」
「わしも他のノームもだよ」
ノーム王は答えました。
「色々楽しんでね」
「ノーム王は旅行だね」
「他の趣味も多いがね」
それと共にというのです。
「旅行もだよ」
「大好きになって」
「趣味の一つとして満喫して」
そうしてというのです。
「幾ら巡っても」
「足りないね」
「一度巡った場所も時が経てば」
「また行きたくなって」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「行くしね」
「新しい場所も行って」
「そんな風だから」
それでというのです。
「幾ら行ってもだよ」
「足りないね」
「休暇になれば」
その時はというのです。
「わしは大抵は旅行だよ」
「それに行くね」
「そして」
そのうえでというのです。
「楽しんでいるよ、美味しいものも」
「今みたいにだね」
「そうしているよ」
スパムサンドを食べて言います。
「こうしてね」
「旅先の名物も」
「こうして出会う食べものもだよ」
「サンドイッチもだね」
「お弁当だね。駅弁あるね」
「列車の中で食べる」
「あれも好きで」
それでというのです。
「旅に乗れば列車に乗って」
「駅弁も食べるんだね」
「そちらも楽しんでいるよ」
旅行の時はというのです。
「そしてピクニックに出ても」
「同じだね」
「外で食べるものの何と美味しいことか」
今度は野菜サンドを食べて言います。
「全く以てね」
「そうだね、しかし」
「しかし?」
「今回気になるのは」
そのことはといいますと。
「ハイジ嬢の勘かな」
「ああ、さっき言ってた」
ハンクが応えました。
「そのことだね」
「そう、オズマ姫達以外もというけれど」
「凄い人が来るかも知れないだね」
「それが誰なのか」
このことがというのです。
「気になるよ」
「オズマと同じだけ有名な人ね」
ドロシーも考えました。
「そうなるとね」
「かかしさんや樵さんも一緒ですし」
カルロスが言ってきました。
「ドロシーさんはもうおられるし」
「私も入ってるの」
「はい、オズマ姫と同じ位オズの国で有名ですよ」
「そうなのね」
「そうなりますと」
「誰かしら」
「わからないですね」
どうにもというのです。
「本当に」
「私もよ、けれどね」
「けれど?」
「そこまで有名な人なら」
オズマと同じだけというのです。
「きっとお会いしたらね」
「その時はですね」
「ああこの人ねってね」
その様にというのです。
「思う人よ」
「お会いした時に」
「きっとね。だからね」
それでというのです。
「お会いする時を楽しみにして」
「それで、ですか」
「お会いすることを期待しましょう」
「その人とですね」
「そうしましょう」
笑顔で言うのでした、そしてサンドイッチを食べてそれからまた皆でピクニックを楽しむのでした。