『オズのドロシー』




                第八幕  陽気な神々

 一行はハーデス神の宮殿で一晩お世話になってから朝ご飯も頂いてそのうえでカロン神に港町で送ってもらってです。
 そこからオリンポスに向かうことにしました、皆でオリンポスに向かうバスに乗り込んだのですが。
 バスの中で、です。エリカが言いました。
「あの神々はまたね」
「物凄く人間的なのよね」
 ガラスの猫も言います。
「というか人間にしか見えないわ」
「性格がね」
「普通に街を歩いたりもするしね」
 かかしが笑って言いました。
「お洒落をしたり美味しいものを食べたり」
「旅行もしてね」
 樵も言います。
「遊んだりね」
「歌や踊りも好きよね」
 つぎはぎ娘はこのことをお話しました。
「あたしみたいにね」
「お風呂が好きだったりして」 
 臆病ライオンも笑っています。
「面白いね」
「ゼウス神なんか女の子と一緒に遊んで」
 腹ペコタイガーはこの神様のお話をしました。
「インスタに載せたりもするね」
「そうそう、ビーチや旅行先でね」
 モジャボロも笑顔で応えました。
「サーフィンなんかもして」
「図書館で本を読んでいたよ」
 ムシノスケ教授も笑っています。
「王立大学に来てね」
「フットワークも軽くて」 
 モジャボロの弟さんはそれでと言います。
「色々なところにおられるよ」
「他の神話の神様よりもそうだね」 
 トトはドロシーの傍から言いました。
「人間そっくりだよ」
「というか一見人間に見えるわ」
「そうよね」
 トロットとベッツィはお隣同士で座っています、そのうえで言うのでした。
「もうね」
「お姿も人間と同じだし」
「実は元々巨人みたいに大きいけれど」
 それでもと言う魔法使いでした。
「オズの国だと人間と同じ背丈だしね」
「それなら一見わからないですね」
 ジュリアは魔法使いの言葉に頷きました。
「性格もそうなら」
「お店に入ってお酒や食べものを注文したり」 
 大尉はそうした人間そのものの行動を言いました。
「インターネットもされますし」
「ゲームセンターでーーお見掛けーーしましーーた」 
 チクタクは自分が見たことをお話します。
「都ーーで」
「このまえ僕のお家の近くで西瓜食べてたよ」 
 ジャックは笑ってお話しました。
「ウィンキーの西瓜を食べたくなったから来たってね」
「釣りもしていたよ」
 キャプテンはそうしていたことを言いました。
「魚拓も取っていたし」
「何ていうか」 
 ハンクも面白そうに言います。
「人間そのものだね」
「他の神様とはそこが本当に違って」 
 それでと言う木挽の馬でした。
「親しみやすいね」
「その神様達とお会いするわね」
 ビリーナはきっぱりと言いました。
「オリンポスで」
「これまでポセイドン神、ハーデス神とお会いして」 
 グリンダはこれまでのお話をしました。
「人間と同じ様な性格だったけれど」
「ゼウス神達もだね」
 ボタンはグリンダに続きました。
「そうだね」
「むしろあの方がね」
 オズマは微笑んで言いました。
「最も人間的ね」
「そうよね」
 ドロシーはバスを運転しながらオズマに応えました。
「あの方がね」
「ギリシアの神々の中でね」
「一番人間的よ」
「神話だと色々なお話がありますね」
 恵梨香がドロシーに言いました。
「そうですね」
「けれどオズの国に入られて」
 それでと言う神宝でした。
「尚更親しみやすくしかも平和になられて」
「今は無茶なことはされないですね」
 カルロスもドロシーに言います。
「そうでしたね」
「インスタをやられるとか」
 ナターシャはこのことをお話に出しました。
「面白いですね」
「何ていいますか」
 ジョージも言いました。
「本当に人間的ですね」
「そうよね、だから期待していてね」
 ドロシーは運転を続けつつです、五人に応えました。
「お会いするのを」
「はい、ただ」 
 ここで恵梨香はドロシーに尋ねました。
「今ドロシーさんバスの運転をされていますね」
「ええ、この通りね」
 ドロシーは笑顔で答えました。
「レンタルしたバスをね」
「観光用の」
「そうしているわ」
「バス運転出来るんですね」 
 恵梨香はさらに尋ねました。
「そうなんですね」
「自動車もね」
「ドロシーさんまだ」
「外の世界では無理よ」
 ドロシーはこう返しました。
「やっぱりね」
「年齢的に」
「けれどここはオズの国でしょ」
「お伽の国ですね」
「だからね」
 そうであってというのです。
「子供でも研修を受けてね」
「免許を取れるんですね」
「そう、そしてね」
「運転出来るんですね」
「私は色々な免許を持ってるのよ」
「自動車の」
「他の免許もね」
 自動車以外のというのです。
「持っているわ」
「そうですか」
「飛行船やヘリコプターの操縦は魔法使いさんがしていたでしょ」
「そうでしたね」
「船はキャプテンで」
 この人でというのです。
「そうだったわね」
「けれどですね」
「私は自動車を運転出来るから」
「バスもですね」
「それで今こうしてね」
「運転されていますね」
「そうよ」
 そうだというのです。
「運転も大好きなのよ」
「そうですか」
「そしてね」
 ドロシーはさらにお話します。
「バスは順調にね」
「オリンポスに向かっていますか」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「オリンポスに着いたら」
「オリンポスの神々とですね」
「お会いして」
 そうしてというのです。
「遊ぶことになるわ」
「遊ぶのは絶対ですね」
「あの方々は遊び大好きだから」
 だからだというのです。
「もうそのことはね」
「絶対ですね」
「そうなるわ」
 こうお話するのでした。
「間違いなくね」
「そうなんですね」
「だからね」 
 それでというのです。
「これからね」
「オリンポスに向かって」
「そしてね」
「遊びますね」
「そうしましょう」 
 舗装された道をバスで進みながらそうしたお話をしていきます、そうして山に入ったその道も進みまして。
 頂上に着くとでした。
 すぐにです、ラフなティーシャツと半ズボン姿で頭にはサングラスがある茶色の鳥の巣の様な髪の毛とブラウンの目の若い男性が出てきました。
「やあ、お話は聞いてたよ」
「あの、貴方は」
「ヘルメスだよ」
 恵梨香に気さくに笑って応えました。
「商売と伝令の神だよ」
「貴方がですか」
「そうだよ、僕がそうなんだ」
 バス停に下りた皆に言うのでした。
「実は今遊んでいてね」
「その中で、ですか」
「迎えに来たんだ」
「そうだったんですか」
「皆今プールで遊んでいるんだ」
「オリンポスのプールで」
「そうだよ」
 様々な色のギリシャの宮殿達がある方を見て答えました。
「泳いでくつろいでね」
「遊んでいますか」
「水着になってね」
「神様が水着になられるんですか」
「僕達はそうだよ」
 笑顔で答えるヘルメスでした。
「普通にね」
「水着になられて」
「プールで遊ぶよ」
「そうですか」
「僕もこの下はね」
「水着ですか」
「そうだよ」
 笑顔のままでの返事でした。
「青いトランクスタイプのね」
「水着ですか」
「そうなんだ」
「神様が水着を着られて遊ぶなんて」
「聞いていたよね」
「そうですが」
 それでもと言う恵梨香でした。
「実際にそうだって言われて」
「神自身にだね」
「驚いています」
「ははは、驚くことはないよ」 
 ヘルメス神は気さくに笑って応えました。
「別にね」
「そうなんですか」
「ありのままを見てね」
 そうしてというのです。
「受け入れてくれたらね」
「いいですか」
「そうだよ」
 こう言うのでした。
「本当にね」
「そうですか」
「じゃあ案内するよ」
 皆に明るく言いました。
「これからね」
「わかりました」
 恵梨香が頷き他の皆もでした。
 ヘルメス神に案内されてオリンポスの神々の場所に入りました、そこは壮麗な宮殿が立ち並んでいてです。
 古代ギリシャの服を着た奇麗な若い男女が行き来しています、中には武装した兵隊さんもいます。そうした人達がです。
 一行を見てです、明るく挨拶をしてきます。
「やあ来たね」
「暫く振りだね」
「来るのを待っていたわ」
「お邪魔するわね」
 ドロシーが笑顔で応えました。
「今回は」
「宜しくね」
「楽しんでいってね」
「皆で遊びましょう」
「そうさせてもらうわ」
 一行の代表のドロシーが応えてでした。
 そうして明るく進みます、そして。
 その中で、です。恵梨香達五人はドロシーに尋ねました。
「馴染みがあるんですね」
「オリンポスにも」
「親しい感じですし」
「ドロシーさん来られたことありんですね」
「このオリンポスにも」
「私がオズの場所で行かない場所はないから」
 ドロシーは五人に答えました。
「だからね」
「それで、ですか」
「オリンポスにも来られていて」
「こちらの皆さんともお友達ですね」
「そうなんですね」
「馴染みの場所の一つなんですね」
「そうなのよ」
 まさにという返事でした。
「このオリンポスとここにいる人達ともね」
「何かです」
 恵梨香は周りを見回して言いました。
「それぞれの神様の宮殿がです」
「立ち並んでいるわね」
「はい、ですが」
 それでもというのです。
「色がです」
「違うわね」
「そうですね」
「それぞれの神様で色があるのよ」
「そうなんですね」
「ポセイドン神やハーデス神がそうだったでしょ」
「青や黒で」
「それでよ」 
 そうであってというのです。
「オリンポスでもね」
「そのことは同じで」
「それでね」
「それぞれの色なんですね」
「飾られている宝石も」
 宮殿の中のというのです。
「特徴があるのよ」
「そうですか」
「だからね」
 それでというのです。
「そうしたところもね」
「見ることですね」
「楽しんでね」
「そうされてもらいます」
「色はあればある程いいものだよ」
 案内役のヘルメス神も言ってきました。
「奇麗だからね」
「カラフルですね」
「そう、カラフルはね」
「いいことですね」
「僕達はそうした考えだよ、オズの国はね」
「カラフルですね」
「だから嬉しいよ」
 そうだというのです。
「本当にね」
「オズの国の特徴の一つですね」
「その特徴をね」
「皆さんもですね」
「楽しんでいるんだ」
「そうですか」
「そして」
 そのうえでというのです。
「僕も色があるよ」
「ヘルメス神の色が」
「ライトブルーだよ」
 この色だというのです。
「その色だよ」
「その色ですか」
「好きな色を選んでいいと言われて」
「私からね」
 オズマが言ってきました。
「神々がそれぞれの色を定めれたいなら」
「君が言ってくれたね」
「はい、そうしました」
「そうだったね」
「色を決めるのは」
 それはといいますと。
「その人、神様も」
「自由だね」
「イメージカラーはそれぞれで」
「自分が決めることだね」
「そうだと思いまして」
「任せてくれたね」
「そうでした」
 こうヘルメス神にお話します。
「皆さんに」
「そうだったね」
「そして」
 そのうえでというのです。
「それぞれの神がね」
「色を決められましたね」
「そうさせてもらったよ」
「オリンポスの神々は」
「そう、そしてね」
 それでというのです。
「ゼウス神もね」
「決められましたね」
「あの神様がね」
 ゼウス神がというのです。
「一番乗り気だったね」
「色については」
「楽しいことが大好きだから」
 そうした神様だからだというのです。
「本当にね」
「色のこともでしたね」
 ドロシーが言ってきました。
「大喜びで決められて」
「その色にしたよ」
「そうでしたね」
「こちらがね」
 ここで、でした。
 一行は白い巨大な古代ギリシャの神殿を思わせる宮殿を見ました、その宮殿を見ながらでした。
 ヘルメス神は笑ってです、皆に言いました。
「ゼウス神の宮殿だよ」
「やっぱりそうですね」
 恵梨香が応えました。
「大きいのでそうだと思いました」
「うん、実はね」
「実は?」
「ゼウス神は金色も考えていたんだ」
「ご自身の色は」
「宮殿の色もね」 
 そちらもというのです。
「そうしようと思ったけれど」
「されなかったんですか」
「ゼウス神は天空の神だね」
「それで雷神でしたね」
「そう、それでね」
 そうした神様でというのです。
「黄金は違うかもってね」
「思われてですか」
「雲の色でね」 
 そうであってというのです。
「白にしたんだ」
「そうですか」
「それでご兄弟にも言われたし」
「ポセイドン神とハーデス神に」
「金ピカの宮殿は趣味が悪いって」
 その様にというのです。
「言われてね」
「考えなおされて」
「そしてね」
 そうであってというのです。
「白にしたんだ」
「雲の色ですね」
「お空のね」
「そうだったんですね」
「それで金色はアポロン神になったんだ」
 この神様にというのです。
「太陽神でもあるからね」
「お日様の光ですね」
「妹さんのアルテミス神が月の女神様で」
 そうであってというのです。
「銀色がイメージカラーで」
「金色と銀色ですね」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「兄妹でね」
「そうですか」
「そう、そして」
 そうであってというのです。
「ゼウス神は最初金色に出来なくて残念だったけれど」
「今はどうでしょうか」
「白もいいと思って」
 そう考えてというのです。
「受け入れて楽しんでいるよ」
「前向きですね」
「そうだよ、何しろ悩むより楽しむタイプだから」
 ゼウス神はというのです。
「そうしているんだ」
「そうなんですね」
「そしてそのゼウス神とね」
 その神様と、というのです。
「お会いしようね」
「プールで、ですね」
「そうしようね」
「わかりました」
 こうお話してでした。
 皆でオリンポスのプールに行きました、すると白い縮れた短い髪の毛とお顔の下半分を覆ったお髭を生やした大柄で筋肉質の逞しい身体の初老の人が出てきました、水着姿で黒いビキニの競泳水着です。
 目にはサングラスがあって浮き輪を持っています、その神様が言ってきました。
「おう、来たな」
「はい、お邪魔させてもらいました」
 ドロシーが笑顔で応えました。
「オリンポスに」
「話は聞いているぞ、楽しんでくれ」
「そうさせてもらいます」
「わしも楽しんでいるがな」
 見ればサンダルも履いています。
「この通りな」
「この方がですね」
 ドロシーに恵梨香が言ってきました。
「ゼウス神ですね」
「ええ、そうよ」
 ドロシーはにこりと笑って答えました。
「オリンポスの主神よ」
「そうですね」
「明るい神様でしょ」
「はい、物凄く」 
 恵梨香は微笑んで答えました。
「楽しんでおられる感じですね」
「いつもこうなのよ」
「ゼウス神は」
「オリンポスの神々はね」
「そうなんですね」
「はっはっは。楽しまないとな」
 その神様ゼウス神も笑顔で応えます。
「毎日な」
「それで、ですね」
「今はプールで楽しんでいる」 
 そうだというのです。
「泳いで遊んでな」
「そうされてるんですね」
「やはりプールはいい」
 ゼウス神は満面の笑みで言いました。
「海もいいがな」
「泳ぐのお好きですか」
「遊ぶのもな」
 そちらもというのです。
「好きでな」
「それで、ですか」
「よく楽しんでいる」
「いや、実はね」 
 ヘルメス神は少し苦笑いで言ってきました。
「僕としてはもう少し穏やかなデザインの服を着て欲しいんだ」
「水着もですか」
「けれどね」
 それがというのです。
「派手好きでお洒落でね」
「水着もですか」
「こだわりがあるんだ」
「わしはお洒落も大好きだ」
 ゼウス神自身も言います。
「それでだ」
「それで、ですね」
「水着もサングラスも凝っている」
「そうですか」
「そしてな」
 それでというのです。
「君達もどうだ」
「プールで、ですか」
「楽しむか」
「そうしていいですか」
「別に泳がなくてもいいぞ」
 ゼウス神はこうも言いました。
「プールサイドで遊んでもな」
「いいですか」
「うむ、そしてな」
 そうであってというのです。
「共に楽しもう」
「そう言われるなら」
 ドロシーが応えました。
「お願いします」
「それではな」
 ゼウス神は笑顔で応えました、そうしてです。
 一行はプールで遊ぶことになりました、皆プールサイドに用意された白いプラスチックの席に座ります。するとです。
 フルーツや赤いワインが運ばれてきました、そして中性的なお顔立ちでブロンドの短い髪の毛ですらりとしたスタイルの色白の若い男の人が来て言ってきました。
「さあ皆楽しんでね」
「ワインとフルーツをですね」
「子供用のワインだから」
 恵梨香ににこりと笑って答えます。
「アルコールはなくてね」
「酔ってもですね」
「何も問題はないよ」
「そうなんですね」
「僕が造ったワインでね」
「ということは」
「そう、ディオニュソスだよ」 
 笑顔で、です。恵梨香に名乗りました。
「酒の神だよ」
「そうですか」
「皆で楽しんでね」
「わかりました、ただ」
 ここで恵梨香はディオニュソス神の服を見ました、見れば黒いスラックスとベストに白いブラウスと赤い蝶ネクタイといった格好です、革靴は黒です。
「ギリシャの服じゃないですね」
「バーテンダーさんみたいだね」
「そう思いました」
「僕はこうしたファッションが好きでね」
 それでというのです。
「それで今はね」
「そのファッションなんですね」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「僕はね」
「何ていうか」
 ナターシャはディオニュソス神のお話を聞いて思いました。
「本当に人間的ですね」
「お洒落で遊び好きで」 
 それでと言う神宝です。
「本当にね」
「いや、ゼウス神もだけれど」
 ジョージも言います。
「ディオニュソス神も人間的だね」
「気さくにどんどんお話してくれるし」
 カルロスはワインを見つつ言いました。
「素敵なおもてなしもしてくれるし」
「ワインを飲んでくれたら嬉しいよ」
 ディオニュソス神は子供達に笑顔で言いました。
「皆楽しんでね」
「わかりました」
 皆笑顔で応えてでした。
 まずは子供用のワインとフルーツを楽しみました、そうしているとそこに緑のビキニを着た茶色の長い波立つ髪の毛と物凄く大きな胸を持つ青い目の奇麗なお顔立ちの三十代位の女の人が来ました。そのうえで言ってきました。
「今日の果物はどうかしら」
「物凄く美味しいです」
 恵梨香が無花果を食べて答えました。
「驚く位」
「それは嬉しいわ。私の作物だから」
「そう言われる貴女は」
「デメテルよ」
「豊穣と農業の神様ですね」
「そうでね」
 それでというのです。
「オリンポスの農作物は私の畑や果樹園で採れたものなのよ」
「そうなんですね」
「貴女が今食べている無花果もね」
 そちらもといいうのです。
「私の果樹園で採れたものだから」
「美味しいとですか」
「嬉しいわ」
「他の果物も美味しいわ」
 オズマはメロンを食べて言いました。
「勿論ね」
「オレンジも美味しいです」
「洋梨も」
「葡萄もです」
「林檎も美味しいですよ」
「バナナも」
「オリーブもね」
 デメテル神はこちらもと言いました。
「作っているわよ」
「ギリシャだからですね」
「それで、ですね」
「オリーブも栽培していますね」
「それで、ですね」
「オリンポスでもいただけますね」
「オリーブをふんだんに使って」
 そうしてととです、デメテル神は恵梨香達五人にお話しました。
「いつもお料理を作っているの」
「そうなんですね」
「じゃあオリーブオイルもですね」
「使ってますね」
「それもふんだんに」
「そうされていますね」
「勿論よ」
 デメテル神は笑顔で答えました。
「オリーブオイルもね」
「オリーブオイルは最高だよ」
 ディオニュソス神も言ってきました。
「僕のワインに合うお料理を作ってくれるしね」
「ワインと相性がいいわね」
「とてもね」
「私もそう思うわ」
「本当にオリーブは最高だよ」
「今ではね」
 デメテル神はこうも言いました。
「ジャガイモもね」
「作ってるね」
「ジャガイモもいいわよね」
「凄くね」
「うむ、ジャガイモも最高だ」
 ゼウス神はドロシーとオズマの席に来て西瓜を食べつつ言います、三角形に切った赤い西瓜をとても美味しそうに食べています。
「茹でて上にバターを乗せる」
「いいですよね」
 ドロシーは笑顔で応えました。
「シンプルでも」
「お肉と一緒に焼いてもいい」
「ゼウス神マッシュポテトもお好きですね」
「フライドポテトもな」
 こちらもというのです。
「大好きだ」
「そうですね」
「そしてな」
 それでというのです。
「よく食しておる」
「そうですか、ただ」
「ただ?」
「あの、何かです」
 ドロシーはゼウス神がトロットやベッツィそれに恵梨香達五人も招いて周りに座って貰っているのを見て言いました。
「ゼウス神は女の子お好きですか」
「男の子もな」
 ゼウス神はサングラスをかけてグラスで大人用のワインを飲みつつ応えました。
「可愛い子、奇麗な子は大好きだぞ」
「相変わらずですね」
「うむ、可愛い奇麗は最高だ」
 水着姿のまま言います。
「いつも傍にいて欲しいな」
「全く、いつもこうなのよ」
 デメテル神が苦笑いで言ってきました。
「彼はね」
「そうですよね」
「可愛い子や奇麗な子が大好きで」
「いつも一緒にいたがりますね」
「そうなのよ」
「だからお洒落にも張り合いが出る」
 差ゼウス神はサングラスをかけたままワインを飲んで言いました。
「実にな」
「そう言うけれど」
「それでもか」
「あまりね」
 どうにもという口調で言うのでした。
「古代ギリシャの時みたいに無茶苦茶はしないけれど」
「好きなものは好きだ」
「そう言うのね」
「別に浮気はしていないからな」
「ヘラ神も怒らないっていうのね」
「それならいいだろう」
「確かに起こらないわ」
 金髪で色白でとても奇麗な緑の目を持つ腰までの波立つ豊かなブロンドの髪の毛を持つ三十代位の女性が来ました、胸はデメテル神に負けない位あって赤いビキニにパレオという恰好です。
「けれどね」
「よくは思わないわね」
「ええ」
 デメテル神にそうだと答えます。
「私もね」
「そうよね」
「いつもこうだから」
「貴女も困るわね」
「全く以てね」
「貴女がヘラ神ですね」 
 恵梨香はその方に尋ねました。
「そうですね」
「ええ、そうよ」
 ヘラ神は微笑んで答えました。
「家庭の女神よ」
「そうですね」
「それでゼウス神の奥さんでもあるけれど」
 ご主人を微妙なお顔で見て言います。
「いつもこうだから」
「だから浮気はしていないからいいだろう」
「それは絶対のことよ」
 ヘラ神はゼウス神にむっとして言いました。
「可愛い子奇麗な子が好き過ぎるのよ」
「周りにいてくれないとわしは元気が出ないのだ」
「少しは大人しくしなさい」
「困ったのう」
「そう言ってもするわね」
「生きがいだからな」
「やれやれよ」
 こんなことをでした。
 ヘラ神はゼウス神とお話しました、そしてそれから恵梨香達に言いました。
「皆心ゆくまで楽しんでね」
「そうしていいですか」
「このオリンポスで」
「楽しんでいいんですね」
「それも心ゆくまで」
「そうなんですね」
「来てくれた人には楽しんでもらうのがね」
 それがというのです。
「私達の喜びだから」
「だからですか」
「そう言ってくれますか」
「そしてですね」
「おもてなししてくれるんですね」
「そうなんですね」
「そうよ」 
 まさにというのです。
「そうしてね」
「わかりました」
「そうさせてもらいます」
「是非共」
「今本当に楽しいですし」
「そうさせてもらいます」
「そうしてね。それで」
 さらに言うヘラ神でした。
「水着もあるから」
「だからですね」
「プールで泳いでもいいですね」
「そうしてもいいですね」
「水着を着て」
「そのうえで」
「そうしてもいいわ」
 こうも言うのでした。
「そうしたいならね」
「勿論このままプールサイドにいてもいい」 
 ゼウス神はサングラスを頭のところにやって言いました。
「ワインや果物を楽しんでもな」
「どうしても楽しんだらいいよ」
 ヘルメス神も来て言ってきました。
「好きなことをしてね」
「プールで泳いでるのは」
 若い男の人や女の人達がプールの中で楽しんでいます、恵梨香はその光景を見てそのうえでヘルメス神に尋ねました。
「オリンポスの神々ですね」
「そうだよ」
 ヘルメス神はその通りだと答えました。
「わかるよね」
「そうだと思いました」
「皆ね」
 まさにというのです。
「いつもね」
「楽しまれてるんですね」
「それぞれの司ることについてもね」 
 そちらのこともというのです。
「そうしているよ」
「そうですか」
「そしてね」
 そうであってというのです。
「今はプールでだよ」
「そういうことですね」
「よく働きよく学べで」
 そうであってというのです。
「よく遊ぶ」
「それがギリシャの神々ですね」
「そうだよ、そして特にね」
 こうも言うのでした。
「ゼウス神がね」
「自覚している」
 ゼウス神は今は葡萄を食べつつ言いました。
「わしもな」
「全く、自覚していてもね」
 ヘラ神はやれやれとなって言ってきました。
「変わらないからね」
「いや、そこは違う」
「どう違うのかしら」
「変わるつもりがないのだ」
 そうだというのです。
「わしはな」
「余計に悪いわよ」
「いやいや、悪いことか」
「可愛い子奇麗な子が好きでよね」
「そして遊んで楽しんでな」
「やっていることをやっていたらね」
 お仕事をというのです。
「確かにね」
「よいな」
「ええ、あなたもね」
「ちゃんとだ」
「やることはやっているわ」
「そうだな」
「けれどね」
 ヘラ神はむっとして言いました。
「その遊び好きがね」
「過ぎるか」
「どうしたものか」
「そなたが気にし過ぎと思わないか」
「思わないわ」
「それで言うか」
「そうよ、そしてね」
 そうであってというのです。
「今夜もそうするのね」
「無論だ」
 一も二もない返事でした。
「わしはな」
「やれやれね。けれど言い続けるわよ」
「そうするのか」
「ずっとね」
「こうしてね」
 ディオニュソス神が一行に笑って言います。
「ずっとだよ」
「やっておられるんですね」
「そうなんだ」
 こう恵梨香にお話します。
「僕達はね」
「お二人だけじゃなくて」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「本当にね」
「お二方だけでなくて」
「そうなんだ」
 こう言うのでした。
「これがね」
「それが日常で」
 ドロシーも言ってきました。
「これはこれでね」
「楽しいね」
「はい」
 笑顔での返事でした。
「とても」
「そう言ってくれると嬉しいよ、では存分にね」
「楽しんでいいんですね」
「楽しむのが悪いなんて」 
 そうしたことはといいますと。
「誰が決めたのかな」
「誰も決めていないです」
「むしろだね」
「楽しむ様にと決まっています」
「オズの国ではね」
「だからですね」
「そう、皆で楽しもう」
「オリンポスでも」
「そうしよう」
 こうお話してでした。
 皆で楽しい時間を過ごすのでした、オリンポスに入った一行はその中で神々と楽しい時間を過ごすことになりました。








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