『オズのドロシー』
第四幕 オズの国の大河
ドロシー達を乗せて出港した船は大きな客船でした、客船は港を出るとそのままどんどん進んでいきます。
船を動かすのは船員さん達です、恵梨香はその船の中で甲板から周りを見回して言いました。
「川で両岸が見えないなんて」
「日本だとそうだね」
最初にジョージが言いました。
「川の幅は狭いね」
「どの川もそうだね」
神宝も言います。
「日本は川が多い国だけれど」
「幅は狭くて短くて」
それでと言うナターシャでした。
「大河はないわね」
「幾つもの島に分かれている国だと」
カルロスはそれならと言いました。
「それも当然だね」
「そうなのよね、日本にいたら」
恵梨香はあらためて言いました。
「大きな川は見ないわ」
「僕達の国はあるけれどね」
「大陸の国だとね」
「大きな川はあるわ」
「多くの国にね」
「そうなのよね、川で両岸が見えないなんて」
恵梨香はあらためて言いました。
「凄いことよ」
「オズの国は大陸中に川が流れていて恵みももたらしているよ」
かかしが恵梨香にお話します。
「そして物凄く大きな川もあるよ」
「この川もそうだよ」
樵もお話します。
「オズの国の大河だよ」
「アメリカのミシシッピー川や中国の黄河みたいな川でね」
モジャボロは外の世界のことからお話しました。
「昔からオズの国に恵みを与えてくれているんだ」
「とても広くて水深もかなりのものだから」
魔法使いはそれでとお話します。
「海の船でも行き来出来るんだ」
「そうなんですね、いや日本ですと」
どうしても言う恵梨香でした。
「想像出来ないです」
「けれどオズの国にはこうした川もあってね」
ドロシーも恵梨香にお話します。
「外の世界でもね」
「多くの国にですね」
「あるのよ」
「そうなんですね」
「そしてオズの国はこうした大河からね」
それからというのです。
「文明が出来たのよ」
「外の世界と同じですね」
「そうでしょ、オズの国もね」
「そのことは同じですね」
「大河があってね」
「大陸中を川が流れていて」
「それでね」
「どの人もお水を飲んで農業をして」
「水運も利用してね」
そうしてというのです。
「文明を築いてね」
「育てていったんですね」
「そうなのよ」
「そのことはオズの国も本当に同じですね」
「そう、そしてね」
ドロシーは笑顔でお話しました。
「今では川と川をつないでいるのよ」
「川と川をですか」
「運河を築いてね」
「運河ですか」
「そう、運河を築いていって」
その様にしてというのです。
「川と川をね」
「つないでいますか」
「それでオズの国の川は全てね」
「つながっているんですね」
「そうよ」
そうなっているというのです。
「今ではね」
「それでは」
「そう、どの川からもね」
ドロシーは微笑んでお話しました。
「今ではね」
「オズの国のどの場所にも行けますね」
「船に乗れば」
そうすればというのです。
「行けるわ」
「そのことも凄いですね」
「水運は凄く大事だから」
オズマはそれでとお話しました。
「しっかりとね」
「築かれたんですね」
「そうしたのよ」
こう恵梨香にお話しました。
「私も」
「オズの国の為に」
「そう、その為にね」
まさにというのです。
「そうしたのよ」
「それも政治ですね」
「政治はその国の人達が幸せになる為に行うものよね」
オズマは恵梨香に言いました。
「そうでしょ」
「はい、そうですよね」
恵梨香もまさにと答えました。
「どうしてするかといいますと」
「その国が平和で豊かになってね」
「国民の人達が幸せに暮らせる」
「その為にね」
まさにというのです。
「行うものだから」
「それで、ですね」
「私もそうしたの」
「運河を築かれて」
「オズの国の全ての川をつなげてね」
「水運を充実させたんですね」
「そうなの、船だと海路も整えて」
そうしてというのです。
「道路も線路も整えて飛行機もね」
「整えたんですね」
「そうしたの、そしてね」
「オズの国で、ですね」
「整えたのよ」
「そうですか、それでオズの国の人達は」
「幸せになってくれているなら」
運河でオズの国の全ての川をつなげてです。
「嬉しいわ」
「そうですか」
「ええ、そしてこれからもね」
「オズの国の人達が幸せになる為に」
「政治をしていくわ」
「それが政治ですね、ですが」
恵梨香はここでこう言いました。
「ラゲドー氏はどうだったか」
「あの人ね」
「ノーム王だった頃は」
その頃はというのです。
「自分のことしか考えなくて」
「自分だけがいい目を見る為に政治をしていたわね」
「何もかもを」
「それでノームの人達はとても不幸だったわね」
「はい」
恵梨香はその通りだと答えました。
「そうでした」
「そしてラゲドー氏はどうなったか」
この人自身もというのです。
「ノーム王の座を追われたわね」
「はい、そうなりまして」
「若し心が奇麗にならなかったら」
「ずっと悪いことしか考えなくて」
「そしてね」
そうであってというのです。
「悪い人になっていたわ」
「そうでしたね」
「そのままね」
「そうでしたね」
「自分のことしか考えていない人はね」
「いい政治も出来なくて」
「そしてね」
さらにお話するのでした。
「結局は自分もね」
「不幸になりますね」
「自分しかない人は他の人を何とも思わなくて」
それでというのです。
「他の人達から嫌われるわ」
「自分以外のですね」
「自分以外を何とも思わなくて」
「粗末に扱うなら」
「粗末に扱われた人はその人を嫌って」
そしてというのです。
「その人に何があっても助けないし」
「ラゲドー氏みたいにですね」
「なるのよ」
「そうなるんですね」
「オズマはそうした人じゃないから」
ドロシーはだからだとお話しました。
「皆が好きなのよ」
「そうですね」
恵梨香はドロシーのその言葉に頷きました。
「どの人も」
「オズの国のね、運河のこともね」
今お話しているこのことでもというのです。
「そうよ、皆のことを考えてね」
「政治をされていますね」
「確かな人のお話も聞いてね」
そのうえでというのです。
「やっていってるから」
「だからいいんですね」
「そうよ、オズの国はしっかりとね」
「皆さんが幸せにですね」
「暮らせているのよ」
そうだというのです。
「嬉しいことにね」
「皆が幸せになる政治ですね」
「自分のことしか考えないんじゃなくてね」
「そうあるべきですね」
「自分じゃなくてね」
こう恵梨香に言うのでした、そしてです。
皆は船の甲板から外の景色を楽しんでいましたがつぎはぎ娘が皆に踊りながらこんなことを言ってきました。
「この船プールもあるわね」
「ええ、あるわ」
トロットが答えました。
「船の後ろにね」
「そうよね」
「大きな客船だから」
「プールもあるのね」
「だから泳ぎたいなら」
その時はというのです。
「プールで泳げるわ」
「それはいいわね」
「けれど貴女水泳は」
ベッツイが言いました。
「ぬいぐるみの身体だから」
「身体がお水を吸ってね」
「泳げないわね」
「ええ、だからね」
つぎはぎ娘はそれでとお話しました。
「お水を弾くスプレーをかけてね」
「それでなの」
「泳ぐのよ」
「そうするのね」
「あたしはそのままだと泳げないけれど」
それでもというのです。
「そうしたらね」
「泳げるわね」
「そうよ」
実際にというのです。
「あたしもね」
「オズの国の道具を使えば」
「そうしたらね」
「泳げるのね」
「そうなのよ」
「オズの国の道具を使えばいいわね」
ベッツイも納得しました。
「成程ね」
「何ならお水の上も歩けるわよ」
そうしたことも可能だというのです。
「そして踊れるわよ」
「じゃああんたプールの上で踊るの?」
ガラスの猫はつぎはぎ娘に尋ねました。
「そうするの?」
「いいわね」
つぎはぎ娘は言われて頷きました。
「そうすることも」
「じゃあ今日は」
「ええ、足の裏にお水に浮かぶクリーム塗って」
そうしてというのです。
「お水を弾くスプレーもかけてね」
「泳ぐのね」
「そうするわ」
「言った傍からよね」
「そう、まさにね」
その通りだというのです。
「その通りよ」
「面白いわね、それじゃあね」
ドロシーもお話を聞いて言いました。
「プールでね」
「あたしはそうしていいわね」
「ええ、貴女がそうしたいなら」
つぎはぎ娘がというのです。
「そうしてね」
「そうするわ」
こう言って実際にでした。
つぎはぎ娘は皆が夕食を食べるその前でプールの上でダンスを踊りました、今回はバレエのそれででした。
そのダンスを見たジュリアは思わず言いました。
「プールの上でバレエも」
「オズの国ならではだよ」
魔法使いが答えました。
「本当にね」
「そうですよね」
「つぎはぎ娘もオズの国の人でね」
「プールの上で踊れるのも」
「オズの国だからだよ」
「お伽の国だからですね」
「魔法と科学が一緒にあるから」
そうした国だからだというのです。
「こうしたこともだよ」
「出来ますね」
「そうなんだ」
「この船自体は別にね」
キャプテンはこう言いました。
「特別な技術は使われていないね」
「オズの国の普通の船ですね」
モジャボロの弟さんが応えました。
「科学と魔法を使った」
「うん、普通の船で」
そうであってというのです。
「オズの国ならお空を飛んだり泉水したり」
「地上を進んだり」
「そうしたことが出来るけれどね」
「潜水出来ますよ」
ここで船長さんが言ってきました、黄色いウィンキーの色の船乗りさんのブレザーの制服と制帽を被った黒い顎髭と口髭の男の人です。
「しようと思えば」
「そうなんだ」
「はい、この船も」
「流石オズの国の船だね」
トトはそう聞いて驚きました。
「潜水も出来るなんて」
「これ位普通でしょ」
エリカはトトにこう言いました。
「オズの国だと」
「お伽の国だからかな」
「そうよ」
その通りだというのです。
「本当にね」
「そうなんだ」
「これまでこうした船幾らでも乗ったでしょ」
「それはね」
トトもその通りだと答えます。
「僕だって」
「そう、だからね」
それでというのです。
「今更驚くことじゃないわ」
「けれど今は驚いたよ」
「そうなの」
「この外観で出来るからね」
「そういうことね」
「うん、かなりね」
「そして水中を進む時は」
大尉は面白そうに言いました。
「やっぱり全部の部分を閉鎖して」
「はい、密閉しまして」
船長さんが答えました。
「船の外の部分を」
「そうですね」
「プールの部分もシェルターが出まして」
そしてというのです。
「覆われてです」
「潜るんですね」
「そして進みます」
そうするというのです。
「水中を」
「そうなんですね」
「じゃあまたね」
臆病ライオンはそのお話を聞いて言いました。
「潜った時はね」
「そうなった時を楽しもう」
腹ペコタイガーも言います。
「その時にね」
「そうしようか」
「うん、何時かはわからないけれど」
「何でしたらすぐにでも」
船長さんは笑顔で答えました。
「出来ますよ」
「すぐなんだ」
木挽の馬はこのことに驚きました。
「そうなんだ」
「じゃあ若しよかったら」
ジャックはそれならと言いました。
「お願い出来るかな」
「そうーーですーーね」
チクタクはジャックの言葉に頷きました。
「潜水もーー面白いーーですーーし」
「潜水すれば三百六十度見える様になります」
船長さんはこのこともお話しました。
「モニターで」
「このことはオズの国の常だね」
「そうね」
ビリーナはハンクの言葉に頷きました。
「言われてみると」
「周りが見えるのはね」
「これも科学と魔法の賜物で」
「素晴らしいね」
「本当にね」
「ではお願い出来るかな」
教授も船長さんに言いました。
「これから」
「私からもお願いするわ」
一行の代表であるドロシーも言いました。
「晩ご飯が終わったらね」
「その時にですね」
「お願いするわ」
「それでは」
「今日の晩ご飯はね」
ドロシーはこちらのお話もしました。
「海鮮丼よ」
「イクラに海胆に蟹が乗った」
オズマも言います。
「とても豪華でね」
「美味しいお料理よ」
「それをね」
「食べ終わって」
「それからね」
「潜水ね」
「そうしてもらいましょう」
こう言うのでした。
「今夜は」
「そうね、それでね」
ドロシーはさらに言いました。
「お風呂に入っても」
「モニターで周りを見ましょう」
「潜水した周りを」
「川の中を」
「そうして」
そのうえでというのです。
「楽しみましょう」
「是非ね」
笑顔でお話しました。
「今夜はね」
「川の中を見て」
ドロシーはオズマにお話しました。
「楽しみながらね」
「寝ましょう」
「素敵なことよ」
笑顔でこうも言いました。
「川の中に浮かびつつ寝る様なものよ」
「ええ、川の中が全て見えているとね」
「そうでしょ」
「言うならね」
オズマはドロシーにお話しました。
「お魚になった様なものよ」
「ええ、だから今夜は」
「船に潜水してもらいましょう」
「是非ね」
こうお話してでした。
実際に舟は潜水して進みました、その中で皆気持ちよく寝ました。船は日の出と共に水上に出ましたが。
甲板から朝日を見てです、ドロシーは言いました。
「こうして川から朝日を見るのもいいわね」
「そうだよね」
足元にいるトトが応えました。
「何度か見てるけれど」
「やっぱりいいわね」
「うん、本当にね」
「朝起きて朝日を見る」
「何でもないことの様でね」
「いいことよね」
「うん、一日のはじまりとして最高だよ」
トトは笑顔で言いました。
「本当にね」
「そうね、それでね」
ドロシーはトトに朝日を見ながらお話します。
「これからね」
「朝ご飯だね」
「そう、朝ご飯を食べるけれど」
それでもというのです。
「その後でね」
「皆で遊ぶね」
「昨日の夜つぎはぎ娘がプールの上で踊ったけれど」
このことから言うのでした。
「朝はプールでね」
「皆で遊ぶんだ」
「水着に着替えて」
そうしてというのです。
「そうしようかしら」
「いいね、船旅でプールを楽しむなんてね」
トトは今度は尻尾を振って言いました。
「素敵な遊びだよ」
「そうよね」
「昔はなかったね」
「私達がカンサスにいた頃はね」
「想像もしなかったよ」
「そう、けれどね」
朝ご飯の後はというのです。
「船の中のプールでね」
「皆で遊ぶね」
「そうしましょう」
笑顔でお話してでした。
皆で甲板の上に置かれた席で朝ご飯を食べました、食べる必要のない人達も美味しいものを食べる笑顔を見て心の栄養にしました。そしてご飯の後は。
水着に着替える必要のある人は着替えてプールに入りました、ですがその前に忘れていないことを皆でしました。
「皆準備体操はしたわね」
「勿論よ」
ベッツイはトロットに答えました。
「プールに入る前はね」
「絶対にしないとね」
「身体をほぐして温めて」
「それから入らないとね」
「お水の中に入るから」
ベッツイはそれでとお話しました。
「だからよ」
「準備体操は忘れない」
「オズの国でもね」
「そうしないといけないわ」
「そもそもスポーツをする前はね」
魔法使いはいつものタキシードとシルクハット姿です、その姿でプールサイドにいて皆と一緒にいます。
「きちんとだよ」
「準備体操はしないとね」
「いけないわね」
「オズの国は誰も怪我をしないけれど」
それでもというのです。
「その方がよく動けるからね」
「それでよね」
「準備体操はしないとね」
「いけないよ」
こう言うのでした。
「本当にね」
「その通りよね」
「忘れてはいけないわ」
「それで皆ちゃんとしたし」
準備体操をというのです。
「だからね」
「遊びましょう」
「皆でね」
二人は笑顔で言ってでした。
一緒にプールの中で遊びます、ドロシーも水着姿でプールの中にいてそのうえで一緒にいる恵梨香達五人に言いました。
「貴女達もね」
「遊びますね」
「今はプールの中で」
「そうしますね」
「そうしていいですね」
「皆で」
「そうしましょう」
こう言うのでした。
「お昼までね」
「わかりました、それでお昼になったら」
恵梨香はその時のことをお話しました。
「お昼ご飯ですね」
「その時まで皆でプールで遊びますね」
神宝はビーチボールを手に言います。
「ボール遊びをしたり泳いで」
「周りの川や青空を見ながらプールで遊ぶなんて」
ジョージは実際に景色を見ています。
「素敵なことですね」
「船旅も楽しいです」
カルロスは心から思って言いました。
「本当に」
「こうした旅が出来て」
それでと言うナターシャでした。
「最高の気持ちです」
「そうね、私がオズの国に来た時はこうした船はまだなくて」
ドロシーはその時のことを思い出しつつお話しました。
「プールも水着も全く違ったわ」
「そうだったのよね」
オズマが言ってきました、彼女も一緒に遊んでいます。
「あの頃はね」
「水日は身体全体を包んでね」
「膝まであったわね」
「今とは全然違う」
「ワンピースやビキニとは違ったわね」
「こうしたビキニなんて」
ドロシーは今自分が着ている水色のビキニを見ました、一緒にいるオズマは緑のビキニを着ています。
「もうね」
「想像も出来なかったわね」
「そうだったわね、それで今のビキニはね」
「動きやすいわね」
「泳ぎやすいわ」
「あの、オズの国のビキニですが」
恵梨香はピンクのフリルが一杯着いたワンピースの水着姿で言ってきました、カルロスは黄色、ジョージは赤、神宝は青の半ズボンの水着でナターシャは黒のビキニです。それぞれの水着を着て遊んでいます。
「紐は一旦結んだら外れないですね」
「魔法の力でね」
ドロシーはにこりと笑って答えました。
「そうなっているわ」
「いいですね、そのことも」
「自分で結びをほどくまではね」
「ほどけない」
「そうなのよ」
オズの国の水着はです。
「いいでしょ」
「はい、今私ワンピースの水着を着ていますが」
「ビキニの時はね」
「そのことが嬉しいです」
「昔はビキニなんて着ようと思ったら」
白いビキニのトロットが言ってきました。
「冒険だったしね」
「ええ、凄くね」
赤のチューブビキニ姿のベッツィも言います。
「冒険だったわ」
「露出が多くてね」
「そうだったわね」
「着るには勇気が必要だったわ」
「かなりね」
「けれどね」
トロットはそれでもと言いました。
「今はね」
「何でもないわね」
「オズの国でも普通よ」
「ビーチでも海でも多いわ」
「ビキニを着た女の人は」
「私達も今着ているしね」
「そうね、それで今私達もビキニだけれど」
ドロシーは笑顔で言いました。
「いつもどんな水着がいいかね」
「選ぶわね」
「着る時は」
「そうなっているわね」
こう言うのでした。
「恥ずかしいと思わずに」
「どの水着がいいか」
「選ぶわね」
「今ではね」
「そうなっているわね」
二人に笑顔でお話します。
「ビキニにしても」
「今ではビキニも二十着は持っているわね」
「私達それぞれね」
「ワンピースの水着にしても」
「服は沢山持っていて」
そしてとうのです。
「水着もね」
「服を沢山持てるっていいよね」
プールサイドにいるトトが言ってきました。
「それだけでね」
「ええ、幸せなことよ」
ドロシーはトトにお顔を向けて答えました。
「そのこともね」
「そうだね」
「色々な服を持てることは」
「素晴らしいことだよ」
「そう、ドロシーも沢山の服を持っているね」
椅子に座っているかかしが言ってきました。
「オズマ達もそうでね」
「四人の王女皆がそうだね」
樵はかかしの横に座って言ってきます。
「奇麗な服を一杯持っているね」
「そしてどの服も粗末にしないで」
「コンスタンスに着ているね」
「水着だってね」
「ええ、持っている服は全部大事にして」
そしてと言うドロシーでした。
「どの服も着ているわ」
「そうしているね」
「一回着て終わりなんてことはね」
そうしたことはというのです。
「絶対にね」
「しないね」
「ドロシーはそうだね」
「水着もね」
今着ているそちらもというのです。
「大事にして」
「着ているね」
「そうしているね」
「そうしているのよ」
二人に笑顔でお話します。
「いつもね」
「それでドロシーはお洒落だしね」
オズマが言ってきました。
「とてもね」
「そうかしら」
「ええ、とてもね」
「よく言われるけれど」
「自覚はないの」
「あまりね」
これといってというのです。
「私はずっとカンサスにいて服はね」
「これといってなの」
「お洒落なんてする余裕なかったから」
だからだというのです。
「服があればそれでね」
「よかったのね」
「あの頃はね」
「それで今もなのね」
「服が沢山あって着られてね」
そうであってというのです。
「幸せって思って」
「それで満足なのね」
「だから自分がお洒落なんてことは」
そう思うことはというのです。
「ないわ」
「そうなのね」
「だからね」
それでというのです。
「そう言われると嬉しいけれど」
「自覚はしていないのね」
「そうなの」
自分はお洒落とはです。
「思っていないわ」
「そうなのね、けれどオズの国ではね」
ドロシーの傍に来て寄り添う様にしてお話します。
「私達四人共ね」
「四人の王女全員がなの」
「お洒落って言われてるのよ」
「そうなのね」
「王女様らしいってね」
その様にというのです。
「言われているのよ」
「よく言われているけれど」
「自覚はないのね」
「私としてはね」
「そうなのね、けれどそう言われてるから」
実際にというのです。
「これからもね」
「服を着ていくことね」
「そうしていってね」
笑顔でお話します、そしてです。
皆でプールで遊んでいます、恵梨香はその中で青いトロピカルなジュースを飲みます。そこでなのでした。
ドロシーにです、こう言いました。
「ジュース美味しいですね」
「ええ、こうして屋外でお日様の光を浴びながら泳ぐとね」
ドロシーは赤いジュースを飲んでいます、そのうえで恵梨香に応えました。今も皆でプールの中にいます。
「特にでしょ」
「ジュースが美味しいです」
「そうなのよ、強い日差しの下で身体を動かすから」
「お水の中にいてもですね」
「汗をかいてね」
そうしてというのです。
「そのうえでね」
「喉が渇くので」
「だからよ」
その為にというのです。
「美味しいのよ」
「普段よりもですね」
「そうよ、そして」
ドロシーはジュースをストローで飲みながらお話します。
「こうしたことを楽しむのもね」
「プールで遊ぶことですね」
「そうなのよ」
こう言うのでした。
「これがね」
「そうなんですね」
「そう、そして」
さらにです、ドロシーは言いました。
「スイーツもね」
「美味しいですね」
「アイスクリームやソフトクリームがね」
こうしたスイーツがというのです。
「美味しいのよ」
「そうですね」
「だからお昼はね」
この時はというのです。
「デザートにね」
「アイスクリームやソフトクリームをですね」
「楽しみましょう」
「わかりました」
恵梨香は笑顔で頷きました。
「そうさせてもらいます」
「お昼はバーベキューだから」
メニューのお話もしました。
「そちらもね」
「楽しみにすればいいですね」
「そうよ」
こうも言うのでした。
「そうしていてね」
「バーベキューもいいですよね」
「ちょっと最近魚介類が多いから」
食べるものにというのです。
「今回はね」
「お肉ですか」
「そちらをね」
「いただくんですね」
「お野菜もね」
そちらもというのです。
「沢山焼くわ」
「茄子や玉葱やカボチャですね」
「それにピーマンもね。ただ」
ここでドロシーはふと気付いて言いました。
「貴女達何でも食べるわね」
「好き嫌いなくですね」
「何でもピーマン嫌いな子多いけれど」
「私達は皆食べます」
「そうよね」
「はい、それに」
さらにお話します。
「人参もです」
「皆食べるわね、人参も出るから」
「バーベキューにですね」
「だからね」
それでというのです。
「楽しんでね」
「そうさせてもらいます」
「ええ、それでね」
さらに言うドロシーでした。
「勿論ジュースもね」
「ありますね」
「よく冷えたね」
にこりと笑ってお話します。
「ジュースがね」
「出ますね」
「だからね」
それでというのです。
「そちらもね」
「楽しむといいですね」
「そうしてね」
「ベーベキューにジュースですね」
「どちらもね」
「そうさせてもらいます」
「お肉は牛肉に豚肉に鶏肉にソーセージもあるし」
さらにお話します。
「羊肉もあるわ」
「羊もですね」
「あるわ、ただ恵梨香ってね」
恵梨香自身に言いました。
「羊肉嫌いじゃないわね」
「はい、別に」
恵梨香は羊肉についても答えました。
「嫌いじゃないです」
「そうよね、けれど」
それでもというのです。
「積極的に食べないわね」
「嫌いじゃないですが」
恵梨香はそれでもと答えました。
「他のお肉がありますと」
「そちらを選ぶわね」
「そうします」
実際にというのです。
「私は」
「そうよね」
「それに」
さらにお話します。
「魚介類が好きで」
「魚介類があったら」
「むしろお肉よりもです」
「好きだから」
「頂きます」
そうだというのです。
「お魚に海老に烏賊に蛸に」
「貝もよね」
「そうです、ですから」
それでというのです。
「羊はです」
「あまり食べないのね」
「そうなっていますね」
嫌いでなくともです。
「やっぱり」
「日本ではそうよね」
「むしろ他の国がです」
「羊をよく食べるわね」
「食文化の違いですね」
恵梨香は自分から言いました。
「このことは」
「そうね」
ドロシーも確かにと頷きました。
「そうなるわね」
「そうですよね」
「けれどお昼はね」
「羊肉も出ますね」
「ラムもマトンもね」
どちらもというのです。
「出るわ」
「じゃあ私も」
「どちらもいただいて」
「楽しませてもらいます」
「そうしてね、羊も美味しいでしょ」
「はい」
恵梨香は笑顔で答えました。
「とても」
「ですから」
それでというのです。
「いただきます」
「日本であまり食べなくてもね」
「羊のお肉は美味しいですね」
「そう、それでね」
そうであってというのです。
「バーベキューにしてもよ」
「美味しいですね」
「そうよ、そちらも食べてね」
「楽しみますね」
「お昼はね」
満面の笑顔でお話します。
「そうしましょう」
「それでは。お野菜も楽しみですね」
「そうでしょ、ではね」
「いただきます」
恵梨香も他の子達も笑顔で頷きます、そして皆お昼はバーベキューを楽しみました。マトンもラムもとても美味しかったです。