『オズのドロシー』




             第一幕  楽しい冒険の提案

 ドロシーはこの時エメラルドの都の宮殿の中庭でオズマと二人でティータイムを楽しんでいました。
 紅茶を飲んで甘いお菓子を楽しんでいますがその中でオズマににこりと笑ってこんなことを言いました。
「政治のことが一段落したわね」
「ええ、今の政策がね」 
 オズマもにこりと笑って答えました。
「無事にね」
「議会も通って」
「私もサインをしたし」
「一段落したわね」
「無事にね」
「そうなったから」
 ドロシーはそれでと言うのでした。
「またね」
「あら、冒険に出るの」
「そうしようかしら」
「ドロシーずっと言ってたよね」
 今もドロシーの足元にいるトトが言ってきました。
「今回の政策が終わったら冒険に出たいって」
「ええ、言ってたわ」
 ドロシーはトトにその通りだと答えました。
「何度もね」
「そうだったね」
「やっぱりね、私はね」
「冒険が好きだね」
「オズの国の色々な場所に行くことがね」
「そうだよね」
「オズの国は広くて」
 そうであってというのです。
「しかも常に変わってね」
「新しいものや場所が出て来るね」
「国自体がテーマパークで」
 そうであってというのです。
「本当にね」
「何度冒険してもだよね」
「凄く楽しいから」
 そうした国だというのです。
「それでね」
「冒険の旅に出るね」
「今回もね」
「わかったわ」
 オズマはまた笑顔で応えました。
「それじゃあね」
「行って来ていいのね」
「政策のことが一段落ついたからね」
「やるべきことが終わったから」
「そう、それならね」 
 是非にというのです。
「楽しんできてね」
「それじゃあね」
「けれど今回はね」
 オズマはさらに言いました。
「凄い旅になるわよ」
「そうなの」
「ええ、絶対にね」
 まさにというのです。
「なるわよ」
「そう言える根拠は?」
「だって今回の政策はオズの国にとってとても大事なことだったわね」
「オズの国の地下鉄のことでね」
「国全体に地下鉄を敷いてね」
「皆が乗れる様にする」
「地下で暮らす人達もね」
 その人達もというのです。
「ドワーフやノームやダークエルフの人達が」
「本当に大切な政策で」
「オズの国の名士の殆どの人が関わって」
「大変な政策だったわね」
「地下は一面じゃないでしょ」
 オズマはこのこともお話しました。
「お空と同じで高低もあるのよ」
「そうなのよね、地下は」
「その多層性も考慮して」
 そしてというのです。
「整えたから」
「だからよね」
「色々調べて考えて」
「会議も行って」
「そうしてね」
「整えていったわね」
「それが終わったから」
 だからだというのです。
「他の政策も同時に行って」
「色々な政策があったけれど」
「それも一段落して」
 そしてというのです。
「本当にね」
「今皆お仕事が終わって」
「自由になっているから」
 だからだというのです。
「本当にね」
「色々な人が参加するわね」
「そうしたね」 
「凄い冒険になるのね」
「皆手が空いているのよ」 
 そうした状態だというのです。
「だから大勢のね」
「冒険になるのね」
「これまでにない位かしら」 
 オズマはにこりと笑ってこうも言いました。
「私も参加したいし」
「オズマもなの」
「ええ、久し振りのね」
 まさにというのです。
「冒険に参加したいわ」
「では私もですね」
 オズマの傍に立っていたジュリア=ジャムがとても楽しそうに言ってきました。
「参加させてもらえますね」
「お願い出来るかしら」
「私からお願いしたいです」 
 これがジュリアの返事でした。
「むしろ」
「そうなのね」
「はい、では」
「一緒にね」
「冒険に行きましょう」
「じゃあ皆に声をかけましょう」 
 ドロシーはそれならと応えました。
「是非ね」
「ええ、今からね」
「そうしましょう」
 こうお話するとでした。
 ドロシーは早速皆を冒険に誘いました、すると。
「かかしに樵に臆病ライオン魔法使いさんに」
「グリンダ、ムシノスケ教授にモジャボロに弟さんに」
「ベッツィ、トロットにね」
「ハンクにキャプテン=ビル、腹ペコタイガービリーナ」
「ガラスの猫にエリカに木挽の馬」
「つぎはぎ娘とジャックも参加してくれて」
「チクタクもね」 
 その皆のお話をします。
「本当に多いわね」
「そして」
 オズマはドロシーに言いました。
「あの子達にも声をかけましょう」
「恵梨香達ね」
「あの子達もいてくれたら」
「それならね」
「もうね」
 それこそというのです。
「最高ね」
「ええ、ただね」
 ここでドロシーは残念そうに言いました。
「ヘンリー叔父さんとエマ叔母さんはね」
「村でのお仕事があるから」
「だからね」
 それでというのです。
「参加してくれないわ」
「貴女にとっては残念なことね」
「それで王宮の留守番に」
 皆が冒険の旅に出てです。
「それでね」
「ボームさんも来られないわね」
「やっぱりね」 
 ドロシーは残念そうに言いました。
「留守番の人も必要ね」
「絶対にね」
 オズマも言います。
「そうよね」
「それでよね」
「ボームさんが残るわ」
「王宮に」
「皆が皆とはね」
「いかないわね、けれど」
 ドロシーはそれでもと言いました。
「これだけの人が来てくれるなら」
「充分ね」
「そうね、じゃあね」 
 それならと言うドロシーでした。
「恵梨香達にも声をかけて」
「行きましょう」
 こうお話してドロシーは今度はでした。
 恵梨香達五人にもお誘いをかけることにしました、そしてです。
 恵梨香のスマートフォンにメッセージを送りました、この時五人は学校の授業が終わって今から校庭で遊ぼうとしていましたが。
 恵梨香はそのメッセージを皆に見せて尋ねました。
「どうしようかしら」
「行くしかないわね」
 ナターシャが微笑んで答えました、
「これは」
「うん、オズの国に行こう」
 ジョージも言います。
「今からね」
「これから五人で遊ぼうと思っていたけれど」
 それでもと言うカルロスでした。
「大勢の方が楽しいしね」
「それにオズの国で遊ぶから」
 神宝はそれならと言います。
「絶対に楽しいものになるよ」
「そうね、じゃあ今から行きましょう」
 恵梨香もそれならと言いました。
「ここはね」
「そうしよう」
「これから」
「是非共ね」
「大学の時計台に行こう」
「そこから渦を通って」
 そうしてと言う恵梨香でした。
「オズの国に行きましょう」
「そうしよう」 
 四人も応えてでした。
 五人で大学の時計台に行って青い渦、オズの国への出入り口に行きました。そうしてその門を潜ってでした。
 皆でオズの国に来ました、そこは都の正門の前でして。
「やあ、よく来たね」
「あっ、魔法使いさん」 
 五人の目の前には魔法使いがいました、
「暫く振りです」
「お元気そうですね」
「ドロシーさんから冒険に誘われたんですが」
「魔法使いさんもですよね」
「参加されますね」
「そうだよ、今回は大勢の人が参加するよ」
 魔法使いは五人ににこりと笑って答えました。
「オズの国のね」
「そうですね、何かです」
 恵梨香は魔法使いにお話しました。
「今回はです」
「賑やかな冒険になるとだね」
「思いますが」
「私も思うよ」
 その様にというのです。
「実際にね」
「そうですよね」
「だからね」 
 それでというのです。
「今から楽しみだよ」
「そうですよね」
「期待しているね、そして期待はね」
「裏切れれないですね」
「オズの国ではね」
 決してというのです。
「そうだよ」
「むしろですね」
「そう、期待はね」
 さらにというのです。
「さらにだよ」
「素晴らしいものになりますね」
「そうした国だから」
 オズの国はというのです。
「楽しくね」
「冒険も出来ますね」
「そう、そしてね」
 そうであってというのです。
「これからね」
「はい、都に入って」
「宮殿でね」
「皆さんにお会いしますね」
「今皆集まっているところだよ」
 そうだというのです。
「宮殿にね」
「皆さん集まっていないですか」
「それぞれの国からだよ」 
 今はというのです。
「向かっている人達もいるからね」
「皆さん集まるにはですね」
「明日になるよ」
 今日ではなくというのです。
「そうなるよ」
「そうですか」
「だからね」
 それでというのです。
「あと少しね」
「待つことですね」
「そうしてね」
「わかりました」
 恵梨香はそれならと頷きました、そしてです。
 皆魔法使いと一緒に都に入りました、そうしてから皆で宮殿に入りました、すると丁度夕食の時間でして。
「いらっしゃい、それで早速ね」
「晩ご飯ですね」
「今日はお寿司よ」
 ドロシーは恵梨香に笑顔でお話しました。
「皆でね」
「お寿司をですね」
「頂きましょう」
「お寿司なんですね」 
 恵梨香はお寿司と聞いて笑顔で応じました。
「嬉しいですね」
「そうよね」
「やっぱりお寿司いいよね」
「美味しいよね」
「じゃあ皆でね」
  ナターシャ達四人も続きます。
「お寿司いただこう」
「今日の晩ご飯は」
「ドロシーさん達と一緒に」
「そして頂いて」
「楽しみましょう」
「日本のお寿司よ」
 オズマも言ってきました。
「本格的な握り寿司よ」
「日本のですか」
「アメリカ風のお寿司もあるけれどね」
「オズの国にはですね」
「私達はあちらのお寿司も好きだけれど」
 恵梨香に笑顔でお話します。
「貴女達は日本のお寿司が一番好きね」
「どうかと聞かれますと」
「そうですね」
「僕達日本で暮らしていますから」
「お寿司は日本のものです」
「日本のお寿司が好きです」
「そうよね、だからね」 
 それでというのです。
「楽しんでね」
「それでこれからね」
 ベッツイが言ってきました、トロットもいます。
「皆でお寿司を食べるけれど」
「握り寿司だけじゃないの」 
 トロットが続きました。
「巻き寿司もあるわよ」
「納豆巻きや河童巻きもね」
「あるわよ、それで色々なネタがあるから」
「どれも楽しんでね」
「わかりました」
 恵梨香が皆を代表して応えました。
「それではです」
「今からね」
「楽しんでね」
「お寿司の様なお料理があってね」
 キャプテンもいて笑顔でお話します。
「どれだけ素晴らしいか」
「キャプテンの好物の一つだね」
「そうなったよ」
 ハンクに応えて言います。
「オズの国に来てね」
「そうなったね」
「オズの国には最初なかったよ」
「そうだったね」
「それがね」 
 どうかというのです。
「オズの国に日本の食文化も入って来て」
「お寿司もその中にあってね」
「それでだよ」
「キャプテンもお寿司を食べて」
「最初に食べて感激したよ」
「お魚って美味しいのよね」 
 エリカも言ってきました。
「私も大好物よ」
「そう言うけれど君大抵キャットフードを食べてるね」
 トトがドロシーに言いました。
「僕はドッグフードで」
「そちらにもお魚のあるでしょ」
「それが好きなんだよ」
「大好物よ、そして今晩はね」
「お寿司をいただくんだね」
「あんたもそうするでしょ」
「ご馳走になるよ」
 トトはまさにと答えました。
「是非ね」
「一緒に食べましょう」
「そうしようね」
「さて、これからね」
 つぎはぎ娘は飛び跳ねつつ言ってきました。
「皆来てくれるわね」
「明日にはね」 
 つぎはぎ娘にドロシーが答えました。
「揃うわ」
「そうよね」
「そしてね」 
 そのうえでというのです。
「皆が揃ったら」
「出発ね」
「明後日の予定よ」
 出発はというのです。
「そうよ」
「楽しみね」
「とてもね」
「あまりにも楽しみで」
 それでと言ううつぎはぎ娘でした。
「今から踊ってるわ」
「貴女はいつもじゃないの?」
「いつも楽しいからよ」
 だからだというのです。
「踊ってるのよ」
「そういうことなのね」
「そうよ、それでこれから晩ご飯よね」
「そうなるわ」
「あたしは食べないからね」
 だからだというのです。
「ずっと踊ってるわね」
「そうするのね」 
「跳んで跳ねてね」
 そうしてというのです。
「楽しく踊るわ」
「じゃあ僕もね」
 木挽の馬車も言ってきます。
「踊ろうかな」
「それじゃあ一緒に踊る?」
 つぎはぎ娘はそれならと言いました。
「そうする?」
「いいね」
 木挽の馬はそれならと応えました。
「それじゃあね」
「皆が踊る間はね」
「一緒に踊ろう」
「そうしましょう」
 是非にというのです。
「ここはね」
「そうしよう」
「それじゃあね」
 こうお話して踊ります、そして皆でお寿司を食べますが。
 恵梨香はお寿司を食べてです、笑顔で言いました。
「やっぱりお寿司は美味しいですね」
「ええ、私も大好きよ」
 オズマの隣で食べているドロシーも笑顔になっています。
「だからこうしてね」
「今夜はお寿司にされたんですね」
「そうなの。生のお魚を食べるなんて」
 そうしたことはというのです。
「カンサスではなかったし」
「お肉もですよね」
「そう、何かを生で食べることは」
「なかったですね」
「とてもね。けれどね」
 海老の握りを食べつつ言います。
「こうして食べると」
「美味しいですね」
「凄くね」
 笑顔での言葉でした。
「そう思うわ」
「じゃあお刺身もですね」
「今は大好きよ」
「本当にカンサスだと食べなかったね」
 トトは鳥貝の握りを食べつつ言います。
「生のお魚なんて」
「そうだったわね」
「というか魚介類自体をだったね」
「カンサスは大草原の中にあったから」
「特に僕達のお家はね」
「もうお魚なんてね」 
 それこそです。
「滅多にだよ」
「食べなかったわ」
「目にすることすらね」
「オズの国に来て」
 そうしてです。
「食べる様になったわ」
「そうだったね」
「今思うと」
 それこそです。
「オズの国に来ないと」
「お寿司も知らなかったね」
「ずっとね」
「日本のこともね」
「こんな美味しいものがあるなんて」
 ドロシーは今度は鮭の握りを食べて言いました。
「素晴らしいわ」
「全くだね」
「オズの国に入れてよかったわ」
「僕達はね」
「思えばね」
 ドロシーはさらに言いました。
「私は五回オズの国に来て」
「五度目で定住してね」
「遂にオズの国の住人になれたわね」
「普通ないですよね」
 恵梨香は赤貝を食べつつ尋ねました。
「そんなことは」
「僕達は門を通っていつも来ていますけれど」
 カルロスは蛸を食べています。
「例外中の例外で」
「一度もそうはないですね」
 ジョージはハマチを食べています。
「それだけでも凄いです」
「それも五回もなんて」
 神宝は鰯を食べています。
「かなりのことですよ」
「ドロシーさんはオズの国の代名詞のお一人みたいな方ですが」
 ナターシャは貝柱を食べながら言います。
「オズの国に招かれていますね」
「そうね、オズの国には意志があると思うわ」
 オズマは烏賊げそを食べながら言いました。
「本当にね」
「だから私はオズの国に招かれていたの」
「そして五度目でね」
 この時にというのです。
「ヘンリーさん、エマさんと一緒によ」
「定住することになったのね」
「そうなったのよ、貴女がいなければ」
 ドロシーがというのです。
「誰もオズの国を知ることは出来なかったしね」
「最初の旅ね」
「あの時も大冒険だったね」
 魔法使いはしめ鯖の握りを食べつつ言ってきました。
「あの大冒険で皆オズの国を知ることが出来たし」
「私がオズの国に来なかったら」
「そうだったしね、ドロシーはオズマと並んでね」
 そのオズマも観てお話します。
「オズの国の代表だよ」
「そうなのね」
「象徴であってね」
 そうしてというのです。
「そうだよ」
「そうなのね」
「私も辿り着いて」
 ベッツイも言ってきました、食べているのはイクラです。
「オズの国に定住したけれど」
「若しドロシーがいなかったら」
 トロットは海胆を食べています。
「果たしてどうなっていたか」
「わからないわよね」
「全くね」
「私だってドロシーとオズの国に来てよ」
 エリカが食べているのは鰻です。
「楽しい思いしてるしね」
「またあんたは楽しく過ごし過ぎね」
 ガラスの猫はエリカに笑って突っ込みを入れました。
「私達の中で」
「そう見える?」
「見えるわ」
 エリカの横で言います。
「本当に何かとね」
「遊び過ぎかしら」
「そうよ、よく遊んでね」
 そうしてというのです。
「よく食べてよく寝ているわね」
「猫らしくね」
「私も猫だけれど」 
 ガラスの猫はそれでもと言いました。
「遊ぶことはしてもね」
「食べて寝てはいないわね」
「ガラスの身体だからね」
 だからだというのです。
「一切よ」
「そうする必要はないわね」
「そうよ、それであんたはね」
 ガラスの猫はエリカにあらためて言いました。
「ドロシーと一緒に来てね」
「ずっとよ」
「楽しい思いをしているわね」
「オズの国でね」
「私もーーですーーね」
 チクタクも言ってきました。
「ドロシー王女にーー掘り出されてーーましーーて」
「ビリーナと一緒に来た時にね」
 ドロシーは今度は秋刀魚を食べつつ応えました。
「そうだったわね」
「はいーーよかーーです」
「チクタクに出会えてよかったわ」
 ドロシーもこう言います。
「本当にね」
「僕なんかね」
 臆病ライオンが言うにはです。
「ドロシーを出会わなかったらどうなっていたか」
「君の人生が動いたね」
「そうだよ」
 一緒に沢山のお寿司を食べている腹ペコタイガーに答えます、答えながら色々なネタのお寿司を仲よく食べています。
「ドロシーと出会ってね」
「それからだね」
「今の僕があるよ」
「だから今もドロシーが大好きだね」
「とてもね」 
 満面の笑顔で言います。
「大好きだよ」
「そうだよね」
「若しもだよ」
 こう前置きしてお話します」
「ドロシーと出会えなかったら」
「今の君はないね」
「絶対にね」
「私はドロシーと出会えて」
 オズマは河豚を食べています、そのうえでの言葉です。
「パートナーを得たわ」
「私もよ。オズマと一緒になれてね」 
 ドロシーも言います。
「パートナーを得たわ」
「そうよね」
「二人でオズの国を統治して」
「一緒に王宮で暮らしてね」
「とても楽しい思いをしているわ」
「そうよね」
「オズマが国家元首で」 
 オズの国全体のです。
「私が首相でね」
「一緒にやっていっているわね」
「アメリカで言うとね」
 ドロシーはにこりと笑ってこうも言いました。
「私は副大統領ね」
「そうなるわね」
 オズマもにこりと笑って答えました。
「あちらの国だとね」
「私が副大統領でいいのね」
「貴女でないと駄目よ」
 これがオズマの返事でした。
「私はね」
「そうなのね」
「四人の王女がいてね」
 トロットとベッツイも見てお話します。
「オズの国を力を合わせて統治して」
「その中で私は首相ね」
「そうよ、アメリカで言うと副大統領で」
 そうであってというのです。
「貴女はかけがえのない存在よ」
「オズマにとってそうなのね」
「オズの国にもね。だからね」  
 それでというのです。
「今回の冒険もこれからの冒険も宜しくね」
「こちらこそね」
 ドロシーは笑顔で返事を返しました、そしてです。
 つぎはぎ娘と木挽の馬のダンスも見て楽しみます、そうして夕食を食べて皆お風呂に入ってすっきりするとです。
 かかしと樵、ジャックが来ました。ファイター大尉も一緒です。
「あら、速いわね」
「自動車に乗ってきたんだ」
 かかしがドロシーにお話します。
「オズの国の空を飛ぶね」
「あの自動車に乗ってなの」
「それで風よりも速くだよ」
 ドロシーに笑顔でお話します。
「来たんだ」
「そうだったのね」
「本当にあっという間だったよ」
 樵も言ってきます。
「ここまでね、自動運転でね」
「都まですぐになの」
「来られたよ、ヘリコプターや飛行機もよかったけれど」 
 それでもというのです。
「本当にね」
「空飛ぶ自動車もなのね」
「よかったよ」
「今度ドロシーも乗ったらいいよ」 
 ジャックはドロシーにこう勧めました。
「乗り心地もよかったしね」
「だからなのね」
「そう、だからね」  
 それでというのです。
「是非ね」
「機会があれば乗せてもらうわ」
「そうするといいよ」
「何度か乗せてもらったけれど」
 それでもというのです。
「またよね」
「機会があればね」
 その時はというのです。
「乗ってね」
「楽しくよね」
「乗ってね」
 そうしてというのです。
「楽しんでね」
「そうさせてもらうわ」
「僕も来させてもらったけれど」
 大尉も言ってきました。
「旅に参加させてもらっていいかな」
「勿論よ」 
 ドロシーはにこりと笑って答えました。
「お友達は多い方が楽しいから」
「だからだね」
「是非ね」
 笑顔での返事でした。
「大尉もね」
「そう言ってくれるなら」
「一緒に楽しみましょう」
「冒険の旅をね」
 まさにとお話をしました、そして皆この日はぐっすりとお話しましたが。
 朝起きると日の出と一緒にジュリアがドロシーにお話しました。
「モジャボロさんと弟さん、ムシノスケ教授がです」
「来てくれたのね」
「はい、列車に乗って来られて」 
 そうしてというのです。
「来られました」
「そうなのね」
「お会いになられますね」
「勿論よ」
 笑顔での返事でした。
「それじゃあね」
「はい、それではですね」
「会いに行くわ」
「そうされますか」
「三人は今何処にいるのかしら」
 ジュリアに尋ねました。
「それで」
「王宮の正門の前におられます」
「そうなのね」
「そこまで行かれますか」
「そうさせてもらうわ」
 今度の返事は一も二もないものでした。
「それならね」
「それでは」 
 ジュリアもにこりと笑って応えます、そうしてです。
 都の正門に行くとです、そこに三人がいました。
「やあ、今来たよ」
「お会い出来て何よりです」
「急いで来させてもらったよ」
「こちらこそ。それでどうして王立大学からこちらまで来たのかしら」
 ドロシーはこのことを尋ねました。
「それで」
「鉄道で来たんだ」
 モジャボロは笑顔で答えました。
「僕達三人はね」
「オズの国のお空を飛べる」
「それで来たんだ」
「銀河鉄道みたいになのね」
「そうだよ、素敵な旅だったよ」
「しかも寝台車でしたから」
 弟さんも言います。
「快適でしたよ」
「そうだったのね」
「あまりにも快適で」
 そうであってというのです。
「とてもです」
「楽しかったのね」
「はい」
 実際にというのです。
「寝る時も」
「鉄道に乗りながら星や月を見ていると」
 教授も笑顔でお話します。
「学問でありかつね」
「とても奇麗で」
「最高に楽しかったよ」
「それは何よりね」
「そして最高の気分を満喫しつつ」
 そうしてというのです。
「ここまで来たよ」
「それはよかったわね」
「そしてこれからもだね」
「ええ、冒険の旅に出るわ」
「そうなるね」
「これからね」
 こうして三人も来ました、ドロシーは三人を王宮に迎え入れるとすぐにオズマに朝食の場でお話しました。
「後はね」
「ええ、グリンダとビリーナね」
「彼女達だけね」
「そうね、グリンダは魔法で来てくれるけれど」
 ドロシーはこう予想しました。
「ビリーナはどうして来てくれるかしら」
「そのことが楽しみね」
「ええ」
 ドロシーは微笑んで答えました。
「実はね」
「どうして来てくれるか」
「そのことを考えてね」
「実際に聞くこともね」
 このこともというのです。
「楽しみね」
「そうよね」
「グリンダが魔法で来てくれるにしても」
「それでもね」
「どういった魔法か」
「そのことも楽しみよ」
 オズマに笑顔でお話しました、そうして朝食のサンドイッチを皆で楽しく食べているとその場にでした。
 ビリーナが来てです、すまして言ってきました。
「今来たわよ」
「あら、お話をしていたら」
 ドロシーはそのビリーナに笑顔で応えました。
「来てくれたのね」
「この通りね」
「どうして来てくれたのかしら」
「瞬間移動出来る魔法の道具があるでしょ」
「ええ、色々ね」
 ドロシーはすぐに答えました。
「一瞬で行きたい場所に行けるドアとかね」
「オズの国には色々あるでしょ」
「そうした道具もね」
「魔法にね」
 今お話したそれにというのです。
「科学も使った」
「そうしたものがいっぱいあるわ」
「それでフープを使ったのよ」
「行きたい場所に対してフープをかけて」
「そしてね」
 そうしてというのです。
「そのフープの穴を通ってよ」
「貴女の国から一瞬で来たのね」
「そう、今朝ご飯を食べて」
「食べ終えてなの」
「すぐに来たわ」
 そうだというのです。
「今しがたね」
「そうだったのね」
「お空を飛ぶことも考えたのよ」
 そうして都まで来ることをというのです。
「頭に小さなプロペラを付けてね」
「あの道具ね」
「色々あるけれど」
「今回はフープを使ったのね」
「そうよ」
 まさにというのです。
「これがね」
「そういうことね」
「いや、すぐに来られてね」
 ビリーナは楽しそうに言いました。
「よかったわ」
「どうして来てくれるか考えてたけれど」
 ドロシーはそれでもと言いました。
「そちらを使うことはね」
「考えていなかったの」
「色々な道具があるでしょ」
「何かしらって考えていて」
「まだね」
「フープまでは行かなかったのね」
「その前によ」
 ビリーナに微笑んでお話しました。
「貴女が来たのよ」
「そういうことね」
「そうなの。それでね」 
 ドロシーはさらにお話しました。
「朝ご飯はもう食べたのね」
「玉蜀黍をたっぷりとね」
「じゃあいいのね」
「朝ご飯はね」
「それじゃあいただくわね」
「今お腹一杯だから」 
 ビリーナは今回も楽しそうにお話しました。
「いいわ」
「お腹一杯だとね」
「もうね」 
 それならというのです。
「満足よ」
「お腹一杯の状態からさらに食べられないわね」
「流石にね」
 それこそというのです。
「無理よ」
「誰でもね」
「若しさらに食べようとするなら」 
 それならというのです。
「お腹がパンクするわ」
「そうなるわね」
「そうなるわね」
 オズマも笑って言ってきました。
「お腹一杯なのにってなったら」
「誰だってね」
「若しも」
 オズマはドロシーに言いました。
「欲に限りがなくて」
「何処までも食べたりしたら」
「もうね」
 そうなると、というのです。
「今言った通りにね」
「パンクするわね」
「そうなるから」
「欲は限りがないとね」
「駄目よ」 
 そうだというのです。
「やっぱりね」
「その通りね」
「そうした人は駄目ですよね」
 恵梨香も言ってきました。
「外の世界では」
「前のノーム王がそうだったね」
「ラゲドー氏だね」
「あの人は昔はそうで」
「どうしようもなかったわ」
 神宝達四人も言います。
「それこそ」
「悪いことばかりして」
「自分しかなくて」
「欲ばかり求めて」
「それでね」
「オズの国ではそうした人はいないけれど」
 それでもと言うドロシーでした。
「やっぱりね」
「そうした人はよくないですね」
「欲ばかりの人は」
「自分しかない人は」
「絶対に」
「そうですよね」
「そう、思いやりや優しさや気遣いに」
 それにというのです。
「自分を抑える」
「そうした気持ちを持つ」
「それが大事ですね」
「本当に」
「人なら」
「そうしないと駄目ですね」
「そうよ、皆も持っていてね」
 そうした気持ちをというのです。
「食べることだってね」
「お腹一杯になればよし」
「もっと食べようとしない」
「それで満足する」
「普通はそうですし」
「そうすることですね」
「そうすることよ」
 絶対にとです、ドロシーは言います。そして次にグリンダが来ました。グリンダは魔女らしく箒に乗ってやって来て皆にまさに魔女だと喝采を浴びました。








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