『新オズのグリンダ』
第十二幕 皆が集まったパーティー
リンキティンク王の国を出発したタンクはグリンダの宮殿に向かいました、その途中でドロシーがこんなことを言いました。
「私が最初にグリンダの宮殿にお邪魔した時だけれど」
「貴女が最初にオズの国に来た時だったわね」
「それでカンサスに帰る時にね」
他ならないグリンダにタンクの中でお話します。
「お世話になったけれど」
「その時だったわね」
「その時はね」
まさにというのです。
「宮殿だけがあって」
「街はなかったわね」
「オズの国って街が国になっていたりするわね」
「都市国家ね」
「ええ、それで宮殿があったら」
それならというのです。
「それがその国の国家元首のものだったら」
「宮殿の周りに街があるわ」
「そしてその街をね」
「壁が囲むわね」
「城壁がね」
それがというのです。
「そうなっているわね」
「ええ、殆どの街でね」
「日本風の街だと」
それならといいますと。
「ないけれどね」
「日本のお城は街ではないから」
「そうなるわね、けれどオズの国はそうで」
街を城壁が囲んでいてというのです。
「今はグリンダの宮殿の周りもよね」
「そう、街が出来てね」
「壁に囲まれているわね」
「そして城塞都市になっているわ」
「そうよね」
「外の世界ではもう街に壁はないよ」
魔法使いがこのことをお話しました。
「時代が変わってね」
「壁は必要なくなって」
「それで守る意味がなくなったからね」
ドロシーにお話します。
「もうないよ、けれどオズの国ではね」
「今も城壁があるわね」
「街には柵があるね」
その周りにというのです。
「これは行政区分でね」
「そうなっているのよね」
「そう、だからね」
「オズの国では残っているわね」
「そうだよ、それでグリンダの宮殿もね」
今はというのです。
「周りに街が出来てね」
「城壁に囲まれて」
「そしてだよ」
そうなってというのです。
「カドリングの都になっているよ」
「カドリング全体の」
「そうだよ、カドリングにも多くの国があるけれど」
その中にというのです。
「グリンダはカドリングの国家元首で」
「グリンダのいる街が都になっているから」
「それでだよ」
その為にというのです。
「あの街がカドリングの都だよ」
「あの国全体の」
「そうなっているんだ」
「そういうことね」
「それで私達は今からあの街に戻って」
カドリングの都にというのです。
「そのうえでね」
「これまで歴訪した国々の主な人達をお招きしたからね」
トトが言ってきました。
「その人達をお迎えして」
「式典を開いてね」
「パーティーを行うね」
「そうするんだよ」
魔法使いはトトにもお話しました。
「今度は私達がおもてなしをするよ」
「楽しみだね」
「そういえば」
ここでビリーナが言いました。
「かかしさんと樵さんも来るのよね」
「あの人達は欠かせないわね」
エリカはビリーナのお話を聞いて応えました。
「こうしたことには」
「そうよね、もうオズの国のでもね」
「知らない人はいない位の人達だから」
「ドロシーとね」
「あの人達はね」
「オズマと並んでね」
「オズの国に欠かせない人達よ」
こうお話するのでした。
「本当にね」
「その通りね」
「若しドロシーさんがおられなくて」
神宝が言いました。
「かかしさんも樵さんもおられないと」
「臆病ライオンさんもよ」
恵梨香はこの人もと言いました。
「この人達がおられないと」
「そもそも皆オズの国を知らなかったよ」
ジョージはきっぱりと言いました。
「もうね」
「ドロシーさんがオズの国に来られて」
そしてと言う恵梨香でした。
「かかしさん、樵さん、臆病ライオンさんとお会いして」
「四人で大冒険をしてその冒険をボームさんが伝えてくれたから」
カルロスはしみじみとした口調でお話しました。
「僕達も知っているしね」
「そう思うと」
それなとです、神宝はまた言いました。
「かかしさんと樵さんと臆病ライオンさんは欠かせないね」
「だからね」
オズマはそれでと答えました。
「三人も来てくれるわ」
「グリンダさんのパーティーに」
「そうしてくれますね」
「歴訪したお国の方々だけじゃなくて」
「あの方々も来てくれて」
「賑やかになりますね」
「そうなるわ」
まさにというのです。
「私も楽しみよ、今回は久し振りの旅行だったしね」
「私もです」
ジュリアも笑顔で言ってきました。
「今回はです」
「久し振りの旅行だったわね」
「そうでしたので」
その笑顔のまま言いました。
「満喫させてもらいました」
「それは何よりね」
「はい、ただ」
「ただ?」
「一つ思うことは」
それはといいますと。
「私は王宮にいましても旅行に行きましても」
「どちらもなの」
「楽しめます」
「何処でもなのね」
「そうです」
こう言うのでした。
「そうです」
「貴女はそうなのね」
「何をしましても」
「楽しめるのね」
「お仕事をさせてもらいましても」
その時もというのです。
「同じです」
「いつも楽しめるのね」
「そしてです」
そのうえでというのです。
「メイド服も好きで」
「着てもなのね」
「楽しめます」
そうだというのです。
「他の服を着ましても」
「何でも楽しめるなら」
「それが一番ですね」
「そう思うわ。それで今もメイド服を着ているのね」
「そうです」
オズマににこりと笑って答えました。
「この通り」
「そういうことね」
「はい、ではこれより」
「グリンダの宮殿に戻るわ」
「そうしますね」
「そして今からね」
オズマはこうも言いました。
「お風呂に入って」
「そうしてですね」
「晩ご飯だけれど」
「今日のご夕食は何かしら」
ドロシーが言ってきました。
「オズマが出してくれるけれど」
「四川料理を考えているわ」
オズマハドロシーに答えました。
「中華料理でね」
「あちらのお料理ね」
「麻婆豆腐に担々麺にね」
それにというのです。
「辛く味付けされた点心よ」
「餃子や焼売ね」
「餃子は水餃子で」
そうであってというのです。
「小龍包も辛口のスープよ」
「唐辛子や山椒の利いた」
「その辛さが食欲を刺激するね」
そうしたというのです。
「四川料理よ」
「それは楽しみね」
「ただ私達は殆ど子供か生きもので」
グリンダと魔法使い以外はそうです。
「極端な辛さにはちょっと、だから」
「それでよね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「辛さは抑えているわ」
「極端に辛くないのね」
「唐辛子もね」
「そうしているのね」
「それで蛙も出すから」
「蛙の唐揚げね」
「あれも美味しいでしょ」
蛙の唐揚げもというのです。
「だからね」
「出してくれるのね」
「そうするわね、それでデザートは」
そちらはといいますと。
「杏仁豆腐に杏よ」
「杏もなのね」
「あちらも出して」
そうしてというのです。
「皆でね」
「食べるのね」
「そうしましょう、中華料理は色々あるから」
「色々楽しめるわね」
「今度火鍋も出すわ」
こちらのお料理もというのです。
「そう考えているわ」
「火鍋ね」
「勿論辛さを抑えて」
そうしてというのです。
「出すわ」
「そうしてくれるのね」
「その時はね」
「やっぱり中華料理が多いと嬉しいです」
神宝は率直に自分の気持ちを言いました。
「本当に」
「そうよね」
「はい、僕はどの国のお料理も食べられますが」
「そして好きね」
「はい、ですが」
「一番好きなのは中華料理ね」
「麺類や点心が」
そうしたものがというのです。
「好きです、あと茶卵も」
「ああ、あのお茶でゆで卵を煮た」
「あのお料理も好きです」
「じゃあ茶卵も出すわね」
オズマはそれならと応えました。
「そうするわね」
「そちらも出してくれますか」
「貴方が好きなら」
神宝に笑顔でお話しました。
「それならね」
「ではお願いします」
「出させてもらうわね」
こうお話をしてでした。
皆それぞれ男湯と女湯で楽しくお風呂に入ってから晩ご飯となりました、そのメニューはやはり四川料理でして。
茶卵もあります、神宝は最初はそれを食べて言いました。
「やっぱり美味しいよ」
「担々麺もあるし」
「麻婆豆腐も」
「辛いタレのある水餃子に焼売に」
「小龍包もあって」
「四川風の八宝菜もね」
「そういったものは次だよ」
恵梨香達四人にお話しました。
「今の僕はね」
「茶卵が食べたかったから」
「それでだね」
「まずは茶卵を食べたんだ」
「そうしたのね」
「そうだよ、一個いただいたし」
その茶卵をというのです。
「他のお料理も食べようね」
「それじゃあね」
「そうしよう」
「これからね」
「四川料理も」
「そうするよ」
こうお話してです。
神宝と皆と一緒に四川料理も楽しみはじめました、その中でグリンダは笑顔でこんなことを言いました。
「四川省は蜀だったわね」
「ええ、関羽さんの義兄弟で皇帝になった劉備さんがね」
オズマが応えました。
「入ったお国よ」
「そうなのよね」
「それでその四川省のお料理は」
「こうして唐辛子を使った」
「そうしたものなのよ」
「山椒も使った」
「そうしたね」
まさにというのです。
「お料理よ」
「そうよね」
「そしてね」
それにというのでした。
「オズの国でもね」
「四川料理を楽しめるわね」
「お店もあるし」
テーブル掛けで出すだけでなくです。
「だからね」
「四川料理のお店に行けば」
「そうもしてね」
「楽しめばいいわね」
「食べたい時はね」
「中華街に行っても」
ドロシーはオズの国の多くの街にある場所の名前を出しました。
「四川料理のお店は絶対にあるわね」
「そうね」
グリンダは確かにと答えました。
「言われてみれば」
「他のお店も一杯あるけれどね」
「お料理のお店以外でもね」
「そして四川料理のお店もあって」
「食べたい時は行けばいいわね、カドリングの都にも中華街があるから」
「じゃあ行ってみればいいわ」
「四川料理を食べたい時はね」
まさにその時はというのです。
「是非ね」
「頂くわね」
「そうするわ」
こう言うのでした。
「私もね」
「それじゃあね」
「そしてデザートもね」
グリンダは蛙の唐揚げを食べて言います、皆お箸を上手に使っています。
「楽しむわ」
「そうするわね」
「杏仁豆腐も杏も」
両方共というのです。
「是非ね」
「楽しんで」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「歯を磨いて」
「寝るわね」
「よく寝ることも」
このこともというのです。
「楽しいわね」
「気持ちいいわよね」
「寝られる身体なら」
それならというのです。
「寝たい時はね」
「寝ることよ」
「そうすることよね」
「そして」
そのうえでというのです。
「朝はね」
「心地よく起きて」
「また頑張るのよ」
「その日も」
「私寝ること大好きよ」
エリカが言ってきました。
「猫は皆そうよ」
「僕もだよ」
トトも言いました。
「寝ることが大好きだよ」
「犬もよね」
「うん、それでいつもドロシーの横でだよ」
「寝ているわね」
「寝ることは僕の趣味の一つで」
そうであってというのです。
「本当にね」
「よく寝るわね」
「毎日ね」
「私もね」
エリカは自分もと言いました。
「寝ることも趣味よ」
「寝ることもなんだ」
「遊んだり毛づくろいをすることもでね」
「色々趣味があるんだ」
「ええ、それでよ」
「寝ることもそのうちの一つだね」
「それで寝ているから」
毎日というのです。
「今日もね」
「夜は寝るね」
「そうするわ、その時もよ」
「楽しみだね」
「凄くね」
そうだというのです。
「そして明日の朝によね」
「都に到着するね」
「カドリングのね」
「明日の朝起きたら」
魔法使いが言ってきました。
「タンクは都の正門の前だよ」
「もう着いているんだ」
「私達が目を覚ましたら」
「そうだよ、だから朝ご飯はね」
それはといいますと。
「あちらでだよ」
「食べるね」
「都の中で」
「私の宮殿に入って」
そしてとです、グリンダも言ってきました。
「その中でね」
「朝ご飯を食べるのね」
ビリーナが聞きました。
「皆で」
「ええ、明日の朝は果物の盛り合わせと」
グリンダはメニューのお話をしました。
「サラダよ」
「お野菜もあるのね」
「それに牛乳もあるから」
「これまたヘルシーなメニューね」
ビリーナはここまで聞いて言いました。
「いい感じね」
「美味しそうでしょ」
「とてもね」
「そうでしょ、それを食べてね」
そうしてというのです。
「これからね」
「パーティーの準備ね」
「それに入るのね」
「そうするわ」
ビリーナとエリカにお話しました、そしてそうしたお食事を楽しんで。
皆でパーティーの準備に入りました、それがはじまった日の午前にかかしと樵、臆病ライオンが来ました。
「早いけれどね」
「今来たよ」
「僕達はね」
「あら、もう来てくれたの」
ドロシーは三人を向けて言いました。
「本当に早いわね」
「うん、この国でやることがあってね」
かかしはドロシーにお話しました。
「それで一旦訪問したんだ」
「やること?」
「うん、この街の外の視察にね」
「この町の外っていうと」
ドロシーはそう聞いて言いました。
「畑が広がっているわね」
「それもかなりのね」
「そこの畑の状況を視察に来たんだ」
樵も言いました。
「僕達はね」
「だから早いんだ」
臆病ライオンが続きました。
「僕達が来たのはね」
「お仕事があるから」
「そうだよ、そしてそれが終わったらね」
臆病ライオンはそれからのこともお話しました。
「この宮殿に戻って」
「そうしてなの」
「パーティーの準備を手伝うよ」
「いえいえ、その必要はありません」
すぐにです、ジュリアが三人に言いました。
「皆さんは今回はお客様ですから」
「だからだね」
「はい、招かれるお客様が準備に参加するのは」
それはというのです。
「やはりです」
「違うんだ」
「ですから」
それでというのです。
「今回はです」
「お手伝いはだね」
「ご遠慮下さい」
「そう言うならね」
樵はそれならと応えました。
「僕達もね」
「今回は他のことをさせてもらうよ」
かかしも言います。
「三人で遊ぼうか」
「そうしよう、後でジャック君も来るし」
「皆でね」
「そうしよう」
こうお話するのでした、そしてです。
三人は街の外の畑に出ました、そうしてなのでした。
皆は準備を進めていきます、何かとやることはありますが。
「こうして動いていてもね」
「楽しいね」
「うん、僕もね」
トトは荷物を運んでいる魔法使いに言いました。
「出来ることをさせてもらっているけれど」
「それがだね」
「凄く楽しいよ」
「準備もだね」
「皆でやっていたら」
そうしたらというのです。
「本当にね」
「楽しいね」
「身体も動かせるしね」
「君は身体を動かすことが好きだね」
「食べることと寝ることとね」
トトは笑顔で応えました。
「身体を動かすことはね」
「好きだね」
「僕も趣味だね」
三つ共というのです。
「そうすることは。だからね」
「今だね」
「そう、楽しくね」
「準備をしていこう」
「そうしよう」
こうお話してでした。
皆で準備をしていきます、トトだけでなくビリーナもエリカも自分達の身体で出来る準備をしています。
ですが一番準備が上手なのは。
「凄いですね」
「ジュリアさんてきぱきとしています」
「まるで十人おられるみたいです」
「しかも的確ね」
「準備お上手ですね」
神宝達五人はジュリアを観て言いました。
「お掃除も飾り付けも」
「衣装の用意も」
「全部されていますが」
「どれもです」
「完璧ですね」
「私はいつもしていますので」
だからだとです、ジュリアは五人に答えました。
「こうしたお仕事を」
「エメラルドの都の侍従長さんだからですね」
神宝はそれでと応えました。
「それで、ですね」
「いつもしておられるので」
ジョージも言いました。
「だからですね」
「いつもされているなら」
カルロスはそれならと言いました。
「もう慣れていて」
「そういえば全部メイドさんのお仕事ですね」
ナターシャも頷きました。
「今のお仕事は」
「そういうことですか」
恵梨香は確かにと頷きました。
「わかりました」
「はい、ずっとしていますと」
ジュリアは微笑んで言いました。
「勝手がわかり身体もです」
「覚えますね」
「そうなりますね」
「頭だけじゃなくて」
「身体も覚えて」
「動けるんですね」
「最初は無駄な動きがありましても」
それでもというのです。
「いつもしていますと」
「無駄な卯木沖もなくなりますね」
「自然と」
「そうもなりますね」
「お仕事でもですね」
「そうなりますね」
「大事なのは経験です」
それだというのです。
「経験を積めば積む程です」
「そう、よくなっていくわね」
オズマも言ってきました。
「そうね」
「その通りです」
ジュリアはオズマにも答えました。
「要するに」
「そうよね」
「それで、です」
「貴女は今物凄く動けているわね」
「場所は違います」
ジュリアはこうも言いました。
「私が普段お勤めしているのはエメラルドの都で」
「あちらの宮殿でね」
「今はカドリングの宮殿にいます」
「グリンダの宮殿よ」
「ですから場所は違います」
このことはあるというのです。
「ですがお仕事の内容は同じです」
「だからよね」
「はい、頭でわかっていて」
「身体もね」
「何をどうするか、そしてです」
「いつもしているお仕事でね」
「経験を積んでいますので」
このこともあってというのです。
「無駄な動きもです」
「ないわね」
「はい」
まさにというのです。
「そうなります」
「そうね、では今回はね」
オズマはジュリアににこりと笑ってお話しました。
「主力としてね」
「頑張らせてもらいます」
「私達も頑張るけれど」
「頼りにしてくれますか」
「そうさせてもらうわ」
その見事な動きをしてくれるジュリアにお話してでした、オズマも頑張ります。そしてそれはグリンダもで。
魔法も使って準備をします、天井にあるシャングリラをです。
魔法で雑巾を飛ばして拭きます、ドロシーはそれを見て言いました。
「魔法を使えばね」
「ええ、こうしてね」
グリンダは拭かれているシャングリラを見つつ答えました。
「奇麗に出来るのよ」
「高い場所にあるシャングリラでも」
「そうよ、それに飾り付けもね」
天井のそちらもです。
「魔法を使ってね」
「遠隔操作をして」
「そしてね」
「やっていくわね」
「そうするわ」
こう言うのでした。
「天井の方はね」
「ではお願いするわね」
「私も魔法を使うよ」
魔法使いもというのです。
「壁や天井を歩ける靴を履いて」
「あの魔法の靴ね」
「そうしてだよ」
「天井まで行って」
「そうしてね」
そのうえでというのです。
「お掃除をして飾り付けをするよ」
「そうしてくれるのね」
「うん、ただね」
「ただ?」
「今回その靴は一つだけで」
持っているのはというのです。
「空を飛ぶ靴もあればいいけれど」
「持っていないのね」
「これがね」
「あれっ、それなら」
ドロシーは魔法使いのお話を聞いて言いました。
「シルクハットの中に」
「魔法の道具はだね」
「私の鞄と同じでね」
「その中は四次元になっていてね」
「何でも入るよね」
「そうだよ、けれどどちらも今は整備中で」
「だから持っていないの」
「そうなんだ」
そうなっているというのです。
「これがね」
「そういうことね」
「だから一つしかないから」
だからだというのです。
「私だけがね」
「天井を歩いて」
「そしてお掃除をするよ」
「壁もよね」
「飾り付けもするよ」
こちらもというのです。
「そうするよ」
「ではお願いするわね、私も普段からね」
「そうした靴をだね」
「持つ様にするわ」
そうするというのです。
「私もね」
「そうするといいよ」
魔法使いも是非と答えました。
「やっぱりね」
「備えあればでね」
「いいものを沢山持っていたら」
そうすると、というのです。
「いざという時にだよ」
「役に立つわね」
「だからね」
「そうした靴を持っておくわ」
「そうするといいよ」
「あっ、私が持っているわ」
ですがここでオズマが言ってきました。
「そうした靴は」
「貴女が持っているの」
「私の鞄にあるわ」
その中にというのです。
「だからね」
「私達もなのね」
「壁も天井も歩けて」
「お空も歩けて」
「準備出来るわよ」
「それじゃあ」
こうお話してでした。
皆オズマが出してくれた靴で壁や天井を歩いてお空もそうして楽しく準備をしました。そのうえで、です。
準備が完成しました、そしてパーティーがはじまる日になりますと。
「いやあ、はじますね」
「いよいよね」
「楽しみにしていたよ」
まずはかかしと樵、臆病ライオンが来ました。
「それじゃあね」
「皆で楽しもうね」
「パーティーをね」
「僕も来たよ」
ジャックも来ました。
「今ね」
「待っていたわ」
グリンダが笑顔で応えます。
「私達もね」
「そうなんだね」
「貴方も来てくれて」
それでというのです。
「嬉しいわ」
「そう言ってくれるとね」
「尚更よね」
「嬉しいわ」
「ホッホッホ、楽しみじゃ」
今度はリンキティンク王が来ました、ボボ王子と薔薇の女王もいっしょです。
「どんなパーティーになるかのう」
「王様ずっとそう言っていますね」
「昨日からね」
王子と女王がリンキティンク王を見てに言います。
「ここには飛行機で来たけれど」
「乗っている間も」
「実際楽しみで仕方なくてな」
それでと言う王様でした。
「今いよいよとな」
「思われていますね」
「そうなのね」
「尚更楽しみじゃ」
こう言うのでした、そしてです。
陶器の国の王様とピースパズルの国の王様も来ました。
「さて、これからね」
「どんなことが起こるか」
「とても楽しみで」
「仕方ないね」
「揚げもあると聞いたよ」
狐の王様はこちらが楽しみでした。
「もういそいそと来たよ、私は」
「ははは、こうして皆と会えるだけで嬉しいよ」
蛇人の王様はこう言いました。
「賑やかになりそうだしね」
「賑やかなのは大好きだ」
「私達はな」
狸の王様も貉の王様も到着しました。
「歌と踊りがあり劇も行われる」
「そして美味しいものもふんだんに出るのだから」
「楽しくない筈がない」
川獺の王様も今来ました。
「全く以て」
「さて、どうなるかしら」
鏡の国の女王も楽しみにしています。
「今回のパーティーは」
「僕達も呼んでくれるなんてね」
姿が見えない熊は森の皆と一緒です、身えば今は姿が見えています。
「これははっきり出ないとと駄目だね」
「皆来てくれたわね」
グリンダは今回歴訪した国々の人達を見て言いました。
「それではね」
「これからね」
「パーティーを開きましょう」
オズマに応えました。
「是非ね」
「それではね」
「オーケストラの演奏にバレエに」
催しのお話もします。
「歌劇が行われて」
「美味しいものも出るわね」
「今回はビュッフェでね」
この形式でというのです。
「あらゆる国のお料理を用意してあるわ」
「ビュッフェなの」
「そう、それでね」
「色々なお料理があるのね」
「飲みものもね」
こちらもというのです。
「色々とね」
「用意しているのね」
「だからね」
それでというのです。
「是非ね」
「何でもよね」
「飲んで食べてね」
「凄い色々ありますね」
神宝は今出されたその飲みものに食べものを見て言いました。
「蒸し餃子に睨餅に焼売に海鮮麺に」
「ハンバーグもチキンナゲットもあって」
「サラダにマリネに」
「お刺身やカルパッチョも」
「カレーにステーキに」
「そう、ビュッフェで出せるものをね」
まさにとです、オズマは神宝達五人にお話しました。
「考え付くだけね」
「用意してくれたんですね」
「そうなんですね」
「飲みものもですね」
「色々なジュースがありますが」
「お酒も」
「そう、本当にね」
実際にというのです。
「色々用意したから」
「色々なものを食べられますね」
「これから」
「そして音楽にダンスに」
「劇もですね」
「全部ですね」
「行われるわ、私もね」
グリンダ自身もというのです。
「フラメンコを踊るから」
「グリンダさんもですか」
「出られますか」
「それでフラメンコですか」
「それを踊られるんですか」
「そうされるんですか」
「そうさせてもらうわ」
五人にお話しました。
「私もね」
「それは嬉しいね」
ジャックはグリンダのそのお話を聞いて言いました。
「グリンダのフラメンコが観られるなんて」
「暫く観ていなかったからね」
臆病ライオンも言います。
「そのこともあってね」
「楽しみだよ、またグリンダは上手だから」
樵はこう言いました。
「ダンスがね」
「歌も上手だね」
かかしはこちらもと言いました。
「そちらもだね」
「歌も歌うわ」
グリンダは実際にと答えました。
「フラメンコを踊ってね」
「まさかです」
神宝はグリンダのお話を聞いて意外といった顔で言うのでした。
「グリンダさんがフラメンコを踊られるなんて」
「意外かしら」
「はい」
そうだというのです。
「ダンスを踊ることもです」
「ないと思っていたのね」
「考えませんでした」
そうしたことはというのです。
「本当に」
「そうだったのね」
「はい、ですが」
それでもとです、神宝はあらためて言いました。
「楽しみです」
「そう言ってくれるのね」
「お上手だっていいますし」
「ええ、ではね」
「これからパーティーがはじまって」
「そしてね」
そうなってというのです。
「私が踊る時になったら」
「その時にですね」
「観てね、歌も歌うから」
そちらもというのです。
「宜しくね」
「わかりました」
「そしてね」
トトがまた言いました。
「楽しいパーティ―の後でね」
「何かしら」
「パズルをしよう」
グリンダに言いました、
「ピースパズルをね」
「ピースパズルの国で貰った」
「それをね」
「あの物凄く大きな」
「あれをしよう」
こう言うのでした。
「是非ね」
「そうね、そうしたお話だったし」
グリンダはにこりと笑って応えました。
「それならね」
「うん、パーティーの後はね」
「皆で楽しもう」
「パーティーが終わってもまだ楽しめるわね」
「それがオズの国ですね」
神宝もお話に入ってきました。
「そうですね」
「その通りね、ではね」
「これからは」
「ええ、まずはパーティーを楽しんで」
そうしてというのです。
「それでね」
「パズルもですね」
「楽しみましょう」
「そうしましょう」
笑顔でお話してでした。
皆でパーティーを満喫しました、グリンダもフラメンコを披露しました。そして心ゆくまでパーティーを楽しんでからジグゾーパズルも、となったのでした。
新オズのグリンダ 完
2025・3・11