『新オズのブリキの樵』




                第九幕  色々と決まっていって

 ドロシーは樵とかかしそして臆病ライオンと一緒にブリキの樵のお城の中にある大鏡姿を見るだけでなく遠くにいる人と会ってお話が出来るそれの前に来てです。
 そうして都にいるオズマとお話をしました、お話することはそれぞれの昨日のことにさらにでした。
「そう、こっちでもね」
「エルフの娘達のツアーのお仕事やってくれているのね」
「そうよ」
 オズマは笑顔で答えました。
「だからね」
「それぞれお仕事をして」
「最高のツアーにしましょう」
「わかったわ」
 ドロシーは笑顔で頷きました。
「皆でそうしていきましょう」
「ええ、それでステージをね」
 オズマはそのドロシーに答えて言いました。
「私達も観ましょう」
「皆でよね」
「ええ、何処かの会場でね」
「いいわね、私達も観て」
「楽しみましょう」
「グッズも買うわね」
「勿論よ」
 ドロシーににこりと笑って答えました。
「そちらもね」
「忘れたら駄目よね」
「そうよ、アイドルのコンサートといえば」
「ステージを観てね」
「そうしてね」
 そのうえでというのです。
「グッズも買うものよ」
「それも楽しみよね」
「だからね、そうしましょう」
「それじゃあね」
「そして」
 オズマはさらに言いました。
「屋外のステージもあるわね」
「ええ、あるわ」
 ドロシーはすぐに答えました。
「そうしたステージもね」
「そうしたステージでは花火もよ」
「打ち上げるのね」
「どうかしら」
 オズマは自分の提案の是非をドロシーに尋ねました。
「これは。皆もどう思うかしら」
「いいと思うと」
「うん、屋外だと花火もあるといいね」
「夜空に映えるよ」 
 樵もかかしも臆病ライオンも言います。
「とてもね」
「じゃあ花火の用意もしよう」
「屋外のステージにはね」
「それぞれのステージに合った演出をすれば」
 そうすればというのです。
「いいでしょ」
「その通りだよ」
 樵はオズマに笑顔で応えました。
「屋外には花火でね」
「屋内だとレーザーを使うのもいいね」
 こう言ったのはかかしでした。
「それもね」
「光出したり煙や爆発出したり」
 臆病ライオンも言います。
「色々あるね」
「そうね、登場の仕方だってね」
 ドロシーはこちらのお話もしました。
「色々出来るわね」
「演出でね」
「何かどんどん発想が出て来るね」
「そうなってるね」
「いいことよ、皆それぞれのステージでどういった演出がいいか」
 オズマは四人に言いました。
「考えていってね」
「そうさせてもらうわ」
 ドロシーが応えてでした。
 オズマとのお話の後皆を会議室に集めて大きな円卓のそれぞれの席に座ってそのうえで演出のお話をしました。
 するとです、まずはつぎはぎ娘が言いました。
「上から翼で舞い降りるとか」
「天使みたいになの」
「どうかしら」
 エリカに言いました。
「この演出はね」
「それだとエアバイクに乗ってもいいわよ」 
 エリカも提案しました。
「それもね」
「それもいいわね」
 つぎはぎ娘はエリカの提案に頷きました。
「確かに」
「そうでしょ」
「ええ、お空を飛んでの登場はね」
「いい演出よ」
「本当にね」
「登場だけではないよ」 
 教授は笑って言いました。
「ライトにしても」
「うん、ただスポットを当てるだけじゃないね」 
 モジャボロが応えました。
「そこは」
「そうだよ、赤や青の光もあるし」
「虹色の光もだね」
「それぞれの子に合わせた光をね」
 教授はさらに言いました。
「当てたりね」
「そうした演出もあるね、あとね」
 モジャボロも自分の考えを出しました。
「虹色の光なんてのもね」
「それもいいね」
「そうだね」
「舞台を暗くして」
 そしてというビリーナでした。
「そこから一気に明るくするとか」
「そうそう、一気に変える」
「そうした演出もいいよ」
「やってみることだね」
「そうしたこともね」
 教授とモジャボロはビリーナの提案にウ顔で頷きました。
「それじゃあね」
「そうしていってもいいね」
「そうでしょ、いやどんどんね」
 ビリーナも笑顔で言います。
「あれこれ出て来るね」
「ええ、ステージも色々だしね」
 アン王女も言ってきました。
「それぞれの会場で」
「それぞれのステージをどう活かすか」
「六人の個性を見て」
「それが大事よね」
「ステージは、それでね」
 王女はさらに言いました。
「私はコンピューターグラフィックをね」
「それを使うの」
「そうした舞台もね」
「考えているのね」
「ええ」
 まさにというのです。
「今思い浮かんだわ」
「それもいいわね」
 ビリーナもよしと頷きました。
「確かに」
「そうでしょ」
「例えば上から滝が流れて」
 カエルマンは自分のお池の会場を念頭に言いました。
「お魚が泳ぐ中でとか」
「水槽の中で歌います?」
「いや、水槽をバックにしてね」
 こうクッキーに答えました。
「歌うんだよ」
「滝もですか」
「それもいいかな」
「面白いですね、私が思い浮かんだのは」
 クッキーの案はどういったものかといいますと。
「シャボン玉の中で」
「ああ、ステージに出すんだね」
「沢山のシャボン玉を、そして」
「その中で歌って踊る」
「こういうのもいいですよね」
「そうだね」
 カエルマンは笑顔で頷きました。
「そういうステージもね」
「あっていいですね」
「そう思うよ」
 カエルマンもというのでした。
「本当にね」
「水とくれば木だな」
 伍長も言いました。
「森の中で歌う」
「ふむ、いいな」
 王様は伍長の言葉に頷きました。
「それもまた」
「そうですな」
「あと落葉の中ではどうだ」
 王様も提案しました。
「秋のな」
「その中で歌って踊る」
「いいと思うが」
「それもまた」
「雪もいいですよ」
 ラベンダー熊も演出を提案しました。
「それもまた」
「そうだな」
「雪もいいな」
 伍長と王様も頷きました。
「それではな」
「またよしだな」
「それでは森に落葉に雪も」
「考えていこう」
「そうした演出も」
「魔法を使ってもいいね」
 トトはオズの国ならではの演出を出しました。
「イリュージョンみたいに」
「そうね、オズマか魔法使いさんかグリンダにお願いして」
 ドロシーはトトの言葉に頷きました。
「そのうえでね」
「魔法も使っていこう」
「ステージでね」
「是非ね」
「今皆のアイディアを書いているけれど」
 ドロシーはペンとノートを前にしています、そのうえで実際に書いています。
「かなりね」
「アイディアが出ているね」
「凄くね」
 こうトトに答えました。
「そうなっているわ」
「それは何よりだね」
「そう、浮かんだものを書いていけば」
 かかしはドロシーの言葉に頷きました。
「残るしね」
「ちゃんとね」
「それにね」 
 さらに言うのでした。
「アイディアを推敲もしやすいよ」
「書いたものを見なおしてね」
「だからね」
「こうして書いておくことはいいことね」
「凄くね」
「政治のお話をしていると」
 ドロシーはオズの国の王女そして首相として言いました、いつもオズマそれにベッツイ、トロットとお話しているのです。
「こうしてね」
「書く様になったね」
「そうなったわ」
 かかしに笑顔でお話しました。
「残るし推敲もしやすいしね」
「そうだね」
「若し書かないと」
 臆病ライオンも言ってきました。
「本当にそこで終わりだからね」
「そう、忘れたりもするわね」
「うん」
 臆病ライオンはその通りだと答えました。
「そうもなるよ」
「だからよ」
 その為にというのです。
「私もね」
「書き残す様にしているね」
「今はね」
「メモも取るよね」
「そうもするわ」
 今の様にノートに書くだけでなくというのです。
「ちゃんとね」
「政治をしていると」 
「そうしないといけないってわかってくるから」
「ドロシーもやっているね」
「そうなのよ」
「そう、書き残すことはとても大事だよ」
 樵も言いました。
「政治だけじゃなくてね」
「他のことでもね」
「忘れても書いたものを見るとね」
「思い出せるし」
「それにね」
 さらにお話しました。
「書いたら覚えやすいしね」
「ええ、頭に残るし」
「腕にもね」
「忘れるにしても」
「書かないよりずっとね」
「覚えられるし」
「しかも推敲がしやすいから」
 樵はこのこともお話しました。
「思いついてもね」
「その時いいと思っても」
「よく考えると違うってこともね」
「あるのよね」
「そう、推敲もね」
「大事よね」
「だからだよ」
 樵はさらに言いました。
「本当にね」
「推敲は大事ね」
「そう、そしてね」
 それでというのです。
「よりよくしていく」
「アイディアを」
「ぱっと思いついてやったら」
「駄目ってことも多いし」
「閃きは素晴らしくても」
「推敲も大事ね」
 ドロシーは樵の言葉に頷きました。
「こうした時も」
「その通りだよ」
「若し思いつきだけで動いたら」 
 どうかとです、ジョージは言いました。
「失敗するね」
「うん、そんな人いるよ」
 カルロスは外の世界のことからお話しました。
「実際にね」
「そんな人迷惑よね」
 恵梨香は困ったお顔で言うのでした。
「思いつきでやれとか言う人って」
「ちゃんと考えて欲しいってね」
 神宝は恵梨香に続きました。
「思うよね」
「そんな人になりたくないわね」
 ナターシャは心から思いました。
「絶対に」
「うん、閃いてもね」
 ジョージはまた言いました。
「そこからね」
「ちゃんと考えて欲しいね」
「それでいいかどうか」
「推敲して」
「それでやれって言って欲しいわ」
「そう、そんなことは駄目だよ」
 樵も言いました。
「思いついてもね」
「ちゃんと考えることですね」
「そうだよ」
 ジョージにお話しました。
「本当にね」
「そうですよね」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「僕もね」
「ちゃんと考えて」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「言っているよ」
「政治でも他のことでも」
「思いついても考える」
「それでいいかどうか」
「そのことも大事だよ」
「それをしないとですね」
「おかしなことにもなるよ」
 思いついたことをその場ですぐにやろうとかやれとか言うと、とです。樵はジョージ達にお話しました。
「だから駄目なんだよ」
「思いついたことをですね」
「その場で言ったら」
「やろう、やれとか」
「自分がやってもですね」
「駄目なんですね」
「そうだよ、だから書いておくことはね」
 このことはというのです。
「大事なんだよ」
「そうですね」
「とても」
「じゃあ僕達もですね」
「書くことですね」
「メモも大事ですね」
「そうだよ、君達もそうしてね」
 こう言うのでした、そしてです。
 ドロシーは自分が書いたノートをエルフの娘達に見せました、すると六人で目をきらきらさせてお話しました。
「いいわね」
「ええ、そうね」
「どのアイディアもね」
「やってみたいものばかりよ」
「私達もね」
「どれもしてみたいわ」
「ええ、私達もね」
 レイさんも読んで言いました。
「アイディアを出すけれど」
「皆が出してくれたアイディアも見て」
 サキが応えました。
「考えることですね」
「こんなに沢山出してくれて」
 ユウは笑顔で言いました。
「嬉しいですし」
「どの演出をどのステージでやればいいか」
 ヒミカの目はきらきらと輝いています。
「皆で考えるといいですね」
「ツアーでは色々な会場に行きますし」
 それでと言うミユでした。
「それぞれ考えられますね」
「登場だけでなく」
 トモキもにこにことして言います。
「本当に色々ありますね」
「ステージ衣装は私達が考えていますが」
 アズキはこちらのお話をしました。
「演出を考えてくれて嬉しいですね」
「そうね、その衣装だけれど」
 レイさんはそちらのお話もしました。
「色々あるわね」
「あの、アイドルのステージ衣装ですが」
 ジョージはレイさんに言いました。
「何かです」
「凄いわね」
「はい」
 そうだと言うのでした。
「何かこう」
「普通の服とは違うわね」
「可愛かったりひらひらしていたり」
「派手だったりしてね」
「普通ではないですね」
「お伽の国でもね」
「そうした服ですね」
「だってアイドルは夢を見せるのよ」
 レイさんはジョージに微笑んでお話しました。
「だからね」
「それで、ですか」
「そう、ステージ衣装もね」
「普通はない」
「夢を提供するね」 
 そうしたというのです。
「普通はない様な」
「服装なんですね」
「そうよ、アイドルは現実に存在していてもね」
「夢を提供するんですね」
「そうした娘達、男の子のアイドルもね」
 彼等もというのです。
「そこは同じだから」
「そうですか」
「夢をね」
 これをというのだ。
「思い浮かべてね」
「アイドルの人達のステージ衣装は出来るんですね」
「そうなのよ、私もね」
 レイさんご自身もというのです。
「今も時々ステージに立つけれど」
「アイドルでしたね」
「だから知っているのよ」
「ステージ衣装のことも」
「そうよ」
 その通りだというのです。
「実際に着ていたし」
「ステージで」
「それにね」 
 レイさんはさらに言いました。
「握手会もしてグラビアもね」
「されていたんですか」
「そうなのよ」
「アイドルはグラビアのお仕事もありますね」
「もうね」
 ジョージにそれこそとお話します。
「必須と言っていいわ」
「絶対にするお仕事ですね」
「そうよ、ステージに握手会に」
 それにというのです。
「グラビアはね」
「アイドルならですね」
「絶対にあるから」
 だからだというのです。
「私もやらせてもらったのよ」
「現役の頃は」
「流石に今はね」
 くすりと笑ってこうも言うレイさんでした。
「現役じゃないから」
「されないですか」
「ただ黒猫に変身して」
 そうしてというのです。
「六人の娘達と一緒にね」
「グラビアに出たりはですか」
「時々させてもらっているわ」
「そうですか」
「これがね」
 笑顔で言うのでした。
「現役時代だとね」
「よくあったんですか」
「グラビアのお仕事もね」
「実際私達グラビアのお仕事よくさせてもらっているわ」
 サキが言ってきました。
「色々な場所でね」
「奇麗な服を着てポーズを決めて」
 ユウはそれでと言いました。
「そのうえでね」
「水着にもなるのよ」
 ヒミカは笑ってお話しました。
「グラビアの時はね」
「色々な服を着て」 
 そしてと言うミユでした。
「水着も多いわ」
「コスプレもするし」 
 トモキはそうした衣装のお話をしました。
「色々なお仕事の」
「それで特に水着が多いわ」
 まさにと言ったトモキでした。
「私達は」
「私もね」
 ドロシーも言ってきました。
「オズマ達もだけれど」
「グラビアされていますね」
「ドロシー王女も」
「オズマ姫もそうですし」
「ベッツイ王女もトロット王女も」
「そうされていますね」
「この前だって」
 六人はドロシーに笑顔で応えました。
「そうですね」
「それで、ですよね」
「こうしたお話おわかりですね」
「グラビアのお仕事も」
「一体どういったものか」
「どういった場所でどういった服を着るか」
「ポーズもね、まさかね」
 ドロシーはにこりと笑って言いました。
「私達がアイドルみたいなことするなんて」
「いや、オズの国だからね」
 樵がドロシーに言ってきました。
「王女様でもだよ」
「アイドルみたいなのね」
「そう、そんなポジションだからね」
 それでというのです。
「グラビアもね」
「したりするのね」
「そうだよ」
 こう言うのでした。
「人気があるからね」
「王女はアイドルみたいに人気がある」
 かかしも言ってきました。
「それもまたオズの国だよ」
「それでグラビアに出たりもするのね」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「この国ではね」
「そういうことね」
「昔は違ったけれどね」 
 臆病ライオンは笑って言いました。
「王女は王女でね」
「人気はあってもね」 
 トトが応えました。
「それでもね」
「アイドルじゃなかったよ」
「そうだったね」
「というかアイドル自体がね」
「昔はなかったしね」
「オズの国でもね」
「テレビもなかったし」
「そう、テレビが出て来てよ」
 それでと言うビリーナでした。
「アイドルも出て来たわ」
「その目で観て夢や元気を貰うものよね」
 つぎはぎ娘はアイドルについて自分の考えを言いました。
「それならね」
「ええ、ステージかね」
「テレビで観るものね」
「今はね」 
 それこそというのです。
「ネットもあるし」
「そうしたもので観る」
「それがアイドルよね」
「本当にね」 
 こう言うのでした、そしてです。
 エリカもです、こう言いました。
「アイドルが出てからね」
「王女、私もそうだけれど」 
 アン王女の言葉です。
「夢や元気をくれるって思ってもらって」
「それでよね」
「時々ね」 
 エリカにお話しました。
「アイドルの服を着てね」
「ステージで歌って踊って」
「それでね」
 そのうえでというのです。
「グラビアもね」
「してるわね」
「私は自分の国でやらせてもらっていて」
「アイドルみたいなことは」
「この前国の湖でね」
 そちらでというのです。
「白いビキニの水着を着て」
「グラビア撮ってもらったのね」
「そうなのよ」
「そうそう、海や湖で」
 まさにと言うカエルマンでした。
「アイドルの娘は水着になって」
「王女の方々もですね」
 クッキーはドロシー達を見つつカエルマンに応えました。
「そのうえで、ですね」
「グラビアを撮ってもらっているね」
「そうですね」
「アイドルになれば」
 それならというのです。
「もうね」
「グラビアも絶対ですね」
「することになってだよ」
「水着もしますね、私は水着にはです」
 クッキーは恥ずかしそうに言いました。
「どうも」
「恥ずかしいね」
「人前でお肌を出すのは」
 それはというのです。
「とてもです」
「そうだね、しかしね」
「アイドルなら」
「王女様でもね」
「水着になりますね」
「オズの国は王女様でもだよ」
「そういえば外の世界の日本では」 
 教授は今ジョージ達が暮している国のお話をしました。
「声優さんがだよ」
「水着になるんだね」
「若い女性声優さんはアイドルみたいに人気があって」 
 それでというのです。
「声のお仕事以外にもね」
「グラビアのお仕事もあって」
 モジャボロはそうしてと応えました。
「水着にもだね」
「なるんだよ」
「そうなんだね」
「そして写真集を出して」
 そうしてというのだ。
「人気があるんだよ」
「成程ね」
「そう、そして」
 それでというのです。
「それが定着しているんだ」
「日本ではだね」
「そうなんだ」
「面白い国だね」
 そのお話を聞いてです、モジャボロは笑って言いました。
「つくづくね」
「声優さんもアイドルみたいな人気でね」
「水着にもなるなんて」
「とてもね」
「面白いよ」
「私もそう思うよ」
 笑顔で、でした。教授も言います。そして伍長はこんなことを言いました。
「アイドルと水着は離せないであるか」
「そうだと思うよ」 
 ラベンダー熊が応えました。
「やっぱりね」
「ステージと一緒にであるな」
「そうだよ、もうね」
 それこそというのです。
「アイドルイコールステージ、笑顔で」
「握手会で、であるな」
「歌とダンスでね」
「グラビアもであり」
「そこで水着もね」
 こちらもというのです。
「欠かせないんだよ」
「そうであるな」
「若しもである」
 王様も言ってきました。
「水着にならないなら」
「アイドルとしてやっていけるか」
「無理かも知れないであるな」
「そうであるな、アイドルなら」
 それならというのです。
「やはり水着であるな」
「ですから私達もです」
「グラビアのお仕事もさせてもらっていて」
「水着にもなります」
「デビューの時からで」
「今もです」
「水着になっています」
 六人も言います。
「ビキニになったりです」
「競泳水着も着ます」
「海や湖で」
「プールでもです」
「ポーズも取って」
「六人一度や一人一人や二人や三人でも」
「いや、アイドルの人達も大変だね」
 ジョージは皆のお話を聞いて思いました。
「水着になりたくない人もいるだろうに」
「そうよね、私なんてね」 
 ナターシャはお顔を赤くさせて言いました。
「学校の授業でも恥ずかしいわ」
「私もよ」
 恵梨香もでした。
「人前で水着になるのは恥ずかしいわ」
「それなのに水着になるなんて」
 神宝も言いました。
「アイドルの人達も大変だね」
「若し水着にならないと」
 それならと言うカルロスでした。
「アイドルになれないのかな」
「そんなアイドルの娘はいないね」 
 実際にとです、樵は五人にお話しました。
「今はオズの国でもね」
「昔はおられたんですね」
「アイドルでも水着にならない人が」
「そうだったんですね」
「けれど今は違っていて」
「アイドルならですか」
「水着は絶対になるよ」
 そうだというのです。
「本当にね」
「そうなんですね」
「昔はそうでも」
「今はですね」
「水着にならないとですね」
「アイドルはやっていけないですね」
「ステージとね、グラビアのお仕事があるなら」
 それならというのです。
「もうね」
「水着は絶対だね、もうどの種族の娘でも」 
 かかしも言います。
「アイドルになれば」
「水着になるね」
「今ではオズの国でもそうだね」
「本当にね」 
「私もなりまして」
 レイさんもでした。
「最初は恥ずかしかったです」
「私も水着のお話が出た時はね」
 ドロシーもでした。
「驚いたし」
「恥ずかしかったですね」
「カンサスにいた頃は泳ぐことすらよ」
 そもそもというのです。
「なかったしね」
「カンサスの大平原でしたね」 
 ジョージが言ってきました。
「ドロシーさんがおられたのは」
「ええ、周りは畑とね」
「平原だけの」
「本当にね」
 まさにというのです。
「井戸はあっても」
「それ以外はですね」
「何もないね」
 そうしたというのです。
「大平原の中にいたから」
「泳ぐこと自体がなかったですね」
「そうだったのよ」 
 カンサスにいた頃はというのです。
「あの頃は」
「じゃあ水着もですね」
「着たことがなかったわ」
「じゃあオズの国に来られて」
「水着も着たわ、ただ水着自体も」 
 ドロシーはこうもお話しました。
「変わったわね」
「うん、かなりね」
「昔は縞模様でね」
 樵に応えてお話しました。
「半ズボンとシャツを合わせたみたいな」
「そうしたものだったね」
「それが今だとね」
「ワンピースとかビキニとかね」
「そうした水着になっているよ」
「そうなのよね」
「もうね」
 それこそとです、ドロシーは言いました。
「ビキニなんて下着と変わらないから」
「デザインはね」
「もっと言えば下着も変わったけれど」
 こちらもというのです。
「昔と今ではね」
「かなりね」
「そうなったけれど」
 それでもというのです。
「本当にね」
「変わったわね」
「全くだよ」
 それこそというのです。
「そうなったよ」
「それで水着もだから」
「ドロシーも最初恥ずかしかったね」
「水着を着て」
 そうしてというのです。
「人前に出たりグラビアで撮ってもらうことは」
「そうだったね」
「今は私も慣れて」
 人前で水着になることにです。
「オズマ達もね」
「慣れたね」
「そうなったけれど本当に変わったわ」
「水着がね」
「下着も。あと私がいる場所が」
 それがというのです。
「特にね」
「カンザスからオズの国になって」
「変わったわ」
「大平原からお伽の国にだね」
「そうなったわ、若しずっとカンザスにいたら」
 ドロシーはその大平原を思い出しました、その中にある竜巻に飛ばされたあのお家のことも思い出しています。
「どうなっていたか」
「わからないね」
「本当にね」
 トトにも応えました、そしてです。
 レイさんは笑ってです、こんなことを言いました。
「実はツアーの間もグラビアのお仕事がありまして」
「そうなんだ」
「それでウィンキーの湖の一つで」
 樵にお話しました。
「六人共水着にです」
「なるんだね」
「はい」
 そうだというのです。
「これが」
「そうなんだね」
「はい、そして」
 そのうえでというのです。
「雑誌にも載せてもらいます」
「ツアーの間も他のお仕事があるなんて」
 樵はレイさんのお話を聞いて思いました。
「忙しいね」
「全くだね」 
 かかしも思うことでした。
「そこまであるなんて」
「凄いね」
「全くだよ」
 こう言うのでした。
「人気があるとね」
「アイドルの娘達は忙しいね」
「とてもね」
「普通はツアーがあると」
 それならと言う樵でした。
「流石にね」
「他のお仕事はないね」
「ツアーに専念してね」
「そうなるけれど」 
 それがというのです。
「本当にね」
「変わるね」
「全くだよ」
 それこそというのです。
「そこはね」
「僕達よりずっと忙しいね」
 臆病ライオンはこう思いました。
「アイドルの娘達は」
「だから体力も必要だね」
「そうだね」
 樵の言葉に頷きます。
「忙しいって思うと」
「レッスンもいつもしているしね」
「そうだね」
「体力がないと」
 それならというのです。
「僕達みたいな身体でないと」
「出来ないね」
「体力がなかったら」
「そうです、アイドルに必要なものはです」
 レイさんも言うことでした。
「何と言ってもまずはです」
「体力だね」
「はい、体力がなかったら」
 それならと樵にお話します。
「とてもです」
「出来ないね」
「そうです、ですから体力作りに」
 その為にというのです。
「ランニングやサーキットトレーニングもです」
「やっているんだ」
「そしてそうしたトレーニングの前に」
 さらにお話しました。
「準備体操それにストレッチもです」
「欠かせないね」
「はい」
 そうだというのです。
「もうそれこそスポーツ選手とです」
「変わらないね」
「そうなんです」
「だからだね」
「まず体力がないと」
 そもそもというのです。
「とてもです」
「やっていけないね」
「そうしたお仕事です」
「体力なんだね」
「何といっても」
 まずはというのです。
「本当に」
「奇麗、可愛いよりも」
「体力です」
 最初に必要なものはというのです。
「絶対にです」
「必要だね」
「体力あってこそ」
 まさにというのです。
「アイドルはです」
「やっていけるもので」
「体力錬成のトレーニングに」
 それにというのです。
「しっかりしたお食事と」
「休憩もだね」
「そしてアフターケアも」
 それもというのです。
「必要です」
「アイドルも大変だね」
「肉体労働です」
 きっぱりとした返事でした。
「まさに」
「華やかで可愛くあって」
「そしてです」
 それと共にというのです。
「肉体労働でもある」
「そうした世界だね」
「いつも身体を動かす」
「それでランニングもいつもしているね」
「他のトレーニングも」
 そうであるというのです。
「そうしています」
「成程ね、アイドルはそうした世界だね」
「まさにお水の中ではです」
 レイさんはこうも言いました。
「足を必死に動かしている」
「そうした世界だね」
「そうなんですよ」 
 最後は微笑んで言いました。
「体力があっていつも努力して」
「そうした地道なものもある」
「そうした世界です」
 こう樵にお話しました、皆そのお話に成程と頷きました。アイドルの世界はそうしたものであるとわかって。








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