『新オズのブリキの樵』
第二幕 これからどうするか
樵達はドロシーが来るのを待ちました、すると他ならぬドロシー達は早速樵のお城にやって来ました。
「お待たせしたわね」
「僕も来られる様になったから来たよ」
臆病ラ音もいました。
「今回も宜しくね」
「あれっ、早いね」
樵はドロシー達を見て少し驚いて言いました。
「あと少し遅いかなって思ったら」
「ええ、ドアで来たのよ」
「ドア?」
「そこを開いて潜れば一瞬で行きたい場所に行ける」
「そんなドアだね」
「この前魔法使いさんが造ったの」
この人がというのです。
「オズの国の科学と魔術を合わせてね」
「それでだね」
「そう、それを使ってね」
そうしてというのです。
「来たのよ」
「そうなんだね」
「もうね」
それこそというのです。
「それを使ったら」
「一瞬でだね」
「オズの国の中なら」
「行き来出来るんだ」
「そうなの、それで皆で来たの」
「宜しくね」
ドロシーの足元にいるトトも言ってきました。
「今回どんなお仕事か聞いてるからね」
「ウィンキ―でコンサートを開く」
教授は畏まった態度で言いました。
「そのコンサート会場を何処にするか決めよう」
「ウィンキーといっても広くてね」
それでと言うモジャボロでした。
「沢山あるから選ぶのが大変かな」
「まあじっくり調べましょう」
ビリーナは落ち着いています。
「どの会場がいいかね」
「何ならウィンキ―中を巡って」
そすいてと言うエリカでした。
「探してもいいわね」
「うん、まずは皆でお話しよう」
樵は笑顔で提案しました。
「これからどうして決めるかね」
「まずは会議だね」
かかしも言います。
「それを行うことだね」
「そうね、お話をしないとはじまらないわ」
つぎはぎ娘も言います。
「じゃあ会議をしましょう」
「そうしようね、君達も参加したらいいよ」
樵はつぎはぎむすめの言葉に頷きつつジョージ達五人にも声をかけました。
「これからね」
「僕達もですか」
「会議に参加していいんですか」
「コンサート会場を決める」
「そうしていいんですね」
「これから」
「うん、参加するとそれだけで多くのものを見て学べるからね」
だからだというのです。
「参加したらいいよ」
「そう言ってくれるなら」
「宜しくお願いします」
「参加させてもらいます」
「これから」
「お話を聞かせてもらいます」
「そうしようね」
こうお話してでした。
五人も含めて会議となりました、会議はお城の会議室で行われました。そうして実際に開くとでした。
早速です、ドロシーが言いました。
「まずはどの娘達のコンサートかお話するわね」
「うん、どんな娘達かな」
樵はドロシーに尋ねました。
「それで」
「六人組と聞いてるけれど」
それでもとです、かかしも言いました。
「どんな娘達かな」
「エルフの娘達なの」
ドロシーはすぐに答えました。
「その娘達は」
「エルフなんだ」
「そうなの、写真あるから」
「見せてくれるかな」
「ええ、この娘達よ」
こう言ってでした。
ドロシーはその娘達の写真を出しました、するとです。
紫、緑、赤、青、黄色、オレンジのそれぞれの髪の毛の色をしたエルフの中でもとても可愛い娘達が笑顔でいます、服はそれぞれの髪の毛の色と同じヒラヒラのスカートの丈が短いアイドルのステージ衣装です。
その娘達を見てです、つぎはぎ娘は言いました。
「物凄く可愛いのよね」
「ええ、皆ね」
ドロシーはまさにと応えました。
「そうでしょ」
「そうね」
「この娘がリーダーで」
緑の大人びた娘を見つつお話します、六人共ロングヘアなのはエルフだからです。エルフはロングヘアが好きなのです。
「サキっていうの」
「サキね」
「青の娘がユウで」
今度はその娘を見て言います。
「赤の娘がトモキよ」
「この娘は小柄なんだよね」
モジャボロはその赤い髪と服のエルフを見て言いました。
「随分と」
「エルフの中でもね」
「だからこそ人気があるのよ、それでね」
ドロシーはモジャボロに応えつつさらに言いました。
「紫の娘がヒミカっていうの」
「そしてこの娘は」
「アズキよ」
エリカにすぐに答えました。
「お名前はね」
「わかったわ」
「そしてこの娘がミユよ」
最後はオレンジの娘でした。
「六人で活動しているの、オズの国のエルフでは有名になっていて」
「それでなのね」
ビリーナが応えました。
「オズマもコンサートを開くことにしたの」
「エルフの王様とお話をしてね」
「そうなのね」
「それで今回のことになったの」
「成程ね」
「何かね」
トトはその六人の娘達の写真を見て言いました。
「妖精の七人とね」
「似ているわね」
「うん、雰囲気がね」
「そうよね」
「種族は違うけれど」
それでもというのです。
「確かにね」
「似ているのよね」
「何処かね」
「あの、髪の毛の色が」
ジョージはそちらを見て言いました。
「それぞれ違いますね」
「地毛ですね」
カルロスも髪の毛を見ています。
「どの人も」
「エルフの髪の毛ってブロンドだけと思っていました」
ナターシャも言います。
「けれど違いますね」
「その人によって違うんですね」
神宝はこう考えました。
「髪の毛の色は」
「オズの国はお伽の国ですから」
それでと言う恵梨香でした。
「エルフの髪の毛の色も色々ですか」
「そう、ブロンドだけでなくね」
ドロシーは五人に答えました。
「色々な髪の毛と目の色があるのよ」
「そういえば目の色も違いますね」
「それぞれの人で」
「それぞれの髪の毛の色と同じですね」
「どの人も」
「そうなっていますね」
「そう、色々違うのよ」
ドロシーは笑顔でお話しました。
「それぞれのエルフの人でね。その人がいいっていう色にね」
「なるんですね」
「髪の毛止目の色は」
「ブロンドだけに限らずに」
「他の色もですね」
「色々あるんですね」
「そうなのよ」
こうお話しました。
「オズの国のエルフの人達はね」
「人も同じでね」
樵も言います。
「自分がそうでありたい色になれるよ」
「髪も目も」
「そうなんですね」
「アニメやゲームみたいですね」
「それですと」
「お伽の国ならではですね」
「外の世界ではピンクにしようと思ったらね」
髪の毛の色をというのです。
「染めるね」
「そうします」
「それかウィッグを被ります」
「そうして変えます」
「コスプレとかでも」
「そうしています」
「けれどオズの国では願えばそうなるから」
そうだというのです。
「また違うよ」
「そうなんですね」
「本当にオズの国はお伽の国ですね」
「まさにそうですね」
「だから願えば変わる」
「オズの国では」
「そうなんだ」
樵は笑顔で言いました。
「君達も同じだよ」
「気が向いたら変えたらいいのよ」
つぎはぎ娘の言葉は気楽な感じでした。
「その時にね」
「気軽にかな」
「そう、気軽にね」
ジョージに明るい声で言います。
「その都度ね」
「それでいいんだ」
「すぐに戻せるしね」
「元の色に」
「そう、結局はね」
「結局は?」
「そんなものよ、髪の毛や目の色はね」
こうも言うのでした。
「ひいてはお肌の色だってね」
「何でもないものだね」
「そうよ、お肌の色でその人の性格が決まるのかしら」
「決まらないよ」
ジョージはすぐに答えました。
「そんなものは」
「そうよね」
「性格はその人次第だよ」
「努力でよくなるわね」
「そうなるよ」
「品性とかもよね。あたしは品性は気にしたことないけれど」
それでもというのです。
「オズマはね」
「とても上品だね」
「そうでしょ、その人次第なのよ」
「品性も」
「お肌の色でなんか」
それこそというのです。
「全くね」
「決まらないね」
「その人を決めるのはね」
「その人の性格だね」
「努力次第でよくなるね、生まれでもね」
それでもというのです。
「決まらないのよ」
「その通りだね」
「それが分からないと」
さもないと、というのです。
「間違えるわね」
「その通りだね」
「僕の身体なんかブリキだよ」
笑顔で言った樵でした。
「色なんてね」
「とてもですね」
「関係ないですね」
「それも全く」
「そうですよね」
「それこそ」
「そうだよ、けれどね」
ジョージ達五人にそれでもとお話します。
「この通りだよ」
「何も不自由していなくて」
「むしろいいって思われてますね」
「ブリキの身体で」
「食べることも飲むことも必要なくて」
「眠ることも休むこともしなくていいから」
「とても満足しているよ」
そうだというのです。
「不満なんて何もないよ、そしてこの身体の色がどうなっても」
「樵さんは樵さんですね」
「銀色でなくなっても」
「それでもですね」
「変わりないですね」
「そうですね」
「そうだよ、僕は僕だよ」
本当に全く変わらないというのです。
「勿論人間の身体でもね」
「樵君は元は普通の身体だったんだよね」
臆病ライオンがこのことをお話しました。
「そうだったんだよね」
「うん、それがなんだよね」
トトも言います。
「東の魔女のせいでね」
「身体がどんどん斧で切られて」
「その都度ブリキの身体に変えてもらって」
「遂にはだね」
「完全にブリキの身体になって」
「今に至るね」
「そうだよ、そしてそうなってもね」
樵は臆病ライオンとトトにも応えました。
「僕は僕だよ」
「そうだよね」
「変わらないよね」
「全くね」
「君のままだね」
「そうだよ、変わらないよ」
本当にというのです。
「何もね」
「若し私はブリキの身体になったり」
ドロシーはここで思いました。
「エルフになったり。髪の毛や目、お肌の色がどうなっても」
「ドロシーはドロシーだね」
「全く変わらないね」
モジャボロと教授が応えました。
「その性格はね」
「何もね」
「どう変わるのか」
それはというのです。
「本当にね」
「変わらなくてね」
「何ともないね」
「五人共人種はそれぞれだけれど」
今度はジョージ達五人を見ました。
「変わらないしね」
「若し僕達の人種が変わっても」
「髪の毛や目の色が」
「お肌の色も」
「どう変わるか」
「やっぱり全く変わらないわ」
「人を外見で判断したら」
どうなるかともです、ドロシーは言いました。
「間違えるわね」
「その通りだね」
トトはドロシーの言葉に頷きました。
「そんなことしたらね」
「そうよね」
「大切なのは何か」
「性格、中身なのよね」
「例えよくないっていう外見でも」
それでもと言うトトでした。
「努力したらね」
「その人はよくなって」
「外見だってね」
「変わるのよね」
「ほら、おじさんとおばさんはね」
ヘンリーおじさんとエマおばさんのお二人はというのです。
「いい顔してるよね」
「人相ね」
「そう、それがね」
「とてもいいわね」
「だから外見もね」
「よく見えるわ」
「生き方、性格って出て」
そうしてというのです。
「外見もね」
「変わるわね」
「オズの国は皆ね」
それこそというのです。
「いい生き方をしていて」
「性格のいい人しかいないから」
「だからね」
それでというのです。
「外見の悪い人もね」
「いないわね」
「外の世界ですと」
ジョージが言ってきました。
「悪い人は生き方が出まして」
「人相もね」
「悪くなって」
「それで外見もね」
「悪くなります」
「そうよね」
「随分と」
「そうなの、外見でどうとか言っても」
それでもと言うドロシーでした。
「それでよ」
「何も決まらなくて」
「それでね」
「性格や生き方が出て」
「それでもね」
「外見は変わるので」
「大事なのはね」
それはといいますと。
「本当にね」
「中身ですね」
「それなのよ」
まさにというのです。
「そのことは私達も気を付けてるし」
「僕達もですね」
「意識してくれたら」
「絶対にです」
五人全員で言いました。
「そのことは忘れません」
「そうしてね」
「何があっても」
「ええ、そしてね」
ドロシーはあらためて言いました。
「お話を戻すけれど」
「アイドルの人達のことにですね」
「ええ、本当に何処でコンサートを開くか」
「そのことをですね」
「決めないとね」
「そうですね」
「ウィンキーでの開催は決まったわ」
このことはというのです。
「樵がいいって言ってくれて」
「それで、ですね」
「ええ、ただね」
「決まったのはそれだけで」
「もっと言えば開催日も決まってるけれど」
「それもですか」
「そうだけれど」
それでもというのです。
「他のことはね」
「まだで」
「だからそうしたことをね」
「これから決める為に」
「ウィンキーの中を探しましょう」
「そうしよう、そしてね」
樵はドロシーの言葉に頷きつつ言いました。
「折角ドロシー達がオズの国の科学と魔法を合わせた道具を使っているし」
「皆で使ってなのね」
「あちこち探そう」
「そうするのね」
「それでどうかな」
こうドロシーに言うのでした。
「今回は」
「いいと思うわ」
ドロシーは笑顔で頷いて応えました。
「それでね」
「そうだね」
「ええ、そしてね」
さらに言うドロシーでした。
「実はつぎはぎ娘が使ったドラゴンフライ、私達が使ったテレポートドア以外にも色々と」
「道具を持っているんだ」
「そうなのよ」
「そうなんだね」
「魔法使いがヒントを貰って」
そうしてというのです。
「色々発明してくれたの」
「そうなんだね」
「日本生まれのとある漫画家さんとお会いして」
「漫画家さん?」
「そう、二人組でね」
その漫画家さんはというのです。
「ベレー帽の人とサングラスの人がいるけれど」
「日本から来た漫画家さんで」
「その人達とお話をしてね」
「道具のヒントを得たんだ」
「物凄い漫画家さんで」
そのお二人はというのです。
「道具だけじゃなくて忍者やゴルファーや超能力や妖怪をね」
「色々あるね」
「何でも漫画に描く」
「凄い人なんだ」
「お化けも宇宙人もコピーの一家も子供が超人になったりもよ」
さらに言うドロシーでした。
「生み出すね」
「これまた凄い漫画家さんだね」
「その人とお話をして」
そしてというのです。
「ヒントを得てね」
「道具を生み出したんだ」
「そうなの、ただタイムマシンはね」
この道具はといいますと。
「ヒントを得たけれど」
「生み出せなかったんだね」
「オズの国でも今の技術ではね」
「そうなんだね」
「ええ、流石に時間を移動することはね」
「難しいね」
「とてもね。けれど他の道具は色々あるから」
だからだというのです。
「それを使ってね」
「移動していけばいいね」
「ええ、そうしましょう」
「それではね」
「しかし面白いね」
かかしがこんなことを言ってきました。
「二人なのに一人称になってるよ」
「その漫画家さんについてね」
「うん、それはどうしてか」
「実は二人で一人のペンネームなのよ」
ドロシーはかかしにそうだとお話しました。
「それでなのよ」
「一人称なんだね」
「お二人でもね」
「そういうことだね」
「その漫画家さんについてはね」
「成程ね」
「日本には他にも凄い漫画家さんがいてね」
それでと言うつぎはぎ娘でした。
「オズの国にも来ているわね」
「うん、眼鏡をかけてベレー帽をかけた人もいるね」
モジャボロも言ってきました。
「あの人の漫画も凄いね」
「アフロ頭の漫画家さんなんてね」
ビリーナはこの人のお話をしました。
「九人のサイボーグや仮面を被ったヒーローや変身する忍者やロボットの刑事さんを描いてるわね」
「六つ子の漫画や着物を着た男の子を描く漫画家さんもいるわね」
エリカはこの人を思い出しました。
「この人も面白いわよ」
「僕は犬の漫画が好きだよ」
トトは自分と同じ生きものであることを意識しながら言います。
「兵隊さんになるね」
「日本では漫画が凄く人気が出て」
それでと言う臆病ライオンでした。
「面白い作品が沢山出たんだね」
「日本は色々な漫画家さんを生み出していて」
そしてと言う教授でした。
「その作品は学問でもあるのだよ」
「描かれていることが凄くてね」
それでと言う樵でした。
「その為だね」
「そう、そして魔法使いさんも」
この人もというのです。
「お話をして影響を受けて」
「多くの作品を生み出しているね」
「そうなのだよ」
「そう思うと漫画も馬鹿に出来ないよ」
「全く以て」
「未来のことを想像して色々な道具を考える」
ドロシーは言いました。
「それは素晴らしいことよ」
「その通りだね」
樵は笑顔で頷いて応えました。
「全く以て」
「そうよね」
「本当に作られたって思ってね」
「色々考えてやってみる」
「そうしたらね」
まさにというのです。
「起きた世界でもよ」
「魔法使いさんの様にね」
「色々なものを生み出せるわ」
「そこからね」
「エジソンさんみたいにね」
ドロシーは今はオズの国にいるこの人の名前も出しました。
「その筈よ、漫画家さん達はエジソンさんと同じくね」
「色々考えているね」
「未来のことをね、そしてね」
「漫画を描いていて」
「技術が進歩すれば」
そうなればというのです。
「今は無理でもね」
「未来は実現出来る」
「そうした道具をよ」
まさにというのです。
「考えているのよ」
「そうだね」
「だからね」
それでというのです。
「魔法使いもお話をして」
「生み出したね」
「本当に今の技術で未来を否定するなんて」
「何も生み出さないでね」
「技術の進歩も頭に入れていない」
「とんでもなく非科学的なことだよ」
「それで科学的と言うなら間違っているし」
そう言う人はというのです。
「子供の夢を壊すと自分で言ってもね」
「壊すこともないね」
「夢は大きなものよ」
ドロシーは断言しました。
「そんなつまらないものではかすり傷さえよ」
「つかないね」
「ただ弾き返されて馬鹿にされてよ」
「それで終わりだね」
「そんなことは本当によ」
それこそというのです。
「オズの国の歴史も外の世界の歴史も見ればね」
「わかることだね」
「すぐにね」
「そういえば」
ここでジョージは言いました。
「ルードヴィヒ二世さんは飛行機が生まれるって思っていたそうだね」
「バイエルン、今のドイツの南西部にあった国の王様で」
神宝はその人が誰か知っていました。
「音楽とお城と劇が大好きだったね」
「物凄く奇麗なお顔と外見で」
そしてと言うカルロスでした。
「とても繊細な人だったんだよね」
「戦争がお嫌いで平和を愛していて」
ナターシャも言います。
「赤十字も真っ先に賛成したのよね」
「悲しい人生を送られたけれど」
それでもと言う恵梨香でした。
「お心は奇麗だったのよね」
「あっ、その王様も今はオズの国で暮らしているよ」
樵は五人に答えました。
「そうしているよ」
「そうなんですね」
「あの人も今はオズの国におられるんですね」
「とても奇麗なお城を建てて」
「そこで暮らしておられて」
「自然も愛されていて」
「とても奇麗な心を持った人だよ」
樵はその王様のことをさらにお話しました。
「実はウィンキーで暮らしているんだ」
「へえ、そうなんですね」
「このウィンキーで暮らしておられるですね」
「あの王様も今は」
「お城の中で」
「そうなんですね」
「そうなんだ、科学も愛していて」
王様はというのです。
「その進歩を信じているよ」
「そうした人こそ正しいよ」
かかしはまさにと言いました。
「それも平和的にだね」
「そうだね」
「僕もあの王様のことは知っているけれど」
「素晴らしい人だね」
「うん、沢山の美しいお城や宮殿を建てて」
「そこで暮らしていてね」
「芸術と平和を愛していて」
そうであってというのです。
「自然にもだよ」
「親しんでね」
「とてもいい人だよ」
「全くだね」
「今回この人ともお会い出来たら」
それならというのです。
「色々お話をしようね」
「そうしようね」
笑顔で言う樵でした。
「その時は」
「さて、ではこれからね」
ドロシーは皆にあらためて言いました。
「ウィンキーの何処でコンサートを開くか」
「そのことをだね」
「考えましょう」
「ウィンキーにも街や村が沢山あってね」
樵はドロシーに応えて言いました。
「その中にはね」
「コンサートを開ける場所も多いわね」
「そうだよ」
「球場やスタジアムもそうで」
「ステージもあってね」
「そうよね」
まさにと頷くドロシーでした。
「色々あるわね」
「その中の何処で開くか」
「魔法使いさんの道具を使って観て回って」
「探そう」
「そうしましょう」
「僕達が今いる場所からね」
ブリキのお城からというのです。
「そうしよう」
「皆でね。けれど」
ここでこうも言ったドロシーでした。
「その漫画家さんは凄くてね、SFを少し不思議なだけってね」
「そう言ってたんだね」
「そう、少しね」
まさにというのです。
「それだけだってね」
「少しだね」
「そう、物凄くじゃなくて」
「じゃあ実現出来るんだね」
「お話する道具はどれも有り得ないまでの」
それこそというのです。
「オズの国でもね」
「そんなものでも」
「少しね」
そう言っていいだけのというのです。
「そうだっていうのよ」
「じゃあちょっとしたことで」
「実現出来るってことね。技術が進歩して」
そうしてというのです。
「発想を変えたらね」
「あれだね、まさに九十九パーセントの努力と」
「一パーセントの閃きでね」
「実現出来るね」
「そうしたものだって」
その様にというのです。
「言われてるのよ」
「そうだね」
「だから本当に今の技術や常識で未来を語ることは」
「意味がないね」
「それでそんな道具が考え付くか」
漫画家さんが言う様なというのです。
「そして魔法使いが生み出せたか」
「そんな筈がないね」
「そうよ」
まさにというのです。
「本当にね」
「そうだよね」
「それがわからなくて」
そうであってというのです。
「何が科学的なのか」
「科学は夢だね」
「そうよ、魔法と同じでね」
「無限に進歩して」
「発展するね。エジソンさんが沢山の発明をして」
そうしてというのです。
「そこからさらによ」
「多くのものが生み出されているね」
「そのことを見れば」
それこそというのです。
「今の技術で言っても」
「無駄だよ」
「全くよ」
笑顔で言ってでした。
皆でウィンキーのコンサートに使える場所を巡ってそのうえで何処で開催するか決めることを実行に移すことにしました、そうしてです。
ドロシーは皆にです、今度はこう言いました。
「今日の晩ご飯だけれど」
「何を食べようか」
臆病ライオンが応えました。
「一体ね」
「バーベキューはどうかしら」
こう臆病ライオンに返しました。
「テーブルかけで出したね」
「それを食べるんだ」
「そう、そしてジュースも出して」
「皆で食べるんだね」
「そうしましょう」
「いいね、バーベキューだね」
「お肉にお野菜に」
それにというのです。
「魚介類も出しましょう」
「シーフードもなんだ」
「ええ、色々出して」
そうしてというのです。
「皆で食べましょう」
「いいね、実は僕最近魚介類が特に好きでね」
「そういえば都でもよく食べるね」
「うん、だからね」
「今晩も食べられたら」
「嬉しいよ」
満面の笑顔で言うのでした。
「本当にね」
「そうよね」
「そう、そして」
そしてというのです。
「デザートも出すね」
「勿論よ、デザートはね」
「忘れないね」
「甘いものもね」
「欠かせないね」
「甘いものは心の栄養になるから」
だからだというのです。
「本当にね」
「欠かせないよね」
「お菓子でもフルーツでもね」
「甘いお野菜でもね」
「それでデザートは何かな」
臆病ライオンはドロシーに尋ねました。
「一体」
「西瓜はどうかしら」
「西瓜なんだ」
「西瓜はここにいる皆が好きだから」
それでというのです。
「いいわよね」
「そうだね」
「それにしましょう」
「それではね」
こうお話して実際にでした。
皆夜はお城のお庭でドロシーが出したバーベキューを楽しみました、牛肉にソーセージに人参に玉葱、ピーマンに茄子が焼かれてです。
お魚や蛸に烏賊、海老、貝類も焼かれます。樵にかかし、つぎはぎ娘は皆が食べて色々なジュースを飲んでいるのを見ていますあ。
樵はここでかかしとつぎはぎ娘に言いました。
「こうしてシーフードも食べるとね」
「そうそう、いいんだよね」
「皆の身体にね」
「そうなんだよね、蛸や烏賊もね」
こうした生きものもというのです。
「美味しくてね」
「身体にもいい」
「そうなのよね」
「うん、それに今は皆食べてるけれど」
蛸は烏賊をというのです。
「昔は食べていなかったね」
「オズの国でもアメリカでも」
ジョージはその焼かれた蛸を食べつつ言いました。
「食べなかったですね」
「そうだったね」
「どちらも」
「食べられることさえ知らなかったね」
「そうでした」
「しかし食べてみると」
これがというのです。
「本当にね」
「美味しいんです」
「そう聞いているよ」
「アメリカでは今もあまり食べないですが」
それでもというのです。
「日本ではです」
「よく食べるね」
「蛸はたこ焼きにしまして」
そうしてというのです。
「茹で蛸にも酢蛸にもしまして」
「こうして焼いてもだね」
「食べます、お刺身にもします」
「本当に色々食べるね」
「烏賊も同じで」
「煮て焼いてお刺身にして」
「揚げたりもしまして、お好み焼きにも入れますから」
そちらのお料理にもというのです。
「何かとです」
「食べるんだね」
「日本では」
「そうだね、面白いね」
「食べてみると美味しいですし」
「バーベキューにしてもいいしね」
「そうなんです、日本に来て蛸も烏賊も食べる様になって」
そうしてというのです。
「大好きになりました」
「日系人の人ってね」
つぎはぎ娘は笑って言いました。
「蛸や烏賊を食べものって思うのよね」
「そう、巨大な蛸や烏賊を見ても」
かかしも言います。
「どれだけ食べられるのかってね」
「怪物とか思わないでね」
「そう思ってね」
「言うのよね」
「海でもね」
「それも文化の違いだね」
モジャボロは帆立貝を焼いたものをとても美味しそうに食べながら言いました。
「まさに」
「そう、食文化は国によって違うんだよ」
教授は茄子を食べています。
「海のものをよく食べて」
「蛸や烏賊を食べるのもだね」
「食文化だよ、鯨を食べても」
「食文化だね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「これがね」
「だから否定出来ないね」
「文化は学ぶものであってね」
「否定出来ないね」
「そう、そして」
教授はさらに言いました。
「兎を食べて野蛮と言うかな」
「言わないね」
すぐにです、モジャボロは答えました。
「普通に食べるからね」
「そうだね」
「オズの国でもね」
「しかし食べない自分の国で食べることがあることも知らなくて」
「どうとか言う人もいるんだ」
「これがね」
「それは大きな間違いであってね」
それでと言う樵でした。
「愚かなことだよ」
「全くだね」
「うん、兎を食べて野蛮と言うなら」
「愚かだね」
「他のものを食べても言うね」
「自分が食べないとね」
「自分の国で食べていても」
それを知らずというのです。
「言うんだよ」
「間違えていて愚かだね」
「真の愚者が何であるかというなら」
教授は咎める様にして言いました。
「他には生まれる直前の雛を食べる国もあって」
「それも言うんだね」
「食文化を理解しない、知らないで批判するなら」
「間違っていて愚かだね」
「真の愚者だよ」
教授は断言しました。
「これ以上はないまでのね」
「全くよ」
ドロシーもその通りだと答えました。
「オズの国ではそんな人はいないけれどね」
「そうだね」
「皆よく学んでね」
「わかっているからね」
「学べばね」
そうすればというのです。
「それでよ」
「色々なことがわかるよ」
「そうだから」
それでというのです。
「本当にね」
「そんなことを言う人はいなくてね」
「皆仲よくね」
「色々なものを食べているよ」
「しかし兎はね」
ドロシーは今度は首を傾げさせて言いました。
「普通に食べるわよね」
「そうだね」
樵もその通りと答えました。
「誰だってね」
「オズの国でもね」
「外の世界でもそうだね」
「それを特別おかしく言うなんて」
「その人は驚く位無知だね」
「そして愚かね」
「そこまで愚かになると」
樵は教授の言葉を思い出しつつ言いました。
「もうね」
「どうにもならないわね」
「そうだね、そうならない為にもね」
「学ばないといけないわね」
「僕達はね」
こうも言うのでした、皆そんなお話をしながらウィンキーの国においてコンサート会場を探すのでした。