『新オズのかかし』




                第六幕  足長おじさん

 次の国は二十世紀初頭のアメリカを思わせる街並みそれに農村でした、ナターシャ達五人はその街並みを観て言いました。
「四姉妹の人達のお国は十九世紀中頃ね」
「その頃のアメリカだったね」
「それで今度は二十世紀初頭だね」
「同じアメリカでも違うわね」
「雰囲気がね」
「私が最初にこの国に来たのと同じ頃で」
 ドロシーが五人にお話しました。
「私はカンサスにいたけれど」
「こちらは都会で」
「賑やかですね」
「大学もあって」
「何かと整っていますね」
「そうしたお国ですね」
「同じ時代のアメリカでも」
 そうであってもというのだ。
「場所が違ったのよ」
「僕達がいたのはカンサスの大平原で」
 トトも言います。
「僕達のお家の周りは畑以外なかったね」
「人と会うことも滅多になかったわね」
「そうそう、村どころかね」
 ドロシーに応えて言います。
「お家はね」
「私達のお家だけで」
「周りにあるのは」
「何もなかったわ」
「そうだったね」
「そのカンサスとね」
 ドロシーもお国の中を観ています、そのうえで言うのでした。
「ニューヨークとか東部の街や農園はね」
「本当に違うね」
「五十年位前でも」
「四姉妹の人達の頃もね」
「東部でね」
「やっぱり賑やかなんだよね」
「カンサスと比べるとずっとね」
 それこそというのだ。
「違うわ」
「そうだね」
「アメリカといっても広いからね」
 魔法使いも言います。
「東部とカンサスだとね」
「かなり離れているし」
「環境も違うね」
「そうなのよね、オーストラリアに行った時も」
「オズマ姫とはじめて会った時だね」
「あの時だってね」
 まさにというのです。
「カルフォルニアを観てね」
「全く違ったね、カンサスと」
「あまりにも違っていて」
 それでというのです。
「驚いたわ」
「そうだったね」
「それでこの国はね」
「私達がいた頃のアメリカでね」
「東部よ」
「そちらだね」
「ええ、じゃあ今からね」
 ドロシーはあらためて言いました。
「お邪魔しましょう」
「そうしようね」
 笑顔でお話してでした。
 皆国の城門のところに来ました、するとそこに赤色の長い髪のを左右で束ねた青い目に穏やかで知的な顔立ちのすらりとした女の人が立っていました、服はその頃のアメリカの大人の女性のもので色は茶色と青です。
 その横にとても背が高くて足も長い正装をした気品のある中年の男性が立っていました、お二人はそれぞれ名乗りました。
「ジュディです」
「ジャーヴィスです」
「ええと、ジャーヴィスさんがご主人で」
 ナターシャはまずはその背が高くて足の長い人を見て言いました。
「足長おじさんで」
「ジュディさんが奥さんで」
 恵梨香はその人を見ています。
「大学に通っておられましたね」
「ずっとジャーヴィスさんが援助していて」
 ジョージはこのことを知っていました。
「ジュディさんを孤児院から大学に行く様にしましたね」
「それで、でしたね」
 神宝の口調はしみじみとしたものでした。
「ジュディさんはずっとお手紙を書いてましたね」
「そして結婚されて」
 カルロスはお二人のことをお話しました。
「幸せになりましたね」
「そうよ、それまで随分長く感じたわ」
 ジュディが五人に笑顔で答えました。
「大学の頃はね」
「ずっと足長おじさんがどなたか考えていて」
「気になって仕方なかったですね」
「そうでしたね」
「ジュデイさんは」
「どなたかわかるまで」
「そうだったわ、大変なミステリーだったわ」 
 こうも言うジュディでした。
「本当にね」
「いや、秘密にしておかないと」
 ご主人は苦笑いで言いました。
「何かとね」
「よくなかったんだね」
「そうでしたので」
 臆病ライオンに答えました。
「ですから」
「ずっと内緒にしていて」
「そして家内が大学を卒業してからです」
「正体を明かしたんだったね」
「そうでした」 
 まさにというのです。
「今思うとです」
「悪いことをしたって思っているんだ」
「隠していたのですから」
「いや、この場合自分は誰かを隠しても」
 それでもと言う臆病ライオンでした。
「特にね」
「悪くないですか」
「僕はそう思うよ」
「僕もそうするかな」  
 ジャックも言いました。
「ジャーヴィスさんみたいな場合は」
「名乗りにくいよね」
「どうもね」
「誰かを助けていて」
「それが景ながらとなるとね」
「やっぱりね」
「言いにくいよ」
 どうしてもというのです。
「自分が誰か」
「どうもね」
「そうですか、しかし妻はずっとです」
 ジャーヴィスさんはジュディを見て言いました。
「私が誰かです」
「気になっていて」
「お手紙でも聞いていたんだね」
「私は援助するだけで」
 大学に行くお金それに生活費をです。
「名乗らずまた手紙の返信もです」
「しなかったんだね」
「そうだったね」
「あくまで陰ながらで」
 そうであってというのです。
「名乗り出ずお手紙の返信もせず」
「陰ながらだね」
「ずっとだね」
「援助するだけでした」 
 そうだったというのです。
「あの時の私は」
「それで主人がどういった人か気になって仕方なくて」 
 その頃のことをです、ジュディはまたお話しました。
「色々聞いていました、ですが今は」
「ご主人と結婚して」
「幸せになりまして」
「オズの国でもだね」
「一緒にいます、そしてです」
 かかしに言うのでした。
「今ではこうしてです」
「この国の主だね」
「主人が大統領で」
「君は大統領夫人だね」
「そうなっています」
「そういえば君は女性の政治進出を言っていたね」
「行われるべきだと」 
 ジュディはかかしに確かな声で答えました。
「言っていました」
「そうだったね」
「大学時代から」
「そしてアメリカでそれが適って」
「今もです、そしてオズの国でもですね」
「そもそも女の子が国家元首だよ」
 かかしは笑顔で答えました。
「首相はドロシーでね」
「トロット王女にベッツイ王女に」
「皆がいてね」
「政治をされていますね」
「そうだよ」
「そして他の女の人達も」
 四人以外のというのです。
「政治に参加していますね」
「そうしているよ」
「素晴らしいことですね」
「全くだね」
「ジンジャー将軍の行動はどうかと思いましたが」
「ああ、僕がクーデターに遭った」
「言葉や文章を以て政治に参加するもので」
 そうであってとうのです。
「武力や暴力ではです」
「参加すべきじゃないね」
「そうです、今はあの方も」
「農園の奥さんとして頑張っていてね」
「ご主人と一緒にですね」
「働きながらね」
 農園でというのです。
「選挙に行ったりブログで政治のことを言ったりね」
「されていますね」
「エックスでもね」
「それでいいと思います」
 ジュディはまさにとです、かかしに頷いて答えました。
「政治については」
「そうだね」
「はい、言葉や文章で」
 そういったものでというのです。
「主張すべきであって」
「選挙に行ってね」
「そうするものでありまして」
 それでというのです。
「力はです」
「用いたら駄目だね」
「ましてや投票の結果が気に入らず」 
 そうであってというのです。
「覆そうと暴力に訴えることは」
「そんなことをしたら絶対に駄目だよ」
「そう、やってはいけないよ」
 かかしだけでなく樵も言います。
「間違ってもね」
「それは最悪の行いだよ」
「オズの国では考えられないことだよ」
「誰もしないよ」
「そうですね、政治は理性が必要です」
 これがというのです。
「選挙についてもです」
「負けても受け入れる」
「そうでないとね」
「それを不正だと根拠なく大声で吹聴し」 
 ジュディは咎める様にして言いました。
「人を扇動し暴力によって覆そうとするのなら」
「最悪の行いでね」
「あってはいけないね」
「はい」
 まさにというのです。
「それは」
「そう、だからね」
「オズの国ではそうしたことは禁じているよ」
「選挙の結果は受け入れる」
「オズマ達がちゃんと管理しているしね」
「そうですね、若し不正だと嘘を吐いて」
 また言うジュディでした。
「自分の望む様に覆そうとするのなら」
「その人は選挙に出てはいけないよ」
「絶対にね」
 かかしも樵も言いました。
「投票してもいけないしね」
「そして騙されることもね」
「あってはならないよ」
「そうした人を見抜かないとね」
「とんでもないことになるよ」
「若しです」
 ジャーヴィスさんも真剣なお顔で言いました。
「そんな人の思い通りになったら」
「もうね」
「最悪の行いだよ」
「選挙の結果を受け入れなくてね」
「暴力を煽る様だと」
「一体何の為に選挙に出ているのか」 
 その時点から言うのでした。
「疑問ですし」
「全くだね」
「その時点でだよ」
「どうなのかってなるね」
「そもそもね」
「そしてです」
 ジェーヴィスさんはさらに言いました。
「そんなダーティーなことをする人がまともか」
「言うまでもないね」
「僕達はもうとんでもない人だって言ったけれど」
「絶対に公のことは考えていないよ」
「自分のことしか考えていないよ」
「そうです、公のことを考えてです」
 そうしてというのです。
「政治を志しているのなら」
「選挙だって受け入れるよ」
「例え敗れてもね」
「そして反省して問題点を見付けて」
「政策や選挙での行動を改善して」
「また挑みます、そうします」 
 ジャーヴィスさんは毅然として言いました。
「必ず」
「うん、そうしないでね」
「暴力まで煽るとなるとね」
「絶対におかしいからね」
「そんなことをする人をまともと思わないことだよ」
「もうどんなことでもするよ」
 かかしは強い声で言いました。
「僕が知ってる限りそんなことをする人は」
「どなたかご存知ですか?」
「かつてのラゲドー氏位だよ」
 こうジュディに答えました。
「選挙に負けても結果を受け入れないでね」
「不正だと吹聴してですね」
「平気で大嘘を言って人を扇動して」
「暴力に訴えて」
「そして覆そうとするなんてね」
 それでというのです。
「本当にね」
「その人だけですね」
「そんなことをする人は最悪の人で」
「かつてのあの人だけですか」
「僕の知る限りね、他にはね」
 それこそというのです。
「知らないよ」
「そんなことをする人は恐ろしいまでの恥知らずだよ」
 樵は言い切りました。
「嘘を吐くことに全く抵抗がなくて」
「人を騙して利用してもね」
「何も良心が痛まない」
「そして暴力も辞さない」
「もうどんな悪事も訴えられて有罪となってもね」
 そうなってもというのです。
「それも不正と吹聴する」
「もうどうにもならないね」
「悪人も悪人で」
「どうにもならないよ」
「そんな悪人がいたら」
 ドロシーもそのお話を聞いて言いました。
「本当に以前のラゲドー氏みたいね」
「そうだね」
 かかしはドロシーにも応えました。
「もう考えられる限りのだよ」
「最悪の人ね」
「こんな人を間違っても信じたらいけないし」
「許してもいけないわね」
「例え何があっても反省もしないよ」
「自分だけの人で」
「他の人への配慮もね」
 それもというのです。
「一切だよ、勿論品性とかもね」
「ないわね」
「例えどれだけ持ち上げられても」
 その人にです。
「信じたらいけないし許してもね」
「いけないわね」
「オズの国には出ないけれど」
「悪人だからね」
「そう、オズの国は悪人はいないしね」
「入られないし」
「そうした国だからいないけれど」
 それでもというのだ。
「外の世界で見たら」
「そうしないと駄目ね」
「そうだよ、そうした人は異常に攻撃的でよく聞いたら息をする様にね」
 そうした感じでというのです。
「嘘を吐くからね」
「吹聴するわね」
「その発言を検証したら事実と違うものばかりで」
 そうであってというのです。
「根拠もなかったりするよ、不正と言うなら」
「根拠があるわね」
「それを一切出さないでね」
「言うのなら」
「嘘だよ、嘘ばかり言って人を騙してね」
「利用するから」
「もうね」 
 それこそというのです。
「信じないで」
「許さないことね」
「そうだよ」
「本当にそう思います」
 ジュディも言いました。
「私も」
「それが正しい感覚だよ」
「選挙に出てもです」
「うん、ちゃんとね」
 それこそというのです。
「それが自分の気に入らないものでも」
「結果は受け入れる」
「そうだよ、若し不正だって思うなら」
「証拠を出すことですね」
「そこで捏造をするなら」
「それも嘘ですから」
「信じないことだよ、こうしたことで嘘を言う人はね」
 かかしはまた言いました。
「絶対にその国や市町村の為に政治をしないよ」
「州の為にも」
「自分の為だけにね」
「政治をしますね」
「そして国も市町村もね」
「滅茶苦茶苦になります」
「最悪世界もだよ、けれど自分さえよければ」
 そうした人はです。
「もう誰がどうなろうとね」
「平気ですね」
「自分ファーストなんだよ」
 それこそというのです。
「自分がどうかだけで」
「若しこの国の大統領になっても」
「この国のことなんてね」
「どうでもいいですね」
「そうだよ、部下の人達もね」
 その人達もというのです。
「利用するだけでね」
「大切にしないですね」
「幾らいい様なことを言っても」
「その本質はどうか」
「もうね」 
 それこそというのです。
「これまで話している通りに」
「自分しかなくて」
「他の人は利用するだけだよ」
「本当にそうですね」
「そこを見抜けなかったら」
「大変なことになりますね」
「若しそんな人を熱狂的に支持して」
 そうしてというのです。
「何をしても何を言ってもいいというなら」
「利用されて終わりですね」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「外の世界だと後世の歴史に汚名を残すよ」
「愚かだったと」
「そんな人が国をよくする筈もないしね」
「国を悪くして」
「自分達も結果として不幸になってね」
「愚かだったとですね」
「汚名を残すよ」
 かかしは真剣な面持ちで言いました、そうして皆と一緒にジュディとこの国の大統領である彼女のご主人に国の隅から隅まで案内してもらいました。
 それから一緒に夕食をいただきましたが。
 その時にです、ドロシーはデザートのアイスクリームを前に言いました。
「そういえばね」
「どうしたの?」
「いえ、このアイスクリームは今の作り方ね」
「ああ、そうだね」
 トトも言われて頷きました。
「昔の作り方じゃないね」
「食べるとわかるわね」
「昔のアイスは違うんだよね」
「そうなのよね」 
 これがというのです。
「昔と今じゃ」
「はい、私アイスクリーム好きですが」
 ジュデイも言ってきました。
「今の作り方です」
「貴女が大学生だった頃のものじゃないわね」
「あの頃のアイスも美味しいですが」
「やっぱり今の方がね」
「美味しいです」
「そうよね」
「作り方といいますか作る装置にです」
 そのアイスクリームをというのです。
「食材も品質が違いますし」
「保存状態がよくなったわね」
「はい」 
 まさにというのです。
「牛乳も卵も」
「お砂糖もね」
「そうなりましたので」
 だからだというのです。
「本当にです」
「美味しくなったわね」
「あの時と比べて」
「あの時も美味しかったけれど」
「今の方がです」
 さらにというのです。
「そうなりました」
「いいことね」
「本当に」
「しかもね」
 魔法使いもアイスクリームを食べています、そのうえで言うのでした。
「種類も増えたしね」
「そうよね」
「そのことも嬉しいよ」
「アイスクリームについては」
「全くだね」
「今ではです」
 ジュディのご主人も言ってきました。
「私もストロベリーやレモン等をです」
「食べているのね」
「そうしています」 
 実際にというのです。
「楽しく」
「そうなっているわね」
「思うにです」
 ご主人はドロシーに考えるお顔で言いました。
「美味しいものがどんどん美味しくなる」
「そうなることはいいことで」
「はい、アイスもです」
「その中にあるわね」
「一体どういったアイスが食べられるか」
「そのことは大事ね」
「文明のパラメーターとさえです」 
 その様にというのです。
「言えるのではないでしょうか」
「そこまでのものね」
「アイスは」
 こう言うのでした。
「私はそう思います」
「そこまでのものね」
「ですから」
 それでというのです。
「今です」
「このアイスが食べられることは」
「文明がそれだけ進歩した証とです」
「考えられるわね」
「そうかと」
「そうね、アイス一つ見てもね」
 実際にとです、ドロシーも頷きました。
「そうしたことがね」
「わかりますね」
「そうよね」
「オズの国じゃアイスが実る木もあるけれどね」
 臆病ライオンはこのことをお話しました。
「それはオズの国だからだね」
「この国はお伽の国でしょ」
「だからそうした木もあるね」
「そうよ、だからね」
 それでというのです。
「このことはね」
「また別だね」
「ええ、ただ作るアイスがね」
「昔と今じゃ違うね」
「そうでしょ、もっと言えば木の実のアイスも」 
 こちらのアイスもというのです。
「美味しくなっているわね」
「そうだね、昔と比べると」
「どんどんね」
「栽培方法がよくなって」
「肥料の品種もよくなってよ」
「それでだね」
「以前よりもね」
 木の実のアイスもというのです。
「そうなっているわ」
「そうだね」
「それと」
 さらにです、ドロシーは言いました。
「アイス以外のお菓子もね」
「美味しくなっているね」
「そうでしょ」
「作り方がよくなっているんだね」
「食材もね」
「それでだね」
 だからだとです、臆病ライオンも頷きました。
「よくなっているね」
「そうなのよ」
「アイス以外のお菓子も」
「お菓子が美味しいってことなんですね」
 ナターシャはチョコレートを食べながら言いました。
「そうなんですね」
「食べ過ぎはよくないですが」
 神宝はブルーベリーを食べて言いました。
「美味しいならですね」
「そのこともいいことなんですね」
 ジョージはストロベリーを食べています、そのうえでの言葉です。
「文明の進歩の証でもありますか」
「そう思いますと」
 まさにとです、カルロスはレモンを食べつつ言いました。
「お菓子も馬鹿に出来ないですね」
「何気なく食べていても」 
 恵梨香はバニラを食べつつ思い枚s多。
「そこにあるものは重要ですね」
「そうよ、オズの国だってね」 
 まさにとです、ドロシーは五人に答えました。
「皆お菓子が大好きだけれど」
「時代によって味が違っていて」
「文明の進歩の証でもありますね」
「そうした一面もあるんですね」
「そう考えると深いですね」
「それもとても」
「そうなのよ、だからね」 
 それでというのです。
「私達もお菓子は食べつつ確かめているのよ」
「何気ない様な身近なものでもね」
 かかしも言いました。
「そこにあるものは深い場合が多いよ」
「全くだね」 
 樵はかかしのその言葉に頷きました。
「お菓子だってそうだね」
「僕達は食べないけれどね」
「それでもね」
「そこにあるものは大きいね」
「文明の進歩のパラメーターでもあるよ」
 こうかかしに言いました。
「その実は」
「そうだね、そういえばね」
「そういえば?」
「いや、僕の身体を磨く油も」
「ああ、昔と今じゃね」
「品質が違うよ」
 そうだというのです。
「これがね」
「そうだね、僕の藁だってね」
「違うね」
「そうだね」
 本当にというのです。
「昔と今だと」
「藁を切る鎌にしても」
「今のものはね」
「昔より切れて」
 そうであってというのです。
「そして保存技術もね」
「今の方がいいね」
「ずっとね」
 まさにというのです。
「そうだよ、洗濯だってね」
「君自身のね」
「洗濯機が出来て」
「そうそう、楽に出来る様になったね」
「いい洗剤を使って」
 昔よりもというのです。
「そしてね」
「そのうえで奇麗になるね」
「そうなっているよ」
「全くだね」
「昔は洗濯もね」
「重労働だったね」
 そうだったというのです。
「中々の」
「洗濯機なんてなかったからね」
「洗濯機の存在は大きいね」
「楽にだよ」 
 こう言っていいまでにというのです。
「洗濯出来る様になったよ、乾燥だってね」
「干すだけなくてね」
「乾燥機もあるからね」 
 今はというのです。
「そちらもだよ」
「楽になったね」
「そうなったよ」
「そうです、洗濯もです」
 ジュディもまさにと言ってきました。
「楽になりました」
「昔と比べるとね」
「それこそです」
「洗濯ものを洗濯機に入れて洗剤を入れて」
「スタートのボタンを押せば」
「それで出来るね」
「乾燥も。洗濯機自体も進歩していて」
 そうなっていてというのです。
「かなりです」
「よくなっているね」
「昔ローラーのものがありましたね」
「ああ、洗濯ものを絞るね」
「それでお水を取る」
「あったね、オズの国にも」
 かかしはしみじみとした口調でジュディに応えました。
「懐かしいね」
「それが今では自動で、です」
「お水を絞る様になってね」
「乾燥もです」
「出来るね」
「はい」
 そうなっているというのです。
「そうなっています」
「そう、洗濯だってね」
「変わりましたね」
「凄くね」
「よくなりました」
「だからね」 
 それでというのです。
「僕としてもね」
「嬉しいですね」
「このことはね」
「本当に」
「何かとね」 
 それこそというのです。
「オズの国もね」
「進歩していて」
「発展していっているよ」
「嬉しいことです」
「全くだよ、これからもね」
「よくなる様にしていきたいですね」
「皆で」
 こうしたお話をして皆でアイスを食べます、そしてアイスを食べた後ジュディはナターシャ達にこんなことを尋ねました。
「皆は小学生だったわね」
「はい、日本の」
「日本の小学校に通っています」
「そうしています」
「皆で楽しく過ごしています」
「外の世界ではそうしています」
「そうね、私は孤児院で勉強して」
 そうしてというのです。
「大学に入ったけれど体育もしたわね」
「体育の授業も楽しんでます」
「色々なスポーツしています」
「走ったりボールを使ったりして」
「鉄棒もしています」
「縄跳びだってします」
「そうね、私も大学で体育をしていて」
 そうしてというのです。
「体操服も着ていたわ」
「そうですね」
「確かジュディーさんの頃はブルマでしたね」
「かなり大きな」
「ふっくらした」
「そんなものでしたね」
「ええ、皆は膝までの半ズボンらしいけれど」 
 それでもというのです。
「私達の頃はそうだったわ」
「ブルマは大きかったんですよね」
「ジュディーさんの頃は」
「それが小さくなって」
「下着みたいになりましたね」
「形が変わったんですよね」
「あれは穿けないわ」
 ジュディーは苦笑いで言いました。
「本当にね」
「そうですよね」
「あれはないですよね」
「下着みたいですから」
「恥ずかしいですね」
「あれはないですね」
「半ズボンでいいと思うわ」
 ジュディーは心から言いました。
「本当に」
「全くですね」
「ジュディーさんの頃のブルマかですね」
「半ズボンかですね」
「ああしたブルマがよくて」
「下着みたいなのは駄目ですね」
「絶対にね、恥ずかしい恰好もね」 
 どうにもというお顔で言うジュディーでした。
「よくないわ」
「何であんなデザインになったのかね」
 ジャックは首を傾げさせました。
「僕もわからないよ」
「動きやすくするならですね」
 ジュディーはジャックにも言いました。
「半ズボンですね」
「その方がいいね」
「おかしなデザインでしたね」
「世の中時々そうしたことあるのかな」 
 ジャックはまた首を傾げさせて言いました。
「外の世界だと」
「おかしな風になることがですね」
「うん、服のデザインだってね」
「そうですね、動きやすいならいいですが」 
 それでもというのです。
「ですが」
「それでもね」
「恥ずかしいデザインになると」
「困るね」
「私は絶対に半ズボンです」
 体育の時はというのです。
「今だと」
「私もよ、ただ水着は」 
 ドロシーはこうお話しました。
「今のものがいいわ」
「競泳水着やビキニですか」
「昔のあのぴっしりしたストライブの」
「あの水着はですね」
「今は着られないわ」
「水着はそうですよね」 
 ジュディーは水着についてはまさにと応えました。
「やっぱり」
「そうですよね」
「どうもね」
「水着はですね」
「今のものがいいわね」
「逆に昔のだと」 
 それこそというのです。
「着られないです」
「そうよね」
「水着は意識しますね」
「着る方もね」
「ビキニにしてもそうで」
「競泳水着だってね」
 こちらもというのです。
「意識するわね」
「可愛いか奇麗か」
「そうしたものを」
「泳ぐならね」
 トトが言ってきました。 
「下着みたいでもいいんだね」
「そうね、ブルマは駄目でも」
「水着はいいね」
「そうなのよ」
「考えてみれば不思議だけれど」
 それでもと言うジュディーでした。
「四姉妹の娘達もセーラさんも」
「水着については」
「私と同じことを言っていました」
「そうよね」
「体育の時は半ズボンで」
「水着はビキニでもいいわね」
「それで競泳水着でも」
 そうした水着でもというのです。
「いいです」
「そうよね」
「逆に」
 むしろというのです。
「本当に昔の水着は」
「今は無理ね」
「そうです」
「私もよ、矛盾しているわね」
 ドロシーは笑って言いました。
「そういえば」
「考えてみればそうよね」
「そうですよね」
 二人で笑ってお話します。
「水着のことは」
「ブルマは嫌でね」
「水着はいいのは」
「矛盾しているわ」
「どうにも」
「何かです」
 ここでナターシャがこんなことを言いました。
「アイドルになりますと」
「オズの国にもアイドルはいるわね」
「歌って踊って」 
 ジュディーに応えて言います。
「そうして水着にもです」
「アイドルだと絶対になるわね」
「そうですよね」
「もうならない人はね」
「いないですね」
「アイドルはね」
「何でかそうなっていますね。私もアイドルになりたいって思う時がありますが」 
 それでもというのです。
「ですが人前で水着になるのは」
「嫌かしら」
「無理かなって思う時があります」
「そうなのね」
「どうも」
「恥ずかしいから」
「そう思って。ですがアイドルになれば」
 またこう言うナターシャでした。
「水着になることもですね」
「絶対にあるわ」
「歌って踊るだけじゃなくて」
「他にもお仕事があって」
「水着にもなって」
「撮影されたりするわね」
「そうです、何でかです」 
 ドロシーに首を傾げさせて言いました。
「アイドルの人達はです」
「水着にもなるのね」
「ドラマやお笑い番組にも出て」
 そうもしてというのです。
「水着に」
「私がアメリカにいた頃はアイドルはいなかったわ」 
 ジュディーはここでこう言いました。
「テレビもなかったからね」
「だからですね」
「歌手の人達はいたけれど」
「アイドルの人達はですね」
「いなかったの、けれど今ではね」
「オズの国にもですね」
「アイドルの人達がいるわね」
 こうナターシャに言いました。
「そうよね」
「はい、それも沢山」
「学校でも活動していたりするわね」
「スクールアイドルですね」
「そうした人が増えて」
 そうなっていてというのです。
「面白いわ」
「そうですか」
「どんどんよくなって面白くもなっているわ」
「オズの国は」
「だからこのままね」
「さらによくなる様にですね」
「頑張っていきましょう」
 笑顔で言うジュディーでした、足長おじさんの国ではそうしたお話をしました。そのうえでこの国でも楽しい時間を過ごしたのでした。








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