『黄金バット』




           第六十七話  黒バット福知山の激闘

 福知山は海と山の場所です、海からすぐに山々が連なっていて海沿いと山の中にお家が沢山あります。
 その福知山に今とんでもないことが起こっていました。
「フフフフフフフフフフフフフフフフ!!」
「黒バットだ!」
「黒バットが出たぞ!」
 何といきなり黒バットが出てきました、そうして漆黒の姿で舞います。人々はその魔人を見て震え上がりました。
「一体何をするつもりだ」
「何をするかわからないぞ」
「早く何とかするんだ」
「魔人を倒すんだ」
 福知山の人々は誰もが武器を持ってそのうえで魔人に向かおうとします、ですが海岸も山も複雑に入り組んだ福知山の中を舞う魔人は姿を消さずとも神出鬼没です。
 もう何時何処に出るかわかりません、人々は福知山のあちこちに集まって連絡を取り合って魔人と向かおうとしますが。
「駄目だ、動きが速過ぎる」
「福知山は海岸が結構入り組んでいるんだ」
「しかもすぐに山があって連なっている。
「海岸と山中に家が沢山あって道も入り組んでいる」
「まさに迷路だ」
「その福知山の中を動き回れると」
「魔人にそうされると人間では追い付けない」 
 例え地元の人達があちこちに集まって連絡を取り合って動いてもです。
 魔人は捕まりません、しかもその間に雨それも大雨が降ってきました。
 その雨はあまりにも強く降り続け皆わかりました。しかも強い風も起こってきました。
「そうか、大雨と大風か」
「黒バットは大雨を降らせて大風を起こしているんだ」
「その災害で福知山を襲うつもりか」
「このままだと土砂崩れが起こるぞ」
「海も荒れてきたし津波も起こりかけないぞ」
「大変なことになるぞ」
「フフフフフフフフフフフフフフフフフフ!!」
 見れば黒バットは福知山の山の一つの真上に浮かんでいます、そこで右手に持ったステッキを掲げています。そうして大雨と大風を起こしているのは明らかです。
「あそこにいるぞ」
「黒バットはあの山の上にいるぞ」
「早く何とかするんだ」
「皆山に行くんだ」
 福知山の人達は大雨と大風にめげずにその山に向かいます、ですが大雨と大風の中宙に浮かぶ魔人を猟銃で撃っても当たる筈がありません、魔人が起こす災害達が防いでいます。
 それで人々が困っているとそこで。
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
「その声は!」
「あそこだ!」
「あの山の天辺の木の上だ!」
「あの山の上にいるぞ!」
「黄金バットだ!」
「黄金バットがいるぞ!」
 見ればそうでした、黒バットがその真上に浮かんでいる山の向かい側の山の天辺の木の頂上に黄金バットがいました、正義の魔人は両手を腰の横に置いて仁王立ちして裏地が赤い黒マントを大嵐の中たなびかせています。
 黄金バットは颯爽とマントをたなびかせ空に舞い黒バットに向かいます。そうして自分の黄金のステッキをフェシングの様に激しく突き出して黒バットを攻撃します。
 黒バットも自分の漆黒のステッキを出して受けて立ち大嵐の中空中で激しい死闘を展開します、勝負は互角でしたがやがてです。
 黄金バットのステッキが黒バットのステッキを弾きました、漆黒のステッキがくるくると回りそのうえで海に落ちるとです。
 黒バットは敗北を認めたのか忌々し気に踵を返しマントを翻していずこかへと飛び去りました、するとです。
 雨と風が止みました、そうして青空が広がるとでした。
 黄金バットも何処かへと飛び去りました、人々は正義の魔人が飛び去った方を見て言いました。
「黄金バット有り難う」
「今回も助けてくれて有り難う」
「助けてくれたことは忘れないよ」
「福知山そして我々を助けてくれて有り難う」  
 皆で黄金バットを讃えます、その時には大嵐が嘘の様に静かになり青空が広がっていました。誰もがその中で黄金バットを讃えるのでした。


黄金バット  第六十七話   完


                   2026・1・28








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