『黄金バット』
第五十七話 黒バット高松市の攻防
香川県高松市はとても平和な街です、皆平和な生活を満喫していてうどんも楽しんでいます。ですがその高松市にです。
真夜中にです、突如街でも一番の繁華街に不気味な笑いが響きました。皆その笑い声が聞こえるビルの屋上を見ますと。
「フフフフフフフフフフフフフフフフフ!!」
「黒バット!」
「黒バットが出て来たぞ!」
「何をするつもりだ!」
皆黒バットを見て驚きの声をあげました、そしてです。
黒バットは分身しました、一人の黒バットが二人二人が三人三人が四人になってです。
あっという間に一ダースもの黒バットが姿を表しました、皆恐ろしい磨人の数が増えて驚愕しました。
「な、何てことだ」
「一人でも大変なのに分身したぞ」
「そして十二人になったぞ」
「一人でもとんでもなく大変なのに」
「十二人になったらとんでもないぞ」
「誰も止められないぞ」
「どうすればいいんだ」
高松市の人達は頭を抱えました、一人でもとても強い黒バットが一ダースつまり十二人になったのです。
だからです、誰もがどうしようかと思いましたが。
一度は怯んだ高松市の人達はそれでは駄目だと思いました、そうして皆でこう言い合ったのでした。
「怯んでは駄目だ!」
「そうだ、こうした時こそ頑張るんだ!」
「磨人に負けるな!」
「十二人になっても恐れるな!」
「この高松市を守るんだ!」
「皆の力を合わせれば守れるぞ!」
皆その言葉に頷いて口々に言いました。
「磨人も無敵じゃないんだ!」
「高松市の人達皆が力を合わせれば勝てるぞ!」
「皆武器を持つんだ!」
「警察や自衛隊の人達も呼ぶんだ!」
「皆で高松を守るんだ!」
「自分達の街を守るんだ!」
十二人になった磨人がいるビルを囲んでです。
皆口々に言いました、そうして武器になるものはそれぞれの人が持ちました、棒や石、バットや箒、モップといったものをです。
皆手に持って戦おうとします、警察や自衛隊の人達も来て警棒や銃を構えています。そうして磨人と勇敢に戦おうとしますが。
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
「この笑い声は!」
「黒バットがいるビルの向こう側のビルの屋上からだ!」
「いたぞ、あそこだ!」
「黄金バットだ!」
見れば黄金バットがそこにいました、見ればです。
黄金に輝く身体を持つ正義の超人は裏地が赤い黒のマントを夜風にたなびかせてです。
ビルの屋上で両手を腰の横にやって仁王立ちしています、そうして高らかに笑っています。
笑い終えるとです、黄金バットは。
左手に先がフェシングの剣の様に尖っていて付け根に黄金に輝く六角形の宝石がある杖を出してです。
自分の身体の前で一閃させました、するとです。
黄金バットが二人三人と左から右に増えていってです。
黒バットと同じ一ダース、十二人になってそのうえで黒バットに向かって跳びました、すると黒バットも受けて立つ形で。
黄金バットに向かって跳びました、十二人ずつ合わせて二十四人がです。
空中で激しい攻防に入りました、黄金バットが金色のステッキの先をフェシングの様に繰り出せばです。
黒バットも漆黒のステッキを出して右手でフェシングの様に突き出します、両者は十二人ずつ激しく空中で攻防を繰り広げます。
それを見てです、高松の人達はまた言いました。
「黄金バットだけじゃないぞ」
「私達も戦うんだ」
「黄金バットに加勢しよう」
「この街は私達の街だ」
「それなら私達が戦わないと駄目だ」
「そうすると決意したしな」
「私達も戦うんだ」
こう言ってです。
皆で下からです、黒バットに対して手に持っている武器を投げたり銃撃を行って攻撃します、勿論放物線上を描いて落ちる投げた武器の下には誰もいません。
皆でそうして黄金バットと共に戦います、すると黄金バットと互角だった黒バットは次第に劣勢になり。
不意に後ろに飛んで黄金バットと間を置きました、するとです。
そこからすぐに一人に戻って苦々し気に飛び去りました、磨人が去ると超人もでした。
一人に戻りました、それから高松の人達の前に舞い降りると右手を礼儀正しく身体の前にやってです。
深々とまるで舞踏会の時の挨拶の様に頭を下げました、皆そのお辞儀を見てわかりました。
「黄金バットがお礼を言っているぞ」
「一緒に戦った私達に」
「高松を救う為に来てくれたのに」
「何て礼儀正しいんだ」
「ただ強いだけじゃないんだ」
皆黄金バットの紳士ぶりに感動しました、そしてです。
颯爽と飛び去った黄金バットに手を振って口々にお礼を言いました。高松の街は無事に守られました。それは黄金バットと高松の人達によってそうなったのでした。
黄金バット 第五十七話 完
2024・5・29