『ドリトル先生と奈良の鹿』




               第四幕  全く違わない

 先生の研究室に日笠さんが来てこんなことを言ってきました。
「あの、よかったら今度水族館に行きませんか」
「水族館ですか」
「はい、学園の」
 そちらのというのです。
「どうでしょうか」
「いいですね」
 先生は日笠さんにミルクティーを出しつつ応えました。
「実はあちらも定期的にです」
「行かれて生きものの声を聞いていますね」
「はい、そうしていますが」
 先生は紅茶を飲みつつお話します。
「非常にです」
「いい場所ですね」
「はい、ですから」
 それでというのです。
「行かせてもらうのが楽しみです」
「それでは今度の土曜日に」
 日笠さんはにこりと笑って応えました、そうしてです。
 笑顔で研究室を後にしました、日笠さんが動物園に戻りますとすぐに皆がこうしたことを言ってきました。
「いいじゃない、水族館」
「日笠さん今回も頑張ってるね」
「その頑張り報われるわ」
「それじゃあね」
「先生行ってきたらいいよ」
「水族館にね」
「土曜日ね、そして」 
 それにというのです。
「先生今度こそだよ」
「日笠さんと宜しくね」
「僕達そうなれば何も言わないから」
「嬉しいから」
「いや、水族館に一緒に行って」
 先生は皆と一緒に紅茶を飲みつつお話します。
「学問が出来るなんていいね」
「いや、そこはね」
「違うから」
「水族館は学問で行くだけじゃないよ」
「そこはわかってね」
「ちゃんとね」
「あれっ、それ以外で行くのかな」
 先生はわかっていませんでした。
「家族で行ってもね」
「色々な生きものを見て楽しむ」
「学問として」
「水族館はそうした場所で」
「いいっていうんだ」
「そうだよ、だからね」
 それでというのです。
「学問は遊びでもあるし」
「いやいや、他にもあるんだよ」
「少なくとも日本ではそうだよ」
「デートスポットでもあるのよ」
「先生知らないんだ」
「いや、私はもてないからね」
 相変わらずご自身をそうだと思っている先生です。
「だからね」
「それでなんだ」
「日笠さんともデートじゃない」
「恋愛対象になる人じゃないから」
「そう言うんだ」
「そうだよ、一度ももてたことがないし」
 人生においてというのです。
「もてる要素もね」
「ないんだね」
「先生は」
「自分でわかっているから」
「デートなんてする筈がない」
「そう思っているんだ」
「そうだよ。全くね」
 それこそというのです。
「私にはね」
「女性は縁がない」
「そもそも充分幸せだっていうんだね」
「僕達がいてトミーも王子もいて」
「学園で好きなだけ学べる」
「生活に必要なだけのお金もあるし」
「これだけ幸せなのに」
 先生はというのです。
「これで恋愛なんてね」
「ないんだ」
「先生は求めないんだ」
「それも全く」
「そうなんだね」
「そうだよ、一切ね」
 それこそというのです。
「求めることはしないよ」
「成程ね」
「先生ってそのことは変わらないね」
「恋愛についての考えは」
「本当にね」
「うん、太っていて美形でもないし」
 先生はというのです。
「運動神経も全くないし」
「それでだね」
「全くもてない」
「女性のお友達は多くても」
「恋人はいない」
「告白されることもないのね」
「絶対にね、まあ恋愛は一歩間違えたら地獄だし」
 先生はこのことは知っていました。
「別にいいかな」
「いや、地獄って」 
 そう言われてポリネシアはお顔を顰めさせました。
「極論過ぎるでしょ」
「確かに失恋で酷く傷付いた人はいるよ」
 ホワイティはこのことは否定しませんでした。
「振られたことを言われたりして」
「けれどそれは極端な事例で」
 それでと言う老馬です。
「常にじゃないよ」
「流石に地獄はないよ」 
 トートーも先生に言います。
「恋愛でそこまでなることはね」
「なった人は不幸だけれど」
「それを恋愛の全てって思うのはね」
 どうかとです、オシツオサレツは先生に言いました。
「流石に無理があるよ」
「世の中そんなに地獄は多くないと思うよ」
「イスラエル軍が攻めて来たみたいな」
 ダブダブはこう言いました。
「そんなことは滅多にならないでしょ」
「告白した相手も周りの人達も相当に酷くないと」 
 さもないと、とです。チーチーも言います。
「流石にね」
「先生考え過ぎだよ」
「一歩間違えれば地獄なんて」
 チープサイドの家族は先生に口を揃えて言いました。
「恋愛って何?」
「戦争じゃないよね」
「先生の言う様なら」
 それならとです、ジップも言います。
「誰も恋愛なんてしないよ」
「ちょっとしたことで死ぬ様な想いをするなんて」
 ガブガブも言うことでした。
「誰も怖くて出来ないよ」
「いや、実際恋愛は怖いよ」
 皆に言われも先生の考えは変わりません。
「実際にね」
「一歩間違えるとなんだ」
「地獄に堕ちるんだ」
「そしてとんでもなく苦しむ」
「深刻なトラウマを持つものなんだ」
「そうだよ、この学園にもあるね」
 先生は窓の外を見て言いました、そこにその学園の景色があります。
「そうしたお話が」
「ああ、高等部だね」
「有名だよ」
「遠井君だった?」
「物凄く酷い振られ方して」
「告白をけしかけたお友達二人に縁も切られた」
「そう、彼等は彼と一緒にいた何かあるぞとかね」 
 先生はどうにもというお顔でお話しました。
「告白した娘のお友達、女の子達に言われてね」
「それでだね」
「自分の身大事で縁を切ったんだね」
「我が身可愛さで友達切ったんだ」
「それは最悪だけれどね」
「本当の友達じゃなかったよ」 
 皆もそのお話には心から嫌悪を覚えて言います。
「そんな連中信用出来ないけれどね」
「そもそもね」
「僕達も嫌いになるよ」
「お付き合いしたくないわ」
「そんな連中とはね」
「私もそんな人達、脅しをかけた女の子達も軽蔑するよ」
 先生は強い声で言いました。
「そして交流を持たないよ」
「人間として最低だから」
「間違っているからだね」
「そんなことしないしね、先生」
「そんなことをする人も嫌いだね」
「うん、けれどそんな人達は実際にいて」
 そうであってというのです。
「恋愛はね」
「一歩間違えるとだね」
「そうした人達によって地獄に堕ちる」
「そうなるものでもあるから」
「先生は恋愛はいいんだ」
「無縁でも最高に幸せだしね」
 先生はきっぱりと言い切りました。
「言うなら常にギロチン台に首をかけているものだよ」
「恋愛ってものは」
「何かあるとその刃が落ちる」
「それで死んじゃう」
「地獄に堕ちるものなんだ」
「そう思うよ、しかしね」
 それでもというのです。
「日笠さんと水族館に行くのは楽しみだよ」
「それはいいけれどね」
「日笠さんと一緒に行くのは」
「まあそうしたことを重ねていって」
「わかっていけばいいよ」
 こう言ってでした。
 先生は土曜日に日笠さんと一緒に水族館に行くことになり実際にそうしました、いつもの礼装とシルクハットで行きますが。
 お洒落をした日笠さんはその先生を見て待ち合わせ場所にした水族館の入り口で微笑んで言いました。
「いつも奇麗な服を着ておられますね」
「そうでしょうか」
「はい、礼装で」
「私はずっとです」
「礼装ですね」
「外出の時は」
 この時はというのです。
「お家では作務衣でして」
「日本の服ですね」
「そして外ではです」
「常に礼装ですね」
「スーツかタキシードにです」
 今は蝶ネクタイのタキシード姿です。
「頭にはです」
「シルクハットですね」
「もうかなり古いですが」
 見れば年代ものとさえ言っていいです。
「それでもです」
「お好きですね」
「気に入っています、そしてこの服装は」
「イギリスのものですね」
「イギリスでは紳士であるなら」
「礼装ですね」
「そうであるべきだとです」
 その様にというのです。
「教えられ私もです」
「そうお考えで」
「日本でもです」
 この国に移住して国籍もそうなってもというのです。
「その考えでいます」
「ですからお洒落ですね」
「私はお洒落ですか」
「とても」
 先生ににこりと笑ってお話します。
「紳士です、それもとても知的な」
「私は知的ですか」
「そう感じます、では中に入りましょう」
「水族館の中に」
 先生は日笠さんを紳士的にエスコートしてでした。
 そのうえで案内します、日笠さんは水族館の中の色々な生きものに施設を観て回りますがその中であることに気付きました。
「これは動物園も博物館も美術館もですが」
「学園の中のですね」
「植物園も図書館も。それに鉄道博物館も」
「学問的な場所はですね」
「おかしな身なりの人はいないですね」
 見ればそうでした、今も。
「半グレの様な。人相が極端に悪い人もです」
「いないですね」
「そうですね」
「そうですね、半グレの様な人達はです」
 先生は日笠さんにお話しました。
「学問や芸術とはです」
「無縁ですね」
「こうした場所には興味すらです」
 そもそもというのです。
「ありません」
「だからですね」
「来ることはありません」
「そうですね」
「半グレと同じレベルの人達も」
「同じですね」
「来るとすれば」
 その時はといいますと。
「何かしらです」
「邪な考えがありますか」
「そう思っていいです、例えば水族館の生きものが虐待されている」
「されていないですが」
「ショー等を行えば」
 そうすればというのです。
「事実象で、です」
「ありましたね」
「ですからその様にです」
「言いがかりはつけられますか」
「言いがかりは付けようと思えば幾らでもつけられます」
 そうしたものだというのです。
「ですから」
「水族館にもですか」
「言えるので」
 それでというのです。
「そうした人達はです」
「そうした場合に来ますか」
「はい、そして」 
 そうであってというのです。
「よからぬことをします」
「運動家ですね、実は動物園の方でも」
 日笠さんはお顔を曇らせて勤務先でのことをお話しました。
「警戒しています」
「そうした人達が来ることをですね」
「生きもの達を檻に入れていては」
「虐待ですね」
「そう言いまして」
「私としてはです」
 先生は自分のお考えもお話しました。
「私の動物園をご覧になられておわかりですね」
「檻等は反対ですね」
「はい、ですがそれは」
「先生だから出来ますね」
「そうだと思います、私は彼等の言葉がわかるので」
 生きもの達のそれがというのです。
「それで、です」
「出来ますね」
「会話が出来ますと」
「意思疎通が出来て」
「そしてです」
 そのうえでというのです。
「理解し合えるので」
「出来ますが」
「そうでないとですね」
「彼等の言葉がわかりませんと」
 生きもの達のというのです。
「無理です」
「そうですね」
「ですから」
「動物園に檻や柵があってもですね」
「当然のことです」
「外に出て何かあると危ないので」
「テリトリーから出ますと」 
 それぞれの生きもの達のというのです。
「そうなります、それに」
「それに?」
「私のやり方でもです」
「言いがかりはつけられますか」
「何とでも」
「だからですね」
「ああした人達が来る可能性はあります」
 先生の動物園にもというのです。
「まさにです」
「言いがかりは幾らでもですね」
「付けられて」
「何処でも来ますが」
「そうです、奈良の公園の様に」
「あそこですね、何か鹿の気持ちがわかるとか鹿は外国の人達がわかるとか」
「それは嘘です」 
 先生は水族館のアシカ達と手を振り合って挨拶を交えつつお話しました。
「鹿はその人を見ます」
「人種や国籍ではなく」
「大体彼等がです」
 鹿達がというのです。
「人の国籍を知っていてそれで見るのか」
「その筈がないですね」
「そうです、それに彼等はそもそもです」
 先生はさらにお話しました。
「鹿のことはです」
「どうでもいいですか」
「はい」
 そうだというのです。
「自分達の目的の為にです」
「利用していますね」
「本気で思っているなら」 
 奈良の鹿達のことをというのです。
「呼ばれもしないのにいきなり来て」
「外国の人達を攻撃しないですね」
「何も調べないで」
 そのうえでというのです。
「そして自警団みたいなこともです」
「しませんね」
「パトロールをして」 
「そこがおかしいですね」
「全て、彼等は全てです」
「自分の為に行っていますね」
「兵庫の。こちらに出たあの人と同じです」
 先生はこの輩のお話もしました。
「人の種類として」
「見れば主張は同じですね」
「そうですね、偏見の塊で」
「嘘で差別を煽り」
「自分がいい目を見る」
 そのことを狙っているというのです。
「そうしたです」
「悪質な人達ですね」
「極めて、彼等は鹿のことはどうでもよく」
「利用しているだけで」
「そしてです」 
 そうであってというのです。
「反論があれば」
「暴力的な手段ですね」
「それで攻撃します」 
 反論に反論でなくというのです。
「そして黙らせます」
「半グレと同じですね」
「反社会的人物とです」
 その様にというのです。
「認識すべきです」
「半グレの様な」
「半グレは何か」
「反社会的人物ですね」
「そう言うしかありません」
「犯罪行為で暮らしている」
「そうした人達ですから」
 だからだというのです。
「およそ人の。誰かの為に何かすなぞ」
「有り得ないですね」
「まだヤクザ屋さんなら可能性があります」
 この人達はというのです。
「ヤクザ屋さんはまだモラルがある場合があります」
「アウトローでもですね」
「任侠といいますが」
「よく言われますね」
「あの人達なりのモラルがあり」 
 反社会的人物でもというのです。
「それに従って動くので」
「まだ人を助ける場合がありますね」
「実際義侠心で自警団を編成したこともありますね」
「そうですね」
 日笠さんもこのことは知っていてお話します。
「私達が暮らしている神戸でも」
「第二次世界大戦終結直後は」
「治安が悪くて」
「それで、です」
「警察が対処しきてなくて」
 悪い人達が悪いことをすることに対してです。
「それで、でしたね」
「ヤクザ屋さん達が動いて」
「自警団を編成してですね」
「神戸の人達を護りました」
「そうしたこともありましたね」
「ですがこれは必要であり」
 自警団がというのです。
「そうした状況で」
「自分達がと思い動きましたね」
「そうでした、間違ってもです」
 先生はさらにお話します。
「呼ばれもしないのに出て来て」
「そして勝手に動く」
「しかも今はです」
「警察はしっかりと動いていますね」
「奈良県警も。警察が動いてくれないのではなく」
「そうしたことがなくてですね」
「通報もなく」
 良識ある市民の人達からというのです。
「それで、です」
「事実ではない」
「外国の人達が鹿をいじめている、そして他の地域でもです」
「外国の人達が悪いことをしていない」
「ですから」
 そうであるからだというのです。
「警察も動かないのです」
「そうですね」
「それで勝手にです」
「自警団を組んで動く」
「それではですね」
「半グレとどう違うか、しかもその中にです」
 先生は眉を曇らせてお話します。
「まさにその半グレ達がです」
「入っていては」
「絶望的です」
「そうですね」
 日笠さんも確かにと頷きます。
「そうした状況は」
「そしてああした人達はこうした場所にですね」
「鹿を守る、即ち生きものに興味があると言っても」
「来ないですね」
「学問なぞしません」
 ああした輩共はというのです。
「間違っても、ただインターネットの動画を観て」
「何処の誰が作ったかわからない」
「しかも調べると真相が怪しいか」 
 若しくはといいますと。
「嘘もです」
「吐いていますか」
「平気で嘘を吐いて拡散している様な」 
 そうしたというのです。
「動画ばかり観て」
「わかった気でいますね」
「そうした状況で」
 それでというのです。
「差別を娯楽の様なものとして行っている」
「そうした人達ですね」
「その彼等が学園にも来ましたし」
「あの人もですね」
「逮捕されてよかったです」
 先生は心から思いました。
「まことに」
「差別を撒き散らし煽るので」
「しかも自分を批判する人達に手段を問わず攻撃しましたし」
「最低でしたね」
「まことに。ああした人達がいるのは」
「インターネット可ですね」
「デモ隊です、集団で攻撃を行うなりです」
「そうした場所にしかいないので」
 だからだとです、日笠さんも言います。
「それで、ですね」
「こうした場所には来ないです」
「学問的な場所に近付かず」
「まことの意味で優れた人達にもです」
「近付かないですね」
「はい」
 まさにというのです。
「そうした人達は」
「それで愛国のみを言っていますね」
「常に誰かを罵り。ゲーテは言いました」
 ドイツの政治家で学者で詩人で小説家であったこの人はというのです。
「人は落ちるまで落ちますと」
「人としてのレベルがですね」
「誰かを罵るしか楽しみがなくなる」
「他のことはしなくなりますね」
「そうなります」
「それが彼等ですね」
「そして恥も知らないので」
「恥を恥と思わなくなった時にですね」
「最も恐ろしい腐敗がはじまります」
 そうもなるというのです。
「そしてそれもです」
「彼等ですね」
「しかも愛国は実は」
 それはといいますと。
「愚者の最後の逃げ道ともです」
「それは私もです」
「ご存知ですね」
「聞いたことがある言葉です」
 実際にというのです。
「そうでした」
「はい、そして愛国を言えば」
「同じレベルの人達が集まり」
「そしてです」
 そうなりというのです。
「持て囃し動画を観まして」
「視聴数が増えると高校収入が出来て」
「またお金を贈る人も出ますね」
「インターネットで」
「そうもなるので」
「お仕事になりますね」
「愛国ビジネスといいますが」
 先生はとても嫌そうにお話しました。
「それが成り立ちます」
「まさに愛国は、ですね」
「愚かな人達の最後の逃げ道で」
 そうであってというのです。
「実際儲かります」
「嫌なことですね」 
 日笠さんもお話を聞いて眉を曇らせています。
「聞けば聞く程」
「全くですね」
「先生もそうお考えですね」
「兵庫のあの人から思う様になりました」
 その時からというのです。
「実に」
「そうなのですね」
「はい、そして」
 そうであってというのです。
「今は奈良にもです」
「ああした人が出てですね」
「奈良がとんでもないことになっています」
「全く学ばずしかも悪いことばかりしていい目を見ている」
「そんな人がいまして」  
 今の奈良県にはというのです。
「非常にです」
「酷いことになっている」
「彼等は基本こうした場所に来ないですが」
 今お話した様にというのです。
「決して。ですが外国の人達がどうとかです」
「言いがかりの材料を見付けるとですね」
「決ます、事実なぞです」 
 その場合はというのです。
「どうでもいいのです、嘘を信じさせるにはどうすればいいか」
「それは」
「大声で何度も言うことです」
 そうすればいいというのです。
「臆面もなくです」
「嘘をですね」
「何度もです」
「言うことですね」
「はい」
 それが大事だというのです。
「嘘を嘘とです」
「何度もなのね」
「言いますと」
「信じる人が出ますか」
「はい、そして」
 そうなりというのです。
「そうした人達が儲けるか選挙に出てです」
「当選してですね」
「そうなりまして」 
 それでというのです。
「政治家になり地位と収入も得て」
「より酷いことをしますね」
「そうもなります、そして彼等は決してです」
 先生は断言しました。
「忠告や反論を聞きません」
「自分が正しいと思っていますね」
「盲信していまして」
「言われるとかえって怒りますね」
「そして嘲笑し罵倒するだけです」
「反論ではなく」
「リベラルだのオールドメディアだの言って」
 言う言葉も決まっているというのです。
「誰が作ったかわからない動画だけ信じて」
「インターネットの」
「そもそも元々迷惑系で」
「悪いことをして儲けていた人がですね」
「心を入れ替えたと言ってです」
「愛国活動をしてもですね」
「普通の人は簡単には信じませんね」
 日笠さんに尋ねました。
「そうですね」
「はい、普通は胡散臭いと思います」
「そうですね」
「特に何もない人が言っても」
「前科のない様な」
「それは事実かどうか」
 その人が言っていることがです。
「調べます」
「そうしますね」
「そうしたことをしないで」
 それでというのです。
「信じる人はです」
「非常にレベルが低いですか」
「そう言うしかなくてです」
「人として」
「はい、そうして」
 そうであってというのです。
「学ばずです」
「忠告等も聞かない」
「ですから反省もせず」
「学ぶこともですね」
「しないので」
「変わらないですね」
「成長なぞせず」
 人としてというのです。
「ずっとです」
「ああした人達を信じて」
「同じことを繰り返します、ある崇拝対象が駄目になりますと」
 そうなってもというのです。
「別の崇拝対象を見付け」
「愛国ビジネスに乗っかり」
「利用されるか利用するか」
「その繰り返しですね」
「そうです、奈良の人達は本当に酷い過ちを犯しました」
「ああした人を当選させて」
「自分達の暮らす場所を穢しています」
 現在進行形でというのです。
「その人を見てです」
「投票することですね」
「そうです、おかしな人が出ても」
「その人を見極めて」
「そしてです」 
 そのうえでというのです。
「投票しないことです」
「それが大事ですね」
「心から思います、そして半グレがいる様でしたら」
 その場所にというのです。
「またそうした風な人とわかったら」
「近寄らないことですね」
「そうすることです」
 こうしたお話もするのでした、そしてです。
 先生は日笠さんと一緒に水族館の生きもの達も観て回りました、そのうえでお家に帰るとまたしてもでした。
「変に動いているのかい」
「はい、奈良で」
 トミーは先生に物凄き嫌そうにお話しました。
「あの人が」
「相変わらずだね」
「売名行為ばかりしています」
「その為にしか動かないね」
「あの、見ていますと」
 やはりとても嫌そうに言うトミーです。
「いいところがです」
「ないね」
「人として」
「誰だって何かしらいいところはあるんだよ」
 先生も眉を曇らせてお話します。
「人や生きものはね」
「人や生きものは、ですか」
「それが餓鬼になるとね」 
 仏教で言うその存在にというのです。
「全くね」
「いいところがなくなりますね」
「美徳や長所は餓鬼にはないんだ」
「ただひたすら浅ましく卑しいですね」
「そうだよ、自分のことしか考えなくてね」
「それであの人もですね」
「見ていていいところなんてね」
 それこそというのです。
「ないんだ」
「そうなんですね」
「あそこまで堕ちると」
 それこそというのです。
「人でも生きものでもなくね」
「餓鬼ですね」
「そうなっているよ、そして餓鬼を餓鬼とわからないのは」
「愚かですね」
「同類で餓鬼の言うことはね」
「聞いてはいけないですね」
「人は人の言葉を聞かないと」
 そうしないと、というのです。
「駄目だよ。そしてもっと聞くべきは」
「神様の言葉ですね」
「そうだよ、神様は平等や博愛を言われても」
「ああしたことは言われないですね」
「あれは本当にね」 
 先生はここでも心から言いました。
「餓鬼だよ、餓鬼だから自分のことしか考えないで」
「悪いことばかりしますね」
「そうだよ、だからね」
「また碌でもないことをしていますね」
「そして私が一番怒ることは」 
 本当に怒って言う先生です。
「彼は子供まで利用しているね」
「東大寺で写真撮ったりしていますね」
「何も知らない学生さん達とかね」
「ああした行為がですね」
「最もね」 
 先生としてはです。
「許せないよ」
「自分をいい人に見せようとしているので」
「子供や少年少女の為に動いているとね」
「実は違いますね」
「そんなものは仮面で」
 そうであってというのです。
「素顔はね」
「とんでもなく醜いですね」
「子供や少年少女もね」
「利用するだけですね」
「そうだよ、まして東大寺はね」  
 このお寺はというのです。
「無断での撮影はね」
「禁止されていますね」
「それを普通に行って」
 そうしてというのです。
「投稿しているからね」
「モラルもないですね」
「そうだよ、そして」
 そうであってというのです。
「これからも生きている限りね」
「そうしたことを繰り返しますね」
「そうだよ」
 忌々し気に言う先生です。
「彼はね」
「吐き気するよ」  
 チーチーはとても嫌そうに言ってきました。
「あまりにも卑劣で醜悪でね」
「悪人もそこまでいくとね」 
 ガブガブもいいます。
「そうなるよ」
「何か見ていて聞いているだけで嫌になるね」
「酷過ぎて」
 オシツオサレツもガブガブ達と同じ考えでした。
「悪人もここまでくるとね」
「実際に吐き気がするよ」
「まさか日本にここまでの悪人がいるなんて」 
 ホテイティもとても嫌そうです。
「思わなかったよ」
「基地の前にいる運動家と同類でも」
 それでもと言う老馬です。
「遥かに醜悪だね」
「どうやったらそこまで下劣になれるのか」
 ジップは言いました。
「わからないよ」
「迷惑系でも最低の部類の奴がね」
「愛国でも最低のことをしているのかしら」
 チープサイドの家族は思いました。
「それで子供達も利用する」
「少年少女を」
「あんな奴に自分の子供を近付けたら駄目でしょ」
 ダブダブもとても怒っています。
「親御さん達もしっかりしないと」
「善人ぶっていても丸わかりじゃないか」
 トートーも悪を糾弾する声をあげます。
「邪悪そのものだよ」
「邪悪も邪悪で」  
 まさにと言うポリネシアです。
「吐き気を催す邪悪よ」
「本当に早いうちに何とかしないと」 
 先生は腕を組んで深刻に考えるお顔になって言いました。
「奈良はもっと汚染されるよ」
「全くだね」
「公園といいね」
「他のことといいね」
「嘘で差別を撒き散らしてね」
「売名行為ばかりしているから」
「売名自体は宣伝とも言えるからいいにしても」
 それでもというのです。
「彼の売名はね」
「また違うね」
「醜い売名だね」
「善人ぶってより成り上がろうとする」
「その為の売名行為だから」
「その為に多くの悪事を行って多くの人を不幸にしていって」
 そうであってというのです。
「自分だけがいい目を見ようとしているからね」
「つくづく屑だね」
「外道だよ」
「そんな奴を早く何とかしないと」
「奈良の人達は駄目だね」
「若し悪を悪と思わなくなったら」
 その時はとです、先生は言いました。
「地獄だよ」
「地獄に堕ちるね」
「その時は」
「餓鬼になるどころか」
「地獄に堕ちて」
「責め苛まれるね」
「そうなるよ」
 先生は皆にお話します。
「恥を恥と思わなくなって餓鬼になって」
「悪を悪と思わなくなって」
「悪事を重ねて」
「自覚していてもね」
「平然とやり続けるとね」
「地獄に堕ちるよ、ただああした連中はね」
 彼等はといいますと。
「信仰心もないかあってもね」
「間違ってるね」
「カルトになってるね」
「アメリカでもそうした人達がいるし」
「他の国でもでね」
「愛国もそうだね」
「そう、愛国ビジネスもね」
 それもというのです。
「カルトみたいになっているね」
「そうだね」
「その通りだね」
「自分だけが正しい」
「そう思っていて」
「それでね」
「信仰心もないかまともじゃなくて」
 そうであってというのです。
「地獄に行くよ」
「ああした連中は」
「恥を恥と思わなくなって」
「さらに悪を悪と思わなくなったら」
「その時はね」
「そうだよ、そして地獄の閻魔さんの前でね」
 日本の仏教のことからお話します。
「嘘を吐くよ」
「そうだよね」
「普通は吐かないよね」
「閻魔さんには」
「嘘を吐いてもばれるから」
「鏡に映されてね」
「そこまで愚かなんだ」
 彼等はというのです。
「要するにね」
「そんなことも知らない位に」
「どうにもならないんだね」
「閻魔さんに嘘吐いても無駄っていうの知らない位にね」
「そこまでだとね」
「つくづくどうにもならないね」
「そうだよ、だからね」 
 それでというのだ。
「彼等に何をしてもね」
「無駄だね」
「そう言うしかないね」
「結論としては」
「そうだね」
「人の話を聞いても」
 こうも言った先生でした。
「言った通りに出来ない人もいるね」
「そうだよね」
「言った通りにしているつもりでもね」
「本人はそのつもりでも」
「出来ていない人はいるね」
「世の中には」
「主観と客観の違いで」
 それでというのです。
「自分は出来ているつもりでもね」
「他の人から見ると違う」
「そんなこともあるよね」
「逆の場合もあるけれどね」
「世の中にはあるわね」
「これは仕方ないよ、聞こうという意志がね」 
 それがというのです。
「大事だよ、それを忠告してもね」
「馬鹿にしてね」
「嘲笑ってきてね」
「頭から否定するなら」
「問題外だね」
「そうだよ、彼等はそうでもあるから」
 だからだというのだ。
「本当にね」
「どうにもならないね」
「効くつもりがない」
「自分達以外の意見は」
「それで問題外だね」
「そうなんだ、いいものは何もなくて悪いものばかり備えていて」
 それでというのです。
「しかも人の忠告なんて馬鹿にしてくる」
「それならだね」
「問題外で」
「よくなる見込みはないね」
「全く」
「悪人だし」
「そう、どうにもならないよ」 
 こう言う先生でした、そしてです。
 こうした人達についてさらに警戒するのでした、よくなることは有り得るただひたすら悪いことばかりするので。








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