『ドリトル先生と日本に来た仲間達』




                第十二幕  日本での楽しい暮らし

 皆は日本のセンターに入って暮らしはじめました、それから暫く経って先生は大学の研究室で家族の皆に言いました。
「さて、そろそろ落ち着いてきた頃だから」
「センターでの生活も慣れてきたわね」
「日本にも馴染んできて」
「それで今はどうか」
「体調や気分を聞くのね」
「そうしよう、最初は慣れない環境で色々戸惑うけれど」
 先生は皆にティータイムにお話します、今日はアメリカ風でレモンティーにドーナツ、キャラメルにアイスクリームの三段セットです。
「それでもね」
「そろそろだね」
「慣れてきてね」
「日本の暮らしに馴染んでいるか」
「それがどうかわかってくるね」
「その頃だね」
「だからね」 
 それでというのです。
「明日は講義もないし」
「それでだね」
「センターに行くね」
「そうするね」
「そうしよう、スタッフの人達もどうか」
 働いている人達もというのです。
「元気かどうかね」
「見たいね」
「それじゃあね」
「行こうね」
「明日はね」
「そうしようね」
 レモンティーを飲みつつ言います、そうしてです。
 次の日皆は王子のキャンピングカーでセンターに行きました、そのうえでセンターに到着して中に入るとです。
 皆元気で明るく過ごしています、先生は皆の目の色も毛やお肌のツヤがよく動きも生き生きしているのを見て笑顔になりました。
「皆気分がいいね」
「当然だよ先生」
 貯金好きのライオンが応えました。
「いつも運動が出来て快適な場所だしね」
「そうなんだね」
「うん、いい気候だね」 
 先生ににこりと笑って言いました。
「日本は」
「そうなんだね」
「景色もよくてね。しかも徐々に変わっていくんだよね」
「日本の景色は一年の中でね」
 背性もそうだと答えます。
「そうなっていくよ」
「ここでもだね」
「紅葉の色が赤くなったり雪が降ってね」
「春は桜だね」
「そうそう、桜の木が一杯あるよ」
 アオムネツバメが言ってきました。
「このセンターには」
「日本人は桜が大好きだからね」
「沢山植えてくれたのね」
「そうなんだ、パドルビーの施設を忠実に再現しても」 
 それでもというのです。
「色々な草花を植えていて」
「桜も多いんだね」
「そうなんだ、だから春になれば」
 その季節になればというのです。
「桜が咲いてね」
「凄く奇麗になるんだね」
「そうなるよ」
「皐も紫陽花も多くて」
 スピーディーはそのお花達も見てお話します。
「それぞれが咲くのね」
「季節になればね」
「そうなるのね」
「朝顔も向日葵もあって」
 カタカタメは夏の花達まだ咲いていないその花達を見て言いました。
「夏も楽しめるね」
「薔薇もあって」
 アルフはこの花達を見ています。
「いいね」
「お花はパドルビーよりずっと多いよ」
 クイップは思わず唸りました。
「四季の花が楽しめるね」
「冬のお花もあるじゃない」  
 イティーは笑顔で言いました。
「椿とかね」
「梅に桃があるのもいいよ」
 笑顔で、です。ジョージョーは言いました。
「春になったら桜の前に楽しめるね」
「こうしたお花達があるから」
 ハリガリは笑顔になっています。
「楽しくて仕方ないよ」
「食べるものもお水も美味しくて」
 ソフィーはこちらのお話をしました。
「最高よ」
「しかも災害対策までしているのよね」
 イティーはこちらのお話をしました。
「色々な」
「こうした素敵な国でもね」
 老馬は残念そうに言いました。
「災害は多いからね」
「その対策はちゃんとしているからね」  
 ホワイティはそれでと言いました。
「有り難いね」
「皆地震や台風の時はスタッフの人達の言うことを聞いて動いたらいいよ」
 トートーは皆にお話しました。
「台風の時は外に出ない」
「地震の時は建物の下に隠れる」 
 こう言ったのはガブガブでした。
「そうしていこう」
「かなりの地震が来ても壊れない様にしているけれど」
「地震が起こった時はちゃんとしてね」
 チープサイドの家族も皆に言います。
「そのこともちゃんとしてるけれど」
「皆の言うことは聞いて」
「雷が起こっても避雷針があるわ」
 ダブダブは落雷のお話をしました。
「大丈夫よ」
「建物は火事への対策もしているし」 
「スタッフの人達がいてくれて消火もしてくれるよ」
 オシツオサレツは二つの頭で言いました。
「ちゃんとね」
「消火栓も一杯用意していてお水も消防車も用意されていて」
「万全に万全を期す」
 ポリネシアは強い声で言いました。
「まさにそうなっているわね」
「イギリスと違って災害が物凄く多い国だから」
 ジップは日本自体のお話をしました。
「このセンターもちゃんとしているよ」
「イギリスでも先生がお話したけれど安心してね」
 チーチーも言います。
「災害が起こってもね」
「犬のホームも」
 トビーが言ってきました。
「そうだしね」
「そうそう、安心して暮らせるよ」 
 スナップは鼠倶楽部のお話をしました。
「僕達も」
「ここでずっと暮らせるなら」 
 ニーノも笑顔でお話します。
「幸せよ」
「そう言ってくれて嬉しいよ、皆楽しんでね」
 先生も笑顔で言います。
「日本そしてこのセンターでね」
「そうさせてもらうよ、もうね」
「ここでずっと暮らさせてもらうよ」
 二匹の蝙蝠も言ってきました。
「日本でね」
「先生も傍にいてくれているしね」
「何かあるとすぐに来てくれるっていうから」
 それでと言うピピネッラでした。
「嬉しいわ。縁があって私の兄弟も子供達も来てくれたし」
「ご主人もね」
 ステファン氏が応えました。
「そうなったね」
「ええ、喧嘩もしたけれど」 
 ピピネッラはご主人もと言いました。
「けれどね」
「それでもだね」
「今はね」
 ステファン氏に笑顔でお話します。
「とてもよ」
「仲がよくなっているね」
「そうなっているわ」
「そうだね、そしてこれまで出会ってきた」
「色々な人達もね」
「お話を聞くとね」
「馬丁さんも宿屋のご主人も侯爵夫人も軍隊の人達も」
「元気だね」
「ずっとね」
 まさにというのです。
「そうだそうで」
「君も安心しているね」
「ええ、ただ侯爵さんは」
 ピピネッラはこの人のお話もしました。
「やっぱりね」
「自業自得だね」
「ああなるしかなかったわ」
「悪いことばかりしていたからね」
「お金のことばかりで」
 頭の中にあることはです。
「お百姓さんや労働者の人達を酷使して」
「何とも思わないでね」
「機械を導入して大勢の人をクビにしたりして」
「鉱山でも酷使してね」
 ステファン氏もそのお話を聞いて知っています。
「それでね」
「酷い人だったね」
「だからね」
 それでというのです。
「ああなってね」
「当然だね」
「仕方ないわ」
 まさにというのです。
「本当にね」
「機械、科学や技術は何の為にあるか」
 先生はお話しました。
「それはね」
「皆が幸せになる」
「その為のものだね」
「まさに」
「そうだよね」
「そうだよ、間違ってもね」 
 皆にお話します。
「侯爵さんみたいなことをするとね」
「駄目だね」
「お金儲けの為だけに使う」
「そんなことをしたらね」
「絶対に駄目だね」
「そうだよ」 
 こう言うのでした。
「だから無残な末路を迎えたんだ」
「冷酷で自分のことしか考えなくて」
「頭の中はお金のことばかり」
「他の人達を酷使して容赦なくクビにする」
「機械を使うにも自分の為だけで」
「何故科学を学んで用いるか」
 機械や技術をというのです。
「まさにね」
「幸せになる為だね」
「皆が」
「自分だけいい目を見る為じゃない」
「間違っても」
「そうなんだよ、このセンターも」 
 こちらもというのです。
「本当にね」
「皆が幸せになる為に使われているね」
「機械も技術も」
「科学のそれは」
「そうだね」
 王子も言ってきました。
「先生の考えは正しいよ」
「科学や技術に対してだね」
「機械だってね」
「そうした考えはだね」
「正しいよ、非科学的であることもどうかだけれど」
 それでもというのです。
「科学を悪用することもね」
「駄目だよ」
「あくまでいいことの為に使う」
「そうしてこそだよ」
 先生は王子にもお話しました。
「それはね」
「神様の願いだね」
「キリスト教の神様もそうでね」
「他の宗教の神様でもだね」
「同じだよ」
 その願いはというのです。
「何故なら科学もまたね」
「神様のお力だからね」
「それでだよ」
「皆の幸せの為に使わないとね」
「ちゃんと学んで理解してね」 
 そうしてというのです。
「そのうえでね」
「ことを進めていこうね」
「それじゃあ」
 こうしたお話をしました、そしてです。
 先生はセンターの色々な場所を見て回りました、そうして何処も素晴らしい環境と設備であることに笑顔になってです。
 スタッフの人達と今後どうすればもっとよくなるかもお話しました、素晴らしくとももっとよくなれるのが世の中だからです。
 そしてお昼にはスタッフの人達の食堂でカレーを食べますが。
「物凄く美味しいね」
「そうですよね」 
 一緒に食べているステファン氏も笑顔で応えます。
「この食堂のお料理は」
「カレーだってね」
「僕もカレーを食べていますが」 
 見ればステファン氏もです。
「本当に美味しくて」
「よく食べるんだ」
「はい、あとお家はです」
 ステファン氏のそちらはです。
「神戸のマンションにです」
「入っているんだ」
「八条住宅の」
 こちらの企業のというのです。
「神戸にいいお部屋がありまして」
「紹介してもらったんだ」
「はい」
 そうだというのです。
「有り難いことに」
「よかったね」
「はい」
 ステファン氏は心から答えました。
「そのことも」
「神戸の八条町かな」
「それもです」
 ステファン氏はそうだと頷いてさらにお話しました。
「マシュー=マグさんのご夫婦とです」
「同じマンションなんだ」
「これが」
「それは縁だね」
「全くですね」 
 笑顔で言うのでした。
「前に暮らしていた人が転勤しまして」
「それで空いてだね」
「僕が入りました」
「それは何よりだね」
「はい、それで先生のお家ともご近所ですね」
「そうだね」 
 先生は微笑んで答えました。
「マグ氏ご夫婦と同じマンションなら」
「そうですね」
「それならね」
「これからはですね」
「ご近所同士としてもね」
「宜しくお願いします」
 先生に笑顔でお話しました。
「是非」
「それではね」
「はい、それでなんですが」
 ステファン氏は先生とお家のお話からさらに言いました。
「実はカレー以外にも好きな食べものが出来ました」
「日本に来てだね」
「ハヤシライスにナポリタンに」 
 そういったものにというのです。
「色々な和食もです」
「好きになったんだね」
「肉じゃがや天婦羅も」
 こういったものもというのです。
「たこ焼きや善哉も」
「好きになったんだね」
「はい、そして」
 そうであってというのです。
「特にお寿司が」
「ああ、お寿司だね」
「イギリスで一度いただきましたが」 
 お寿司をというのです。
「やっぱり違いますね」
「日本のお寿司はね」
「回転寿司のお店に入りますと」
 そうすると、というのです。
「これがです」
「美味しくてだね」
「流石に高いですが」
「回転寿司でも結構するね」
「特に高級なお店ですと」
 そうしたお店ならというのです。
「かなりですね、ですが好きになりました」
「では機会があれば」
「お寿司も楽しんでいきます、勿論他の食べものも」 
 日本のというのです。
「ラーメンやおうどんも串カツも」
「では大阪に行くとね」
 先生はステファン氏のお話を聞いて言いました。
「あそこはまさにね」
「食いだおれという位ですね」
「食べるものが有名でね」
「美味しいですね」
「だからね」
 そうした街だからだというのです。
「よく行ってね」
「食べ歩くといいですね」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「そうするといいよ」
「それでは」
 ステファン氏もそれではと応えました。
「そうさせてもらいます」
「それじゃあね、私もよく行くんだ」
「大阪に」
「そうしてね」
 そのうえでというのです。
「食事を楽しんでいるよ」
「そうなんですね」
「いや、やっぱりね」
「イギリスは、ですね」
「こと食べることについては」
 こちらのことではというのです。
「どうしてもね」
「世界的に有名ですからね」
「よくない意味でね」
 こちらでというのです。
「私はダブダブやトミーのお料理で満足しているけれど」
「普通は、ですね」
「何処に行ってもね」
 イギリスではというのです。
「よくないからね」
「そうですよね」
「だからね」
 それでというのです。
「日本ではね」
「お食事も楽しめますね」
「それも世界中のお料理がね」
「かつてイギリスは大英帝国でしたが」
「それでもね」
 食べものについてはです。
「どうしてもね」
「残念ながらですね」
「今もそうだからね」
「思う様に楽しませんでしたが」
「けれど日本ではね」
 この国ではというのです。
「この通りだよ」
「食べものが美味しいですね」
「食材も豊富でね」
 そうであってというのです。
「楽しめるよ」
「そうですね、お野菜や果物もです」
「美味しいね」
「先日苺を買って食べたのですが」
 こちらをというのです。
「これがまたです」
「美味しいね」
「はい」
 そうだというのです。
「とても」
「苺も美味しくてね」
「他のお野菜や果物もですね」
「最高に美味しくて」 
 そうであってというのです。
「いつも楽しめるよ」
「そうしたお国ですね」
「日本はね」
 まさにと言う先生でした。
「そうなんだよ」
「そうそう、苺が最高に美味しくて」
 食いしん坊のガブガブも言います。
「満足出来るよ」
「この前西瓜食べたけれど」
 チーチーはこちらのお話をします。
「物凄く美味しかったよ」
「胡桃だってね」
 ホワイティはこちらのお話をします。
「いつも美味しいよ」
「お米がいいのよ」
 ポリネシアはこの穀物のことを言います。
「お水もいいお陰でね」
「この前玉蜀黍を食べたけれど」
 ダブダブはこちらでした。
「滅茶苦茶美味しかったわ」
「お豆いいね」
「インゲン豆とかね」
 チープサイドの家族はお豆が好きでお話します。
「味がよくて」
「病みつきになるよ」
「人参が兎に角美味しくて」
 老馬は舌なめずりさえしています。
「ついつい食べ過ぎるよ」
「ほうれん草美味しいね」
「日本のほうれん草は」
 オシツオサレツは二つの頭でお話します。
「凄くね」
「いい感じだよ」
「日本のチーズの美味いこと」
 ジップは乳製品のお話をしました。
「お肉もいいけれどね」
「個人的にはお魚がいいと思うよ」
 トートーが思うにはです。
「鰯にしてもね」
「そうそう、スーパーや魚屋さんに行くとお魚の種類が多くて」
 ステファン氏は皆のお話を聞いて言いました。
「そのどれもが美味しくてお料理のレパートリーも豊富で」
「よく食べるよね」
「日本だとね」
「お魚だけじゃないから」
「海老に貝に烏賊に蛸」
「海草だってあるしね」
「全部美味しくて」
 それでと言うステファン氏です。
「来てよかったと思うよ」
「全くだよ」  
 先生も頷いて言います。
「とてもいい国だよ」
「食べもののことでもですね」
「そうだよ、その日本でね」
「皆暮らしていきますね」
「これからずっとね」
「先生と一緒に」 
 ピピネッラが言ってきました。
「そうですね」
「そこで私の名前を出してくれるんだね」
「駄目だったかしら」
「いや、嬉しいよ」
 先生は微笑んで応えました。
「そうしてくれてね」
「それならよかったわ」
 ステファン氏の左肩に停まっているピピネッラは笑顔で応えました、もう彼女は稗のお昼ご飯を食べ終えています。
「私もね」
「うん、それならね」
「ここによく来てくれるのよね」
「お家から大学からも近くてね」
「自動車ですぐね」
「そうだしね、それにこのセンターの顧問だから」
 その立場にあるからだというのです。
「何かあるとね」
「来てくれるのね」
「そうさせてもらうよ」
「それじゃあ待ってるわね」
「いつもだね」
「そうさせてもらうわ」
 先生に笑顔で言います。
「私もね」
「それではね」
 カレーを食べつつそうしたお話をします、そしてです。
 先生は論文も書き続けていますが今度の論文は。
「日本の災害についてなんだ」
「地震や台風について」
「それを書いているんだ」
「今度は」
「うん、事実災害が多い国だからね」
 皆に大学の研究室でお話します。
「だからね」
「それでだね」
「書いているんだね」
「今度はオランダ語で」
「そうしているんだ」
「オランダの学会で発表するからね」
 だからだというのです。
「今はオランダ語で書いてるよ」
「そうなんだね」
「そういえばオランダって山ないね」
「埋め立て地が多くて」
「海に面していて」
「低地の国だね」
「ネーデルランドという国名自体がね」 
 オランダのというのです。
「低地の国という意味だしね」
「そうだよね」
「坂がなくてね」
「平地ばかりでね」
「堤防も多くて」
「運河もだね」
「だから洪水が怖いんだ」
 オランダという国はというのです。
「津波もね」
「日本はどちらもあるね」
「洪水も津波も」
「そうだね」
「それじゃあ今回の論文は」
「洪水や津波についてなんだ」 
 まさにというのです。
「日本のね」
「そういうことだね」
「日本の洪水や津波のことを書いて」
「その対策についても」
「それでオランダの学会で発表して」
「対策の参考にしてもらうのね」
「その為に書いているんだ」 
 今の論文をというのです。
「そうしているんだ」
「成程ね」
「先生の活動は世界的だね」
「日本やイギリスだけじゃないね」
「オランダもだね」
「そうだよ、そして」 
 そのうえでというのです。
「これからもね」
「色々書いてるね」
「色々な国の学会で」
「この前中国の学会で恐竜の論文発表して」
「その前はアメリカで細菌のことを」
「色々書いているね」
「いつもね」
「資料を読むのも論文を書くのも速いからね」
 先生はです。
「だからね」
「すぐ書くね」
「いつも」
「そしてその論文を書き終えたら」
「すぐに次の論文となっているね」
「学者ならね」
 このお仕事の人ならというのです。
「論文を書かないとね」
「学んでね」
「そのうえで」
「そうしないとね」
「だからだね」
「私も書いているよ、この書くことがね」
 論文をというのです。
「とても楽しいしね」
「調べてね」
「そして検証して」
「そのうえで書く」
「そうすることがだね」
「とても楽しいから」
 だからだというのです。
「私はね」
「いつも書くね」
「論文をね」
「そうしているね」
「そうなんだ、そしてセンターのことで」
 こちらのことでというのです。
「災害のことは凄く考えたしね」
「本当に日本は災害が多いから」
「センターは山にあるから流石に洪水や津波の心配はないけれど」
「それでもね」
「問題だからね」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「物凄く学んだし」
「それが生きているね」
「今回の論文にも」
「そうだね」
「そう、そうなっているからね」
 だからだというのです。
「有り難いよ。災害は起こる」
「絶対にね」
「それは避けられないね」
「戦争は避けられてもね」
「政治で」
「しかし災害は避けられないよ」
 どうしてもというのです。
「しかも急に起こるからね」
「いざという時に備えないとね」
「それも常に」
「センターもそうしているし」
「勿論僕達もで」
「今私達がいる学園にしても」
「そうしているからね、災害と気候それに皆のことも考えて」 
 その全てをというのです。
「センターを建てたけれど」
「用意周到に考えて」
「そして検証もして」
「そのうえで建てたし」
「大丈夫だね」
「うん、相当な地震が来ても」
 それでもというのです。
「大丈夫だよ、台風が来てもね」
「大丈夫だね」
「被害は受けないね」
「建物が壊されたり」
「そんなことはないね」
「雪崩や土砂崩れが襲わない様にもしているし」
 センターをというのです。
「落雷には避雷針があって」
「燃えにくい建物にしているし」
「消火栓もお水も沢山用意してるし」
「そこも大丈夫だね」
「あとお池や運河には金魚や鮒が沢山いるから」
 放流してです。
「ヤゴも蛙も暮らすしね」
「ボウフラや蚊を食べてくれて」
「フィラリアとかの心配もないね」
「予防接種もして」
「何重にも対策を用意してあるから」
「皆幸せに暮らしてくれているよ、そして私はね」
 先生ご自身はといいますと。
「こうしてだよ」
「今は論文を書いて」
「学問に励んで」
「何かあるとセンターに行って」
「相談に乗って動くね」
「そうするよ」
 まさにというのです。
「これからもね」
「頑張っていこうね」
「先生は日本のあちこちにも行ってるけれど」
「頑張っていこうね」
「僕達はその先生を支えるからね」
「家族としてね」
「皆がいてくれることがとても嬉しいよ」
 先生は論文を書きつつ笑顔で言いました、そしてサラが日本に来た時にもセンターのことをお話しましたが。
 サラはそのお話を聞いてです、こう言いました。
「だからお家以外の施設が全部なくなっていたのね」
「パドルビーのね」
 先生はお家の中でサラに答えました。
「そうなんだよ」
「お話は聞いていたけれど」 
 サラは座布団の上に座って先生とちゃぶ台を囲みつつ言いました。
「そうなっているのね」
「そうなんだ」
 先生はまさにと答えました。
「これがね」
「成程ね」
「そしてね」
 先生はさらに言いました。
「皆すっかり馴染んでくれてね」
「楽しく暮らしているのね」
「伸び伸びとね」
「それは何よりね」
 サラは日本のお茶を飲みつつ笑顔になりました。
「本当に」
「サラもそう思うね」
「ええ」
 その通りだという返事でした。
「私もね。しかし皆日本に移って」
「そうなってなんだ」
「あちらは寂しくなったわ」
「サラは生きものが嫌いじゃなかったんじゃないかな」
「今は違うわ」
 変わったというのです。
「好きになったわ」
「そうなんだね」
「兄さんと離れてね」
 結婚してというのです。
「それからはね」
「もうなんだ」
「次第に兄さんのことが気になるうちに」
「皆のことも考える様になってかな」
「今思うと悪い暮らしじゃなかったし」
 先生と暮らしていてというのです。
「今はね」
「生きものが好きなんだ」
「そうなっているわ」
「それはいいことだね」
 先生も笑顔で応えます。
「本当に」
「そうよね」
「生きものを好きになることはいいことだよ」
 このことだけでというのです。
「本当にね」
「その通りよね」
「それでね」
 そうであってというのです。
「サラもそうなってくれたなら」
「いいことね」
「とてもね」
 そうだというのです。
「私の考えはね」
「まさにそうした考えね」
「そう、それでね」 
 そうであってというのです。
「これからもね」
「兄さんからお話を聞くわ」
「そうしてくれると嬉しいよ」
「実はね」
 サラは先生にお話を続けました。
「私と主人は生きものの保護のボランティアもしているの」
「イギリスでだね」
「兄さんを見てね」 
 そうしてというのです。
「そのうえでね」
「はじめたんだね」
「兄さんが日本に移住してすぐにね」
 それからというのです。
「はじめたわ」
「いいことだね」
「主人は元々宣教師でしょ」
「キリスト教の」
「今はお茶の会社も経営しているけれど」
 それと共にというのです。
「宣教師でね」
「キリスト教の信仰を備えているね」
「倫理とね。優しくて博愛主義の人だから」
 そうであってというのです。
「生きものの保護もね」
「しているんだね」
「主人から提案したのよ」
「そうだったんだ」
「兄さんのお話をいつも聞いていてね」
 そうであってというのです。
「前から考えていたらしくて」
「それでなんだ」
「兄さんが日本に移住してすぐに」
 その時にというのです。
「はじめたのよ」
「サラに提案して」
「そうなのよ」
「素晴らしいことだよ、生きものを保護することは」
 先生はまさにと言いました。
「人を助けることと同じだよ」
「命の価値は等しいわね」
「そうだからね」
 それ故にというのです。
「本当にね」
「生きものを保護することはいいことね」
「とてもね、これからも続けてくれるのかな」
「勿論よ」
 サラはにこりと笑って答えました。
「そうさせてもらうよ」
「それではね」
「出来る限りのことをしていくわ」
 ボランティアにおいてというのです。
「私もね」
「そうしてくれると嬉しいよ」
 先生にしてもです。
「サラがそうしてくれるならね」
「それではね」
「それで先生」
 ここでトミーが先生に言ってきました。
「今度センターに姫路城のお姫様が」
「行かれるよ」
「そうなんですね」
「大勢のお供の妖怪さんを連れてね」
「そうされますね」
「牛女さんもだよ」
 この妖怪さんもというのです。
「そうするよ」
「妖怪さんも来られますね」
「妖怪も問題ないよ」
 先生は笑顔で言いました。
「別にね」
「悪いことをしないとですね」
「そう、妖怪には妖怪の法律があってね」 
 妖怪の世界でというのです。
「それを守っているならね」
「問題なしですね」
「そうだよ」 
 こうお話するのでした。
「妖怪にも人にも迷惑をかけない」
「妖怪の法律にありますね」
「だからね」
「妖怪さん達もですね」
「問題ないよ」
「その考えの広さがいいのよ」
 サラも言いました。
「兄さんはね」
「妖怪さん達ともお付き合いがあってかな」
「受け入れているところがね」
「別に怖くも悪くもないからね」
「いいのよね」
「問題は心だよ」
 それぞれのというのです。
「心が悪いなら人間もね」
「問題ね」
「そうした人達とも向かい合って来たからね」 
 先生はです。
「だからね」
「皆いいのね」
「人間も生きものも妖怪もね」
「全部ね」
「勿論人間の」
 即ち自分達のというのです。
「民族も宗教も人種もね」
「関係ないわね」
「そんなもので人の価値は決まらないよ」
 そうだというのです。
「決まるのはね」
「その人自身の心ね」
「悪い人ならね」
「誰でも問題ね」
「そうだよ、人も生きものも妖怪も」 
 皆がというのです。
「大事なのはね」
「心であって」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「それを見ないとね」
「駄目よね」
「絶対にね」
 まさにというのです。
「そう心掛けてね」
「兄さんは生きているわね」
「これまでもそうだったしね」
「これからもよね」
「勿論だよ」
 まさにというのです。
「そうしていくよ」
「そうしていってね」
「うん、じゃあね」
「ええ、日本でも皆を大切にして」
「偏見なくね」 
 そうしてというのです。
「学んで色々なことをしていくよ」
「そうしていってね」
「ずっとね、そしてセンターもね」
 こちらもというのです。
「顧問になっているし」
「何かあると行くわね」
「そうしていくよ」
 笑顔での返事でした。
「これからもね」
「頑張っていってね」 
 サラはお兄さんに笑顔で言いました、先生も妹さんのその言葉を受けて笑顔で頷きます。そして日本で楽しく過ごすのでした。


ドリトル先生と日本に来た仲間達   完


                      2025・5・11








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