『ドリトル先生の長崎での出会い』
第二幕 長崎に向けて
先生は長崎に行くことになりました、それでその準備をはじめることにしましたがお家に来た王子に言われました。
「長崎はいいとことだけれど」
「雨が多いね」
「よく言われるね」
このことをお話するのでした。
「あちらは」
「歌にもなっているしね」
「長崎は今日も雨だったって」
「そうだね」
先生もその通りだと答えます。
「あちらは」
「そうだよね」
「実際に雨が多いよ」
「そうだね」
「そしてね」
先生はさらに言いました。
「坂もね」
「多いね」
「もう坂ばかりで」
長崎はというのです。
「凄いよ」
「道を進むのが大変だね」
「足腰は鍛えられるけれどね」
先生は笑ってこうも言いました。
「けれどね」
「兎角雨と坂が多い」
「そうした場所だよ」
「そうだね」
「その二つのことにね」
「注意すべきだね」
「そうだよ、あとね」
王子はさらに言いました。
「見るべきものはね」
「多いね」
「海は奇麗でね」
「山も多くてね」
「自然が豊かで」
そうであってというのです。
「日本だけでなく」
「オランダや中国の文化もあって」
「ハイカラな感じもあってね」
長崎はというのです。
「とてもいい街だよ」
「歴史もあるしね」
「原爆の資料館もあるし」
「そう、あれはね」
先生は王子に暗いお顔でお話しました。
「残念なことだよ」
「原爆が使われたことはね」
「戦争自体がないに越したことはないことで」
そうであってというのです。
「特にね」
「原爆はだね」
「絶対にね、二度とね」
「使われてはいけないね」
「恐ろしいものだよ」
「全くだね」
王子もその通りだと答えます。
「平和が何よりも有り難くて」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「あんなものはね」
「使っては駄目だよ」
「全くだね」
「多くの人が一瞬で死んで」
原爆が使われると、というのです。
「一緒にある多くの命もね」
「やっぱり一瞬で死んで」
「そしてね」
そうしたことだけでなくというのです。
「街も自然もだよ」
「跡形もなくなってしまうね」
「そうなるからね」
だからだというのです。
「広島でも使われたけれど」
「二度とね」
「使われた駄目だよ」
「全くだね」
王子もその通りだと答えました。
「僕もそう思うよ」
「全くだね」
「うん、そして」
そうであってというのです。
「ない方がね」
「いいよ、原子力は平和に使われてこそだよ」
「素晴らしいね」
「どんな技術もいい方向に使うべきで」
「悪い方向にはね」
「使っては駄目だよ」
全くというのです。
「本当にね」
「その通りだね」
王子は先生のお言葉に心から同意しました。
「僕も思うよ」
「全くだね」
「原子力は平和的に使うと」
「発電所とかね」
「物凄いエネルギーを提供してくれるから」
だからだというのです。
「とてもね」
「素晴らしいね」
「そう、けれどそのエネルギーを」
「戦争に使うと」
「あの様にだよ」
「一瞬で多くの命を奪って」
「街も自然もだよ」
まさに何もかもをというのです。
「跡形もなくしてしまうよ」
「そうなるからね」
「だからね」
それでというのです。
「二度と使ってはいけないよ」
「何があろうとも」
「私はそう考えているよ」
「僕もだよ」
王子は自分もと答えました。
「本当にね」
「そうだね、平和であってこそで」
「どんな技術もいい方向に使われるべきだね」
「平和の為にね」
「そうだね」
「しなければいけない戦争があっても」
それでもというのです。
「やってはいけないことがあるから」
「戦争の中でも」
「イギリスでは恋愛と戦争にルールはないってね」
その様にというのです。
「言うけれど」
「どちらにもルールはあって」
「やっていいことも悪いこともあるから」
だからだというのです。
「本当にね」
「原爆は使わない」
「即ち核兵器はね」
絶対にというのです。
「化学兵器や細菌兵器もね」
「同じだね」
「一次大戦では毒ガスが使われて」
「大変なことになったね」
「あんなものもね」
絶対にとです、先生は悲しそうなそれでいて怒りも含まれているそうしたお顔で王子に対してお話しました。
「絶対にだよ」
「あってはいけないね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「そう思うよ、戦争でもね」
「ルールはあって」
「二度とね」
「原爆は使われてはならない」
「そうだよ」
「そのことも忘れてはいけないね」
「私はいつも思っているよ」
先生は確かな声で言いました。
「いつもね」
「そうだね、それが先生だね」
「私なんだ」
「平和が大好きで」
そうであってというのです。
「技術や学問はそうした方向に使われるべきだってね」
「考えているのがなんだ」
「先生だね」
こう言うのでした。
「本当にね」
「それが私なんだ」
「そう思うよ、じゃあ長崎でも」
「学んでくるよ」
「そうしてくるね」
「是非ね」
先生は笑顔で答えました、そうして長崎に行く準備を皆と一緒に進めますがその中においてでした。
ふとです、動物の皆はこんなことを言いました。
「雨が多いっていうし」
「レインコートを持って行こう」
「僕達の為のね」
「そして先生には傘」
「忘れては駄目ね」
「そう、全部ね」
まあにとです、先生も皆に答えます。
「持って行こう」
「そうしましょう」
「レインコートも傘も」
「両方共」
「絶対に」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「皆坂道が多いこともだよ」
「頭に入れることだね」
「やっぱり」
「何といっても」
「そうだよ、あとホテルはね」
宿泊するそちらはというのです。
「長崎市の八条ホテルだから」
「ああ、あのホテルなんだ」
「長崎にもあるんだ」
「じゃああそこに泊まって」
「それで活動するのね」
「そうなるよ、そして」
そうしてというのです。
「佐世保の方にも行くから」
「ああ、軍港の」
「海上自衛隊の基地がある」
「あちらにも行くんだ」
「そうするんだ」
「ハウステンボスもあるから」
佐世保にはというのです。
「あちらにも行こうね」
「うん、行こう」
「そうしよう」
「ハウステンボスにもね」
「皆で行こうね」
「同じ長崎県にあっても」
長崎と佐世保はというのです。
「かなり離れていて行き来には時間がかかるよ」
「あっ、そうだね」
トートーはここで地図を開いて二つの街の場所を確認して言いました。
「離れているね」
「結構以上じゃない」
ポリネシアも地図を見て言います、皆で地図を見ています。
「離れているわね」
「電車でもかなりの距離だよ」
「そうね」
チープサイドの家族も言います。
「これは行き来に時間がかかるわ」
「先生の言う通りにね」
「日本ってこうしたこと結構あるのよね」
ダブダブは今自分達がいる国のことをお話しました。
「同じ都道府県でも離れてることが」
「そうそう、結構面積のある広い国で」
チーチーも言います。
「同じ都道府県でも離れてたりするんだよね」
「僕達がいる兵庫県でもそうだし」
ホワイティは自分達が今暮らしている場所のお話をしました。
「日本海側への行き来は大変だよ」
「イギリスの州よりも広い都道府県が多くて」
それでと言うガブガブでした。
「長崎県もだね」
「いや、そのことも頭に入れて」
ジップは確かな声で言いました。
「佐世保にも行くんだね」
「全く。同じ長崎県とは思えないよ」
老馬は地図を見てしみじみと思いました。
「これは」
「大体往復で二時間かな」
「それ位かかるかな」
オシツオサレツは行き来の時間について考えました。
「おおよそ」
「それ位かな」
「そうだね」
先生はオシツオサレツの言葉に頷きました。
「それぞれの街を往復するとね」
「やっぱりね」
「それだけかかるんだ」
「同じ県でも」
「電車で」
「そうだよ、そして行き来の間海を見るけれど」
先生はこちらのお話もしました。
「この海も独特なんだ」
「ああ、ムツゴロウのいる」
「あの海だね」
「泥の海だね」
「諫早湾だね」
「あそこも見るよ、泥の海なんてね」
先生はこちらのことも笑顔でお話しました。
「面白いね」
「全くだね」
「日本は色々な自然もある国だけれど」
「泥の海もある」
「そのことも面白いね」
「そうだね、だからね」
それでというのです。
「諫早湾も見ようね」
「そうしよう」
「是非ね」
「長崎と佐世保を行き来する間も」
「そうしよう」
「皆でね、あとね」
先生はここである人のお話をしました、その人はといいますと。
「マシュー=マグが日本に移住するそうだよ」
「えっ、そうなんだ」
「マシューさん移住してくるんだ」
「ずっとイギリスで暮らしていたけれど」
「移住するんだ」
「猫の餌を売っていて」
かつてはというのです。
「そして今はキャットフードやドッグフードを売っていたけれど」
「それでもだね」
「日本に移住して来るんだ」
「じゃあ何処で暮らすのかな」
「一体」
「この街だよ」
先生は笑顔で答えました。
「神戸に八条町にね」
「あら、そうなの」
「この街になんだ」
「じゃあまた会えるね」
「ご近所付き合いも出来るね」
「昔みたいに」
「そうだよ」
まさにというのです。
「そうなるからね」
「楽しみだね」
「ずっとお元気かなって思っていたけれど」
「この街に移住してくれて」
「また会えるんだ」
「奥さんも一緒だよ」
移住はというのです。
「そしてね」
「これからは日本で暮らして」
「日本で働く」
「そうするのね」
「実は日本でペット用品を扱うお店をやるらしくて」
それでというのです。
「移住するそうだよ」
「ああ、猫の餌売りからね」
「キャットフードやドッグフード売ってるし」
「同じ様なお仕事だね」
「それじゃあ」
「そうだね、いや彼も来て欲しいとね」
先生はにこやかに笑ってお話しました。
「ずっと思っていたし」
「よかったね」
「僕達も嬉しいよ」
「マシューさんにもお会いしたかったし」
「それならね」
「そうだね、それにね」
さらにお話する先生でした。
「お店ももう決まってるんだ」
「何処かな」
「そのお店は」
「何処で開くのかな」
「八条モール神戸だよ」
そちらだというのです。
「そちらでね」
「お店開くんだ」
「じゃあこれからはあそこに行くとだね」
「マシューさんにお会い出来るのね」
「何時でも」
「そしてお家はね」
そちらはといいますと。
「八条町のマンションだそうだし」
「何でも決まってるね」
「じゃあまた会えるね」
「そうだね」
「そして一緒に楽しい時間を過ごせるね」
「イギリスにいた時みたいに」
「そうなるよ」
笑顔で言ってでした。
長崎に行く準備を進めていっていよいよ次の日長崎に行くその日の夜にでした、マシュー=マグ氏がです。
奥さんと一緒に先生のお家に来ました、相変わらずお世辞にも素行はよくなさそうですが憎めない感じの男の人です。奥さんは相変わらず美人さんです。
「やあ先生久し振り」
「あれっ、もう来たんだ」
「ええ、それで開店準備に入ります」
マグ氏は明るく笑って言いました。
「すぐに」
「そうするんだね」
「もうこっちに来まして」
日本にというのです。
「生活をはじめています」
「早いね」
「いや、日本はいい国って聞いていたんで」
それでというのです。
「喜び勇んでですよ」
「来日したんだね」
「飛行機でひとっ飛びで」
「ずっと先生に会いたいって言ってたんですよ」
奥さんはご主人を見つつ先生にお話しました。
「うちの人は」
「そうだったんだ」
「お元気かどうかも」
「この通り元気だよ」
先生は笑顔で言いました。
「何も困っていないよ」
「そうなんですね」
「今はお金にも困っていないし」
そうであってというのです。
「学問も出来て生きものの保護活動もね」
「出来ていますか」
「慈善事業ということで」
そうなっていてというのです。
「八条グループが助けてくれているんだ」
「世界的な企業グループが」
「八条学園も運営しいているね」
先生が今働いているその学園もというのです。
「それで慈善事業にも力を注いでいるグループだから」
「それで、ですね」
「生きものの保護もね」
「動物園をやっておられましたね」
「そう、ああした活動もね」
そちらもというのです。
「出来ているし」
「困ったものはありませんか」
「そうなんだ」
実際にというのです。
「今の私はね」
「それは何よりですね」
「うん、それで二人も来てくれて」
それでというのだ。
「尚更ね」
「嬉しいですか」
「あらためてね」
先生はご夫婦に言いました。
「これから宜しくね」
「こちらこそ。いや先生とまた一緒になれて」
マグ氏は笑って言いました。
「神様に感謝していますよ」
「そうなんだね」
「いや、スカウトされまして」
「八条モールの方でかな」
「そうです、そこに八条ペットショップもお店を出すことになりまして」
「屋上にあらたに設けるんだったね」
先生はその場所のお話もしました。
「そうだったね」
「それで店長さんを探していますと」
「貴方になんだ」
「声がかかったんですよ」
そうだったというのです。
「先生は八条グループの中でも有名で」
「その私の知り合いで」
「色々と生きものに詳しくて」
マグ氏はそうした人でというのです。
「生きものの為に頑張って来た」
「貴方がそうした人だからだね」
「そうです」
まさにというのです。
「そう評価してもらいまして」
「スカウトの人が来て」
「来日することになりました」
「そしてこれからはだね」
「日本で働きます、いや日本語も喋られるんで」
マグ氏は笑ってです、このこともお話しました。
「よかったですよ」
「先生に教えてもらっていてよかったですよ」
奥さんも言ってきました。
「日本語を」
「日本語は物凄く難しいですが」
マグ氏にしてもです。
「文字が全然違うので」
「アルファベットとはね」
「しかも三つもあるんで」
「平仮名、片仮名に漢字に」
「文法も全然違うんで」
「物凄く難しいね」
「そうですから」
そうした言語だからだというのです。
「学ぶのに苦労しましたが」
「身に着けたね」
「そうですから」
だからだというのです。
「来日してもです」
「日本語が喋られるからだね」
「よかったです」
そうだというのです。
「本当に」
「そうだね、今私達は英語で話しているけれど」
「日本語でもお話出来ますね」
「そうだしね」
「ええ、それじゃあ」
「日本でも宜しくね」
「こちらこそ」
笑顔でお話します、そうしてです。
お互いに連絡先も交換して先生はマグ氏夫婦と日本でも仲良くしていこうと約束しました。そうしてでした。
マグ氏夫婦が帰ってからです、先生は皆に日本語で言いました。
「さっきは英語で話していたけれど」
「今はね」
「先生お話するの基本日本語だね」
「日本語でお話していてね」
「考えることに使う言語もだね」
「日本語になっているよ」
そうだというのです。
「今はね」
「そうだよね」
「日本に来て変わったね」
「そうなったね」
「国籍も日本になったし」
「日本にいていつも日本語を聞いていて」
その状況になってというのです。
「自然とね」
「日本語に馴染んで」
「元々日本語もお話出来たけれど」
「読み書きも出来て」
「日本語に馴染んで」
「日本語を普通に話す様になって」
「日本語で考える様になったよ」
そうなったというのです。
「私もね」
「そうだよね」
「先生そこが変わったね」
「日本に来てから」
「そうなったよ」
実際にというのです。
「すると色々考えが変わったところもあるね」
「思考に使う言語が違うとね」
「同じ人が考えても違ってくるね」
「考え方が」
「そして結論も」
「そうだよ、それでね」
そうした状況になってというのです。
「私は今はね」
「日本語で考えて」
「それでだね」
「考えも変わってきたわね」
「そうなったね」
「そうなんだ、面白いことにね」
こんなこともです、先生は笑ってお話しました。
「そうなってきているよ」
「先生は先生でも」
「思考に使う言語が違うとね」
「考え方も違ってくる」
「結論も」
「そうした意味でも日本人になったかな」
こうも言う先生でした、そうしてです。
皆にです、あらためて言いました。
「長崎に行って帰る頃にはね」
「マグさんのお店も開店しているね」
「八条モールの屋上の」
「そうなっているわね」
「その頃には」
「マグ氏のお話だとその頃だしね」
開店する日はというのです。
「だからだね」
「それでだね」
「じゃあ帰ったらね」
「マグさんのお店に行こう」
「そうしようね」
「皆でね」
こうしたことも言いました、そして次の日の朝にです。
先生は皆と一緒に長崎に向けて出発しました、お家から先生を見送るトミーは先生に笑顔で尋ねました。
「まずは新幹線ですね」
「そう、新神戸駅まで出てね」
先生はトミーに玄関でお話します。皆も一緒です。
「そうしてね」
「そこから新幹線に乗って」
「武雄温泉まで行ってね」
そうしてというのです。
「そこからだよ」
「長崎に行きますね」
「そうするよ、新幹線にもね」
「乗ることですね」
「鉄道大国日本を象徴する」
そうしたというのです。
「素晴らしい電車だからね」
「新幹線にもですね」
「機会があればね」
「乗ることですね」
「今回は皆とも一緒に乗れるし」
だからだというのです。
「是非ね」
「新幹線に乗って」
「そしてね」
そのえうでというのです。
「行って来るよ」
「そうされますか」
「新幹線に乗れば」
先生は笑顔でこうも言いました。
「文字通りあっという間にだよ」
「目的地に着けますね」
「そうだよ、しかも安全で揺れないし」
「そのことも素晴らしいですね」
「だから私も楽しみだよ」
トミーににこやかに笑って言いました。
「本当にね」
「そうですか、それじゃあ」
「今から行って来るよ」
「楽しい学問になればいいですね」
「そうだね」
笑顔でお話してです、先生は八条鉄道の八条駅から新神戸駅まで行ってそこから皆と一緒に新幹線に乗りました。
するとです、皆思わず唸りました。
「何この速さ」
「しかも揺れないし」
「噂には聞いていたけれど」
「新幹線凄いね」
「素晴らしいよ」
「日本の鉄道技術の粋を集めたね」
先生も新幹線の中でにこわやかにお話します、車窓から見える景色は次々に変わっていっています。
「そうしたものだからね」
「新幹線は」
「だからだね」
「こんなに速くてしかも揺れない」
「そうなのね」
「そうだよ、これならね」
まさにというのでした。
「すぐに長崎まで着けるよ」
「まるで風だね」
ガブガブは唸って言いました。
「この新幹線は」
「全くだよ」
「こんなに速いんだから」
オシツオサレツにしてもです。
「風だよ」
「こんな速い鉄道他にないよ」
「蒸気機関からこんなものが生まれるなんて」
トートーも唸りました。
「凄いものだよ」
「しかし日本人よくこんなもの作ったよ」
チーチーはこのことについて言うのでした。
「他の国にこんな鉄道ないだろうね」
「まずないわね」
ポリネシアも思うことでした。
「ここまで凄いものは」
「しかも安全というのがね」
「余計にいいわね」
チープサイドの家族はこのことをお話します。
「やっぱり事故がない」
「このことは最高だよ」
「あっという間に岡山に来たから」
ダブダブは今岡山駅を通過したところで言いました。
「これは九州まですぐね」
「広島までもすぐだね」
老馬は岡山から先のことを思いました。
「この調子だと」
「しかも中も奇麗で」
ホワイティはこのことに満足しています。
「快適ね」
「乗れてよかったよ」
ジップは尻尾をぱたぱたと振っています。
「最高の鉄道だよ、新幹線は」
「これまで日本に来て色々な鉄等に乗ったけれどね」
それでもと言う先生でした。
「新幹線は凄いね」
「全くだよ」
「乗って実感するわ」
「本当にね」
「こんな素晴らしい鉄道ないわよ」
「だからね」
それでというのです。
「今は新幹線を楽しもう」
「そうしよう」
「是非ね」
「今はね」
「そして長崎まで行こうね」
こう言ってでした。
先生も新幹線での旅を楽しみます、そしてあっという間に広島から山口、海底トンネルを越えてそこからでした。
九州に入って武雄温泉で乗り換えてそこから長崎に向かいますが。
「乗り換えもすぐだったし」
「楽だね」
「向かい側のホームに長崎行きの新幹線もあって」
「ダイヤルも万全で」
「快適だね」
「こうしたことまで考えているのがね」
先生はまさにと答えました。
「日本の鉄道ひいては新幹線だよ」
「そこも凄いわ」
「色々考えられていて」
「もう凄過ぎてね」
「感嘆する他ないわ」
「全くだよ、これはね」
まさにと言う先生でした。
「職人芸の一つと言っていいね」
「日本人のね」
「隅から隅まで考えて」
「そして実現させる」
「流石だね」
「見事なものよ」
「その日本人にね」
まさにというのです。
「感嘆するよ、しかもどんどんよくなる」
「そのことも凄いね」
「進化していく」
「今の状況に満足しないで」
「そのことも凄いね」
「藍色だね」
先生は笑ってこうも言いました。
「もうね」
「藍は青より青し」
「青から出て」
「日本にはそうした言葉もあるけれど」
「その通りだね」
「そうだよ、イギリスから生まれて」
鉄道はというのです。
「日本はイギリスから学んだけれど」
「そのイギリスより凄い」
「そうなったからね」
「本当に藍色だね」
「日本は」
「何でもそうだからね、他の国のものをね」
それをというのです。
「とんでもないものにしてしまう」
「それが日本人だね」
「俗に魔改造とか言われてるけれど」
「いいと思ったものは何でも取り入れて」
「そして自分達のものにする」
「それが凄いね」
「本当に」
「新幹線もそうだよ、日本人はとんでもないものを生み出したよ」
先生は新幹線の中で言いました。
「全く以てね」
「そうだね、これじゃあね」
「長崎までもあっという間だね」
「お昼には着くね」
「絶対にね」
「そして長崎に着いたら」
先生はそれからのこともお話しました。
「まずは長崎ちゃんぽんを食べようか」
「そうしよう」
「やっぱり長崎はあれだよね」
「長崎ちゃんぽん」
「あれだね」
「白いスープと太い緬に」
この組み合わせに加えてです。
「沢山の具だよ」
「お野菜にお肉に」
「もう丼を埋め尽くさんばかりの」
「あれがいいよね」
「まさに」
「そう、あれがいいから」
だからだというのです。
「まずはね」
「長崎ちゃんぽん食べようね」
「そうしようね」
「これからね」
「長崎に着いたらね」
こうお話してでした。
皆で楽しく長崎に向かいました、新幹線での旅は本当に最高でした。そして長崎に着くとなのでした。
皆実際にすぐに長崎に着きました、すると先生が言った通りに長崎ちゃんぽんを食べに行きました、お店に入ってです。
皆でその白いスープに太い緬に沢山の色々な種類の具が入ったちゃんぽんを食べます、するとでした。
「いやあ、これがね」
「本場の長崎ちゃんぽんだね」
「物凄く美味しいよ」
「病みつきになりそうだよ」
「そうだね、ちゃんぽんはこれまでも食べたことがあるけれど」
それでもと言う先生でした。
「長崎ちゃんぽんはね」
「別格だね」
「美味しいね」
「この太い緬もいいし」
「スープだって美味しくて」
「色々なお野菜もお肉もね」
「実にいいよ、そしてね」
さらに言う先生でした。
「ちゃんぽんだけじゃなくて」
「餃子も注文したしね」
「こちらも食べましょう」
「是非ね」
「焼き餃子をね、長崎には中華街もあるから」
それでというのです。
「そちらでもだよ」
「長崎ちゃんぽん食べられるね」
「他の中華料理と一緒に」
「食べられるわね」
「そうだね」
「だからあちらに行っても」
中華街にというのです。
「楽しもうね」
「是非ね」
「皆でね」
「そうしようね」
「そうしよう、中華街もね」
この場所もというのです。
「とてもね」
「いい場所だよね」
「独特の雰囲気があって」
「それで」
「世界の多くの国にあって日本にもあって」
そうであってというのです。
「この長崎にもあるんだよ」
「僕達が今暮らしている神戸にもあって」
「横浜にもあるよね」
「日本にも中華街があるのがいいね」
「イギリスにもあって」
「アメリカにもあるけれどね」
「ない国もあるけれどね」
中華街はというのです。
「韓国には最近までなかったしね」
「あちらはそうだったんだね」
「中国と近いのに」
「あの国の文化や風土は独特で」
「中々馴染めなかったのかな」
「そうみたいだね、日本統治時代はあったんだ」
その中華街がというのです。
「ソウルにもね」
「ああ、そうだったんだ」
「あの街にも昔中華街があったんだ」
「そうだったんだ」
「何処にあったかと思えば」
「そうだったんだ、けれど日本の統治が終わったら」
そうなればというのです。
「あっという間にね」
「なくなったんだ」
「それで最近までなかったんだ」
「韓国には」
「そうした歴史があったんだ」
「けれど日本にはずっとあって」
そうであってというのです。
「それでだよ」
「今もだね」
「神戸や横浜にあって」
「この長崎にもある」
「そうなんだね」
「そうだよ、だからね」
是非にというのです。
「また行こうね」
「うん、行こう」
「絶対にね」
「それも学問の一環だし」
「中華街に行くのもね」
「そうしようね、そして」
さらに言う先生でした、今度は餃子を食べながら。
「餃子は日本では焼き餃子が主流でも」
「そうそう、実はね」
「水餃子か蒸し餃子なんだよね」
「主流はね」
「そうなんだよね」
「日本では満州、今の中国の東北からだよ」
こちらからというのです。
「伝わったんだ」
「あそこで焼き餃子があって」
「それでだね」
「日本に伝わって」
「日本の餃子の主流になってね」
「そうなんだ、今は水餃子も蒸し餃子もあるけれど」
日本にというのです。
「結構後になってからだからね」
「日本に入ったのは」
「今も主流は焼き餃子だし」
「宇都宮や浜松が餃子を宣伝しているけれど」
「やっぱり焼き餃子だしね」
「日本では焼き餃子が主流」
「そうなっているよ、そしてその焼き餃子を食べて」
そうしてというのです。
「お酒を飲むとね」
「またいいよね」
「お酒にも合うから」
「それもまたね」
「いいね」
「だからね」
それでというのです。
「中華街に夜行けば」
「ちゃんぽんも食べて」
「焼き餃子も食べて」
「他のものも食べて」
「お酒も飲むね」
「そうしようね」
是非にというのです。
「是非ね」
「そうしましょう」
「先生お酒好きだしね」
「食べることと」
「だから長崎でもね」
「飲んで食べましょう」
「そのことも楽しみだよ、ただ」
こうも言う先生でした。
「何か煙草を吸わなくなってから」
「先生食欲出て」
「飲む量も増えたね」
「確かにね」
「ある時から吸わなくなって」
煙草をというのです。
「そうなったね」
「そうそう」
「煙草吸わなくなったら食欲出るっていうけれど」
「先生もだね」
「そうなったね」
「そしてイギリスだと小柄と言われていたけれど」
このことについてもお話するのでした。
「日本だと大きいね」
「一八〇だからね、今の先生」
「それだけだとね」
「今の日本だと大きいわ」
「結構以上にね」
「私が小柄なのは貴族社会の中のことで」
当時のイギリスのです。
「平民の人達の間ではね」
「普通位だったね」
「昔は貴族と平民の人って背が違ってたし」
「体格がね」
「食べているものの関係で」
「どうしてもそうなっていたわ」
「それで私も小さいと言われていたよ」
当時のイギリスの貴族社会ではです。
「そうだったよ、けれど月に行って大きくなったこともあったし」
「食べているものも変わって」
「背も高くなって」
「気付けば一八〇になっていて」
「日本では大柄だね」
「そうなっているよ、何かと変わったよ」
先生は微笑んで言いました。
「そのことも面白いね」
「そうだね」
「そうしたことも面白いね」
「先生も何かと変わっていく」
「そのこともね」
「全くだよ」
こうしたお話もして長崎ちゃんぽんを食べました、そうしてそれから皆が泊まる長崎の八条ホテルに向かうのでした。