『ドリトル先生と奇麗な薔薇達』




                第十幕  頭がよくなる食事

 エンベルグさんはお昼休みに動物園に来た先生に結婚記念のプレゼントに何がいいかお話してもらいました、そしてです。
 白薔薇と赤薔薇と聞いて笑顔で言いました。
「それなら最高のものをプレゼント出来ますね」
「白薔薇と赤薔薇で、ですね」
「はい、薔薇の騎士からヒントを得て」
「銀の薔薇はお話した通りにです」
「僕達のプレゼントには相応しくないので」
「ですからその薔薇はなしで」
 そうであってというのです。
「それで、です」
「別の薔薇にしようということで」
「考えていましたが」
「白薔薇と赤薔薇ですね」
「白薔薇がエンベルグさんで」
 そのご本人を前に言います。
「赤薔薇がブラウシュタインさんです」
「まさに夫婦揃ってですね」
「そうなります」
「いいですね、では銀がよくなくて」
 エンベルグさんは先生のお話を聞いてこう言いました。
「永遠に残るものなら」
「何がいいか」
「先生はそのことについては」
「実はここに来るまでに考えていまして」
 そうしていてというのです。
「永遠に残るとなると宝石ですね」
「宝石ですか」
「それがいいかと思いまして」
 それでというのです。
「このこともです」
「私にアドバイスして頂けるのですね」
「如何でしょうか」
「宝石でしたら」
 笑顔で、です。エンベルグさんは先生に答えました。
「宝石商の知り合いがいまして」
「そうなのですか」
「インドから良質な宝石を仕入れてくれるので」
「その方からですか」
「職人の人も知っていますので」
「それでは」
「薔薇の形をした宝石をです」
 それをというのです。
「作ってもらいます」
「そうされますか」
「はい、そして」
 エンベルグさんはお話を続けます。
「彼女にプレゼントします」
「そうされますね」
「茎や棘、葉の部分も」
「そちらもですか」
「宝石にすればいいですね」
「そうですか、それでは」
 ここで先生はエンベルグさんに笑顔でお話しました。
「その使われる宝石ですが」
「薔薇に用いる」
「こちらも閃きがありまして」
「どういった宝石を用いるか」
「このこともお話して宜しいでしょうか」
「お願いします」
 笑顔で、です。エンベルグさんは先生に申し出ました。
「是非共」
「わかりました、それでは」
 先生もエンベルグさんの申し出を受けてでした。
 そちらのお話もしました、その用いられるべき宝石はといいますと。
「茎や棘、葉はエメラルドに」
「緑だとエメラルドですが」
「エメラルドも奇麗ですが」
「そこに別の宝石があるとですか」
「そのエメラルドに加えてです」
 さらにというのです。
「別の宝石もです」
「映えるのですね」
「一つよりも二つ、それも個性が違うもの同士なので」
「確かに映えますね」
「そうですね、ですから」
 それでというのです。
「別の宝石も。そしてその宝石は」
「何でしょうか」
「サファイアはどうでしょうか」
 この宝石だというのです。
「茎をエメラルドにしまして」
「基本になるですね」
「そちらにして」
「葉や棘は、ですか」
「サファイアを考えますが」
「そうですね、面白いですね」 
 エンベルグさんは唸って応えました。
「エメラルドだけでないとは」
「サファイアも加えると」
「サファイアはです」 
 この宝石のことをです、先生はお話しました。
「青で緑とは違う個性で」
「それで、ですね」
「お互いに個性を主張してしかもです」
「相性がいいですね」
「同じ寒色で」
 そちらに入る色でというのです。
「相性も良く一緒にあって調和も取れるので」
「一緒にあっていいですね」
「そうですね」
「いいと思います」
 エンベルグさんは先生に笑顔で応えました。
「私も」
「そう言って頂けますか」
「想像するだけで奇麗ですね」
「エメラルドとサファイアとなりますと」
「まことに」
「そうですね、そして薔薇のお花は」
 先生は薔薇の主役のお話もしました。
「白はダイアモンド、赤はルビーを」
「その二つの宝石を、ですか」
「どうでしょうか」
「そちらもいいですね、むしろです」
 エンベルグさんは先生に言いました。
「赤はもう」
「ルビーですね」
「他の宝石はないですね」
「赤い宝石は他にあっても」
「薔薇となりますと」
「まさに」
 それこそというのです。
「ルビーですね」
「他の宝石は考えられないですね」
「赤薔薇はルビーに例えられることもあるので」
「他にはないですね」
「そうですね、そして白薔薇は」 
 先生はこちらのお話もしました。
「ダイアモンドです」
「その宝石もです」
「他にはないですか」
「白薔薇となれば」
 まさにというのです。
「他にないですね」
「こちらも」
「はい、ダイアモンドの輝きは」
「白薔薇に合います」
「では」
「白薔薇はダイアモンドにしまして」
 先生はお話しました。
「造られてはどうでしょうか」
「いいですね、では」
「宝石商や職人の方にですね」
「お話します」
「お金の方は大丈夫ですね」
「ご安心下さい」
 笑顔での返事でした。
「ご存知と思いますが私の家はです」
「資産家でしたね」
「そうです、ですから」
「宝石もですね」
「問題ありません」
「用意出来ますか」
「勿論です」
 笑顔での返事でした。
「そちらも」
「それでは」
「ではすぐにです」
「用意をされますか」
「そうします」
 この時も笑顔で返事をするエンベルグさんでした、そのお話が終わると先生は研究室に戻りました。するとです。
 先生にです、動物の皆がこう言いました。
「いや、冴えてるね」
「先生凄い閃きだったね」
「どんどん閃いたね」
「そうなっていたね」
「自分でも驚いているよ」
 先生は皆に笑顔で応えました。
「閃きが続いてね、ただね」
「ただ?」
「ただっていうと?」
「何かあったの?」
「いや、日本に来てから」
 そうしてからというのです。
「記憶力も閃きもね」
「ああ、いいね」
「先生日本に来てからよくなってるよ」
「イギリスにいた頃からだけれど」
「日本に来てからね」
「さらによくなってね」
「頭の動き全体がね」
「そうだね、本当にね」
 まさにというのです。
「そうなっているよ」
「日本に来て色々いいことになってるけれど」
「先生も僕達も」
「それはどうなっているか」
「心当たりあるかな」
「食生活かもね」
 先生は緑茶を飲みつつ応えました。
「それは」
「ああ、日本の」
「日本の食生活なんだ」
「そのお陰なのね」
「今朝のメニューを思い出してね」
 こちらをというのです。
「メザシ、お魚にお味噌汁に納豆だね」
「納豆にはお葱入れたね」
「刻んだのをね」
「お味噌汁にも入れたね」
「うん、そうしてね」
 そのうえでというのです。
「食べたね」
「ああ、全部言われてるね」
「食べると頭がよくなるって」
「お魚もお味噌も」
「納豆もお葱もね」
「そうしたものだね」
「そうしたものをいつも食べているからね」
 日本に来てからというのです。
「それでだね」
「頭の動くがよくなったんだね」
「そうなったのね」
「イギリスにいた時と比べて」
「そうだろうね、いや本当に」
 全く以てというのです。
「日本の食べものはいいね」
「いや、納豆ってね」
 ダブダブはこの食べものについて言いました。
「噂には聞いていたけれど凄い食べものだよ」
「糸引いてるからね」
 チーチーは納豆のこのことについてお話しました。
「腐ってると思うよね」
「匂いも強烈だしね」
 ジップは犬なので余計に感じるのです。
「あれは」
「あんなの食べられるかって思うけれど」
 ホワイティはそれでもと言いました。
「食べると美味しいのよね」
「これが案外ね」
「あっさりしてるのよね」
 チープサイドの家族もお話します。
「しかも身体にいいしね」
「考えてみれば大豆だし」
「不思議な食べものよ」
 ポリネシアは心から思って言いました。
「納豆はね」
「日本の食べものは色々あるけれど」
 それでもと言うガブガブでした。
「また極めつけよね」
「けれど美味しくて」
「先生も好きになってね」 
 オシツオサレツはそれでと二つの頭でお話します。
「よく食べるね」
「特に朝にね」
「朝の納豆がいいってね」 
 老馬は先生を見て言いました。
「先生言うしね」
「それで食べて頭がよくなるなら」
 トートーも先生を見ています、そのうえで言うのでした。
「かなりいい食べものだね」
「そうだね、そしてお魚にお味噌もね」
 先生は皆に応えて緑茶を飲みながらお話しました。
「お葱もね」
「頭にいいね」
「そうだね」
「それで先生の頭の冴えもいいね」
「日本に来てからさらに」
「そうなっているなら」
 それならと言う先生でした。
「有り難いよ、梅干しも今飲んでいる緑茶も」
「頭にいいんだね」
「そうしたものも」
「そう言われているんだ」
「そうなんだ、ではね」
 それならというのでした。
「今日の夜はお刺身らしいし」
「ああ、お魚だね」
「今夜も」
「そうだね」
「だからね」 
 それでというのです。
「また頭がよくなるよ」
「そうだね」
「しかも美味しいしね」
「言うことないね」
「うん、ただ人の頭は人種では決まらないよ」 
 先生は皆に穏やかですが確かな声でお話しました。
「決してね」
「民族や宗教でもね」
「そうしたことで決まらないね」
「そうなのよね」
「そうだよ、知能指数とかは訓練や環境でね」
 そうしたものでというのです。
「何とでもなるよ」
「変わるね」
「それも普通に」
「そうなるね」
「ある人が人種で知能指数は決まると言ったけれど」
 そうした人がいたけれど、というのです。
「この人は白人至上主義を言いたかったみたいだね」
「ああ、白人が一番頭がいい」
「そう言いたかったんだ」
「要するに人種差別主義だね」
「その時点で間違いね」
「それでもね」 
 白人の人達が一番頭がいいと、というのです。
「実際はね」
「違ったんだね」
「白人の人達が一番じゃなかった」
「そうだったんだね」
「実際に見ると」
「この人はアメリカ人だったけれど」
 それでもというのです。
「アメリカではアジア系の人達がね」
「白人の人達より頭がいい」
「そうなんだね」
「その実は」
「国家別の知能指数の平均値を見ても」  
 そうしてもというのです。
「トップクラスの国々はね」
「アジア系国家なんだね」
「そうなんだね」
「そちらの統計を見ても」
「そうなんだ、そして訓練や環境で」
 またこちらのお話をする先生でした。
「どうとでもね」
「変わるんだね」
「知能指数は」
「そうなのね」
「食生活もそのうちの一つで」
 そうであってというのです。
「本当に訓練とかでどうでもなるから」
「個人の努力で」
「じゃあ知能指数って個人差の範囲内ね」
「それも努力でどうとでもなる」
「絶対のものじゃないのね」
「そうだよ、運動神経もそうだしね」 
 こちらのこともというのです。
「それでだよ」
「こうしたもので人種とかの優劣を言うなんて」
「とんでもなく馬鹿なことね」
「そう言うしかないんだね」
「訓練や環境でどうとでもなるし」
「例えばヒトラーはゲルマン民族至上主義で」
 ナチスのこともお話します、人種主義で有名な。
「頭のことも運動のこともね」
「ゲルマン民族が最高」
「そう言ってたね」
「それで色々とんでもないことをして」
「歴史に悪い意味で名前を残したね」
「けれど実際はドイツは知能指数でトップでないし」
 そうであってというのです。
「運動でもね」
「そうでもないね」
「どちらも努力次第で」
「どうとでもなるね」
「そうだよかといってドイツが駄目かというと」
 逆にというのです。
「全くだね」
「学問や技術で凄いことしてるし」
「スポーツだってね」
「そうしたものを見るとね」
「ドイツ人は凄いね」
「そうだね、人は努力次第だよ」
 それによるというのです。
「科学的に言えばDNAがどうでもね」
「努力で変わるね」
「よくなるね」
「そうなっていくわね」
「その人の努力で」
「そうだよ、例えば日本人でもね」
 先生は今自分が暮らしている国の人達のお話もしました、国籍で言えば自分も今はそうだと思いながら。
「お魚やお味噌や納豆を食べていてもね」
「駄目な人いるよね」
「はっきり言って」
「そんな人いるわね」
「とんでもなくレベルの低い人がね」
 そう言うしかない人がというのです。
「いてね」
「それでだよね」
「碌なこと言わないね」
「そして碌なことしないね」
「そんな人いるね」
「だから人種とか民族の優劣なんて」
 そうしたものはというのです。
「ないよ、その人それぞれだよ」
「そして宗教でもないね」
「お仕事でもね」
「どれでもないね」
「あくまで個人のことね」
「そうだよ、僕はクリスチャンでもね」
 宗教でのお話もします。
「他の宗教も素晴らしいと思うし」
「お仕事だってね」
「同じだね」
「お医者さんで学者さんでも」
「それが最高じゃないね」
「そうだよ、ただ日本の知識人と言われる人達は」
 その人達はといいますと。
「かなりね」
「酷い人多いよね」
「もう有り得ない位ね」
「他の人達と比べて」
「中世のバチカンみたいに腐敗していて」
 そうであってというのです。
「知的レベルだけじゃなくてね」
「人間性もね」
「どうしようもない人いるよね」
「それも多いんだよね」
「日本の知識人の人は」
「テロや内輪のことで沢山の人を殺したカルト教団の教祖がだよ」
 そうした人がというのです。
「最も浄土に近いか」
「言ったら凄いね」
「本物の馬鹿だね」
「先生仏教も学んでるけれど」
「善悪わかってるしね」
「そんなこと言わないね」
「どう見ても違うからね」 
 先生はそれでと言いました。
「だからね」
「そうだよね」
「人を殺して浄土に近いとか」
「有り得ないよね」
「絶対に」
「しかもだよ」
 先生はさらに言いました。
「そのテロが権力を求めたり自分達の邪魔な人達を殺す為だったら」
「尚更だね」
「もう浄土なんてないじゃない」
「権力欲とか剥き出しじゃない」
「邪魔な人を殺して何が浄土?」
「まだあってね」 
 皆に言うのでした。
「信者さん達にとても質素なものを食べさせて」
「ああ、自分はね」
「贅沢三昧だね」
「よくあるお話だね」
「そうした宗教団体だと」
「うん、お肉もメロンも食べて」
 そうであってというのです。
「蓄財もして愛人さんも何人もいて」
「何が浄土なのかな」
「腐敗しきってるじゃない」
「そんなこと一目瞭然だよね」
「誰でもわかるよ」
「その誰でもわかることがわからないでね」
 そうであってというのです。
「そんなことを言った人もいるんだよ」
「日本の知識人には」
「物凄いね」
「それで知識人?」
「有り得ないわ」
「しかも只の知識人じゃなくて」
 そう呼ばれる人でなくというのです。
「戦後最大の思想家と言われた人だよ」
「そんなことで?」
「子供でもわかることがわかっていなくて」
「それでなんだ」
「そう呼ばれていたんだ」
「そうだよ、吉本隆明というけれど」 
 その人の名前のお話もしました。
「僕は全く評価していないよ」
「そうだよね」
「どう見てもおかしいからね」
「というかそんな人が戦後最大の思想家って」
「戦後の日本って酷いね」
「知識人の世界は」
「そのことを来日して実感しているよ」
 先生はどうかというお顔で言いました。
「いや、本当にね」
「そうだよね」
「そんなことだとね」
「そんな人が戦後最大の思想家なんて」
「有り得ないから」
「他の国ではね。最初は何書いているかわからない文章書いていて」
 そうであってというのです。
「とある大学教授の研究室が学生運動で荒らされて」
「昭和四十年代の」
「あの運動滅茶苦茶だったからね」
「それでだよね」
「研究室も荒らされたんだね」
「それでその時色々集めた資料や文献も荒らされて」 
 そうなってというのです。
「教授さんは落胆しつつその資料や文献を拾い集めたけれど」
「ショックだっただろうね」
「時間とお金もかけたのだろうし」
「先生もそうしてるしね」
「貴重な本とかね」
「けれどこの人はね」 
 吉本隆明はといいますと。
「何で落ち込んでるんだとか言ったんだ」
「えっ、普通に落ち込むよ」
「自分の研究室荒らされたんだよ」
「苦労して集めた資料や文献も」
「思い入れあるのに」
「しかも研究室荒らされた時に暴力も受けたよ」
 学生運動の活動家達からです。
「散々引き摺り回されたね」
「酷いね」
「まさに暴力だね」
「余計に落胆するよね」
「そんなことあったら」
「けれどその人は自分は図書館に並んで本を借りてるとかね」
 その様にというのです。
「言ってね」
「研究室を荒らされても」
「暴力を受けて死霊や文献を滅茶苦茶にされても」
「それでもなんだ」
「そんなこと言ったんだ」
「図書館で借りた本と時間とお金をかけて手に入れた本は違うよ」
 先生は断言しました。
「わかるよね、こんなことは」
「うん、わかるよ」
「そのことも誰でもね」
「そんなこともわかっていないんだ」
「戦後最大の思想家が」
「そうだったんだ、さっき言ったね」
 先生は首を傾げさせつつ言いました。
「何を書いているかわからない文章を書いていたって」
「うん、言ったよ」
「確かにね」
「そうしたわ」
「その頃に持て囃されて」 
 そうされてというのです。
「戦後最大の思想家になったんだ」
「何を書いているかわからなくて?」
「そんなこと書いて?」
「それでなの」
「ほら、難しいことを理解したら」
 そうすればというのです。
「自分は頭がいい、凄いって思うね」
「あっ、思うね」
「確かにね」
「難しい問題解いたりしたら」
「そう思うわ」
「そしてそんなこと書いたこの人凄いってね」 
 その様にというのです。
「思うね」
「うん、思うね」
「その時は」
「僕達だってね」
「それで吉本隆明はそう呼ばれたんだ」
 皆にお話しました。
「戦後最大の思想家ってね」
「それって錯覚じゃない?」
「ただ単に他の人に理解してもらう文章書けないだけでしょ」
「説明とか文章が下手で」
「それだけでしょ」
「よくあったんだ、昔の戦後の知識人には」
 どうだったかといいますと。
「異様に漢字や片仮名を使った文章を使って」
「普通に書けばいいのに」
「勿体ぶってだね」
「そうして書いていたんだね」
「わかりにくい、そんな文章が知的だって」
 その様にというのです。
「思われていたんだ」
「単にわかりにくいだけなのに」
「そう言っていたんだ」
「そんな文章書いていたんだ」
「普通の人にボヘミアン的とかウィットとかドライとか書いても」
 そうしてもというのです。
「わからないね」
「何それよね」
「普通にね」
「そうなるね」
「そんな文章を読んで」
 そうしてというのです。
「色々解読して理解する」
「理解した自分頭いい」
「そしてそんな文章書いた人凄い」
「そう錯覚するんだ」
「今言ったのは中沢健一という人のことだけれど」
 吉本隆明ではなくというのです。
「この人もそうした教団賛美したことあったしね」
「ああ、そんな人ね」
「吉本隆明と同類ね」
「そんな人だね」
「そうでね、実は言っていることはね」
 難しい様に書いてもというのです。
「大したことない何でもない」
「そんなものだね」
「至って」
「そうよね」
「だからね」
 それでというのです。
「こんな人達が凄いとされるなんてね」
「相当レベルが低いね」
「日本の知識人の人達の世界って」
「そんな人達が通用して」
「凄いって言われてたなんて」
「文章はわかりやすく書かないと」
 さもないと、というのです。
「駄目だね」
「うん、絶対にね」
「それが出来てなくてね」
「色々言ってもね」
「そんな文章読んでもね」
「駄目だね、そしてバチカンみたいに」  
 中世のというのです。
「誰もチェックしなかったから」
「それで腐敗したんだ」
「そんなレベルの低い人達が知的にもてはやされるだけじゃなくて」
「権力とかお金の腐敗もあったのね」
「マスコミなんか凄くてね」
 そちらがというのです。
「どんな嘘を吐いても悪いことをしても捕まらない」
「ああ、先生よく言ってるね」
「全く責任取らなくてね」
「どんな誤報や虚報を出しても」
「それも意図的に」
「本当にあのレベルで腐敗していて」
 中世のバチカン即ち教会の様にというのです。
「とんでもないことになっているよ」
「嫌な世界だね」
「腐りきっていて」
「無茶苦茶酷いね」
「それはまた」
「うん、だからね」
 それでというのです。
「僕は知識人の世界には否定的だよ」
「そうした人達がいるから」
「腐りきっているから」
「だからだね」
「そうだよ、もうね」
 それこそというのです。
「テレビなんかその最たるものだね」
「日本はね」
「物凄く偏っていて」
「嘘も何でもありだからね」
「関係者の不祥事なんて常だしね」
「物凄く態度が悪いし」
「ああした場所にいたら」
 そうすればというのです。
「本当に何もかもがね」
「腐って」
「どうしようもなくなるね」
「その時は」
「そうなるよ、僕は腐敗したくないから」
 絶対にというのです。
「だからね」
「それでだよね」
「先生としてはね」
「そうした人達を反面教師として学んで」
「近寄らないね」
「そうしているよ、ああした人達は」
 眉を曇らせて言いました。
「絶対に地獄に堕ちるよ」
「腐りきって悪いことばかりしていたら」
「地獄に堕ちるね」
「そうなるね」
「どんな宗教でもね」
 その違いに関わらずというのです。
「そうなるよ」
「そうだよね」
「そうならない筈がないわね」
「絶対に」
「そうだよ、本当にね」
 先生は心から言いました。
「地獄に堕ちるしかないよ」
「そういえば仏教の地獄って凄いね」
 ここでこう言ったのは老馬でした。
「その種類がね」
「大きく分けて八つあってね」
「その八つの地獄も八つに分かれてるね」
 オシツオサレツも言います。
「合わせて六十四」
「内容も色々だね」
「針の山や血の池があって」
 そしてと言うトートーでした。
「獄卒もいてね」
「お仕置きの仕方も色々で」
「バリエーション豊富なのよね」
 チープサイドの家族もお話します。
「仏教の地獄って」
「日本のそれはね」
「よくあんなの考えつくよ」
 ダブダブはしみじみと思いました。
「驚く位だよ」
「全くよ」
 ガブガブはダブダブの言葉に頷きました。
「そう思わざるを得ないわ」
「壮絶だね」
 チーチーはしみじみと思いました。
「仏教の地獄は」
「キリスト教の地獄も凄いけれどね」
 ジップはこちらの宗教のお話をしました。
「神曲にあった」
「そうそう、ダンテのね」
 ホワイティはジップに同意しました。
「あちらも凄いね」
「けれど日本の仏教は遥かに多くて色々あって」
 それでと言うポリネシアでした。
「絶対に堕ちたくないとも思うわ」
「若し堕ちたら」
 先生は言いました。
「必ず後悔するね」
「こんなことになるなら」
「いいことをしておけばよかった」
「そう思うわね」
「そうだよ、人はどうしても悪いこともするよ」
 こうも言う先生でした。
「何かとね」
「そうだよね」
「僕達もそうだよね」
「生きていると食べて命を貰うし」
「世の中何かとあるからね」
「だからね」 
 そうしたものだからだというのです。
「生きているとね」
「罪を犯すね」
「悪いことをするね」
「それは避けられないね」
「けれどいいことも出来るから」
 悪いことをしてしまってもというのです。
「だからね」
「善行を積む」
「そのことも大事だね」
「そうだね」
「そう、善悪は両方あって」
 人の行いにはです。
「いいことも多くね」
「行う」
「そうあるべきだよね」
「人は」
「そして僕達も」
「どんな宗教でもね、けれどね」
 それでもというのです。
「今お話した人達みたいにね」
「悪いことばかりしていたら」
「そうしていたら地獄に堕ちるね」
「そうなるわね」
「そうなるよ、吉本隆明はただ知的に腐敗しているだけで」
 そうであってというのです。
「人としては悪いことをしていなくても」
「他の人達はどうか」
「特にマスコミの人達は」
「一体」
「ああした人達はね」
 本当にというのです、先生は日本のテレビの報道のあまりもの酷さを特に思いながら皆にお話したのでした。
「反省もね」
「しないしね」
「何があっても」
「それこそ」
「イギリスのかなり質の悪いタブロイドとね」
 そうしたものと、というのです。
「テレビは同じレベルだしね」
「あそこまで酷いと」
「確かに中性のバチカン並だね」
「とんでもない腐敗だよ」
「それこそね」
「自浄なんてね」
 それはといいますと。
「間違ってもね」
「期待出来ないね」
「何があっても」
「最早ね」
「そうだからね」 
 それでというのです。
「特にマスコミの世界にはね」
「近付いたら駄目ね」
「日本のマスコミには」
「腐りきっているから」
「意図的な嘘が許されるマスコミは」
 それはといいますと。
「最早あってはならないものだよ」
「全くだね」
「そんなマスコミいらないよね」
「絶対に」
「悪と言うしかなくて」
 そうであってというのです。
「腐敗の極みにもね」
「あるよね」
「それって人を騙して自分達の思い通りに動かそうっていうんだから」
「詐欺師と一緒だよ」
「こんな悪いことはないわ」
「そうした状況が長い間続いてね」
 そうであってというのです。
「問題とも気付かれてなかったんだ」
「戦後の日本では」
「それは腐敗するね」
「どう考えても」
「誰もチェックしないで」
「悪いって言わないとね」
「最初からだったよ」
 先生は残念そうに言いました。
「戦争を煽って」
「ああ、第二次世界大戦」
「あの戦争だね」
「イギリスも大変だったけれど」
「日本はそのイギリスと戦ったね」
「イギリスともアメリカとも中国ともね」
 多くの国と戦ってというのです。
「そしてね」
「そのうえでね」
「さらにだよね」
「カナダとかオーストラリアとも戦って」
「本当に大変な戦争だったけれど」
「日本ではね」 
 どうだったかといいますと。
「マスコミがね」
「煽って」
「それで戦争に進ませて」
「大変なことになったんだね」
「それで多くの人が戦後」
 戦争が終わってというのです。
「どうなったか」
「戦犯に問われて」
「死刑にもなったね」
「そうなったね」
「そうなったけれど」
 それでもというのです。
「けれどね」
「マスコミは責任を取らないで」
「そのままずっとやっていったんだ」
「そうした報道を」
「反省もしないで」
「それで今に至るからね」
 だからだというのです。
「腐敗しきっているんだ」
「責任を取らないで反省しない」
「しかもやりたい放題なら」
「もう腐敗を極めるね」
「そうならない筈がないわ」
「だからだよ」 
 それが為にというのです。
「マスコミは腐敗しきっていて彼等と仲のいい」
「学者さんや思想家の人達も」
「同じだね」
「腐敗しきっていて」
「どうしようもないんだ」
「そうだよ、僕は健全で清潔でありたいから」
 そう考えるからこそというのです。
「絶対にね」
「ああした人達とはだね」
「お付き合いしないのね」
「距離も置くのね」
「学問を楽しんでも」
 そうしてもというのです。
「腐敗に溺れるつもりはね」
「ないね」
「先生は」
「絶対に」
「その様にね」
 まさにというのです。
「自分でね」
「心掛けているね」
「ああした人達にならない様に」
「先生ご自身も」
「そうだよ」 
 こう答えるのでした。
「僕はね」
「正しいね」
「そうあるべきよ」
「先生もそうで」
「誰だってね」
 それこそというのでした。
「そうはなりたくないね、お味噌や納豆を食べても」
「それにお葱」
「お魚もね」
「そうしたものを食べてもね」
「頭がよくなるにしても」
「そんな人達もいるね」
「そうした人達が出る理由はあっても」
 それでもというのです。
「しかしね」
「日本には食べると頭にいい食べものが多くあって」
「実際に食べると頭の動きがよくなるけれど」
「そうした人達もいるってことね」
「常識がなくて腐敗しきった」
「そんな人達もいるね」
「そうしたこともね」
 先生はあらためて言いました。
「いるということはね」
「覚えておかないとね」
「日本人といえど誰もが頭がいい」
「そういう訳じゃないことは」
「そうだよ、結局人間は同じなんだよ」
 こうもです、先生はお話しました。
「環境それに本人の努力次第でね」
「どうでもなるね」
「どんな人でも」
「そうなるものね」
「そうだよ、だからね」
 それでというのです。
「何処の人だから優秀というのはね」
「そうとは限らない」
「そのことも覚えておかないとね」
「さもないと偏見になるね」
「そう考えたら」
「そうだよ、だからね」
 それでというのです。
「僕は偏見を持たない様にね」
「していくね」
「意識して」
「そうしていくね」
「これからもね」
 こう言ってでした。
 先生はエンドルフさんとブラウシュタインさんのことをさらに考えていくのでした。和食も楽しみつつそうしていきました。








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