『ドリトル先生と奇麗な薔薇達』
第六幕 お二人と会って
先生はこの度結婚するお二人とお会いすることになりました、すぐにその日が来てそのうえでなのでした。
先生はお二人と大学の構内にある喫茶店の一つの中でお会いしました、それぞれお昼を食べてからお会いしましたが。
同席している日笠さんが紹介してくれたのは金髪をショートにした彫のある卵型のお顔に青い目ととすらりとした身体の二十代後半の青年さんにです。波立つ豊かな長い金髪に青い目と薔薇色の唇に背が高く均整の取れたスタイルの二十代後半の女性でした。お二人共スーツで露出はなく清潔な感じです。
「フリードリヒ=エンベルグです」
「ハンナ=ブラウシュタインです」
お二人はそれぞれ笑顔で名乗りました、言葉は見事な日本語です。
「宜しくお願いします」
「どうぞ宜しくです」
「はい、こちらこそ」
先生は笑顔で応えました。
「宜しくお願いします」
「はい、それでは」
「こちらこそ」
「それでは、それでお二人はですね」
先生も日本語で応えます。
「これから」
「はい、結婚してです」
「一緒に日本で暮らします」
こう約束しました。
「やがて国籍も取得しまして」
「日本で一生過ごそうと考えています」
「お国には戻られないのですか」
先生はお二人のお話を聞いて尋ねました、喫茶店でそれぞれ向かい合っています。フリードリヒさんとハンナさんは横に並んでいて先生と日笠さんと並んでいる先生と向かい合っています。そのうえで紅茶やコーヒーを飲みつつお話をしています。
「あちらから来られたそうですが」
「はい、ですが」
「日本の暮らしが気に入りまして」
お二人はそれでと答えました。
「実家の方ともお話しまして」
「そうすることにしました」
「そうですか、日本で暮らされて」
先生はそれでと応えました。
「日本がいい国とですね」
「心から思いまして」
「そうすることにしました」
「僕もです」
先生はミルクティーを飲みつつお話しました。
「日本に来まして」
「そうされてですね」
「日本の魅力に虜になりましたね」
「何もかもが素晴らしくて」
それぞれコーヒーを飲むお二人に答えました。
「それで、です」
「今はですね」
「日本の国籍を取得されてですね」
「日本に永住することをです」
このことをというのです。
「決めました」
「そうですね」
「私達もです」
お二人は笑顔で答えました。
「そのことは同じです」
「実は」
「日本はとても暮らしやすく」
先生もお話します。
「食べものは美味しくて気候は快適で」
「四季があって」
「景色も奇麗ですね」
「様々な場所もあり」
「人は穏やかで勤勉ですね」
「僕達もです」
「そんな日本を心から愛する様になりました」
こう先生にお話するのでした。
「それで、です」
「共に大学からこちらですが」
「日本に永住することを決意しました」
「結婚の約束をした時にお話しまして」
「そうすることにしました」
「結婚してから国籍を取得する手続きに入ります」
「国籍の手続きは大変ですが」
先生はお二人にそれでもとお話しました。
「ですがやはりその国の国籍になりますと」
「さらに暮らしやすくなりますね」
「その国の中で」
「そうなりますので」
だからだというのです。
「どうぞです」
「はい、日本の国籍を取得します」
「これより」
「そうされて下さい」
まさにと言う先生でした。
「どうか」
「はい、それでは」
「そうしていきます」
お二人もそれでと応えます。
「そして日本で暮らして」
「この国で幸せな家庭を築きます」
「そうされて下さい、あと日本は宗教に極めて寛容なので」
この国の古都のこともお話する先生でした。
「キリスト教徒の人は少ないですが」
「何も言われないですね」
「特に」
「はい」
そうだというのです。
「僕も国教会ですが」
「それでもですか」
「何も問題はありませんか」
「一切、ただです」
先生は少し苦笑いになってこうもお話しました。
「日本ではカトリックとプロテスタンとの違いはです」
「意識されていないですね」
「全く」
「仏教の人が多いですが」
こちらの宗教のお話もしました。
「そちらもです」
「宗派の違いはですね」
「あまり意識されないですね」
「同じ仏教とです」
その様にというのです。
「考えられている節がありますね」
「それが強いですね」
「どうも」
「それでキリスト教もです」
この宗教もというのだ。
「欧州では全く違いまして」
「宗派の違いは意識されず」
「同じキリスト教と認識されますね」
「お二人もそのことを感じられたと思いますが」
それでもというのです。
「これからはです」
「このことをですね」
「さらに理解して受け入れることですね」
「何か言われることはないですが」
「違いもですね」
「意識されないですね」
「神父さんと牧師さんの違いもです」
このこともというのです。
「全くです」
「意識されないですね」
「左様ですね」
「はい、本当に同じとです」
神父さんと牧師さんはというのです。
「考えられています」
「そういえばこの大学にどちらの教会もありますが」
フリードリヒさんが言ってきました。
「カトリックもプロテスタントも」
「それぞれ神父さんと牧師さんがおられますが」
ハンナさんも言います。
「とても仲がよくて」
「一緒にボランティアとかをされていますね」
「お寺のお坊さんや神社の神主さんとも」
「天理教の教会長さんとも」
「大学の宗教学部ではです」
八条大学のというのです。
「そうした宗教の聖職者の資格も得られますね」
「そうした方々からの講義を受けて」
「そのうえで」
「神父さんも牧師さんも」
先生はまたお話しました。
「特にです」
「衝突することなく」
「仲がいいですね」
「そうです」
まさにというのです。
「日本は」
「特に意識されず」
「むしろ仲がいいですね」
「ですからこうしたこともご理解され」
そうしてというのです。
「そのうえで」
「はい、暮らしていきます」
「日本で」
お二人もそれならと応えました、そうしてです。
日笠さんも入れて四人でお話しました、日本のこと大学のことにそれにお二人のことも何かとです。
詳しくお話しました、ですがプレゼントのお話はなくて。
「それでなんだ」
「プレゼントは後だね」
「フリードリヒさんからお聞きして」
「相談に乗るんだね」
「そうするよ、ハンナさんがおられたから」
その場にというのです。
「それでね」
「後でだね」
「日をあらためてお会いして」
「どんなプレゼントをするか」
「それを決めるんだ」
「そうなるよ」
こう言うのでした。
「今度はフリードリヒさんと二人か日笠さんを交えて三人でね」
「お会いして」
「プレゼントのことをお話するね」
「そうするね」
「そうするよ」
こう言ってでした。
先生は研究室に戻ってから皆にお二人のことをさらにお話していきました、そしてこんなことも言いました。
「お二人共薔薇が好きだともお話してたよ」
「ああ、そういえば」
薔薇と聞いてジップははっと気付きました。
「お二人のお国どちらも国花薔薇じゃないよ」
「ドイツはヤグルマギクよ」
ガブガブが言ってきました。
「オーストリアはエーデルワイスでね」
「国花ってそれぞれの国で違うからね」
ホワイティも言います。
「そうだしね」
「それでドイツもオーストリアもね」
トートーも言いました。
「それぞれの国花があるね」
「その違うがね」
まさにと言うポリネシアでした。
「また面白いのよね」
「日本は桜でイギリスは薔薇で」
「他の国もそれぞれお花があるね」
チープサイドの家族もお話します。
「ドイツもオーストリアもで」
「他の国もね」
「けれど国花とは別に」
ダブダブは考えるお顔で言いました。
「それぞれの人が好きなお花ってあるからね」
「それでお二人は薔薇だね」
チーチーは言いました。
「薔薇がお好きなんだね」
「最近薔薇と何かと縁があるけれど」
それでもと言う老馬でした。
「ここでも出て来たね」
「ここまで薔薇と縁があると」
「何か色々思ってしまうね」
オシツオサレツは二つの頭で言いました。
「何かとね」
「縁をね」
「うん、ここでも薔薇だってね」
先生もまさにと応えます。
「僕も思ったよ」
「そうだよね」
「僕達も聞いて思ったよ」
「ここでまた薔薇なのねって」
「そうね」
「そうだね、あとお二人は音楽はロックがお好きで」
今度は音楽のお話でした。
「ポップスもそうでクラシックもね」
「お好きなんだ」
「そうした音楽も」
「クラシックも」
「アニメソングも好きらしくて」
こちらの曲もというのです。
「何かとね」
「日本の曲もなんだ」
「聴いてるのね」
「そうなんだね」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「僕にも何かとね」
「お話してくれたんだ」
「お好きな音楽のことも」
「そうしてくれたのね」
「うん、しかし実にね」
こうも言う先生でした。
「お好きな音楽のジャンルが広いってね」
「思ったんだね」
「先生もそう思ったんだね」
「僕達もだけれど」
「そうなのね」
「他には賛美歌やゴスペルやジャズもらしいから」
こうしたジャンルの音楽もというのです。
「かなりね」
「ああ、そこまでなんだ」
「本当に色々お好きなのね」
「いや、凄いわね」
「そこまでいったら」
「本当に思ったよ、僕もね」
先生ご自身もというのです。
「いいと思った音楽はね」
「ジャンルにこだわらないね」
「クラシックもロックもね」
「いいと思ったらね」
「何でも聴くね」
「そして楽しむよ、日本のアイドルの曲も」
こちらもというのです。
「名曲が多いしね」
「そうそう、多いよね」
「日本のアイドルの曲にも名曲が」
「男の人女の人問わず」
「グループだってね」
「昭和の頃からね」
この頃からというのです。
「日本のアイドルの曲はね」
「名曲が多くて」
「馬鹿に出来ないね」
「アイドルだからって馬鹿にする人いるけれど」
「その実はね」
「そうだよ、そんなことはね」
アイドルの曲だからといって馬鹿にすることはとです、先生は穏やかですが真面目なお顔でお話をするのでした。
「とてもね」
「出来ないよね」
「実際に聴いたら」
「名曲が多くて」
「とてもね」
「アイドルはお顔だけとか」
その様にというのです。
「偏見を持っている人がいるけれど」
「それは大きな間違いで」
「物凄く努力してるからね」
「歌にダンスにお芝居に」
「あらゆるお仕事にね」
「それこそね」
ミルクティーを飲みながらお話をします。
「白鳥と同じだよ」
「優雅に泳いでいる様で」
「実は水面下では足を激しく動かしている」
「それで水面を進んでいるんだよね」
「優雅に見えて」
「アイドルの人達も同じでね」
この人達もというのです。
「それでね」
「毎日だね」
「必死に努力して」
「歌も歌っているね」
「そのことを知らないで」
そうしてというのです。
「アイドルの人達を馬鹿にするなんてね」
「間違ってるよね」
「本当に」
「そんなことをしたら」
「そう、だから音楽もね」
アイドルの人達が歌うそちらもというのです。
「絶対にだよ」
「馬鹿に出来なくて」
「名曲が多いね」
「実に」
「そうだね」
「そうだよ、日本のアイドルだって」
この人達もというのです。
「そうだしね、というかね」
「というか?」
「というかというと?」
「アイドルがお顔だけなんて」
そうしたことはというのです。
「偏見だね」
「全くだね」
「そんな筈ないのに」
「先生の言う通り努力してるのに」
「そのことをわからないなんてね」
「間違っているよ、中にはそんな偉そうなことばかり言って」
そうであってもというのです。
「自分はね」
「努力していない」
「それも全く」
「そんな人いるよね」
「ふんぞり返っているだけで」
「そんな人にはだよ」
それこそというのです。
「アイドルの人達のことなんてね」
「わからないね」
「どれだけ努力しているか」
「そのことが」
「そして努力している人としていない人の差はね」
それはといいますろ。
「やがてね」
「出て来るよね」
「それもかなり」
「そうよね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「努力しないでアイドルが出来るか」
「そんな筈ないわよ」
「歌にダンスにお芝居」
「バラエティだってあるし」
「握手会にサイン会」
「色々お仕事あって」
「それに備えてのレッスンやお勉強があるからね」
だからだというのです。
「もうね」
「それこそだよね」
「毎日とても努力しないとね」
「アイドルはやっていけないわ」
「まさに水面を進む白鳥だよ」
「物凄い努力してるよ」
「そのことをわからないでね」
そうしてというのです。
「好き勝手言ってね」
「自分は努力しない」
「そうした人は駄目だね」
「成長しなくて」
「それまでだね」
「そう、本当にね」
まさにというのです。
「努力しない、否定する人は駄目だよ」
「全くだね」
「何もしないで何になれるか」
「もう言うまでもないよ」
「それこそ」
「その通りだよ、そんなアイドルの人達の曲は」
それはといいますと。
「珠玉の名作も多いんだよ」
「全くだね」
「その通りだよね」
「必死に努力して歌われているから」
「作詞作曲もそうだから」
「名曲も多いよ」
「昭和の頃からね」
日本でアイドルが生まれた時代です。
「名曲が多いよ」
「昭和、平成、令和と」
「実に多いよね」
「アイドルの曲が」
「そうだよね」
「その曲達を聴いていると」
そうすると、というのです。
「幸せになれるよ」
「僕達もだよ」
「日本のアイドルの曲も素敵だよ」
「とてもね」
「聴きがいがあるわ」
「素敵な文化だよ、しかし日本語は難しいから」
先生はこのことは苦笑いで言いました。
「歌もね」
「慣れるまで大変だよね」
「他の国の歌と違って」
「どうにもね」
「難しいよね」
「それがね」
このことがというのです。
「どうしてもだよ」
「問題だよね」
「日本の歌全体が」
「日本で生まれたらわからないけれど」
「日本語の難しさは別格だからね」
「僕は色々な言語を知っていて」
それでもとです、先生は言いました。
「お話も出来るけれど」
「それでもね」
「日本語は喋られても」
「読み書きも出来るけれど」
「難しいよね」
「日本語を思考に使っても」
頭の中でというのです。
「難しいよ」
「英語とかみたいにいかないよね」
「とても」
「文法は独特で」
「漢字も平仮名も片仮名もあるからね」
「思考に使うのも難しいね」
「そうだよ、だから歌うにしても」
そうしてもというのです。
「難しいよ」
「聴く方もね」
「本当に難しいね」
「慣れるまでが大変よね」
「そうなんだよね、そこが問題だよ」
こんなことを言うのでした、そしてです。
皆で日本の歌のこともお話していきました、先生はそうしたお話もしながら学問に励んでいました。そんな中で。
先生は休日皆と一緒にスーパー銭湯に行きました、こちらの楽しみも日本に来てから覚えたものですが。
サウナに露天風呂、普通の大浴場を水風呂を交えて楽しんでいます。ジェットバスのお風呂もそうしてです。
薔薇のお風呂に入りました、そのお風呂は薔薇の色と香りのお湯でして。
「いいね」
「薔薇のお風呂もね」
「とてもね」
「そうだね、日本人はお風呂も好きでね」
先生は一緒に湯舟の中にいる皆に笑顔で応えました。
「こうしてだよ」
「色々なお風呂に入ってね」
「そうして楽しんでいるよね」
「こうして」
「そうしているわね」
「うん、それでね」
その薔薇のお風呂の中でお話します。
「薔薇のお風呂もあるよ」
「スーパー銭湯って日によってお風呂変わるよね」
「そうしたコーナーがあるよね」
「ワイン風呂とか苺湯とか」
「その日によって違っていて」
「今日のこのスーパー銭湯のお風呂は薔薇湯だね」
「いい色と香りだよ」
先生はにこりと笑って言いました。
「本当にね」
「全くだね」
「じゃあ色々なお風呂に入って」
「それでこのお風呂も楽しもう」
「薔薇湯もね」
「そうしようね、しかしお風呂を楽しめる国はね」
先生はしみじみとして言いました。
「いいね」
「素敵な文化だよ」
「お風呂を楽しむって」
「そのこともね」
「そうだね、僕もね」
先生もというのです。
「日本に来てから」
「入浴の楽しさに目覚めたね」
「銭湯や温泉が好きになって」
「スーパー銭湯もだね」
「好きになったね」
「そうなったね」
「そうだよ、それで今日はこうしてね」
湯舟の中で一緒にいる皆ににこりと笑って言うのでした。
「薔薇のお風呂も楽しんでいるよ」
「いや、薔薇って凄いね」
「こうしてお風呂にも使えるからね」
オシツオサレツが二つの頭で言いました。
「奇麗で香りがよくて」
「食べたり飲めるだけでなくてね」
「香水にも使えるしね」
「そしてお風呂にも使えるから」
チープサイドの家族も言います。
「いいよね」
「この通り素敵な色と香りだし」
「いや、凄いリラックスするよ」
ダブダブは心から言いました。
「薔薇のお風呂はね」
「そろそろ湯だってきたから水風呂で身体冷やすけれど」
ガブガブはそれでもと言いました。
「また入りたいわね」
「何度も入って楽しもう」
チーチーも言います。
「この薔薇風呂もね」
「薔薇のお風呂なんて」
それこそと言うホワイティでした。
「ローマ帝国みたいだね」
「ローマみたいな楽しみが堪能出来るなんて」
ポリネシアはしみじみとした口調で言いました。
「素敵過ぎるわ」
「サウナも露天風呂もジェットバスも普通のお風呂も楽しんだし」
それにと言うジップでした。
「この薔薇風呂も楽しもうね」
「熱くなったら水風呂だよ」
老馬は笑顔で言いました。
「一旦冷やしてそれでまた入るんだよ」
「薔薇風呂もそうしようね」
トートーもにこりとなっています。
「これからね」
「是非ね、いや一通り楽しんだから」
スーパー銭湯のお風呂をです。
「またね」
「水風呂に入って」
「サウナも入って」
「露天風呂もで」
「普通の大浴場も入って」
「ジェットバスもそうしてね」
「この薔薇風呂もね」
文字通り薔薇色のお湯の中で言うのでした、薔薇のその香りもも素敵で先生も皆も満足して入っています。
「また入ろうね」
「うん、絶対にね」
「そうしようね」
「そうしてどのお風呂も心から楽しんで」
「薔薇風呂もそうしよう」
こう言って皆と一緒にスーパー銭湯を満喫してその中で薔薇風呂も楽しみました。そしてその後で、でした。
お風呂から出てくつろぎながらです、先生はペットボトルのお茶を飲みながらそのうえで皆に言いました。
「お風呂の後はね」
「水分補給だね」
「これを欠かすと駄目だね」
「絶対に」
「そうだよ」
まさにというのです。
「それを忘れるとね」
「本当に駄目だよね」
「お風呂は熱くなった分汗もかいて」
「かなり水分を出すからね」
「それでだよね」
「お風呂から出たら水分補給」
「入っている時もね」
その時もと言う先生でした。
「今回僕達は飲まなかったけれど」
「それでもだよね」
「水分補給は大事よね」
「お風呂に入ったらね」
「ちゃんとね」
「そうだよ、こうしてね」
今の様にというのです。
「しっかり飲もうね」
「うん、皆でね」
「ちゃんと飲もう」
「そうしよう」
「是非ね、それで水分補給をして」
そうしてというのです。
「落ち着いてからね」
「うん、ご飯を食べて」
「お酒も飲もう」
「そうしましょう」
「そうしようね、こちらで食べてもいいけれど」
スーパー銭湯でというのです。
「飲んでもね」
「じゃあそうする?」
「このスーパー銭湯お料理も有名だし」
「それじゃあね」
「飲んで食べる?」
「そうする?」
「そうしようね、お刺身に天婦羅に」
先生はまずは食べるもののお話をしました。
「お豆腐に枝豆を食べて」
「後は飲みものだね」
「お酒ね」
「何を飲むの、それで」
「水分補給をして落ち着いたら」
「日本の娯楽のね」
それのというのです。
「スーパー銭湯を楽しんだし」
「日本の娯楽を楽しんだから」
「そうする?」
「それがいいかな、じゃあ皆でね」
先生は皆のお話を受けてまた言いました。
「飲んで食べてね」
「そちらも楽しもう」
「薔薇風呂に入っていい香りもするし」
「それじゃあね」
「今度は飲んで食べて楽しもうね」
「そうしようね」
こうしたお話をしてでした。
先生は落ち着いてから皆と一緒に飲んで食べることも楽しみました、お刺身に天婦羅に枝豆にお豆腐に卵焼きと日本のメニューにです。
日本酒も飲みます、その日本酒を飲んで言うのでした。
「いやあ、日本のお風呂の後はね」
「和食を食べて」
「そして日本酒を飲む」
「いいよね」
「このコースは」
「最高だよ、日本酒の美味しさもね」
よく冷えた日本酒をどんどん飲みつつ言います。
「素晴らしいよ、お米のお酒も」
こちらもというのです。
「病みつきになるよ」
「先生お酒好きだけれど」
「日本酒もだしね」
「それでよく飲むし」
「今回もよね」
「この通りにね」
まさにというのです。
「満喫しているよ」
「そうだね」
「じゃあどんどん飲んでね」
「先生が楽しんでくれたらね」
「一緒に楽しんでいる僕達も嬉しいよ」
「それではね、ただお風呂上がりでスーツは」
見れば先生はいつものスーツ姿です、その服装であることについて少し苦笑いになって言うのでした。
「ちょっと違うかな」
「お風呂上りは浴衣かね」
「それか作務衣かしら」
「そうした服でね」
「スーツは堅苦しいね」
「お風呂はリラックスして」
そうしてというのです。
「上がってからもくつろぐ場所だしね」
「それじゃあね」
「スーツは堅苦しいね」
「どうしても」
「そうよね」
「そうだね、そこがね」
どうにもというのです。
「僕にしてもね」
「気になるね」
「先生にしても」
「やっぱり」
「そうなっているよ、ただスーツで来たから」
だからだというのです。
「他の服にはね」
「なれないね」
「お家から来たし」
「そこは仕方ないね」
「やっぱり」
「うん、だからそこは仕方ないとして」
こう考えてというのです。
「それでね」
「飲んで食べて」
「そいうして楽しんでね」
「そのうえで帰ろうね」
「そうしようね」
こうお話してでした。
皆で飲んで食べてそちらも楽しんで、でした。
そのうえで帰ります、そしてお家に帰るとトミーに言いました。
「出来ればトミーもね」
「スーパー銭湯にですね」
「行きたかったね」
「今日は大学の研究があったので」
休日でもというのです。
「ですから」
「そちらで忙しくて」
「ですからまた今度です」
「行って来るんだね」
「僕もお風呂好きになったんで」
先生に笑って言いました。
「ですから」
「それでだね」
「また時間がある時に」
「行って来るね」
「そうします」
実際にというのです。
「僕も」
「そうするね」
「いや、いいよねお風呂って」
実にというのです。
「とても」
「そうですよね」
「身体は清潔になってリラックスも出来て」
「肩や腰にもいいですね」
「お風呂にじっくり入るだけでね」
それでというのです。
「肩凝りとかもね」
「よくなりますね」
「欧州でもアイスランドやチェコやハンガリーだと」
こうした国々ならというのです。
「お風呂が楽しまれるね」
「アイスランドは温泉ですね」
「それで入ってね」
そうしてというのです。
「楽しんでいるよ」
「フィンランドだとサウナですね」
「そのサウナもね」
「いいですよね」
「たっぷりと汗をかいてね」
「熱くなり過ぎたら水風呂で身体を冷やして」
「そうしてね」
そのうえでというのです。
「まただよ」
「入りますね」
「そうしたらね」
それならというのです。
「本当にね」
「汗もかいて」
「汗をかくとね」
「身体の悪いものが出ていいです」
「そう、それでやっぱり肩や腰にね」
そうした部分にというのです。
「凄くいいから」
「だからですよね」
「サウナもいいよ」
「普通のお風呂もよくて」
「もう僕はシャワーだけだと」
それで身体を奇麗にして済ませると、というのです。
「どうもね」
「もの足りなくなりましたね」
「夏でもね」
暑くて湯舟に入るともっと熱くなるこの季節でもというのです。
「やっぱりね」
「先生は湯舟ですね」
「そうなったよ」
「今ではそうですね」
「ゆっくりと入ってね」
湯舟にというのです。
「リラックスして」
「体の疲れを癒して」
「楽しんでね」
そうしてというのです。
「じっくりとだよ」
「満喫されますね」
「トミーもそうなったかな」
「シャワーでもいいですが」
それでもとです、トミーは先生に答えました。
「どちらかといいますと」
「トミーもお風呂だね」
「そうなりました」
こう言うのでした。
「もうさっとシャワー浴びでそれで終わりはです」
「あまりなくなったね」
「イギリスではいつもでしたが」
それでもというのです。
「今はです」
「あまりなくなったんだ」
「そうなりました」
「僕はもう毎日ね」
先生はまたこう言いました。
「夏でもね」
「お風呂ですね」
「そうなったよ、夏でもじっくりと入る」
「それがいいですね」
「うん、だから温泉も好きで」
「銭湯もスーパー銭湯もお好きですね」
「そうなったよ」
日本に来てからです。
「本当にね」
「それで薔薇風呂もですか」
「よかったってね」
その様にというのです。
「思っているよ」
「そうですね、いい匂いがしますよ」
今の先生はというのです。
「本当に」
「そうなんだ」
「香水を付けていないのに」
「それでもだね」
「いい香りがしまして」
それでというのです。
「いいですね、薔薇の香りです」
「僕から薔薇の香りがするんだ」
「そうです」
「僕は体臭を言われたことはないけれどね」
これはいつも清潔にしているからです、動物の皆が先生の身の回りのお掃除やお洗濯に励んでいるからでもあります。
「それでもなんだ」
「はい、今はです」
まさにというのです。
「とてもです」
「いい香りがしているんだ」
「薔薇の」
「それは素晴らしいね」
「体臭も大事ですから」
「うん、それがきついとね」
どうしてもというのです。
「周りに迷惑かけるからね」
「そうですね」
「だからね」
それでというのです。
「今の僕はだね」
「魅力がアップしています」
体臭がいい分というのです。
「体臭の分だけ普段以上に」
「それは何よりだね」
「これならもっともてますよ」
「いや、もてるのはね」
先生はこのお話には軽く笑って応えました。
「とてもね」
「ないですか」
「僕はね、ただよく僕達コーカロイドはね」
「体臭がきついと言われますね」
「アジア系の人と比べてね」
「その体臭がしないことは」
「やっぱりいいね、じゃあこれからもね」
笑顔で言うのでした。
「時々でもね」
「薔薇風呂にですね」
「機会があれば入るよ」
「そうされますね」
「喜んでね」
こう言うのでした、そして薔薇風呂のお話も笑顔でするのでした。