『ドリトル先生と幸せになる犬』
第二幕 トイプードル
休日先生は神戸のお散歩をしていました、勿論この時も動物の皆が一緒です。
奇麗な神戸の街中を歩いているとでした。
「犬を連れている人達多いね」
「犬のお散歩をしている人もね」
「そして色々な種類がいるけれど」
「確かにお年寄りの人が多くなったせいか」
「小型犬が多いね」
「そうだね」
動物の皆は実際にその犬達を見て言いました。
「柴犬にチャウチャウに」
「シーズーにね」
「ダッグスフントにコーギー」
「マルチーズにポメラニアン」
「スピッツやチワワやチンやシーズーもいて」
「そしてトイプードルが一番多いね」
特にこの犬が目立ちました。
「男の子も女の子もいて」
「色も茶色や黒や白で」
「大きさも色々だけれど」
「本当にトイプードルは多いわ」
「一番多いね」
「日本で一番人気のある犬だからね」
それでとです、先生もお話します。
「だからね」
「それでだね」
「前に先生がお話してくれたけれど」
「トイプードルは今日本で一番人気がある犬で」
「小さくて可愛くてしかも頭がいい」
「飼いやすくもあるから」
「だから人気があるんだ」
こう皆にお話しました。
「トイプードルはね、有名なフィギュアスケートの選手の人も飼っててね」
「ああ、そうだったんだ」
「そうしたこともあるんだ」
「だから自分もってなって」
「それで飼ってるんだ」
「そうだよ」
そうなっているというのです。
「トイプードルについてはね」
「成程ね」
「そういうことだね」
「それでトイプードルが人気があって」
「こうして街でもよく見るんだ」
「そうだね」
「そうだよ、そしてトイプードルはね」
そのトイプードル達を見てのお話です。
「前に話した通り元はね」
「狩猟犬だね」
「プードル自体がそうだったね」
「水鳥を捕まえる犬」
「そうした狩猟犬だったね」
「お水に入ってね、だからプードルは身体の毛のかなりの部分をカットした子もいるけれど」
そうしたプードル、お顔や胴体それに足のかなりの部分の毛を剃ったそうした子を頭の中に浮かべつつ言うのでした。
「これもね」
「お水に入ったら濡れるしね」
「だからだね」
「濡れる部分が少ない様に」
「それであのカットにしているんだ」
「今はあれはお洒落だけれど」
犬のそれでもというのです。
「その実はね」
「元々はそうだったんだね」
「お水の中に入る為だったんだね」
「その実は」
「そうだったんだね」
「そうだよ」
こうお話しました。
「そしてそのプードルをね」
「小さくしてだね」
「それで観賞用、愛玩用にしたのがトイプードル」
「この種類の犬だね」
「そうだね」
「普通のプードルは大きいよ」
ここで、でした。先生の前にです。
その普通のプードルが来ました、大柄な男の人に連れられているそのプードルは黒い毛で文字通りの中型犬です。
「あの通りね」
「うわ、実際に大きいね」
「かなりの大きさだよ」
「これまで何度か見てるけれど」
「今のお話の途中だと実感するわ」
「その大きさをね」
「スタンダードプードルといってね」
その普通のプードルはというのです。
「それでそのスタンダードプードルを目的に応じて品種改良していったんだ」
「それでだね」
「トイプードルも生まれたんだね」
「観賞用、愛玩用として」
「そうだね」
「そのスタンダードプードルはね」
まずはこの種類からお話するのでした。
「今言った通り元は狩猟犬だよ」
「それでお水に入るんだね」
「水鳥を捕まえる為に」
「その為の犬だね」
「飼い主が撃ち落とした水鳥を回収する為の犬だったんだ」
元はそうだったというのです。
「今は介助犬としても活躍しているよ」
「へえ、そうなんだ」
「今は狩りじゃなくて介助もしているんだ」
「そうなんだ」
「そうだよ、そして次はミディアムプードルだけれど」
今度はこのプードルのお話をしました。
「もう少し小さいプードルをとなってね、ドッグショーとかでサイズの過密を解消する為にも」
「そうなんだ」
「その為になんだ」
「品種改良されて」
「それからなんだ」
「そう、だからね」
それでというのです。
「生み出されたんだ」
「それがミディアムプードルなんだ」
「スタンダードプードルより小さい」
「そうしたプードルなのね」
「そうなんだね」
「そして次はミニチュアプードルだけれど」
このプードルのお話もするのでした。
「サーカスや家で芸を仕込む為になんだ」
「品種改良されたんだ」
「さらに小さくされたんだ」
「そうなんだ」
「そうした種類なんだ」
「そうだよ、そしてね」
いよいよという感じでの言葉でした。
「今のお話の主役のね」
「トイプードルだね」
「愛玩用、鑑賞用だね」
「その種類だね」
「そのプードルだね」
「そうだよ、トイプードルはね」
まさにというのです。
「こうした流れで生まれたんだ」
「それで狩猟にも使われていたんだ」
「そうだったんだ」
「小さいけれど」
「そうだったんだね」
「そう、そしてね」
それでというのです。
「プードルだから狩りも出来るし」
「ああ、介助だね」
「それも出来るね」
「そして芸も覚えるんだ」
「教えたら」
「そうだよ、人を助けて芸も覚える」
そうしたというのです。
「実際に知能も高いことがわかっているよ」
「そうなんだね」
「頭がいいっていうけれど」
「そうした種類の犬なんだ」
「トイプードルは」
「そうだよ、だからね」
それでというのです。
「人気があるんだ」
「そしてそのトイプードルの中でもだね」
「愛玩用でさらに小さくして」
「タイニープードルやティーカッププードルが生まれた」
「マイクロティーカッププードルも」
「そうなのね」
「そうなんだ、だから活発でね」
そうした誕生の歴史があってというのです。
「元気なんだ」
「それじゃあ泳ぐのも好きだね」
このことはトートーが言いました。
「そうなるね」
「そうだね、スタンダードプードルがそうなら」
ジップも言います。
「トイプードルもだね」
「サーカスでも芸を覚えて」
こう言ったのがガブガブです。
「それをすることも出来るわね」
「介助も出来るわね」
ポリネシアはそれならと言いました。
「スタンダードの子がそれなら」
「そう思うと只の愛玩用観賞用じゃないね」
ホワイティは考えるお顔でこう言いました。
「色々なことが出来るね」
「そんな種類だったら」
それならとです、ダブダブは思いました。
「人気が出るのも当然だね」
「全くだよ」
チーチーはダブダブの言葉に頷きました。
「そんな種類は人気が出るよ」
「犬は元々頭がいいけれど」
「そうした生きものだけれどね」
チープサイドの家族もお話しました。
「それでもね」
「トイプードルはその中でもだね」
「色々わかったよ」
「先生の今のお話でね」
オシツオサレツは先生に二つの頭で応えました。
「トイプードルについて」
「何かとね」
「そうしたお話を聞くとね」
老馬は街行くトイプードル達を見ながら言うのでした。
「トイプードルを見る目も変わるね」
「そうだね、知るとね」
そうなればとです、先生も応えました。
「糸色味方が変わるね」
「そうだよね」
「活発で頭がいい」
「芸も覚えてお水も好き」
「そんな子だね」
「だから毎日遊んだり一緒に遊んだりはね」
そうしたことはというのです。
「欠かせないよ」
「そうした子なんだね」
「それじゃあね」
「それならだね」
「トイプードルを家族にしたら」
「その時は」
「そう、その時はね」
まさにというのです。
「毎日一緒にお散歩して遊ぶことは絶対だよ」
「もうそれが出来ないとね」
「飼ったらいけないね」
「犬のお散歩は絶対だけれど」
「トイプードルもそれは同じで」
「むしろ他の種類の子達よりもだね」
「そうだよ、運動能力は高くて」
そしてというのです。
「ジャンプ力もあるよ」
「それなら足も速いよね」
「確かに歩き方も速いし」
「トテトテトテって速く走ってるね」
「それ見たらね」
「そう、足も速いんだ」
実際にというのです。
「トイプードルは」
「やっぱりそうだね」
「足が短い子も多いけれど」
「歩くのは速くて」
「走るのも速いんだ」
「だからジャンプしたりもして着地の時とかに足を痛めない」
先生は指摘する様に言いました。
「このことも注意しないとね」
「駄目だね」
「トイプードルについては」
「そうなのね」
「この種類の子は」
「そして頭がいいと言ったけれど」
そのお話もしました。
「高井記憶力と理解力があるんだ」
「成程ね」
「それで頭がいいんだ」
「だから芸も覚えるんだ」
「そうだよ、指示が伝わる速度も速いよ」
そうだというのです。
「それで悪戯にも使うことは注意だけれど」
「ああ、悪戯ね」
「それをする子もいるから」
「それは注意しないとね」
「どうしてもね」
「躾も忘れないことだよ」
これは大事だというのです。
「教育はね」
「子供ならね」
「おもちゃじゃないんだから」
「そこもちゃんとする」
「それも大事だね」
「そして性格もいい子が多いよ」
トイプードルの性格はそうだというのです。
「それぞれだけどね、性格は」
「それでもだね」
「いい子が多いんだ」
「トイプードルはそうなんだ」
「人間や犬が大好きで明るくて」
そしてというのです。
「素直が子が多いよ、だからいじめたり無視したりはね」
「よくないね」
「そもそも家族にそうするなんて失格だけれどね」
「そうした人については」
「論外だけれど」
「トイプードルにも論外だよ、急に一切見向きもしない位なら」
それこそというのです。
「飼ったら駄目だよ」
「最初からね」
「飼育放棄するならね」
「あまつさえ捨てるなら」
「最初からだね」
「そうだよ、そしてね」
さらに言う先生でした。
「運動は大事と言ったけれどずっとお散歩に行かなかったり遊ばせないと」
「それも論外だよね」
「そんなことさせたら飼い主失格だね」
「そもそも」
「そうだよね」
「ずっとケージの中に閉じ込めたりなんかしたら」
そんなことをすると。
「ケージの中を荒らしたり吠えたりね」
「するよね」
「そんなの人間でもだしね」
「どんな生きものもだよ」
「閉じ込めてお散歩も遊びもなしで無視される」
「そんなことになったら」
「こんなことも絶対に駄目だよ」
まさに論外だというのです。
「飼い主としてね」
「折角お家に迎えたら」
「そうしたことも忘れたら駄目だね」
「もうそれこそ」
「論外だね」
「全くだよ、そしてお散歩で泳いでもね」
そうしてもというのです。
「奇麗なお水ならね」
「いいんだね」
「元々お水が得意な種類だし」
「それならだね」
「それもいいんだね」
「泳いでもどうしてそれが駄目かもお話してね」
そのトイプードルにです。
「ちゃんとした場所でね」
「泳がせる」
「そうしたこともいいんだ」
「トイプードルには」
「そして毛はね」
今度はトイプードルの毛のお話でした。
「独特だね」
「そうそう、カールしてるよね」
「細かくね」
「あれは絡みやすいね」
「どう見ても」
「だからブラッシングは必要で」
どうしてもというのです。
「絡まない様にしてゴミや埃もね」
「取らないとね」
「カールしてるから余計にゴミとか付きやすいし」
「それならね」
「こまめにだね」
「週に二回か三回、出来たら毎日ね」
それだけというのです。
「しないとね」
「駄目だよね」
「そのことも」
「どうしても」
「だから寒い時以外は短めにカットすることも」
このこともというのです。
「いいよ」
「成程ね」
「毛のことも大事だね」
「そうした種類だね」
「そのことも覚えておかないといけないわね」
「そして種類の病気でクッシング症候群があるんだ」
先生は病気のお話もしました。
「副腎に関わる内分泌由来の病気が多いんだ」
「へえ、そうなんだ」
「トイプードルにはそうした病気があるんだ」
「病気も問題もあるんだ」
「これはおしっこが沢山出たり毛が多く抜けたり太ったり疲れやすくなったり元気がなくなったりするんだ、血液検査でわかるから」
それでというのです。
「注意しないとね」
「駄目なのね」
「病気についても」
「そうなのね」
「そして活発な種類だから」
それでというのです。
「足が短くて細めだけれど実はボディはね」
「ああ、元々狩猟犬だし」
「それならね」
「体格しっかりしてるね」
「小さくても」
「案外しっかりしていて大きさの割に体重もあるから」
その為にというのです。
「ジャンプしたりするとね」
「ああ、骨折だね」
「足をぐきっとかいったり」
「着地の衝撃でね」
「そうなるね」
「そして間接に負担がかかって関節炎にもなりやすいから」
このことも問題だというのです。
「そこの注意だね」
「ジャンプの時とか激しく走った時とか」
「そうした時とかね」
「だからそこも注意」
「そうだね」
「無理のない運動をさせることだよ」
そこが注意だというのです。
「やっぱりね」
「何か色々あるね」
「トイプードルについても」
「色々知っておくことがあるのね」
「うん、そこはね」
何といってもというのです。
「家族に迎えるならだよ」
「よく知ること」
「そのうえで迎える」
「そしてちゃんと育てる」
「そのことが大事ね」
「家族のことはよく知らないとね」
それこそというのです。
「一緒にいられないよ」
「先生もそうだしね」
「私達のことよく知ってくれてるし」
「そのうえで一緒にいてくれてるし」
「僕達だって先生のことよく知ってるし」
「そういうことだね」
「そうだよ」
まさにという返事でした。
「だからね」
「それでだね」
「お互いのことをよく知る」
「それが大事だね」
「知らなかったら知っていく」
「そうして一緒に暮らす」
「それが家族だね」
先生は皆に言いました。
「そうだね」
「まさにそうだね」
「先生の言う通りだよ」
「それも一生一緒にいる」
「そうあるべきだよ」
「家族ならね」
「家族になったら」
先生は皆にこうも言いました。
「それが生きものの種類が違っても血がつながっていなくてもね」
「家族だったらね」
「家族に迎えたら」
「それならね」
「お互いのことを知って」
「そして大事にしあう」
「愛情も持って」
先生は確かな声で言いました。
「そして一生だよ」
「ずっとね」
「一緒にいないとね」
「間違っても捨てない」
「飼育放棄しないことだね」
「育児放棄だってね」
「介護もね」
皆も言いました。
「ちゃんとしないと」
「自分で出来ないとそうしたお仕事の人もいるし」
「ちゃんとしないとね」
「家族ならね」
「捨てたり無視とかね」
「絶対によくないよ」
「僕はそう思うよ」
絶対にという口調での言葉でした。
「ペットといってもね、僕はペットという言葉はあまり使わないけれど」
「先生は生きものは皆同じと思ってるからね」
「他の生きものともお話が出来るし」
「だからだよね」
「家族と言って」
「ペットとはあまり言わないね」
「そうした考えなんだ」
こう皆にお話しました。
「僕はね」
「そうだよね」
「それじゃあだね」
「先生はこれからもだね」
「そうした考えでいくね」
「そうだよ、それとね」
さらに言う先生でした。
「皆は保健所は知ってるね」
「ああ、あそこね」
「凄く嫌な場所だね」
「いらなくなった生きものを捨てる場所だね」
「僕大嫌いだよ」
「僕だってだよ」
「野良犬や野良猫が増えて暴れたり狂犬病を流行らせることを防ぐ為にあるけれど」
先生は暗いお顔でお話しました。
「そのいらなくなったね」
「それ嫌だよね」
「本当にね」
「いらなくなったって何だってなるよね」
「アメリカとかイギリスにもそうした場所あるけれど」
「日本にもあるね」
「そこに送られた生きものはね」
先生は暗いお顔で言いました。
「出来るだけね」
「保護してね」
「そうして新しい飼い主を探す」
「そうしないと駄目だね」
「それで沢山の人が活動していて」
そうした生きもの達の為にというのです。
「そして僕もだよ」
「そうだよね」
「先生もその活動をしてるね」
「それでだね」
「獣医さんとしても参加してるね」
「そうしているよ、去勢や不妊の手術もね」
こうしたこともというのです。
「参加させてもらっているよ」
「いいことしてるね」
「先生らしいよ」
「一匹でも多くの生きものが助かる」
「その様にしないとね」
「そう思うよ」
先生は心から言いました、そうしたお話をしてです。
先生は一旦大学に戻って論文を書きました、皆はその論文を見てそのうえで先生に対して尋ねました。
「今度は何かな」
「何についての論文かな」
「一体何なの?」
「犬の進化についてだよ」
このことについてというのです。
「書いているんだ」
「ああ、犬のお話をしていたけれど」
「論文もなんだ」
「論文も犬のことなの」
「それも進化のことを書いているのね」
「そうだよ、犬は狼が家畜になった生きものだね」
このことからお話する先生でした。
「そしてそこから色々な種類が出て来ているね」
「僕も犬だけれどね」
その犬のジップの言葉です。
「同じ種類とは思えない位色々いるね」
「人間よりも凄いよね」
「そうだよね」
オシツオサレツは二つの頭で言いました。
「猫よりも凄いだろうね」
「大きさや外見や毛色の違いは」
「犬が一番種類によっての違いが凄いんじゃないかな」
チーチーはかなり本気で思いました。
「お散歩の時にお話したプードルだってそうだしね」
「同じプードルでも大きさが全然違うし」
「トイプードルと一口に言っても大きさの違いがあるから」
チープサイドの家族はこの種類の犬からお話しました。
「そう思うとね」
「かなり違うね」
「その犬の進化となるとよ」
ポリネシアは思いました。
「かなりの論文になるわね」
「先生これまでかなりの論文を書いてきたけれど」
それでもとです、ホワイティも言いました。
「今回は特に大作になりそうだね」
「先生はこれまで数多くの論文を書いてきたけれど」
ガブガブは考えるお顔でお話しました。
「今回はとりわけみたいね」
「いや、どんな論文になるかね」
トートーは笑っています。
「楽しみね」
「狼から犬になってその犬も実に色々な種類がいる」
老馬も言います。
「そのことをどう論文に書くかな」
「先生、頑張ってね」
ダブダブが先生にこう言いました。
「いい論文を完成させてね」
「そうさせてもらうよ」
先生は皆に笑顔で応えました、そしてです。
資料を調べつつ論文を書いていきます、その中で。
いつも通りミルクティーを飲みますが今度はこんなことを言いました。
「僕はこうしてね」
「紅茶があるとだよね」
「基本ミルクティーだね」
「最近レモンティーの場合もあるね」
「中国茶や日本のお茶やコーヒーもね」
「この前ロシアンティーも飲んでたけれど」
「飲むものがあるとね」
それならというのです。
「こうしてね」
「論文を書けるよね」
「何時でも」
「そう出来るね」
「そうだよね」
「うん、そして幸い書くのが速いから」
見ればパソコンのキーボードをかなりのスピードで叩いています、そうして凄いスピードで書いています。
「こうしてだよ」
「次から次に論文書けるね」
「そうだね」
「それが出来るね」
「そうだよね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「この論文もね」
「書くね」
「完成させるね」
「そうさせるね」
「是非ね、しかし調べれば調べる程」
こうも言う先生でした。
「面白いものがあるね」
「犬のことについても」
「そうなんだね」
「犬の進化も学問で」
「学問ならだね」
「面白いよ。学問は知ることであってね」
そうしたものでというのです。
「この知ることが出来るから」
「だからだね」
「先生はいつも楽しんでるね」
「そうだね」
「そうしてるのね」
「そうだよ、それでね」
先生はさらに言いました。
「セントバーナードもチワワもだよ」
「同じ犬だよね」
「大きさも姿形も全然違うけれど」
「犬だね」
「同じ種類だね」
「狼から進化したね」
そうしたというのです。
「犬だよ」
「ぱっと見で全く思えないけれど」
「同じ犬で」
「それでだね」
「それぞれ進化していったんだね」
「そうなんだ、ちなみにブルドッグだけれど」
今度はこの犬のお話をしました。
「どうしてあの外見なのか」
「闘牛用だからだよね」
「犬を噛みやすい様にあのお口になったんだね」
「あのお口の形に品種改良したのよね」
「そうだったね」
「そうだよ、あとブルドッグはよくね」
こうも言う先生でした。
「怖いイメージがあるね」
「昔の日本の漫画なんか特にだね」
「アニメにしても」
「噛む犬イコールブルドッグ」
「プードルがお金持ちの犬でね」
「そんな感じだったわね」
「けれど実はね」
そうしたイメージがあってもというのです。
「ブルドッグは大人しい子が多いね」
「基本穏やかだよね」
「ブルドッグってね」
「あまり噛まないしね」
「怖くないよね」
「そうだよ、それぞれの性格があるけれど」
それでもというのです。
「基本的にはね」
「大人しいよね」
「ブルドッグって」
「そうなんだよね」
「外見から怖いと思われるけれど」
それでもというのです。
「実はなんだ」
「ブルドッグは大人しい」
「そのことは覚えておかないとね」
「生きものは外見じゃない」
「外見だけで判断したら駄目だね」
「そうだよ」
実際にというのです。
「ゴリラなんか特にそうだね」
「ゴリラはとても怖そうだけれど」
「狂暴で獰猛で」
「誰でも襲う様な」
「そんなイメージだけれど」
「ゴリラは完全な菜食主義でね」
それでというのです。
「どんな生きものも襲う必要がないんだ」
「小さな生きものも虫も」
「一切食べなくて」
「動物園でもセロリや果物ばかりで」
「完全な菜食主義だったね」
「そして暴れることもしないよ、胸を叩くのは」
ゴリラの有名なこの行為もというのです。
「精一杯の威嚇でね」
「誰かを襲ったりしない」
「絶対にね」
「身体が大きくて力も強いけれど」
「それでも凄く大人しい」
「優しい生きものなのよね」
「頭もいいしね」
ただ力が強いだけではないというのです。
「ゴリラもだよ」
「外見で判断したら駄目だね」
「それは絶対にだね」
「ブルドッグもそうで」
「ゴリラもよね」
「そうだよね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「人も生きものもだよ」
「絶対にだね」
「外見で判断しない」
「そんなことしたら駄目よね」
「何があっても」
「逆にペットショップで可愛い犬や猫を見て」
そうしてというのです。
「一目惚れして買って」
「そして飼う」
「日本でよくあるね」
「そうして家族になる」
「可愛い外見を見て」
「それで一生家族でいるならいいけれど」
先生はまたこのことを思うのでした。
「けれどね」
「飽きたり邪魔になったりして」
「あと飼ってみて思ってたのと違うとか」
「そう言ってね」
「捨てるんだよね」
「これはもうね」
先生は書きながら言うのでした。
「本当に駄目だよ」
「生きもの飼う資格ないよね」
「そうだよね」
「そんな人には」
「そんな人は気をつけないといけないんだ」
先生のお顔は暗いままでした。
「生きものにそうするなら人間にもね」
「だよね」
「先生前も言ったけれど」
「本当にそうだね」
「命を平気で粗末にするなら」
「生きものにそうするなら」
「人間だってね」
それこそというのです。
「平気だよ」
「粗末にするわね」
「自分の子供でもね」
「よく子供を虐待する親とかいるけれど」
「そうした人は生きものに対してどうか」
「そこを見ないと駄目だよ、生きものを虐待したり捨てる人は」
どうなのか、先生は言い切りました。
「かなり高い確率でだと思うよ」
「人も虐待したり捨てる」
「自分の子供でも」
「そうするわね」
「だから学校の先生で生徒を虐待したり子供を虐待する親やいじめをする人はね」
こうした人達が具体的に挙げられました。
「その前にだよ」
「生きものにどうか」
「そういえばそんな傾向あるよね」
「生きものいじめてる人はやがて人にもってなって」
「とんでもないことするね」
「だからその時点でね」
生きものに何かした時点でというのです。
「注意しないといけないんだ」
「成程ね」
「確かにそうだよね」
「人に何かする人もね」
「前兆があるね」
「その前兆で止めるか教えるかしないと」
それこそというのです。
「大変なことになるから」
「そうなったら手遅れだね」
「そうなってからじゃね」
「だから事前にだね」
「どうにかすることね」
「そうだよ」
先生は言うのでした。
「そして気付いて何もしないと」
「最悪だね」
「よく児童相談所とかであるよね」
「日本だとね」
「子供への虐待があっても動かないって」
「連絡があっても」
「連絡があっても動かないと」
その場合はといいますと。
「本当に手遅れになったってね」
「なるよね」
「本当にそんなお話あるし」
「警察だって通報きたのに何かないと動かないってばかりで」
「実際に取り返しのつかないことになったわ」
「福岡の警察だったね」
「福岡市だったかな、こんなことになったら」
それこそというのです。
「もう誰も児童相談所や警察を信じなくなるね」
「動くべき時に動かない」
「通報があっても何もしない」
「そんなのじゃね」
「もう意味がないから」
「何かないと動かないって言ってもう何かあってるのに」
それでもというのです。
「動かないならね」
「それならだよね」
「もうどうにもならないよね」
「人に危害が出てからじゃ」
「本当に意味がないわ」
「あとストーカーに間違えて今の住所教えたとか」
そうしたこともというのです。
「もうね」
「それこそだよね」
「意味ないよね」
「信じられない位のミスだよ」
「絶対に間違えたらいけない」
「そんなレベルだね」
「そうだよ、そしてそんなことする人達は」
それこそというのです。
「事前にだよ」
「前兆がある」
「とんでもないことをする」
「それがね」
「僕達が今住んでいる神戸でもあったね」
そうしたことがというのです。
「未成年が起こした」
「ああ、あったね」
「僕達が日本に入るずっと前に」
「あったんだよね」
「それで大騒ぎになったんだよね」
「当時日本中でとんでもない騒ぎになったけれど」
先生はその事件についてのお話もしました。
「実際にね」
「そうしたことがあったんだね」
「もう事前に」
「前兆があったんだね」
「そうだね」
「その前兆を見極めることが」
まさにというのです。
「大事でね、その中でね」
「生きものにどうするか」
「若し捨てたり虐待する様な人なら」
「もう要注意」
「そうなんだね」
「子供を虐待する人はもう如何にもって外見の人がいるけれど」
もうあからさまに悪人とわかる人だというのです、先生はそうした人達についても学んできているのです。
「そうした人はその前にだよ」
「生きものをいじめていたり」
「そうしたことをしているのね」
「既に」
「悪いことをもう既にいつもしている」
そうしたというのです。
「どうしようもない人だったりするよ」
「人も外見で判断出来ないけれど」
「生き方が顔に出るのも事実だね」
「もう如何にもって場合もね」
「あるわね」
「そうした人は目の光とか仕草でわかるよ」
そうした意味での外見だというのです。
「ヤクザ屋さんとかそうだね」
「うん、所謂ゴロツキとかね」
「チンピラとかそうね」
「目が濁ってて」
「そして人相も悪くて」
「仕草だってね」
「そうしたことに出ているけれど」
その外見のお話をさらにするのでした。
「そうした人は既にだよ」
「前兆がある」
「だから要注意だね」
「やる前に止めるか教える」
「そうしないと駄目だね」
「そうして少しでも酷いことをなくしていくことだよ。生きものを売ること買うことも」
そのことについてもというのです。
「ちゃんと免許制でもしないとね」
「駄目かな」
「やっぱりね」
「そうしないとね」
「問題が起こり続けるのね」
「そうなるだろうね」
こう言うのでした。
「誰でも自由に買える」
「誰でも商売が出来て」
「それ自体はいいことでも」
「命を扱うならね」
「そのことは気をつけないと」
そうしないと、というのです。
「駄目だよ」
「そうだよね」
「免許制にした方がいいだろうね」
「ペットショップも」
「そして生きものを飼うことを」
「そう思うよ。あとね」
先生は皆にあるお話もしました。
「家族の殆ど全員が生きものを飼うことに賛成しても」
「一人が反対だとね」
「やっぱり飼えないよね」
「そうだよね」
「反対している人が自分以外の生きものは全て忌み嫌っていて」
そうしてというのです。
「異常に短気でヒステリー持ちで喚き散らして自分のことしか考えない人だとどうかな」
「むしろその人の方が問題じゃない?」
「生きものよりも」
「無茶苦茶な人だね」
「ヒステリー持ちで自分のことしか考えないって」
「そんな人家族にいたら大変だよ」
「けれどその人が家族にいて」
そうしてというのです。
「反対していたらね」
「飼えないね」
「生きもの迎えてもその人が何するかわからないし」
「虐待するか保健所に送れって喚き散らすか」
「そうするかだから」
「そう、だからね」
そうするからだというのです。
「家族全員が賛成しないとね」
「駄目だね」
「生きものを迎えるには」
「そうだね」
「そして生きものの世話は休みなし」
ずっとというのです。
「飼育放棄なんてもっての他だよ」
「そうしたことも考えて」
「それで飼わないとね」
「さもないと飼えなくなるから」
「大変なことになるからね」
皆も頷きました、そうしたお話もしてでした。
先生はその皆をお話しながら論文を書いていきました、犬の進化についてのそれも順調に進んでいっています。