『ドリトル先生の名監督』




                 第六幕  ちゃんこ鍋

 先生にです、トミーは晩御飯の水餃子を大きなお碗に入れながら聞きました。水餃子はスープの中に入っていて沢山のお野菜も入ってます。
「それじゃあですね」
「うん、ちゃんこ鍋はね」
「何でも入れるんですね」
「そうなんだ」
「そうしたものなんですね」
「これといった形はね」
 それこそというのです。
「ない鍋なんだよ」
「そうなんですね」
「面白いことにね」
「ううん、じゃあ」
 トミーは先生にさらに言いました、今日のメニューは水餃子が入った中華風野菜スープの他にはカレイのムニエルもあります。主食は白い御飯です。
「水餃子やカレイも」
「うん、ちゃんこ鍋に入れたら」
 それならというのです。
「こうしたものもね」
「ちゃんこ鍋になるんですね」
「そうなんだ」 
 実際にというのです。
「これが」
「そうですか」
「うん、ただカレイはね」
「このお魚はお鍋に入れます?」
「あまり聞かないね」
「そうですよね」
「カレイは焼くや煮るか」
 先生も言います。
「あと揚げるか」
「先生は唐揚げが一番お好きですね」
「カレイだとね」
 先生はそのカレイのムニエルを見て言いました。
「そちらだね」
「唐揚げですね」
「あれが一番美味しいよ」
「フライとはまた違って」
「フライはね、カレイに合うかな」
「合うと思いますよ」
 トミーは先生にすぐに答えました。
「そちらも」
「そうなんだね」
「今度作りましょうか」
「そうしてくれるかな」
「是非」
 こう言うのでした。
「僕も興味あります、といいますか」
「カレイのフライを作りたいんだね」
「はい、そう思っていましたから」
 だからというのです。
「丁度です」
「それなら」
「今度作りますね」
「お願いするね、ただ」
「ただ?」
「それは今度だよね」
「はい、いいカレイが安く入れば」
 その時はというのです。
「作ります」
「わかったよ、じゃあ待っているね」
「わかりました」
「あとです」 
 ここでこうも言ったトミーでした。
「カレイとヒラメは違いますね」
「似ているけれどね」
「そうです、先生が僕に教えてくれましたね」
「うん、それはね」
 先生もトミーに答えます。
「僕も学生時代そのことを学んで驚いたんだ」
「そうですよね」
「うん、ちょっとね」
 それこそというのです。
「同じ様な外見で生態系もね」
「同じ様なのに」
「そう、それがね」 
 まさにというのです。
「面白くてね」
「覚えられたんですね」
「そうなんだ、そして日本人はね」
「どっちも食べますよね」
「それも美味しくね」
「それでそのこともですね」
「面白いね」
 実に、と言うのでした。
「本当にね」
「そうですね、じゃあ今度カレイのフライもですね」
「食べようね」
「それとヒラメもです」
 これもというのでした、トミーは。
「今度安く手に入ったら」
「その時はだね」
「ヒラメも食べましょう」
「そちらも楽しみだね」
「同じ様でも」
 カレイとヒラメはです。
「また違いますね」
「そうなんだよね」
「ヒラメの方が高いね」
「はい、実は」
「お寿司のネタでもね」
「僕的にはそんなに変わらないですけれど」
 カレイとヒラメはです。
「味も」
「そうだよね、僕もそう思うけれど」
「そこが違いますね」
「何でかな」
「ヒラメの方が確かに美味しいにしても」
「それでもね」
 また言った先生でした。
「結構値段が違うのが」
「カレイとヒラメですね」
「そうだよね」
「不思議なことに」
「うん、そのことは気になっても」
 また言った先生でした。
「とにかく今はね」
「はい、食べましょう」
「カレイのムニエルもね」
 先生はトミーそして動物の皆と一緒にでした、楽しく晩御飯を食べるのでした。その時に先生は日本酒も飲みましたが。
 その先生にです、今度は動物の皆が尋ねました。
「お酒もちゃんこだよね」
「力士さんが飲んだらね」
「そうなるよね」
「やっぱりね」
「うん、そうだよ」
 その通りという返事でした。
「そっちもね」
「それでそのちゃんこをだね」
「相撲部の人達もだね」
「かなり飲んでるんだね」
「そうなんだね」
「そうだろうね、ただね」
 先生は日本酒を飲みつつ皆に言います。
「日本酒はね」
「そうそう、糖分が多いから」
 それでというのです。
「過ぎるとね」
「よくないよね」
「ワインよりもね」
「そこも気をつけないといけないね」
「日本酒よりも」
 先生は考えるお顔で言いました。
「ワインかな」
「白ワインだね」
「和食だからね」
「赤ワインよりそっちだね」
「先生的には」
「実際に日本酒の代わりにそっちを飲む人がいるよ」
 白ワインをというのです。
「そうしてるよ」
「そうだよね」
「先生今は日本酒だけれどね」
「日本酒も好きだしね」
「そっちを飲んでるよね」
「うん、それでも糖分には気をつけないと」
 日本酒はというのです。
「危ないんだ」
「それじゃあ」
 トートーが言います。
「御飯にお酒をかけるのは」
「よくないかしら」
 ガブガブも言うのでした。
「そういうのは」
「糖分と糖分だから」
 チーチーも頭の中で考えるのでした。
「それじゃあね」
「かなり悪い?」
 ホワイティもこう考えるのでした。
「そういうのは」
「そうなのかしらね」 
 ポリネシアは自分の隣にいるホワイティに応えました。
「その組み合わせは」
「御飯には色々かけるけれど」
 ダブダブにしてもそうした食べ方は大好きです」
「日本ではね」
「それは駄目なのかな」
「御飯にお酒をかけるのは」
 チープサイドの家族が言うことは。
「力士さんそうして御飯食べるっていうけれど」
「よくないのかしらね」
「まあ僕達はしないけれどね」
 老馬は自分達のことをお話しました。
「先生もトミーもね」
「ううん、どんな味なのかな」
 ジップはアルコールは苦手ですがこう想像しました。
「御飯にお酒かけたら」
「まあ気になるね」
「そうだよね」
 オシツオサレツは今も二つの頭でお話します。
「そうした御飯の味も」
「気になるね」
「いや、あまりね」
 先生が皆にお話します。
「食べるべきじゃないよ」
「御飯にお酒かけて食べるのは」
「よくないんだ」
「そうなんだ」
「栄養的に」
「まさに糖尿病になるね」
 この病気も挙げた先生でした。
「近道だよ」
「じゃあ御飯にお酒をかけて食べるのは」
「絶対によくないんだね」
「力士さん達にとっても」
「そうなんだね」
「だから僕もこの食べ方はしないし」
 先生自身にもです。
「相撲部の皆にもお話しないとね」
「糖尿病になるから」
「だからなんだね」
「御飯に日本酒をかけて食べるのは」
「止めてもらうんだね」
「最近しない人が多いらしいけれどね」 
 その力士さん達でもです。
「それでもね」
「したらね」
「身体によくないから」
「だからだね」
「力士さん達にもそれは止めてもらう」
「若ししていたら」
「明日にでも言うよ」
 監督としてです、そうするというのです。
「彼等はまだ若いから新陳代謝もいいけれど」
「それでもだね」
「身体によくない食べ方だから」
「だからだね」
「止めてもらうんだね」
「うん、力士さんは食べる量も違うし」
 このこともあってというのです。
「だからね」
「この食べ方はよくないんだ」
「日本酒と御飯の組み合わせは」
「昔はそうして食べていたみたいだけれど」
 それでもというのです。
「それでもね」
「よくないことがわかっているから」
「だからだね」
「もう止めてもらう」
「そうするんだね」
「そうしよう、引退してからもそうした食べ方をしていると」
 それこそというのです。
「もうね」
「運動しなくなると」
「糖分がその分消費されなくなるから」
 糖分は摂取したら身体の中でエネルギーになるからです。
「すぐに糖尿病になるから」
「よくないね」
「うん、言っておくよ」
「そういえば先生も」 
 ここでトミーも先生に言います。
「日本酒を飲まれても」
「うん、飲むけれどね」
「そればかりじゃないですね」
「糖尿病が怖いからね」
 だからだというのです。
「いつも飲まないよ」
「むしろ飲まれる時が少ないですね」
「そうなんだ」
 実際にというのです。
「ワインや焼酎の方がずっと多いね」
「飲まれる時は」
「まして僕はティータイムは欠かせないから」
 お菓子も食べるその時がです。
「余計にね」
「糖分の多い日本酒はですね」
「飲む時はあっても」
 まさにそれが今の時だからですが。
「それでもね」
「飲む機会は少ないですね」
「そうしているんだ、美味しいけれどね」
 味は好きなのです、見れば先生はするめを出してそれを肴にして食後のお酒を心から楽しんでいます。
「それでもね」
「控えられてるんですね」
「いつもじゃないよ」 
 むしろ飲む機会は少ないというのです。
「本当にね」
「けれど昔の力士さんは」
「そう、日本にあったお酒はね」
「日本酒ばかりだったから」
「よくなかったんだ」
「お酒が好きですと」
「それこそね」
 まさにというのです。
「糖尿病になる人も多かったんだ」
「実際にね」
「そうだったんだね」
「力士さんもね」
「そうしたことになる人が多かったんだ」
「そう、それとね」
 さらにお話する先生でした。
「大食、大酒はね」
「あまり過ぎるとね」
「よくないっていうね」
「力士さんは食べることもお仕事だけれど」
「それでもだね」
「食べ方が問題なんだよね」
 もっと言うと飲み方もです。
「あと食べるものもね」
「本当にバランスよくだね」
「食べないと駄目なんだね」
「最初に相撲部の部室に行った時の話だけれど」
「それは寿命にもつながるね」
「そうだよ、バランスよく食べると」
 そうすればというのです。
「長生きも出来るんだ」
「ただ健康的になるだけじゃなくて」
「怪我もしなくなるだけじゃなくて」
「他にもいいことがあるんだね」
「長生きも出来る」
「そうなんだね」
「そうだよ、医食同源だよ」
 この言葉もです、先生は出しました。
「漢方医学でも言ってるね」
「先生漢方医学も学んでるしね」
「そっちもね」
「それでお薬も調合出来るし」
「その免許も持ってるし」
「うん、身体によくて美味しいものを食べる」
 美味しいという言葉もです、先生はご自身の言葉に入れました。
「それがいいんだよ」
「力士さんもだね」
「お酒を飲むことについても」
「そちらについても」
「そうなんだね」
「そうだよ、とにかく御飯にお酒をかけて食べることは」
 それはといいますと。
「しない方がいいよ」
「だよね、やっぱり」
「相撲部の人達もそういうことをしていたらね」
「よくないよね」
「絶対に」
「うん、そう思うから」 
 だからというのでした。
「彼等に聞いているよ」
「それじゃあね」
「次の稽古の時に聞こうね」
「そのこともね」
「しっかりしていようね」
「そうするよ」
 こうしたお話をして実際にでした、先生はです。
 相撲部の皆に稽古の時に尋ねました、すると相撲部の皆は笑って先生にこう答えました。
「それはないですね」
「誰もそうした食べ方はしないですね」
「日本酒に御飯をかけて食べるとか」
「そうしたことはしないですね」
「少なくともうちの部では」
「そうなんだね、だったらいいけれど」
 そう聞いてまずは安心した先生でした。
「この食べ方はよくないからね」
「ですよね、やっぱり」
「僕達もそれはわかりますから」
「それに日本酒飲まないですしね」
「僕もです」
「僕もあまり飲まないです」
「ああ、日本酒を飲む人も」
 先生はこのことについても言うのでした。
「減ってるしね」
「力士でもです」
「日本酒ばかり飲む人少ないですね」
「人それぞれ好きなお酒ありますから」
「ビールなり焼酎なり」
「ワインを飲む部員もいます」
「あとチューハイも」
 お酒の種類は色々です、今の日本は。
「好きなお酒飲みますからね」
「日本酒とは限らないです」
「そこはです」
「そればかりじゃないですね」
「そのこともわかったよ、ただ」
 ここでまた言った先生でした。
「お酒はあまりね」
「はい、飲み過ぎない」
「そういうことですね」
「お酒の種類と量にも気をつける」
「そうしないと駄目ですね」
「うん、僕もよく飲むけれど」
 それでもというのです。
「お酒は過ぎるとね」
「いいことないですからね」
「若くても」
「身体壊しますからね、こっちも」
「よくないですね」
「お酒も気をつけないと、飲むもの自体も」
 それもというのです。
「さもないとね」
「怪我をするのと同じですね」
「お酒で身体を壊すのも」
「そちらも」
「そう、食べるものにも注意して」
 そうしつつというのです。
「お酒もね」
「そちらも注意しないと」
「本当に強くなれないですね」
「そうしたこともですね」
「しっかりとしていくべきですね」
「うん、お酒も注意していこうね」
 先生はこの日はとにかくお酒について言うのでした。
「日本酒やビールよりもね」
「飲むお酒はですか」
「別の方がいいんですね」
「うん、ワインや焼酎かな」
 飲んだ方がいいお酒はというのです。
「ビールとかよりもね」
「ワインですか」
「何か急に洋風になりましたね」
「お相撲は日本ですけれど」
「これはまた」
「そうだね、けれど身体にいいものなら」
 それならというのです。
「洋食でもね」
「食べていくべきですね」
「そちらも」
「それで飲んでいくべきですね」
「そうだよ、飲んでいこうね」
 そして食べていこうというのです。
「そちらも」
「ですね、考えてみればウェイトトレーニングもあっちですしね」
「アメリカとかからのトレーニングで」
「日本のものじゃないですね」
「数十年前はなかったですし」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「そういうことにはこだわらないでね」
「日本がどうとか」
「お相撲でもですね」
「いいものはどんどん取り入れる」
「そうしていくべきですね」
「そうしようね」
 こうお話して実際にでした。
 先生は相撲部の皆に飲んだ方がいいお酒についてもお話するのでした、そしてその他に飲むべきものもお話しました。
「あと野菜ジュースや豆乳もね」
「ああ、ソフトドリンクっていいますか」
「お酒じゃない飲みものもですね」
「身体にいいものを飲む」
「そうした方がいいですね」
「うん、お茶もいいよ」
 飲むものはというのです。
「炭酸飲料とかも過ぎたらね」
「よくないんですね」
「そうしたものを飲むのも」
「そういうこともですね」
「よくないですね」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「気をつけてね」
「豆乳ですか」
「それに野菜ジュースですね」
「そうしたものを飲むべきですか」
「あとお茶」
「そうしたものをですか」
「うん、飲むものも大事だから」
 食べるものと同じく摂取するものだからです。
「考えていこうね」
「ですね、ただ」
 ここで部員の中で力士さんにしては少しすらりとした人が言いました。
「一つ思うことは」
「と、いうと」
「はい、先生の言われてることは普通のことですね」
「ああ、健康の為にだね」
「お酒を飲み過ぎない、バランスにいいものを食べる」
「それに飲むものもだね」
「全部普通のことですね」
「うん、それはね」
 実際にと答えた先生でした。
「普通のことを普通にすることが」
「いいんですね」
「そうなんだ、身体はね」
 それこそというのです。
「普通のことを普通にするのがね」
「いいんですね」
「多少はおかしなことをしてもいいけれど」
「過ぎないことですね」
「それがいいんだよ」
 まさにというのです。
「普通のことを普通にだよ」
「くれぐれもですね」
「そう、何かとね」
「わかりました」
 その部員さんも頷きました、先生はこのお話の後は稽古をさらに見ていきました。その時は穏やかに見守っているだけでした。
 そして稽古の後で、です。先生が研究室で論文を書いていますと。
 動物の皆が先生にです、こうしたことを言ってきました。
「お酒だけじゃないんだね」
「飲みものもなんだね」
「注意しないと駄目なんだね」
「先生が言うには」
「そっちもなんだね」
「そうだよ、そちらもね」
 くれぐれもというのです。
「僕にしてもね」
「うん、先生もね」
「そういえば最近紅茶のお砂糖減ったね」
「日本に来てから」
「そうしてるね」
「日本のお菓子の味に合わせたというか」
 むしろというのでした。
「そうだね、僕も健康志向になったね」
「イギリスにいた時よりもね」
「先生食べるもの変わったしね」
「飲むものもね」
「それでなんだね」
「そうだね、飲むものもね」
 それもというのです。
「違ったね」
「そうだよね」
「何かとね」
「そういうのもね」
「変わったね」
「医者の不養生はね」
 先生は論文を書きながら少し苦笑いになりました、机には論文を書いているパソコン以外にミルクティーもあります。
 そのミルクティーにもお砂糖は入っています、ですがイギリスにいた時より確かに入っているお砂糖は少ないです。
 その紅茶を楽しみつつです、先生は言うのでした。
「お話にならないからね」
「説得力ないよね」
「結構そういう人いるけれど」
「そんなことしたらね」
「どうしようもないからね」
「うん、僕も気をつけないとね」
 こう言うのでした、先生も。
「本当にね」
「そうそう、くれぐれもね」
「医者の不養生は厳禁だよ」
「まずは先生がちゃんとする」
「普通のことは普通にね」
「そうしていかないとね」
「そうだね、じゃあね」
 先生はあらためてでした、皆にこうしたことをいました。
「僕もこれからも気をつけていくね」
「そうしようね」
「僕達もね」
「トミーがいつも健康的なお料理作ってくれてるけれど」
「身体にいいものを食べて飲んで」
「そうやっていこうね」
「じゃあ先生、ファーストフードや炭酸飲料は過ぎたらだね」
 ダブダブが尋ねてきました。
「本当によくないんだね」
「何でもバランスよくっていうし」
 チーチーはこのことから言いました。
「そうしたもの食べ過ぎたらよくないね」
「化学調味料は過ぎたらよくないのよね」
 ポリネシアはよく言われることを言いました。
「あまりね」
「自然食が一番?」
 ジップもよく言われることを言いました。
「つまりは」
「何かそうした考えも極端じゃないかな」
「そうよね」
 チープサイドの家族はお互いからお話しました。
「普通に考える」
「そうあるべきかしらね」
「普通に飲んで食べる」 
 トートーはぽつりと述べました。
「そういうことだね」
「というか変なものを食べ過ぎたらよくない」 
 ホワイティは常識からお話します。
「結局のところはそう?」
「まあ腐ってるものを食べたらお腹壊すし」
 老馬は少し極端なことを言いました。
「そういうことだね」
「まあつまりはね」
「変なものは食べない」
 オシツオサレツは今も二つの頭で同時にお話します。
「そしてバランスよく」
「そういうことだね」
「うん、腐ったものは食べたらいけないのはね」
 先生も皆に応えます。
「常識だしそれにね」
「バランスよくだね」
「何でもそう食べる」
「栄養を考えて」
「偏食もしないことだね」
「そういうことだよ」
 まさにというのです。
「それにね」
「それに?」
「それにっていうと」
「まだ何かあるの?」
「スナック菓子やファーストフードやそうしたものは食べてもいいけれど」
 先生はそうしたものも否定しません。
「僕も好きだしね」
「やっぱりそうよね」
「バランスよくだね」
「食べないと駄目だね」
「そうだね」
「そうだよ、食べ過ぎたらね」
 結局のところはというのです。
「よくないんだ」
「そうだよね」
「結局のところそうだよね」
「買ってはいけない、食べてはいけないっていうけれど」
「過ぎないといいよね」
「バランスよくってことでね」
「そうした本が日本にあったね」 
 先生は書きつつ言います。
「何々してはいけないってね」
買ってはいけないとか」
「食べてはいけないとか」
「そうしてはいけない」
「そうしたことを書いてる本なんだね」
「うん、結構売れたらしいけれど」
 それでもというのです。
「結局はバランスなんだよ」
「どっちにしてもそんなのばかり飲んだり食べたりね」
「偏食だからね」
「過ぎたらよくない」
「そういうことだね」
「お水だって飲み過ぎたら身体に悪いよ」
 何でもないこれもというのです。
「そうした本は一見科学的根拠を出してるけれどお」
「実は違うんだ」
「何でもないのを変に書いてるんだ」
「それで何々してはいけないって言ってるんだ」
「そういう本なんだ」
「そう、そして書いている人達や出版社を調べたら」 
 先生はそうしたことまで調べる人です、本当の意味での学者だからこそ。
「これがね」
「おかしな人達?」
「そしておかしな出版社?」
「そうした人達で」
「そうした変な本を書いていた」
「そして出版していた」
「そうだったんだ」
「そうなんだ、変な人達と出版社だったよ」
 実にというのです。
「だからその本もね」
「おかしいってだね」
「先生わかったんだね」
「その何々してはいけないって本も」
「ファーストフードとか炭酸飲料とかに言ってる本も」
「そうした風だったんだ」
「そう、そうした人は何でも自然食って言うことが多いし」
 それにというのです。
「大企業とか文明とか批判しがちだけれど」
「ううん、先生とは全然違うね」
「先生ってそういうの検証するからね」
「真面目にね」
「そうしてから言ったり書いたりするから」
「カルトみたいに批判する人達で出版社だから」
 先生はその本を読んでおかしいと思ったのです、そのうえで調べてそうしてそのうえでわかったのです。
「鵜呑みにしてはよくないよ」
「何でも過ぎたらいけない」
「偏食はよくない」
「普通にしろ」
「そういうことね、結局は」
「そうだよ、普通にだよ」
 あくまでというのです。
「そうしていけばいいから」
「食べることと飲むことは」
「スポーツも過ぎたりしたら怪我するしね」
「オーバーワークはよくないし」
「そっちも過ぎたらね」
「柔軟とかも忘れたら駄目だし」
「そうだよ、何でも過ぎないこと」
 まさにというのです。
「一言で言うとそうだよ」
「そうだね、じゃあね」
「僕達も過ぎないようにしよう」
「何でも普通に」
「普通にしていこうね」
「そういうことでね、さて」
 ここで先生は論文を書くのを止めました、そして。
 皆に顔を向けてです、こう言ったのでした。
「少し休憩しようか」
「休憩というかもう帰る時間だよ」
「いい時間だよ」
「お家に帰ろう」
「そうしよう」
「そうだね、もうそうした時間だね」
 先生はパソコンに出ている時間をチェックして答えました。
「じゃあ帰って休もうか」
「うん、そうしよう」
「一緒にお家に帰ろう」
「そうしよう」
「それじゃあね、後はね」
 さらに言った先生でした。
「お家でくつろごうか」
「うん、そうしようね」
「何かと今日も色々あったけれど」
「それでもね」
「お家に帰る時間だからね」
 皆の方から先生に急かす感じです。
「帰って休もうね」
「晩御飯食べてお風呂にも入って」
「ゆっくり休もうね」
「皆でね」
「そうしよう、寝ることも大事だよ」 
 先生はそちらも忘れていません。
「寝る時は寝る」
「そうだよね、先生徹夜もしないしね」
「夜は絶対に寝てるよね」
「一睡もしないってことはないね」
「絶対に寝るからね」
「少しでも寝ないと」
 それこそというのです。
「身体によくいからね」
「だよね、寝ないとね」
「僕達もしんどいよ」
「少しでも寝ておく」
「このことも大事だね」
「ベストは勿論じっくり寝ることだよ」
 このことが大事だというのです。
「そうしないと身体にくるから」
「その次の日も大変だけれど」
「確かに睡眠不足って後でくるね」
「何かとね」
「大変だね」
「だから寝るんだ、少しでも」
 そしてなのです。
「寝られたらじっくりね」
「じゃあ今日も寝よう」
「ぐっすりと」
「そうしようね」
 こうしたこともお話してでした、先生は皆と一緒にお家に帰りました。そしてトミーの晩御飯を食べてお風呂に入ってです。
 この日はよく寝ました、そして朝にこう言うのでした。
「快食、そして快眠」
「どっちもですね」
「うん、健康にいいよ」
「つまりちゃんとした生活ですね」
「それをしないとね」
「不健康なことになりますね」
「そう、そんな状態だとね」
 それこそというのです。
「お仕事も学業もちゃんと出来ないよ」
「そうですよね」
「勿論スポーツもね」
 こちらもというのです。
「ちゃんと出来ないよ」
「規則正しい生活からですね」
「万全に出来るんだよ」
「だから先生もちゃんと食べて」
「そしてちゃんと寝ているんだ」
 健康的な生活を送っているというのです。
「そうしているんだ」
「そうですよね、それに先生煙草も吸われないですね」
 トミーは先生のこのこともお話に出しました、朝御飯の用意をしながら。
「そうですよね」
「ああ、煙草は実際にね」
「吸われないですね」
「昔から好きじゃないんだ」
 煙草自体がです。
「喫煙の習慣はないよ」
「パイプでも咥え煙草でも」
「勿論葉巻もね」
 それもというのです。
「吸わないよ」
「そうですよね」
「本当にそちらには縁がないよ」
「身体にはいいことですね」
「うん、やっぱり煙草はね」
 何といってもというのです。
「身体によくないからね」
「どう考えてもそうですね」
「あれは吸わないに限るよ」
「だから先生もですね」
「うん、吸わないんだ」
 実際にというのです。
「そうしているんだ」
「そうですよね」
「そのせいか煙草方面で何か言われたことはないよ」
 大学での健康診断でもです、先生はそうしたことを言われたことはありません。このことは学生時代からです。
「太ってることを言われてもね」
「煙草関係がないことはいいことですね」
「そうだね、それじゃあ」
「はい、朝御飯ですね」
「今日の朝御飯は何かな」
「サラダですよ」
 まずはそれだというのです。
「レタスとプチトマト、それにキャベツの酢漬けの」
「あっ、サラダなんだ」
「そこにセロリも入れた」
「朝からいいね」
「あと目玉焼き、それにトーストです」
「ちょっとイギリス風かな」
「そちらをイメージしました」
 先生とトミーの母国をというのです。
「それで今朝はそれにしました」
「和食もいいけれどね」
「イギリス風もいいですね」
「うん、イギリスは朝御飯はいいってね」
「よく言われてますよね」
「うん、他はともかくだけれどね」
 イギリスは残念ながら食べものの評判はよくないのです、このことは先生自身も強く深く自覚していることです。
「朝御飯はね」
「好評ですね」
「他の国の人達からもね」
「そういうことは意識していないですけれど」
「今日はそちらでいったんだね」
「はい、イギリスで」
 その国でというのです。
「やってみました」
「じゃあそっちをね」
「はい、食べましょう」
「皆でね」
「そうそう、もう皆起きてますよ」
 トミーは先生に動物の皆のお話もしました。
「それでお庭で遊んでますよ」
「あっ、皆早いね」
「ちょっと前に」
 その時にというのです。
「それでなんです」
「ああ、ちょっとなんだ」
「十五分位前に」
 そうだったというのです。
「起きて」
「そうなんだ」
「はい、遊んでます」
「朝の体操だね」
「そんなところですね」
「そうだね、じゃあ僕は」
 先生は皆がいるお庭の方を見ました、とはいってもお庭の方は障子が閉じられているのでどういった状況かは見えません。
 ですがそちらを見つつです、こうトミーに言いました。
「座って待とうかな」
「先生スポーツはされないですからね」
「うん、テレビを観てね」
 そうしてというのです。
「待つよ」
「はい、それじゃあ」
「今日の星座占いでも観ようかな」
「いい運勢だといいですね」
「悪かったら気にしないことだよ」
 そうしたテレビの星座占いはというのです。
「そうしたものはね」
「それが一日をよくはじめる秘訣ですね」
「それの一つだね」
「それじゃあもうすぐ朝御飯出して皆呼びます」
「そうしてね」
「皆で食べましょう」
「是非ね」
 朝御飯を皆で食べてというのです、先生はお食事はいつも皆少なくとも動物の皆とは常に一緒に食べています。
 そしてです、こうも言ったのです。
「そうしようね」
「いつも通り」
「楽しくね」
「わかりました」
 トミーも頷いてでした、そうして。
 朝御飯がちゃぶ台の上に置かれてお庭で遊んでいた動物の皆も来てでした、そのうえで先生は楽しく朝御飯を食べて占いを観て一日をはじめるのでした。ただ占いの方は先生の星座はどうにもいいものではありませんでした。



トミーたちと楽しく夕飯か。
美姫 「相撲部の監督になったから話題はちゃんこになってたわね」
まあ、他の食べ物の話もしていたけれどな。
美姫 「まあね。皆、楽しそうで良いわね」
だな。次はどうなるのか。
美姫 「次回も待っていますね」
待っています。



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