『真に守るべきモノ』
序章「終焉。そして・・・・」
(認めない、認めない認めない認めない認めない認めない認めない!!!!)
それは、否定という感情。
人と言う生物が持ち、己を表す時に必要なモノ・・・・・・・。
感情など持ち得ないと思っていた。
いや、持っていると感じた事さえ無かった。
初めて得たモノ、初めて感じたモノ。
神に位置する自分が。
自分を殺すであろう相手に。
風の刃を放ち、炎の雨を降らせ、氷の柱を穿き、岩の壁を作り、エネルギー体を撃つ。
それでも相手は止まらない。
己が持つ剣で神を殺そうとする。
反逆の剣、召喚器。
世界を否定した自分を否定する人間、救世主。
(ああ、世界をやり直しをしようととした自分に向けられたのもこの感情か・・・・・・)
人間達から向けられたモノ。
本来なら自分の手足となったであろう救世主と、その候補者達。
皮肉にもならないこの状況と、もうもたないこのカラダ。
倒す、今尚戦い続けるこの男を・・・・、当真大河を・・・・・・。
それが自分の為すべき事。
ちがう、為すべき事は世界の再編。
この男を倒す事はその為の通過点。
だから死ねない。
・・・・・・・・・死?
死が自分にはあるのか?
自分が存在して今まで一度とて死を迎えていない。
何度も復活する自分。
そんな自分に死はあるのか?
自分でもワカラナイ。
ただ、自分を殺そうとする存在がある。
それは確かな事実。
だが・・・・・・・。
ザシュ
切れる音。
否、切られる音がした。
この体を・・・、神の体を・・・・・・・・・。
(あ・・・・)
終わった?
自分では分からない・・・・。
絶命を認識出来ないで居る自分。
元々死なないはず存在の自分が死を迎えようとしている。
ありえないその結果を、理解出来ずに呆然と立ち尽くす。
痛みも無く、恐怖も無い。
だが、意識は壊れたテレビのように暗闇が覆う。
暗い?
「はぁはぁ・・・・・・・」
相手の荒い息だけが聞こえ、そして聞こえなくなった・・・・・・・・。
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「はぁはぁ・・・・・・・」
倒した・・・・・・・神を・・・世界を滅ぼそうとする存在を・・・・・。
どれだけの時間を戦っていたか。
時間の概念が無いこの次元。
だが、ここでは無くてもあっちではある。
《よもや、神を倒しきるとは・・・・》
「あ?倒した・・・・・・のか?」
《うむ。我らの力が神を上回ったか》
永遠に戦い続ける覚悟をしていた。
故に驚きを隠せないでいるが、頭に響くその声には冷静に返事をする。
召喚器・・・・・。
神の力によって永遠の呪いを受けた数多の救世主達の数多の武器の姿。
幾千、幾万、幾億もの歴史の中で神に抑え付けられていた者達。
悲しき運命を生きた彼らが願った初めての勝利。
大河はそれを噛み締める。
「とにかく、終わったんだな・・・・」
《そうだ、我らが神を打ち倒した》
戻れるのかな?皆に会えるのかな?
期待と不安の交じり合うが、考えるよりも実行する方が自分に合っている。
そう考えて戻る術を思案する。
「・・・・・・・よし、なら帰るか。
皆の下へ」
《心得た。我が主よ》
返事が返ってくると同時に大河は光を放ち次元から消えた。
こうして、救世主戦争は幕を閉じた。
ドシャッ
それは人の姿をした異形の者。
それは人ならざる者。
(・・・・・・まだ、終わらない)
第一章へ続く
〜*あとがき 序章編*〜
ども〜、初心物書きルシファーでございますです。
や、この度は序章を読んでいただきありがとうございます。
???:(シャッ、シャッ)
え〜、序章ですが、Duel Saviroの最後を自分なりに言葉にして、ストーリーを作ってしまいましたw
こうなってしまったら(多分)Duel Saviroがメイン!ってなるんですが、普通は・・・。
やっぱ初心のせいか、全然思うように文がまとめられませんです(苦笑)
???:(キュッキュッ)
・・・んで、序章って事もあるんで、簡単に且つ分かりやすく(?)出来ればと思って書いたわけですが・・・
???:(ビュン!ビュン!!)・・・・・・よし。
・・・・・・・さっきから物凄い殺気の素振りと刀を研ぐとか言う行動が真横で行われているので、実は早々に立ち去りたいわけで・・・
???:はい、んじゃ、遺言は?
なんでナチュラルに介錯の準備してるのかなああぁぁぁああぁあぁぁ???!
???:五月蝿い、黙れ。
今すぐにアンタの首をこの場で切り落とすから、そこになおれ!!
いや無理!
ってかそんなのしたら続きかけないから!!
って事で、すいません。
早速命の危機なんで一章ののあとがきでまた!
さらば!
???:にがすかーーーーーーーーーー!!!!
投稿ありがとうございます。
美姫 「ありがとうございます」
たくさんの作品がクロスするとのこと。
美姫 「まずは、DuelSaviroから」
いやー、これからどうなっていくのかな。
美姫 「とりあえず、第一章はこの後すぐ!」