今は誰もいないからキスしてもいいよね?蛍火も眼を覚まさないし。
軽く触れるようなキス。
出来れば深いキスをしたいけど、蛍火の口の中にまだあの料理が残っているかもしれなかったから、残念。
はわぁ。やっぱりお母さんの言ってたように好きな人とのキスって幸せになる。
うん、すっごく嬉しい。蛍火が寝てるのが残念だけど。
第五十三話 レンのお料理教室 後編
蛍火の瞼が動く。もうすぐ目覚めるみたい。でも、キスで眼を覚ますなんて本の中みたい。
「ここは?ん、俺はどうして寝ている?」
いつもとは違うどっちかっていうとワイルドな感じの蛍火。いつもの優しい蛍火もいいけどこっちの蛍火もかっこいい。
「レン?――――――あぁ。そういえば、少し気絶していたんですね」
すぐに戻っちゃった。ワイルドな蛍火も良かったのに。
蛍火に謝らなくちゃ。
「蛍火、ごめんなさい」
私は精一杯の気持ちを込めて謝った。蛍火はきょとんとした後、私に対して笑って頭を撫でてくれた。
髪が崩れないように優しい撫で方。私はこの蛍火の手のぬくもりを感じられるこの撫でられ方が好きだ。
「私の方こそすみません。レンが一生懸命作った料理を食べて気絶してしまうなんて」
悲しそうに笑いながら蛍火が謝る。違う、あんな料理を作った私が悪い。
なのに、蛍火は自分のせいだって、本当に泣きたくなるくらいに優し過ぎるよ、蛍火。
「次は期待していますよ」
え?蛍火は今、次を期待してるって言った?
どうして? 私はあんなに酷い料理を作ったっていうのに。
「初めてなんですから失敗するのは仕方ないです。それに誰にも教えてもらわずに料理を作ったんでしょう?
だとしたら尚更です。次は料理のできる人に教えてもらって美味しい料理を作ってください」
また、食べてくれるなんて……本当に嬉しい。本当に蛍火は優し過ぎる。
次は頑張ろう。ちゃんと人に教えてもらおう。それで蛍火に美味しい料理を食べてもらおう。
「さて、体も動くことですからそろそろ仕事に向かわないと。レンはどうしますか?」
蛍火はさっきまで寝込んでいたとは思えないぐらいに軽快な様子でソファから立ち上がった。
これはきっと蛍火の気遣いだろう。だからそれに甘えよう。
「用事が出来たから」
そう、誰かに料理を教えて貰いに行かなくちゃ。
「そうですか、気を付けて下さいね」
蛍火の声を後にして、私は部屋を出た。
私は誰に料理を教えてもらうか悩んでいた。
いつも料理を作っている人に教えてもらうのが一番だけど、蛍火はダメ。驚かせたいから。
次にエリザお姉ちゃん、アムリタお姉ちゃん、未亜お姉ちゃん、メリッサお姉ちゃんが思い浮かんだけどこの四人はダメ。
だって、ライバルだから。
その理由からマリーお姉ちゃん、リリィお姉ちゃんもダメになる。
だとすると残るはイリーナお姉ちゃんとリコお姉ちゃん、ベリオお姉ちゃん、カエデお姉ちゃんになるんだけど。
たぶんこの四人はダメ。
料理をしているところを見たことがない。特にリコお姉ちゃんは料理を食べる専門だから論外。
そうなるともう誰も思い浮かばない。この場所での知り合いは少ないから思い浮かばない。
知らない人に教えてもらうのはやっぱり怖い。
………あれ、そういえば一人だけ知ってる。たしか蛍火がいつも学園長って呼んでる人だ。
料理は上手そうじゃないけど、なんだか偉い人みたいだから相談してみるだけでもいいかもしれない。
うん、そうしよう。でも何であの料理は失敗したんだろう?
前に私と似た真っ白な髪でウサギさんみたいなリボンをつけた女の人に『これならイチコロですの〜』って教えてもらったのに。
という訳で、うろ覚えな記憶を頼りに学園長室に向かう。時々、人とすれ違うけどみんな優しそうな表情で私を見ていた。
怖い人はいないみたい。
何度か道を間違えたけど、学園長室につけた。途中胸の大きな人に道を教えてもらったから間違いない。
けど、あの人に気を許しちゃいけない気がする。なんでだろ?
ノックをして、中を伺う。蛍火がそういう事はきちんとしなさいっていつも言ってるから。
「誰ですか?」
中から聞こえたのは何だか少し怖い声。怖がったらダメ。蛍火のために頑張る。
「レヴェリー・クロイツフェです」
「!? 早く入ってきなさい」
私の名前を名乗ると中から慌てたような声が聞こえた。
部屋に入って、学園長って人の前にいく。なんていうかその人はすごく焦っているように見える。
「それで、貴方がどうしてここに? 蛍火君に何かあったのですか?」
早口で学園長って人が私に聞いてくる。たしかに蛍火が気絶したりしたけど私がここに来たのはそれじゃない。
「そうじゃない。料理を教えて欲しい」
私がそういうと学園長って人は固まった。むっ、人の話を最後まで聞かないのはいけないと思う。蛍火が言ってたから。
「そんな事のためにここに?」
そんな事じゃない。私にとっては今すごく大切なこと。でも、何も知らないこの人じゃ仕方ないかもしれない。
取り敢えず朝のことを話した。ついでに材料を言ったらすごく驚いていた。
その後怒られた。危ないものばっかりだったみたい。
「それで私のところに相談しに来たということですか」
「うん」
一緒にいる人じゃダメだってことも全部話した。それで納得してくれて嬉しい。
「料理長に頼むのは無理ですね。忙しいですし、それに貴女は料理人になりたいわけではないでしょう?」
うん、私は蛍火に美味しいって言って欲しいだけで、メリッサお姉ちゃんみたいにプロの料理人になりたいわけじゃない。
「誰か適任は…………いないですね。まぁ、いい機会でしょう。私が教えます」
え?この人が?だって、偉い人だし、料理が出来そうにない。
「不服ですか?」
「料理できるの?」
不服も何も出来るかどうか分からない人に教えてもらいたくない。
「それぐらいは出来ます。リリィに料理を教えたのは私ですから」
ますます、疑ってしまう。だってリリィお姉ちゃんが料理をしているところなんて見たことない。
「何ですかその疑いの目は。言っておきますがリリィの腕前は相当なものですよ。
蛍火君並にまでとは言わないですけど未亜さんと同じぐらい上手ですよ」
未亜おねえちゃんと同じぐらい。それは凄い。これはちょっと期待していいかもしれない。
うん、でも蛍火はさらに凄いみたい。流石蛍火。
「もちろん、手ほどきした私もそれなりに」
この人に教えてもらおう。でも偉い人だから時間は大丈夫なんだろうか?
それにその偉い人がそこまでしてくれる理由が分からない。
「何でわざわざ私に教えてくれるの?」
「蛍火君には沢山の借りがありますからね。でも彼に返そうと思っても中々返せないですから。だから貴女を経由して帰そうと」
なるほど、納得。蛍火は誰かを助けたりするけど誰かに助けられるなんてことはないから。
「仕事はどうするの?」
「リリィに任せます。あの娘の未来のためにも丁度いいですから」
よく分からないけど大丈夫みたい。
「先に言っておきますが私は厳しいですよ」
厳しいぐらい大丈夫。蛍火が美味しいって言ってくれる料理を作るためならがんばれる。
それにもう二度とあんな料理は作りたくない。
「頑張る」
決意して早速後悔する事になるとは思いもよらなかった。
まずは野菜を切る練習。なんでも作る料理によって野菜の大きさも変えなければいけないと言われた。
そういえば夕ご飯に出てくる時も形が違ったりしてた。
「はい、そこで急ぎすぎない。ゆっくりでいいですから大きさを整えなさい」
「けど、エリザお姉ちゃんとか、未亜お姉ちゃんはもっと速かった」
そう、もっと速かった。蛍火なんて目で見れないぐらいに速い。流石にあれは出来ないと思うけど。
「それは当然ながらそれだけの練習をしているからです。それとも何ですか?
貴女はきちんとした料理を初めてするのに私や、未亜さんに追いつけるとでも思っているのですか?」
うっ、何でかしらないけど怖い。私がおばさんって言ったとき並に怖い。
「私だって最初は傷薬と絆創膏が友達だったのです。
それを一度も経験せずに通り抜けようとするなんて努力している人に対する冒涜です」
うぅ、もしかして教えてもらう人を間違えたかもしれない。
何とか野菜を切り終わって、フライパンに火をかける。油を引いて、フライパンに馴染ませる様にして、
やっと味付け、取り敢えず、これはこれぐらいでいいかな?
「こら、調味料の分量は最初からきちんと量りなさい。塩と砂糖を間違えたなどというお約束は許しません。
最初から自分はプロの料理人みたいなことが出来る、何て思わないように」
「はっ、はい」
本当に怖い。料理を教えてもらおうとして行った時とは大違いだ。
「いいですか? 少なくとも今の貴女は料理に関してはただの素人。
ピラミッドの底辺、いわゆる虫ケラです。何の役にも立たない戦力外です、ゴミです、カスなのです」
うっ、酷い。そこまで言う?確かに酷い料理を作ったかもしれないけどいいすぎだと思う。
けど言い返せない。怖すぎる。
「復唱しなさい」
え?!まさか、さっきの事を私が言うの?うぅ、怖いくて従わなくちゃいけないと思ってしまう。
「私は唯の素人です。ピラミッドの底辺です。虫ケラです。戦力外です。ゴミですカスです…………」
うぅ、酷い。
「はい、もう一度」
もう一回言わなくちゃいけないの!?うぅ、本当に逆らえない。
「私は唯の素人です。ピラミッドの底辺です。虫ケラです。戦力外です。ゴミですカスです…………ううううううう……」
凄く悲しくなってきた。この人から逃げ出したい。
けど蛍火に美味しいって言ってくれる料理を作らなくちゃいけない。――――頑張ろう。
「はい、よろしい。料理なんていうのは本をよく読んで味見をしながらその通りに作れば明らかにおかしい失敗はしないものです」
うっ、確かに私はそれをしていなかった。だから、失敗したのかもしれない。
「それをするのは、自分はプロにも負けない逸材、才能があるはずだなんて勘違いをして好きに作るからです。
まずは自分にそんな腕は無いということを自覚しなさい」
そういうつもりで作ったわけじゃないけど。うぅ、でも失敗したことには変わりない。
「はっ、はい……」
それだけでは納得できないのか睨んでくる。
もしかしてさっき言わされたことみたいなことを言わないといけないのだろうか?うぅ、
「ゴミとしてカスとしてお料理をさせていただけることを神様に感謝しながら、
一生懸命本の通りに作らせていただきます……うううううううううう…………」
ミュリエルお姉ちゃん(おばさんって言いそうになったら凄い眼で睨まれた)に料理を教えてもらって数日。
漸く普通の料理が出来るようになった。
ミュリエルお姉ちゃんが言うには私の才能は悪くないらしい。あの時の料理が悪かったのは単にレシピがダメだったらしい。
絆創膏と傷薬を友達にして、酷いことを何度言いわされながら頑張ったかいがあった。
ミュリエルお姉ちゃんに蛍火のために料理を作っていいと言われたので早速今日作ろうと思う。
取り合えず、ビーフシチューを作ろう。これなら大きな失敗はしないと思う。
牛もも肉とジャガイモとニンジンは一口大に切る。タマネギは櫛切りにする。牛もも肉は、塩コショウで下味をつけておく。
鍋に油を引いて熱し、牛肉を焼き、デミグラスソースと赤ワイン、トマトケチャップを入れて、焦げないようにかき混ぜながら弱火で1時間くらい煮込む。
私ではまだデミグラスソースを一から作れないから市販品を使う。
うぅうう、私は市販品に頼らなければいけないほどのゴミですカスです。
はっ、私今泣いてた?
あっ、それよりも料理煮込んでる間にフライパンに油を引いて熱して、じゃがいも、ニンジン、タマネギを炒め、スープに加えてから30分くらい煮込む。
タマネギが飴色になるまで炒めるとコクが出るらしいけど最初から欲張っちゃダメ。
だって、私はピラミッドの底辺で、虫ケラで戦力外だから。うぅううう。
はっ、また私泣いた。しかもかなり時間がたってる。すぐに味見をして塩で味を調え、出来上がり。
やっと終わった。でも、終わったからって気を抜けない。最後に味見をする。うん、大丈夫。
蛍火に夕飯の前に食べてもらいたい。一日寝かしたほうが美味しいけどそれでも出来立てを食べてもらいたい。
今日は喫茶店のほうに行ってなかったから、部屋で待つ。出来れば出来立てを食べて欲しいけど、それは無理だから。
ちなみに、蛍火がお仕事で何処かに行って帰ってきたとき最初によるのがこの部屋。
そういう時、私がいつものこの部屋で待ってるからって言ってた。
――――嬉しい。
ドアが開く、蛍火が帰ってきた。
「蛍火、お帰り」
「えぇ、ただいま」
私がいつもと同じように蛍火を向かえる。そして、蛍火も・・・・いつもと同じように複雑そうな表情でただいまって言ってくれた。
「蛍火、料理頑張って作った。食べて」
この日のために、ミュリエルお姉ちゃんの厳しい練習にも耐えられた。だから、食べて欲しい。
「へぇ、この短い期間で学園長に許可をもらったのですか。凄いですね」
あれ? なんで蛍火は私がミュリエルお姉ちゃんに料理を習ってた事を蛍火が知ってるんだろう?
誰にも教えてなかったのに。
「さて、どんな料理を作ったんですか?」
「ん、ビーフシチュー」
私は机の上に置いておいたお皿を蛍火の前に差し出す。今度は変な色なんかしていない。味見もしたから大丈夫だと思いたい。
けど、蛍火の味の好みとかあるから分からない。蛍火に美味しくないって言われたらどうしよう?
すごく不安。
蛍火はこの前のことを思い出してしまったのかビーフシチューに簡単にスプーンを入れたりしない。うん、仕方ないよね。
そして、やっと蛍火が口に入れてくれた。
「――――――美味しい」
蛍火が小さく、美味しいっていってくれた。美味しいって。
でも、蛍火は優しい。本当に優しい。だから、嘘を言ってるかもしれない。
「本当?」
「ふふっ。えぇ、本当に美味しいですよ。私は真剣に作ってくれた料理に対しては嘘を言いません。相手に対して失礼ですからね。
それにしても数日でここまで料理が出来るようになるなんて将来有望ですよ」
蛍火が私の頭を撫でながら笑って褒めてくれた。やった。本当に、本当に美味しいって言ってくれた。
嬉しい、本当に嬉しい。やったよ、ミュリエルお姉ちゃん。
「しかし、ここまで出来る才能があるというのに、何故?」
蛍火は何か難しい顔をしながら考えているけど、私は嬉しさで別に気にならなかった。だって、ほんとに嬉しいから。
「レン、この前の料理はレンが考えたものですか?」
「? 違う。肌が茶色で、髪の毛が白くて、ウサギさんみたいなリボンをした人に教えてもらった」
それを言ったら蛍火の表情がすごく怖くなった。何か悪いこといったかな?
「あぁ、すみません。少し考え事です。レン、今回の料理はとても美味しかったです。次はもっと期待してますからね」
「うん!」
蛍火が次も食べてくれるって言ってくれた。嬉しい。
よし、次までにもっと上手になろう。ミュリエルお姉ちゃん、お世話になります。
Interlude out
それにしても黒幕はナナシだったとはな。考えもしなかった。というよりも何時接点を持ったんだ?
そんな機会はなかったと思うんだが。
まぁ、取り合えずお仕置きしておいた。
内容は聞かないほうがいい。俺が師匠に喰らった中でも最悪に入る部類だからな。
レンが料理に興味を持ってくれたことは嬉しい。そして、それを精進してくれたことはさらに嬉しい。
このまま続けていけば将来、料理人になることも出来るだろう。それぐらいにレンには才能が有る。
将来、レンにこの学園の調理科に通わせて見るのもいいかもしれない。それでその後はレストランに勤めて…………
ははははははっ、何を考えているんだ俺は。意味のないことを、
俺にはレンの将来を見る可能性がないかもしれないんだぞ?
俺が■■に従い、■になるかもしれないのに。
ん?また俺はこんなことを考えているのか。まったく仕方ない奴だ。
それに神に祝福されたとしか言いようのないレンを俺は●●可能性も有るというのに。
結末しだいでは何もかも無意味になるというのに、
まったく――――――一体、俺はどうしてしまったというんだ?
…………あぁ、きっと今が穏やか過ぎるからだな。
後書き
まず皆様に一つの話が二話に跨ったことを陳謝を。
言い訳にしかなりませんが、実はこの話は元々外伝扱いとして作った話なのです。
その為、私の中では短いのですが、投稿するに当たっては長すぎるので切らせていただきました。
ちなみにミュリエルの言葉はReally!? Really!!からです。分かる人は分かりますよね?
揺らぎ始める蛍火の心。初めて尽くしの中で蛍火の心は今までにないほど揺らいでいます。
それは何故か?レンだけ何故特別なのか。それは残念ながらもう少し先になります。
第五十一話とは対極的な考えの蛍火。蛍火は現状を受け入れていますが自分の未来まで同じように平穏である事を望んでいません。
蛍火はそれが無理だという事を分かりきっているから未来に対しては否定的な考えしか出来ないのです。
何故無理なのかはそう遠くない時に語れると思いますので。
あっ、蛇足として蛍火が寝ているときにされたキスは蛍火のファーストキスです。
浩さんの補足にもキスまではいっていなかったでしょう?
ん? 寝ているときのキスってカウントに入るのか?
観護(レンちゃんが随分といじらしいわね)
うん、本当にレンはそういうキャラだから。
観護(でも、蛍火君……どうしてそれに浸れないの?)
……蛍火に契約があるから。蛍火は何があっても約束を破ろうとしないから。いや違うね、破れない。
観護(それは……それは嬉しい。未だ呪縛に苦しむあの子達の親としては何よりも嬉しい。
けど、けど蛍火君の幸せを否定なんかしない。その為に蛍火君とレンちゃんの未来が潰れることを私は望まない)
君はね。でも蛍火は違うでしょ?何があっても契約を遂行する。彼はその為の機構だから。
観護(機構?どういう意味?)
さてね、まだまだ先さ。
次回は閑話。本編と呼ぶにはあまりにも昔過ぎて、外伝と呼ぶにはあまりにも本編に関わりすぎている。
それは過去。唯一人の過去。
この物語中、最も謎の多い人物の過去。
何故、彼はそこに至ったのか? 何故、彼はそうなり果ててしまったのか?
それを語りましょう。
観護(次回、『閑話 仮面へと至る道』)
語らなければならない物語。誰もが知りたくて、何よりも彼が隠したい過去。
本当にいじらしいな、レンは。
美姫 「しかし、軍隊式というかミュリエルも厳しいわね」
確かに『Really!?』の中にも同じようなのがあったかも。
にしても、レン相手にこれはな。
美姫 「まあ、アンタ相手に言っても無意味でしょうけれどね。事実だし」
グサグサと来るな、おい。
美姫 「さーて、次回がちょっと、ううん、とっても気になるわね」
無視かよ! でも、確かに気になるな。どんな過去が。
美姫 「次回も待っていますね」
ではでは。