今日も毎朝の日課のトレーニングをした。今日からリコも加わった。

といっても一緒に走るのではなく大河のサポートが主な理由だが。

 朝のトレーニングも終え、学園長室に行く。

その途中で学園、いや、王都の方からも何か熱気が出ているのに気付いた。いったい何だ?

 

 

 

 

 

 

 

 

第三十二話 新たなる出発

 

 

 

 

 

 

学園長室には案の定、イリーナとマリーがいた。

 

「蛍火、召喚器を手に入れたそうだな。おめでとう」

 

 イリーナが満面の笑みで俺を祝福してくれた。きれいな笑顔だな。

セルにもこんなの向けてんのか? なのに気付いてないのか? なら、セル。お前に女心は一生分からねぇよ。

 

「おめでとうと言われても実感は沸きませんけどね」

 

 イリーナの言葉に苦笑で返す。俺としてはすでに手に入れたものを人前に出すだけだからな。

 

「嬉しそうじゃないな。セルなら発狂していることだぞ?」

 

 俺の様子をさすがにおかしく思ったのだろう。例えを出してどれ程すごいことか教えてくれるがそこでセルを出すか。

からかわれるわけだな。

 

「たしかに、………しかし人それぞれに価値観は異なりますから」

「お前らしい」

 

 イリーナが苦笑して頷いてくる。うん。俺とこの世界の人たちでは価値観が異なりすぎているからな。

俺が異常だということもあるが。

 

「マリー。お前からも何かいってやったらどうだ?」

 

 今まで何も話してこなかったマリーにイリーナが話を振る。

 

「ん? あぁ、そやな」

 

 マリーが生返事しか返してこない。いつもよりも眉間にしわを寄せ。考え事をしている。

まぁ、リリィと同じ事を聞きたいのだろうな。

 

「それにしても今日は活気づいてますね。やっぱり私のせいですか?」

「あぁ、朝から号外が配られていた。真の救世主現る!? とな」

 

 真の救世主のそれは一応今でも大河の役割なんだがな。

 

「革命者が召喚器を手に入れたんだ。期待しないほうがどうかしている」

 

 そうか? 王宮の奴らは期待と言うよりも忌々しげな目で俺を見てると思うがな。

 

「今日の試験ではやっとお前の実力を見れるのか。手を抜いたりなんかするなよ?」

「どんな相手でも気を抜いて戦えませんからね。でも、期待するだけ無駄でしょう?

覚醒したて者が以前から慣れ親しんでいた者に勝つのはほぼ無理ですよ」

「だが、マリーに鍛えてもらっていたんだろう? なら、期待しないほうがおかしいさ」

 

 そうか? というかほとんどマリーに鍛えてもらってないからな。俺の今の実力は確実に師匠のせいだ。決してお陰ではない。

 

「自信の程は?」

 

 学園長が聞いてくる。自信といわれてもな。そんなもの自体がまず俺には無いぞ。

 

「さぁ? とゆうより対戦相手が誰かすら決めていませんから」

「誰もが貴方相手ではやる気があるでしょうね」

 

 さて、相手は誰にしようか? 誰を選んでも後々恨まれるな。あぁ、もちろん大河は除外だが。

 

「まぁ、その時に決めます。できれば誰とも当たりたくないのが心情ですが」

「私としてはできれば貴方の全力が見たいものです」

 

 学園長が探るように言う。まぁ、俺は学園長の前で戦ったのは数えるほどしかない。手駒の実力は知っておきたいものだろう。

もっとも俺は誰の手駒でもないが。俺は俺だけの手駒だしな。

 それに全力なんか出せるはず無いだろ? 闘技場を消滅させたいのか?

 

「切り札は取っておくものですよ?」

 

 もちろん。俺は切り札を切ったことは無い。

切り札だからといって使ったことが無いというわけではない。観護の他の召喚器形態はちゃんと五重の結界の中で鍛錬している。

 

「そんなもの取っておいてどうする気だ? 破滅にそんなものは必要ないだろ?」

 

 イリーナが不思議そうな顔をする。マリーもそうだ。学園長はその言葉の意味が分かったように頷いている。

 

「今代の破滅は知能があるようですからね。用心しておくに越したことは無いですよ」

 

 そう、神レベルのものが介入しているのだ。用心しておくのではなく常に用心しなければならない。

最大のイレギュラーである俺を監視していても不思議ではない。

 あぁ、そうだ。これからの教育スケジュール見ておかないと。強くなったといえ、神がすでに介入しているのだ。

用心しておくに越したことは無い。

 あーと、そういえば教育スケジュールってどこだったっけ?

 

「これで蛍火も救世主クラスか………」

「いえ、それに関してなんですが悩んでいるんです。蛍火君を学生として扱っていいのか」

 

 イリーナの言葉に学園長は渋い顔をしている。どうしたよ?

おっとそれよりも教育スケジュールを書き足しておかないと。意外に無駄な部分が多いしな。

 

「何故だ?」

「以前、蛍火君に救世主クラスが受けている授業のテストを受けさせたのですが………」

「点数が悪かったのか?」

「いえ、テストの問題の間違いを指摘してさらに正しい答えを書いたり、解答例よりもさらに深い見地の解答を得られてんですよ」

 

 あー、そういえばそんな事があったな。でも俺自身、禁書庫でかなり勉強していたからな。あまり難しくはなかった。

 それに、この学園の教師は俺よりも実戦経験をしていない者が多いからな。机上の空論程度には負けんよ。

 んー、このスケジュールを切り詰めて、こうしてっと。

あー、それにこれから破滅との戦いも近くなるし他学科との合同練習とか入れたほうがいいな。特に集団戦か。

 

 

「なんちゅーか非常識やな」

「えぇ、あの知識の深さを見込んで教師にしたいぐらいです」

 

 さて、これで完成っと。

 

「学園長、これ貰って下さい」

「はっ?」

 

 俺が学生の教育スケジュールを改竄した紙を受け取りながらも呆然とする学園長。

そしてそれを読むごとに学園長の顔が厳しくなっていく。

 あれ? 限界ギリギリのメニューを組んだだけなんだけどな。

 学園長の顔が厳しくなったことにより、イリーナやマリーもスケジュール表を見る。そして同じように顔が険しくなっていった。

 

「これは………」

「へぇ」

「ふむ」

 

 驚きというか感嘆の声というか良くわからん声が上がる。

 

「これは確かにいい案ですが。少し、ハードすぎませんか? それに合同練習の意味があるのですか?」

 

 あれ、きつかったか? これでも壊れないようにギリギリになるよう気をつけたんだけど。

 

「それでもかなり軽めにしたんですけど。

合同練習は戦場で戦術を効率よく出せるために違う学科同士の練習も必要だと思ったからです。

土壇場に連携が上手く行かなければ意味が無いですから」

「たしかに………」

 

 学園長が詳しく書類を見ていく。不備あったっけ?

 

「いい案です。採用しておきましょう。蛍火君、誰かに指導したことがあるのですか?」

「えぇ、一応。当真さんを鍛えてます。夜中の闘技場の使用許可を取ったのもそのためですし」

 

 こう、なんかイリーナとマリーの目がきつくなってくる。特にマリーがきつい。黙っていたからだろうか?

隠し事ってほどではないと思うんだが。

 

「蛍火君。教師として働きませんか?」

 

 学園長が身を乗り出して俺に聞いてくる。近いって。

 

「いえ、まだ、学食でまだ料理の勉強をしたいですし」

「解雇します。そして教師をやりなさい」

 

 きっぱりと言う。えっ!? 命令形!? 拒否権なし?

 

「拒否権は?」

「ありません。路頭にさまよいたいのならかまいませんが」

 

 うわっ!? ひでぇ。脅迫ですよ、それ。とゆーか救世主候補としての給料もカットですか!?

 

「えーと、嫌です」

 

 きっぱりと断る。これ以上責任が増えるのは面倒だ。それに路頭に迷うことも無い。キュリオかファミーユが拾ってくれるし。

 

「なっ!? 路頭にさまよってもいいのですか? 本当に給料を払わないつもりですよ!!」

「えぇ。大丈夫です。拾ってくれるところ結構ありますし」

 

 学園長がしまったという顔をしている。ふっ、商店街での付き合いがあることを忘れていたな。

それにいざとなったら喫茶店開けばいいし。というか本気で開こうかな。俺個人の持ち物があるというのは何かと便利になる。

そう………何かとな。

 さすがに学園長も俺のか硬い態度にその意思を崩せないと分かったようだ。

 さて、これから俺の意見を押し通すか。

 

「別に臨時教師としてならやってもかまいません。けれど、それ以外の時間は拘束されないという条件付でならですけどね」

「何故、そんな条件を出す?」

 

 決まっている。その方が俺にとっては都合がいい。それに誰かと群れるのは俺の性にあわん。

 

「時間に拘束されないほうが何かと私が動きやすいですからね」

 

 俺はまだ、救世主候補専用の斥候という任務を外れたわけではない。

だからこそ、学業というものに囚われるわけにはいかないのだ。

 それを学園長も理解できたのか、頷いてくれた。

 

「分かりました。その条件をのみましょう」

 

 さて、これで本気で喫茶店が開けるか。情報収集を色々としないとな。

 

「蛍火。ついでだ、騎士団でも講義を開いてくれないか?」

 

 今度はイリーナにつかまれ延々と説得される羽目になった。戦う前から疲れることになるとはな。

まぁ、学園の騎士団も似たり寄ったりなのかね。

 ちなみに騎士団の話は断った。その代わり学園の大講義堂を使い、そこで騎士団も受け入れて行うことになった。

教師生活も始めるのか。多重生活だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 食堂に着くと早速料理長に話しかけられた。

 

「おう、蛍火。ついに召喚器を手に入れたんだってな? お前ならいつかやってくれると思ってたぞ。これで破滅なんか怖くないな」

 

 料理長が自慢げに言う。なぜに?

 

「出来る限り努力するつもりっすけど、私一人増えた程度で破滅の脅威は無くならないっすよ?」

「おいおい、ここは俺が破滅を滅ぼしてやるって意気込むところじゃねぇのか?」

 

 料理長が落胆してその後、俺にそういえと言ってくる。

強要するな。それにそれは大河の役であって俺の役ではない。

 

「できるかどうか分からない約束はしたくないっすから」

「まぁ、その自信のなさがお前らしいかもな。とゆーか、ここで働いていいのか? 授業とかがあるはずだろ?」

 

 学園長と話して授業は受けずにすむことになったからだ。

喫茶店の件は料理長にも話しておかないといけない。無駄に口を出されられても困る。

 まぁ、喫茶店は繁盛しなくてもいい。俺の道楽ではじめるようなものだ。

キュリオとファミーユの飲み物を外注してもらえばそれなりの金になるし。

 

「言われたらその時になんとかするっす。その時はまではご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願いします」

「おう、まぁお前のことだから俺が言ってもしかたねぇな。そうだな。お前もそろそろメインも一人で作れるようになったしな。

免許皆伝してやっても良いかもしれないな」

 

 マジで!? 調理科でも卒業と同時に及第点を与えられるっていうのに、

まだ、こっちに来てそんなにたってないのに貰って良いものなのか!? 

あっ、俺からしたら五年か。それから言ったら妥当なのか?

 

「喜ぶのはまだ早いぞ」

 

 料理長が俺を諌める。む。顔に出ていたか。

 

「まだ、検討中だ。分かったならシャキッとしろ」

 

 ウィ。頑張るかね。

 

 

 

 

 

 

 休み時間に近くなり調理科の面々が入ってきた。全員が口々に俺に何か言ってくる。

まぁ、たいていが午後の試験頑張れということだったが。

 

「おう、蛍火。午後の試験頑張ってくれよ。なる気は無いって言ってたのにこんにゃろ」

 

 以前、メリッサの名前を教えてくれた学生だ。いい加減名前を覚えるべきだと思うのだが依然覚えられていない。何かの陰謀か?

 

「それにしても救世主になる経緯がお前らしいよ」

 

 と苦笑して俺を小突いてくる。俺のことを笑ってはいるが祝福してくれている。あぁ、知らないってのは幸せだな。

 

「なぁ、召喚器ってどんな感じなんだ?」

 

 青年が興味津々と聞いてくる。まぁ、そんなに簡単に触れられるものではないしな。

触れたさせたら他の奴も触らせてって言ってくるだろう。感想だけ言うか。

 

「どんなと聞かれてもものすごく軽い武器としか言いようが無いですね」

「召喚器だからなんか特別なことってぐらいあるだろ?」

 

 食いついてくる。うざいが、俺の温和な印象を崩すのももったいない。

 

「特にはありませんよ。当真のように形状が変化するわけでありませんし」

 

 俺場合は形状が変化するので形態が他の召喚器に変わるのだが、それだけはいえない。一応切り札の一枚だし。

 

「そんなはずないだろ?」

「別に身体能力が少し上がるだけの唯の武器ですよ?」

 

 あぁ、まだあったな。俺の手持ちの中で一番信用できない武器だ。まだ、隠し事がないと分かっていないからな。

 

「そこまでいうなら、そうなのかもな」

 

 やっと納得してくれた。まぁ、持たないものと持つものの差かもしれないな。まぁ、観護が異常なのもあるかもしれないが。

 

「でも、戦うコックさんか。ちょっとだけ憧れるな」

 

 青年がどこか目をキラキラさせながら言ってくる。ふむ、なるほど。俺のジョブは戦うコックさんか。

いいかもしれないな。これからはそう名乗るとするか。しかし、そうなると武器は調理器具にしないといけないな。

観護のなかにあったっけ? ちょっと探してみよう。

 

「俺も見に行くからな」

「今日は午後から特別実習があったはずですが?」

 

 調理科はたまに自習の時間に生徒を集めて実習することがある。それがたしか今日だったはずだが。

 

「今日は休講だ。先生も見に行くって言ってたからな」

 

 それはまた…………職務放棄だぞ。

 

「他のところもそうだぞ。というより、今日は学園が午後から休校に近い状態だからな」

 

 全員暇すぎだろ。仕事しろよ。

 

「皆、お前には期待してるんだよ」

 

 そいつが苦笑しながら言う。その目は俺も信頼しているといっていた。

よく知らない者によく信頼を向けられる。本当に人は不思議だな。

 

「あぁ、お前。今日はレジな」

 

 突然に言われる。確か今日は中のほうだったはずだが。

 

「お前に会いたいと思う奴はやっぱ多いんだよ。だから、呼ばれるたびに出てくるよりも前にいた方が都合がいいだろ?」

 

 まぁ、たしかに仕事の邪魔にはなる。しかし、他に弊害が出ないか?

 

「込みませんか?」

「お前が頑張って捌けばいいだろ? まぁ、頑張れ。」

 

 ニヤニヤと笑って青年は用意し始めた。欝だ。

 名も知らない青年の言うとおりレジでよく激励の言葉をかけられた。後ろにいなくて良かったと思う。

ちなみに調理器具の武器は無かった。残念だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 闘技場の中で救世主クラスの面々が集まる。外の熱気はすさまじい。彼らは何を思って熱くなるのだろうか?

新たな救世主候補。それは屍山血河を渡り歩き、怨嗟と憎悪を一身に浴びてきた存在だというのに。

そして、破滅として人を大勢殺した者だというのに。

 

「ちょっと、蛍火君!!」

 

 ん? ダリアが俺を呼んでいたか。考え事をしすぎたな。

 

「誰と戦うか早く選んで、みんな、待ってるんだから。」

 

 救世主クラスのほうを見ると全員が牽制しあっていた。

 

「ここは俺だろ。おんなじ前衛系が相手したほうが面白いだろ?」

「悪いでござるが、師匠でもこれは譲れないでござる。

兄君は遠距離も出来るようでござるからな、中距離もこなせる拙者がいいでござるよ。」

「はん。ここは主席である私が出るべきでしょ。それが一番面白いわよ」

「いえ、リリィ。蛍火さんは召喚器を手に入れて日も浅いのですからここは私ぐらいが一番いい相手ですよ」

「マスター。わがままを言って悪いですが、私も彼とは戦いたいです」

「もう、みんなわがまま言って」

 

 一人未亜だけが諌めていたが、目は闘志に満ちている。未亜も俺と戦いたいのだろう。さて、困ったな。誰を選ぶわけには行かないな。

 

「「「「蛍火(さん、兄君)。誰を選ぶ(んだ、の、のよ、ですか、でござるか)」」」」

 

 全員がいっせいに俺のほうを見てくる。困ったな。

俺はダリアに助けを求めてそっちを向いてみたが面白そうに笑っていた。助けを求められないな。

 

「蛍火君。モテモテね?」

「うれしくないですよ。ダリア先生。ダイスで私の対戦相手決めてもらえませんか?」

 

 これがおそらく一番いい方法だろう。当たらなかったら運が無かっただけで済むからな。

 

「わかったわん。じゃあ、はい。」

 

 ダリアが緊張感無くダイスを転がす。というか、全員の名前が彫られていたのだった。まったく用意がいい。

 ころころと転がる。それを救世主クラスの面々は睨む。まるで念でも送っているようだ。

 そして、ダイスが止まる。その目は未亜だった。未亜以外のものは悔しがり、未亜はひそかにガッツポーズを取っている。

 そんなに戦いたいのか?

 

「はい、未亜ちゃんに決定。両方ともがんばってねん♪」

 

 未亜が俺の前に出てくる。そして戦いに出る表情で

 

「蛍火さん。よろしくお願いします」

「はい、こちらこそ」

 

 それは未亜が夜の訓練の時のように教えを請うときの声ではなかった。一人の戦士として戦う覚悟を秘めたそんな声だった。

 

 

 

 


後書き

 さて、救世主候補となり多くの人から祝福される蛍火。

 しかし、蛍火は原作を知っている以上喜べない。

 彼はその役割を痛いほど知っているから。そして、彼は何よりも表に出るべき存在ではないから。

 蛍火は救世主クラスに所属する事になりましたが、それは所属しているだけでほとんどが別行動になります。

 蛍火は自分の役割を忘れられませんから。

 

 

 

 さて、今回は帯剣の儀の始まる少し前のお話。そして蛍火と戦うことになったのは未亜ということ。

観護(なんかかなり未亜が優遇されてるわね)

 そりゃ、仕方ない。私がDuelキャラで一番好きなのはリコだけど、その狂いっぷりに惚れたのは未亜だけだもん。

??「というよりも原作で壊れちゃったのは未亜お姉ちゃんだけ」

 まぁ、そうなんだけどね。

観護(戦闘シーンはいれないの?)

 長くなりそうだから切った。というわけで未亜と戦うのは次回。

??「蛍火、教師になっちゃうの?」

 臨時だけどなっちゃう。でも蛍火は学生になったら色々と不都合が生じるんだよ。

観護(具体的には?)

 作中で蛍火自身が言ってたように自由に動けない。

蛍火は救世主候補として表に出てきたけど、決して君との契約を忘れたわけじゃないからね。

だから、契約を果すためには学生って言う自由に動けない立場は足枷でしかないんだよ。

観護(っていう事は、表に出て尚、裏で暗躍するのね?)

 そういう事だね。

??「次回予告」

観護(次回は蛍火と未亜の戦い。師弟として共にあった二人の激突はどれほどのものか?

救世主クラス同士の戦いだから当然私の出番よね♪)

(無視)では、次話でお会いいたしましょう。

 後、今回の投稿でイムニティとの密談結果を送るつもりだったのですが、送れませんでした。

期待してくださった方には本当に申し訳ありません。





いよいよ蛍火がその力の片鱗を周囲にも見せる!?
美姫 「未亜との師弟対決はどうなるのかしらね」
果たして、蛍火はどこまで見せるつもりなのか。
美姫 「あまり目立ちすぎると動き難くなるでしょうしね」
とは言え、既にもう目立ちまくってるけれどな。
美姫 「気になる勝負の行方は…」
また次回!



▲頂きものの部屋へ

▲SSのトップへ



▲Home          ▲戻る