こんにちはみなさん、オレは只今走ってます。
なぜかって?それはもちろん・・・
「遅刻だっての!!!!」
只今、オレ、爆走中
There is no mouth in the deceased
第三話「トラ!トラ!!トラ!!!」
「え~っと・・・ここか?」
地図を見ながらだが意外に早く着けた事に安堵しつつ。
息を整えたオレを出迎えたのは・・・
「デカイ」
ここがオレが転校する事になった、校舎なのだろうか?
何というか・・・デカイの一言で、この学校を表現できると思う。
細かく説明できるなら、したいんだけど・・・コレは無理が・・・
まぁ一番驚いたと言うか驚愕したのが、門だろう。
高さはそこまで無いのだが敷地がちょっと半端ない、周りを見渡すけど外壁の終わり部分が相当遠くに見える。
オレがデカイと証したのは高さじゃなく敷地なのです。
(ってオレは誰に説明してんだ?)
そんなわけでここがオレがもしかしたら、通うかもしれない学校である。
「ん~・・・ん?」
何気なく後ろを向くと・・・誰も居ない。
(何を当たり前な事を)
自分が思ったことに疑問を思いながら、ここでボケっとしてても仕方ないとして、
中に入ることにした。
「って、これどう入るんだろ?」
目の前に門があり、素材はガラスっぽいんだけど何故か白い。
触ってみても普通にさわり心地はガラスである。
(ん~)
ガラスをペタペタ触ってると、何か門の向こう側から声が聞こえる。
それと、何か低音を聞かせた音が。
「・・・と言うかコノ音・・・ヤバイ!?」
オレは音の正体に気付いて慌てて門から離れた瞬間
何かが炸裂したような音がした後、
「ほら!さっさ行くわよー!!」
「ちょ!美神さん首!首!!と言うか門が!!??」
何故か車が門から出てきた、それも・・・門を突き破って。
オレの気のせいなのか運転している女性はバズーカ?を片手に持ちながら、
もう片手に・・・気のせいだろうと言うかアレが真実なら片手に掴まれてた男があまりにも不便すぎる。
『こらーーー!!』
門の中から声が聞こえたのか、バズーカを助手席に置いて足でアクセルを踏んだのだろう、
車のタイヤが空回転をさせながら空いた片手でハンドルを握って、
もう片手は窓から放り出して掴んだモノはそのままで
「・・・」
「・・・?」
女性がオレを軽く一瞥して颯爽と車を飛ばして消えてった。
「何だったんだアレは?」
「はーはーはー・・・あの子達は・・・」
オレが呆然と車を見送ってる横で教師なのだろうか?
竹刀を片手に持った女の人が居た。
(そのトラのストラップはチャームポイントなのだろうか?)
「・・・・・・ト」
「と?」
「タイガーって言うなーっ!!!!」
がおーっとトラ・・・タイガが吠えた。
誰もタイガなど言ってないがなぁ、と、思いつつも手は耳に。
耳塞いでてもキーンってなるから反応遅れてたらどうなっただろうか・・・恐ろしい。
「ぜーぜーぜー」
「・・・・・・」
あの~オレ帰って良いですか?
「あれ?私何してたんだっけ?まぁいっか~って門が壊れてる!?」
(いや見てただろ!)
帰るか・・・元来た道を引き返そうとしたところ。
ガシっと掴まれた。
(ガシ?)
いやな予感がしつつも首をマネキンのように動かして後ろを見る。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
一瞬の視線の交差した後オレは後ろを見たことを後悔した。
「アナタが犯人ね、ちょっと着なさい」
「違うんだけどなぁ・・・」
聞こえてないだろうと思いつつ潔白を呟きながら、オレは空を見上げ。
「空が・・・青い」
と軽く現実逃避しながら校舎の中に引きずり込まれるのだった。
あ~そうそう、いま気付いたんだけど、
どうやらオレの記憶喪失は知識は残ってて記憶が消えてる状態らしい。
まぁこれが救いかどうかは分からないけど。
(ヤレヤレこれからどうなるのかなぁ)
Interlude ??s view
「あ~ビックリしたぁ」
ここは校舎から離れた電柱の影。
と言うか何やってんの?
「え?もちろんかん・・・何言ってんだワタシ?」
やっとターゲットが予定通り・・・とはちょっと違うけど接触。
それにしても、まさかあのタイミングでこっちを見られるのはビックリしたなぁ。
いきなりこっちを向くんだからぁ、素人に見つかるようじゃ自信なくなっちゃうよ。
「何とか予定通りに進むかな~」
ここがヘンな所とは聞いていたけど予想以上だったもんな、まさかアノ門を破壊するとはね。
(これから楽しくなりそう、フフフ)
口元が歪むのが分かる、ホント楽しみだ。
Interlude out
「アナタがやったんでしょ?ほらお姉さんは怒らないから話してごら~ん?」
「・・・・・・だからやってませんてば」
何度このやり取りをしたのか、正直聞き飽きるくらいやったのはわかる。
何を勘違いしてくれてるのかオレを完全に犯人と言うことにしてるらしい。
「ほら~吐けば楽になるよ~?」
疲れた・・・子供かこの人は、はぁ。
「藤村さん何してるですか~?」
「おりょ?小萌ちゃん今日は休みじゃないの?」
「今日は補習組み用のプリント作成中なのですよ~」
この虎野郎の横に出てきた人物・・・子供?
まてまて何でも見た目で判断しちゃいけないと第六感が告げている。
・・・何か変な電波を受信したなスルーしようか。
「聞いてよ~小萌ちゃん」
「わっわ、どうしたですか?藤村さん」
「最近の若い子はね・・・」
「・・・あぁですね」
虎さっきの事を話し出す、真実と違った話を。
と言うか完全にオレが悪者か。
「あれ~?でもアノ門破壊したのは横島ちゃんの上司さんですよ~?」
「お~そうだったそうだった、許せ少年」
「・・・・・・」
はぁ面倒だなぁ。
「む~どうしよう」
「え?それは藤村先生が悪いです」
意外にズバっと言う人だな。
背の・・・言わないどこう。
それに今新しい情報が手に入った先生らしいよ、この虎。
「え~」
「え~じゃありません、何時も言ってるじゃないですか」
そしてまた時間が経っていく、俺はと言うと外を眺めながらのんびりと。
説教を聞いてる限りでは二人とも教師らしい。
世の中の教師も変わったな悪い意味で。
「分かりましたか?」
「う~分かったよぅ小萌ちゃん」
「・・・ふぁ」
少し船を漕いでたかな・・・やっと終わったようだ。
それにしても、見た目成人女性なのに性格はガキっぽいトラと、
見た目○学生なのにある程度常識がある小萌ちゃん?
・・・対照的だな。
「そういえば藤村先生呼ばれてましたよ?」
「え?誰に?」
「新田先生に」
「え゛ーーー!!!早く言ってよっ!!!!」
「そういわれてもですね、
新田先生は別に呼んでたのではなく、
藤村先生に頼んだモノを待ってるみたいでしたから?」
「・・・・・・逃げちゃ駄目?」
「駄目ですよ?」
「・・・・・・・・・逝ってきます」
敗者とはかくあるべきか、背中にどよよんとしたオーラを載せて出て行った。
言うの遅いかもしれないけど只今オレは職員室だ。
「ん~?」
「ん?」
小萌ちゃんと呼ばれてた人がオレを見ている。
何だろうか?
「一条 清灼くんですか?」
「え?多分そうですよ?」
「何で疑問系なんです~?」
「気にしないで下さい」
何というか頭を撫でたくなる人だな。
撫でたら・・・怒られそうだな今はやめとこう。
「今日9時に来る予定でしたよね?」
「え?」
確か9時だったらしいけど何で知ってるんだろ?
「不思議そうですね?転入生を担当してる小萌センセーですよ」
エッヘンと胸を張りつつ誇らしげに言っているお子ちゃま。
と言うか担当かなるほど納得。
「・・・・・・」
「何してるですか?」
「いえすごい遅刻してたので土下座しようかと」
「上条ちゃんみたいな人ですね?そんなことしなくて大丈夫ですよ~」
「そうですか」
土下座に以降していた体を起こしひとまず
「初めまして知っているかもしれませんが一条 清灼です」
頭を軽く垂れながら自己紹介しとく。
「はい始めまして、月詠 小萌(つきよみ こもえ)です、これでも先生です」
まぁこうしてオレは無事?担当と会えたわけだ。
あとがきと言う名の以下略
??「こりてないらしいな?」
ア・・・ハハハハハ・・・
いやホント感想が来るとこうやる気がね、と言うか嬉しいのですよぅ
??「の割りに中身は薄っぺらな気がするんだけど?」
・・・・・・キノセイキノセイ
と言うか面白方向に行けないのが悩みです・・・。
??「シリアスも出来てないのにコメディ逝けると思う方がおかしいような?」
・・・・・・orz
??「さて、今回は、会話分多い、表現が雑、色々ぼかしすぎ、キャラが多い」
えーっとキャラ少なすぎと言ったのは君では
??「問答無用、今回は~(ゴソゴソ」
・・・ソロ~リ(ガシ
ガシ?
??「なぜか翡翠特性、梅サンドがあった、良かったな♪」
え?
??「さぁ食え」
ちょまグホ!?・・・・・・梅をサンドにしたら駄目だと思う(ガク
??「さすが翡翠特性、それでは、また会える日を楽しみに、良い夜を」
いやー、豪快な学校のような気が。
美姫 「聞き覚えのある名前がちらほらと」
ともあれ、無事(?)に転入できたみたいだな。
美姫 「次回は転入初日のお話かしら」
どうなるんだろうか。
美姫 「それじゃあ、また次回でね~」