注意書き
この作品は設定が原作と凄い違う所が出ます。
ですのでそういう原作を無視しているのに嫌悪感をもたれる方は見ない方が良いかと思います。
しかもかなり色んなネタや色んなキャラ設定を使っていきます。
作者の能力不足のせいでこんなの恭也じゃない!元キャラじゃない!と思われる可能性が大きくあります。
それを承知で読んで下されば本当に感激の極みですと言うか泣きます。
では、未熟以下ですがお贈りさせていただきます。
目が覚めると。
「知らない天井だ・・・。」
記憶に無い部屋に居た。
There is no mouth in the deceased
第二話『心境』
布団に入ってる所から今まで寝てた事が分かる。
ひとまず体を起こして周りを見ての第一声が
「・・・ここどこだよ。」
見渡した限り記憶に無い部屋だった。
普通はここで混乱なりするのだろうけど、
特に取り乱すことは無かった。
「ひとまず・・・この格好をどうにかしないとな。」
今のオレの格好は下着一枚である。
と言うかこの状態で外に出たら完全にキ○ガイ扱いされるのが目に見えてる。
布団から出ながら、
(ここはどこなんだ?オレは昨日何をしてた?)
思考に没頭しつつ、ベットの横にあるタンスから何時も着る黒の上下を出しつつ。
(ん?おかしいな昨日の出来事が思い出せない?)
取り出した服を着込みながら、昨日の記憶が一向に思い出せないのに首を傾げる。
服を着込んだ後、タンスの奥にある金庫を開けて。
サイフとナイフを取り出し、サイフをポケットにナイフを背中に仕舞う。
(・・・今なんか物騒なモノを取り出したような・・・。)
ふと、我に返って今しがた背中に仕舞ったナイフを取り出す。
手の平にズッシリ来る重み、見た目はタダの木の棒だけど刃が仕込まれてるのが分かる。
刃を出す、刀身の長さは通常のナイフと同じ長さをしている。
普通ならあの木の棒を見ただけじゃナイフと分からないのに、
なぜオレはこれがナイフだと分かった?
気付けばオレは服を着ているし、ポケットには生活するうえでかかせないものもある。
それになぜ金庫の暗証番号が分かった。
今まで考え事をしていたから気付かなかったが、体が自然と動いていたらしい。
こうするのが当たり前のように。
そしてそれを不思議がるオレがいるのも、また事実ではあるが。
タンスの中には一枚の鏡がある。
それを通して自分の姿を見たとき、
「オレは誰だ?」
そう自分の姿に問いかけていた。
鏡に写ったオレの姿は、適当に伸びた髪が目に少しかかる状態、
その目は髪に被るが良く見ると少し蒼みがかっている、
ただこれは光が目に当たってるから気付いたのであって
よく見ないと分からないしオレが気付いたのだって偶然に近い。
服装は上下とも黒で、上は半袖のカッターシャツで下はジーパンと言う簡単な格好である。
ひとまず、ナイフの刃を戻して仕舞う。
そのついでにサイフをポケットから取り出す。
中を見るとカードが何枚かと、身分証みたいなのが入っていた。
『氏名、一条 清灼
生年月日、19××年12月21日(18歳)
総合都市 総合学園『ユグドラシル』 高期第二学年生』
と言う文章とその左の方に写真が貼り付けられていた。
さきほど鏡で見た自分の姿と瓜二つの顔が載っている。
と言うかぶっちゃけ自分なのだろう実感は無いけど。
「一条 清灼が・・・オレの名前か?」
自分の名前なのにピンと来ないのはどういう訳か、
まぁどんな鈍い奴でも気付くだろうが。
ひとまず情報を整理してみよう。
昨日何をやっていたか思い出せないと言うより昨日どころか今日以前の記憶が無い。
自分が誰かも分からない・・・訂正、今確認。
自分の姿に違和感は感じられない事から自分の体と言う実感はある。
タダ名前に違和感があるのが謎で仕方ないが。
どうやら自分は学生らしい。
んでオレはここに住んでいて、先ほど意識せずとも服を着たり金庫を開けたりしたのは、
日頃の習慣で体が覚えていると言う事かな。
俺はナイフを持つ危ない人物らしく、サイフには銀行のカードが数枚と身分証。
と言うか日頃の習慣でナイフを違和感なく持てるってどうなのだろうか・・・。
今までの事を総合すると。
「記憶喪失しちゃってますかオレ?
っとと携帯どこ置いたっけ?」
(は?)
自分で言った台詞に心の中で返す。
携帯?携帯持ってたのか?
ひとまず探してみるか。
新たに情報が欲しいし携帯なら記憶を失う前のオレの事を知ってる奴が居るかもしれない。
ベットとタンス、それにテーブルの上を探しながら。
(質素な部屋だな〜・・・まぁ探し物しやすいといえばしやすいんだが。)
自分の部屋の感想を思いつつ。
「を?あったあった」
床の上にポツンと置いてある携帯を発見。
それを拾おうとした時、目の隅に長方形のカードと資料?みたいな紙が数枚置いてあった。
携帯を拾うついでにそのカードと資料を拾ってみる。
「え〜っと『ようこそ!ユグドラシルへ!!』・・・何だこりゃ?」
拾った資料の一枚上にデカデカと書かれている言葉に興味を惹かれて
携帯より先に資料を見ることにした。
『ようこそ!ユグドラシルへ!!』
「いやそれはもう良いから次だ次」
そう言いつつ資料を見ていく。
『この総合都市にある総合学園の一つ『ユグドラシル』
小・中・高・大を総合していて総合都市特有の学園です。
在校生は約6万人で総合都市の中では一番大きい学園であると自負しています。
今回本校に『転入』するにあたり7月15日(日) 午前9時から書類手続きと適正検査を設けさせて頂きます。
本書と一緒に添え付けしてある、カードと(仮)学生証を常備の上、ご来場下さいますようお願いいたします。
なお上記の日付、時間にご不都合がある場合は下記の連絡先からご連絡下さいますよう、よろしくお願いいたします。』
資料を読んでいて見逃してはいけない言葉が出てきたような気がするのは、オレの気のせいだろうか、
多分気のせい、気のせいだと良いな、
「気のせいじゃないか」
どうやら元々ここの学生ではなくオレは転入してきたらしい。
新しい情報が手に入ったがあまりうれしくないのは何故だろう・・・。
一枚目の書類を見ただけで凄い疲労感を感じてしまう。
もう見ない方が良いかもなーと思いつつ二枚目に突入。
「地図か」
二枚目は簡単な地図みたいだった、
と言うか凄い手書き感が否めないのは何故なのか。
ぶっちゃけ手書きだろうコレはどう見てもと思いつつ。
最後の三枚目にゴー。
「ん?何だこれ?」
三枚目は印刷された文字が滲んでて読める状況じゃなかった。
どうやらビショ濡れになってたみたいだ。
見れないのは仕方ないので三枚目を放り捨てる。
新しく得た情報は
オレは転入生と言うことで、
この7月15日に転入手続きと適正検査なるものを受けにいかないといけないみたいだ。
「・・・え〜っとコレは・・・学校に行かないといけないのか・・・」
凄い気分が重い・・・仕方ない時間も・・・げ・・・10時過ぎてる。
完全に遅刻・・・・・・・・・
「はっ!現実逃避してる場合じゃない!!・・・行くか」
多分今のオレは情けないだろうな〜完全遅刻みたいだけど急いで出ることにした。
Interlude 恭也s view
「・・・ふむ」
今俺の手元にある資料を眺める、もう何度か目を通してるので別に眺めなくても内容は分かっている。
その資料は監視する人物のデータが載っている。
『・名前 一条 清灼(いちじょう しょうや) ・年齢 18歳 ・血液型O型
・生年月日 19××年12月21日 ・性別 男
・出身 福岡県○○市 ・身長 170cm ・体重 65Kg
・家族構成 該当なし(孤児で預かれていたが育て親が死去)
・犯罪履歴 該当なし
・これ以上の経歴は孤児でもあったので情報なし、育て親の死去記録では死因は脳梗塞である。
まわりの人間に、この親子の聞き込みをしてみた所、返答は変哲もない親子という証言しか得られなかった。
元居た学校に問い合わせた所、基本的に目立つ人間ではなく、あまり印象が無かった模様。
今回、育て親の知り合いづてで、高町家に居候する事になった。
財産については、家具や家を売っており、100〜500万ほどは手持ちにあるもよう。
以上で近況報告とする。』
それを思い浮かべながら報告書に載っているその一条の顔写真を見ながら、今回の依頼について考える。
(リスティさんは、証言があまりにも平凡なのが怪しいと思って今回監視を依頼したのだろうか・・・)
自分の家は少し特殊で、ここに少し怪しい人物が来るだけでも少しだがピリピリする事がある。
それに今回は少し前に、姉的存在の母親がチャリティコンサートを開いて、
そのコンサートで事件があって少しでも情報があれば欲しい所が心境ではある。
リスティさんはその事情を知っている信頼が出来る心強い方の一人だ。
たまに、厄介事を持ち込んではくれるが、基本的にはこうやって怪しいと思ったり、
この家に危害が加えられないように、注意を託してくれたり情報をくれたりする。
「・・・さて、俺のする事は」
依頼の内容を確認する。
基本的に自分は家に居る間、観察をしてくれという事らしい。
別に外出したからと言って、それを尾行する必要はない。
簡潔に言えば、その人間の人間性が信頼に足るかどうかを確認してほしいらしい。
最終確認は歓迎会と称して、リスティさんと俺と二人での最終的な観察をするらしい。
まぁリスティさんは宴会をしたいだけなのかもしれないけど、そういう理由なら断る理由はない。
気は重いけど・・・・・・はぁ。
『さ〜掃除やるぞ〜〜!!』
『サル邪魔すんなや!』
『それは俺のセリフだ!!』
『こら〜!!!』
『恭ちゃ〜〜ん、やるってよ〜』
「ふぅ・・・行くか」
多分今の俺は顔がニヤけてるんだろうな、やっぱこの家は平和が一番だと思うから。
どんな事が起きようが・・・俺はこの家、いや・・・家族を守る。
あとがきと言う名の公開処刑場
さーって二回目投稿の七死です。
??「さて、今回は何を調子に乗ってんだ?」
え?
??「感想が来たからって浮かれやがって・・・」
・・・・・・だって嬉しかったんですよ。
??「気持ちは分かるが、もうちょい・・・はぁ」
なに?その途切れ?え?ナニ?ソノテノカマハ?
??「今回は、説明文長い、キャラ出て無すぎ、初投稿の癖に即効で手直し、
前と同じで表現力が雑過ぎ、短すぎ、起伏が少なすぎと言うかあるのかコレ?」
・・・・・・・・・・・・(滝汗
??「さて、覚悟は良いな?」
・・・・・・・・・え〜っと(超滝汗
??「今回は・・・ギロチンで♪」
ちょ!?それはって何!?この手枷と首の板いつの間に!!??いや鎌を振り上げないで!!!
??「せ〜の」
まっ!!ザシュ
??「ではでは、また会える日を楽しみに、良い夜を」
行き成り記憶喪失になっちゃってますよ。
美姫 「予想外の展開だわ」
いやいや、どうなっていくんだろうか。
美姫 「記憶をなくしている人を観察しても、何も尻尾は掴めないわよ」
おう、早速恭也にとっては困った事態か。
美姫 「本当にどうなるのかしら」
次回も待っています。
美姫 「待ってますね〜」
ではでは。