プロローグ

 

SIDE ???

ある次元にある世界。四人の男女がフードを着ている。

 

「アヴァターはどうなったんだ?」とリーダーであろう男の低い声が響く。

「計画は最終段階で失敗しちゃったんだけど」子供であろうか?背の低い男が報告を済ませている。

「失敗だと!?どんな風にだ!?」

「アルペジオ様のいる次元の世界と完全に重なっちゃんだよ。」

「ほう、アルペジオ様の狙っている次元とか・・・」

「仕方ないことだったんだよぉ。」

「確かに俺のミスがあったかも知れん。しかし・・・」

「し・か・し〜?」

「救世主のやつらが生きていると言うことか・・・」

「しぶといよねえ。」

「ふむ、神を殺したやつらだけはあるわ!」

「面白いことになったよね。」

「面白い!!面白すぎる!」

「ねえ。面白いでしょ!フェルロッサ。だからぁ〜」

「だから?」

「あの次元とアヴァターをまとめて書き換えてやるのはやりやすいよね。」

「確かにな。そちらのほうがやり易いかも知れぬ。」

「それとあっちのほうが強そうなやつらが多いんだもの。」

「やっぱり、クロバは戦うことが好きね。」と男の隣にいる女が言う。

「うん!」とクロバと呼ばれた少年は笑顔になった。

「イリスも楽しみでしょ?」

「そうね」同じくイリスと呼ばれた女は短めに答えて、一言付け加えた。

「ではアルペジオ様に連絡しなきゃね。フェル。」

「イリス。そうだな。」どうやらフェルロッサという男はこのイリスという女に絶対的な信頼を置いているらしい。

「「「アハハハハハハハハハ」」」三人が笑う。笑う。さめている一人の男を除いては・・・

「馬鹿らしい・・・」というと男はその場から音を立てぬように立ち去り、独り言を呟きながら自らの部屋へと向かっていった。

「・・・あの次元はそう簡単には崩すことは出来まい。・・・私の出身であるからこそ分かる。私の魔術を認めなかったあの次元。あの次元には闇の書があったが跡形も無く消えた。聖杯も消えた。ではいったいなぜ消えていったのか?それはただひとつ。それを阻止するものがいたから。しかも、厄介なことにこの時空の歪みに管理局が気づいているのは分かりきったことだ。しかし、やつらでは止めることは出来ない。何故なら・・・。」足を止めた男。

その前には彼の部屋・・・いや、研究室とでも言うべき広々とした空間があった。

「何故なら、アルペジオ様の邪魔をするものは私たち、13機関が止めてやる。殺してやるっ!!!」

と言いながら男は研究室の中にある大きな水槽に目を向けた。

「そしてこの私の可愛い・・・合成怪獣がいるから・・・。」

「うれしそうだな。ザブロス。」と水槽に目を向けていた男に聞き覚えのある声が聞こえてくる。

「パラレラーか。戻ってきたのか?」

「ふふふ。時空管理局の動きを見てきた。」

「で、どうだった?」

「あわてて動き回っていた。」

「・・・そうか。」

「やつらのエースとやらに会ってみたいものだ。」

「高町 なのはか・・・。」

「うむ。」

「「・・・」」黙る二人。

「では動くとするか。ラッキークローバー、カテゴリーJ ザブロス!」

「そうだな。ラッキークローバー、カテゴリーA、パラレラー!」

「「いざゆかん!!我らが神の元へ」」

そしてこの時に次元を超えた戦いの幕は上がった・・・

 

--------------------------------------------------------------------------------------------

SIDE ???

 

その日は雨が降っていた。

雨に打たれながら二人の男が立っている。でも地球ではない・・・。別な次元・・・。

 

「・・・どうして君は世界を守ろうとするんだい?」

「・・・それが僕の選んだ道なんだよ。」

 

「もうあれから30年、君の仲間はいないのに?」

「ああ、どうなっても全ての世界を守ると決めたんだ。」

「君の体はボロボロになっているはずだ。」

「僕はある人間に僕の力を預けたい。そして彼の活躍にかけてみたい。」

「そうか・・・。では君本人はウルトラの星に帰るのかい?」

「ああ、そして必ず帰ってくる。」

「分かった・・・。」

 

質問を投げかけた男は立ち去り、残された男は空から降り落ちる雨を体に受けて立ちすくんでいた。

 

「この次元を守ってくれ・・。鎌城 雅樹・・・。」

 

男は姿を消した・・・。

 

それから約一週間後、ウルトラセブンの力を受け継いだ鎌城 雅樹はある次元の歪みを感じていた。

「この歪みは一体・・!?」

「どうしたの?雅樹?」

「・・・なんでもないよ。美沙紀・・・」

「ふ〜ん。じゃあ今度の休日はショッピングね。」

「行きたくない!!」

「だ〜め?」

この二人、鎌城 雅樹と新里 美沙紀は幼馴染同士にしてウルトラ警備隊の隊員でもある。

 

ウルトラ警備隊は時空管理局と地球防衛軍の管理の元、構成された地球防衛用の特別組織である。

また、同じ系列組織に時空管理局のあるミットチルダに特別防衛組織、「特別時空防衛魔術部隊」

(A special space-time defense magic team 略してMAT)がある。

 

ウルトラ警備隊の隊員たちは 鎌城 雅樹と新里美沙紀、二人のほかに

隊員暦20年の大ベテラン。岡崎 郁(おかざき かおる)隊長。

警備隊きっての変人にしてプランナー。倉科 浩一郎(くらしな こういちろう)隊員。 

メカニックについての知識はNO1 古木 渉(ふるき わたる)隊員。

狙撃のテクは誰にも負けない。川上 雪香(かわかみ ゆきか)隊員。

そして、情報管理担当 崎島 慶介(さきじま けいすけ)隊員の以上7名で構成されている。

 

「相変わらずだな。雅樹。美沙紀。ではその仲の良さでパトロールでも行ってもらおうか。」隊長の一言。

「「はい・・・」」

 

ということで二人はポインターに乗り込み、パトロールへ行くこととなってしまった。

 

「ついてない〜!」

「美沙紀のせいだと思うよ。」

「うっさいわね〜〜!!!」

「首を絞めるなぁ〜〜〜」

「!!雅樹!アレ!」

「何?あっ!!止めて!」

 

ギッ!ポインターを止め、倒れている女性に近づく美沙紀と雅樹。

女性はどこか古い貴族のような服を着ている10代前半の少女だった。

 

「どうしたの!?」

少女は気を失っているらしく目を覚まさない。

「美沙紀、本部に連絡!連れて行こう!」

「そうね!」とポインターに連絡へ向かう美沙紀。

 

その時、(雅樹、雅樹・・・)

「!!」誰かが呼びかける声が聞こえる。

雅樹はテレパシーで呼びかけを受け取る。

 

(セブンなのかい?)

(そうだ。大変なことが起きた。)

(なんだいそれは?)

(雅樹、君も次元の歪みを感じただろう。)

(ああ、それがどうかしたの?)

(うむ、そちらの世界の次元とある世界の次元が重なってしまったらしい)

(何だって!?)

(多分その子はその世界の王女であろう。)

(どうして飛ばされてんだ?)

(うむ、時空を動かしたものたちの力で飛ばされたと思う。)

(そうなのか・・・。)

(雅樹、頼むぞ・・・)

テレパシーが途切れる。

 

「・・・そんなことがあるのか?一体誰がそんなことを?」

この後、雅樹と美沙紀は本部で少女を保護するのだった。

 

----------------------------------------------------------------------------------------------------

 

SIDE 海鳴市

 

小高い丘で周りを見渡している二人の男。

 

「恭也、どうしてもなのはたちを手助けするのか?」

「ああ、智大。お前もその気なんだろ。」

「そうだが、俺はまだ動けない。まだメンバーがそろわないからな。その分、お前に頼るが大丈夫か?」

「大丈夫だ。」

 

この二人の名前は高町 恭也と溝井 智大という。

 

恭也は小太刀二刀御神流を扱う凄腕の剣士であり、ある事件の時にインテリジェンスディバイスである「雪花」と出会い、守りたいものを守るために魔法使いにもなった青年である。

そこから多くのことを学び今でも成長中である。

彼の妹である高町 なのはも同じく魔法使いなのである。しかもエースと呼ばれるほどの・・・。

 

そして智大は、自らを異端の魔術師と呼んでいる魔術師である。無論、さまざまな顔を持っているが・・・。

なぜ異端なのかと言うと、銃とブーメラン、そして魔法の変化武器を使うからである。銃は「デルタブラスター」と「ショットガンナー」、ブーメランは「スペアブレード」という。

また、封印や防御魔術は達人の域らしく、恭也とは相棒同士である。

 

そして彼らはある動きを早々と察知し動いていた。

それは、13機関という組織の動き。

恭也と智大はある事件が元でそのことを知ったである。

 

「では、恭也。少しいなくなるが頼むぞ。」

「ああ」と恭也の短い応答にを聞いた後、智大は風になって去っていった。

 

「帰るか・・・」静かに戻る恭也。それは嵐の前の出来事のような静けさであった・・・。

 

 


あとがき

 

やりたいものを書かせていただきました〜!しかもウルトラセブンを混ぜるという試み。

 

由真 「まだ、事件簿始まったばっかじゃない!」

 

別にいいから。やりたいほうが先!!

 

由真「はあ〜。そういやMATってあるけどもしかして・・・」

 

ストップ!いっちゃ駄目!後、ドンドンクロスさせていくからまだ序六地ってやつよ

 

由真「てきと〜ね。じゃあ」

 

この辺で!!





多数のクロス。
美姫 「しかも、行き成り大事が起こっているみたいね」
これから何が起こるのか。
美姫 「それにしても、ウルトラのヒーローまで登場するなんて」
おお、初じゃないかな?
美姫 「かもね」
さてさて、どうなるのか。
美姫 「次回も待っていますね」
ではでは。



▲頂きものの部屋へ

▲SSのトップへ



▲Home          ▲戻る