この度はこの場を貸していただける事に感謝の意を捧げます。
さて、この話はとらいあんぐるハート3リリカルおもちゃ箱といろいろな作品とのクロスです。
とらハキャラでは美沙斗さんしか出てきませんのでご注意を。
予定としては、ホリックの後、るろうに剣心、HxH、サモンナイト2、ブラックキャットなどです。
予定ですので増えるかもしれないし減るかもしれません。(無計画で本当にすみません。)
物話はヒドウンの影響で美沙斗さんがホリックの世界に飛ばされたところから始まります。
そこは見覚えの無い場所だった。さっきまでは晴れていたはずなのに雨まで降っている。
(これは・・・どういう事だい?地震が起こったと思ったら急に・・・っ!?)
「・・・誰だ?」
そこには閉じた傘を持ち、雨合羽を着た女性が一人。
「はじめまして、異界の剣士さん。私の名前は侑子。次元の魔女とも呼ばれているわね。」
そう言って魔女は傘をそっと美沙斗に差し出した。
美沙斗さん異世界放浪記 第一話
とある洋館の座敷に紬を着た二人の女性が向かい合って正座をしている。(美沙斗は雨で濡れてしまっていたので着替えさせられた。)
縁側から見える庭はきれいに手入れされていて、時々ししおどしの音が聞こえてくる。(なぜ洋館にそんなものがある、というツッコミはなし。)
侑子の話を一通り聞いた後、一口お茶を飲んで美沙斗が口を開いた。
「・・・なるほど。つまり私の中に<次元の雫>というものが宿ってしまった、と。」
「そう。<それ>はとても不安定なものでね。きまぐれに発動して宿った人ともども異世界に飛んでしまうの。でも安心していいわ。<それ>はエネルギーが尽きかければ、必ず宿った時と同じ次元同じ時間に帰る性質があるし、元の次元に着けば自然と安定するわ。」
「そう・・・ですか。」
(この女性の目を見たところ嘘はいってないようだね。しかし、非常識には縁があるとは思っていたがまさか異世界とは・・・)
「では、自然にその<次元の雫>が発動するまで待たなければならない、ということですか?」
「そういうことになるわね。」
少し沈黙が流れ、しばらくして侑子が口を開いた。
「話は変わるけど、今あなたには武器がないでしょう?」
「・・・・・・。」
「異世界を放浪するなら武器のひとつもないと危険よ。だからこれを持っていきなさい。」
そう言って侑子が取り出したのは丈夫そうな拵えの鞘に収められている一対の小太刀と、装飾の無い簡素な赤銅色の指輪だった。
美沙斗はすすめられるままに小太刀を鞘から引き抜くと、それぞれの刀身に<光燕><闇燕>という銘が打たれていた。
「指輪は身につければ頭に機能や使い方の情報が流れ込むようになっているわ。」
その言葉に従い美沙斗が指輪をつけると、言われた通り情報が頭に浮かんだ。
そして美沙斗は小太刀と指輪をじっと見つめると、侑子に向き直り先ほどから持っていた疑問を口にした。
「二つほど・・・質問があります。なぜ、私の戦闘手段がわかったのですか?そしてなぜ・・・私にこんなによくしてくれるのですか?」
「そうね、最初の質問に関しては<知っていたから>、としか言いようが無いわね。」
「知っていたから・・・ですか。」
「そう、知っていたから・・・よ。」
「・・・・・・・」
「そして二つ目については・・・・」
その時、美沙斗は急に体中が熱くなるのを感じた。そしてまるで体の中でなにかが暴れているような感覚。
そして次の瞬間
美沙斗はその世界から消えていた。
侑子は美沙斗が消えた後、静かに微笑んで続きの言葉を紡いだ。
「あなたのことが気に入ってしまったからよ。良い旅を・・・美沙斗。」
<あとがき>はじめまして、聖上と申します。
SSを書くのは初めてで、全然美沙斗さんらしさが出てないような感じで恐縮です。
それでもOKだという人は神様です。いえ、ホント。
では、これから細々と続きを書いていく予定なのでどうぞよろしくお願いします。
という訳で、いきなりの転移。
美姫 「転移先で美沙斗はどんな出来事に遭遇するのかしら」
そして、どんな出会いをするのか!?
美姫 「楽しみよね〜」
うんうん。早くも次回が待ち遠しい。
美姫 「果たして、どんな物語が幕を開けるのか!?」
次回も楽しみにしています。
美姫 「それじゃ〜ね〜」