このSSはとらハ3とティンクルセイバーNOVAのクロス作品です。

本作は両作品の設定がめちゃくちゃになっている可能性があります。

恭也やはやな達の性格、発言も原作とかけ離れている可能性があります。

て言うか、可能性大です。

それから両作品、特にティンクルセイバーを知らない人は置いてきぼりのSSとなっています。

また、一事が万事筆者のいい加減な記憶と適当な確認に基づいて書かれています。

そう言った作品が嫌な方は「戻る」で戻られることを推奨します。

それでも構わないと言う方は、読み進めてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは、東京湾上の人工島に造られた

学校法人 美咲輝学院

 

東京都美咲輝区として存在し、幼等部から大学院、各種専門学校、はては公共施設にレジャー施設を備えた

超巨大学園都市である。

 

 

 

そんなある意味異様な都市のメインターミナルに一人の男が降り立った。

 

「ふうっ、ようやく着いたか」

 

男は全身黒の服に身を包み、大きな荷物一つとこちらも異様な出で立ちである。

その男とは、言わずと知れた高町恭也その人である。

 

 

 

 

 

 

 

 

とらいあんぐるセイバーNOVA

 〜Sweet Song Star〜

 

 

 

 

 

 

 

 

恭也がここ美咲輝学院へ来たのには色々とやんごとなき事情があるのだが、

今はあまり関係ないので放っておく事にしよう。

 

 

 

さてその高町恭也であるが、ターミナルから学院へ着いたのだが、

 

「さすがに広いな。さて、学院へ来たはいいが職員室へはどうやって行けばいいんだ……」

 

いきなり途方にくれていた。

 

 

 

その時

 

ぐううう〜〜

 

と、お腹が鳴ったので

 

「ふむ、先に昼食にするか」

 

近くにあった喫茶 五月雨へと入っていった。

 

 

 

カランカラン

 

「いらっしゃいませ〜」

 

「お一人様ですか?こちらへどうぞ」

 

店内には学生服を着た生徒達が多く見受けられる。

窓際の席に案内され、店員に注文を告げしばらく待っていると

 

 

 

バンッ、ドカドカ

 

「たった今から、ここ五月雨は世界征服部が征服する」

 

突然の声と共に学生と思しき数人が入ってきて、店内を制圧し始めた。

周りの学生達は「またか」「いい加減にしてくれ」と言った表情を見せる中、

恭也は瞬時に戦闘へ移行できる態勢をとり様子を窺っていた。

 

 

しばらく様子を見ていたが、他人に危害を加える素振りが見られなかったので、

僅かに緊張の糸を解き息をつくと、ふと先ほどリーダー格の人物が口にした

世界征服部という単語が頭をよぎったので近くにいた学生に聞いてみると、

「彼らは世界征服部と言って、休み時間になると部活動と称して店や施設を占拠している」との事だった。

 

このままでは昼食が食べられなくなってしまうと思い、

恭也はその人物−八草重遊−の元へ行き話しかけた。

 

「すみませんが」

 

「ん、誰だ貴様」

 

「偶然立ち寄った客の一人なのですが、昼食をとることができなくなるので、ここは遠慮していただけないかと」

 

恭也の言葉に八草重は、

 

「それは無理な相談だな。これは我々の部活動だ。星徒会にも認められている、

止めたければ力で止めてみるがいい。出来るものならな」

 

当然ではあるが恭也を唯の一般人と思っている八草重は、恭也を見下し挑発的な態度をとる。

だが、恭也がその程度の挑発に乗るはずもなく、かと言って部活動に対して力で対抗するわけにも行かず、

ほとほと困り果てていた。

 

 

 

  ☆☆☆

 

 

 

ほんの少しだけ時間を遡り、ここは美咲輝学院高等部の廊下である。

多くの生徒達が昼食へ向かう中、2人の少女がなにやら話しながら歩いていた。

 

「はやな、今日のお昼はどうしようか?」

 

美人と言って差し支えない、ロングの髪の少女−京月葵−が話しかけると、

はやなと呼ばれた、こちらは天真爛漫な美少女と言った感じの少女−鈴鳴はやな−が、

 

「う〜ん、そうだな〜。十月の特製かまたまうどんもいいし〜、Q.Jの和風ステーキ丼も捨てがたい〜」

 

となにやら悩みながら答えている。

どうやらお昼をどうするか話しているようだ。

 

 

と、その時

 

ピンポンパンポ〜ン

 

『はいは〜い、放送部の緊急放送で〜す。ただ今。喫茶 五月雨にて世界征服部が活動を開始〜。

正義の味方部は活動開始よろしく〜』

 

突然の放送に2人は僅かに表情を変え、

 

「はやな、行こうか!」

 

「うんっ」

 

2人はある場所を目指して走り出した。

 

 

 

2人の目的地はここ「第四保健室 湊 兼 正義の味方部部室」。

2人の到着とほぼ同時に、ポニーテールにしてなお膝まで届こうかという長い髪の

これまた美人といっていい少女−天宮さつき−が駆けつけ、

 

「先輩!」

 

と、声をかけると3人は顔を見合わせ頷き、部室へと入っていった。

 

 

 

 

 

 

実はこの3人、世界征服部からお昼ご飯・・・もとい学院の平和を守る正義の味方部員なのである。

 

「ちょっと、私は部員じゃなくてはやなの付き添いでいるだけよ!」

 

ん、なにやら京月葵嬢が主張しているようだが、

これもここではあまり関係ないので気にしないでおく事にしよう。

 

 

 

 

 

 

部室に入り、AD(アクティブドレス)を用意する為、

葵は室内に置いているパソコンに向かいパスワードを入力していく。

 

 

 

【正義】はどこにある?

 

>The justice is in your heart!

 

「正義は君の心の中に!」

 

 

 

すると部屋の壁が必要以上に仰々しく開き2つのケースが出てきた。

はやなとさつきはそれを手に更衣室へ入りADへ着替え始めた。

 

 

この収納やADは超科学的な高性能品なのに、この辺妙にアナログです。

 

 

それはさておき、2人はプロテクターを思わせるADへ着替え終わると急いで現場へと向かった。

 

 

 

  ☆☆☆

 

 

 

時間と場所は再び元に戻り、ここは喫茶 五月雨。

そこで、征服部に下手に手を出すわけにも行かず困り果て、「どうしたものか?」と

恭也が思案していたその時、

 

「世界征服部の皆さん、そこまでです。」

 

先ほどの少女、はやなとさつきが颯爽と登場してきた。

 

「正義の味方部、ティンクルセイバー」

 

「同じく、アークセイバー」

 

「「活動開始ですっ」」

 

2人の登場に周りの学生からは歓声があがり、

世界征服部の面々は来たなとばかりに戦闘態勢をとる中、

恭也はというと、突如現れた少女達の姿に完全に言葉をなくしていた。

 

(一体何なんだ。世界征服部に正義の味方部?それにあの格好は)

 

と固まっている恭也の目の前(と言っても店の外でだが)で戦闘が開始された。

 

 

 

「いくぞ、ティンクルセイバー、アークセイバー」

 

八草重の言葉に、はーちゃんマスゲフンゲフン下っ端部員の松田と新井が2人に向かうが、

 

「プラズマリボーン」

 

ビリビリビリビリビリビリ

「「うぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」」

((ううっ、は、はーちゃん))・・・ガクッ

 

はやなのプラズマリボンの電撃により、あっさりと戦闘不能となったのである。

そんな2人と入れ替わるように、八草重、紅刃こと武井和麻、朱砂こと司木橙也が出てくる。

 

「やはり役に立たんな」

 

と八草重は舌打ちをしつつ武井と司木へと指示を出す。

 

「紅はティンクルセイバー、朱はアークセイバーをやれ!」

 

その指示に従うように飛び出し、2手に別れはやなとさつきへと向かう。

はやなとさつきもそれを迎え撃ち、戦闘の第2幕がきって落とされた。

 

 

 

 

そして恭也は、

 

(あの紅と呼ばれた木刀を持った人、かなりの使い手だな。)

(だがそれよりも彼女。ティンクルセイバーと言ったか、あの攻撃を全て見切ってかわしている。すごいな。)

 

はやなと武井の戦闘に見入っていた。

 

 

 ☆

 

 

「スターダストインパルス」

 

はやなの声が響いた直後、武井は地面に倒れていた。

 

2人の戦闘はしばらく続いていたが、態勢を崩された武井は一瞬の隙をつかれ、

はやなのプラズマリボンを用いた必殺技 スターダストインパルスをくらったのだ。

 

 

さつきも若干の苦戦をしたようだが、司木に月華流 蒼水月の一撃を加え勝利していた。

 

 

それを八草重は苦虫を噛み潰したような表情で2人を見ていた。

そんな時不意にはやながさつきの方に顔を向けた。

おそらくさつきの様子が気になったのだろう。

その隙をついて八草重が手に持っていたナイフ数本をはやなに投げつけた。

 

「先輩、危ない!」

 

飛んでくるナイフに気付いたさつきが声をあげる。

その声にはやなは振り返るが、避けるにも、武器で弾くにもタイミングが遅すぎて間に合わない。

「もうだめ」とはやなは反射的に目を閉じる。

だが衝撃も痛みもいつまで経ってもやってこない。

不思議に思いはやなが目を開けると、そこには全身黒い服に身を包んだ男、恭也が立ちナイフを受け止めていた。

 

 

 ☆

 

 

はやなが勝利を収めさつきの方に顔を向けた瞬間、恭也は嫌な気配を感じそちらを向くと、

八草重がはやなにナイフを投げようとしていた。

恭也はそのナイフが模造刀でも何でもなく本物だと直感的に感じ、

それと同時に神速を発動しはやなの元へ走り出した。

 

モノクロの視界の中、ゼリーのような空気を押し分け、

はやなの前に辿り着くと眼前に迫ったナイフをその手で受け止めた。

 

実際そのナイフは本物で、あたれば大怪我ではすまない代物だった。

後ろで驚いた表情をしているはやなとさつきをかばう位置に立ち、

八草重へと僅かに殺気を開放し怒りのこもった声で話し出す。

 

「ただの部活動で殺傷能力の低い武器を使っているだけなら何も言うつもりは無かったが、

 こんな物を持ち出すのなら黙って見ている訳にはいかない」

 

恭也の言葉に八草重は

 

「なんだと!?ならどうすると言うのだ?」

 

と、挑発的な言葉を返すが内心は突如はやなの前に現れ自身の投げたナイフを簡単に受け止めた事に驚愕し、

その殺気に気おされていた。

 

「こんなものを使って人を傷つけようとする貴方は、自身が傷つく覚悟があるのか」

 

「な、なに……」

 

恭也の言葉に八草重はすぐに答えることが出来なかった。

八草重はそこまでの覚悟を持ってはいなかった。

いや、八草重だけでなく多くの人は日常生活でそのようなことは考えたことすらないだろう。

だが、それはこの状況での免罪符にはならなかった。

 

「何の覚悟も持たない者が、こんなものを手にするな!」

 

「くっ…………、ここは引き上げる。」

 

恭也の発する殺気に恐怖を感じ何の反論も出来ず、八草重は他の征服部の部員と引き上げていった。

 

 

 

征服部がいなくなると周りにいた学生達から歓声が上がり、喫茶 五月雨はいつもの日常へと戻っていった。

 

 

 

そんな学生達を見ていた恭也にはやなとさつきが声をかける。

 

「ありがと〜。ちょっと油断しちゃったから助かったよ〜」

 

「あ、あの、ありがとうございました」

 

2人の謝礼に恭也は、

 

「いえ、出過ぎたまねをしてしまい、申し訳ありません。

 部活動だと聞いたのですが、さすがにあれは黙っていられませんでしたので」

 

と答えると、そんな恭也の言葉に2人は苦笑し顔を見合わせるのだった。

そこで3人は初対面であるいうことを思い出し、自己紹介をはじめた。

 

「申し遅れました、自分は高町恭也と申します。

 海鳴の風ヶ丘学園から転校してきまして、明日から美咲輝学院に通う事になります」

 

「私は2年紅組、鈴鳴はやな。正義の味方部 ティンクルセイバーです」

 

「私は1年蒼組の天宮さつきと申します。正義の味方部 アークセイバーです」

 

3人がそれぞれ自己紹介を終え、さつきが

 

「高町さんは、何年生なのですか?」

 

と聞いてきたので、2年であると答えるとはやなが、

 

「私と同じ学年だ〜、同じクラスになれるといいね〜」

 

と、とびっきりの笑顔で言ってきた。

その笑顔に、恭也はおろかさつきまでが見入り顔を真っ赤にするのだった。

 

 

 ☆

 

 

しばらく話すうちに、はやなとさつきは少しだが恭也の人となりを理解していた。

ぶっきらぼうで無愛想に見えるが本当は優しい人なんだ、僅かに見せる笑顔がとても綺麗だ、と。

そんな時、はやなが良い事思いついたと言わんばかりに「そうだ」と声をあげ、

 

「恭也くんも正義の味方部に入らない?」

 

と聞いてきた。

すでに、恭也の呼び方は恭也くんである、さつきはさすがに高町さんだが。

 

さつきもそれに賛成し誘ってくるが、

恭也は「まだ学院のことを良く知らない」「少し考えてみる」と少しはぐらかすように答えた。

2人は気分を害した様子もなく「じゃあ、考えてみて」と伝えると、何かを思い出したかのように、

 

「あ〜、そろそろ戻らないとお昼休み終わっちゃう〜。お昼ご飯食べられなくなるよ〜」

 

「あ、そうですね。葵先輩も心配してるかもしれませんね」

 

「うん。それじゃ恭也くん、またね〜」

 

そう言い残してその場を去ろうとしたが、

 

「あ、待ってください」

 

恭也によって止められたのである。

何事かと振り返る2人に恭也は恥ずかしそうに、

 

「昼食の後戻る時で構わないのですが、職員室の場所を教えていただけませんか」

 

告げると、はやなとさつきは心なしかうれしそうな表情で

 

「うんっ」「はいっ」

 

と答え、とりあえず3人で昼食に向かうのだった。

 

 

 

そして、葵と合流して一緒に昼食をとり職員室に案内してもらって恭也は3人と別れた。

葵に自己紹介をした際、葵が恭也の笑顔の虜になったかどうかは定かではない。

 

 

 

 

 

 

こうして高町恭也は美咲輝学院 正義の味方部の面々と出会った。

これから、恭也の楽しくもドタバタな学院生活が始まる。…………多分、きっと、おそらく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういえば、喫茶 五月雨で恭也が注文した物はどうなったんだろう?

 

 

 

……多くのナゾを残したまま、終わり?

 

 

 

 


あとがき

 

はじめまして、真下 烈と言います。

これがはじめて書いたSSになります。

これは「とらハ3(恭也しか出てませんが)」と「ティンクルセイバーNOVA」と言う作品のクロスなんですが、

ティンクルセイバーなんてマイナーな作品知ってる人一体どれくらいいるんでしょう?

ある意味チャレンジャーなやつかもしれません。

 

戦闘シーンはまったく書けていません。

やっぱり難しいですね。

他にもかけていないシーンがチラホラ。

 

ラストは何か続きそうな終わり方ですが続くかどうかは全く持って未定です。

て言うか、無理でしょう。

初のSS、加えて文才のぶの字もない自分には厳しいものがあります。

 

 

さて、突っ込みどころ満載の恭也の設定ですが、ご都合主義どころではないです。

めちゃくちゃです。

・恭也が転校してきた理由………何なんでしょう?

・なんで恭也2年生なの?………何でだろう?年齢は本編と同じ19歳ですよ。

・恭也は膝が痛くないの?………ケガしてないor治ったって設定です。

・彼女はいるの?……………いません。

ああ、物投げないで・・・

 

あ、ちなみに喫茶 五月雨は僕が勝手に考えた店です。

ティンクル側の設定も一部適当だったり間違ってるのがあるかも・・・

 

プロットのプの字もないこの作品の、批評と言うか批判?お待ちしてます。

きっとボコボコに凹む事でしょう……

 

 

っと、作中の訳のわからない単語について一部めちゃくちゃ簡単な説明を載せておきます。

詳しい事、キャラの事、正確なところはググッてください!(他力本願!)

 

 

ではでは、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

またどこかでお会い………出来るといいな。

 

 

 

 

超簡単かつ適当な用語解説

・AD(アクティブドレス)

ティンクルセイバー、アークセイバーが着てるプロテクターみたいなの。

かなりの防御力があるらしい。普通の刃物では切れません。

・プラズマリボン

ティンクルセイバーの使うリボン状の武器。あたった相手に電撃のダメージを与える。

スタンガンをちょっと強力にしたくらい威力、らしい。

・スターダストインパルス

ティンクルセイバーの必殺技。

高速で移動しプラズマリボンで五芒星の軌跡を描いてその中に封じ込めた相手に電撃のダメージを与える

ただプラズマリボンで攻撃するよりも何倍ものダメージを与える……多分。

・紅刃、朱砂

どちらも極星。極星とは基本的にクラブの先輩から後輩へ受け継がれる称号。

色と志での2文字で構成される。

志の部分は継承者が自分で決める場合もあれば、先輩からそのまま受け継ぐ場合もある。

称号保持者の移籍、譲渡により極星も所属が変わる事がある。

但し極星は一人一つ、一つのクラブに一人まで(掛け持ちは除く?)。

今現在24の極星が存在する。

・神速

恭也の使う小太刀二刀御神流の奥義の歩法。詳しい原理は不明・・・

発動すると視界がモノクロ、ゼリーの中を進むような感覚になり、通常よりも高速で動ける。

一般人にはまずその動きを知覚する事はできない。





いやー。ティンクルセイバーとのクロスとは。
美姫 「うちのサイト、初ね」
だな。はーちゃんが可愛いくて良い子なんだよな。
美姫 「恭也が転校してくるところから始まったお話」
まあ、普通の人は驚くだろうな。
世界征服部に、正義の見方部じゃ。
美姫 「ともあれ、真下さん投稿ありがとうございました」
ございました〜。



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