『魔法詩篇とらいあるぐるハートA's』




断章の詩〜美由希編〜





―――人の想いは複雑で







―――時にはその想いは他人と衝突し






―――互いに傷つき






―――壊されてしまうかもしれない






―――もしも あの時の自分の気持ちを忘れていないなら






―――過去の悲劇から消されてしまった思いすら 思い出したなら






―――その想いは やがて一人では抱えきれなくなってしまう欲望になる






―――その想いをここで綴ろう 詠いましょう 謳いましょう






――――――――― 想いは伝えますか? 伝えませんか?―――――――――















「未だに謎に包まれたディバイス。『断章』のメモリの中に残っている想いのカケラ」









「それは、理の剣士の代用品となる為に必要な鍵の一部。」











「恭也は、その想いを受け止めながら断章を持つ」

















































 私は 今まで泣いて挫けてばかりで 恭ちゃんに助けてもらっていたからがんばれた





 元気なように見せかけて生きてきた





 でも今は 私は本当の意味で強くなりたいと想っている





 フィアッセの護衛をしたとき 観客席で傷ついた体を動かし 舞台を歌姫達を見上げてる恭ちゃんを





 あの時は 恭ちゃんがボロボロで 相手は私よりも年上の女性だった





 恭ちゃんを助けに戦いに入り込んでいたら 私の相手は実の母親だった





 そんなことで私は迷わなかった 迷う必要はなかった





 天使みたいなフィアッセ達を嘲笑う、悪魔のような人の笑顔を許しはしない





 フィアッセの声が気持ちが届いてくる





 士郎父さんが死んだのはフィアッセのせいじゃないのに 罪もないのに ルシファーのせいだと 私のせいだと苦しんでいる





 その想いは今にも消えそうで儚いけど 必死に私を呼び続ける





 フィアッセ ティオレさんから受け継いだ夢はこれから重くのしかかってくるかもしれない





 重くなりすぎて 疲れてしまうかもしれない





 でも 私と恭ちゃんが





 いや 私が護り続けるから





 信じていて





 私とあなた自身を




 貴女の歌を





――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 美由希の想いを「天使」「悪魔」「罪」をキーワードにして綴ってみました。

 フィアッセを心配している美由希の気持ちが現れていれば幸いです。

 次の断章のキーワードは「鳥」「嘆き」「闇」です。



















今回は美由希主軸のお話でした。
美姫 「次のキーワードがどう表現されるのかしらね」
それを見るには次回!
美姫 「それじゃあ、また次回で」



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