……太古の昔、銀河系宇宙には大いなる『悪』が巣くっていた。
宇宙の深淵より、あるいはプラズマ反応から生じた奇妙次元のねじれから生まれ出でた複数の忌むべき魔物達である。
古代妖魔……またの名を、クトゥルフの邪神と呼ばれるその者たちは、こと堕落という点では極みの境地にまで達しており、しかしその極みゆえに強力であった。
銀河系のあらゆる光・物質・生命・希望といった存在を根こそぎ食い尽くさんとしていた彼らは、だが、永劫の破壊と腐敗の末に恐るべき天敵……大いなる『善』との対決を強いられることとなった。
―――2000年11月12日
300万人もの大量虐殺が行われた恐怖のポル・ポト政権の崩壊より約20年……。
カンボジアには未だ旧政権の復活を目論む地下組織の影が見え隠れし、構成員数名の小規模なものもあれば、数千人規模の巨大組織すら存在する。
“そこ”はそんな悪魔に見入られし者達が、同じく悪魔に見入らせし者達にたぶらかされて購入したビルだった。
首都プノンペンから数百キロ離れた場所に建てられた3階建ての建物は、付近の住民からは『お化け屋敷』と忌み嫌われている。
建築されて十年以上になるのに、誰も人の出入りする気配がないにも関わらず、夜中見てみると窓からは灯りが漏れているためだ。人々はその灯りを不気味に思った。
その灯りの正体が何なのかも知らずに……。
大いなる『善』とはすなわちアルデバラン星域を支配していた『旧神』達のことであった。
彼らは、数万年にも及ぶ戦闘の末に古代妖魔を駆逐し、ほんの一握りの魔物達を残して戦いに勝利を納めた。
しかし、その残った魔物達は原始地球へと辿り着いた。
邪神達は次なる戦いに備えた。
イヌート族、グノフ=ケー、暗き者といった夜鬼を生み出し、暗黒のエネルギーを地上に充満させ、地球を新たな戦争のための基地に仕立て上げようとしたのである。
ビル内にはものものしい装備をした、屈強な男達が何人も徘徊していた。
全員が迷彩塗装の施された戦闘服を身に着け、タクティカルベルトのポーチにマガジンを3つ押し込み、手榴弾を肩から下げている。
握り締めているのは旧ソ連の傑作……AK47アサルト・ライフルだ。
どこか軍隊を思わせる格好の彼らは、けれども軍人とは少しばかり違う雰囲気を漂わせていた。
……だが、その邪悪な波動を見逃すほど、旧神達は甘くなかった。
ビルの内部では奇妙な実験が行われていた。
高さだけでも3メートルはあろうかという巨大なシリンダー状のカプセルに緑色の液体が満たされ、その中を人間が漂っている。
白衣を着た男達がコンピューターをカタカタとタイプする中、シリンダーの中の、少年とも、少女ともとれる『彼』はゴポリと口から泡を立てた。
白衣の男達は、女性特有のふくよかな胸と、男性特有の生殖器の両方を併せ持った『彼』の脳波を計測しているようだった。
コンピューターのディプレイに、波線が唸っている。
そのうちの1人が、なにやら大きな声で怒鳴り散らした。
別の男がそれを宥めている。
訛りのひどいロシア語だった。少なくとも、カンボジア人ではない。
ディスプレイの波線が、レッドラインを越えて唸っていた。
オリオン座のベテルギウスから旧神の中でも最も強力な1体が地球に飛来した。後の天帝である。
彼は夜鬼を駆除するために2種の兵士を生み出した。
自らの光の中より出でし翼ある者……天使。
旧神の力を授けされし自由なる民……人間。
ここに、邪神に対する絶対包囲網が敷かれたのである。
背後で、仲間の叫び声が聞こえた。
男の1人が振り向き、そして、『ソレ』を見た。
彼は恐怖に顔を引きつらせ、狂ったようにAK47のトリガーを引き絞った。
天使と人間により徐々に追い詰められた古代妖魔達は次第に勢力を失い、地下世界へと追いやられていった。そしてついに、天帝によって完全に封印されたのである。
空薬莢が1つ、また1つと床に落下していく。
男は狂ったように連射しながらも後ずさっていく。
あっという間に総弾数30発を使い切り、タクティカルベルトに手を伸ばす。
しかし、襲撃者はその行為を許さなかった。
黒い影が轟と唸りを上げ、刃風が鳴る。
ばっさりと首と胴体を切り落とされて、血飛沫が舞う。
騒ぎを聞きつけて、他の男達もやってきた。
やはりみな、一様にしてAK47を携え、襲撃者の姿を確認するなりトリガーを引き絞る。
「!?」
しかし、それよりも若干早く、別の襲撃者が背後より男達を襲った。
地上には平穏な時が流れ、天界は静寂を保っていた。
しかし、平和の終わりは一瞬であった。
天帝の優秀な補佐官であった第一熾天使『ルシフェル』が、自ら最高権力を握るべく天帝に反旗を翻したのである。
天界は分裂し、身内同士の熾烈な戦争はちょうど1000年もの間続いた。
襲撃者は2人だけではなかった。
正面から、裏口から、エントラスから、窓から、屋上から、ありとあらゆる侵入経路を利用して、襲撃者達はビル内へと歩みを進めた。
襲撃者達は、みな戦闘服を纏い、現代アサルト・ライフルの最右翼とまで称されるM16A2を携えていた。
戦いの末、ルシフェルは敗れた。天界より逃げ延びたサタンとその軍勢は地下世界にさらに下方に辺土界と呼ばれる人工世界を創造し、そこに眠れる古代妖魔を封じこめ、自らは地下世界に安住した。
やがて、地下世界は魔界、そこに住む者達は悪魔と呼ばれるようになった。
ここに天界、人間界、魔界、辺土界という四層構造が成立したのである。
盛大にローター音を鳴らすAH−1Sヒュイコブラから、1人の男の影が見える。
彼はヒュイコブラのドアを開けると、身を乗り出して、ビルを眺めた。
ヒュイコブラよりも遠くに浮かぶ月の光に照らし出された彼の顔は、禍々しく歪む。
男はまだ20に届くか届かないかぐらいの青年だった。やや色白の頬を風が撫で、綺麗な黒髪を揺らす。
紅色のバンダナの下には、甘い美貌が存在した。
青年は膝の上のM16A2を抱えると、そのままヘリから飛び降りた。
ビルの屋上まで10メートルの高さがあったが、青年は見事に着地する。
青年もまた、他の襲撃者と同じような戦闘服を着ていた。
機能性のみを要求し、徹底して無駄を省いた無骨な戦闘服すら、青年の美貌にはよく似合っている。
青年はM16A2のフレームが損傷していないか確認すると、ヘリのパイロットに向けてボディランゲージでサインを送った。
すると数秒の後、パイロットとは別の男が青年に何かを投げ渡す。
夜のせいか、その輪郭をはっきりと目視することは難しかったが、それは長い棒のようなものだった。
青年はそれを受け取ると、ベルトに備え付けられた特殊なホルスターにそれを差して、踵を返す。
背中越しに、青年はヒュイコブラのパイロットに向ってサムズアップして、ビル内部へと駆け出した。
戦争に敗北したルシフェルは考えた。
考えた末に攻撃の矛先を天帝や天使ではなく、人間へと向けた。
古代妖魔に対抗するべく天帝の力を授けられた人間は強力で、彼らにとっても脅威的な存在である。
しかし、その力を逆に利用できないだろうか?ルシフェルは考えた。
やがてルシフェルはその身を蛇へと変え、ある一組の男女に近づく。
男の名はアダム。女の名はエヴァと言った。
甘いマスクの青年が抱えた30連発が、轟然と火を噴いた。
狭い通路で陣形を組んでいた数人が一瞬のうちに薙ぎ倒される。
完全に絶命したのを確認し、青年はなおも駆ける。
その跡に、十数人の戦闘服を纏った男達が続く。
奇妙なことに、ベテランと思わしき屈強な男達よりも、若々しく、戦闘とは無縁そうな美貌の青年が兵士達を率いている。
AK47を連射しながら、男達の誰かが小首を傾げた。――が、すぐにその首は5.56mm口径の高速弾を何発もぶち込まれ、引き千切れる。
M16A2の掃討を巧みに利用して、青年達は各部屋を次々に制圧していった。
敵は、もう何人の犠牲を出したのか判らないほどの被害を受けていた。
対称的に、青年達の被害は消費される弾薬のみだった。1人も欠けてはいない。
青年が十字路を突っ切って、先行する。
壁を出た途端、7.62mm口径の強力弾が青年を襲った。
あわやというところでそのまま突き進み、弾丸を躱す。弾丸をすべて躱した時には、すでに反撃の準備は整っていた。
M16A2が吠え、衝撃で青年の全身が激しく震える。髪が乱れ、肩が軋む。
M16A2がカチッと鳴った。弾切れだ。青年は高速弾のフルオート射撃に生き残った男達に突進する。
万人を魅了する甘いマスクが、万人を震え上がらせる阿修羅の形相に変わった。
新しい弾奏をM16A2に叩き込みながら、肉弾戦を挑む。
援護射撃はすぐに行われ、青年が吠えるたびに1人、また1人と血を流し、蜂の巣になった。
青年が最後の1人を蹴り飛ばす。
壁にぶつかった男は、ずるずると床に倒れこんだ。青年のM16A2が唸りを上げた。
青年は絶命した男を一瞥すると、何事もなかったかのように駆け出した。男達も続く。
蛇は、2人に天帝の創造した楽園……エデンの園に一本だけ生えた大樹の実を食えとエヴァをそそのかした。
天帝の兵士として純粋無垢であった彼女は、疑うということを知らなかった。
あろうことか、その大樹の実は天帝より『絶対に食べてはならない』と言われていた実だった。
エヴァが実を食べると、途端に視界に光が差した。エヴァは知恵を得たのだ。
アダムはこれを嘆き、自身もエヴァ同様大樹の実を食べた。
2人は知恵を得た。しかし、それと同時に天帝の力を失った。
天帝は残った人間を天界へと連れ去り、2人をエデンの園より追放した。
白衣の男達が慌ただしく部屋を駆け回っていた。
デスクからいくつもの書類の束を取り出し、コンピューターからデータを引き出す。
シリンダーの中の『彼』には、見向きもしない。
それどころではないのだ。
しかしやがて、一瞬の静寂が訪れた。
先刻まで銃声が鳴り止まなかったのに、突然にそれが聞こえなくなったのだ。
1人が、不信に思いドアに耳を当てた。
刹那―――
一度はアダムとエヴァを追放した天帝だったが、彼にしてみれば2人は自分の子供のようなもの。
知恵を得たとはいえ、武器も服も持たない2人が野生動物のはびこる荒野を行くことは天帝にとって心配の種であった。
天帝は2人以外に、密かに天界へと連れ去った一部の人間を地上におき、アダムとエヴァを助けた。
やがて2人と原初人類は巡り合い、交わった。
一瞬、何が起こったのか判らなかった。
1人は自分は夢を見ているのではないかと疑うほどであった。
しかし目の前に起こっていることは現実で、紛れもない事実だった。
男の――
男の頭が、突然に燃え盛ったのだ。
比喩ではない。本当に青白い炎が男の頭に出現し、男の髪を燃やし、顔を燃やしていた。
白衣の男達は消火作業も忘れ、ただ呆然とそれを見ていた。
しかしすぐにはっとして、男達は消火器をぶちまけた。
しかし、炎は消えない。否、一度は消えるのだ。しかし、消化剤の上にまた青白い炎が出現し、消化剤ごと燃やし尽くしてしまうのである。
ありえないはずの異常な現象が目の前で起きている。
男達は固唾を飲んでそれを見守った。
男の体が……完全に燃え尽きて、黒い煤となる。
炎が出現してからわずか20秒。
明かに、おかしな現象であった。
アダムとエヴァの子供達は、原初人間と交わることで再び天帝の力を得た。
しかしそれも、代を重ねるごとに力の質は薄まり、ついには消えていった。
時折、ひょっこりと力を引き継いだ者達が現れることもあったが、しかし多くの人間は力の使役はおろか、存在すらも忘れ去っていった。
……だがしかし、一部には力の存在や、意味を知り、その力を認める者達もいた。
彼らは、天帝より授かりし力を引き継いだ者達をこう呼ぶ……
―――『古代種』と。
「……『メサイヤ・プロジェクト』か。なにが救世主だ」
不意に、男達の背後から声が聞こえた。
訛りの薄い、どこか無機質でさえある英語。生まれながらの英語圏の人間でないことは明らかだった。
男達が、白衣に隠していた拳銃を抜いて一斉に振り向く。連射する。
必要な資料や機材、データはすべて回収済みだ。最新鋭のコンピューターを失うことは経済的に大きなダメージを被るが、それさえあれば復元できないことはない。
9mmパラベラム弾が、猛然と声の主へと襲いかかる。
声の主はあの青年だった。
青年は銃弾の嵐を避けようともせず、流れるように腰に携えた棒へと手を伸ばした。
――長い棒は日本刀だった。
日本刀……それも業物と思わしき太刀を抜き、青年はあろうことが弾丸の嵐へと飛び込む。
刹那、日本刀の刀身が青白く煌いたかと思うと、一瞬にして刀は青白い炎に包まれた。
それと同時に、モンゴロイド特有の黒い瞳が青白く輝き、青年の周囲の空間にもやはり青白い火の粉が舞う。
「こ、『古代種』かっ!?」
男のひとりが叫んだ。
青年が刃を一閃する。
それだけで、青白い炎が飛び交う弾丸とぶつかり合い、鉛のボディを燃やし尽くし、溶かした。
燃焼と融解に要した時間はわずか1秒にも満たない。恐るべき熱量である。
炎に包まれて溶けた弾丸が、床にべチャリと音を立てて落ちた。
「残念だけどよ、素人が撃った弾丸では俺を殺すことはできないぜ」
ひどく無情を孕んだ口調で、青年は言った。
日本刀が男のひとりに振り下ろされる。
「ぐあッ……」
男は武芸者だったらしく、声を殺すことで痛みを和らげる方法を知っていた。しかし、痛みが和らいだところで、男の体を襲った異変は深刻であった。
盛大に血飛沫を上げ、男は絶命した。
それが合図だったかのように、ドアの外に待機していた戦闘服の集団が一斉に押し寄せる。
掃討が始まった。
男達の悲鳴が木霊して、消える。
室内にあったコンピューターはすべて破壊され、兵士達は次々に資料やデータの収められたフロッピーなどを回収していった。
「ま、まだだ……」
何十発もの弾丸を体に受け、なおもひとりの男が立ち上がる。
男は拳銃を捨て、緑色の液体の収められたシリンダーによろよろと向った。
兵士達は連射しようとしたが、青年がそれを制した。
男の手が、シリンダーに備え付けられた赤色のボタンを押す。
ガクリと、男はそのまま床に倒れ込んだ。もはや呼吸はしていなかった。
シリンダーのガラスケースが開閉し、緑色の液体が噴出する。兵士達は即座に緑色の液体から離れた。
シリンダーの中の、少年とも少女ともとれる両性具有の『彼』が出てくる。
透き通るように白い肌は北欧系の人間を思わせるが、その顔立ちや体つきには明かな東洋人の特徴があった。
手の甲に、『M.I.No,13』と刻まれている。
シリンダーカプセルの中から出て、初めて『彼』が十歳にも満たない子供であることが判った。
青年が、ギラギラと瞳から鋭く、青白い輝きを放って『彼』を睨む。
「―――相変わらず反吐が出る。これが救世主だと……俺には哀れな子羊にしか見えん」
その口調にはあからさまな怒りが篭められていた。
『彼』がふらつきながら歩き出す。
青年が日本刀を構え、刀身に青白い炎を灯らせた。
『イ……イタイ……アタマガ…イタイ……』
神託じみたその言葉に、兵士達の胸が掻き乱され、抉られる。
「……悲劇としか言いようがない」
青年が呟いた。烈火の如く瞳に炎が揺らめき、その表情が阿修羅のそれになる。
『コ……コロシテ……』
「ああ、殺してやるとも」
『イタイヨォ…イキテイルノモイタイヨォォ』
「安心しろ、せめて、痛くしておかないでやる!」
『コ……コロシテェェェ!コ……ロ…ギギギギギギ!!』
青年が床を蹴って走り出す。『彼』も走り出す。
2人の『力』が、ぶつかり合う!
「うぉぉぉぉぉぉおおッ!!」
『ギガガガガガガガガッ!!』
刃と手刀がぶつかり合い、『衝撃』と『蒼炎』が凌ぎ合う。
青年が炎を纏わせた蹴りを放った。衝撃で『彼』が吹き飛ぶ。不思議なことに、青年の足には炎が宿っているだけで、火傷ひとつ負っていなかった。
壁に背中を叩きつけられ、『彼』が「うぅ……ッ」と呻く。
青年が身を静める。右膝を軽く床につけ、左膝を90度曲げる。太刀は右斜め上段に構え、次の跳躍に備えて戦闘服の下にある筋肉が隆々と山を作った。
「一刻閃明人二門一派・大神真刀流・太刀一刀術・表衆……」
青年が言葉を紡ぎ出す。
日本刀が唸る。
「奥義之弐、天槍!」
その様子はさながら天を貫く槍。
超高速によって真空すら引き起こす斬撃が、『彼』の細身の体を一気に切り裂いた。
『ギ…ギギギギ……ギ……コレデ……シネ……ル』
『彼』は最期に涙を流して、逝った。
白い肌を炎が焦がし、その身を完全に炭化させる。
鎮魂の火は青白い炎だった。
青年は、それを振り返らずに踵を返す。
「馬鹿野郎……殺されて、喜ぶ奴があるか……」
青年の呟きは、割れた窓ガラスから吹き込む風に呑まれて、消えた。
そして同時に、青年の目尻に浮かんだ涙もまた、風に呑まれて散っていった。
話末武器設定
――U.S.M16A2(AR15)――
タイプ |
アサルト・ライフル |
口径 |
5.56mm×45 |
全長 |
1000mm |
銃身長 |
548mm |
重量 |
3500g |
装弾数 |
30発 |
ライフリング |
6条右回り |
有効射程 |
約400m |
初速 |
991m/秒(M193弾)or948m/秒(SS109弾) |
発射速度 |
700〜900発/分 |
開発 |
米国、アーマライト社 |
??「ここでは本編に登場する武器を俺達本編に登場するキャラクターが解説するコーナー……らしい。ん?なんで名前が伏字なのかって?ああ、それはまだ非公開だからだ。勘弁してくれ。
じゃ、時間もねぇことだし早速だが紹介させてもらうぞ。こいつは現代アサルト・ライフルの最右翼とまで言われるM16アサルト・ライフルのバリエーションのひとつ……M16A2だ。
今回はM16A2の解説ということでM16の説明は省いとくが、主な改良点は5つ。
NATO制式のSS109弾薬を使用できるように銃身内のライフリング・ピッチを変更し、同時に銃身を太くしたこと。可動式のリア・サイトを装着することで細かい射程変更が可能になったこと。フォア・ストックのデザイン変更と強化。ショルダー・ストックの延長。そしてなにより、従来のフル・オートマチック射撃を廃止し、独自の3発バーストとセミ・オートマチックの組み合わせにしたことなんかが代表的だな。
3発バーストっていうのは1回トリガーを引くと3発の弾丸が自動的に発射され、停止する機構のことだ。戦場での弾薬消費の節約と、命中率の向上を図った画期的なシステムで、銃身への負担も軽減している。
それまでのM16シリーズのノウハウがあったおかげで、M16A2は初めから強力な突撃銃として使用され、現在は米軍の他に、3発バーストをフル・オートに変更したのをカナダ軍も使ってる。
オリジナルM16(AR15)の紹介はまた機会があればさせてもらう。じゃ、俺の名前がちゃんと出てくることを祈りつつ……See you again ?」
タハ乱暴さん、投稿ありがとう〜。
美姫 「これはオリジナルね」
そうみたいだね。
それにしても、最後に出てきたあの青年は一体…。
美姫 「次回も楽しみ〜」
武器設定も楽しいしな。
美姫 「結構、細かい所まであるわね」
うん。凄いよな〜。へ〜、へ〜。
美姫 「次回も楽しみにしてますね〜」
ではでは。