一方その頃。
 城門の外に陣を構える黄忠軍の本陣では。

「……高町軍は……動きませんね」

 黄忠軍の副官が逐一敵軍の様子を見据えていた。

「あちらとて、ここで私たちと正面からぶつかって戦力を削りたくはないでしょうからね。慎重にもなるでしょう。あちらには優れた軍師や立派な武将が多いって聞きますからね」

 独り言にも近い副官の言葉に返答したのは、この軍の大将である女性だった。
 年の頃は恭也よりも上だが、まだまだ若く、それでいて女性として高い完成度を誇る美女である。抜群のスタイルからは艶やかな魅力を感じさせ、それと同時に母性を感じさせる穏やかさを兼ね備えるという希有な存在。
 それが楽成城城主、黄忠漢升──真名は紫苑──だった。

「しかし、ここで睨み合ってるだけでは……」
「ええ……袁紹が黙っていないでしょうね」

 悔しそうな表情を一瞬だけ垣間見せる黄忠。
 だが、大将としての意識がすぐに彼女の表情を冷静なモノへとと戻していく。

「あと半刻経っても動きがなければ……こちらから仕掛けるしかないでしょうね」
「……くそっ! 袁紹め!」

 誰よりも娘を人質に取られて悔しくも辛い思いをしているのは、黄忠である。それは副官が一番理解しているつもりだ。それでも、彼女は大将という立場を慮って、表に出そうとはしない。それが副官には悲しかった。だからこそ、彼は彼女に成り代わって悔しさを露わにする。
 そんな副官の心遣いをありがたく思いながら、黄忠はもう一つの心配事に心を砕いていた。
 それは……最初に娘──璃々の拉致を報告してくれた陳宮のことである。
 城内にいた黄忠の前に璃々の拉致を伝えに来た陳宮の、心身共に傷だらけといった様子は見ているだけで痛々しかった。そして何より、そのことに責任を感じているらしかった陳宮が、今どうしているのか……それが彼女には気がかりだったのだ。

(怪我をしているんだから、大人しく養生してくれればいいんだけど……心配だわ。あのコの責任じゃないのに……)

 黄忠からすれば、璃々の拉致を止められなかった陳宮を責めることなどまったくもって筋違いだと心から思っている。悪いのは袁紹軍であり、警戒を怠っていた自分だと。

(ねねちゃん……頼むから、無理はしないで。璃々はなんとしても私が……っ)

 だからこそ、娘は自分が助け出さねば。
 そんな思いを心に秘めながら、黄忠は高町軍の出方を待っている。
 そして──



「ご報告します! 高町軍が動き出しました!」





















『恋姫†無双異聞 〜高町恭也伝〜』
 第四十五章




















「二騎だけ……突出ですって?」

 兵からの報告に、黄忠は目を丸くした。
 兵力で勝るはずの高町軍の行動としては、予想外のモノだったからである。

「どうしてそんな……?」
「しかも、あくまで未確認ですが……見る限り、一人は敵の大将ではないかと」
「大将……というと、天の御遣いと噂の高町恭也?」
「陽光を受けて煌めく衣服を身に纏っているので、間違いないとは思うのですが……」
「確かに噂通りならば、間違いないでしょうけど……」

 黄忠の耳にも、天の御遣いの噂は届いていいた。
 現在の幽州西部を治める、突如出現した救世主。
 黄巾党を少数の兵で撃退した戦略家。
 柔軟な方策で街を復興させた政治手腕。
 先の董卓討伐では、最強と名高い呂布を打ち負かしたという武技。
 そして、大陸屈指の武将を惹き付ける魅力。
 どれも、噂の域を脱しない眉唾ものの情報だが、火のないところに煙は立たない。ある程度誇張はされているが、やり手なのは間違いない……というのが黄忠の恭也像だった。
 だからこそ、黄忠としては違和感が残る。
 今の彼らの行為は迂闊としか言いようがないからだ。
 これならば、ここで一斉に兵を差し向け、敵将を討ち取ることだって出来そうなのだが、

「……何かの策、かしら? 様子を見ましょう」

 相手をやり手と見ているからこそ、黄忠は慎重になってしまう。
 そして程なくして、彼らの口上が黄忠の耳にも直接届き、相手の意図を理解することとなる。



















「我が名は高町恭也! 天の御遣いにして幽州の盟主である! 俺はここに黄忠殿との一騎討ちを所望する! いざ尋常に勝負せよ!」

 馬から下りた俺は、黄忠軍全軍に届くようにと、大きな声で口上を述べ始めた。
 ……正直、自分で自分を天の御遣いと名乗るのは恥ずかしかったが、そうも言ってられない。ここはなんとしても黄忠に出てもらわなければならないのだから。

「もし俺を倒すことが出来れば、我が軍を幽州へと戻すことを約束する! だが、この一騎討ちを断るならば、我が天兵が城内へと突進し、天罰を下すこととなろう!」

 表情こそ変えないが、自らの口上に心の中では苦笑を禁じ得ない。
 天兵だの、天罰だの……よくもまあ、言えたモノだな。
 やってることは結局、楽成城下の民を人質にした脅しに過ぎない。とはいえ民に慕われ、民を慈しむ黄忠を引き出すにはこれしかないのだ。
 そして……

「……御主人様」
「ああ……やはり出てきたな」

 俺の口上が終わってからほんの数分。
 黄忠軍本陣から一騎が突出してきた。
 馬上には……美しい女性が一人。
 彼女が、黄忠か。
 ただ美しいだけではない。彼女の手にする鋼鉄製の弓と、悲壮感漂う決意を秘めた眼差しが、噂通りの勇将であることを裏付けていた。























 時はわずかに遡り。
 楽成城下の民達は不安を隠せず、軽い混乱を起こしていた。

「幽州の軍が攻めてきたぞーっ!」
「畜生……冗談じゃねーぞ」
「袁紹軍が来たと思ったら、今度は幽州かよぉ……」
「黄巾党もいなくなって、平和になったと思ったのによ……また戦争なのか」
「嘆くヒマがあったら逃げるぞ!」
「でも……黄忠様が……」
「うう……それは……だけどよぉ」
「あのお方は、俺たちを守ろうと出陣したらしいぞ?」
「でも……相手が悪いんじゃねーか?」

 そんな様子をまるで他人事のように眺めている人影が一つ。
 白を基調とした動きやすそうな衣服に身を包んだ少女である。
 整った顔立ちの中で、特に強い意思を秘めた瞳は魅力的だった。
 しかしそれ以上に人々の目を引き付けるのは、彼女が脇に抱えるモノ──美しい少女にはいささか不似合いな、無骨な槍だろう。
 そんな特徴的な少女は、不意に目の前を通り過ぎようとした中年の男を呼び止める。

「もし? そこな御仁。今、この楽成城周辺で何が起きているのか教えてくださらぬか?」
「お、俺っ!?」
「左様。一体この騒ぎは何なのだ? 戦らしいが、外はどうなっている?」

 今、城下で持ちきりになっている話題を全く知らないらしい少女に、男は呆れた視線を向けた。

「なんだあんた? 何も知らないのか?」
「ああ。先ほど妙に煌びやかな武将が入城したのは見ていたのだが……」
「そいつがこの街の疫病神になっちまったんだよ! あの女──袁紹のヤツがこの街に来て、城主様の娘を拉致監禁しちまったんだ!」

 男の説明に、少女の瞳に剣呑な光が差す。

「城主の娘を拉致監禁……とはな。随分と卑怯な」
「だろ!? そんなことがなければ、黄忠様が袁紹を入城させたりなんかしなかっただろうし、幽州の軍と戦うことだって……っ」

 悔しそうな男の顔。
 それを見て、少女は彼の心情を測ることが出来た。
 彼が悔しそうな表情を見せるのは、城主である黄忠の気持ちを考えるからこそ、なのだと。それは、黄忠という城主が民に慕われている証でもあった。
 少女は今朝になってこの楽成城に入ったばかりで、ここの城主がどのような人物なのかも分からなかったが、彼を見ている限りは、まっとうな城主であることは理解出来た。
 だが、それ以上に気になることが一つ。

「ほぉ……この城を攻めようとしているのは幽州の軍なのか?」
「ああ……確か、アレだよ。天の御遣いとか呼ばれてるヤツさ。しかし、それも噂だけなのかよ……天の御遣いが、よりによって黄忠様を……っ」

 この城と黄忠を襲う理不尽な状況に歯噛みするしかない男。
 それを見て、少女は一つ提案する。

「御仁よ。そなたはこの危機を救いたいと思うか?」
「当たり前だ! この楽成城下で平和に過ごせてきたのは、黄忠様のおかげなんだ。なんとかしてえのは俺だけじゃねえ! みんな……同じはずだ」
「ふむ……ならば、なんとかしようではないか」
「は……?」

 少女の、あまりに簡単すぎる物言いに、男は呆気にとられてしまう。
 だが、少女の顔にはからかう様子は微塵もなかった。

「全ての元凶は袁紹……いや、袁紹が拉致監禁している黄忠殿の娘の存在だ。その娘さえ救出出来れば、状況は一変するはずだ」
「そ、そりゃそうかも知れないが……」
「ならば簡単ではないか。我らで娘を見つけだし、保護する。そしてそれを黄忠殿に知らせれば……」
「ちょっ、ちょっと待て!」
「ん? 何か問題があるか?」

 自分の意見に間違いなどあるモノか、と言わんばかりに自信満々な少女に、男は待ったをかける。そして肩をすくめながら諫めるように彼女の提案にけちを付けた。

「問題だらけじゃねえか。そもそも、黄忠様の娘さん……璃々ちゃんが何処で監禁されているのかもわからねえし、仮に見つけたとしても、そこには袁紹軍の兵士がわんさかいるに決まってる。しかも、楽成城の兵は全員出払ってる今、そいつらに勝てる人間なんてここには……」
「いるさ」
「へ……?」

 今度は男の指摘を真っ向から否定する少女。
 少女はこれ見よがしに、脇に抱えた槍を華麗に振り回し、最後にぴしっと構えを取った。

「か弱き幼子を人質にするような輩など、この常山の昇り竜の槍で一掃してくれる!」
「…………」

 その迫力に、男は完全に飲まれてしまった。
 男は兵士の経験もなく、せいぜいあるのは小競り合いのケンカ程度という、完全など素人である。だが、そんな男でも今の槍捌きと構えから、彼女の実力が相当なモノであると理解は出来た。いや、理解というのとは違う。彼の本能が悟ったのだ。目の前の少女は、その気になれば自分など瞬殺出来るほどの実力を持っていると言うことを。彼女の言葉が絵空事ではないと言うことを。

「だからこそ、お主はただ娘の居所を探してくれればいい。旅人である私よりもこの街に詳しいお主ならば、見つけるのは容易であろう? 見つけだしてくれさえすれば、私がこの槍に誓って助け出してみせる」

 男はここで初めて実感する。
 彼女こそが英傑と呼ばれる人間なのだと。
 見るからに、彼女はこの街の人間ではない。だが、この街のことを──そして城主の黄忠のことを守ろうとする自分にあっさりと呼応してくれる少女の度量に、男は心酔した。

「わ、わかった! 俺はあんたを信じるぜ、姐さん!」
「ふっ。それはありがたい。では、よろしく頼む」
「ああ!」

 年は自分よりも明らかに下の少女を“姐さん”と呼ぶことに、男は全く躊躇がなかった。それこそが信頼の証なのだろうと理解出来た少女も、それを直そうとはしなかった。
 そして男が監禁場所を探すべく、駆け出そうとした時だった。

「待つです!」

 一匹の大型犬を連れた小柄な少女が二人に声をかけてきたのだった。






















 俺たちの前に現れた美女──黄忠は馬から下りて、俺たちと対峙する。

「……あなたの申し出、受けましょう。ただし、城内の者には指一本触れさせはしません!」
「あなたが勝てば……な。だが俺が勝った場合は約束出来ない」
「わかりました……で」

 不意に黄忠の視線が俺の後ろに控える愛紗へと向けられた。

「一騎討ちのはずですが……彼女は?」
「私はこの一騎討ちの立会人をさせてもらう。我が名は関羽」
「あなたがあの……」

 どうやら愛紗の勇名は彼女の耳にも入っているらしい。

「天下無双の青龍刀の使い手にして、義に篤い勇将と聞きます」
「その噂に恥じぬ為にも、あなたと御主人様の一騎討ちは邪魔はしないと誓おう」
「……信じましょう」

 やはり関羽の名前は絶大だな。
 そんなことを考えていた俺は、再び黄忠の視線を一身に受けることとなった。

「これでもう、憂いはありません。私はあなたに勝ちます……民のために!」
「こちらも譲れない願いがある……負けはしない!」

 黄忠は弓に三本の矢をつがえ。
 俺は両の小太刀を抜き放つ。
 互いに構えを取ったところで、愛紗は立会人として俺から離れていく。
 そして……

「はっ!」

 戦いの合図など無いまま、黄忠が矢を俺に向かって放つことで一騎討ちは始まりを告げた。






















「璃々ちゃんを助けるというのは本気ですか?」
「璃々ちゃん……黄忠殿の娘だな。ああ、本気だが。お主は?」

 ぶしつけな質問をぶつけてきた少女に、槍の少女──趙雲は誰何した。

「わたしの名は陳宮。紫苑の……いえ、黄忠殿の客将です」
「ふむ……その陳宮殿が何用かな?」
「わたしはすでに……璃々ちゃんの監禁場所を突き止めているです」
「……なんだと?」

 小柄な少女──陳宮からの思いがけない言葉に、趙雲の目が見開く。
 だが、次の彼女の言葉に趙雲は更に驚くこととなる。

「ですが、今のあなたに教えるわけにはいかないです」
「なんだと? どういうことだ?」
「あなた一人では……璃々ちゃんは助けられないからです」
「ほぉ……」

 陳宮の発言は、趙雲の武人としての矜持を傷つけるには充分すぎるモノだった。ゆえに、趙雲の瞳に剣呑な光が灯るのも必然と言える。趙雲の雰囲気が変化したことに、先ほどの男も気づき、怯えてしまっている。だが、陳宮は彼女の迫力に負けまいと視線を逸らさず言葉を続けた。

「先ほど見させてもらった槍捌きから、あなたが一流の武人であることくらいはわかるです。ですが、それでも……まだ足りないのです。せめてもう一人、腕の立つ人がいれば……」
「……どういうことだ?」

 自分のことを武人として実力があることを認めた上で、それでも足りないと言う陳宮の言葉に興味を抱いたのか、趙雲は怒りの矛先を抑え、彼女の言葉の先を促す。

「監禁場所には、思った以上に多くの兵が詰めているのです。一人の少女を監禁するには大袈裟すぎるほどの兵が。あなたほどの武人ならば、それでも負けないかも知れない。でも、全ての兵を倒す前に、連中は璃々ちゃんを楯にしてくる可能性が高いのです」
「なるほど……そういうことか」

 黙って二人の少女の話を聞いている男はいまいち理解出来ず、首を傾げているが、趙雲は陳宮の言いたいことを全て理解出来ていた。
 つまり、一人の実力者が突撃したところで、敵兵の数が多ければ、人質の元へと辿り着くにはどうしても時間がかかるし、時間を掛けても敵を圧倒出来るほどの武人が相手となれば、当然袁紹軍の連中は人質を楯にするに決まってる。そうなってしまえば、いかな趙雲とて打つ手はなくなってしまうのだ。

(あの方──呂布様ならば、あの独特の威圧感でなんとかしちゃうんですけど。このひとにそこまで求めるのは無理ですし……)

 ちなみに、今の心の声は口に出さなくて正解である。それを直接口に出していれば、趙雲はムキになって突撃したかも知れないからだ。
 いや、それは“かつての趙雲ならば”と言った方がいいだろう。
 今の趙雲は、単なる武人ではない。旅で一回り成長した将でもあるのだ。

「では、陳宮殿はどう考える? いっそのこと、街に残ってる人間で即席の義勇兵を募るか?」
「それは無理です。それに、大きな動きを見せれば袁紹軍に気づかれるです」
「さもありなん」
「出来れば……あなたと同等の実力の武人がもう一人いてくれれば。一人が監禁場所付近で陽動し、そのスキを付いてもう一人が速やかに突入し、璃々ちゃんを保護出来れば……ですが、それは無い物ねだりでしかないですから……」

 悔しそうに歯噛みする陳宮。
 もし自分に力があれば……そんな考えが彼女を支配していた。良策も思いつかず、強さもない。この状況下で、またしても自らの無力さを痛感してしまっているのだ。
 彼女とて心当たりがないワケではない。しかし、その人物とはこの楽成城を守る軍の総司令官である黄忠なのだ。ここに来て彼女を連れてくることなど出来るはずもない。完全に手詰まりなのだ。
 しかし、

「そうでもないかもしれんぞ。陳宮殿」
「え……?」
「私と同等の武人であろう? それならば、この近くに三人はいるはずだ」

 にやり、と我が意を得たりとばかりに笑みを浮かべる趙雲。

「ほ、本当ですか!?」
「ああ。そのためには、この城内に呼び寄せないとならないが……ふむ」

 そこで不意に、二人の話を聞いていた男に視線を向ける。

「御仁。お主に頼みたいことがある。危険かもしれないが、引き受けてはくれまいか?」
「お、おうよ! 姐さんの頼みとあっては断れないぜ! なんでも言ってくれ!」
「役割は簡単。伝言を届けて欲しいのだ。場所は……」

 趙雲の言う三人の武人。
 それは……奇しくもこの楽成城を現在包囲している高町軍の面々。
 関羽──愛紗。
 張飛──鈴々。
 そして、高町恭也の三人のことだったのである。






















「郭図様。思惑通り、始まりましたね」
「ああ。まあ、本当ならば高町軍と黄忠軍が正面から激突してくれるのが理想だったが、贅沢は言えないからな。黄忠と高町が一騎討ちで共倒れ、と言うのが一番だが、はてさて……」

 楽成城の城壁の上で、数人の兵士と共に恭也たちの一騎討ちを眺めているのは、現在の袁紹軍の軍師である郭図であった。

(ふん……どちらが勝っても、次はどうせ袁紹軍との激突だ。その時の混乱に乗じて逃げ出せばいい)






あとがき

 ……同時進行ってのは、難しい(汗
 未熟SS書きの仁野純弥です。
 楽成城内外での“戦い”が始まりました今回のお話。そしてお久しぶりの趙雲。趙雲はキャラとしてしっかりとした個性があるので書きやすい分、その個性を損なってしまうのでは……という危機感もあるので、書いていて緊張感がありますね。普通に見ているだけなら好きなキャラなんですけど。
 そして今回ラストにチラッと出てきた黒幕の影ですが。
 原作で「黄忠の娘を人質にとって黄忠の軍を利用」という作戦を“あの”袁紹が実行したというのが、どうにも違和感バリバリだったんですよね。袁紹にあんな考えが出来るのか……まあ、どこまでアイツをバカにしてるんだ、って話ですが(笑
 そんなわけで、この策略は郭図さんに押しつけることにしました。
 璃々の救出と、恭也と黄忠の一騎討ち。
 この二つのイベントを楽しんでもらえたら嬉しい限りです。
 では最後に、ここまでこのお話を読んでくださってる読者の皆様と、SS公開の場をくださった氷瀬さんに最大級の感謝を。
 では〜。



街の中と外で事態は進んでいく!
美姫 「果たして、救出は!?」
にしても、恭也の噂は結構広まっているみたいだな。
美姫 「みたいね。でも、袁紹たちはこの策が成功したとして、その後はどうするつもりなのかしらね」
逃げるための時間稼ぎだからな。
そこまでは考えていないんだろう。
美姫 「戻った所で、曹操軍が居るから戦闘になるかもとかは考えないのね」
袁紹だしな。と、話を高町軍の方に戻せば、黄忠も登場して、趙雲も再登場。
いやー、滅茶苦茶続きが気になる。
美姫 「本当よね。とっても待ち遠しいわ」
次回も楽しみにしてます。
美姫 「待ってますね」



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