翌日。
日が昇ると共に支城を出た顔良と文醜が率いる袁紹軍の先陣三万は、最初から進軍速度を速めて啄県へと向かっていた。
「ふあぁぁぁ……斗詩〜、何もこんなに朝早くから出なくてもいいじゃんか……」
先陣の司令官を務める文醜は馬上で欠伸しながら、早朝からの進軍を決めた相棒に不満をぶつける。相棒──文醜と並ぶようにして馬に乗って進軍している顔良に。
「もう……そんなこと言ってるヒマはないんだってば〜。言ったでしょ、今回の戦いは時間が全てなんだよ?」
「わあってるけどさぁ……姫に指揮を執らせないためにも、あたいらだけで高町んとこの連中を倒すんだろ?」
「……うん」
文醜の口から出てきた一人の青年の名前に、顔良の表情がわずかに強張った。いまだに寝ぼけている文醜は彼女の表情の変化を見逃し、そのまま馬上でぶつくさと文句を垂れ流す。そんな文醜のぼやきも今の顔良の耳には届いていなかった。
(そう……これから私は高町さんと戦うんだよね。高町さんと……)
実は今まで、顔良はあえて考えないようにしていたのである。
今回の啄県遠征での袁紹対策に奔走することで、顔良は次の敵が恭也であることから目を逸らしてきた。それは……まぎれもない現実逃避。
しかし、ここまで来ればもう目を逸らすことは出来なかった。
これから恭也と戦う──これはもう逃れようがない事実なのだから。
だが、顔良は運良くと言えばいいのか。現実逃避をしながら袁紹対策をしている間に、一つの光明を見出していた。
(姫は高町さんを殺したがってるけど……でも、私たちが先に啄県を落として高町さんの身柄を確保出来れば……この間の公孫賛さんみたいに逃がすことだって出来るはず。さすがに二度連続の失態となれば、おしおきされちゃうんだろうけど……それでも、高町さんは生き残れる!)
前回の遼西遠征での失態を逆手に取る考えである。
今回、袁紹が自ら啄県遠征に乗り出したのは、先の連合において恥をかかせた恭也を抹殺するという目的からだった。
それを考えれば、顔良がやろうとしている行為は明らかに背信行為と言える。そしてそれに気づかない顔良ではないのだが、それでも彼女の考えは変わらなかった。
何故か?
それは、顔良が女性として……高町恭也という青年に惹かれてしまっているから。
青年の凛々しい外見と、それ以上に魅力的な内面に惹かれた事。
顔良の優しすぎる心と、恋心。
この二つが、不満がありながらも主に従順だった顔良に大胆な行動を起こさせたのだ。
こうして顔良は、二つの理由から今回の戦いを短時間で終わらせようと決意して、戦場に臨む。
自軍の兵士たちを守るため──。
心惹かれる青年を生かすため──。
袁紹が到着する前に啄県を落とす、と。
彼女は密かに使命感すら覚え、闘志を燃やす。
だがこれが……彼女に焦りを植え付ける結果となってしまう。
顔良を好意的に思いながらも、それでも覚悟を決めて戦いに臨む恭也。
恭也に想いを寄せ、最初から恭也を守るつもりでいる顔良。
この二人の“差”が数時間後、はっきりと形となって現れる──。
『恋姫†無双異聞 〜高町恭也伝〜』
第三十九章
顔良たちが率いる袁紹軍の先陣は啄県の城壁が見える位置まで辿り着き、本陣を置いた。
そして間髪入れず、
「文ちゃん、今回は時間がないの。すぐに啄県を攻めよう」
「お……おう」
さっそく攻城戦を提案する顔良に、文醜は目を丸くする。
戦場においては大抵文醜が積極策を提案し、それを顔良が諫めて慎重論を出すというのがいつものスタンスなのに、今回に限っては随分と顔良が積極的だったからだ。
そんな文醜の戸惑いなどお構いなしと言った様子で、てきぱきと各部隊に啄県の城門を攻撃する指示を出す顔良。
啄県は、街全体を外敵から守るように城壁に囲まれ、その街の中心に恭也たちが県庁として使っている城があった。そして、街の中に入るには東西南北にそれぞれある城門をくぐらなければならないが、それらの門は当然閉じている。高町軍の兵士たちは城壁の上で弓矢を構え、門の外には一人もいない。高町軍は籠城策をとったようだ。
「んじゃ、とりあえずは啄県を包囲して、四方の門を攻撃ってとこか?」
籠城する相手は包囲して退路を断ち、敵に精神的な重圧をかけつつ全ての門を攻撃していくのがセオリーである。しかし、顔良は文醜の言葉に首を横に振った。
「今回は包囲しない。正面の南門を集中して攻撃しようと思う」
「え……? それじゃ相手に退路を与えんじゃないのか?」
「退路と言っても、ここが彼らの本拠なんだから。仮に逃げられたとしてもここを抑えれば、この遠征は勝ったも同然なの。ここ以上の防御力を誇る街もないはずだし。それに、兵力を分散させていたら、門をこじ開けるのに時間がかかりすぎるもの。ここは一点集中で門を破って、少しでも早く中に入らないと!」
「……まあ、斗詩がそう言うなら」
「じゃあ、それで行くから」
元々は文醜が先陣の大将であり、顔良は副官という立場である。だが、元来難しいことを考えるのが苦手な文醜は、こと戦闘の作戦面については顔良に丸投げしていた。ゆえに、今回もいつものクセで顔良の提案に頷いてしまったのだが、先ほどからの顔良のらしくない積極的な言葉に、文醜も首を傾げている。しかし、
「……斗詩ってそんなに高町のこと、嫌いなのか? 早く倒したくてしょうがないってこと、なんだよな?」
文醜はやっぱり文醜であった。
いつもらしからぬ顔良であることには気づくモノの、積極策に出ている理由を読み違えてしまったため、結局文醜は、
「もしかして斗詩に何か良からぬ事をしたんじゃねえだろうな? だとしたら許さねーぞ、高町!」
勘違いしたまま、焦る顔良を諫めることもなく、彼女と共に攻城戦へと向かうのだった。
「……どうやら袁紹軍は一点集中で南門を総攻撃するようですね」
袁紹軍の動きを斥候に逐一報告させている朱里は、どこか呆れが混じったような声で呟いた。
袁紹軍の先陣が啄県付近に到着した時間は朱里の予想よりも早かったモノの、それでも俺たちは慌てることもなく、戦況を見据えていられた。
すでに準備は整っている。愛紗、鈴々、翠の三人は軍を率いて策の発動を待つべく城を出ていて、県庁には残っていない。この場にいるのは、俺と朱里と流夏の三人だけだった。
「包囲もせずに? なんでまた……」
「私らの時はしっかりと包囲して、確実に攻めてきていたのに……」
籠城のセオリーを無視した、一つの門だけの集中攻撃。特に袁紹軍は兵力でこちらよりも勝っている分、包囲することはマイナスにはならないはずなんだが。
全く意図が読めない袁紹軍のやり方に、首を傾げる俺と流夏。
だが、
「焦っているのかもしれませんね……」
朱里は冷静な思考回路で、相手の心情まで読みとろうとしていた。
「焦っている?」
「なんでさ? あいつらは先陣で、時間が経てば第二陣だってやってくる。時間が経てば経つほど、あっちの方が有利になるのに」
流夏の言葉はもっともである。
袁紹軍は現在啄県に攻撃を仕掛けようとしている先陣の三万の他に、後詰めとして第二陣五万が控えていた。それはすでに斥候からの情報で確認していて、すでにその五万の第二陣も領内に入ったのも確認されている。更に言えば、籠城というのは誰も通さないと立ちはだかる城壁の中に閉じこもることで、敵の侵入を遮断すること──それは、逆を言えば敵以外のモノも遮断することになり、物資の補給が出来なくなるのだ。
時間が経てば経つほど、俺たちが不利になるというのは、そういう理由からなのである。
しかし袁紹軍先陣は、攻城戦にもかかわらず短期決戦を望んでいるようだ。
「理由はわかりません……ですが、あえて包囲することもなく一つの門に攻撃を集中させるということは、それ以外に理由は考えられません。これが袁紹さんの指揮での事なら納得出来ますが、文醜さんと顔良さんの二枚看板がどうしてこんなに……」
そう。
最大の謎はそこにある。
この先陣を指揮するのが袁紹であるのなら、これほどまでに意味のない一点集中攻撃もある意味納得できた。しかし、袁紹軍の先陣を任されているのは、文醜・顔良の二枚看板だ。特に顔良さんは袁紹軍の中でもまともな人に見えたのだが……。
「まあ、でも……相手が焦ってるのなら、これってこっちに有利に働くんじゃないのか?」
いまだに袁紹軍の動きに納得がいかない俺を余所に、流夏と朱里で話を進める。
「そうですね。出来る限り城門破砕に相手の意識を集中させてから、こっちの策を発動させようと思ってましたけど、これなら予定より早く策に移行出来そうです」
「それなら攻城戦での兵の犠牲も少なくて済むな」
「はいっ」
俺たちの策──それは、端的に言えば奇襲攻撃だ。
こちらが籠城の構えで袁紹軍と対峙し、相手に攻城戦をさせるように仕向ける。だが実は、啄県の街の外にある森の中ではすでに愛紗たちの軍がそれぞれ伏兵として隠れていて、奇襲のタイミングを待っていた。愛紗の軍が五千で、鈴々と翠の軍が五千。二人は敵本陣を挟撃するように攻撃を仕掛ける予定になっていた。
だが、それだけではない。
その奇襲挟撃からタイミングを一拍ずらして、今度はそれまで固く閉ざしていた門を突如開けて、敵の正面へとこちらから打って出る。それは、奇襲攻撃で浮き足立った袁紹軍に更に奇襲を掛けるという二段構えの策だった。ちなみに、この第二の奇襲を行う軍を率いるのが、今回の俺の役目である。
「……とにかく。策の発動が早まるのなら、俺もそろそろ出撃準備を整えないとならないな」
相手にどんな都合があるのかなんて、こっちが考えたって分かるはずはない。
ならば今、俺がやるべき事は一つ。
朱里が考えた策に従い、自分の役割をこなし、啄県を守ること。
それだけだ。
「朱里、それに流夏。城内は頼む」
「はいっ。御主人様もお気をつけて」
「負けるなよ高町」
「ああ。任せてくれ」
俺は二人の声に背中を押され、戦場へと向かう。
一切の雑念は捨て、戦いに集中すべく己の意識をコントロールしながら。
県庁の建物から出て中庭を突っ切って、今回の奇襲攻撃のために編成された部隊の元へ急ごうとする俺に、
「……御主人様」
声を掛けてきた少女が一人。
「恋……どうした?」
今や俺たちにとっての頼れる仲間の一人──恋だった。
相変わらずの無表情でこちらを見ているが、そんな彼女の手には方天画戟が握られている。
今回の戦いに関しては、恋には何も伝えていなかったのだが、周囲の様子から戦いがあることを察したようだ。
「……戦い?」
「ああ、そうだ。これから袁紹軍と戦ってくる」
「……なら、恋も戦う」
そして、恋は戦うことこそが自分の役目と言わんばかりに、俺の後をついてこようとするが、
「恋の気持ちは嬉しいが、今回は別の役目を果たして欲しいんだ」
「……?」
俺は戦う気満々の恋を押しとどめる。
「俺たちはこれから、門を開けて敵に攻撃を仕掛ける。だがその時に敵兵がそのスキを狙って街の中に侵入する可能性があるんだ。そんなことになれば、連中は真っ先にこの城を狙ってくる。そうなれば……朱里たちも、それにセキト達も危ない」
「…………」
「だから、今回は恋にこの城を守って欲しいんだ」
「……城を守る?」
「そうだ。友達を守るのが今回の恋の役割だ。出来るか?」
最初の説明の時はいまいち理解出来ず、首を傾げていた恋だったが、最後の「友達を守る」ということには理解を示したらしい。
「……(コクッ)」
力強く頷いてくれた。
しっかりと聞き分けてくれた恋の頭を俺は軽く撫でる。
「いい子だ。じゃあ、城内の警備は任せたぞ」
「……うん」
そして今度はしっかりと返事をして、恋は俺を送り出してくれた。
俺は恋が素直にこっちの言葉に応じてくれたことに安堵しつつ、城の外に出て、すでに南門前に集まっているはずの部隊の元へと急ごうとして──
「……何考えてんのよ、あんた?」
県庁の敷地と街とを分ける内門をくぐったところで、今度はメイド服の少女に声を掛けられる。
その開かれたままの内門に寄りかかるようにして、立っていたのは詠だった。
俺は足を止めて、彼女と向き合う。
「何考えてるか……と言われてもな。もちろん袁紹軍を撃退することを──」
「だったら、恋を使えばいいじゃない。あのコじゃさすがに軍を率いるのは厳しいかも知れないけど、一人の武人として戦場に送り込めば、それこそ言葉通りの一騎当千の働きをしてくれるはずよ?」
なるほど。
恋を戦場に投入しないことが、詠にとっては納得いかなかったのか。
どうやら、さっきのやりとりも見られていたようだな。
さっき、俺は恋に敵兵の侵入に備えて、城内の警備を恋に頼んだ。しかし、詠は気づいている。
その可能性はほとんど無いと言うことを。
「別に朱里から策を聞いたワケじゃないけど、それでも今朝に入ってからの軍の動きである程度は読めてる。城外での奇襲と、籠城から野戦への切り替えという奇襲の二段構えってトコでしょ。袁紹軍の質を考えれば、その策は成功率も高いし」
「……さすがは元軍師、か。見事な読みだな」
「ふんっ。そんなことじゃ誤魔化されないんだから」
まあ、今の賛辞は別に誤魔化しでもなんでもない。
この間の公孫賛救出のために抜け出す時も思ったことだが、詠の軍師としての能力は朱里に負けないくらいに高いようだ。
「とにかくっ!」
誤魔化されないと言いつつ頬が赤い詠は、そんな自分の顔の赤さを誤魔化すかのように仕切り直す。
「だとすれば、恋みたいな最強のコマを意味のないところに置いておくのはもったいないって言ってるのよ。それくらい、あんただって分かってるんでしょ?」
「まあ……な」
「だから聞いてるのよ。なんで恋を連れて行かないのかを。元々、戦力としてあのコを仲間にしたんでしょ?」
納得がいかない、とばかりにこっちを睨む詠。
昨晩、勝利のためなら最善を尽くせ、と言ってくれた詠からすれば、恋を使わない俺のやり方に不満があるのだろう。
しかし、こればかりは曲げられなかった。
「……確かに詠の言う通りだ。恋を俺たちの仲間にしたのは、あの無双の武を戦力として迎え入れたかったからだ。実際、恋との戦いの中でも彼女を斬る事だって出来たのにそれをしなかったのは、彼女の強さを取り込むためだった」
それは間違いない。
あの、虎牢関での恋との死闘の中、薙旋がヒットしたが、俺はあえて彼女を斬らなかった。それは、弱小である俺たちがさらに強くなるため……彼女を戦力として組み込みたかったからである。
しかし──
「なあ、詠」
「なによ?」
「お前は、恋という少女をどう見ている?」
「……また、漠然とした質問ね」
俺のあやふやな問いに、詠はこっちを睨む。
もっとわかりやすい質問にしなさいよ、と言わんばかりに。
「そうだな……お前から見て、恋は大人に見えるか? それとも子供に見えるか?」
「む……」
なので、今度はもう少しだけかみ砕いた質問に切り替えた。
すると今度は俺の質問の意味と、その裏にある意図まで読みとったのか、詠は言葉を詰まらせる。詠のように頭のいい子なら、これだけで俺の言いたいことがわかってくれるから、こっちとしては助かるばかりだ。
「……戦力として引き込んだクセに、いざ手元に連れ込んだら、今度は調教ってワケ?」
「人聞きの悪いことを言うなよ……俺はただ、恋をしっかりとした大人にしたいだけだ。本来なら、公孫賛救出の時だって連れて行くべきかどうか悩んだくらいだったんだ」
「まったく……よくそれで、愛紗たちが納得したわね?」
「……辛抱強く説得したからな。今じゃみんな認めてくれたし、今回の朱里の策だって恋を抜きにすることを前提で考えたモノだからな」
「なるほど……ね。そこまで言うなら、こっちは何も言うこと無いわ。好きにすれば?」
「ああ。心配してくれてありがとうな。詠」
「勘違いするな! あんたの事なんてこれっぽっちも心配していないんだからっ! さっさと行けーっ!」
こうして俺は詠に追い出されるようにして、南門前へと向かうのだった。
俺が恋を軍に入れない理由。
それは、身体とはかけ離れた幼い心の持ち主である恋に、あることを学ばせるため。
俺たちの元に来るまでの恋は、きっと生きるために戦い、数少ない友達──セキト達──のための戦いだったはずだ。そして何度も戦いを繰り返している内に、恋の中で人間が本来持ち合わせている“あるモノ”が希薄になっていった。
それは、人を殺す事への罪悪感。
他人に心を開くことをせず、動物にしか友がいない。そして戦いは生き延びる上で必要不可欠で、誰よりも強く、多くの人間を殺すことでしか未来を見出せなかった恋にとって、それは不要なモノだった。強い者が生き残り、弱い者が死んでいく──そんな弱肉強食の掟を彼女はその半生で学び、実行してきた。
しかし、そんな彼女を仲間にして、一緒の時を過ごしたことで分かったことがある。
それは恋という少女が、本来は心優しい女の子であり、心こそ幼いが決して頭は悪くないと言うことだ。
恋はその過酷な状況を生き抜くために、強くなることを選び、弱肉強食のルールを学んだのである。賢いからこそ今まで生き延びたのだ。優しさゆえに持つはずの罪悪感を奥底に封印して。
ならば今度は、出来る限り恋に人の命の大切さを学ばせたいと思ったのだ。
それまで人の友達がいなかった恋。だが、今は違う。愛紗たちという友達もいるし、多くの人間が恋と関わっている。そんな中で人間同士の繋がりを通じて、恋に人の命の大切さと尊さを自らの意志で感じ取って欲しかった。
だからこそ、俺はしばらく恋を戦場には出さず、荒事から遠ざけようとしていたのである。
この俺の考えを愛紗たちに相談した時は、みんな難色を示した。
それは当然だろう。恋を仲間として迎え入れたのは、戦力増強のためだったのだから。なのに、ここで恋を出来る限り戦わせないという方針は矛盾していた。
それでも俺は粘り強くみんなを説得し、最終的には全員から了承を得たのである。
ただ、一つだけ言っておきたい。
俺は別に、恋を二度と戦わせないとは言っていない。
恋が俺たちの元で人同士の繋がりを持ち、その中で人の命の重さを学び取る事が出来れば。
そして、それを学び取った上で彼女が自らの意志で戦うことを選択したとすれば。
その時は、俺も恋を受け入れ、軍に力を貸してもらう。
最強の武将──呂布を歓迎し、共に戦おうと思っていた。
あとがき
……恋の参戦を期待していたひと、すみません(汗
未熟SS書きの仁野純弥です。
前回ワンクッション置いたクセに、今回も戦闘にならずに終わってしまいました……ごめんなさい。つーか、あとがき三行で二回も謝ってるよ(汗
今回は両軍の戦闘前の状況を出してみたわけですが……美味しいところは詠が持っていったような気がします。うちの詠は原作よりも軍師として優秀な部分を出し過ぎかもしれませんね。まあ、こればかりは書き手の贔屓が働いてるのでご勘弁を(笑
では最後に、ここまでこのお話を読んでくださってる読者の皆様と、SS公開の場をくださった氷瀬さんに最大級の感謝を。
では〜。
恋の心を成長させるためか。
美姫 「なるほどね〜」
うーん、これから恋がどうなっていくのかも楽しみの一つになったな。
美姫 「本当よね。そして、軍師としての力を見せる詠」
これもまた良いですな。勿論、恭也付きのメイドだから直接は口出しとかしないのかもしれないけれど。
美姫 「こういう軍師としての一面も良いわよね」
次回はいよいよ両軍激突かな。
どうなのかな。
美姫 「次回も首を長くして待ってますね」
待ってます!