──俺たち幽州の軍が連合への参加を決めてからしばしの日数が経過した。
一軍を率いて反董卓連合に合流した俺たちは、さっそく連合の主軸となる有力者たちとの軍議に出席する事となった。
例によって軍議には俺と、軍師である朱里が出席する事となり、うちの陣に愛紗達は留守番する事になったのだが……
「はうぅ、緊張しますぅ〜……」
連合軍の発起人である袁紹の本陣へとやってきた俺たち。
そんな中で、俺の隣を歩く朱里は緊張でガッチガチに固くなっていた。
俺はそんな朱里の緊張をほぐすために、軽く話しかける。
「朱里、軍議中では色々と質問する事も多くなると思うから。その時はよろしくな?」
「は、はいっ! 頑張りましゅっ!」
……しかしほぐれる事はなく、やっぱり舌を噛んでいた。
痛みで顔をしかめる朱里。
そんな朱里の頭を慰める意味でも優しく撫でた。
「大丈夫か? 緊張するのはいいが、あまり噛みすぎるな」
「あぅ……ごめんなさい」
「謝る必要はないぞ。それに、実は俺も緊張はしているんだ」
それを聞いて、朱里は目を丸くする。
「そ、そうなんですか? 御主人様は平然となさってますから、緊張などしていないのかと……」
そんな朱里の言葉に、俺は悪戯っぽい笑みを返した。
「そう見えているのなら、俺の虚勢もまんざら捨てたモノでもないってことだな」
少しだけおどけた──俺らしくもない言葉に、朱里はきょとんとした顔を見せた後、くすくすと笑みをこぼす。
「そうですか……御主人様も緊張しちゃってるんですね」
「ああ、そうだ。でも、ここでガチガチに緊張したまま諸侯と対面して舐められるワケにもいかないだろう? 初対面の印象は大切だからな」
「その通りですね。私も御主人様を見習って、頑張って虚勢を張っちゃいます♪」
「その意気だ」
俺たちは互いに顔を見合わせ、小さく笑い合う。
これでどうにか朱里も緊張がほぐれたようだし。
俺たちは覚悟を決めて、諸侯が軍議を行うべく集まっているという天幕へと足を踏み入れるのだった。
『恋姫†無双異聞 〜高町恭也伝〜』
第十二章
天幕に足を踏み入れた瞬間、
「…………」
「…………」
「…………」
三人の女性の視線が俺に集中した。
それはいずれも上座に座っている女性たち。
その上座の中央に腰を落ち着けているのは、腰まで伸びた長く豪奢な金髪を縦ロールにしている派手すぎるくらいに派手な女性──座る位置からして、彼女がおそらく袁紹なのだろう。
そして、俺から見て袁紹の左に陣取るのは、またしても金髪の少女。しかし彼女はその金髪を頭の両横でまとめる──確かツインテールとかいう──髪型で、その両脇にまとめた髪はパーマを当てたかのように巻き毛となっていた。
……この時代にパーマなんてないだろうに……どういう仕組みなんだろうか?
それはさておき。袁紹は俺と同年代か、あるいは年上に見えるくらいだが、この少女は明らかに年下に見える。それくらいに小柄だ。しかしその端正な顔には常に自信が満ちあふれ、生まれ持った王者の貫禄をその若さで身につけている。
──正直、その存在感だけでも袁紹をはるかに凌ぐな。
最後に俺から見て袁紹の右手に座るのは、大陸南方に多いという日焼けしたような肌をした少女。袁紹と左の少女は鎧に身を包んでいるが、彼女は王侯貴族が纏うような気品溢れる衣服に身を包み、威風堂々と鎮座している。そして彼女の美しい容姿と覇気に満ちあふれた雰囲気は、その華美な衣装とのバランスが取れているのだ。年の頃は愛紗あたりと同年代か。先ほどの左の少女とはタイプが違う美人だが、彼女もまた類い希な存在感を醸し出していた。
──こちらもやはり袁紹とは比べものにならない大人物か。
おそらく、右手の少女は南方の人間らしいから孫権と見るべきだろう。となると、左手の少女が曹操ではなかろうか。
そんな推測をしながらも、俺は朱里をかばうようにしつつ、その無遠慮な三対の視線を浴び続ける。
……品定め、といったところか。
これくらいの目で見られるとは思っていたが、やはり実際に体験するとうんざりするモノだ。
そして、
「……コホンッ。あなたが近頃、庶人たちに天の御遣い〜、なんて噂されてる方ですの?」
上座中央の女性──袁紹がどこか嘲りを含んだ言い回しで問いかけてくる。
「……おそらくは、な」
さすがに礼儀も何もない袁紹の言葉に、俺は無愛想に返事をする。
すると今度は、左手の小柄な少女──恐らく曹操──がぼそっと呟いた。
「……小物ね」
「…………」
こちらもまた失礼な物言い。
だが、これに関しては何も言う事はない。彼女から見れば俺たちは小国なのだし、それは事実でもある。
そして、
「………………」
もう一人──多分孫権──はもうすでに興味を失ったとばかりにそっぽを向いていた。
俺から見た、この三人の第一印象は間違いなく最悪。それは多分、奴らも同じだろう。
俺としてもこんな連中に積極的に声を掛けようとも思えるわけもなく、軍議の席は重苦しい雰囲気になっていく。
そんな中、
「よお、高町。久しぶりだな」
見知った顔が気さくな笑顔で声を掛けてきた。
それは数ヶ月前に黄巾党相手に共闘した、遼西の太守。
「おう……公孫賛か。久しぶり」
「ああ、そっちは元気そうだな」
「まあな。そっちも息災みたいで何よりだ」
しっかりと同盟を結んだわけではないが、友情にも似た感情を共有する相手──公孫賛との再会で、それまでのイヤな雰囲気は多少晴れてくれた。
そんな俺たちのやりとりを見ていた袁紹が、全く遠慮することなく割って入ってくる。
「……伯珪さん。あなた、天の御遣い〜なんていうこの男とお友達なんですの?」
どうにも言い方に棘があるな。どうやらその“天の御遣い”という呼ばれ方が、袁紹にとっては気に入らないらしい。
その袁紹に、公孫賛は振り返り、彼女の問いに答えた。
「まあな。ま、一緒に戦った仲って奴さ」
それを聞いた袁紹は、
「そうですの。まぁ門地の低い者同士、仲良くなさるのは良いことですわね。おーっほっほっほっ♪」
実に失礼な返しをしつつ高らかに笑い上げる。
……俺はその挑発的な言葉に怒るよりも、普通に「おーっほっほっほっ」なんて笑う人間を俺は初めて見たことで驚いていた。
そして公孫賛の方もまた怒った様子はない。
「はぁ……もう慣れてはいるが、相変わらず名家意識を鼻に掛ける奴だ」
どうやらいつもの事と言う事で慣れっこのようだ。
「あら。鼻になんて掛けていませんわ。鼻に掛けなくても袁家は本当に名家なんですもの♪」
……そういえば、公孫賛の領地と袁紹の領地は隣接していたか。
となれば、何らかの形で接触する事は多いはず……苦労しているんだな、公孫賛も。
俺は公孫賛に同情した。
「はいはい。それはもう良いよ。それよりさっさと軍議に移ろうぜ」
あっさりと公孫賛が自分の言い分を聞き流したのが気にくわないのか、袁紹はムッと表情をしかめる。
「伯珪さんに言われるまでもありませんわ。わたくしの台詞を取らないでくださいます?」
全く、出しゃばるのが好きなんですから──と、自分の事をいくつも棚に上げたような文句をぶつくさ言っていた袁紹が、あらためてこの場に集まった諸侯に向かって本題を話し始めた。
「さて皆さん。わたくしの下にこうして集まって頂いたのは他でもありませんわ」
袁紹は席から立ち上がり、そこに居並ぶ諸侯を睥睨するようにして、口上を続ける。
「董卓さんの事です。董卓さんという田舎者は、田舎者の分際で皇帝の威光を私的に利用し、暴虐の限りを尽くしておりますの。それはここにお集まりの皆さんもご存じでしょう?」
と、問いかけておきながら、諸侯が頷くヒマも与えずに更に続ける袁紹。
……なんともまあ、身勝手な。
「そんな董卓さんを懲らしめてやるために、皆さんの力をこのわたくし……そう! 三国一の名家、袁家の当主であるこのわたくしに、皆さんの力を貸してくださるかしら?」
……その口上を聞いていて、こちらは呆れ果てるばかりだ。
確かに袁紹のしようとしていること自体は正しいかもしれないし、立派な事ではある。しかし、彼女のあまりに自己中心的な物言いを前にすると、正しい事のはずなのに、力を貸そうという気が失せてくる。それは他の諸侯も同じなのか、どの顔にも戸惑いと呆れが同居していた。
……彼女が俺の“天の御遣い”という呼ばれ方を疎んじている理由がここに来てやっと理解出来た気がする。彼女はその偉そうな呼び名が、自分ではなく俺に付いてる事が気にくわないのだ。
とはいえ、ここに集まっているメンツの中でもトップクラスの経済力と軍事力を誇る袁紹に、面と向かって文句を返す人間などいない──ある二人を除いては。
「ふん……己の名を天下に売るために董卓を利用しようとしてるだけのクセに。良く言うわね」
袁紹の隣に陣取っていた少女──曹操が誰にともなく呟いた。しかしその呟きは確実に袁紹に聞こえるような声である……というより、わざと聞かせたのだろう。
そして当然、袁紹はそれを聞いて頬を怒りでひくつかせた。
「あら。そこのおチビさん。今、何か言いまして? 身長と同じように声まで小さくて、何を仰ったか聞こえませんでしたわ〜」
それでもムキになる事はプライドが許さないのか、たっぷりの皮肉を交えて返す。しかし曹操の方にはまだまだ精神的な余裕があるのか、挑発的な笑みを浮かべて更に切り返した。
「老けた見た目同様、耳が悪いようね、おばさん」
「くっ……口の減らないチビですわね!」
「あなたこそ口の減らないおばさんだこと」
「……っ! あーーーーっ! もうこのチビはむかつきますわ!」
先に切れたのは、やはりというべきか、袁紹である。曹操に向かってチビを連呼した挙げ句に怒鳴り散らした。それに対して、冷静に相手をしていた曹操だったが、
「チビチビうるさいわね……死んじゃう?」
実はかなりご立腹だったらしい。どうやら彼女に“チビ”は禁句のようだ。
「その言葉、そっくりそのままお返ししますわ!」
袁紹は怒りで顔を真っ赤にして。曹操はあくまでクールに。
互いに睨み合い、二人の視線がぶつかり合うところには火花が散っている錯覚が起きるほどに一触即発になっていた。すでに二人とも腰の得物に手を掛けるほどに。
しかし、
「あーっ! もう! 袁紹も曹操も落ち着けよ! 今はそんなことでいがみ合ってる場合じゃないだろうが!」
そんな二人の間に割って入り、仲裁役を買って出たのは公孫賛だった。
このままでは軍議も何もあったモノじゃない、と出てきたはいいが、
「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」
「…………………………」
二人の睨み合いは収まる気配がない。
がっくりと肩を落とした公孫賛は、この二人に負けない格を持つ孫権にも協力を要請するが、
「……私には関係ない」
こんな茶番に関わる事など時間の無駄だ、とばかりに我関せずの態度を崩さない孫権。
結局孤立無援になった公孫賛は、
「はぁ……あのな、今は皇帝を擁している董卓にどう戦を仕掛けるかを相談、だろ?」
声を大にして現状を語る事で、二人の意識を軍議へと引き戻そうとする。
「そもそも大義はどう作るのか。難攻不落として知られる水関や虎牢関をどうやって抜くのか。それ以前に、この連合をどう編成し、どう率いていくのかを決めなくちゃ、だろ?」
そんな公孫賛の声がようやく届いたのか、睨み合いを続けていた袁紹の意識がようやく軍議に向いてくれた。
「……そうですわね。伯珪さんの言う通りですわ。ふふっ……わたくしとしたことが、可愛げのないおチビにかまけて軍議の本質を忘れるところでした」
「忘れるところじゃなくて、忘れてたんだろうが……」
ツッコミの後に、はぁ……と、公孫賛が本日何度目になるかも忘れるくらいに、疲れたような溜息を漏らした。
……本当に同情するぞ、公孫賛。
その後も、ぽつりと曹操が挑発じみた言葉を呟くたびに軍議は横道に逸れたが、そのたびに公孫賛が涙ぐましいまでの努力で修正し、どうにか軍議を進めていく。
こうしてどうにか軍議に意識を戻した袁紹は、高らかにこう言い放った。
「この連合に一つだけ足りないモノがありますわ」
突然の意味深な言葉に、諸侯達は袁紹に注目する。
「……そう。この軍は袁家の軍勢を筆頭に精鋭が揃い、武器糧食も高町軍を除いて充実し、気合いだって充分に備わっていますけれど、たった一つだけ足りないモノがあるのですわ」
いちいちうちを引き合いに出して欲しくないんだが。
そんな事を考えていると、不意に袁紹の視線がこちらを向いた。
……心の中の抗議を感じ取ったのか? だとすれば、もう袁紹は妖怪じみているぞ。
「その足りないモノ……とは、何かおわかりになります? 天の御遣いとやら」
……なるほど。この場で俺をまだつるし上げたいのか。
とことん嫌われたモノだな……まあ、こっちももう袁紹に関しては何があってもいい感情は持てそうもないので、嫌ってくれて構わないが。
さて、ここで下手な答えを返せば袁紹のみならず、他の諸侯たちへの印象も変わる。それならいっそ……
「……優れた統率者、じゃないのか?」
それは暗に、現在この連合軍でイニシアチブを取っている袁紹への痛烈な皮肉だった。どうせ嫌われているのであれば、とことん嫌われてやろうじゃないかという、俺の意思表示。
しかし、
「あらあら……」
袁紹の様子がおかしい。
てっきり怒り出すのかと思ったのだが、彼女は俺の答えを聞いて目を丸くし、その後ニヤリと笑みを見せたのだ。
「……まあ、仮にも臆面もなく天の御遣いなんて名乗っているのなら、当然ですわね。バカは嫌いですが、そこそこに利口なのは嫌いでなくてよ」
「…………?」
もしかして、皮肉は通じなかったのか? それほどまでに袁紹は……なのか?
などと考えていると、
「奇しくも、この男の言う通りですわ。この連合に足りないモノ……それは即ち、優れた統率者」
再び諸侯に向かって袁紹の口上が始まった。
「そう。この軍は諸侯たちの謂わば私軍。その私軍を大義によって糾合し、一つの目的のために一致団結させるには優れた統率者が必要なのです。それは……強く、美しくて、高貴で、門地の高い……そう、まるでわたくしのような、三国一の名家出身の統率者が必要なのですわ!」
「…………」
「…………」
「…………」
「……そういうオチか〜」
俺は彼女の目的がようやく理解出来た上で呆れ。
曹操は「救いようがないわね」と鼻で笑うようにして肩をすくめ。
孫権は付き合いきれない、とばかりに無視。
公孫賛もまた、袁紹の言いたい事が読めて肩を落とした。
つまり、現時点でこの連合の発起人である袁紹がこの場でイニシアチブを取っているこの状況だけでも、袁紹は満足していないのだ。
彼女はここまで出しゃばっておきながら、それでもこの場にいる諸侯たちに請われるような形で、この連合のトップに立ちたいのである。
……なんともまあ、ワガママな。
「おほほ、そこで皆さんに質問ですわ。この軍を統率するに相応しい、強くて、美しくて、高貴で、門地の高い三国一の名家出身の人物は、だ・ぁ・れ?」
そんな、頭の悪さしか感じられない問いかけに、
「はぁ……バカバカしい」
曹操はもはや侮蔑に近い視線を袁紹に向け。
「アホくさ……」
それまでフォローしていた公孫賛もさすがにもう付き合いきれないという姿勢。
「…………」
孫権は最後まで我関せず。
「…………」
俺ももう皮肉を言う気力すらない。
そして彼女の相手に疲れたのは、諸侯たちも同じなのだろう。誰も何も言わなかった。
「あら? 意見はありませんの? では満場一致でこのわたくし……そう! 三国一の名家の出である、この袁本初が連合の指揮を執りますわ!」
そのしらけきった沈黙を勝手に都合良く解釈した袁紹は、全く空気を読めないままに宣言。
その宣言に、
「……勝手にすれば」
と言い残して、まず曹操が席を立ち。
「……異議はない。だが我が軍は我が軍で勝手にさせてもらおう」
孫権は関わり合いを持ちたくないと言わんばかりの態度でそう言い捨て。
「まぁ……この際だから仕方ないな」
何を言っても無駄、とばかりに公孫賛も退席した。
その三人の様子を見て、他の諸侯も次々と席を立ち、天幕から出ていく。
俺はそんな様子を最後まで見ていて、
「……ここまで来ると、なんとも哀れだな……」
一人上座に残った袁紹の姿が、どこか寂しそうで、それがかえって惨めに見えていた。
「何だか……大変な事になってましたね……」
結局それぞれの部署に関しては、袁紹側から各軍へと後で通達するという事で、解散。
俺は朱里と共に自陣へと戻っていたのだが、その帰り道に朱里がいまだにショックさめやらぬ、と言った様子で呟いた。
「まあ、これだけの将たちが集まるのだから、そう簡単に一枚岩になって、ということはないと思ったが。想像以上にまとまらないな。正直、これほどの軍勢が集まれば、とも思ったが、この様子だと苦戦しそうだな」
「それは……覚悟しないといけませんね。そもそも董卓軍自体、謎に包まれていますから。勝てるか勝てないかの比較も出来ませんし」
朱里の言う通りである。
実はこれまでの間、幾度も洛陽側に間者を放ち、情報収集をしようと思ったのだが、その間者が一人も戻ってこないのだ。それはつまり、全員が捕まり、そして……
「だから、正直怖いです。この戦いがこれから先、どうなっていくのか……」
「そうだな……」
敵の兵力も何も分からないこの状況だ。情報がなければ策の練りようもないのだ。軍師である朱里が不安になるのも無理はない。
「……とにかく、今は情報収集に専念して、少しでもいいから敵の情報を開戦前までに仕入れるしかないな」
そう言って、俺は朱里の頭を労るように撫でた。
「こればかりは朱里に頼るしかない……いつも頼ってばかりで悪いが、今回も頼む」
間者の用意と情報の整理は軍師の仕事……とはいえ、この小さな身体にどれほどの負担がかかるか、と思うと申し訳ない気持ちになってしまう。
しかし、朱里は満面の笑みで、俺の頼みを聞いてくれた。
「はい♪ 喜んでです♪」
それが頼もしくもあり、嬉しかった。
しかし、俺はこの戦いの困難さをヒシヒシと感じていた。
まとめ役の袁紹は、正直な事を言えば有能とは言い難く。
連合内部は統率など皆無に等しく。
敵の情報はいまだ手に入らない。
そんな中で、一つだけ収穫があった。
それは……二人の英雄の姿を見る事が出来たということ。
曹操。
孫権。
この二人の存在感は他の諸侯の中でも抜きんでており、そのどちらも世間に名が上がるのが納得出来る……それほどの傑物だった。
あとがき
……あらためて文章に起こしてみると、袁紹はきっついわ〜(ぇ
未熟SS書きの仁野純弥です。
連合軍の面々との顔合わせとなった今回。公孫賛との再会、そしてこの時代のビッグネームとの初対面でしたが……まあ、細部はともかく、ほぼ原作の流れでした。あの袁紹をうざいと思うか、恭也のように憐れむのかは人それぞれだとは思いますが、皆さんはどうなのでしょうか?
では最後に、ここまでこのお話を読んでくださってる読者の皆様と、SS公開の場をくださった氷瀬さんに最大級の感謝を。
では〜。
連合軍との顔合わせ。
美姫 「やっぱり高町軍は下っ端扱いね」
まあ仕方ないかもな。で、今回出てきた袁紹はいいキャラだな。
美姫 「弄り易いって事?」
傲慢におーっほっほっほと笑う金髪。
有能無能はさておき、おいしいキャラではある。
美姫 「味方にいれば、ちょっと迷惑だけれどね」
さてさて、とりあえずは顔見せも終わって……。
美姫 「次がどうなるのかしらね」
いやー、早く続きが読みたいです。
美姫 「次回も待ってますね」
ではでは。